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JP2699766B2 - 新規なビタミンd3のフッ素類縁体およびこれらを有効成分とする細胞分化誘導剤 - Google Patents
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JP2699766B2 - 新規なビタミンd3のフッ素類縁体およびこれらを有効成分とする細胞分化誘導剤 - Google Patents

新規なビタミンd3のフッ素類縁体およびこれらを有効成分とする細胞分化誘導剤

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JP2699766B2
JP2699766B2 JP4142522A JP14252292A JP2699766B2 JP 2699766 B2 JP2699766 B2 JP 2699766B2 JP 4142522 A JP4142522 A JP 4142522A JP 14252292 A JP14252292 A JP 14252292A JP 2699766 B2 JP2699766 B2 JP 2699766B2
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och
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義郎 小林
洋子 田中
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Daikin Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なビタミンD3
フッ素誘導体、更に詳しくは、本発明は優れた薬理作
用、特に、腫瘍細胞(結腸癌細胞など)から正常細胞へ
の細胞分化誘導作用による抗腫瘍活性を有する新規なビ
タミンD3のフッ素誘導体、および該化合物を有効成分
とする細胞分化誘導剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ビタミンD3の生体内代謝産物であり、
活性型ビタミンD3として知られている1α,25−ジヒ
ドロキシビタミンD3が、腸からのカルシウム吸収促進
作用等を有し、骨病変等の治療薬として有効であること
が知られている。また、最近この活性型ビタミンD3
よびその類縁化合物に、癌化した細胞を正常細胞に戻す
分化誘導作用が見い出され、実際にこれらのうちの一部
のものに癌の進行を著しく阻止する作用(K.W.Colt
on et al., Lancet, Jan.28、188頁、1989
年)が認められている。しかし、これらの化合物がビタ
ミンD3活性を示すための量が10-9〜10-10Mである
のに対し、分化誘導作用を示すにはその100倍の量を
必要とし、白血病、癌等の治療薬としては満足すべき結
果が得られていない。
【0003】一方、天然の1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD3よりも側鎖の炭素数が1つ長い24−ホモ−
1α,25−ジヒドロキシビタミンD3およびそれらの
24,24−ビスホモ類縁体もまたその抗腫瘍剤として
の可能性(V.K.Ostremらの Proc.Natl.Acad.
Sci., 84巻、2610頁、1987年およびP.St
ernらのJ.Bone Mineral Res., 4巻、s−228
頁、1989年)が示されているが、これらビタミンD3
類縁体の活性でも抗腫瘍剤として満足できる作用を持つ
とは言い難い。WO83/00335(PCT/US8
2/00909)にも一般式:
【化4】 (ただし、式中R、R1およびR2は各々、水素原子、化
学的に不活性な水酸基の保護基、炭素数1〜4のアシル
基を示す。)で表される高いビタミンD3様活性を示す
ヘキサフルオロビタミンD3誘導体が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題および課題を解決するた
めの手段】本発明者らは、優れた薬理作用、特に、細胞
分化誘導作用を示す新規含フッ素ビタミンD3類縁化合
物の創製を目的として研究を行い、所望の特性を有する
ビタミンD3を見いだし、本発明を完成した。本発明の
目的は、高い細胞分化誘導作用を示す新規含フッ素ビタ
ミンD3類縁体を提供することである。本発明の他の目
的は、有効成分として該含フッ素ビタミンD3類縁体を
含有する細胞分化誘導剤を提供することである。本発明
のさらに他の目的は、該活性型含フッ素ビタミンD3
縁体の製造に適した新規中間体を提供することである。
これらの本発明の目的および本発明によりもたらされる
利点は、下記の記載から当業者にとって明白である。
【0005】本発明で提供される新規なビタミンD3
フッ素類縁化合物は、一般式[I]:
【化5】 (ただし、式中R1、R2およびR3は各々、水素原子、化
学的に不活性な水酸基の保護基、炭素数2〜8のアシル
基または炭素数1〜8のアルキル基、nは4または5で
ある)で表わされるヘキサフルオロ−1α,25−ジヒド
ロキシビタミンD3誘導体である。
【0006】ここで、化学的に不活性な水酸基の保護基
としては、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル
基、テトラヒドロピラニル基等のアセタール系保護基、
トリメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−
ブチルジフェニルシリル基等のシリルエーテル系の保護
基が挙げられ、特に好ましくはt−ブチルジメチルシリ
ル基であるが、これらに限定されるものではない。炭素
数2〜8のアシル基としては、アセチル、クロロアセチ
ル、プロピオニル、ピバロイル等の炭素数2〜8のアル
カノイル基(これらは1個のハロゲンで置換されていて
もよい)、およびベンゾイル、p−クロロベンゾイル、p
−ニトロベンゾイル等の炭素数7〜8の芳香族アシル基
(これらは1個のハロゲンもしくはニトロで置換されて
いてもよい)が挙げられる。上記アシル基において、ア
セチル基およびベンゾイル基が特に好ましいが、これら
に限定されるものではない。炭素数1〜8のアルキル基
としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシ
ル、n−オクチル等の直鎖および分岐鎖アルキル基、お
よびベンジル、p−クロロベンジル、p−メトキシベンジ
ル等のフェニルなどの芳香族基で置換されたアルキル基
(これらは1個のハロゲンまたは炭素数1〜4のアルキ
ル基で置換されていてもよい)が挙げられる。
【0007】前記一般式[I]で表わされる化合物の具
体例としては、 24−ホモ−26,26,26,27,27,27−ヘキサ
フルオロ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(化合
物A) 24,24−ビスホモ−26,26,26,27,27,27
−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシビタミン
3(化合物B) を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0008】本発明の化合物[I]は種々の方法で製造
しうるが、その最良の形態の一例を以下に示す。即ち、
一般式[II]:
【化6】 (ただし、式中R1、R2、R3およびnは前記と同意義)
で表わされるコレスタン−5,7−ジエン体に紫外線を
照射し、一般式[III]:
【化7】 (ただし、式中R1、R2、R3およびnは前記と同意義)
で示されるプレビタミンD3誘導体を生成し、該化合物
[III]を熱異性化させて一般式[I]で示されるビ
タミンD3誘導体とし、R1、R2およびR3が各々、化学
的に不活性な水酸基の保護基または炭素数2〜8のアシ
ル基である場合には、次いで脱保護反応または脱アシル
化反応に付することにより、式:
【化8】 (式中、nは前記と同意義)で表される化合物[IV]を
得る。
【0009】上記の方法において、紫外線照射の工程
は、通常、適当な溶媒、例えばベンゼン、トルエンなど
の芳香族炭化水素、メタノール、エタノールなどの低級
アルコール、n−ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテルまた
はそれらの混合溶媒中で、窒素ガス、アルゴンガスなど
の不活性ガス雰囲気下で行う。紫外線発生源としては、
水銀ランプなどの通常使用されるものを使用することが
でき、必要に応じてフィルターを使用してもよい。照射
は通常−20℃〜40℃、好ましくは−10℃〜20℃
で行う。照射時間は、紫外線発生源の種類、出発化合物
[II]の濃度、溶媒の種類等によって変動するが、通
常は数分から数十分である。
【0010】上記の紫外線照射によって得た一般式[I
II]で表わされるプレビタミンD3誘導体は、溶媒を
留去したのち、クロマトグラフィー等の通常の分離手段
を用いて単離することもできるが、単離することなく次
の工程に用い、反応混合液を加熱し、熱異性化を行って
もよい。すなわち、紫外線照射により得られる反応混合
液を20℃〜120℃、好ましくは50℃〜100℃で
約1〜5時間加熱することにより、所望の熱異性化を行
う。この熱異性化反応は、窒素、アルゴンなどの不活性
ガス中で行うのが好ましい。反応混合液から溶媒を留去
し、クロマトグラフィ−などの通常の分離手段によっ
て、生成した化合物[I]を単離する。
【0011】このようにして得られた化合物[I]がエ
ステル体である場合、すなわち、R1、R2あるいはR3
がアシル基である場合には、これを脱アシル化反応に付
し、26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ
−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3[IV]を得る
ことができる。この脱アシル化は、該エステル化合物を
メタノール、エタノールなどの低級脂肪族アルコールの
アルカリ性溶液中で処理するか、あるいはジエチルエー
テル、テトラヒドロフランなどの不活性溶媒中、−20
℃〜50℃(通常は室温)にて水素化リチウムアルミニ
ウムなどの水素化金属錯体で処理して行う。
【0012】上記のようにして得られた化合物[I]が
化学的に不活性な水酸基の保護基を有する場合、その水
酸基の保護基の除去は公知の方法で行うことができる。
例えば、t−ブチルジメチルシリル保護基の場合、保護
された化合物[I]を不活性溶媒、例えば環式エーテ
ル、好ましくはテトラヒドロフラン中でテトラn−ブチ
ルアンモニウムフルオライドなどのシリルエーテル保護
基脱離剤で、−20℃〜50℃の温度(通常は室温)に
て処理する。
【0013】上記反応工程における出発化合物[I
I]、中間体化合物[III]および[IV]はすべて
新規化合物である。化合物[II]の製造法としては種
々の方法が考えられるが、特に以下に示す方法が有用で
あり、その最良の形態の一例として一般式[II]にお
いてR1、R2がアセチル基、R3が水素原子、n=4であ
る1α,3β−ジアセトキシ−24−ホモ−26,26,
26,27,27,27−ヘキサフルオロコレスタ−5,7
−ジエン[IIa]およびR1、R2、R3がすべて水素原
子、n=4である1α,3β−ジヒドロキシ−24−ホモ
−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロコ
レスタ−5,7−ジエン[IIb]の製造法を下記の反応
工程で示す。
【化9】
【化10】 (ただし、式中MOMはメトキシメチル、Phはフェニ
ルおよびAcはアセチルを意味する)上記工程で得られ
る式[VI]〜[XII]で示される中間体化合物もま
た新規化合物である。次に上記反応工程をさらに詳しく
説明する。
【0014】先ず、文献(Y.KobayashiらのChem.P
harm.Bull.,30巻、4297頁、1982年)に記載
の方法によって得られるエステル化合物[V]を水素化
リチウムアルミニウムなどの公知の還元剤で還元してア
ルコール体[VI]を得、そのアルコール体[VI]を
公知の方法、例えばピリジン中、p−トルエンスルホニ
ルクロリドで処理してトシル化し、次にジメチルホルム
アミドなどの不活性溶媒中、臭化リチウムなどのハロゲ
ン化金属とともに加熱してブロム体などのハライド化合
物[VII]を得る。次いで、ハライド化合物[VI
I]を適当な不活性溶媒中、p−トルエンスルフィン酸
ナトリウムなどのアリールスルフィン酸塩と反応させ、
対応するアリールスルホニル化合物[VIII]に導
く。
【0015】アルキルスルホニル化合物[VIII]を
n−ブチルリチウムなどのアルキルリチウムで処理して
カルバニオン化合物に転換した後、該カルバニオン化合
物をトリフルオロアセトンで処理して、化合物[IX]
を得る。化合物[IX]は、側鎖の24−ホモ位のエピ
マーの混合物として得られる。次いで、化合物[IX]
をアルカリ金属ホスフェートの存在下において、不活性
溶媒、例えば低級アルカノール、環式エーテルまたはそ
の混合物中でアルカリ金属またはアルカリ金属アマルガ
ムで処理して、アリールスルホニル基を除去することが
できる。好ましい反応試薬はナトリウムアマルガムおよ
びリン酸水素二カリウムである。好ましい溶媒として
は、メタノール、テトラヒドロフランおよびその混合物
が挙げられる。上記反応は、アルカリ金属アマルガムを
化合物[IX]の不活性溶媒混合液に−20℃〜50℃
で、好ましくは0℃〜30℃で、1〜5時間、好ましく
は2〜3時間撹拌しながら添加して行うのが好ましい。
得られる化合物[X]を環式エーテル、好ましくはテト
ラヒドロフランなどの不活性溶媒中、有機酸あるいは無
機酸(例えば酢酸、塩酸またはそれらの混合物)で処理
することにより、1位および3位の保護基を脱離して化
合物[XI]を得る。次に、この化合物[XI]を公知
の方法、例えばピリジン中、無水酢酸で処理することに
よりアセチル化して、1,3−ジアセテート化合物[X
II]を得る。
【0016】1,3−ジアセテート化合物[XII]を
公知の方法、例えばN−ブロモコハク酸イミドで処理し
て7位にブロム基を導入し、次いで、n−Bu4NFなど
の塩基性物質で処理して脱HBr化反応に付すことによ
り、5,7−ジエン体[IIa]が得られる。化合物[I
Ia]を必要に応じて公知の方法、例えばアルカリ性条
件下での加水分解または水素化リチウムアルミニウムな
どの水素化金属錯体による還元により脱アセチル化を行
い、化合物[IIb]を得ることができる。これらの化
合物[IIa]および[IIb]を公知の精製法、例え
ばシリカゲルクロマトフラフィーによって精製すること
ができる。
【0017】次に、一般式[II]において、R1、R2
がアセチル基、R3が水素原子、n=5である1α,3β
−ジアセトキシ−24,24−ビスホモ−26,26,2
6,27,27,27−ヘキサフルオロコレスタ−5,7−
ジエン(化合物[IIc])およびR1、R2、R3が水素
原子、n=5である1α,3β−ジヒドロキシ−24,2
4−ビスホモ−26,26,26,27,27,27−ヘキ
サフルオロコレスタ−5,7−ジエン(化合物[II
d])の製造法を下記の反応工程で示す。
【化11】
【化12】 (ただし、式中MOMはメトキシメチル、Etはエチ
ル、PhはフェニルおよびAcはアセチルを意味する)
上記工程で得られる式[XIV]〜[XXII]で示さ
れる中間体化合物もまた新規化合物である。次に上記反
応工程をさらに詳しく説明する。
【0018】先ず、文献(T.EguchiらのChem.Phar
m.Bull.,36巻、2303頁、1988年)に記載の
方法によって得られる出発アルコール化合物[XII
I]をクロロクロム酸ピリジニウムなどの酸化剤で酸化
してアルデヒド化合物[XIV]を得る。このアルデヒ
ド化合物[XIV]を、エトキシカルボニルトリフェニ
ルフォスフォランとの縮合反応により不飽和エステル化
合物[XV]へ転換する。化合物[XV]の側鎖部分の
二重結合のみを酢酸エチルなどの不活性溶媒中で接触還
元し、さらに水素化リチウムアルミニウムなどのの水素
化金属錯体で還元してアルコール化合物[XVI]を得
る。アルコール化合物[XVI]から24,24−ビス
ホモ化合物[IIc]および[IId]への変換は、24
−ホモ体[IIa]および[IIb]の場合と全く同様の
方法で行うことができる。
【0019】このようにして得られた本発明の含フッ素
ビタミンD3類縁化合物[I]は、優れた薬理作用、特
に、細胞分化誘導作用による抗腫瘍活性を示し、種々の
腫瘍など予防および治療のための細胞分化誘導剤として
有用である。本発明化合物[I]は、公知の方法、公知
の単位投与量で、公知の担体あるいは賦形剤とともに、
ヒトおよび哺乳類に経口または非経口的(例えば筋肉
内、皮下または静脈内への注射)、または局所または外
用剤として投与することができる。
【0020】経口投与の場合、本発明化合物[I]を通
常の医薬製剤、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細
粒剤、散剤、ロゼンジ、トローチなどの固体製剤、また
は溶液剤、乳剤(油中水型乳剤など)、懸濁剤またはシ
ロップ剤などの液剤として用いる。錠剤または他の固体
製剤を製造するには、化合物[I]の一種あるいは二種
以上を通常の賦形剤(クエン酸ナトリウム、ラクトー
ス、微結晶セルロース、スターチなど)、潤滑剤(無水
ケイ酸、水添ヒマシ油、ステアリン酸マグネシウム、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、タルクなど)、結合剤(スター
チペースト、グルコース、ラクトース、アラビアゴム、
ゼラチン、マンニトールなど)およびその他の通常の添
加剤(フレーバー、着色剤、抗酸化剤を含む保存剤、界
面活性剤、懸濁剤、乳化剤およびその他同種のもの)と
混合し、該混合物を公知の方法で製剤化する。液剤の製
造には、水、生理的食塩水、油などの公知の液体担体を
用いる。
【0021】非経口投与の場合、化合物[I]を無菌の
油性または水性製剤として用いる。注射剤は通常、化合
物[I]を注射用蒸留水に溶かし、必要ならば、次いで
グルコース、食塩水などで緩衝化あるいは等張化して製
造する。外用剤としては、軟膏剤が好ましいが、リニメ
ント剤、ローション剤、水中油型もしくは油中水型乳剤
(例えばクリーム)、溶液剤、懸濁剤、または同種のも
のが含まれる。軟膏剤は公知の方法により、通常の軟膏
基剤、例えば脂肪、脂肪酸(オリーブ油、ゴマ油、中鎖
脂肪酸のトリグリセライドなど)、ラノリン、ロウ、パ
ラフィン、グリコール、高級アルコール、界面活性剤お
よびその他同種のものとともに製造することができる。
【0022】本発明化合物[I]の投与量は投与方法、
患者の性別および年令、症状の程度などによって若干異
なるが、経口投与の場合、成人1日当り、該化合物とし
て0.1〜200μg、好ましくは0.1〜50μgを用
いる。本発明化合物[I]は単独であるいは他の抗腫瘍
剤と併用で投与してもよい。以下、実施例、試験例によ
り本発明を具体的に説明するが、本発明はそれらに限定
されるものではない。また、実施例、試験例に挙げる各
化合物には番号が付けられるが、この番号は本明細書中
の各化合物に付した化合物番号がそのまま対応してい
る。
【0023】
【実施例】参考例1 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−26,27−ジノ
ル−25−ヒドロキシコレスト−5−エン(化合物VI)
の合成 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−26,27−ジノ
ル−24−メトキシカルボニルコレスト−5−エン(化
合物V)(1.8g、3.56ミリモル)をテトラヒドロフ
ラン(以下、THFと略す)(30ml)に溶解し、水素化リ
チウムアルミニウム(270mg、7.11ミリモル)を加
え、混合液を窒素気流下室温で10分間撹拌する。その
反応混合液に酢酸エチルを少量加え、さらに水を加え
る。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留去後、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキ
サン−酢酸エチル=2:1)で精製し、1.6g(94%)
の標記化合物VIを得る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.78(3H,s,18−
H)、0.92(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.05
(3H,s,19−H)、3.36(3H,s,OCH3)、3.
40(3H,s,OCH3)、3.65(2H,t,J=7Hz,2
5−H)、3.74(1H,m,1−H)、3.85(1H,m,
3−H)、4.59および4.75(2H,各々d,J=7
Hz,OCH2O)、4.68(2H,s,OCH2O)、5.5
5(1H,m,6−H)。 IR(neat): 3420cm-1。 元素分析(C29505として): 計算値C;72.76: H;10.53 測定値C;72.86: H;10.35。
【0024】参考例2 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−25−ブロモ−
26,27−ジノルコレスト−5−エン(化合物VII)
の合成 参考例1で得た化合物VI(1.6g、3.34ミリモ
ル)をピリジン(7.6ml)に溶解し、混合液を0℃に冷
却し、p−トルエンスルホニルクロリド(1.3g、2当
量)を加える。その混合液を0℃で3.5時間撹拌し、
一晩冷蔵庫に放置する。反応混合液に氷片を加え、10
分間撹拌し、酢酸エチルで抽出する。有機層を2N塩
酸、飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をジ
メチルホルムアミド(DMF)(25ml)に溶解し、臭化リ
チウム(344mg、1.2当量)を加え、3.5時間加熱
還流し、室温に冷却後、酢酸エチルで抽出する。有機層
を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶
媒留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル=8:1)で精製し、1.
5g(83%)の標記化合物VIIを得る。融点56℃(ヘ
キサン−酢酸エチル)。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.69(3H,s,18−
H)、0.88(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.05
(3H,s,19−H)、3.36(3H,s,OCH3)、3.
40(3H,s,OCH3)、3.42(2H,t,J=7Hz,2
5−H)、3.74(1H,m,1−H)、3.86(1H,m,
3−H)、4.58および4.75(2H,各々d,J=7
Hz,OCH2O)、4.68(2H,s,OCH2O)、5.5
6(1H,m,6−H)。 IR(neat): 2930、1460、1040cm-1。 元素分析(C29494Brとして): 計算値:C;64.31: H;9.12 測定値:C;64.33: H;8.99。
【0025】参考例3 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−26,27−ジノ
ル−25−p−トルエンスルホニルコレスト−5−エン
(化合物VIII)の合成 参考例2で得た化合物VII(1.5g、2.8ミリモ
ル)をDMF(20ml)に溶解し、p−トルエンスルフィン
酸ナトリウム(2.5g、5当量)を加え、一晩加熱還流
する。その混合液を室温に冷却後、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル=6:1)で精
製し、1.3g(75%)の標記化合物VIIIを得る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.67(3H,s,18−
H)、0.87(3,d,J=6Hz,21−H)、1.04
(3H,s,19−H)、2.46(3H,s,CH3Ph)、3.
07(2H,t,J=8Hz,25−H)、3.37(3H,s,
OCH3)、3.40(3H,s,OCH3)、3.74(1H,
m,1−H)、3.86(1H,m,3−H)、4.59および
4.76(2H,各々d,J=7Hz,OCH2O)、4.69
(2H,s,OCH2O)、5.57(1H,m,6−H)、7.
37および7.79(4H,各々d,J=9Hz,芳香族)。 IR(neat): 1600、、1130cm-1。 元素分析(C36566Sとして): 計算値:C;70.09: H;9.15 測定値:C;70.28: H;9.30。
【0026】参考例4 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−24−ホモ−2
6,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−25
−ヒドロキシ−24−p−トルエンスルホニルコレスト
−5−エン(化合物IX)の合成 ジピリジル(1mg)およびジイソプロピルアミン(0.7
4ml)をTHF(5ml)に加え、−78℃に冷却し、n−ブ
チルリチウム(3.4ml、1.55M)を加え、−78℃
で10分間、0℃でさらに30分間撹拌する。その混合
液に参考例3で得た化合物VIII(1.30g、2.1
ミリモル)のTHF(5ml)の溶液を同温度で加える。混
合液を−78℃で1時間撹拌し、大過剰のヘキサフルオ
ロアセトンガスを−78℃で導入する。30分後、反応
混合液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽
和塩化アンモニウム水、食塩水で順次洗浄し、混合液を
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン−
酢酸エチル=7:1)で精製し、1.30g(75%)の標
記化合物IXを得る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.64(6H,m,18−H
および21−H)、1.02(3H,s,19−H)、2.4
8(3H,s,CH3Ph)、3.37(3H,s,OCH3)、
3.40(3H,s,OCH3)、3.49(1H,m,24'−
H)、3.71(1H,m,1−H)、3.85(1H,m,3−
H)、4.59および4.74(2H,各々d,J=7Hz,
OCH2O)、4.69(2H,s,OCH2O)、5.54
(1H,m,6−H)、6.76(1H,幅広s,OH)、7.4
3および7.84(4H,各々d,J=9Hz,芳香族)。 IR(neat): 3300、1140cm-1。 元素分析(C39567SF6として): 計算値:C;59.82: H;7.21 測定値:C;59.85: H;7.23。
【0027】実施例1 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−26,26,26,
27,27,27−ヘキサフルオロ−24−ホモ−25−
ヒドロキシコレスト−5−エン(化合物X)の合成 参考例4で得た化合物IX(1.2g、1.5ミリモル)
をTHF(10ml)、メタノール(12ml)の混合溶媒に溶
解し、リン酸水素二カリウム(1.0g)、5%ナトリウ
ム−アマルガム(5.0g)を加える。その混合液を室温
で2時間撹拌する。不溶物を濾過し、濾液を酢酸エチル
で希釈し、混合液を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル=7:
1)で精製し、711mg(75%)の標記化合物Xを得
る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.68(3H,s,18−
H)、0.91(3,d,J=6Hz,21−H)、1.02
(3H,s,19−H)、3.35(3H,s,OCH3)、3.
40(3H,s,OCH3)、3.73(1H,m,1−H)、
3.84(1H,m,3−H)、4.28(1H,幅広s,O
H)、4.59および4.75(2H,各々d,J=7Hz,
OCH2O)、4.64(2H,s,OCH2O)、5.55
(1H,m,6−H)。 IR(neat): 3290cm-1。 元素分析(C32505SF6として): 計算値:C;61.11: H;8.02 測定値:C;61.03: H;8.14。
【0028】実施例2 24−ホモ−26,26,26,27,27,27−ヘキサ
フルオロ−1α,3β,25−トリヒドロキシコレスト−
5−エン(化合物XI)の合成 実施例1で得た化合物X(656mg、1.04ミリモル)
をTHF(10ml)、6N塩酸(2ml)に溶かし、50℃で
3.5時間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽
和炭酸水素ナトリウム水、食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸エ
チル=2:1)で精製し、465mg(83%)の標記化合物
XIを得る。融点166−168℃(アセトン−ヘキサ
ンから再結晶)。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.68(3H,s,18−
H)、0.92(3,d,J=6Hz,21−H)、1.04
(3H,s,19−H)、3.07(1H,幅広s,OH)、
3.84(1H,m,1−H)、3.98(1H,m,3−H)、
5.59(1H,m,6−H)。 IR(CHCl3): 3400cm-1。 元素分析(C28423SF6として): 計算値:C;62.20: H;7.83 測定値:C;62.93: H;7.74。
【0029】実施例3 1α,3β−ジアセトキシ−24−ホモ−26,26,2
6,27,27,27−ヘキサフルオロ−25−ヒドロキ
シコレスト−5−エン(化合物XII)の合成 実施例2で得た化合物XI(411mg、0.76ミリモ
ル)をピリジン(2ml)に溶解し、無水酢酸(0.4ml)を
加え、室温で2日間撹拌する。混合液に氷片を加え、1
0分間撹拌し、酢酸エチルで抽出する。有機層を2N塩
酸、飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン−
酢酸エチル=2:1)で精製し、198mg(42%)の標記
化合物XIIを得る。融点149−150℃(ヘキサン
−酢酸エチルから再結晶)。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.65(3H,s,18−
H)、0.90(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.09
(3H,s,19−H)、2.03(3H,s,COCH3)、
2.09(3H,s,COCH3)、4.91(1H,m,3−
H)、5.06(1H,m,1−H)、5.53(1H,m,6−
H)。 IR(neat): 3250、1720cm-1。 元素分析(C324656として): 計算値:C;61.52: H7.42 測定値:C;61.80: H7.31。
【0030】実施例4 26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−2
4−ホモ−1α,3β,25−トリヒドロキシコレスタ−
5,7−ジエン(化合物IIb)の合成 実施例3で得た化合物XII(100mg、0.16ミリ
モル)を四塩化炭素(2ml)に溶解し、N−ブロモコハク
酸イミド(39.9mg、1.4当量)を加え、20分間ア
ルゴン気流下加熱還流する。反応液を氷冷し、不溶物を
濾過する。濾液の溶媒を留去後、残渣をTHF(5ml)に
溶解し、触媒量のn−Bu4NBrを加える。混合液をアル
ゴン気流下室温、暗所で1時間撹拌する。n−Bu4NF
(0.56ml、1M THF溶液、3.5当量)を加え、
さらに30分間撹拌する。この化合物IIaを含む混合
液を通常の方法で精製し、151mg(35%)のジエン体
IIaを得る。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸
水素ナトリウム水、食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をTHF(5ml)に
溶解し、5%水酸化カリウム−メタノール(2ml)を加え
る。混合液を室温でアルゴン気流下一晩撹拌する。反応
液を酢酸エチルで希釈し、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル
=2:1)で精製し、23mg(26%)の標記化合物IIb
を得る。 UVλmax:294、282、272nm。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.61(3H,s,18−
H)、0.87(3H,s,19−H)、0.92(3H,d,J
=7Hz,21−H)、3.73(1H,m,1−H)、3.9
2(1H,m,3−H)、5.29および5.57(2H,m,
6−および7−H)。
【0031】実施例5 1α,25−ジヒドロキシ−26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロ−24−ホモ−ビタミンD3(化合
物IV; n=4)の合成 実施例4で得た化合物IIb(23mg、0.04ミリモ
ル)をベンゼン(90ml)、エタノール(40ml)の混合溶
媒に溶解し、混合液を中圧水銀ランプ(Hanovia654
A、200W)で0℃にてアルゴン下、5分間紫外線照
射する。同溶液をアルゴン下1時間還流する。溶媒を留
去し、残渣をTLC(展開液:ベンゼン−酢酸エチル=
3:1、5回展開、Rf=0.46)で精製し、1.15m
g(5%)の標記化合物IVを得る。 UVλmax:265nm、λmin:228nm。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.55(3H,s,18−
H)、0.92(3H,d,J=6Hz,21−H)、2.31
(1H,dd,J=13Hzおよび7Hz,4β−H)、2.6
0(1H,dd,J=13Hzおよび4Hz,4α−H)、2.
82(1H,dd,J=12Hzおよび3Hz,9β−H)、
4.24(1H,m,3−H)、4.44(1H,m,1−H)、
5.01(1H,幅広s,19E−H)、5.33(1H,幅
広s,19Z−H)、6.03(1H,d,J=11Hz,7−
H)、6.38(1H,d,J=11Hz,6−H)。
【0032】参考例5 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)コル−5−エン−
24−アル(化合物XIV)の合成 化合物XIII2.2g(4.7ミリモル)をジクロロメ
タン(40ml)に溶かし、クロロクロム酸ピリジニウム
(PCC)(2.3g、10.7ミリモル)およびモレキュ
ラーシーブ3Å(5g)を加え、混合液を室温で窒素気流
下2.5時間撹拌する。ジエチルエーテル(200ml)を
加え、混合液をフロリジール(ケイ酸マグネシウムで活
性化、50g)のカラムで濾過する。濾液の溶媒を留去
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキ
サン−酢酸エチル=4:1)で精製し、1.6g(73%)
の標記化合物XIVを得る。 融点95−97℃(アセトンから再結晶)。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.68(3H,s,18−
H)、0.92(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.03
(3H,s,19−H)、3.35(3H,s,OCH3)、3.
40(3H,s,OCH3)、3.74(1H,m,1−H)、
3.86(1H,m,3−H)、4.59および4.76(2
H,各々d,J=7Hz,OCH2O)、4.67(H,s,OC
2O)、5.57(1H,m,6−H)、9.77(1H,t,
J=2Hz,CHO)。 IR(CHCl3): 1720cm-1。 元素分析(C28465として): 計算値:C;72.69: H;10.02 測定値:C;72.46: H;10.21。
【0033】参考例6 エチル・1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−27−
ノルコレスタ−5,24−ジエン−26−エート(化合物
XV)の合成 参考例5で得た化合物XIV2.9g(6.3ミリモル)
をベンゼン(20ml)に溶かし、エトキシカルボニルトリ
フェニルフォスフォラン(4.4g、2.2当量)を加
え、混合液を室温で窒素気流下、3時間撹拌する。混合
液の溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル=6:1)で精製し、
2.7g(30%)の化合物XVを得る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.68(3H,s,18−
H)、0.94(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.03
(3H,s,19−H)、1.29(3H,t,J=7Hz,CH2
3)、3.35(3H,s,OCH3)、3.40(3H,s,
OCH3)、3.75(1H,m,1−H)、3.85(1H,
m,3−H)、4.18(2H,q,J=7Hz,C 2CH3)、
4.85および4.75(2H,各々d,J=7Hz,OCH
2O)、4.67(2H,s,OCH2O)、5.57(1H,m,
6−H)、5.81(1H,dt,J=16および1.5Hz,
25−H)、6.96(1H,dt,J=16Hzおよび7H
z,24−H)。 IR(neat): 1720cm-1。 元素分析(C32526として): 計算値:C;72.14: H;9.84 測定値:C;72.27: H;9.97。
【0034】参考例7 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−26−ヒドロキ
シ−27−ノルコレスト−5−エン(化合物XVI)の合
成 参考例6で得た化合物XV2.7g(5.1ミリモル)を
酢酸エチル(50ml)に溶解し、5%パラジウム/炭素
(250mg)を加え、混合液を室温で水素気流下3時間撹
拌する。シリカゲルカラムで触媒を濾過し、溶出液を濃
縮する。残渣をTHF(30ml)に溶解し、水素化リチウ
ムアルミニウム(387mg、10.2ミリモル)を加え、
窒素気流下、室温で15分間撹拌する。反応混合液に酢
酸エチルを少量加え、さらに水を加える。混合物を酢酸
エチルで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル
=2:1)で精製し、2.2g(87%)の標記化合物XV
Iを得る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.69(3H,s,18−
H)、0.91(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.01
(3H,s,19−H)、3.35(3H,s,OCH3)、3.
40(3H,s,OCH3)、3.64(2H,t,J=7Hz,
26−H)、3.75(1H,m,1−H)、3.85(1H,
m,3−H)、4.59および4.75(2H,各々d,J=
7Hz,OCH2O)、4.67(2H,s,OCH2O)、5.
16(1H,m,6−H)。 IR(neat): 3400cm-1。 元素分析(C30525として): 計算値:C;73.12: H;10.64 測定値:C;72.90: H;10.60。
【0035】参考例8 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−26−ブロモ−
27−ノルコレスト−5−エン(化合物XVII)の合成 参考例7で得た化合物XVI(2.2g、4.47ミリモ
ル)をピリジン(10ml)に溶解し、0℃に冷却し、p−
トルエンスルホニルクロリド(1.7g、2当量)を加え
る。混合液を0℃で2時間撹拌し、一晩冷蔵庫に放置す
る。氷片を加え、10分間撹拌し、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を2N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水、食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶
媒留去後、残渣(2.9g)をDMF(25ml)に溶解し、
臭化リチウム(467mg、1.2当量)を加える。混合液
を2.5時間加熱還流する。室温に冷却後、反応混合液
を酢酸エチルで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸
エチル=9:1)で精製し、2.2g(88%)の標記化合
物XVIIを得る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.70(3H,s,18−
H)、0.90(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.01
(3H,s,19−H)、3.35(3H,s,OCH3)、3.
39(3H,s,OCH3)、3.41(3H,t,J=7Hz,
26−H)、3.74(1H,m,1−H)、3.86(1H,
m,3−H)、4.59および4.75(2H,各々d,J=
7Hz,OCH2O)、4.67(2H,s,OCH2O)、5.
55(1H,m,6−H)。 IR(neat): 2900、1440、1030cm-1。 元素分析(C30514Brとして): 計算値:C;64.85: H;9.25 測定値:C;65.00: H;9.26。
【0036】参考例9 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−27−ノル−2
6−p−トルエンスルホニルコレスト−5−エン(化合物
XVIII)の合成 参考例8で得た化合物XVII(2.2g、4.0ミリモ
ル)をDMF(20ml)に溶解し、p−トルエンスルフィン
酸ナトリウム(3.6g、5当量)を加え、混合液を一晩
加熱還流する。室温に冷却後、混合液を酢酸エチルで抽
出する。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥する。溶媒留去後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル=4:1)
で精製し、1.6g(62%)の標記化合物XVIIIを
得る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.67(3H,s,18−
H)、0.87(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.03
(3H,s,19−H)、2.46(3H,s,CH3Ph)、3.
05(2H,m,CH2SO2)、3.37(3H,s,OCH
3)、3.41(3H,s,OCH3)、3.74(1H,m,1
−H)、3.85(1H,m,3−H)、4.59および4.
75(2H,各々d,J=7Hz,OCH2O)、4.67(2
H,s,OCH2O)、5.55(1H,m,6−H)、7.34
および7.78(4H,各々d,J=9Hz,芳香族)。 IR(neat): 1600、1040cm-1。 元素分析(C37586Sとして): 計算値:C;70.44: H;9.27 測定値:C;70.15: H;9.56。
【0037】参考例10 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−24,24−ジホ
モ−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ
−25−ヒドロキシ−24−p−トルエンスルホニルコ
レスト−5−エン(化合物XIX)の合成 ジピリジル(1mg)およびジイソプロピルアミン(0.5
6ml)をTHF(5ml)に加え、−78℃に冷却し、n−ブ
チルリチウム(2.6ml、1.55M)を加え、混合液を
−78℃で10分間、0℃で30分間撹拌する。参考例
9で得られた化合物XVIII(843mg、1.3ミリ
モル)のTHF(5ml)の溶液を同温度で加える。−78
℃で1時間撹拌し、大過剰のヘキサフルオロアセトンガ
スを−78℃で導入する。30分後、混合液に水を加
え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和塩化アンモニ
ウム水、食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル=7:1)で精
製し、1.05g(95%)の標記化合物XIXを得る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.64(3H,s,18−
H)、0.80(3H,m,21−H)、1.02(3H,s,1
9−H)、2.49(3H,s,CH3Ph)、3.39(3H,
s,OCH3)、3.42(3H,s,OCH3)、3.49
(1H,m,24"−H)、3.72(1H,m,1−H)、3.
86(1H,m,3−H)、4.60および4.75(2H,
各々d,J=7Hz,OCH2O)、4.68(2H,s,OCH
2O)、5.55(1H,m,6−H)、6.75(1H,幅広,
OH)、7.43および7.84(4H,各々d,J=9H
z,芳香族)。 IR(neat): 3320cm-1。 元素分析(C40587SF6として): 計算値:C;60.28: H;7.34 測定値:C;60.05: H;7.41。
【0038】実施例6 1α,3β−ビス(メトキシメトキシ)−24,24−ジホ
モ−26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ
−25−ヒドロキシコレスト−5−エン(化合物XX)の
合成 参考例10で得た化合物XIX(1.4g、1.8ミリモ
ル)をTHF(12ml)、メタノール(12ml)の混合溶媒
に溶解し、リン酸水素二カリウム(1.1g)、5%ナト
リウム−アマルガム(5.0g)を加え、混合液を室温で
2.5時間撹拌する。不溶物を濾過し、濾液を酢酸エチ
ルで希釈し、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸エチル=8:1)で精
製し、831mg(73%)の標記化合物XXを得る。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.69(3H,s,18−
H)、0.92(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.02
(3H,s,19−H)、3.35(3H,s,OCH3)、3.
39(3H,s,OCH3)、3.73(1H,m,1−H)、
3.86(1H,m,3−H)、4.30(1H,幅広,O
H)、4.58および4.73(2H,各々d,J=7Hz,
OCH2O)、4.66(2H,s,OCH2O)、5.56
(1H,m,6−H)。 IR(neat): 3290cm-1。 元素分析(C335056として): 計算値:C;61.66: H;8.16 測定値:C;61.62: H;8.02。
【0039】実施例7 24,24−ジホモ−26,26,26,27,27,27−
ヘキサフルオロ−1α,3β,25−トリヒドロキシコレ
スト−5−エン(化合物XXI)の合成 実施例6で得た化合物XX(830mg、1.3ミリモル)
にTHF(10ml)、6N塩酸(2ml)を加え、混合液を5
0℃で6時間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、
飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留去後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン−酢酸
エチル=2:1)で精製し、531mg(74%)の標記化合
物XXIを得る。融点189−191℃(アセトン−ヘ
キサンから再結晶)1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.68(3H,s,18−
H)、0.92(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.03
(3H,s,19−H)、3.84(1H,m,1−H)、3.9
8(1H,m,3−H)、5.59(1H,m,6−H)。 IR(CHCl3): 3500、3320cm-1。 元素分析(C294436として): 計算値:C;54.19: H;6.90 測定値:C;54.30: H;7.00。
【0040】実施例8 1α,3β−ジアセトキシ−24,24−ジホモ−26,
26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ−25−ヒ
ドロキシコレスト−5−エン(化合物XXII)の合成 実施例7で得た化合物XXI(472mg、0.85ミリ
モル)をピリジン(2ml)に溶解し、無水酢酸(0.4ml)
を加え、混合液を室温で2日間撹拌する。混合液に氷片
を加え、10分間撹拌し、酢酸エチルで抽出する。有機
層を2N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留去
後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離
液:ヘキサン−酢酸エチル=9:1)で精製し、192mg
(35%)の標記化合物XXIIを得る。融点121−1
23℃(ヘキサン−酢酸エチル)。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.67(3H,s,18−
H)、0.90(3H,d,J=6Hz,21−H)、1.10
(3H,s,19−H)、2.04(3H,s,COCH3)、
2.07(3H,s,COCH3)、3.38(1H,s,O
H)、4.91(1H,m,3−H)、5.05(1H,m,1−
H)、5.52(1H,m,6−H)。 IR(neat): 3300、1730cm-1。 元素分析(C334856として): 計算値:C;62.05: H;7.58 測定値:C;61.89: H;7.39。
【0041】実施例9 24,24−ジホモ−26,26,26,27,27,27−
ヘキサフルオロ−1α,3β,25−トリヒドロキシコレ
スタ−5,7−ジエン(化合物IId)の合成 実施例8で得た化合物XXII(119mg、0.18ミ
リモル)を四塩化炭素(2ml)に溶解し、N−ブロモコハ
ク酸イミド(46.2mg、1.4当量)を加え、20分間
アルゴン気流下加熱還流する。反応液を氷冷し、不溶物
を濾過する。濾液の溶媒を留去後、残渣をTHF(5ml)
に溶解し、触媒量のn−Bu4NBrを加え、アルゴン気流
下室温、暗所で1時間撹拌する。n−Bu4NF(0.65
ml、1MTHF溶液、3.5当量)を加え、さらに30
分撹拌する。この混合物を通常の方法で精製し、192
mg(35%)のジエン体(IIc)を得る。反応液を酢酸エ
チルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水、食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留去
後、残渣をTHF(5ml)に溶解し、5%水酸化カリウム
−メタノール(2ml)を加える。混合液を室温でアルゴン
気流下一晩撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒留
去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
離液:ヘキサン−酢酸エチル=2:1)で精製し、19.
1mg(20%)の標記化合物IIdを得る。 UVλmax:294、282、272nm。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.66(3H,s,18−
H)、0.83(3H,s,19−H)、0.91(3H,d,J
=6Hz,21−H)、3.67(1H,m,1−H)、3.9
1(1H,m,3−H)、5.32および5.58(2H,m,
6−Hおよび7−H)。
【0042】実施例10 24,24−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシ−26,
26,26,27,27,27−ヘキサフルオロビタミンD
3(化合物IV; n=5)の合成 実施例9で得た化合物IId(19mg、0.03ミリモ
ル)をベンゼン(90ml)、エタノール(40ml)の混合溶
媒に溶解し、中圧水銀ランプ(Hanovia654A、20
0W)で0℃にてアルゴン下、5分間紫外線照射する。
同溶液をアルゴン下1時間還流する。溶媒留去し、TL
C(展開液:ベンゼン−酢酸エチル=3:1、4回展開、
Rf=0.39)で精製し、0.452mg(2.3%)の2
4,24−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシ−26,2
6,26,27,27,27−ヘキサフルオロビタミンD3
を得る。 UVλmax:265nm、λmin:228nm。1 H−NMR(CDCl3)δ: 0.54(3H,s,18−
H)、0.92(3H,d,J=6Hz,21−H)、2.34
(1H,dd,J=13Hzおよび7Hz,4β−H)、2.5
8(1H,dd,J=13Hzおよび4Hz,4α−H)、2.
85(1H,dd,J=12Hzおよび3Hz,9β−H)、
4.20(1H,m,3−H)、4.42(1H,m,1−H)、
5.00(1H,幅広s,19E−H)、5.35(1H,幅
広s,19Z−H)、6.02(1H,d,J=11Hz,7−
H)、6.36(1H,d,J=11Hz,6−H)。
【0043】試験例1 細胞分化誘導作用試験 試験方法 ヒト結腸癌由来の継代細胞(HT−29)を組織培養用2
4穴プレートに接種し、コウシ血清を10%添加したR
PMI/1640で培養した。約24時間後培養上清を
取り去り、2×10-3Mの酪酸ナトリウムおよび1α,
25−ジヒドロキシビタミンD3あるいは本発明化合物
であるビタミンD3類縁体を含む培養液を添加し(培養液
交換)、炭酸ガス培養器内(37℃、5%炭酸ガス−95
%空気)にて静置培養した。2日毎に同じ組成の培養液
交換を行い、7日目に粘液産生細胞の数および細胞の形
態をAugeronらの方法(Cancer Res., 44、396
1(1984))によって観察した。粘液産生は正常の大
腸(結腸)細胞で見られるが、癌化したこのHT−29細
胞では殆ど認められない。従って、癌細胞HT−29が
分化誘導された正常細胞の形質を発現するようになった
ことの定量的マーカーとして粘液産生細胞数を計測し、
細胞数200に対する百分率を求めた。
【0044】試験結果 結果を表1に示した。これより明らかなように、2×1
-3Mの酪酸ナトリウムおよび本発明化合物で処理する
ことにより、HT−29細胞は粘液産生細胞へ分化誘導
されていることがわかる。
【表1】 活性試験測定値 化合物名 濃度(M) 粘液産生細胞(%) 非添加 0 19±3 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3 10-7 86±5 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3 10-8 37±0 化合物A 10-7 100 化合物A 10-8 91±1 化合物A 10-9 52±7 化合物B 10-7 96±5 化合物B 10-8 45±11化合物B 10-9 16±6
【0045】試験例2 血清中カルシウム濃度に対する本発明化合物の作用試験 試験方法 ビタミンD欠乏ラットの作成および血清中のカルシウム
濃度の測定を森内により述べられている方法(ビタミン
学実験法[I]脂溶性ビタミン、日本ビタミン学会編、
東京化学同人、120〜135頁)に従って行った。す
なわち、ウイスターラット(日本SLCより購入、1群
5匹)を低カルシウム(0.02%)、ビタミンDフリ
ー食で約3週間飼育した。血清中のカルシウム濃度が6
mg/dl以下に低下していることを確認後、溶媒(95%
プロピレングリコール+5%エタノール)のみ0.1ml
あるいは検体(前記溶媒0.1mlに試験化合物650ピ
コモルを溶解したもの)0.1mlを連日背部皮下に投与
した。最初の投与の翌日から投与3〜4日後に採血し、
血清中のカルシウム量を定量した。得られたデータの平
均値を下記表2に示した。
【0046】試験化合物 1.24−ホモ−26,26,26,27,27,27−ヘ
キサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD
3(本発明化合物A) 2.24,24−ビスホモ−26,26,26,27,27,
27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシビタ
ミンD3(本発明化合物B) 3.26,26,26,27,27,27−ヘキサフルオロ
−1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(対照化合物
C)
【0047】試験結果 下記表2の結果から、化合物AおよびBを投与した場合
の血清中カルシウム濃度上昇は、化合物Cを投与した場
合と比較してそれぞれ69%および66%に過ぎず、す
なわち対照化合物Cは高い血清中カルシウム濃度上昇作
用を示すが、本発明化合物AおよびBは血清中カルシウ
ム濃度上昇抑制作用を示すことがわかる。
【表2】 試験化合物 血清中カルシウム濃度(mg/dl) 化合物A 7.0 化合物B 6.7 化合物C 10.1 なし(溶媒のみ) 4.5
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−122237(JP,A) 米国特許4717721(US,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: 【化1】 (ただし、式中R1、R2およびR3は、各々、水素原子、
    化学的に不活性な水酸基の保護基、炭素数2〜8のアシ
    ル基または炭素数1〜8のアルキル基、nは4または5
    である)で表わされる含フッ素ビタミンD3類縁化合物。
  2. 【請求項2】 R1、R2およびR3のすべてが水素原子
    であり、nが4〜5の整数である請求項1記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】 24−ホモ−26,26,26,27,2
    7,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒドロキシビ
    タミンD3;および24,24−ビスホモ−26,26,2
    6,27,27,27−ヘキサフルオロ−1α,25−ジヒ
    ドロキシビタミンD3から選ばれる請求項1記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物を有効成分として
    含有することを特徴とする細胞分化誘導剤。
  5. 【請求項5】 有効成分が請求項2記載の化合物である
    請求項4記載の薬剤。
  6. 【請求項6】 一般式: 【化2】 (ただし、式中R1、R2およびR3は、各々、水素原子、
    化学的に不活性な水酸基の保護基、炭素数2〜8のアシ
    ル基または炭素数1〜8のアルキル基、nは4または5
    であり、7位と8位の間の点線は単結合または2重結合
    であることを意味する)で表わされる化合物。
  7. 【請求項7】 一般式: 【化3】 (ただし、式中R1、R2およびR3は、各々、水素原子、
    化学的に不活性な水酸基の保護基、炭素数2〜8のアシ
    ル基または炭素数1〜8のアルキル基、nは4または5
    である)で表わされる化合物。
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