JP2554987B2 - トングレール - Google Patents
トングレールInfo
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Description
や伸縮継目等で基本レールや受けレールと組合せて使用
されるトングレールに関する。
ール頭部断面を漸次変化させながら、その先端を鋭く、
薄く加工したトングレールがよく用いられる。
け、車輪フランジを誘導するという二つの機能がある
が、従来のトングレールは専ら軌間線とレール踏面との
幾何学的理論及び安全性を考慮して設計され製作されて
おり、実質的な車輪とレールとの接触部における荷重の
作用動向については余り考慮が払われていなかった。
トングレールに初期摩耗や初期メタルフローが発生して
車輪とレールとの接触部分に自然と「なじみ」が生じ、
荷重の分散が必然的に行われる結果、「荷重−作用点」
の綿密な考証を行う必要性が乏しかったからである。
テナンスを省略し、高寿命化を図る目的から、トングレ
ールについてもスラッククェンチ熱処理等の熱処理加工
によって耐摩耗性を向上させる傾向にある。
レールに熱処理加工を施した場合、耐摩耗性がアップす
るために初期摩耗や初期メタルフローが発生し難く、車
輪とレールとの接触部分に「なじみ」が生じない結果、
車輪とレールとの点接触が維持され、その接触点に過大
な荷重が繰り返し作用してレール表面層に金属疲労が生
じ、これに起因してシェリング傷やきしみ割れが発生し
やすく、耐摩耗性に優れているが故に逆に傷の発生を招
来するという問題があることが判明した。
工によって耐摩耗性を向上させてもシェリング傷やきし
み割れ等の傷が発生し難いようにしたトングレールを提
供することを課題とする。
グレールは、鉄道軌道の分岐器又は伸縮継目にて基本レ
ール又は受けレールと組合わせて使用され、レール頭部
断面外形状をその長手方向先端側に向けて鋭く薄くなる
ように漸次変化させてなるトングレールにおいて、レー
ル曲げ点から荷重乗り移り点にかけて車輪の輪重受け部
と車輪フランジのガイド部とを2つに分離し、輪重受け
部がレール頭部の頂面又はゲージコーナ円弧部分内上端
部に位置し、かつフランジガイド部がゲージコーナ円弧
部分内下半部に位置する断面外形状となしたことを特徴
とする。
のレール頭部の頂面断面外形状はトングレールと基本レ
ール又は受けレールとの間で車輪の輪重が円滑に受渡さ
れるように、車輪踏面断面外形状とほぼ等しい勾配を有
する略直線状となし、輪重受け部と車輪とを面接触させ
るのがよい。
軌道の分岐器又は伸縮継目にて基本レール又は受けレー
ルと組合わせて使用され、レール頭部断面外形状をその
長手方向先端側に向けて鋭く薄くなるように漸次変化さ
せてなるトングレールにおいて、レールの縦削開始点よ
り長手方向前方部分をゲージコーナ円弧形状がほぼ維持
されつつ、漸次頭部幅が減少しかつ高さが低くなる断面
外形状となしたことを特徴とする。
は、レール頭部の頂面で車輪の輪重を受ける一方、車輪
のフランジ基部の円弧部分とレールの頭部上側面のゲー
ジコーナ円弧部分の下半部とが接触し、その接点で車輪
フランジ誘導が行われることにある。
面水平レベルの平滑性と軌間線の連続性のみとが主に考
慮されていたので、トングレール薄肉部の削除や基本レ
ール又は受けレールの外軌側への曲がり等により、トン
グレールと基本レール又は受けレールとの間における車
輪乗移り時に車輪とレールとが形状的に複雑に接触し、
その接触点の平滑性と連続性とを確保することが難しか
った。
点から荷重乗り移り点にかけて輪重受け部をレール頭部
の頂面又はゲージコーナ円弧部内上端部分に、フランジ
ガイド部をゲージコーナ円弧部内下半部分に位置させ、
車輪の輪重受け部と車輪フランジのガイド部とを常に所
定の間隔をあけて2つに分離しているので、車輪とトン
グレールとが滑らかにかつ連続して接触し、輪重と横荷
重とは分散してトングレールで受けられる。特に、レー
ル頭部頂面をレール踏面と略等しい勾配の直線状となし
て両者を面接触させると、輪重の分散効果が大きい。
ジガイド部がレール頭部のゲージコーナ円弧部の上端部
分にあるので、輪重によって車輪を軌間内方に強制的に
移動させようとする力が働き、トングレールには過大な
荷重が作用していたが、本発明によれば、フランジガイ
ド部がゲージコーナ円弧部内下半部分に常に位置してい
るので、上述のような過大な荷重がレールに作用するこ
とはない。
チ熱処理等の熱処理加工を施して耐摩耗性を向上させた
場合にも車輪とレールとの接触部に過大な集中荷重が繰
り返し作用することはなく、金属疲労等に起因するシェ
リング傷やきしみ割れの発生を防止できる。
点より前方部分が、ゲージコーナ円弧形状をほぼ維持し
つつ、漸次頭部幅を減少しかつ高さが低くなる断面外形
状であるので、レールの縦削開始点より前方部分、特に
荷重乗り移り点より前方部分ではフランジガイド部がゲ
ージコーナ円弧部分と接触して車輪フランジの誘導が円
滑に行われ、又従来のような角部での接触とは異なって
円弧形状部分で接触するので、接触部分における集中荷
重を緩和でき、さらには基本レールや受けレールの鉛直
摩耗に起因する軌間(ゲージ)の狭小化現象も防ぐこと
ができる。
いて詳細に説明する。図1ないし図8は本発明の一実施
例によるトングレールを示し、これは基本レールと組合
される分岐器用トングレール(70Sレール)に適用し
た例である。図において、70Sレール1のレール曲げ
点1Fより後方の断面外形状(図1のGーG断面部分)
は図8に示すようにレール頭部の頂面1aとゲージコー
ナ円弧部分内上端部1bの2箇所c、dで車輪2を支承
する形状に形成されている。なお、1cはゲージコーナ
円弧部分内下半部、1dはゲージラインである。
から荷重乗り移り点1Dでは、図7ないし図5に示すよ
うに、車輪2の輪重受け部cと車輪フランジ20のガイ
ド部dとが常に2つに分離され、上記輪重受け部cはレ
ール頭部の頂面1aに位置し、フランジガイド部dはゲ
ージコーナ円弧部分内下半部分1cに位置する断面外形
状に形成され、又レール頭部の頂面1aの断面外形状は
車輪2踏面断面外形状と略等しい勾配の直線状に形成さ
れ、車輪2の踏面と面接触しうるようになっている。
D間にある縦削開始点1E及びそれより前方部分1D、
1C、1B、1Aでは図6ないし図2に示すように、ゲ
ージコーナ円弧形状がほぼ維持されつつ、漸次頭部幅が
減少し、かつ高さが低くなるような断面外形状に形成さ
れている。
説明する。基本レールである50Nレール10の標準断
面部分では、図9に示すように、在来線基本踏面形状の
車輪2がフランジ誘導されつつ接触するが、双方がa点
とb点の二ケ所で接触し、a点で輪重が受けられ、b点
でフランジ誘導が行われる。
点(図1のFーF断面相当部分)に、同じく在来線基本
踏面形状の車輪2がフランジ誘導されつつ接触している
状態を示すが、接近したc’点とd’点の二点で輪重の
支承とフランジの誘導とが行われている。これは、従来
の70Sレール11の踏面円弧形状が600R、50
R、13Rの組み合わせで構成されている一方、車輪側
は1/20の直線勾配と14Rの円弧との組み合わせに
より成り立っているためである。なお、50Nレール1
0の踏面円弧は300R、80R、13Rの組み合わせ
から構成されている。
から曲げ点の間(図1の断面A−Aないし断面F−Fに
相当する)での50Nレール10から従来の70Sレー
ル11への車輪2の乗り移り状態を示す。70Sレール
11の通り側円弧は70Sレール11の標準断面と同じ
形状においてその頭部頂面を水平面にて曲げ点から前端
側に向けて勾配をつけて削り下げた形状としている。そ
のために前端にゆくに従って13R面と水平面の交点は
鋭角になっていく。図2ないし図5の各(b) に示す部
分、即ち荷重乗り移り点より前方部分では70Sレール
11は車輪誘導のみを行い、在来レール10だけで輪重
を支承し、又フランジ誘導を行う70sレール11の接
点d’は13R面と水平面の交点の鋭角な一点に集中し
ている。
ル11に同時に車輪2が乗っている状態を示し、a点で
輪重が受けられ、又c’点とd’点で輪重の受けとフラ
ンジ誘導が行われている。
1に乗り移った状態で、輪重の支承とフランジ誘導とが
近接したc’点及びd’点で行われている。
な状態でレール11と車輪2とが接触するが、レール1
1の塑性変形や摩耗によって70Sレール11に次第に
車輪形状に沿った「なじみ」が生じ、大きな問題とはな
らなかった。
や長寿命化の要求が高まり、耐摩耗性に優れた微細パー
ライト組織に熱処理加工された高強度レールの採用が一
般化するに伴い、特殊な軌道構造を有する分岐器や伸縮
継目のトングレール等にも上述の微細パーライト組織の
高強度レールが採用される傾向にある。
理加工し、耐摩耗性に優れた微細パーライト組織とする
と、上述のように二本のレール10、11を車輪2が乗
り移ってゆく過程において、レール11と車輪2との接
触点には局部的に荷重が作用し、許容応力を超える応力
となるために表層部のレール組織は破壊される。しか
し、レール組織が高強度であるために破壊された組織が
残存し、これが傷の起点となって未だ健全なレール組織
にまで傷は進展し、より大きな傷へと発展してゆく。
するために、荷重乗り移り点1Dからレール曲げ点1F
にかけてはレール1が輪重の受けとフランジ誘導とい
う、二つの機能を果たす場合に常に離れた二箇所c、d
で接触し、ゲージコーナ円弧部分中央近傍より下方では
輪重を局部的に受けないようにしている。
が進行しても使用される性格のものであるから、この摩
耗の進展によっても上述の二点接触が維持されているこ
とが望ましい。例えば、従来の70Sレール11では、
図2ないし図6の各(b) に示すように、70Sレール1
1側の頭部頂面が所定の縦勾配で削り落とされている
が、これは50Nレール10側の鉛直摩耗によって70
Sレール11の頭部幅の薄いところで輪重を支承するこ
とがないように、又乗り移りをスムーズにすることを意
図して設計され製作されているからである。
は、頭頂部から14mm下がった位置での相対するレール
の内側における寸法となっており、レールの摩耗が進展
してもこの関係が維持されていることが望ましい。
来の70Sレール11に比して次のような断面外形状が
採用されている。
踏面形状は、図8に示すように、レール頭部の頂面1a
及びゲージコーナ円弧部内上端部分1dの2箇所c、d
で車輪2を支承し、しかも支承部分cは車輪の基本踏面
形状に合わせて面接触するように勾配面がつけられてい
る。
踏面形状についてはゲージコーナ円弧部分を従来の13
Rから、10Rと25Rとの複合円弧形状に変更してい
る。これは、図9に示すように50Nレール10と車輪
2との接触点a、bのうち、フランジ誘導を行うべきガ
イド部bはゲージコーナ円弧部分にあるが、これを曲げ
点1Fより先端側についてもレール頭頂部から出来るだ
け下げ、かつゲージコーナ円弧の上方部を車輪2のフラ
ンジ20のコーナ円弧(14R)よりも大きく25Rと
して輪重を支承させないようにしたからである。
ーナ円弧は概ね13Rで高さ一定であり、頭頂面のみ長
手方向に縦勾配で水平に加工していたが、本実施例の7
0Sレール1では25Rと10Rの合成円弧形状の上端
から1/20の勾配でもって頂面が直線状に形成され、
その断面外形状が長手方向にほぼ維持されて縦勾配加工
されている。
組織の高強度レール1を、分岐器用トングレールに採用
した場合にも、荷重乗り移り点1Dからレール曲げ点1
Fの間では輪重の支承とフランジ誘導の機能が常に所定
の間隔をあけて分離されているので、レール頭部の負荷
が軽減され、又荷重乗り移り点1Dの前方部分ではゲー
ジコーナ円弧部分でフランジ誘導が行われるので、局部
的な荷重集中は発生せず、傷の発生を確実に防止でき、
メンテナンスフリー化及び長寿命化の目的で採用された
高強度レール素材の部材本来の性能が発揮され、初期の
目的を達成できる。
りも前方部分ではゲージコーナ円弧形状をほぼ維持した
同形断面で、頭部幅及び高さが漸次減少する縦勾配加工
としているので、基本レール10の鉛直摩耗による軌間
(ゲージ)の狭小化といった現象も防ぐことができる。
を試作し、その輪重受け部c及びフランジガイド部dと
従来の輪重受け部c’及びフランジガイド部d’とを比
較した。図11にその結果を示す。従来の70Sレール
11では輪重受け部c’が点接触で、しかも50Nレー
ル10の輪重受け部aに対しては荷重乗り移り点と縦削
開始点間に不連続部分があった。これに対し、本実施例
の70Sレール1では輪重受け部cが面接触であり、し
かも50Nレール10の輪重受け部aと確実に連続して
いる。従って、本実施例の70Sレール1では荷重乗り
移り点から標準断面外形状部分にかけて輪重に起因する
局部的な荷重集中が作用しないことが理解できる。
ンジガイド部dが従来の70Sレール11に比してゲー
ジライン1dに接近している。これは従来の70Sレー
ル11がゲージコーナ円弧部分上端部でフランジガイド
を行っているのに対し、本実施例の70Sレール1はゲ
ージコーナ円弧部内下半部分1cでフランジガイドを行
うようにしたからである。従って、車輪フランジ部分2
0のガイドがゲージライン1d近傍にて円滑に行われる
ことが分かる。
トングレール11について車輪2の軌間内方への強制移
動量及び軌間外方への移動可能量を調べた。また、50
Nレール10の頭部頂面が5mm摩耗した場合について
も調べた。その結果を図12に示す。従来の70Sレー
ル11では荷重乗り移り点DーDよりも前方部分で既に
車輪2に軌間内方への強制移動方向への荷重が作用し始
め、荷重乗り移り点DーDで軌間内方への強制移動量が
最大となり、しかも50Nレール10の5mm摩耗時に
は軌間内方への強制移動量がより増大していた。これは
フランジガイド部d’がゲージコーナ円弧部分内上端部
に位置し、輪重によって車輪を軌間内方に強制的に移動
させようとする力が働く結果、トングレールに過大な荷
重が作用していたからである。
部dがゲージコーナ円弧部内下半部分1cに位置し、ゲ
ージコーナ円弧部分の形状をレール先端側までほぼ維持
しているので、軌間内方への強制移動は見られず、却っ
て軌間外方に移動可能となっている。しかも、50Nレ
ール10の5mm摩耗時にも軌間内方への強制移動はほ
とんど見られなかった。従って、70Sレールの荷重乗
り移り点DーDよりも前方部分、即ち頭部幅が狭く輪重
を受けないような部分についても過大な横荷重が作用し
ないことが確認できた。
ルを例に取って説明したが、受けレールと組合される伸
縮継目用トングレールについても同様である。
構成及び平面構成を示す図である。
来の車輪、基本レール、トングレールの関係を示す図で
ある。
来の車輪、基本レール、トングレールの関係を示す図で
ある。
来の車輪、基本レール、トングレールの関係を示す図で
ある。
来の車輪、基本レール、トングレールの関係を示す図で
ある。
来の車輪、基本レール、トングレールの関係を示す図で
ある。
及びトングレールの関係を示す図である。
及びトングレールの関係を示す図である。
ある。
と車輪との関係を示す図である。
輪重受け部c、c'及びフランジガイド部d、d’の軌
跡を示す図である。
車輪の移動量の変化を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄道軌道の分岐器又は伸縮継目にて基本
レール又は受けレールと組合わせて使用され、レール頭
部断面外形状をその長手方向先端側に向けて鋭く薄くな
るように漸次変化させてなるトングレールにおいて、車輪踏面の接触する部分を輪重受け部c、車輪フランジ
の接触する部分をフランジガイド部dとし、レール曲げ
点IFから荷重乗り移り点1Dにかけてのレール断面外
形状を、輪 重受け部cがレール頭部の頂面1a又はゲー
ジコーナ円弧部内上端部分1bに位置し、かつフランジ
ガイド部dがゲージコーナ円弧部内下半部分1cに位置
する形状となしたことを特徴とするトングレール。 - 【請求項2】 上記レール頭部の頂面断面外形状を、車
輪踏面直線部分と略等しい勾配を有する略直線状とな
し、輪重受け部cと車輪踏面とを面接触させるようにし
た請求項1記載のトングレール。 - 【請求項3】 鉄道軌道の分岐器又は伸縮継目にて基本
レール又は受けレールと組合わせて使用され、レール頭
部断面外形状をその長手方向先端側に向けて鋭く薄くな
るように漸次変化させてなるトングレールにおいて、 レールの縦削開始点1Eより前方部分を、ゲージコーナ
円弧形状がほぼ維持されつつ、漸次頭部幅が減少し、か
つ高さが低くなる断面外形状となしたことを特徴とする
トングレール。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5294683A JP2554987B2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | トングレール |
Publications (2)
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5294683A Expired - Fee Related JP2554987B2 (ja) | 1993-10-28 | 1993-10-28 | トングレール |
Country Status (1)
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