JP2559981B2 - 保冷容器及びその製造方法 - Google Patents
保冷容器及びその製造方法Info
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Description
壁をもった容器本体と、該容器本体の底部又は底部近傍
に設ける排水装置とを備え、前記容器本体に被収容物と
ともに氷を充填し、該氷により被収容物を保冷するよう
にした保冷容器とその製造方法に関する。
壁をもった容器本体を例えば発泡樹脂から成形して断熱
構造とし、前記容器本体内に鮮魚などの収容物を氷とと
もに収容すると共に蓋板を設け、鮮魚を長時間保冷する
ようにしている。
の経過につれて溶け、氷が溶けた水に鮮魚が浸ることか
ら、氷が溶けた水を容器本体から排水する必要があり、
このため、例えば、前記底壁に上下方向に貫通する排水
孔から成る排水装置を設け、該排水孔を介して容器本体
に溜る水を排水するようにしている。
た前記容器本体は複数段積層して用いることが多いので
あって、以上のように、各容器本体の底壁に上下方向の
排水孔を設けて積層すると、上部に位置する容器本体の
排水孔が下部に位置する容器本体の蓋板で閉鎖されるこ
とになり、該蓋板の上面に排水誘導溝や隙間を設ける必
要があったし、また、前記蓋板を設けずに複数段積層す
るときは、上部に位置する容器本体から排水した水が下
部に位置する容器本体に流入することになって、最上部
に積層した容器本体以外の容器本体に収容する鮮魚を良
好な状態で保冷することができないことになる。
本体の側壁に水平方向の排水孔を設けたり、また、図1
0に示すように、前記容器本体Cの前記側壁Aと底壁B
との隅に容器本体Cと同時に成形する排水孔Eを設け、
前記容器本体Cを積層した状態で使用する場合、上部に
位置する容器本体Cの前記排水孔Eから排水した水が、
下部の容器本体Cの側壁を伝わって該容器本体Cで発生
した溶解水と合流し、順次、下段側の容器本体Cに向か
って流れて排水するようにしている。
に構成する従来の保冷容器では、前記排水孔Eは、容器
内の水を完全に排水しようとするため、上方から下方へ
と水が流れるように、排水孔Eの出口が入口に対し下方
に位置する構造となっており、つまり、被収容物が水浸
しになるのを防止するために設ける前記排水孔Eは、容
器本体Cの最下部に位置し、かつ、排水入口が出口より
上方に位置するように容器本体C外部下方に向かって全
面開口しているから、溶解水が外部へ排出された後、氷
で冷却され比重が重くなった冷気も冷却効果を発揮する
前に容器本体Cの底部排水孔Eから外部に排出されるの
であって、この冷気の排出により容器本体C上部と蓋板
Dとの隙間から暖かい外気が順次容器本体C内に引き込
まれる所謂対流現象が生じる欠陥があった。
ばかりでなく、容器本体C内の対流現象により氷が速く
溶けることになって氷の消費量が増大したり、また氷の
保冷効果を長く保持できない問題があったし、また、前
記対流現象により被収容物である鮮魚が乾燥したり、ま
た、酸化したりする問題や、また鮮魚の臭いが容器本体
Cの外部に漏れる問題もあった。
るために発明したしもので、主たる目的は、簡単な構成
で容器本体から排水できながら冷気が流出するのを防止
でき、しかも、前記容器本体を成形するとき、排水装置
の孔加工を容易にできるようにした保冷容器を提供する
点にあり、他の目的は、前記排水装置を有する保冷容器
を簡単に成形できる製造方法を提供しようとするもので
ある。
に、請求項1記載の発明では、断熱構造の側壁11及び
底壁12をもった容器本体1と、該容器本体1の底部又
は底部近傍に設ける排水装置とを備え、前記容器本体1
に被収容物と共に氷を充填し、該氷により被収容物を冷
却するようにした保冷容器において、前記排水装置は、
前記容器本体1の側壁11下部において容器本体1内に
開放する排水入口3と、容器本体1外部に開放する排水
出口4と、これら排水入口3と排水出口4とを結ぶ導水
孔5とから成り、前記導水孔5を、直線と成すと共に、
前記排水出口4の下端位置H2が、前記排水入口3の上
端位置H1以上の高さに位置するごとく前記排水入口3
から排水出口4へ向かって斜め上方に傾斜させ、前記導
水孔5内に、前記排水入口3を排水出口4に対し液シー
ルする液シール部6を備えたのである。
の側壁11及び底壁12をもった容器本体1と、該容器
本体1の側壁11下部において容器本体1内に開放する
排水入口3と、容器本体1外部に開放する排水出口4及
びこれら排水入口3と排水出口4とを結ぶ導水孔5とか
ら成り、該導水孔5を、直線と成すと共に、前記排水出
口4の下端位置H2が、前記排水入口3の上端位置H1
以上の高さに位置するごとく前記排水入口3から排水出
口4へ向かって斜め上方に傾斜させ、前記導水孔5内
に、前記排水入口3を排水出口4に対し液シールする液
シール部6を有した排水装置を備えている保冷容器を製
造するときは、前記容器本体1を形成する雄形金型10
1と雌形金型102との少なくとも一方の金型背面に、
前記排水装置の排水入口3、排水出口4、及び、導水孔
5を成形する成形駒114を配設し、前記雄形金型10
1と雌形金型102との間の成形空間に成形材料を供給
して前記容器本体1を成形するとき、前記成形駒114
を前記成形空間に押し込み、該成形駒114により前記
排水装置を同時に成形すると共に、前記容器本体1の冷
却後、前記成形駒114を前記容器本体1の離型前に抜
き出すのである。
造の側壁11及び底壁12をもった容器本体1と、該容
器本体1の側壁11下部において容器本体1内に開放す
る排水入口3と、容器本体1外部に開放する排水出口4
及びこれら排水入口3と排水出口4とを結ぶ導水孔5と
から成り、該導水孔5を、直線と成すと共に、前記排水
出口4の下端位置H2が、前記排水入口3の上端位置H
1以上の高さに位置するごとく前記排水入口3から排水
出口4へ向かって斜め上方に傾斜させ、前記導水孔5内
に、前記排水入口3を排水出口4に対し液シールする液
シール部6を有した排水装置を備えている保冷容器を製
造するときは、前記容器本体1を成形した後、前記液シ
ール部6をもった前記排水装置を穿孔具により穿孔加工
するのである。
収容物を収容して保冷するとき、被収容物と共に充填す
る氷が溶けると、その水は前記排水入口3へと流れて直
線の導水孔5を介して排水出口4から容器本体1外部に
流出するのであるが、前記導水孔5を直線としながら、
前記排水出口4の下端位置H2を、前記排水入口3の上
端位置H1以上の高さに位置するごとく前記排水入口3
から排水出口4へ向かって斜め上方に傾斜させて導水孔
5を形成しているので、前記容器本体1内の水は、排水
出口4の下端位置H2に至るまで、前記導水孔5内に溜
り、容器本体1外部には流出せず、前記下端位置H2よ
り高くなったとき、排水される。
水入口3の上端位置H1以上の高さと成ったとき、排水
入口3が水で閉鎖され、前記排水出口4の下端位置H2
と前記排水入口3の上端位置H1との間で前記導水孔5
の内部に液シール部6が形成されるのであって、この液
シール部6により前記排水入口3が排水出口4に対し液
シールされて容器本体1内の冷気が確実にシールされ、
前記導水孔5からは氷が溶けた水のみ流出し、冷気は通
過することができなく、冷気が容器本体1から流出する
のを確実に防止することができる。
体1内に対流現象が生じないので、容器本体1内の温度
上昇を抑えられ保冷用の氷が従来例に比較して速く溶け
るのを防止することができるし、また、前記対流現象が
生じないから、各容器本体1内での空気流れを殆どなく
することができ鮮魚などの被収容物の乾燥や酸化を少な
くすることもできる。
直線として、この導水孔5の傾斜角度並びに排水入口3
に対する排水出口4の位置関係を前記した構成とするこ
とにより、液シール部6を備える排水装置を簡単に、か
つ、容易に形成できるのであり、しかも、この簡単な構
成からなる前記液シール部6により保冷用の氷の消費量
を節約してその保冷効果を長く保持することができ、容
器本体1を従来のものに比較して小形化できるし、ま
た、鮮魚の臭気も容器本体1から流出しないから、容器
本体1の周りの環境を良好に維持することができる。
の側壁11及び底壁12をもった容器本体1と、該容器
本体1の側壁11下部において容器本体1内に開放する
排水入口3と、容器本体1外部に開放する排水出口4及
びこれら排水入口3と排水出口4とを結ぶ導水孔5とか
ら成り、該導水孔5を、直線と成すと共に、前記排水出
口4の下端位置H2が、前記排水入口3の上端位置H1
以上の高さに位置するごとく前記排水入口3から排水出
口4へ向かって斜め上方に傾斜させ、前記導水孔5内
に、前記排水入口3を排水出口4に対し液シールする液
シール部6を有した排水装置を備えている保冷容器を製
造するときは、前記容器本体1を形成する雄形金型10
1と雌形金型102との少なくとも一方の金型背面に、
前記排水装置の排水入口3、排水出口4、及び、導水孔
5を成形する成形駒114を配設し、前記雄形金型10
1と雌形金型102との間の成形空間に成形材料を供給
して前記容器本体1を成形するとき、前記成形駒114
を前記成形空間に押し込み、該成形駒114により前記
排水装置を同時に成形すると共に、前記容器本体1の冷
却後、前記成形駒114を前記容器本体1の離型前に抜
き出すようにしているので、前記成形駒114により前
記排水装置の排水入口3、排水出口4及び導水孔5を前
記容器本体1と同時に成形することができ、簡単に前記
排水装置をもった保冷容器を製造することができる。
記容器本体1を成形した後、前記液シール部6をもった
前記排水装置を穿孔具により穿孔加工する場合には、成
形駒を備えた複雑な成形装置を用いることなく排水装置
をもった保冷容器を簡単に加工することがきる。
冷容器は、図1に示したように、例えば発泡樹脂を発泡
させて成形する断熱構造とした箱形成形品であって、断
熱構造の側壁11及び底壁12から成る容器本体1と、
該容器本体1の上部開放部を閉鎖する蓋板2とから成
り、前記側壁11の下部に貫通孔から成る排水装置を備
え、前記容器本体1内に、被収容物として鮮魚などを収
容すると共に保冷用の氷を充填し、該氷により前記鮮魚
を冷却しながら保存し、氷が溶けた水を前記排水装置を
介して前記容器本体1から排水するようにしている。
尚、図2に示すように容器本体1を複数段積層する場
合、最上段以外に積層する各容器本体1には前記蓋体2
を設けないこともある。
前記容器本体1の側壁11下部において容器本体1内に
開放する排水入口3と、容器本体1外部に開放する排水
出口4と、これら排水入口3と排水出口4とを結ぶ導水
孔5とから構成すると共に、前記導水孔5を、直線と成
すと共に、前記排水出口4の下端位置H2が、前記排水
入口3の上端位置H1以上の高さに位置するごとく前記
排水入口3から排水出口4へ向かって斜め上方に傾斜さ
せ、前記導水孔5内に、前記排水入口3を排水出口4に
対し液シールする液シール部6を設けたのである。
に、前記容器本体1の内部で、前記底壁12における周
縁部に凹状溝13を設けると共に、前記側壁11の下部
外側で、前記排水出口4が開口する部位には、側壁相互
が密接しても排水できるようにするための排水閉鎖防止
凹部14を設け、また、前記側壁11における前記底壁
12近くには、前記容器本体1の内側に開口し、かつ、
上端側端部A1及び下端側端部A2をもった前記排水入
口3と、前記排水閉鎖防止凹部14に開口し、かつ、上
端側端部C1及び下端側端部C2をもった排水出口4及
びこれら排水入口3と排水出口4とを結ぶ導水孔5とか
ら成る前記排水装置を設け、前記排水出口4側が前記排
水入口3側に比較して高くなるように、前記導水孔5
を、直線で、傾斜状に形成するのであって、前記排水出
口4における下端側端部C2の前記底壁12の下端部か
らの高さ、即ち、前記排水出口4の下端位置H2を、前
記排水入口3における上端側端部A1の前記底壁12の
下端部からの高さ、即ち、前記排水入口3の上端位置H
1より高くするのである。
して排水するとき、前記導水孔5に、前記排水出口4の
下端位置H2と、前記排水入口3の上端位置H1との高
低差に相当する高さをもった前記液シール部6を、図3
に点線で示したように形成できるようにするのである。
ると共に保冷用の氷を充填し、該容器本体1の上部に前
記蓋板2を設けて鮮魚を保冷するのであって、氷が溶け
た水が前記排水入口3の上端側端部A1に達するまで
は、容器本体1内の冷気が前記排水出口4から容器本体
1外部に流出するのであるが、前記溶けた水の水位が前
記排水入口3の上端位置H1以上に高くなるとると、前
記導水孔5に前記液シール部6が形成され、該液シール
部6により前記排水出口4が排水入口3に対して液シー
ルされることになる。このため、容器本体1内の水が、
前記排水出口4の下端位置H2を超えると水は排水され
るが、容器本体1内の冷気は前記液シール部6により遮
断され冷気が容器本体1から流出するのを防止すること
ができる。
から、容器本体1内の空気の対流現象が生じなく保冷用
の氷が従来例に比較して速く溶けるのを防止することが
できるし、また、前記対流現象による空気流れで生じる
鮮魚などの被収容物の乾燥や酸化を少なくすることもで
きる。この結果、保冷用の氷の消費量を節約できながら
その保冷効果を長く保持することができ、また、氷の使
用量を少なくできるから容器本体1を従来のものに比較
して小形化できるし、また、鮮魚の臭気も容器本体1か
ら流出しないから、容器本体1の周りの環境を良好に維
持することができる。
に形成しているので、孔を設ける加工は直線軸上に形成
できることから、その加工を容易に行えるのである。
水出口4を設けているから、複数の容器本体1を積層し
たものを互いに隣接させた場合でも、前記排水出口4は
隣接する他の容器本体1の側壁11で閉鎖されないか
ら、前記排水出口4からの排水が阻止されることはない
し、また、前記排水装置を前記排水出口4が前記排水入
口3に比較して高くなるように傾斜状にしているから、
液シール部6が形成される初期において容器本体1内の
水が前記排水入口3より低い場合、下方側へ流れる傾向
のある比重の重い冷気は、水平状に排水孔を設けた従来
のものに比較して、容器本体1から流出する冷気も少な
くすることができる。
C2の位置H2を、前記底壁12の上面の高さより低く
した場合、氷が溶けた水を前記凹状溝13に溜めて、前
記底壁12の上面に至る前に、前記導水孔5を介して前
記排水出口4から水を排水できるから、鮮魚が水に浸る
のを防止でき、魚を良好な状態で保冷することができ
る。
出口4の下端位置H2を、前記排水入口3の上端位置H
1より高くしたが、前記排水出口4の下端位置H2と、
前記排水入口3の上端位置H1とを同一高さにしてもよ
いのは言うまでもない。
の下端位置H2に達すると、水は前記排水出口4の下端
側端部C2まで至るが、表面張力により下端側端部C2
に達した水の先端部は盛り上がるだけであって、盛り上
がり量が表面張力による水頭圧高さを超えない限り、前
記下端側端部C2から水が流出を始めないのである。こ
のため、表面張力に応じて水が盛り上がる水頭圧高さに
相当する前記液シール部6が前記導水孔5に形成される
ことになる。従って、前記液シール部6により冷気が容
器本体1から流出するのを防止することができる。
に、前記容器本体1の前記側壁11における底部近く
に、両端が開口するチューブから成る成形体8を嵌合す
る嵌合孔81を設けて、この嵌合孔81に嵌合した前記
成形体8の前記容器本体1内に開口する一端開口部を前
記排水入口3とすると共に、前記排水閉鎖防止凹部14
の底に開口する他端開口部を前記排水出口4とし、該成
形体8の全長で前記導水孔5を形成する一方、図3と同
様に前記排水出口4の下端位置H2を前記排水入口3の
上端位置H1より高くし、氷が溶けた水を前記導水孔5
を介して排水するとき、前記導水孔5に、前記排水出口
4の下端位置H2と、前記排水入口3の上端位置H1と
の高低差に相当する高さをもった前記液シール部6を、
点線で示したように形成するようにしてもよい。
構成する発泡樹脂から成る断熱構造より耐衝撃性が高く
て強い材料から形成することができ、前記容器本体1の
強度アップになり、従って前記排水装置の耐久性を向上
させることができる。
たように形成してもよい。先ず、図5に示した排水装置
は、前記底壁12の外面における前記側壁11側端部
に、容器本体1を積層したとき、側壁11相互が上下方
向に密接しても排水できるようにするための排水閉鎖防
止凹部15を設けると共に、前記側壁11の内側と外側
とに開口し、外側開口部が内側開口部よりも高くなるご
とく傾斜する直線の軸線を有する傾斜孔20と、該傾斜
孔20の途中と前記底壁12の下方に設けた前記排水閉
鎖防止凹部15とに開口する縦孔21とを設け、前記傾
斜孔20の容器本体1の内側へ開口する開口部を前記排
水入口3とすると共に、前記傾斜孔20における前記縦
孔21の開口部への連通部を前記排水出口4とし、前記
傾斜孔20における前記排水入口3から前記排水出口4
に至る部位を導水孔5とするのである。
例とは異なり、前記排水出口4における下端位置H2
と、前記排水入口3における上端位置H1とが同一高さ
になるように、前記縦孔21を前記傾斜孔20に開口さ
せて、前記排水出口4から前記縦孔21を経て排水する
とき、前記導水孔5に、点線で示したように前記液シー
ル部6を形成するようにしている。
前記側壁11側端部に、容器本体1を積層したとき、側
壁11相互が上下方向に密接しても排水できるようにす
るための排水閉鎖防止凹部15を設けると共に、一端部
が前記側壁11の内側に開口すると共に他端部が閉鎖さ
れ、該閉鎖側端部が内側開口部よりも高くなるごとく傾
斜する直線の軸線を有する傾斜孔22と、該傾斜孔22
の途中と前記底壁12の下方に設けた前記排水閉鎖防止
凹部15とに開口する縦孔21とから構成し、前記傾斜
孔22の前記側壁11の内側へ開口する開口部を前記排
水入口3とすると共に、前記傾斜孔22における前記縦
孔21の開口部への連通部を前記排水出口4とし、前記
傾斜孔22における前記排水入口3から前記排水出口4
に至る部位を導水孔5とするのである。
た実施例と同様前記排水出口4における下端位置H2
が、前記排水入口3における上端位置H1より高くなる
ように、前記縦孔21を前記傾斜孔20に開口させて、
前記排水出口4から前記縦孔21を経て排水するとき、
前記導水孔5に、前記排水出口4の下端位置H2と、前
記排水入口3の上端位置H1との高低差に相当する高さ
をもった前記液シール部6を形成するように成すのであ
る。
該側壁11の内側と外側とに開口し、外側開口部が内側
開口部よりも高くなるごとく傾斜する直線の軸線を有す
る傾斜孔24を形成すると共に、前記側壁11の外側
に、前記傾斜孔24の外側開口部から下向きに延びる縦
溝23を形成して、前記傾斜孔24の側壁11の内側へ
開口する開口部を前記排水入口3とすると共に、前記傾
斜孔24の前記縦溝23への開口部を前記排水出口4と
している。この場合、前記縦溝23により排水を補償で
きるので、前記したように前記側壁11の外側に設ける
排水閉鎖防止凹部14や前記容器本体1の底壁12に設
ける排水閉鎖防止凹部15は必要でない。
口4における下端位置H2を、前記排水入口3における
上端位置H1より高くして、前記排水出口4から前記縦
溝23を経て排水するとき、前記排水入口3から前記排
水出口4に至る導水孔5に、前記排水出口4の下端位置
H2と、前記排水入口3の上端位置H1との高低差に相
当する高さをもった前記液シール部6を形成するように
している。
をもった保冷容器を、図8に示した成形装置を用いて製
造する場合について説明する。図8に示した成形装置
は、前記容器本体1を成形する雄形金型101と雌形金
型102とを備えており、雄形金型101は移動可能な
雄形フレーム103に取付板104を介して取付けられ
ている。また、雌形金型102は移動しない雌形フレー
ム105に取付板106を介して取付けられ、雄形及び
雌形フレーム103、105の内部には、蒸気及び水を
選択的に注入できる雄形及び雌形加熱・冷却室107、
108をそれぞれ設けている。
02への近接移動により、これら金型101、102間
に例えばポリスチレンやポリオレフィンなどの発泡性樹
脂から前記容器本体1を成形する成形空間110を図8
に示したように形成するようにしている。尚、111
は、前記成形空間110にポリスチレンやポリオレフィ
ンなどの発泡性樹脂材料を供給するフィーダーであり、
また、112は前記成形空間110で成形した容器本体
1を雌形金型102から押し出すノックピンである。
装置の排水入口3、排水出口4及び導水孔5を成形する
成形駒114を往復動可能に保持するホルダー116を
設けると共に、前記雌形加熱・冷却室108の背面側に
は、エアシリンダ117を該シリンダ117のピストン
118を移動可能に内装する中空部材119を介して取
付けている。そして、インナーケーブル120とアウタ
ー筒121とから成るプッシュプル式の可撓性をもつ操
作ケーブル122を用いて、前記成形駒114を前記ピ
ストン118の往復動に連動して前記成形空間110に
対して進退できるようにしている。即ち、図9に拡大し
て示したように前記アウター筒121の前記雌形金型1
02側端部を前記雌形金型102に設ける前記ホルダー
116に接続すると共に、前記インナーケーブル120
の前記雌形金型102側端部を前記成形駒114に接続
する一方、図8に示したように前記アウター筒121の
前記シリンダ117側端部は前記雌形加熱・冷却室10
8の背板123に固定すると共に、前記インナーケーブ
ル120の前記シリンダ117側端部は前記中空部材1
19に突入させて、前記ピストン118に接続するので
ある。
水入口3、排水出口4及び導水孔5を、前記容器本体1
の成形と同時に成形するのである。即ち、雄形金型10
1を雌形金型102に近接させて、各金型101、10
2間に前記成形空間110を形成してから、前記ピスト
ン118の移動により、図8及び図9に示したように前
記インナーケーブル120を介して前記成形駒114を
前記ホルダー116から前記成形空間110に突入さ
せ、その突入先端部を雄形金型101に接触させるので
ある。
110に突入させた状態で、該成形空間110に前記フ
ィーダー111から発泡性樹脂を供給して、各加熱・冷
却室107、108に蒸気を注入することにより前記成
形空間110内で発泡性樹脂を発泡させる。更に、発泡
完了後、各加熱・冷却室107、108に水を送り込
み、前記成形空間110で成形した前記容器本体1を冷
却することにより成形を完了するのである。また、成形
完了後前記ピストン118の移動により前記成形駒11
4を前記成形空間110から前記ホルダー116内に後
退させると共に、前記雄形金型101を前記雌形金型1
02から後退させてから、前記ノックピン112の突出
移動により成形した前記容器本体1を前記雌形金型10
2から取り出すのである。
形空間110に対して進退させるようにした前記成形装
置を用い、前記成形駒114の前記成形空間110に対
する進退により前記排水装置の排水入口3、排水出口4
及び導水孔5を前記容器本体1と同時に成形することが
でき、簡単に前記排水装置をもった保冷容器を製造する
ことができる。
駒114を前記雌形金型102側に設けたが、前記雄形
金型101側に設けてもよいのは言うまでもない。ま
た、プッシュプル式の操作ケーブルを用いたが、例えば
前記成形駒114を前記成形空間110に突入させるよ
うに付勢するばねを用いることによりプル式の操作ケー
ブルを用いてもよいし、また、エアシリンダなどの駆動
装置を各ホルダー116近くに設け、この駆動装置によ
り前記成形駒114を直接移動できるようにしてもよ
い。
4を前記雌形金型102の背面側にのみ設けて前記排水
装置をもった保冷容器を製造する場合について説明した
が、前記成形駒114を2つ用いることにより、二つの
成形駒をそれぞれ所定位置に配置することにより、図5
及び図6に示したような上下方向に延びる縦孔21や、
図7に示したように縦溝23をもった前記排水装置を、
前記容器本体1の成形と同時に成形することもでき、保
冷容器を簡単に製造することができる。
た保冷容器を製造する場合、図8に示した成形装置を用
いることなく、ドリルや、発熱したニクロム線などの穿
孔具を用いて容器本体1の側壁11の底壁12近くを穿
孔加工してもよい。
前記チューブから成る成形体8をもった保冷容器を製造
する場合、チューブから成る前記成形体8を設けて、前
記容器本体1の成形時、前記容器本体1の低部に前記成
形体8の嵌合孔81を成形し、前記容器本体1の成形
後、前記嵌合孔81に前記成形体8を嵌合して結合させ
てもよいのである。この場合、前記成形体8は前記側壁
11を構成する発泡樹脂から成る断熱構造より耐衝撃性
が高くて強い材料から形成することができるから、容器
本体1の強度アップになるのである。尚、前記容器本体
1の成形時、前記成形空間110に前記成形体8を突入
させた状態で成形し、前記容器本体1の成形後前記成形
体8を前記操作ケーブル122から切り離すようにする
ことにより前記成形体8を埋込成形してもよいのであっ
て、前記容器本体1の成形後、前記嵌合孔81に前記成
形体8を嵌合する場合に比較して、前記成形体8を前記
側壁11に簡単に設けることができる。
保冷容器を、例えば図8に示した成形装置を用いて製造
するとき、前記容器本体1を成形する雌形金型102背
面に、前記排水装置における排水出口4及び導水孔5の
出口側を成形する成形駒114を配設し、該成形駒11
4により前記排水装置における前記排水出口4及び導水
孔5の出口側を同時に成形した後、前記排水装置の前記
排水入口3及び導水孔5の入口側を穿孔具により穿孔加
工してもよいし、また、前記容器本体1を成形する雄形
金型101背面に、前記排水装置における排水入口3及
び導水孔5の入口側を成形する成形駒を配設し、該成形
駒により前記排水装置における前記排水入口3及び導水
孔5の入口側を同時に成形した後、前記排水装置の前記
排水出口4及び導水孔5の入口側をドリルなどの穿孔具
により穿孔加工してもよい。
明によれば、前記導水孔5を成形しやすい直線として構
成簡単、かつ、加工容易にできながら、前記容器本体1
内の水が前記排水入口3の上端位置H1以上の高さと成
ったとき、前記導水孔5の内部に液シール部6を形成し
て、この液シール部6により前記排水入口3を排水出口
4に対し液シールして容器本体1内の冷気を確実にシー
ルできるのであって、前記導水孔5を溶けた水のみ通過
させて冷気が容器本体1から流出するのを確実に防止す
ることができる。
体1内に対流現象が生じないので、容器本体1内の温度
上昇を抑えられ保冷用の氷が従来例に比較して速く溶け
るのを防止することができるし、また、前記対流現象が
生じないから、各容器本体1内での空気流れを殆どなく
することができ鮮魚などの被収容物の乾燥や酸化を少な
くすることもできる。
直線として、この導水孔5の傾斜角度並びに排水入口3
に対する排水出口4の位置関係を前記した構成とするだ
けで、液シール部6を備える排水装置を簡単な構成で、
かつ、加工も容易に形成できるのであり、しかも、この
簡単な構成からなる液シール部6で、保冷用の氷の消費
量を節約してその保冷効果を長く保持することができ、
容器本体1を従来のものに比較して小形化できるし、ま
た、鮮魚の臭気も前記液シール部6により容器本体1か
ら流出しないから、容器本体1の周りの環境を良好に維
持することができる。
駒114により前記排水装置の排水入口3、排水出口4
及び導水孔5を前記容器本体1と同時に成形することが
でき、前記排水装置をもった保冷容器を簡単に製造する
ことができるのである。
容器本体1を成形した後、前記液シール部6をもった前
記排水装置を穿孔具により穿孔加工するので、成形駒を
備えた複雑な成形装置を用いることなく排水装置をもっ
た保冷容器を簡単に加工することがきる。
ある。
大断面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】断熱構造の側壁(11)及び底壁(12)
をもった容器本体(1)と、該容器本体(1)の底部又
は底部近傍に設ける排水装置とを備え、前記容器本体
(1)に被収容物と共に氷を充填し、該氷により被収容
物を冷却するようにした保冷容器であって、 前記排水装置は、前記容器本体(1)の側壁(11)下
部において容器本体(1)内に開放する排水入口(3)
と、容器本体(1)外部に開放する排水出口(4)と、
これら排水入口(3)と排水出口(4)とを結ぶ導水孔
(5)とから成り、前記導水孔(5)を、直線と成すと
共に、前記排水出口(4)の下端位置(H2)が、前記
排水入口(3)の上端位置(H1)以上の高さに位置す
るごとく前記排水入口(3)から排水出口(4)へ向か
って斜め上方に傾斜させ、 前記導水孔(5)内に、前記排水入口(3)を排水出口
(4)に対し液シールする液シール部(6)を備えてい
ることを特徴する保冷容器。 - 【請求項2】断熱構造の側壁(11)及び底壁(12)
をもった容器本体(1)と、該容器本体(1)の側壁
(11)下部において容器本体(1)内に開放する排水
入口(3)と、容器本体(1)外部に開放する排水出口
(4)及びこれら排水入口(3)と排水出口(4)とを
結ぶ導水孔(5)とから成り、該導水孔(5)を、直線
と成すと共に、前記排水出口(4)の下端位置(H2)
が、前記排水入口(3)の上端位置(H1)以上の高さ
に位置するごとく前記排水入口(3)から排水出口
(4)へ向かって斜め上方に傾斜させ、前記導水孔
(5)内に、前記排水入口(3)を排水出口(4)に対
し液シールする液シール部(6)を有した排水装置を備
えている保冷容器の製造方法であって、 前記容器本体(1)を形成する雄形金型(101)と雌
形金型(102)との少なくとも一方の金型背面に、前
記排水装置の排水入口(3)、排水出口(4)、及び、
導水孔(5)を成形する成形駒(114)を配設し、前
記雄形金型(101)と雌形金型(102)との間の成
形空間に成形材料を供給して前記容器本体(1)を成形
するとき、前記成形駒(114)を前記成形空間に押し
込み、該成形駒(114)により前記排水装置を同時に
成形すると共に、前記容器本体(1)の冷却後、前記成
形駒(114)を前記容器本体(1)の離型前に抜き出
すことを特徴とする保冷容器の製造方法。 - 【請求項3】断熱構造の側壁(11)及び底壁(12)
をもった容器本体(1)と、該容器本体(1)の側壁
(11)下部において容器本体(1)内に開放する排水
入口(3)と、容器本体(1)外部に開放する排水出口
(4)及びこれら排水入口(3)と排水出口(4)とを
結ぶ導水孔(5)とから成り、該導水孔(5)を、直線
と成すと共に、前記排水出口(4)の下端位置(H2)
が、前記排水入口(3)の上端位置(H1)以上の高さ
に位置するごとく前記排水入口(3)から排水出口
(4)へ向かって斜め上方に傾斜させ、前記導水孔
(5)内に、前記排水入口(3)を排水出口(4)に対
し液シールする液シール部(6)を有した排水装置を備
えている保冷容器の製造方法であって、 前記容器本体(1)を成形した後、前記液シール部
(6)をもった前記排水装置を穿孔具により穿孔加工す
ることを特徴とする保冷容器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5164510A JP2559981B2 (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | 保冷容器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5164510A JP2559981B2 (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | 保冷容器及びその製造方法 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20916892A Division JP3333917B2 (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 保冷容器及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0692374A JPH0692374A (ja) | 1994-04-05 |
| JP2559981B2 true JP2559981B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=15794535
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5164510A Expired - Lifetime JP2559981B2 (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | 保冷容器及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2559981B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012056626A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Sekisui Plastics Co Ltd | 保冷容器 |
| JP7757875B2 (ja) * | 2022-05-25 | 2025-10-22 | 王子ホールディングス株式会社 | 包装箱 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57202981U (ja) * | 1981-06-20 | 1982-12-24 | ||
| JPS601111Y2 (ja) * | 1982-07-21 | 1985-01-12 | 清太郎 向島 | 冷気の洩れない水抜き穴がある発泡スチロ−ル容器 |
-
1993
- 1993-07-02 JP JP5164510A patent/JP2559981B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0692374A (ja) | 1994-04-05 |
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