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JP2531777B2 - フレキシブルプリント用銅合金圧延箔 - Google Patents
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JP2531777B2 - フレキシブルプリント用銅合金圧延箔 - Google Patents

フレキシブルプリント用銅合金圧延箔

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JP2531777B2
JP2531777B2 JP1045610A JP4561089A JP2531777B2 JP 2531777 B2 JP2531777 B2 JP 2531777B2 JP 1045610 A JP1045610 A JP 1045610A JP 4561089 A JP4561089 A JP 4561089A JP 2531777 B2 JP2531777 B2 JP 2531777B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フレキシブルプリント用銅合金圧延箔に係
り、詳細には、たとえば、プリント回路、テープキャリ
ヤなどの配線回路に使用されるフレキシブルプリント用
銅合金圧延箔に関するものである。さらに詳しくは、極
微細加工性、Snめっき被覆時の耐ウイスカ性、耐熱性お
よび導電性に優れるフレキシブルプリント用銅合金圧延
箔に関するものである。
[従来の技術] プリント回路などの電気回路には5〜40μmの厚さの
銅箔が多用されている。このような銅箔には電解銅箔と
圧延銅箔がある。
プリント回路基板には、ガラスエポキシ、紙フェノー
ルなどの基板上に銅箔をクラッドした後、レジストエッ
チング法により所望の回路パターンに形成した基板のほ
かに、ポリイミドなどのフィルムに銅箔を張り合せでき
るフレキシブル回路基板もある。これらの一部はテープ
キャリヤ、TAB(Tape Automated Bonding)リードとし
て半導体チップの実装に使用されている。フレキシブル
回路基板にはフレキシビリティの点で優る圧延箔が使用
される。
近年、電気機器の小型化と高密度化と多機能化にとも
なって、プリント回路基板の高密度が強く求められてお
り、このため小型チップ部品を高密度実装ができる表面
実装方式が次第に採用され始めた。
テープキャリヤやTABのリードは、最近では、ピッチ
間距離が80μm以下にも近接するようになってきてい
る。
[発明が解決しようとする課題] 圧延箔としては通常タフピッチ銅および無酸素銅が使
用されているが、いずれもリードとして使用する場合、
電子デバイスと接合する部分は厚さ5μmのNi下地めっ
きを形成し、さらに、その上に厚さ1μmのAuめっきを
形成している。
配線のリード間ピッチが80μmと狭い接続部分には上
記のNi下地めっきとAuめっき被覆が常識とされていた。
Ni下地めっき上にAuめっきを行ったものは信頼性の高
いものではあるが、高価なものであるため、それに代る
安価なSnめっきが試みられている。しかし、Snめっきの
場合は短時間でのウイスカ発生による配線間の短絡が生
ずるという課題がある。一方、ウイスカ対策のためSnめ
っきに代えはんだめっきが検討されている。しかし、は
んだめっきでははんだ密着性不良という不具合いが生じ
るため、この考え方は実用化には至っていない。
本発明は銅合金系圧延箔に係るもので、従来のCu圧延
箔の代りに、接合部およびその近傍のめっきを、Niめっ
きとAuめっきの2層めっきからSnめっきないしはんだめ
っきに置き代えることが可能となり、しかも、そのSnめ
っき層がウイスカを全く生じず、はんだ接合時の280℃
での加熱によっても母材が軟化せず、錫およびはんだの
剥離も150℃×1000Hr保持後にも起こらず、また、強度
導電率も高い箔であって、しかも、5μmの厚さで80μ
m程度のピッチでレジストエッチングしても目標通りに
非常にきれいにエッチングできるフレキシブルプリント
用銅合金圧延箔を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本願発明の第1の要旨は、Fe:0.05〜0.20%、P:0.02
〜0.05%、Zn:1.0〜5.0%(ただし、1.0%は除く)を必
須的に含有し、残部Cuからなるフレシキブルプリント用
銅合金箔において、不純物Sを10ppm以下に制限したこ
とを特徴とするフレシキブルプリント用銅合金箔に存在
する。
本願発明の第2の要旨は、Fe:0.05〜0.20%、P:0.02
〜0.05%、Zn:1.0〜5.0%(ただし、1.0%は除く)を必
須的に含有し、残部Cuからなるフレシキブルプリント用
銅合金箔において、不純物Sを10ppm以下に制限し、ま
た、S以外の不純物と酸素との合計を50ppm以下に制限
したことを特徴とするフレシキブルプリント用銅合金箔
に存在する。
本発明の第3の要旨は、箔の厚さを40μm以下とした
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフレ
キシブルプリント用銅合金圧延箔に存在する。
[作 用] 本発明の含有元素の作用効果および限定理由を説明す
る。
Znは、Sn被覆材のウイスカ発生を制御し、Snめっきな
いしはんだめっきの密着性を向上させ、導電率を高め
る。そのためには、1%を超えてZnを含有させる必要が
ある。
Znを1%を超えて含有させると、密着性を悪くする金
属間化合物(Cu3Sn)相の生成を抑制でき、Cu3Sn相の母
材側に生ずるカーケンダールホイドの生成を抑制でき、
密着性が向上するものと考えられる。
また、Snめっき中へ微量のZnが拡散し、Snの内部応力
を緩和するため、ウイスカ成長を制御していると思われ
る。
しかし、Znが5%を超えると耐ウイスカ性には問題は
ないが、導電率が60%IACS未満となったり、黄銅独特の
応力腐食割れを生じやすい性質を保有してくるという短
所が表れてくるので、Znは5%以下とする。
次に不純物Sに許容量の上限を定めた理由について記
述する。従来の銅合金においては、銅合金中ではSは多
くはCuSとして存在し、MnあるいはMgが不純物として含
有されていると、MnSとして存在する。いずれも、粒界
中に局在し、そのためにエッチング時の不具合が生じる
ことを知見した。従来の銅合金においては、特に、5〜
40μm厚さの箔となるとレジストエッチングする場合に
エッチング液をはじいたりして、エッチングむらなどの
不具合を生じていた。本発明者は、その原因の探究を行
った。その結果、その原因はSに存在することを知見し
た。したがって、不具合の発生を防ぐためには、Sを完
全に除去することが望ましいが、原料・炉材、被覆木
炭、燃料などからの混入は避け難く、10ppm以下と定め
た。
また、酸素とS以外の不純物とについても、不純物が
酸化物の状態で存在すると、5〜40μmの厚さの箔で
は、上記のSと同様、エッチング時の微細加工を阻害す
ることが分かり、50ppm以下と定めた。
S、酸素および不純物は、厚さが0.1mm以上の板・条
では、表面に現れても、それらの化合物の大きさ・数・
量は僅かであり、通常混入する量を制限する必要はない
が、厚さ5〜40μmの箔になると、圧延時のピンホール
の発生、圧延切れ、さらには、前述のレジストの接着不
良、エッチング不良などが生じることを本発明者は知見
し、前述の上限に定める。
FeはPと燐化鉄を形成し、強度の向上とはんだ付け温
度条件での軟化を防止するための必須の元素である。し
かし、0.05%未満ではP(含有量0.02〜0.05%)の一部
と化合して、燐化鉄を形成しても、強度向上の効果は期
待できない。また、Fe含有量が0.15%を超えると、燐化
鉄を形成し得ない固溶Feが増加し、導電率を低下させる
ように作用する。よって、Feの含有量は0.05〜0.15%と
する。
PはFeと燐化鉄を形成して強度の向上、軟化温度の向
上に寄与する元素であるが、含有量が0.02%未満では強
度向上等に寄与できる程ではなく、含有量が0.05%を超
えると燐化鉄を形成し得ない固溶Pが増加し、導電率を
低下させるようになる。よって、P含有量は0.02〜0.05
%とする。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって説明する。
第1表に示す各種合金を黒鉛ツボで溶解して、金型鋳
造した。鋳塊を機械加工により表裏面を各2.5mm面削し
て50mmt×70mmw×200mmlとし、900℃の温度で厚さ10mm
まで熱間圧延し、600℃以上の温度から水冷し、スケー
ル除去後厚さ0.2mmまで冷間圧延し、ついで500℃×1Hr
の中間焼鈍を行った。次に、入念に酸洗し、さらに冷間
圧延を繰り返し、厚さ35μmの箔を製作し、ピンホー
ル、圧延切れを観察した。
また、同様の手順によって、厚さ5μmと65μmの箔
とを作製した。
(エッチング性) これらの箔について、幅100μm、間隔80μm、長さ2
0μmで50本のレジストを焼きつけ、塩化第2鉄溶液40
%でケミカルミーリングして、50本のリードを製作その
健全性を調査した。
(ウイスカの発生程度) アルカリ中で電界脱脂後硫酸浴中で電流密度3A/dm2
よって厚さ1.5μmのSnめっきを行い、エポキシ樹脂系
の接着材でSnめっきと反対側面を0.2mm銅合金板で貼り
つけ、曲げによって約4kg/mm2の圧縮応力を加え、室温
で1年間放置後、ウイスカの発生の有無を調査した。
(軟化特性、導電率) 軟化特性については、木炭で被覆下で電気炉中で1Hr
保持し、引張強度の6割の値を維持する温度を求めた。
導電率は、JISH0505に基づいた。
以上の試験結果をまとめて第1表に示した。
Znを1〜5%含む合金は、表面にSnめっきが行われて
も、ウイスカが生ずることもなく、また、Sおよび酸素
とその他の不純物とを規制することによって厚さ5〜40
μmの箔においてもレジストエッチング後の不良率が2
%以上と良好となった。
特に、他の合金箔では、5〜40μmと厚みが薄くなる
と、エッチング性の低下が著しいが、本発明の合金では
ほとんど低下しない。
また、はんだ付けなどの加熱によっても、1Hrの加熱
によっても、軟化温度280℃以上を示している。なお、
表中には従来合金としてタフピッチ銅(No.8)を併記し
た。
[発明の効果] 本発明によれば、従来のNiとAuとのめっきの代わり
に、Snめっきを行っても、ウイスカ性を全く生ずること
もない。
また、極微細加工後の歩留も向上する。
さらに、従来材より格段に優れる引張強度を有してい
る。
このように、本発明は、フレキシブルプリント用銅合
金箔として優れた特性を有しており、電子機器の小型化
高密度実装化、多機能化のための材料として優れた特性
を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 仁 福岡県北九州市門司区片上1番32号 (56)参考文献 特開 昭63−133402(JP,A) 特開 昭64−11931(JP,A) 特開 昭64−12539(JP,A) 特開 昭63−310935(JP,A) 特開 昭64−56842(JP,A) 特開 昭63−93837(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fe:0.05〜0.20%(重量%以下同じ)、P:
    0.02〜0.05%、Zn:1.0〜5.0%(ただし、1.0%は除く)
    を必須的に含有し、残部Cuからなるフレシキブルプリン
    ト用銅合金箔において、不純物Sを10ppm以下に制限し
    たことを特徴とするフレシキブルプリント用銅合金箔。
  2. 【請求項2】Fe:0.05〜0.20%、P:0.02〜0.05%、Zn:1.
    0〜5.0%(ただし、1.0%は除く)を必須的に含有し、
    残部Cuからなるフレシキブルプリント用銅合金箔におい
    て、不純物Sを10ppm以下に制限し、また、S以外の不
    純物と酸素との合計を50ppm以下に制限したことを特徴
    とするフレシキブルプリント用銅合金箔。
  3. 【請求項3】箔の厚さを40μm以下としたことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のフレキシブルプリ
    ント用銅合金圧延箔。
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