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JP2663315B2 - フライバックトランス - Google Patents
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JP2663315B2 - フライバックトランス - Google Patents

フライバックトランス

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JP2663315B2
JP2663315B2 JP3290728A JP29072891A JP2663315B2 JP 2663315 B2 JP2663315 B2 JP 2663315B2 JP 3290728 A JP3290728 A JP 3290728A JP 29072891 A JP29072891 A JP 29072891A JP 2663315 B2 JP2663315 B2 JP 2663315B2
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唯夫 永井
憲嗣 内藤
大 大村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機等に
使用するフライバックトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、テレビジョン受像機やデ
ィスプレイ装置にはフライバックトランスが設けられ、
このフライバックトランスを構成する高圧コイル(二次
コイル)側からは高圧出力電圧がアノードリードを介し
て陰極線管のアノードに加えられている。近年、このア
ノードリードをフライバックトランスに後付けして、組
み込みを容易にする、所謂、アノードリード後付け方式
が増えている。図9にはこのアノードリード後付け方式
におけるアノードリード11をアノードリードホルダ13に
装着する動作状態の分解斜視図が示されている。同図に
おいて、アノードリードホルダ13は細長円筒の絶縁樹脂
で成型され、このアノードリードホルダ13の底面の中央
部には高圧コイルと接続するピン形状を呈した導体端子
15が設けられ、アノードリードホルダ13の底面から円筒
内の上方に突き出ている。アノードリード11にはその先
端に前記導体端子15と嵌合接続するためのコネクタ14が
設けられ、このコネクタ14の爪17によってアノードリー
ド11を圧着し、アノードリード11の導体16は半田によっ
てコネクタ14と接続されている。また、アノードリード
11にはシリコン樹脂等で成型されたゴムキャップ9が設
けられ、アノードリード11をアノードリードホルダ13に
挿入して、コネクタ14と導体端子15とを嵌合接続し、ゴ
ムキャップ9をアノードリードホルダ13の上端面19に被
せる構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにアノード
リード11には高圧コイルから高電圧が加わるので、この
アノードリード11の絶縁耐圧を確保するためには沿面距
離を長くする必要があり、前記樹脂製のアノードリード
ホルダ13は長く設定される。従来のフライバックトラン
スではコネクタ14と導体端子15とは、嵌合の摩擦力を利
用して抜け止めを図る方式であるために、きつく嵌め合
う必要があるが、アノードリード11を大きな力でアノー
ドリードホルダ13に押し込んでもアノードリード11は剛
性に乏しいので、たわんでしまうため、導体端子15に加
わる挿入の力は小さくなり、コネクタ14と導体端子15と
を中々正常にきつく嵌め合わすことが困難となり、この
ために接続に手間がかかり作業性が悪いという問題があ
った。この作業性の問題を改善するためにはコネクタ14
と導体端子15を緩く嵌め合うようにすればよいが、そう
すると、何らかの原因でアノードリード11に引っ張り力
が加わったときにアノードリード11が抜け出してしまう
という問題があり、また、コネクタ14と導体端子15との
接続状態も不完全となり、接続の信頼性の上で問題があ
った。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、フライバックトラン
スのアノードリードホルダにアノードリードを挿入装着
するときに、装着が容易で、引っ張り外力が加わっても
アノードリードが抜けにくく、確実に装着接続すること
ができるフライバックトランスを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、筒状のアノードリードホルダの底部に導体端子
が設けられ、アノードリードがアノードリードホルダに
挿入されてアノードリードの導体とアノードリードホル
ダの導体端子が接続されているフライバックトランスに
おいて、前記アノードリードホルダの下方部内壁面には
弾性復元性を有する鰓片が内側に突き出す動作面を設け
て下方に突設されるとともに、この動作面の下方終端部
には係止面が設けられており、アノードホルダの下端に
は有底筒状をした導体端子接続部の筒部が気密状に嵌合
装着され、この導体端子接続部の底壁内には底面側から
上方に伸びる接触片を内側に湾曲形成して成るばね性金
属端子が収容され、該ばね性金属端子は前記導体端子に
導通されており、前記アノードリードの先端側には該ア
ノードリードの外周面よりも外側に突き出す係止段部が
形成された部材が取り付けられ、この部材の外面には金
属キャップが設けられてアノードリードの導体はこの金
属キャップに導通接続されており、アノードリードのア
ノードリードホルダへの挿入装着時に、アノードリード
側の係止段部が鰓片の動作面を押し拡げて挿入し、動作
面を乗り越えた位置で鰓片の弾性復元力でもって前記係
止段部が係止面に抜け止め係止され、前記金属キャップ
は前記ばね性金属端子の接触片にばね弾性をもって圧接
されてアノードリードの導体と前記導体端子が導通接続
されていることを特徴として構成されている。
【0006】
【作用】アノードリードをアノードリードホルダに挿入
して行くと、アノードリードの先端側係止段部がアノー
ドリードホルダの動作面に作用して鰓片を押し拡げなが
ら進み、アノードリード側の係止段部が鰓片の動作面を
越えたとき、鰓片は弾性復元力によって、元に戻り、係
止段部が係止面に抜け止め係止する。このとき、金属キ
ャップはばね性金属端子に圧接し、アノードリードの導
体は金属キャップおよびばね性金属端子を介してアノー
ドリードホルダ底面側の導体端子に導通する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には本発明に係るフライバックトランスのア
ノードリード11とアノードリードホルダ13との嵌合装着
構造の一実施例が示されている。図2には本実施例のフ
ライバックトランスのアノードリードホルダ13の斜視図
が示されている。これらの図において、アノードリード
ホルダ13は下端側に外側に突き出す拡大筒壁17を設けた
筒体8と、導体端子15を接続した導体端子接続部21から
構成されている。アノードリードホルダ13の筒体8は絶
縁樹脂成型体の剛性筒体からなり、この筒体8には図3
に示されるように、拡大筒壁17の段部5から弾性復元性
を有する1個以上(実施例では円周等間隔位置に3個)
の鰓片18が下方に向けて突設されている。この鰓片18に
は下方に向かうにつれて内側に突き出す傾斜状の動作面
10が形成されており、この動作面10の下方終端面は係止
面19となっている。また、導体端子接続部21は樹脂成型
され、アノードリードホルダ13の筒体8の下端面7と係
止するために鍔26を設けた筒壁27を備えており、筒壁27
の先端には筒体8と嵌め易くするためにテーパ6が形成
されている。この筒壁27内にはばね性金属端子28が収容
されている。このばね性金属端子28は底面29から複数の
接触片30を海星状に上方に折り曲げ、各接触片30をばね
性を持たせて内側に湾曲形成し、この湾曲部を後述する
アノードリード11側の金属キャップ24との導通接続部と
したものである。このばね性金属端子28の底面の中央部
には導体端子15が下方に向けて挿通され、この導体端子
15と導体端子接続部21との圧入固着により、ばね性金属
端子28と導体端子15との安定した導通接続状態が保たれ
ている。
【0008】図5にはアノードリード11の斜視図が示さ
れ、図6には図5のアノードリード11の下方側のB−B
断面図がゴムキャップ9を省略した状態で示されてい
る。これらの図においてアノードリード11の下方先端側
には外側に突き出す係止段部20を形成した樹脂成型キャ
ップ23が設けられ、この樹脂成型キャップ23の外周には
金属キャップ24がほぼ全体を覆うように被せられてお
り、この金属キャップ24はアノードリード11の導体16と
半田25により接続されている。この樹脂成型キャップ23
にはアノードリード11の回転防止のため瓜32が設けら
れ、アノードリード11の先端側には樹脂成型キャップ23
の瓜32と係合するための係合受36が形成され、この係合
受36と瓜32とが係合してアノードリード11の回転防止が
図られている。また、金属キャップ24の表面には突起部
がなく滑らかに形成されている。
【0009】アノードリード11をアノードリードホルダ
13に嵌合装着する際に、このアノードリードホルダ13に
アノードリード11を挿入して行くと、アノードリード11
の先端側係止段部20が、アノードリードホルダ13の動作
面10に作用して鰓片18を押し拡げながら進み、アノード
リード11側の係止段部20が鰓片18の動作面10を越えたと
き、鰓片18は弾性復元力によって元に戻り、係止段部20
は係止面19で抜け止め係止される。
【0010】また、アノードリード11の先端の金属キャ
ップ24は導体端子接続部21のばね性金属端子28(接触片
30)と接触して接続されるが、両者24,28の接触面積が
大きく、しかも接触片30のばね弾性によって圧接するの
で、その導通接続が確実となる。
【0011】本実施例によれば、アノードリード11をア
ノードリードホルダ13に装着する際に、アノードリード
11の先端側の係止段部20がアノードリードホルダ13の鰓
片18の係止面19によって抜け止め係止されるので、アノ
ードリード11はアノードリードホルダ13から抜け出るこ
とはない。したがって、何らかの原因でアノードリード
11に引っ張り力が加わっても、金属キャップ24とばね性
金属端子28との接続状態は解除されることなく確実に保
持されるので、接続の信頼性をアップすることができ
る。また、アノードリード11の金属キャップ24とアノー
ドリードホルダ13のばね性金属端子28の接触片30とは両
者24,30を接触するだけで、安定した接続が可能なの
で、従来のように、アノードリード11に大きな挿入圧力
を加える必要がなく、したがって、アノードリード11が
たわんだり、曲がったりすることなくスムーズに挿入接
続ができるので、接続作業は非常に容易となる。前記ア
ノードリードホルダ13は例えば高圧コイルのボビンに連
結部材を介して着脱自在に装着され、トランスのコイル
と一体化されてトランスケースに収容され、その収容状
態でトランスケースに注入されるエポキシ等の注型樹脂
によってトランスケース内に埋設固定されるが、前記筒
体8の拡大筒壁17と導体端子接続部21とはともに高精度
に樹脂成型されているので、寸法精度は良好のため、両
者17,21の嵌合部には隙間を生ずることがなく、注型樹
脂を注入する際に注型樹脂が嵌合部を通って内部に入り
込む心配がない。
【0012】また、金属キャップ24の表面は突起部がな
く滑らかに形成されているので、この金属キャップ24を
アノードリードホルダ13に挿入する際にアノードリード
ホルダ13側に傷つけることがなく、かつ、作業者の怪我
防止にも役立っている。
【0013】図7には第2の実施例のフライバックトラ
ンスのアノードリード11とアノードリードホルダ13との
嵌合装着構造が示されている。同図において、アノード
リードホルダ13の拡大筒壁17の下方側内周面には第2の
段部33を設け、この第2の段部33から下方に向かって第
2の拡大筒壁34が形成され、導体端子接続部21の筒壁27
と嵌合装着されており、第2の段部33と筒壁27との間に
は空間部35が形成されている。したがって、アノードリ
ードホルダ13にアノードリード11を挿入した際に、ばね
性金属端子28の先端部が第2の段部33と筒壁27との空間
部に逃げるので、ばねのへたり防止となり、また、ばね
性金属端子28の先端が、第2の段部33に係止して食い止
められ、ばね抜け防止となる。
【0014】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、アノ
ードリードホルダ13の鰓片18の形状を図8の(a)に示
すように、動作面10に平行した厚みのまま下方に向かう
につれて内側に突き出す形状のもの、あるいは図8の
(b)のように係止面19を鰓片18の突出長の途中に設け
た構造等、動作面10と係止面19を有する形状の鰓片なら
ば、その形状を問わない。
【0015】
【発明の効果】フライバックトランスに設けたアノード
リードホルダにアノードリードを接続するときに、アノ
ードリードの先端側の該アノードリードの外周面よりも
外側に突き出す係止段部が、アノードリードホルダの鰓
片の係止面によって抜け止め係止される。この抜け止め
係止はアノードリードの外周面よりも外側に突き出す係
止段部を係止させて行うので、係止段部と鰓片の係止面
との係止のための接触面積を大きくできるので抜け止め
係止力が大となり、アノードリードに大きな引き抜き力
が加わったとしてもアノードリードの抜け出しを防止で
きる。また、前記の如く、アノードリードの抜け止めは
係止段部と係止面との係止によって図られるので、アノ
ードリードのアノードリードホルダへの挿入の押し込み
力はアノードリード側の導体とアノードリードホルダ側
の導体端子との導通接続を良好に保つだけの接触圧力を
与えれば足り、この導通接続を保つ力はアノードリード
側の金属キャップを導体端子側のばね性金属端子の内側
に湾曲形成してなる接触片にばね弾性をもって圧接させ
るだけの力で足りる。したがって従来例のような大きな
押し込み力を必要としないので、アノードリードを挿入
するときにアノードリードがたわんだり、曲がったりせ
ずにスムーズに挿入接続ができるので、接続作業は容易
となり、しかも、金属キャップとばね性金属端子の接触
片との接触面積が大きく、両者はばね弾性によって圧接
するので導通接続が確実となる。さらに、アノードリー
ドホルダの下端に導体端子接続部が気密状に嵌合装着さ
れるので、フライバックトランスのトランスケースの内
部に注型樹脂が注入されてもその注型樹脂がアノードリ
ードホルダ内に入り込むことがなく、このため、アノー
ドリードを注型樹脂の注入(注型)後にアノードリード
ホルダに挿入して装着することができる。つまり、アノ
ードリードをアノードリードホルダに装着せずに注型樹
脂の注型作業の終了工程までのフライバックトランスの
組み立てをアノードリードに邪魔されずに行うことがで
きるので、その組み立て作業の効率化を図ることができ
る。さらに、前記の如く、アノードリードホルダの内部
に注型樹脂が入り込むのを防止でき、かつ、アノードリ
ード側の金属キャップと導体端子側のばね性金属端子の
接触片はばね弾性でもって圧接しているだけなので、ア
ノード リードは抜け止め状態で回転が可能であり、した
がって、アノードリードに捩りの力が加わったときには
その捩りの方向に回転して捩りによる応力を弱めること
ができるので、捩りによるアノードリードの断線等の損
傷を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るフライバックトランスのアノー
ドリードとアノードリードホルダの嵌合装着構造を示す
要部説明図である。
【図2】同フライバックトランスのアノードリードホル
ダの斜視図である。
【図3】図2のフライバックトランスのアノードリード
ホルダのA−A断面図である。
【図4】アノードリードホルダの筒体の底面図である。
【図5】本実施例に係るフライバックトランスのアノー
ドリードの要部斜視図である。
【図6】図5のアノードリードの下方部の要部断面図で
ある。
【図7】第2の実施例に係るフライバックトランスのア
ノードリードとアノードリードホルダの嵌合装着構造を
示す要部説明図である。
【図8】本発明に係るフライバックトランスの他の実施
例の鰓片の構造説明図である。
【図9】従来のフライバックトランスのアノードリード
とアノードリードホルダとの嵌合装着の動作状態を示す
要部分解斜視図である。
【符号の説明】
11 アノードリード 13 アノードリードホルダ 15 導体端子 18 鰓片 19 係止面 20 係止段部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のアノードリードホルダの底部に導
    体端子が設けられ、アノードリードがアノードリードホ
    ルダに挿入されてアノードリードの導体とアノードリー
    ドホルダの導体端子が接続されているフライバックトラ
    ンスにおいて、前記アノードリードホルダの下方部内壁
    面には弾性復元性を有する鰓片が内側に突き出す動作面
    を設けて下方に突設されるとともに、この動作面の下方
    終端部には係止面が設けられており、アノードホルダの
    下端には有底筒状をした導体端子接続部の筒部が気密状
    に嵌合装着され、この導体端子接続部内には底面側から
    上方に伸びる接触片を内側に湾曲形成して成るばね性金
    属端子が収容され、該ばね性金属端子は前記導体端子に
    導通されており、前記アノードリードの先端側には該ア
    ノードリードの外周面よりも外側に突き出す係止段部が
    形成された部材が取り付けられ、この部材の外面には金
    属キャップが設けられてアノードリードの導体はこの金
    属キャップに導通接続されており、アノードリードのア
    ノードリードホルダへの挿入装着時に、アノードリード
    側の係止段部が鰓片の動作面を押し拡げて挿入し、動作
    面を乗り越えた位置で鰓片の弾性復元力でもって前記係
    止段部が係止面に抜け止め係止され、前記金属キャップ
    は前記ばね性金属端子の接触片にばね弾性をもって圧接
    されてアノードリードの導体と前記導体端子が導通接続
    されていることを特徴とするフライバックトランス。
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