JP2595660B2 - フェリ磁性共鳴装置 - Google Patents
フェリ磁性共鳴装置Info
- Publication number
- JP2595660B2 JP2595660B2 JP63134896A JP13489688A JP2595660B2 JP 2595660 B2 JP2595660 B2 JP 2595660B2 JP 63134896 A JP63134896 A JP 63134896A JP 13489688 A JP13489688 A JP 13489688A JP 2595660 B2 JP2595660 B2 JP 2595660B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- ground conductor
- yto
- frequency
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フェリ磁性共鳴装置に関し、例えばイット
リウム鉄ガーネット(YIG)薄膜のフェリ磁性共鳴を利
用したマイクロ波同調発振器に用いて好適なものであ
る。
リウム鉄ガーネット(YIG)薄膜のフェリ磁性共鳴を利
用したマイクロ波同調発振器に用いて好適なものであ
る。
〔発明の概要〕 本発明のフェリ磁性共鳴装置は、フェリ磁性共鳴素子
と、上記フェリ磁性共鳴素子と電磁気的に結合する伝送
線路と、上記伝送線路に対向する一対の接地導体とを有
し、上記一対の接地導体のうちの少なくとも一方が2〜
100μmの膜厚の金属薄膜により構成されている。これ
によって、フェリ磁性共鳴素子の共鳴特性を劣化させる
ことなく、このフェリ磁性共鳴素子に強い直流磁界を印
加することが可能となる。
と、上記フェリ磁性共鳴素子と電磁気的に結合する伝送
線路と、上記伝送線路に対向する一対の接地導体とを有
し、上記一対の接地導体のうちの少なくとも一方が2〜
100μmの膜厚の金属薄膜により構成されている。これ
によって、フェリ磁性共鳴素子の共鳴特性を劣化させる
ことなく、このフェリ磁性共鳴素子に強い直流磁界を印
加することが可能となる。
YIG薄膜を用いたマイクロ波同調発振器(以下、薄膜Y
TO(YIG−tuned oscillator)という)においては、磁
気回路のギャップ中にYIG薄膜が置かれ、このYIG薄膜の
膜面に対して垂直に直流磁界が印加される。この薄膜YT
Oの共鳴周波数fはこの直流磁界強度によって決定さ
れ、 f=γ(Hg−Nz・4πMs) (1) と表される。ここで、γは磁気回転比(=2.8MHz/0
e)、Hgはギャップ磁界、NzはYIG薄膜の反磁界係数、4
πMsはYIG薄膜の飽和磁化である。
TO(YIG−tuned oscillator)という)においては、磁
気回路のギャップ中にYIG薄膜が置かれ、このYIG薄膜の
膜面に対して垂直に直流磁界が印加される。この薄膜YT
Oの共鳴周波数fはこの直流磁界強度によって決定さ
れ、 f=γ(Hg−Nz・4πMs) (1) と表される。ここで、γは磁気回転比(=2.8MHz/0
e)、Hgはギャップ磁界、NzはYIG薄膜の反磁界係数、4
πMsはYIG薄膜の飽和磁化である。
(1)式より、高い周波数で動作する薄膜YTOを設計
するためには、磁気回路のギャップ中に数千0eもの強い
直流磁界を発生させる必要があることがわかる。
するためには、磁気回路のギャップ中に数千0eもの強い
直流磁界を発生させる必要があることがわかる。
今、この薄膜YTOの磁気回路部において、周波数同調
に必要な磁界のうち可変分を発生させるためにコイルを
用い、残りの固定分のバイアス磁界を発生させるために
永久磁石を用いる場合を考えると、ギャップ磁界Hgは次
式で表される(cgs単位系を用いた)。
に必要な磁界のうち可変分を発生させるためにコイルを
用い、残りの固定分のバイアス磁界を発生させるために
永久磁石を用いる場合を考えると、ギャップ磁界Hgは次
式で表される(cgs単位系を用いた)。
ここで、永久磁石は、クニック点を持たず、リコイル
透磁率μrが一定の直線状の減磁特性を有すると仮定す
る。また、Lm及びBrはそれぞれ永久磁石の長さ及び残留
磁束密度であり、Nはコイルの巻き数、Iはコイル電
流、cは光の速度、Lgはギャップ長である。(2)式よ
り、強いギャップ磁界Hgを発生させるためには、ギャッ
プ長Lgを短くすることが本質的に重要であることがわか
る。
透磁率μrが一定の直線状の減磁特性を有すると仮定す
る。また、Lm及びBrはそれぞれ永久磁石の長さ及び残留
磁束密度であり、Nはコイルの巻き数、Iはコイル電
流、cは光の速度、Lgはギャップ長である。(2)式よ
り、強いギャップ磁界Hgを発生させるためには、ギャッ
プ長Lgを短くすることが本質的に重要であることがわか
る。
第14図は従来の薄膜YTOの共振器部の構造の一例を示
す。この第14図において、符号101は磁気回路を構成す
るヨークを示し、符号102はこのヨーク1の一部を構成
するポールピースを示す。また、符号103はFM変調用
(副周波数同調用)のFMコイルを示す。なお、実際には
このFMコイル103の上側に主周波数同調用のメインコイ
ルが設けられているが、その図示は省略されている。こ
れらのヨーク1及びポールピース2の間のギャップ中に
は、上部接地導体104及び下部接地導体105が設けられて
いる。これらの上部接地導体104及び下部接地導体105の
材料としては従来より真鍮が用いられている。これらの
上部接地導体104及び下部接地導体105は、機械加工によ
り形成された薄い部分104a、105aを有する。この下部接
地導体105の薄い部分105aの上には、MIC(Microwave In
tegrated Circuit)線路Mが形成された誘電体基板106
及び高周波的にほぼショートと考えられる大容量コンデ
ンサ107が設けられている。これらの誘電体基板106及び
大容量コンデンサ107の上には、これらにまたがって誘
電体基板108が設けられている。この誘電体基板108の一
方の主面にはYIG薄膜109が設けられ、他方の主面にはこ
のYIG薄膜109と電磁気的に結合する入出力用の伝送線路
(結合用線路)Lが設けられている。このYIG薄膜109
は、ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(GGG)基板1
10の上に形成されている。このGGG基板110と上記上部接
地導体104の薄い部分104aとの間及び誘電体基板108と下
部接地導体105の薄い部分105aとの間にはそれぞれ空気
層111、112が存在しており、従ってこの共振器部はいわ
ゆるサスペンディド(suspended)構造を有する。
す。この第14図において、符号101は磁気回路を構成す
るヨークを示し、符号102はこのヨーク1の一部を構成
するポールピースを示す。また、符号103はFM変調用
(副周波数同調用)のFMコイルを示す。なお、実際には
このFMコイル103の上側に主周波数同調用のメインコイ
ルが設けられているが、その図示は省略されている。こ
れらのヨーク1及びポールピース2の間のギャップ中に
は、上部接地導体104及び下部接地導体105が設けられて
いる。これらの上部接地導体104及び下部接地導体105の
材料としては従来より真鍮が用いられている。これらの
上部接地導体104及び下部接地導体105は、機械加工によ
り形成された薄い部分104a、105aを有する。この下部接
地導体105の薄い部分105aの上には、MIC(Microwave In
tegrated Circuit)線路Mが形成された誘電体基板106
及び高周波的にほぼショートと考えられる大容量コンデ
ンサ107が設けられている。これらの誘電体基板106及び
大容量コンデンサ107の上には、これらにまたがって誘
電体基板108が設けられている。この誘電体基板108の一
方の主面にはYIG薄膜109が設けられ、他方の主面にはこ
のYIG薄膜109と電磁気的に結合する入出力用の伝送線路
(結合用線路)Lが設けられている。このYIG薄膜109
は、ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(GGG)基板1
10の上に形成されている。このGGG基板110と上記上部接
地導体104の薄い部分104aとの間及び誘電体基板108と下
部接地導体105の薄い部分105aとの間にはそれぞれ空気
層111、112が存在しており、従ってこの共振器部はいわ
ゆるサスペンディド(suspended)構造を有する。
上述の薄膜YTOにおいて、磁気回路から見たギャップ
長Lgは、真鍮製の上部接地導体104及び下部接地導体105
のそれぞれの厚さと、これらの上部接地導体104及び下
部接地導体105を機械加工により形成する際の加工誤差
を吸収するための余裕分との両者を加えた長さとなる。
長Lgは、真鍮製の上部接地導体104及び下部接地導体105
のそれぞれの厚さと、これらの上部接地導体104及び下
部接地導体105を機械加工により形成する際の加工誤差
を吸収するための余裕分との両者を加えた長さとなる。
既に述べたように、強いギャップ磁界Hgを発生させる
ためにはギャップ長Lgを短くすることが重要であるが、
上述の薄膜YTOにおいてこのギャップ長Lgを短くする方
法としては以下のような方法が考えられる。
ためにはギャップ長Lgを短くすることが重要であるが、
上述の薄膜YTOにおいてこのギャップ長Lgを短くする方
法としては以下のような方法が考えられる。
共振器部の空気層111、112の厚さを小さくする。
上部接地導体104及び下部接地導体105の厚さを小さく
する。
する。
上部接地導体104及び下部設置導体105を設けず、ポー
ルピース102及びヨーク101をそれぞれ上部接地導体及び
下部接地導体として使用する。
ルピース102及びヨーク101をそれぞれ上部接地導体及び
下部接地導体として使用する。
しかしながら、に関しては、空気層111、112を薄く
するにつれて、上部接地導体104及び下部接地導体105に
発生する渦電流がWall Effectにより増加するため、YIG
薄膜109の無負荷時のQ値が低下し、共鳴特性が劣化し
てしまうという問題がある。に関しては、機械加工の
精度限界により、上部接地導体104及び下部接地導体105
の厚さを約200μm以下にするのは難しい。に関して
は、ヨーク101の材料として通常用いられるパーマロイ
等のソフト磁性材料は真鍮に比べて電気抵抗が高いた
め、マイクロ波領域の高い周波数帯では電気的に完全に
接地とはならず、その結果、導体損が発生してしまうと
いう問題がある。また、共振器部が開放型となるため、
放射損が発生し、その結果、YIG薄膜109の無負荷時のQ
値が低下し、共鳴特性が劣化してしまうという問題があ
る。
するにつれて、上部接地導体104及び下部接地導体105に
発生する渦電流がWall Effectにより増加するため、YIG
薄膜109の無負荷時のQ値が低下し、共鳴特性が劣化し
てしまうという問題がある。に関しては、機械加工の
精度限界により、上部接地導体104及び下部接地導体105
の厚さを約200μm以下にするのは難しい。に関して
は、ヨーク101の材料として通常用いられるパーマロイ
等のソフト磁性材料は真鍮に比べて電気抵抗が高いた
め、マイクロ波領域の高い周波数帯では電気的に完全に
接地とはならず、その結果、導体損が発生してしまうと
いう問題がある。また、共振器部が開放型となるため、
放射損が発生し、その結果、YIG薄膜109の無負荷時のQ
値が低下し、共鳴特性が劣化してしまうという問題があ
る。
以上より、従来の技術では、YIG薄膜109の共鳴特性を
劣化させることなく、ギャップ長Lgを短くすること、従
ってYIG薄膜109に強い直流磁界を印加することは困難で
あった。
劣化させることなく、ギャップ長Lgを短くすること、従
ってYIG薄膜109に強い直流磁界を印加することは困難で
あった。
従って本発明の目的は、フェリ磁性共鳴素子の共鳴特
性を劣化させることなく、このフェリ磁性共鳴素子に強
い直流磁界を印加することが可能なフェリ磁性共鳴装置
を提供することにある。
性を劣化させることなく、このフェリ磁性共鳴素子に強
い直流磁界を印加することが可能なフェリ磁性共鳴装置
を提供することにある。
接地導体の材料として例えば金(Au)を用いた場合を
考える。このAuの表皮深さ(skin depth)は例えば周波
数13GHzの高周波に対して約0.68μmである。本発明者
の検討によれば、高周波に対しても電気的に完全な接地
となるためには、この接地導体の厚さは最低でもこの表
皮深さの約3倍程度、すなわち約2μmは必要である。
これが、接地導体の厚さの下限となる。一方、従来の薄
膜YTOにおけるギャップ長Lgは1.35mm程度であるが、実
用上十分に強い直流磁界HgをYIG薄膜に印加するために
は、このギャップ長Lgを少なくとも1割程度は短くする
ことが望まれる。既に述べたように、上部接地導体及び
下部接地導体を真鍮で構成した場合にはそれぞれの厚さ
を約200μm以下にするのは困難であることを考慮する
と、上部接地導体及び下部接地導体のうちの少なくとも
一方を膜厚が100μm以下の金属薄膜により構成すれ
ば、ギャップ長Lgを従来に比べて少なくとも1割程度は
短くすることが可能である。しかも、このように上部接
地導体及び下部接地導体のうちの少なくとも一方を薄い
金属薄膜により構成すれば、ギャップ中に存在するバル
ク状金属が減少するため、その分だけ渦電流も減少す
る。
考える。このAuの表皮深さ(skin depth)は例えば周波
数13GHzの高周波に対して約0.68μmである。本発明者
の検討によれば、高周波に対しても電気的に完全な接地
となるためには、この接地導体の厚さは最低でもこの表
皮深さの約3倍程度、すなわち約2μmは必要である。
これが、接地導体の厚さの下限となる。一方、従来の薄
膜YTOにおけるギャップ長Lgは1.35mm程度であるが、実
用上十分に強い直流磁界HgをYIG薄膜に印加するために
は、このギャップ長Lgを少なくとも1割程度は短くする
ことが望まれる。既に述べたように、上部接地導体及び
下部接地導体を真鍮で構成した場合にはそれぞれの厚さ
を約200μm以下にするのは困難であることを考慮する
と、上部接地導体及び下部接地導体のうちの少なくとも
一方を膜厚が100μm以下の金属薄膜により構成すれ
ば、ギャップ長Lgを従来に比べて少なくとも1割程度は
短くすることが可能である。しかも、このように上部接
地導体及び下部接地導体のうちの少なくとも一方を薄い
金属薄膜により構成すれば、ギャップ中に存在するバル
ク状金属が減少するため、その分だけ渦電流も減少す
る。
本発明は以上の検討に基づいて案出されたものであ
る。
る。
すなわち、本発明は、フェリ磁性共鳴素子(11)と、
フェリ磁性共鳴素子(11)と電磁気的に結合する伝送線
路(L)と、伝送線路(L)に対向する一対の接地導体
とを有し、一対の接地導体のうちの少なくとも一方が2
〜100μmの膜厚の金属薄膜(7、17)により構成され
ているフェリ磁性共鳴装置である。
フェリ磁性共鳴素子(11)と電磁気的に結合する伝送線
路(L)と、伝送線路(L)に対向する一対の接地導体
とを有し、一対の接地導体のうちの少なくとも一方が2
〜100μmの膜厚の金属薄膜(7、17)により構成され
ているフェリ磁性共鳴装置である。
本発明の好ましい実施態様においては、上記金属薄膜
の膜厚は5〜15μmとされる。
の膜厚は5〜15μmとされる。
上記した手段によれば、接地導体の少なくとも一方が
2〜100μmの膜厚の金属薄膜(7、17)により構成さ
れていることから、その分だけギャップ長Lgを短くする
ことができ、従って実用上十分に強い直流磁界をフェリ
磁性共鳴素子(11)に印加することが可能となる。しか
も、ギャップ中に存在するバルク状金属が減少するた
め、渦電流が減少し、従って無負荷時のQ値の低下は生
じない。また、上記の薄い金属薄膜(7、17)は、めっ
き、蒸着、スパッタ等の成膜技術により容易に形成する
ことができ、場合によっては金属箔をそのまま用いるこ
ともできる。
2〜100μmの膜厚の金属薄膜(7、17)により構成さ
れていることから、その分だけギャップ長Lgを短くする
ことができ、従って実用上十分に強い直流磁界をフェリ
磁性共鳴素子(11)に印加することが可能となる。しか
も、ギャップ中に存在するバルク状金属が減少するた
め、渦電流が減少し、従って無負荷時のQ値の低下は生
じない。また、上記の薄い金属薄膜(7、17)は、めっ
き、蒸着、スパッタ等の成膜技術により容易に形成する
ことができ、場合によっては金属箔をそのまま用いるこ
ともできる。
以上より、上記した手段によれば、フェリ磁性共鳴素
子(11)の共鳴特性を劣化させることなく、このフェリ
磁性共鳴素子(11)に強い直流磁界を印加することが可
能である。
子(11)の共鳴特性を劣化させることなく、このフェリ
磁性共鳴素子(11)に強い直流磁界を印加することが可
能である。
上記金属薄膜(7、17)として5〜15μmの膜厚のも
のを用いれば、上記効果はより優れたものとなる。
のを用いれば、上記効果はより優れたものとなる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説
明する。なお、実施例の全図において、同一の機能を有
する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は
適宜省略する。
明する。なお、実施例の全図において、同一の機能を有
する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は
適宜省略する。
第1図は本発明の実施例Iによる薄膜YTOを示す。
第1図において、符号1は後述のYIG薄膜11に直流磁
界を印加するための磁気回路を構成するヨークを示し、
符号2はこのヨーク1の一部を構成するポールピースを
示す。このポールピース2の先端部にはFM変調用(副周
波数同調用)のFMコイル3が巻かれている。なお、この
ポールピース2には上記FMコイル3の上側の部分に主周
波数同調用のメインコイルが設けられているが、その図
示は省略されている。これらのヨーク1及びポールピー
ス2の間のギャップ中にはそれぞれ例えば真鍮製の接地
導体4及び下部接地導体5が設けられている。この接地
導体4の上には、例えばアルミナ(Al2O3)基板のよう
な誘電体基板6上に形成された金属薄膜7が例えば銀ペ
ーストのような導電性接着剤(図示せず)により接着さ
れている。この金属薄膜7と上記接地導体4とにより上
部接地導体が構成される。この金属薄膜7としては、A
u、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、真鍮等の電気抵抗
の低い金属の薄膜を用いることができ、その膜厚は例え
ば5μm程度とすることができる。また、誘電体基板6
の厚さは例えば120μm程度である。なお、この誘電体
基板6は、金属薄膜7が上述のように5μm程度と薄い
ことから、その支持をするために用いられている。具体
的には、この金属薄膜7は、例えばめっきにより上記誘
電体基板6の上に形成される。一方、上記下部接地導体
5は、機械加工により形成された薄い部分5aを有する。
この薄い部分5aの上には、MIC線路Mが形成された誘電
体基板8及び高周波的にほぼショートと考えられる大容
量コンデンサ9が設けられている。これらの誘電体基板
8及び大容量コンデンサ9の上には、これらにまたがっ
て誘電体基板10が設けられている。この誘電体基板10の
一方の主面にはYIG薄膜11が設けられ、他方の主面には
このYIG薄膜11と電磁気的に結合する入出力用の伝送線
路Lが設けられている。このYIG薄膜11は、例えば液相
エピタキシャル成長法(LPE法)により成長されたもの
である。
界を印加するための磁気回路を構成するヨークを示し、
符号2はこのヨーク1の一部を構成するポールピースを
示す。このポールピース2の先端部にはFM変調用(副周
波数同調用)のFMコイル3が巻かれている。なお、この
ポールピース2には上記FMコイル3の上側の部分に主周
波数同調用のメインコイルが設けられているが、その図
示は省略されている。これらのヨーク1及びポールピー
ス2の間のギャップ中にはそれぞれ例えば真鍮製の接地
導体4及び下部接地導体5が設けられている。この接地
導体4の上には、例えばアルミナ(Al2O3)基板のよう
な誘電体基板6上に形成された金属薄膜7が例えば銀ペ
ーストのような導電性接着剤(図示せず)により接着さ
れている。この金属薄膜7と上記接地導体4とにより上
部接地導体が構成される。この金属薄膜7としては、A
u、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、真鍮等の電気抵抗
の低い金属の薄膜を用いることができ、その膜厚は例え
ば5μm程度とすることができる。また、誘電体基板6
の厚さは例えば120μm程度である。なお、この誘電体
基板6は、金属薄膜7が上述のように5μm程度と薄い
ことから、その支持をするために用いられている。具体
的には、この金属薄膜7は、例えばめっきにより上記誘
電体基板6の上に形成される。一方、上記下部接地導体
5は、機械加工により形成された薄い部分5aを有する。
この薄い部分5aの上には、MIC線路Mが形成された誘電
体基板8及び高周波的にほぼショートと考えられる大容
量コンデンサ9が設けられている。これらの誘電体基板
8及び大容量コンデンサ9の上には、これらにまたがっ
て誘電体基板10が設けられている。この誘電体基板10の
一方の主面にはYIG薄膜11が設けられ、他方の主面には
このYIG薄膜11と電磁気的に結合する入出力用の伝送線
路Lが設けられている。このYIG薄膜11は、例えば液相
エピタキシャル成長法(LPE法)により成長されたもの
である。
上記GGG基板12と上記金属薄膜7との間及び誘電体基
板10と下部接地導体5の薄い部分5aとの間にはそれぞれ
空気層13、14が存在しており、従ってこの共振器部はサ
スペンディド構造を有する。このように共振器部をサス
ペンディド構造としているので、実効誘電率εeffを小
さくすることができる。
板10と下部接地導体5の薄い部分5aとの間にはそれぞれ
空気層13、14が存在しており、従ってこの共振器部はサ
スペンディド構造を有する。このように共振器部をサス
ペンディド構造としているので、実効誘電率εeffを小
さくすることができる。
この実施例IIによれば、上部接地導体が膜厚5μm程
度の薄い金属薄膜7により構成されているので、ギャッ
プ長Lgを従来に比べて約200μm程度短くすることがで
きる。しかも、この金属薄膜7は上述のように極めて薄
いことから、上部接地導体に生じる渦電流が減少し、従
ってYIG薄膜11の無負荷時のQ値の低下は生じない。こ
れによって、YIG薄膜11の共鳴特性の劣化を生じること
なく、このYIG薄膜11に強い直流磁界を印加することが
可能となる。
度の薄い金属薄膜7により構成されているので、ギャッ
プ長Lgを従来に比べて約200μm程度短くすることがで
きる。しかも、この金属薄膜7は上述のように極めて薄
いことから、上部接地導体に生じる渦電流が減少し、従
ってYIG薄膜11の無負荷時のQ値の低下は生じない。こ
れによって、YIG薄膜11の共鳴特性の劣化を生じること
なく、このYIG薄膜11に強い直流磁界を印加することが
可能となる。
第2図は本発明の実施例IIによる薄膜YTOを示す。
第2図に示すように、この実施例IIによる薄膜YTO
は、例えば膜厚が15μm程度のAlやAuのような金属薄膜
7により上部接地導体が構成されていることを除いて、
第1図に示す実施例Iと同様な構成を有する。この金属
薄膜7としては具体的にはAl箔やAu箔を用いることがで
きる。この場合、この金属薄膜7は上述のように15μm
程度と厚いので、実施例Iのようにその支持用の基板は
用いておらず、導電性接着剤により接地導体4に直接接
着されている。
は、例えば膜厚が15μm程度のAlやAuのような金属薄膜
7により上部接地導体が構成されていることを除いて、
第1図に示す実施例Iと同様な構成を有する。この金属
薄膜7としては具体的にはAl箔やAu箔を用いることがで
きる。この場合、この金属薄膜7は上述のように15μm
程度と厚いので、実施例Iのようにその支持用の基板は
用いておらず、導電性接着剤により接地導体4に直接接
着されている。
第4図は、この実施例IIによる薄膜YTOにおいて、MIC
線路Mが形成された誘電体基板8の先端を基準面として
共振器部側を見た場合におけるYIG薄膜11の周波数7GHz
付近での共鳴特性を示す。ここで、金属薄膜7としては
厚さ15μmのAl箔を用いた。また、第5図は、第14図に
示すように真鍮製の上部接地導体104及び下部接地導体1
05を用いた従来の薄膜YTOについての同様な共鳴特性を
示す。なお、第4図及び第5図においては反射係数が極
座標で表示されており、破線で示される四つの円及び実
線で示される最外周の円は内側からそれぞれ反射係数が
0.2、0.4、0.6、0.8及び1の円である。これらの第4図
及び第5図に示す共鳴特性は、7GHzを中心とする±20MH
zの周波数範囲、すなわち6.98〜7.02GHzの周波数範囲で
周波数を変化させた場合のデータを示す。
線路Mが形成された誘電体基板8の先端を基準面として
共振器部側を見た場合におけるYIG薄膜11の周波数7GHz
付近での共鳴特性を示す。ここで、金属薄膜7としては
厚さ15μmのAl箔を用いた。また、第5図は、第14図に
示すように真鍮製の上部接地導体104及び下部接地導体1
05を用いた従来の薄膜YTOについての同様な共鳴特性を
示す。なお、第4図及び第5図においては反射係数が極
座標で表示されており、破線で示される四つの円及び実
線で示される最外周の円は内側からそれぞれ反射係数が
0.2、0.4、0.6、0.8及び1の円である。これらの第4図
及び第5図に示す共鳴特性は、7GHzを中心とする±20MH
zの周波数範囲、すなわち6.98〜7.02GHzの周波数範囲で
周波数を変化させた場合のデータを示す。
第4図と第5図とを比較すると、共鳴特性を示すルー
プの大きさはほぼ同一であることがわかる。また、第4
図より求められる無負荷時のQ(Qu)及び外部Q(Qe)
はそれぞれ4430及び463であり、負荷時のQ(Ql)は419
である。なお、このQlは1/Ql=1/Qu+1/Qeの関係式から
求められたものである。一方、第5図の場合は、Qu、Qe
及びQlはそれぞれ4360、461及び417である。
プの大きさはほぼ同一であることがわかる。また、第4
図より求められる無負荷時のQ(Qu)及び外部Q(Qe)
はそれぞれ4430及び463であり、負荷時のQ(Ql)は419
である。なお、このQlは1/Ql=1/Qu+1/Qeの関係式から
求められたものである。一方、第5図の場合は、Qu、Qe
及びQlはそれぞれ4360、461及び417である。
以上より、上部接地導体として厚さ15μmのAl箔を用
いた第2図に示す薄膜YTOは、第14図に示す従来の薄膜Y
TOと同様な共鳴特性を有することがわかる。
いた第2図に示す薄膜YTOは、第14図に示す従来の薄膜Y
TOと同様な共鳴特性を有することがわかる。
以上のように、この実施例IIによれば、上部接地導体
が15μm程度と薄い金属薄膜7により構成されているの
で、実施例Iと同様に、YIG薄膜11の共鳴特性の劣化を
生じることなく、このYIG薄膜11に強い直流磁界を印加
することが可能となる。
が15μm程度と薄い金属薄膜7により構成されているの
で、実施例Iと同様に、YIG薄膜11の共鳴特性の劣化を
生じることなく、このYIG薄膜11に強い直流磁界を印加
することが可能となる。
第3図は本発明の実施例IIIによる薄膜YTOを示す。
第3図において、符号15は例えば真鍮製の接地導体を
示す。この実施例IIIにおいては、誘電体基板6上に形
成された例えば膜厚5μm程度の金属薄膜7により上部
接地導体が構成され、同様に例えばAl2O3基板のような
誘電体基板16上に形成された例えば膜厚5μm程度の金
属薄膜17により下部接地導体が構成されている。
示す。この実施例IIIにおいては、誘電体基板6上に形
成された例えば膜厚5μm程度の金属薄膜7により上部
接地導体が構成され、同様に例えばAl2O3基板のような
誘電体基板16上に形成された例えば膜厚5μm程度の金
属薄膜17により下部接地導体が構成されている。
この実施例IIIによれば、上部接地導体が薄い金属薄
膜7により構成されているばかりでなく、下部接地導体
も薄い金属薄膜17により構成されているので、ギャップ
長Lgをより一層短くすることができ、従って実施例I、
IIで述べた効果はより一層優れたものとなる。
膜7により構成されているばかりでなく、下部接地導体
も薄い金属薄膜17により構成されているので、ギャップ
長Lgをより一層短くすることができ、従って実施例I、
IIで述べた効果はより一層優れたものとなる。
ところで、薄膜YTOは周波数シンセサイザ等の用途に
使用されることがあるが、この場合には周波数の安定化
のためにPLL(Phase locked loop)が使用されている。
このPLLでは、第6図に示すように、位相比較器によりY
TOの出力信号θ0と基準信号θiとの位相誤差φが発生
され、この位相誤差φは誤差電圧としてループフィルタ
に送られ、目的に応じた誤差電流としてYTOに戻され
る。ここで、PLLで発生される誤差電圧にYTOが追随する
ためには、PLLのループ帯域よりも広い帯域がYTOの駆動
系に要求される。上述の実施例I〜IIIによる薄膜YTO
は、このような要求を満足し得るものである。以下、そ
の理由について説明する。
使用されることがあるが、この場合には周波数の安定化
のためにPLL(Phase locked loop)が使用されている。
このPLLでは、第6図に示すように、位相比較器によりY
TOの出力信号θ0と基準信号θiとの位相誤差φが発生
され、この位相誤差φは誤差電圧としてループフィルタ
に送られ、目的に応じた誤差電流としてYTOに戻され
る。ここで、PLLで発生される誤差電圧にYTOが追随する
ためには、PLLのループ帯域よりも広い帯域がYTOの駆動
系に要求される。上述の実施例I〜IIIによる薄膜YTO
は、このような要求を満足し得るものである。以下、そ
の理由について説明する。
第7図に示すような電流駆動型コイルの等価回路を考
える。この第7図において、コイルインダクタンスLに
流れる電流iLは一般に で表される。ここで、ωm=2πfmである。また、ω0
=Re/Lである。ただし、Reは渦電流損失による抵抗であ
る。ω0をYTO駆動系の3dB帯域と呼び、τ=1/ω0を応
答時間(response time)と呼ぶ。渦電流損失による抵
抗Reを流れる電流iReとiLとを分離することは不可能で
あることから、コイル単体でω0を求めることはできな
い。従って、実際にはYTOのFM感度の周波数依存性から
ω0を求める手法がとられる。
える。この第7図において、コイルインダクタンスLに
流れる電流iLは一般に で表される。ここで、ωm=2πfmである。また、ω0
=Re/Lである。ただし、Reは渦電流損失による抵抗であ
る。ω0をYTO駆動系の3dB帯域と呼び、τ=1/ω0を応
答時間(response time)と呼ぶ。渦電流損失による抵
抗Reを流れる電流iReとiLとを分離することは不可能で
あることから、コイル単体でω0を求めることはできな
い。従って、実際にはYTOのFM感度の周波数依存性から
ω0を求める手法がとられる。
今、周波数foscで発振しているYTOに外部コイル(メ
インコイル及びFMコイル)から周波数fmの信号でFM変調
をかけるとき、FM感度は となる。ただし、ΔFpeak(=βfm)は最大周波数偏移
であり、βは変調指数である。従って、ΔFpeak=一定
とし、fmに対する|i|を測定し、FM感度がωm(=2πf
m)→0のときの値の になるωmを求めると、ω0=ωmとなるため、3dB帯
域または応答時間を求めることができる。
インコイル及びFMコイル)から周波数fmの信号でFM変調
をかけるとき、FM感度は となる。ただし、ΔFpeak(=βfm)は最大周波数偏移
であり、βは変調指数である。従って、ΔFpeak=一定
とし、fmに対する|i|を測定し、FM感度がωm(=2πf
m)→0のときの値の になるωmを求めると、ω0=ωmとなるため、3dB帯
域または応答時間を求めることができる。
この3dB帯域を考えるに当たっては、YTOの接地導体の
渦電流損失が重要である。既に述べたように、従来の薄
膜YTOは、第14図に示すように、上部接地導体104及び下
部接地導体105を真鍮で構成していたため、周波数が高
くなると渦電流損失が増大し、その結果、外部コイルの
FM感度が低下してしまう。従来、このような場合には、
YTOの駆動系を考慮してループフィルタの設計を行う必
要が生じるため、設計が複雑になってしまうという問題
があった。しかしながら、上述の実施例I〜IIIによれ
ば、上部接地導体及び下部接地導体の少なくとも一方が
電気抵抗の低い薄い金属薄膜7により構成されているの
で、後述のように外部コイルの3dB帯域を広くすること
ができるとともに、応答時間の向上を図ることができ
る。
渦電流損失が重要である。既に述べたように、従来の薄
膜YTOは、第14図に示すように、上部接地導体104及び下
部接地導体105を真鍮で構成していたため、周波数が高
くなると渦電流損失が増大し、その結果、外部コイルの
FM感度が低下してしまう。従来、このような場合には、
YTOの駆動系を考慮してループフィルタの設計を行う必
要が生じるため、設計が複雑になってしまうという問題
があった。しかしながら、上述の実施例I〜IIIによれ
ば、上部接地導体及び下部接地導体の少なくとも一方が
電気抵抗の低い薄い金属薄膜7により構成されているの
で、後述のように外部コイルの3dB帯域を広くすること
ができるとともに、応答時間の向上を図ることができ
る。
第8図及び第9図は、主周波数同調用のメインコイル
(線径0.3mm、巻き数500)のFM感度の周波数依存性を示
す。ここで、第8図は上部接地導体及び下部接地導体を
真鍮で構成した従来の場合のデータであり、第9図は上
部接地導体及び下部接地導体をAl2O3基板上に形成したA
u薄膜で構成した場合(実施例IIIの場合)のデータであ
る。一方、第10図及び第11図は、副周波数同調用のFMコ
イル(線径0.8mm、巻き数20)のFM感度の周波数依存性
を示す。ここで、第10図は上部接地導体及び下部接地導
体を真鍮で構成した従来の場合のデータであり、第11図
は上部接地導体及び下部接地導体をAl2O3基板上に形成
したAu薄膜で構成した場合(実施例IIIの場合)のデー
タである。
(線径0.3mm、巻き数500)のFM感度の周波数依存性を示
す。ここで、第8図は上部接地導体及び下部接地導体を
真鍮で構成した従来の場合のデータであり、第9図は上
部接地導体及び下部接地導体をAl2O3基板上に形成したA
u薄膜で構成した場合(実施例IIIの場合)のデータであ
る。一方、第10図及び第11図は、副周波数同調用のFMコ
イル(線径0.8mm、巻き数20)のFM感度の周波数依存性
を示す。ここで、第10図は上部接地導体及び下部接地導
体を真鍮で構成した従来の場合のデータであり、第11図
は上部接地導体及び下部接地導体をAl2O3基板上に形成
したAu薄膜で構成した場合(実施例IIIの場合)のデー
タである。
これらの第8図〜第11図に示すデータより求めた3dB
帯域を下表にまとめて示す。
帯域を下表にまとめて示す。
上表からわかるように、上部接地導体及び下部接地導
体をAl2O3基板上に形成したAu薄膜で構成した場合に
は、真鍮で構成した場合に比べて7〜8倍だけ3dB帯域
が広がっている。すなわち、YTOの高速性の指標である
駆動コイルの3dB帯域が、従来のように真鍮で構成した
場合に比べて7〜8倍だけ広がっている。これによっ
て、PLL回路を設計する上で発振器の周波数制御系を考
慮する必要がなくなるため、設計が容易になり、PLLの
広帯域化が可能となる。
体をAl2O3基板上に形成したAu薄膜で構成した場合に
は、真鍮で構成した場合に比べて7〜8倍だけ3dB帯域
が広がっている。すなわち、YTOの高速性の指標である
駆動コイルの3dB帯域が、従来のように真鍮で構成した
場合に比べて7〜8倍だけ広がっている。これによっ
て、PLL回路を設計する上で発振器の周波数制御系を考
慮する必要がなくなるため、設計が容易になり、PLLの
広帯域化が可能となる。
次に、第12図は、下部接地導体を構成する金属薄膜17
として厚さ120μmのAl2O3基板上に形成した膜厚5μm
のAu薄膜を用い、上部接地導体18(第13図参照)として
それぞれ厚さ120μmのAl2O3基板上に形成した膜厚5μ
mのAu薄膜、膜厚15μmのAu薄膜(Au箔)及び膜厚90μ
mのAu薄膜を用いた場合の3種類の組み合わせに対し
て、ku−バンドのYTOのメインコイルに交流を通し、FM
感度を測定した場合のデータを示す。ただし、測定は第
13図に示す測定系を用いた。この第13図において、符号
19は発振用の能動素子としてのトランジスタ(例えばGa
As FETやnpn型バイポーラトランジスタ)を示し、符号
20はボンディングワイヤーを示す。
として厚さ120μmのAl2O3基板上に形成した膜厚5μm
のAu薄膜を用い、上部接地導体18(第13図参照)として
それぞれ厚さ120μmのAl2O3基板上に形成した膜厚5μ
mのAu薄膜、膜厚15μmのAu薄膜(Au箔)及び膜厚90μ
mのAu薄膜を用いた場合の3種類の組み合わせに対し
て、ku−バンドのYTOのメインコイルに交流を通し、FM
感度を測定した場合のデータを示す。ただし、測定は第
13図に示す測定系を用いた。この第13図において、符号
19は発振用の能動素子としてのトランジスタ(例えばGa
As FETやnpn型バイポーラトランジスタ)を示し、符号
20はボンディングワイヤーを示す。
第12図に示すように、周波数が十分に低い場合にはFM
感度はいずれの場合も3.45MHz/mA程度であるが、周波数
が高くなるにつれてFM感度は低下する。FM感度が3dBダ
ウンする周波数を求めると、上部接地導体18として厚さ
120μmのAl2O3基板上に形成した膜厚5μmのAu薄膜を
用いた場合が45kHz、上部接地導体18として厚さ15μm
のAu薄膜を用いた場合が25kHz、上部接地導体18として
厚さ90μmのAu薄膜を用いた場合が15kHzとなってお
り、FM感度が3dBダウンする周波数は上部接地導体18を
構成するAu薄膜が厚くなるにつれて低下することがわか
る。これは、Au薄膜が厚くなるにつれて交流磁界による
渦電流が上部接地導体18に生じやすくなり、その結果、
実効的な電流感度が低下することによるものと考えられ
る。
感度はいずれの場合も3.45MHz/mA程度であるが、周波数
が高くなるにつれてFM感度は低下する。FM感度が3dBダ
ウンする周波数を求めると、上部接地導体18として厚さ
120μmのAl2O3基板上に形成した膜厚5μmのAu薄膜を
用いた場合が45kHz、上部接地導体18として厚さ15μm
のAu薄膜を用いた場合が25kHz、上部接地導体18として
厚さ90μmのAu薄膜を用いた場合が15kHzとなってお
り、FM感度が3dBダウンする周波数は上部接地導体18を
構成するAu薄膜が厚くなるにつれて低下することがわか
る。これは、Au薄膜が厚くなるにつれて交流磁界による
渦電流が上部接地導体18に生じやすくなり、その結果、
実効的な電流感度が低下することによるものと考えられ
る。
以上、本発明の実施例につき具体的に説明したが、本
発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、金属薄膜7、17の膜厚は上述の実施例I〜II
Iで用いたものに限定されるものではなく、2〜100μm
の範囲内で必要に応じて選択することが可能である。
Iで用いたものに限定されるものではなく、2〜100μm
の範囲内で必要に応じて選択することが可能である。
以上述べたように、本発明によれば、一対の接地導体
のうちの少なくとも一方が2〜100μmの膜厚の金属薄
膜により構成されているので、フェリ磁性共鳴素子の共
鳴特性を劣化させることなく、このフェリ磁性共鳴素子
に強い直流磁界を印加することが可能となる。
のうちの少なくとも一方が2〜100μmの膜厚の金属薄
膜により構成されているので、フェリ磁性共鳴素子の共
鳴特性を劣化させることなく、このフェリ磁性共鳴素子
に強い直流磁界を印加することが可能となる。
第1図は本発明の実施例Iによる薄膜YTOの共振器部の
構造を示す断面図、第2図は本発明の実施例IIによる薄
膜YTOの共振器部の構造を示す断面図、第3図は本発明
の実施例IIIによる薄膜YTOの共振器部の構造を示す断面
図、第4図及び第5図はYIG薄膜の共鳴特性を示す図、
第6図はPLLを説明するためのブロック図、第7図は電
流駆動型コイルの等価回路図、第8図及び第9図はメイ
ンコイルのFM感度の周波数依存性を示すグラフ、第10図
及び第11図はFMコイルのFM感度の周波数依存性を示すグ
ラフ、第12図は下部接地導体を種々の膜厚のAu薄膜によ
り構成した場合のFM感度の周波数依存性を示すグラフ、
第13図は第12図に示すFM感度の周波数依存性の測定に用
いた測定系を示す断面図、第14図は従来の薄膜YTOの共
振器部の構造を示す断面図である。 図面における主要な符号の説明 1:ヨーク、2:ポールピース、3:FMコイル、5:下部接地導
体、6、8、10、16:誘電体基板、7、17:金属薄膜、1
1:YIG薄膜(フェリ磁性共鳴素子)、12:GGG基板、13、1
4:空気層。
構造を示す断面図、第2図は本発明の実施例IIによる薄
膜YTOの共振器部の構造を示す断面図、第3図は本発明
の実施例IIIによる薄膜YTOの共振器部の構造を示す断面
図、第4図及び第5図はYIG薄膜の共鳴特性を示す図、
第6図はPLLを説明するためのブロック図、第7図は電
流駆動型コイルの等価回路図、第8図及び第9図はメイ
ンコイルのFM感度の周波数依存性を示すグラフ、第10図
及び第11図はFMコイルのFM感度の周波数依存性を示すグ
ラフ、第12図は下部接地導体を種々の膜厚のAu薄膜によ
り構成した場合のFM感度の周波数依存性を示すグラフ、
第13図は第12図に示すFM感度の周波数依存性の測定に用
いた測定系を示す断面図、第14図は従来の薄膜YTOの共
振器部の構造を示す断面図である。 図面における主要な符号の説明 1:ヨーク、2:ポールピース、3:FMコイル、5:下部接地導
体、6、8、10、16:誘電体基板、7、17:金属薄膜、1
1:YIG薄膜(フェリ磁性共鳴素子)、12:GGG基板、13、1
4:空気層。
Claims (1)
- 【請求項1】フェリ磁性共鳴素子と、 上記フェリ磁性共鳴素子と電磁気的に結合する伝送線
路と、 上記伝送線路に対向する一対の接地導体とを有し、 上記一対の接地導体のうちの少なくとも一方が2〜100
μmの膜厚の金属薄膜により構成されていることを特徴
とするフェリ磁性共鳴装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63134896A JP2595660B2 (ja) | 1988-06-01 | 1988-06-01 | フェリ磁性共鳴装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63134896A JP2595660B2 (ja) | 1988-06-01 | 1988-06-01 | フェリ磁性共鳴装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01303901A JPH01303901A (ja) | 1989-12-07 |
| JP2595660B2 true JP2595660B2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=15139057
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63134896A Expired - Fee Related JP2595660B2 (ja) | 1988-06-01 | 1988-06-01 | フェリ磁性共鳴装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2595660B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03259602A (ja) * | 1990-03-09 | 1991-11-19 | Murata Mfg Co Ltd | 静磁波装置 |
| CN1123946C (zh) * | 1997-07-24 | 2003-10-08 | Tdk株式会社 | 静磁波器件 |
| WO2000065613A1 (fr) | 1999-04-22 | 2000-11-02 | Tdk Corporation | Dispositif d'ondes magnetostatiques |
-
1988
- 1988-06-01 JP JP63134896A patent/JP2595660B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01303901A (ja) | 1989-12-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP0164684B1 (en) | Tuned oscillator | |
| US4614923A (en) | Method of suppressing magnetostatic waves in magnetic garnet films for microwave circuit applications | |
| JP2646594B2 (ja) | 同調発振器 | |
| EP0285326B1 (en) | Low noise magnetically tuned resonant circuit | |
| JP2595660B2 (ja) | フェリ磁性共鳴装置 | |
| US6028495A (en) | Magnetostatic-wave device | |
| US4992760A (en) | Magnetostatic wave device and chip therefor | |
| US4939488A (en) | Magnetostatic wave device | |
| US6114929A (en) | Magnetostatic wave device with specified distances between magnetic garnet film and ground conductors | |
| JP2522579B2 (ja) | Pll制御を行う静磁波マイクロ波発振装置 | |
| US5371482A (en) | Magnetostatic wave device containing acoustic wave absorbing layer | |
| JP2636580B2 (ja) | 静磁波装置 | |
| JP2755320B2 (ja) | 静磁波共振子 | |
| JP2667523B2 (ja) | マイクロ波装置 | |
| JP3200133B2 (ja) | フェリ磁性薄膜fm変調器 | |
| JPH0685507A (ja) | 静磁波マイクロ波装置 | |
| JPS60260202A (ja) | 帯域通過フイルタ | |
| CN120377862A (zh) | 一种多物理场耦合高q值磁声谐振器 | |
| JPS6310903A (ja) | 強磁性共鳴装置 | |
| JPS62250702A (ja) | 強磁性共鳴装置 | |
| Bajpai | Effect of the direction of biasing field on magnetostatic volume wave delays | |
| JPH0265307A (ja) | 静磁波デバイス | |
| JPH1167540A (ja) | 静磁波デバイス | |
| JPS62256502A (ja) | 強磁性共鳴装置 | |
| JPH02170606A (ja) | 同調発振器 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |