JP2556401B2 - 酸化物超電導体およびその製造方法 - Google Patents
酸化物超電導体およびその製造方法Info
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Description
の製造方法に関するものである。
型)超電導体は溶融法の一種であるQMG(Quenc
h and Melt Growth)法により、77
K,1Tの条件において104A/平方センチメートル
以上の臨界電流密度(Jc)を有しており、実用に耐え
る特性を有していることが明らかになっている(New
Superconducting Materials
Forum NewsNO.10.(1988)P1
5)。また、これらのQMG材料の大型化やRE元素の
組合せに関する研究も行なわれている(Physica
C 162−164(1989)PP1217−12
18、又は第50回応用物理学会学術講演会講演予稿集
(1989秋季)39a−P−10)。これらはY元素
一種類あるいは、種々のRE元素を含んだ酸化物超電導
材を温度勾配中で一方向に成長させて結晶を大型化する
ものである。
状組織では結晶粒界が弱結合として作用して超電導特性
を阻害するので、かかる問題を解決するためになされた
ものである。しかしながら前記先行技術ではせいぜい
0.3立方センチメートルの大きさの単結晶材しか得ら
れず123相の組織を一方向に成長させて大きな単結晶
状にすることは極めて困難であった。すなわち、先行技
術では結晶核生成手段、結晶成長の制御方法等が解決さ
れてなかったのである。
む希土類元素の1種またはその組合せ)、BaおよびC
uの複合酸化物である酸化物超電導体において大型の単
結晶状のREBa2Cu3O7−X相(以下123相と
称す)から構成された材料を提供することを目的とす
る。更に本発明は大型の123相の中に極めて微細な粒
径をもつRE2BaCuO5相(以下211相と称す)
を分散した組織の材料を提供することを目的とする。
に、本発明はRE元素の種類又は該種類とそれらの混合
比(以下REの組成という)を変化させることによりR
Eの各成分固有の結晶生成温度の違いを利用して、結晶
成長をコントロールする技術を提供するもので、更に種
結晶を接種して、大型の結晶体を製造する方法を提供す
るものである。
m,Eu,Gd,Dy,Ho,Br,Tm,Ybおよび
Luのグループから選ばれた2種以上からなる元素(以
下RE、と称す)、BaおよびCuの複合酸化物である
超電導体において、前記超電導体が、単結晶状の123
相中に211相が微細に分散した組織からなり、さらに
前記123相がREの組成毎に多層にかつ、各層の12
3相生成温度順に構成されている酸化物高温超電導体で
あり、また、本発明は該酸化物高温超電導体を製造する
方法であって、前記RE,BaおよびCuの酸化物(複
合酸化物)粉末をそれぞれの金属元素のmol%(R
E,Ba,Cu)が、(10,60,30)、(10,
20,70)、(50,20,30)の点で結ばれる領
域内の組成であるように混合し、次いで該混合粉末中の
RE組成の123相生成温度と異なる他のRE組成の混
合粉末を上記の領域内の組成になるように混合し、更に
かかる複数の混合粉末を多層にかつ、各層のRE組成の
123相生成温度順に積層したのち、加圧成形して前駆
体を形成し、次に該前駆体をRE組成によって定まる固
相(211相)とBa,Cuの酸化物で定まる液相とが
共存する温度領域(固液共存領域)に加熱して半溶融状
態にした後、RE組成によって定まる123相生成温度
領域を所定条件で徐冷又は段階保定冷却すること、又は
上記固液共存領域から種結晶の接種温度まで冷却し、該
温度で種結晶(前駆体のRE組成中の最高の123相生
成温度より高い123相生成温度を有するRE組成に係
る123相の単結晶)を接種したのち、該前駆体を前記
と同様な条件で徐冷又は段階保定冷却することを特徴と
する。かかる方法により123相の該生成を制御し、そ
の成長を大型化せしめることで前述の特徴を有する酸化
物超電導体を製造するものである。
gは含まれる希土類元素(Yを含む)の組成で決まる。
大気中においては、希土類元素の内、表1に示す元素
(RE)の123相の生成温度は、ほぼこの表に示す温
度である。
大きいRE元素ほど高い生成温度を有する。また複数の
RE元素を混合した場合、全RE元素に占めるRE1の
モル分率がm1,RE2のモル分率がm2、…の組成を
有する結晶の生成温度Tg〔RE1(m1),RE
2(m2),…〕は、ほぼ次のような式で表わすことが
できる。 Tg=(Tg(RE1)×m1+Tg(RE2)×m2+…)
の各元素は単体で123相構造を作らないので本発明の
希土類元素として用いない。また、Laに関して溶融状
態からの初晶は(La1−XBaX)2CuO4にな
り、Ndに関してNd1+YBa2−YCu3O7−X
となるので本発明が目的とする純正型123相を生成し
ない。従って本発明では単独で使用しないが、La,N
dは他のRE系に少量添加することにより123相の生
成温度を高めることがきるので、REを選択する際、そ
の温度幅を広くすることができ、また、種結晶の123
相生成温度を高くするときにも使用できる。
電導体の製造方法について説明する。RE,Ba及びC
uの酸化物および/もしくは複合酸化物の各々の金属元
素のモル比(RE,Ba,Cu)が、図1に示す三元平
衡状態図の点A:(10,60,30)、B:(10,
20,70)、C:(50,20,30)で結ばれる領
域内の組成であるように混合して層を形成する。この領
域外の組成は固液共存域への加熱時に後述する前駆体の
形状が保持されず、また、加熱後の冷却過程で123相
の生成が円滑に進行しないのである。なお、上記モル比
の好ましい範囲は同図に示すD:(30,33,3
7)、E:(15,38,47)、F(15,30,5
5)、G:(30,25,45)の点で結ばれた領域内
の組成である。
BaCuO3、BaO、CuO、CuO2、BaCuO
2、RE2BaCuO5、REBa2Cu3O7−X等
が考えられる。次に前記混合粉末中のRE元素とは12
3相の生成温度が異なる他のRE元素、すなわち前記粉
末混合層の123相生成温度より低い温度または高い温
度を有するRE元素を上記の領域内の組成になるように
混合して、前記混合粉末層の上に層状に載置し複層を形
成する。
りなる混合粉末を多層に積上げるが、この際、各層のR
E組成の123相生成温度を高温側へ連続するようにし
て積層する。上記層の厚さは本発明の得られる効果と作
業能率などを考慮して約2cm以下が好ましい。このよ
うに各層を積層した後、加圧し成形して前駆体を形成す
る。
作してもよい。すなわち、前記混合粉末層を1200℃
以上の温度に加熱して溶融体をつくり、該溶融体を冷却
体例えば冷えた熱伝導率の高い金属などでできた塊に押
付けて急冷すること(ハンマークエンチ法)によって成
形体を形成し、次に、前記成形体内の123相生成温度
を異にする他のRE元素を含む混合粉末層を上記と同様
の作業で成形体を形成し、これら複数の成形体を各成形
体の123相生成温度が高温側に連続するようにして積
重ねて前駆体を形成するのである。
うに製造された前駆体の組成はREの酸化物がBaおよ
びCuの酸化物中に微細に分散した組成を有している。
する方法について説明する。先ず、前記前駆体を固液共
存領域の温度範囲、すなわち123相生成温度(Tg)
超、211相溶解温度(Td)未満の温度範囲(すなわ
ち、下限はLu系123相が十分分解する温度であり、
上限はSm系211相が分解して形状を保持できない温
度(約900〜1300℃))に15〜45分間加熱し
て半溶融状態にし、液相(Ba,Cu酸化物)中に21
1相(固相)を生成させる。
(Tg(H)+10)℃の温度迄冷却し、(Tg(H)
+10)℃〜(Tg(L)−40)℃の温度範囲を徐冷
または、これと実質的に等価な段階保定冷却して123
相を5mm/hr以下の成長速度で成長させる。ここで
Tg(H)は前駆体の各RE組成の123相生成温度の
内最高の温度を表し、又、Tg(L)は該生成温度の内
最低の温度を表す。
め結晶化の際のエントロピーの変化が大きく、比較的大
きな過冷状態にあっても核生成しにくく、成長が充分終
了していないことがある。そのため、徐冷又は段階保定
冷却は、Sm系123相が生成過程に入る1070℃か
らLu系の123相が十分成長し終える温度840℃ま
で(表1参照)の範囲内では必須の作業である。
る実質的な平均冷却速度R(℃/hr)は次の式より求
める。 R≦k・ΔTg/D ここでk:目標粒成長速度(mm/hr) ΔTg:最大Tg偏差 但し、ΔTg=(Tg(H)+10)℃−(Tg(L)−40)℃ D:全厚(mm)
却することにより、各層の123相生成温度に応じて順
次冷却されていくので、特に後述する種結晶を接種する
技術に従うと、各層に確実に単結晶の123相を生ぜし
めることができる。なお、上記徐冷は2℃/cm以上の
温度勾配の雰囲気内で行ってもよく、又、この温度勾配
になるよう前駆体を移動してもよい。
体中の最高の123相生成温度Tg(H)を有する層か
ら核を発生させ、順次、より低い上記温度を有する層へ
結晶成長方位を受け継がせながら結晶を成長させる。こ
のように多層に構成することにより同一寸法の単一層の
ものに比較して他の結晶核の発生を極めて効果的に抑制
することができる。
駆体中の最高123相生成温度Tg(H)よりも更に高
い123相生成温度を有する123相を含む単結晶状の
種結晶を前駆体に接種させる技術について説明する。
加熱して半溶融状態にする。次に、上記温度範囲から種
結晶接種温度、すなわち900〜1100℃の温度範囲
まで冷却し、この温度範囲で種結晶を接種する。上記温
度範囲の下限はYb系123相を、上限はLa,Ndを
添加したSm系123相の結晶を、それぞれ種結晶とし
て用いることが可能なところから限定された。
生成温度より高い123相生成温度を有するRE組成か
らなり、少くとも前駆体に接触する面が単結晶状の構造
をもつ結晶体である。このように種結晶を接種したのち
に、該前駆体を(Tg(L)−40)℃〜(Tg(H)
+10)℃の温度領域で徐冷または段階保定冷却する。
触面が単結晶状態の多結晶)を123相が生成する温度
に近い半溶融状態の前駆体に接種すると、種結晶から1
23相の結晶核を確実に生成せしめると共に、種結晶と
同じ任意の方位に123相を成長せしめて該123相の
結晶方位を電流密度の高い方位に一層厳密に制御するこ
とができるので、123相の結晶の大型化と相まって極
めて高い臨界電流密度を得ることができる。
くとも1種を添加してもよい。これによって、123相
内の211相の粒径を微細にすることができる。添加量
は、Pt:0.2〜2.0wt%、Rh:0.005〜
1.0wt%の範囲であって、これにより本発明の効果
を十分に発揮することができる。
んらかの物質で支持する必要がある。現在は支持材とし
て主に白金を使用しているが、半溶融状態の液相成分
(BaおよびCuの酸化物)は極めて反応性が高く、長
時間支持材と接触させると液相成分の片寄りや不純物元
素が入るため、結晶性や超電導特性が損なわれる。
身を用いるのがよいことを見いだした。即ち、前記前駆
体(以下前駆体Mと称す)と該前駆体Mを支持する支持
材との間に、前記前駆体M中の123相のRE組成より
結晶生成温度が高いRE組成を有する別の前駆体Hと前
記前駆体M中の123相のRE組成より結晶生成温度が
低いRE組成を有する別の前駆体Lとを前駆体M−前駆
体L−前駆体H−支持材の順番で配置し、かかる前駆体
を支持材とのバリアーに利用するのである。前駆体Hは
前駆体Mの液相部分が支持材へ流れ出すのを防ぐバリア
ーとして、また前駆体Lは前駆体Hでできた123相の
結晶が成長して前駆体Mの結晶成長を妨げることを防ぐ
バリアーとして用いられる。なお、前記前駆体Mの最下
層の123相が、前駆体Lと同様な作用をなすものであ
れば、前駆体Lを省略しても差支えない。かかるバリア
ーを配置することにより、より効率よく結晶を成長させ
ることができるのである。
種した実験を次のように行った。YとYbの割合を表2
に示すように10%ずつ変化させたY(Yb)Ba2C
u3O7−X粉末及びY(Yb)2BaCuO5粉末を
作製し、RE:Ba:Cuが(6:9:13)になるよ
うにY(Yb)Ba2Cu5O7−X粉末にY(Yb)
2BaCuO5粉末を20モル%ずつ加えた後、140
0℃に加熱溶融し、Yの成分が順にYbに置き変わるよ
うに9回の重ねハンマークエンチにより急冷し前駆体を
作製した。この前駆体のRE成分の違いによる123相
生成温度は次の表2のようになる。
前駆体の一端を1020℃まで冷却して、予め作製して
おいたSm系の単結晶を種結晶として半溶融状態の前駆
体の一端の上に乗せた。次にその一端が910℃になる
まで3℃/hrで徐冷した。図2は種結晶と得られた結
晶との接合部分の結晶の構造を示す。種結晶の結晶方位
が受け継がれているようすがわかる。
った。前記前駆体をY側が上になるようにして、REが
Smであるクエンチ材の上に乗せ、これを1100℃に
加熱した後、5℃/cmの温度勾配を炉内につくり前駆
体のY側を1020℃まで冷却した後、予め作製してお
いたSm系の単結晶を種結晶として半溶融状態の前駆体
のY側に乗せた。次にその一端が910℃になるまで5
℃/cmの温度勾配を保ちながら3℃/hrで徐冷し
た。
晶の構造を示す。表面でも核生成が抑えられているよう
すがわかる。また図4は前駆体と支持台との間に挿入し
たSmのバリアー、即ち前駆体接触部の結晶の構造を示
す。Sm系の超電導体が多結晶状態になっているのに対
しY−Yb系は単結晶の超電導体が得られていることが
わかる。
電導体は単結晶状の123相の中に211相が微細に分
散した組織からなり、しかも、前記123相が複数のR
E組成の123相毎に多層にかつ、各層の123相生成
温度が高温側に連続するように積重ねられた構成になっ
ている。
直径50mm高さ30mm程度の大きさの円柱形状の材
料であり、前述のPhysica Cで発表された従来
技術による材料に比し、30〜50倍も大きいものであ
る。
相中に体積率で5〜50%の範囲、好ましくは10〜3
0%の範囲で分散しており、その粒径は20μm以下で
微細であり、特にPtまたはRhが添加された場合には
平均粒径で2μm以下(最大5μm程度)の粒径とな
る。
異なった123相の積重ねの状態にあるものの各層間に
粒界が存在しないので超電導的に切断された状態になら
ず、極めて多量の電流を流すことができる。
と共に、超電導体内に通る磁力線を保持する作用(ピン
止め作用)を有するが、本発明では該211相が極めて
微細に組織全般に亘って分散しているので磁力線を確実
に保持することができ、従って、該超電導体を磁場中に
置いても磁力線がピン止めされ、大きな電流密度を得る
ことができる。かかる効果によって、本発明の材料は優
れた超電導特性を示すことができる。
(80:20),(60:40),(40:60),
(20:80),(0:100)の6種類のRE組成を
Dy2O3とEr2O3とを混練することで作製し、R
E:Ba:Cuが(25:35:40)になるようにB
aCuO2とCuOを混合して6種類混合粉末を得た。
直径30mmの金型を用いDy層から順にEr層へと積
層し一層の厚さを約6mmにし、高さ約35mmの円柱
状の前駆体を作製した。これを図5に示す。
よって支持し、大気中において室温から1180℃まで
2時間で昇温した後、30分間保定し1020℃まで1
00℃/hrで冷却しさらに940℃まで0.5℃/h
rで冷却した。その後室温まで炉内で冷却し、酸素気流
中で800℃に再加熱し200℃まで8℃/hrの冷却
速度で徐冷した。
っており、最も大きいものは15立方センチメートル程
度の容積を有しており、極めて大きな超電導材料を得る
ことができた。
50:0),(0:100:0),(0:50:5
0),(0:0:100)、5種類のRE組成をDy2
O3,Ho2O3,Er2O3らを混練することで作製
し、さらにRE:Ba:Cuが(25:28:47)に
なるようにBaCuO2とBaCu2O3を混合して5
種類混合粉末を得た。直径50mmの金型を用いDy層
からEr層へ上記の順に積層し一層の厚さを約6mmに
し、高さ30mmの円柱状の前駆体を作製した。
よって支持し、大気中において室温から1180℃まで
2時間で昇温した後、30分間保定し1040℃まで1
00℃/hrで冷却し、1040℃においてSm:Nd
が7:3のRE組成を有する種結晶を用い。 劈開を半
溶融状態の前駆体の上に乗せ種付けを行った。さらに1
020から940℃まで0.5℃/hrで冷却した。そ
の後室温まで炉内で冷却し、酸素気流中で800℃に再
加熱し200℃まで8℃/hrの冷却速度で徐冷した。
3mm、高さ約27mmの円柱体に支持材の白金の近傍
で種結晶と異なる方位の小さな結晶が2つできていた
が、大部分は種結晶と同じ方位の単一の結晶粒からなっ
ており、約35立方センチメートルの大きさの超電導材
料を得ることができた。
(80:20),(60:40),(40:60),
(20:80),(0:100)の6種類のRE組成を
有するRE2BaCuO5を作製した後、RE:Ba:
Cuが(18:35:47)になるようにBaCuO2
とBaCu2O2を混合し、さらに0.5wt%のPt
粉末を添加して6種類混合粉末を得た。直径50mmの
金型を用いY層からEr層へ上記の順に積層し一層の厚
さを約5mmにし、高さ約30mmの円柱状の前駆体を
作製した。
よって支持し、大気中において室温から1150℃まで
2時間で昇温した後、30分間保定し1030℃まで1
00℃/hrで冷却し、1030℃においてSm:Nd
が7:3のRE組成を有する種結晶を用い、劈開面を半
溶融状態の前駆体の上に乗せ種付けを行った。さらに1
010から940℃まで0.5℃/hrで冷却した。そ
の後室温まで炉内で冷却し、酸素気流中で700℃に再
加熱し、250℃まで5℃/hrの冷却速度で徐冷し
た。
46mm、高さ約28mmの円柱体で支持材の白金の近
傍で種結晶と異なる方位の小さな結晶が2つできていた
が、大部分は種結晶と同じ方位の単一の結晶粒からなっ
ており、約40立方センチメートルの大きさの超電導材
料を得ることができた。また、試料振動型磁力計による
磁化率の測定から、本試料は77K,1Tの条件で1.
2×104A/cm2のJcが得られた。
(80:20),(60:40),(40:60),
(20:80),(0:100)の6種類のRE組成を
有するRE2BaCuO5を作製した後、RE:Ba:
Cuが(18:30:52)になるようにBaCuO2
とBaCu2O2を混合し、さらに0.02wt%のR
h粉末を添加して6種類混合粉末を得た。直径50mm
の金型を用いY層からEr層へ上記の順に積層し一層の
厚さを約5mmにし、高さ約30mmの円柱状の前駆体
を作製した。
エンチ法によって作製された厚さ1.5mmのSmおよ
びYbのRE組成の前駆体を用いて、Y−Er組成の前
駆体−Yb組成の前駆体−Sm組成の前駆体−Ptの
板、の順に重ね支持し、大気中において室温から115
0℃まで2時間で昇温した後、30分間保定し1030
℃まで100℃/hrで冷却し、1030℃においてS
m:Ndが7:3のRE組成を有する種結晶を用い、劈
開面を半溶融状態の前駆体の上に乗せ種付けを行った。
さらに1010から940℃まで0.5℃/hrで冷却
した。その後室温まで炉内で冷却し、酸素気流中で70
0℃に再加熱し250℃まで5℃/hrの冷却速度で徐
冷した。
6mm、高さ約28mmの円柱体が種結晶と同じ方位の
単一の結晶粒で形成されており、約45立方センチメー
トルの極めて大きな超電導材料を得ることができた。ま
た、本試料は実施例3と同一条件において1.5×10
4A/立方センチメートルのJcが得られた。
たY(Yb)Ba2Cu3O7−X粉末およびY(Y
b)2BaCuO5粉末を作製し、RE,Ba,Cuが
(6:9:13)となるようにY(Yb)Ba2Cu3
O7−XにY(Yb)2BaCuO5を20mol%ず
つ加えた後、それぞれ1400℃に加熱し、Y組成が順
にYb組成に変わるように、9回重ねクエンチを行い、
一層の厚さが約2mm、全体の厚さが約20mmの成形
体が得られ、これから20mm角の大きさに切り出し前
駆体を作製した。この前駆体のRE組成のちがいによる
大気中の123相生成温度は表2のようになった。
熱し部分溶融させた後、30℃/cmの温度勾配中でY
組成側を高温側にして、Y側を1010℃から850℃
まで6℃/hrで炉全体の温度を冷却し、一方向成長さ
せ超電導体を得た。この時平均の結晶成長速度は約0.
8mm/hrであった。酸素アニールは酸素気流中にお
いて、700℃から300℃まで10℃/hrで徐冷す
ることによって行なった。その結果、図9に示すように
三つの結晶粒からなる試料が得られ、大きいものは約4
立方センチメートルだった。
m,Ybの順に変化させたREBa2Cu3O7−X粉
末およびRE2BaCuO5粉末を作製し、RE,B
a,Cu(6:9:13)となるようにREBa2Cu
3O7−XにRE2BaCuO5を20mol%ずつ加
えた後、それぞれ1450℃に加熱し、Sm組成から順
にYb組成に変わるように、8回重ねクエンチを行い、
一層の厚さが約2mm,全体の厚さが約17mmの成形
体が得られ、これから20mm角の大きさに切り出し前
駆体を作製した。次にこの前駆体1150℃まで加熱し
た後、1060℃まで50℃/hrで冷却し、さらに9
10℃まで2℃/hrで冷却し一方向成長させた。この
時の平均成長速度は0.2mm/hrであった。
すEPMA像のスケッチである。層状に分布しているこ
とがわかる。また、試料全体に方位の揃った材料が得ら
れた。
密度のバルク材の大型化を容易に可能にするもので、各
分野での応用が可能であり極めて工業的効果が大きい。
具体例としては、超電導コイル、超電導磁気シールド
材、超電導デバイスの基板等が挙げられる。
示す図である。
の種結晶との界面付近の結晶の構造を示す写真である。
の構造を示す写真である。
用したときのSmバリアー相の結晶の構造を示す写真で
ある。
の試料の一部切断斜視図である。
の試料の一部切断斜視図である。
の試料の一部切断斜視図である。
の試料の斜視図である。
との試料中のHo,Dy,Er各元素の分布を示すEP
MA像のスケッチ図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 Y,Sm,Eu,Gd,Dy,Ho,E
r,Tm,YbおよびLuのグループから選ばれた2種
以上からなる元素(以下REと称す)、BaおよびCu
の複合酸化物である超電導体において、前記超電導体が
単結晶状のREBa2 Cu3 O7-X 相(以下123相と
称す)中に、RE2 BaCuO5 相(以下211相と称
す)が微細に分散した組織からなり、さらに前記123
相がREの組成毎に多層にかつ、各層の123相生成温
度順に構成されていることを特徴とする酸化物超電導
体。 - 【請求項2】 前記211相が123相中に、体積率で
5〜50%の範囲において微細に分散している請求項1
に記載の超電導体。 - 【請求項3】 前記211相の粒径が20μm以下であ
る請求項4に記載の超電導体。 - 【請求項4】 前記超電導体にPt又はRhの1種又は
2種が添加されている請求項1に記載の超電導体。 - 【請求項5】 RE,BaおよびCuの酸化物または複
合酸化物の少くとも一方の粉末をそれぞれの金属元素の
mol%(RE,Ba,Cu)が、(10,60,3
0)、(10,20,70)、(50,20,30)の
点で結ばれる領域内の組成になるように混合して層を形
成し、かつ前記REとは123相生成温度が異なる他の
RE元素を含む層を形成し、これら複数の層を各層の1
23相生成温度が高温側又は低温側に連続するように積
重ねた後加圧成形して前駆体を形成し、次に該前駆体中
の最高123相生成温度をもつ層を最上位にして支持材
上に設置したのち該前駆体を固液共存領域の温度範囲に
加熱して半溶融状態にし、しかる後該前駆体を123相
生成温度範囲において徐冷することにより123相の結
晶を5mm/hr以下の成長速度で成長させることを特
徴とする酸化物高温超電導体の製造方法。 - 【請求項6】 前記前駆体を固液共存領域の温度範囲に
加熱して半溶融状態にした後、上記温度範囲から種結晶
の接種温度範囲まで冷却し、次いで該温度範囲において
前記前駆体中の最高の123相生成温度より高い生成温
度を有するRE組成からなる種結晶を前記前駆体に接種
し、しかる後、該前駆体を123相生成温度範囲におい
て徐冷することにより123相を連続的に成長させる請
求項5に記載の製造方法。 - 【請求項7】 固液共存領域の温度が900〜1350
℃である請求項5又は6に記載の製造方法。 - 【請求項8】 123相生成温度範囲が1070〜84
0℃の温度範囲内であって、かつ(Tg(H)+10)
℃〜(Tg(L)−40)℃の温度範囲にある請求項5
又は6に記載の製造方法。 但し、Tg(H)…最高123相生成温度 Tg(L)…最低123相生成温度 - 【請求項9】 種結晶接種温度範囲が900〜1100
℃である請求項6記載の製造方法。 - 【請求項10】 123相生成温度範囲における徐冷の
冷却速度Rを下記式により行う請求項5又は6に記載の
製造方法。 R≦K・ΔTg/D(℃/hr) ここで、k:目標粒成長速度(mm/hr) ΔTg:最大Tg偏差 但し、ΔTg=(Tg(H)+10)℃−(Tg(L)
−40)℃ D:全厚(mm) - 【請求項11】 123相生成温度範囲を段階保定冷却
で行う請求項5又は6に記載の製造方法。 - 【請求項12】 段階保定冷却速度を前記冷却速度R
(℃/hr)で行う請求項10に記載の製造方法。 - 【請求項13】 前記混合粉末層を1200℃以上の温
度に加熱して溶融体に形成し、該溶融体を急冷して成形
体に形成し、次に該成形体内の123相生成温度を異に
する他のRE元素を含む混合粉末層を上記と同じ工程に
よって成形体に形成し、これら複数の成形体を各成形体
の123相生成温度が高温側に連続するように積重ねて
前駆体に形成する請求項5または6に記載の製造方法。 - 【請求項14】 前記前駆体(以下前駆体Mと称す)と
該前駆体Mを支持する支持材との間に、前記前駆体M中
の123相のRE組成より結晶生成温度が高いRE組成
を有する別の前駆体Hと前記前駆体M中の123相のR
E組成より結晶生成温度が低いRE組成を有する別の前
駆体Lとを前駆体M−前駆体L−前駆体H−支持材の順
番で配置し、しかる後に950〜1350℃の温度領域
に加熱する請求項5又は13に記載の製造方法。 - 【請求項15】 前記前駆体中にPt:0.2〜2.0
wt%および/もしくはRh:0.005〜1.0wt
%を添加することを特徴とする請求項5に記載の酸化物
超電導体の製造方法。
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1991
- 1991-06-07 JP JP3162360A patent/JP2556401B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
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