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JP2590936B2 - カールコード - Google Patents
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JP2590936B2 - カールコード - Google Patents

カールコード

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JP2590936B2
JP2590936B2 JP24468687A JP24468687A JP2590936B2 JP 2590936 B2 JP2590936 B2 JP 2590936B2 JP 24468687 A JP24468687 A JP 24468687A JP 24468687 A JP24468687 A JP 24468687A JP 2590936 B2 JP2590936 B2 JP 2590936B2
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glycol
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電話器用、ヘッドホン用などに適した伸縮性
のカールコードに関するものである。
(従来の技術) 電話器用などに適するカールコードの構成と特性に関
しては、例えば特開昭62−17909号公報に紹介されてい
る。導体を絶縁被覆(1)で覆ってなる芯線を複数本並
べた外側に、例えば合成樹脂の押し出し被覆によるシー
ス(2)を形成した後、これを螺旋状に加工したもので
あり、その基本的な機能は、 適度の引き伸ばし性があること、 コイルバネとしての十分な回復特性があること、 捻じれや反転を起こさない良好な外観を有するこ
と、 である。
更に必要な特性を付け加えるなら、 絶縁被覆層の電気絶縁性が良いこと、 絶縁被覆、シースの二度の押し出し成型が容易であ
ること、 であろう。
また永久伸びが小さいカールコードを作るための構成
として特定の組成を有するポリエステルエラストマー、
すなわち特定のコポリエーテル・エステル弾性体を素材
とした被覆電線が特開昭58−1484号公報に紹介されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) 現在一般に使われているカールコードのシース材は、
その柔軟性や加工性、安価な点などから軟質塩化ビニル
が殆どであり、その回復性やバネ常数、低温時柔軟性な
どを改良する為に上記特許公報他いろいろ提案されてい
るが、まだ塩化ビニルに代るほどの特徴が出せないのが
現状である。
特開昭62−17909号公報に紹介されている曲げ弾性係
数Gが特定の弾性重合体、例えばポリエステル系、また
はポリアミド系のエラストマー絶縁体を使った場合、カ
ールコードの回復性が良くなる物があるが、これらの材
料は一般的にその絶縁抵抗が低く、特にポリアミド系の
エラストマーは吸湿性があり絶縁層としては好ましくな
い。
また前記公開公報や特公昭58−1484号公報の発明のよ
うにコポリエステルエーテル弾性体を直接導体の上に被
覆すると、カール加工など加熱された場合、あるいは加
熱雰囲気で使われる場合に、弾性体中のポリエーテル部
分が金属導体に接触しているために、急速に参加劣化を
起こして耐久性が悪くなることが分った。
(問題点を解決するための手段) この発明は上述問題を解決する為に、電気絶縁性が良
く、金属接触劣化が認められない結晶性ポリエステルコ
ポリマーを絶縁層(1)に使い、柔軟かつ回復性の良い
ポリエーテルエステルコポリマーをシース(2)に使っ
てシースが直接導体に接触しない様にして酸化劣化を防
ぎ、より信頼性の高いカールコードが製造するものであ
る。
結晶性のホモポリエステルは優れた電気特性、熱特性
を持つものの一般に融点が高く、これを絶縁層に使った
場合、電線を螺旋形にヒートセットするいわゆるカール
加工性が良くない為、この点を解決する為に熱セット性
の良い結晶性のポリエステルコポリマーを使うものであ
る。更にカールコードの引き伸ばし性を阻害しない為に
ショアD硬度40以上、80以下のポリエステルコポリマー
を使うことによって加工性が良く機能性も優れたカール
コードを作るものである。
またポリエステルコポリマーを被覆した導体にシース
を押し出し被覆する際に絶縁層のポリエステルコポリマ
ーが接触してはならない。従ってこのポリエステルコポ
リマー200℃以上の融点を持つことが必要である。
本発明の融点200℃以上の結晶性ポリエステルコポリ
マーは、酸成分としてテレフタル酸またはナフタレンジ
カルボン酸を主たる構成成分とするが、テレフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸以外の芳香族ジカルボン酸とし
ては、イソフタル酸、オルソフタル酸、ビス(p−カル
ボキシフェニル)メタン、アントラセンジカルボン酸お
よびそれらのエステル形成性誘導体などが挙げられ、脂
環族ジカルボン酸としては、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、シクロペンタンジカルボン酸、4,4′−ビシ
グロヘキシルジカルボン酸およびそれらのエステル形成
性誘導体などが挙げられる。
好ましいのはイソフタル酸、オルソフタル酸である。
アルコール成分としては、エチレングリコールまたは
1,4−ブタンジオールを主たる構成成分とするが、エチ
レングリコールおよび1,4−ブタンジオール以外のグリ
コールとしては、プロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、デカメチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タノールなどが挙げられ、好ましいものは1,6−ヘキサ
ンジオール、シクロヘキサンジメタノールである。
また、本発明のポリエステルコポリマー中のコポリマ
ー成分としてポリラクトン類が挙げられ、δ−バレロラ
クトン、ε−カプロラクトン、β−プロピオラクトン、
β−2,2−ジメチルプロピオラクトン等のラクトン類を
結晶性ポリエステル成分に開環付加重合させたものやポ
リラクトン類を共重合させたポリエステルコポリマーが
使用できる。
シース(2)に使用されるポリエステルコポリマーは
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンナフタレートおよびポリエチレンナ
フタレートの群から選ばれた少なくとも1種以上のポリ
エステルをハードセグメントとし、ポリテトラメチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、これらグリコ
ールのコポリエーテルの群から選ばれた少なくとも1種
以上のポリアルキレングリコールをソフトセグメントと
する弾性体である。
シース(2)のポリエーテルエステルコポリマーはそ
の基本特性を失わない程度に充填材や難燃剤を含んでい
ても良い、特に難燃剤を含む火災防止、安全性の面から
利用価値が高い。
(作 用) 融点200℃以上、ショアD硬度が40以上80以下のポリ
エステルコポリマーを絶縁層に用いる事によって絶縁抵
抗の高い導体被覆が出来、その上にポリエーテルエステ
ルコポリマーを被覆してからカール加工した物は、カー
ルセット性が良く外観に優れ、かつ引き伸ばし性と回復
性の優れたカールコードが出来る。
(実施例) 発明の効果をより明確にする為に、以下の電線を作成
し、カールコードとしての外観(セット性)、引き伸ば
し性、回復性、加熱老化テスト後の絶縁層及びシース層
の劣化程度を評価した。
なお、比較の為に本発明に含まれない材料の組み合わ
せのカールコードも同じ条件で試作して評価した結果を
比較例として示す。
導体外径0.8mmの撚り線銅の上に表1に示す絶縁用の
ポリマーを250℃で押し出し被覆して絶縁層厚み0.5mmの
絶縁芯線を得た。次いでこの絶縁芯線の上にシース用の
ポリマーを厚み1.0mmになるように押し出し被覆した。
この電線を自己径の5倍径のマンドレルに電線どうしが
相互に密着するように巻き付けた状態で150℃で30分間
加熱してカール加工をした。
マンドレルに巻き付けたままの電線を室温に冷却した
後マンドレルを抜いてからカールコードの外観(マンド
レル径にセットされているか、電線どうしが隙間なく密
着した状態か)を調べた。
カールの内径がマンドレルの外径より2%以上大きく
ない物で電線どうしが互いに密着して隙間のない物をセ
ット性良、それ以外の物をセット性不良と判定した。次
いでカールコードの両端を引き伸ばしてみて電線同志の
粘着がなくスムースに均一に伸ばし性良、以上な伸び方
をする物を引き伸ばし性不良と判定した。
このカールコードを50℃で自然長L0の5倍に引き伸ば
して10分間保持した後、緩めてから5秒後の長さLを測
定してこのカールコードの回復性を調べた。
(L−L0)/L0×100が2.0(%)より小さい物を回復性
良、2.0以上の物が回復性不良と判定した。
またこのカールコードを100℃のオープンの中で10日
間加熱した後、絶縁層及びシース層を取り出してその強
度保持率及び伸度保持率を調べた。絶縁層、シース層の
強度保持率、伸度保持率共に95%以上の物を耐熱性良、
95%未満の物を耐熱性不良と判定した。
絶縁層の体積固有抵抗が1013Ωcm以上の物を絶縁性
良、1013Ωcm未満の物を絶縁性不良と判定した。
(発明の効果) この発明によれば、絶縁材として優れた特性を有する
結晶性ポリエステル系樹脂で被覆した導体を芯線とし、
弾力性に優れ、本来幅広い温度で使用可能なポリエーテ
ルエステルコポリマー(エラストマー)をシースとして
使うことが可能であり、従って絶縁材とシース材のそれ
ぞれの長所を最大限に利用した新しいカールコードを製
造することが可能になる。この新しい構成のカールコー
ドは、例えば従来の塩化ビニル系の電話のカールコード
が寒冷地で硬くなり、引き伸ばし性が悪くなり、かつ回
復性が悪くなるなどの欠点を解消するものであり、また
耐熱性が必要な自動車用電話のコードなどに使うことも
可能であり新しい用途への展開も可能とするものであ
る。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層(1)によって被覆された導体をシ
    ース(2)によって覆ったコードをカール加工したカー
    ルコードにおいて、絶縁層(1)がショアD硬度40以上
    80以下で、融点が200℃以上の結晶性のポリエステルコ
    ポリマーにより主として構成され、シース(2)がショ
    アD硬度50以下で、結晶性のポリエステルと非晶性のポ
    リエーテルからなるポリエーテルエステルコポリマーに
    より主として構成されていることを特徴とするカールコ
    ード。
  2. 【請求項2】結晶性のポリエステルコポリマーが酸成分
    としてテレフタル酸またはナフタレンジカルボン酸を主
    たる構成成分とし、アルコール成分としてエチレングリ
    コールまたは1,4−ブタンジオールを主たる構成成分と
    し、共重合成分としてテレフタル酸およびナフタレンジ
    カルボン酸以外の芳香族ジカルボン酸および/またはエ
    チレングリコールおよび1,4−ブタンジオール以外のグ
    リコールを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のカールコード。
  3. 【請求項3】ポリエステルコポリマーが結晶性芳香族ポ
    リエステルとポリラクトンからなるポリエステルである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のカールコ
    ード。
  4. 【請求項4】ポリエーテルエステルコポリマーがポリブ
    チレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、
    ポリブチレンナフタレートおよびポリエチレンナフタレ
    ートの群から選ばれた1種以上のポリエステル成分をハ
    ードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコール、
    ポリプロピレングリコールおよびこれらグリコールのコ
    ポリエーテルからなる群から選ばれた1種以上のポリア
    ルキレングリコールをソフトセグメントとする弾性体で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のカー
    ルコード。
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