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JP2702938B2 - 徐放性坐剤 - Google Patents
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JP2702938B2 - 徐放性坐剤 - Google Patents

徐放性坐剤

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JP2702938B2 JP62250977A JP25097787A JP2702938B2 JP 2702938 B2 JP2702938 B2 JP 2702938B2 JP 62250977 A JP62250977 A JP 62250977A JP 25097787 A JP25097787 A JP 25097787A JP 2702938 B2 JP2702938 B2 JP 2702938B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、徐放性坐剤に関する。さらに詳しくは投与
直後の血中薬物濃度のコントロールと、その後の望まし
い血中薬物濃度を持続を可能とする薬物放出制御坐剤に
関する。 従来の技術 従来、坐剤は例えば痔の薬のように局所作用を意図し
たものが多かった。しかし、近年では薬物によっては経
口投与に匹敵する血中濃度が直腸投与によっても得られ
ることが知られるようになったばかりでなく、直腸投与
の有する利点によって直腸投与の一つの方法である坐剤
も、全身作用を目的として重視されるようになった。直
腸投与の有する利点とは、肝初回通過効果を受けること
が少なく、また酸や消化酵素、微生物により薬物が分解
されることがないことである。又、薬物によっては経口
投与よりも吸収も速やかである。 ところで、近年は生物薬剤学的半減期の短い薬物の投
与回数を減らしてコンプライアンスの向上を目的とした
り、また、薬物の有効血中濃度を長時間維持する目的で
経口投与による放出制御製剤が開発されている。 ここで、従来の坐剤は基剤中に薬物を均一に分散また
は溶解させ成型したものなので、基剤が体温によって融
解するか分泌液中に溶解して薬物を放出すると、薬物は
薬物と粘膜の物性に依存した移行速度に従い、粘膜から
吸収される。従って、坐剤を他の製剤のように放出を制
御することによって持続性製剤にすることは非常に困難
であった。これまでに為された坐剤の徐放化の試みは、
基剤としての高融点の脂肪酸グリセリンを用いて基剤の
融解速度を遅くするものである。しかし、体温には個人
差があり、このため放出には著しい違いを生じ十分な制
御をすることはできなかった。 発明が解決しようとする問題点 本発明は、坐剤の特性を生かしつつ、望ましい血中薬
物濃度の長時間の持続を可能にする徐放性坐剤を提供す
ることを目的とする。 本発明の更なる目的は、薬物の放出速度を十分に制御
しうる徐放性坐剤を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明の目的は、基剤中に固形製剤を分散等により埋
設させた徐放性坐剤によって達成することができる。更
に詳しくは、望ましい初期血中濃度を得るのに必要な量
の薬物を基剤中に分散もしくは溶解し、その中に長時間
にわたり望ましい血中濃度を維持するのに必要な量の薬
物及び水溶性高分子よりなる固形製剤を分散等により埋
設した徐放性坐剤によって達成することができる。 本発明の坐剤を投与すると、従来の坐剤と同じように
基剤は体温で融解もしくは分泌後に溶解し、基剤中に分
散もしくは溶解させた薬物は短時間の内に基剤から粘膜
に移行し吸収される。次いで基剤の融解または溶解に伴
い水溶性高分子を含む固形製剤が直腸内の分泌液に触れ
表面からゲル化し、ゲル部分から徐々に薬物が放出され
る。 ここで、固形製剤から薬物の放出速度の制御は固形製
剤の大きさ、数量の調節、水溶性高分子の種類の選択、
崩壊剤の添加、固形製剤表面のコーティングなどによっ
て行うことができる。 上記の各種制御要素の中でも水溶性高分子の特性は固
形製剤からの薬物に放出速度に大きな影響を与える。従
って、投与計画にあった特性を有する水溶性高分子を選
択することが必要である。本発明の水溶性高分子は、ア
ルキル基の炭素数が1ないし4のアルキルセルロース、
ヒドロキシアルキルセルロース及びそのアルキル金属
塩、カルボキシアルキルセルロース及びそのアルカリ金
属塩などのセルロース類;アルキル基の炭素数が1ない
し4のカルボキシアルキルデンプン及びそのアルカリ金
属塩、ヒドロキシアルキルデンプン、デキストラン、デ
キストリン、アルファデンプンなどのデンプン及びその
誘導体;単一多糖類のプルラン、アルギン酸及びそのア
ルカリ金属塩など及び複合多糖類のマンナン、ペクチ
ン、ペクチン酸のアルカリ金属塩、寒天などの糖類;ア
ラビヤゴム、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴ
ム、キサンタンガムなどの天然ゴム類;カゼインのアル
カリ金属塩、ゼラチンなどのタンパク質;カルボキシビ
ニルポリマー、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属
塩、ポリメタクリル酸及びそのアルカリ金属塩、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドンなどのビニル重合体を単独でまたは2以上
を組み合わせて用いることができる。 坐剤基剤は、室温で固体であり、体温により融解する
か、投与部位の分泌液に溶解するものであればよく、一
般的に坐剤に使用される基剤を広く用いることができ
る。例えば、油性基剤としては、局方硬化油、脂肪酸グ
リセリンエステル、高級脂肪酸、高級アルコール、植物
油脂、動物油脂などを単独でまたは2以上を組み合わせ
て用いることができる。この時の融点は30ないし37℃で
あることが望ましい。水溶性基剤としては融点30℃以上
になるように1種または2種以上のポリエチレングリコ
ール(PEG)、ゼラチンなどを単独でまたは2以上組み
合わせて用いることができる。PEGとしてはPEG400、100
0、4000、6000などが適している。これら基剤には必要
に応じ界面活性剤を添加することもできる。 薬物は局所作用を有するものであっても、全身作用を
有するものであってもよい。また、1種または2種以上
であってもよい。基剤に含まれる薬物と固形製剤に含ま
れる薬物とは少なくとも1種は同一であり、同一薬物の
効果の持続を目的とする。 固形製剤は薬物及び水溶性高分子からなり、必要に応
じ崩壊剤などの補助剤を含むことができる。固形製剤の
形状は錠剤、顆粒剤、ペレットまたは丸剤など、基剤で
覆い成型したときに坐剤として肛門に適用することもで
きるものであればよい。また、基剤中に埋設される固形
製剤は1または2個以上である。 本発明の徐放性坐剤は、表面は従来の坐剤と異ならな
い。従って、表面が基剤で覆われているのではない単に
粉末を固めた坐剤を投与するときに生じるような挿入の
困難さを投与時に伴うこともない。 本発明の徐放性坐剤は通常の方法により製造した固形
製剤を、基剤を坐剤型で成型する時に埋設することによ
って、あるいは基剤とあらかじめ混合し、分散させたも
のを成型することによって製造することができる。 本発明の徐放性坐剤は、肛門からばかりでなく、膣か
ら投与することもできる。 効果 本発明の徐放性坐剤は、投与直後から有効な血中濃度
を得ることができ、しかも有効な血中濃度を長時間持続
することができる。経口投与に比較して肝初回通過効果
を受けることが少なく、また酸や消化酵素、微生物によ
り薬物が分解されることがないなどの従来からの坐剤の
効果を損なわないのは言うまでもないことである。 実施例 参考例1 坐剤一個当たり、脂肪酸グリセリンエステル(ドイツ
ヘンケル社から商標 ノバタEとして販売されている
製品)1,200mg及び脂肪酸グリセリンエステル(ドイル
ヘンケル社から商標 ノバタDとして販売されている
製品)430mg、Tween20を分散剤として70mg、薬物として
アミノピリン40mgを秤取し、温浴上にて溶融して均一に
練合して、薬物含有基剤を製造した。 次に坐剤一個当たり、水溶性高分子としてCMCナトリ
ウム148.4mg、崩壊剤としてL−HPC(低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース)50mg、滑沢剤としてステアリン
酸マグネシウム1.6mg、薬物としてアミノピリン60mgを
秤取し、各成分を良く混合した後、常法により錠剤に成
型した。あらかじめ調製しておいた基剤を溶融し、坐剤
成型用金型に流し込み、基剤の金型に接した部分が固ま
り始めたら、その中心部に、成型した錠剤を一個挿入
し、更にその上から溶融基剤を流し込み、全体が完全に
固化したら金型表面にオーバーフローした基剤を削り取
り、金型を割り成型した坐剤を取り出し、一個2,000mg
の坐剤を製造した。 処方 坐剤一個当たり [薬剤含有基剤] 脂肪酸グリセリンエステル(ノバタ E) 1,200mg 脂肪酸グリセリンエステル(ノバタ D) 430mg Tween20 70mg アミノピリン 40mg [錠剤] CMCナトリウム 148.4mg L−HPC 50 mg ステアリン酸マグネシウム 1.6mg アミノピリン 60 mg 合計 2,000 mg 製造した坐剤の放出試験を坐剤放出試験機(富山産業
製)にて行った。その成績を第1図に示した。 ノバタE、ノバタD、Tween20の混合比率は参考例1
と同一で、アミノピリン100mgを含有する重量2,000mgの
坐剤を製造した。この従来の坐剤についても参考例1と
同様にして放出試験を行った。その成績も参考例1の成
績と合わせて第1図に示した。 第1図で明らかなように、従来の坐剤は試験開始後2
時間で放出率100%になってしまうのに対して、本発明
の坐剤は試験開始後3時間で90%、5時間で100%にな
り、放出率100%を3時間に渡って維持し、極めて優れ
た徐放性を示した。 参考例2 坐剤一個当たり、ポリエチレングリコール4000を1,00
0mg、ポリエチレングリコール1000を700mg、ポリエチレ
ングリコール400を95mg、薬物としてインドメタシン5mg
を秤取し、温浴上で溶融し均一に練合し、これを薬物含
有基剤とした。 次ぎに坐剤一個当たり、水溶性高分子としてヒドロキ
シプロピルセルロース(HPC−L)153.8mg、滑沢剤ステ
アリン酸マグネシウム1.2mg、薬物のインドメタシン45m
gを秤取し、各成分を良く混合し、常法により錠剤に成
型した。 あらかじめ溶融してあった基剤を、坐剤成型用金型に
流し込み、基剤の金型に接した部分が固まり始めたら、
その中心部にあらかじめ成型しておいた錠剤を一個挿入
し、更にその上から溶融基剤を流し込み、全体が硬化し
たら金型表面にオーバーフローした基剤を削り取り、成
型した坐剤を取り出し、一個2,000mgの坐剤を製造し
た。 処方 坐剤一個当たり [薬物含有基剤] ポリエチレングリコール4000 1,000mg ポリエチレングリコール1000 700mg ポリエチレングリコール400 95mg インドメタシン 5mg [錠剤] HPC−L 153.8mg ステアリン酸マグネシウム 1.2mg インドメタシン 45 mg 合計 2,000 mg 製造した坐剤の放出率を参考例1にと同様にして測定
した。その成績を第2図に示した。 放出率は試験開始後6時間で約95%、7時間で100%
と優れた徐放性が得られた。 参考例3 坐剤一個当たり、ポリエチレングリコール4000を1,00
0mg、ポリエチレングリコール1000を700mg、ポリエチレ
ングリコール400を80mg、薬物としてインドメタシン20m
gを秤取し、温浴上で溶融し均一に練合し、これを薬物
含有基剤とした。この薬物含有基剤は参考例2と薬物の
含有量が異なるだけである。 次ぎに坐剤一個当たり、水溶性高分子としてHPC−L
を168.8mg、滑沢剤のステアリン酸マグネシウム1.2mg、
薬物のインドメタシン30mgを秤取し、各成分を良く混合
し、常法により錠剤に成型した。 あらかじめ溶融してあった薬物含有基剤と錠剤を用い
て参考例2と同様にして坐剤を製造した。 処方 坐剤一個当たり [薬物含有基剤] ポリエチレングリコール4000 1,000mg ポリエチレングリコール1000 700mg ポリエチレングリコール400 80mg インドメタシン 20mg [錠剤] HPC−L 168.8mg ステアリン酸マグネシウム 1.2mg インドメタシン 30 mg 合計 2,000 mg 製造した坐剤の放出率を参考例1と同様にして測定し
た。その成績を第2図に示した。 放出率は試験開始後5時間で約90%、6時間で約100
%と優れた徐放性が得られた。参考例2と比較する薬物
含有量が参考例2では基剤部分に10%、錠剤部分に90%
であるのに対して、参考例3では基剤部分に40%、錠剤
部分に60%であるためにその放出率にも差がある。即
ち、初期の放出率は参考例3の方が参考例2より高い
が、放出率40%あたりから放出は遅くなり、逆に参考例
2では放出が速くなった。これは放出の初期は基剤部分
から行われ、基剤が融解または分泌液に溶解するに従っ
て錠剤に含まれる薬物が放出されるからである。 実施例1 坐剤一個当たり、ノバタEを1,270mg、ノバタDを400
mg、分散補助剤としてポリオキシエチレンラウリルエー
テル100mg、基剤硬度調節剤として中鎖脂肪酸トリグリ
セライド80mg、薬物としてジアゼパム1mgを秤取して、
温浴上にて溶融し均一に練合し、基剤溶融液とした。 別に坐剤一個当たり、アルギン酸ナトリウム95mg、乳
糖45mg、ジアゼパム9mgを秤取し、流動層造粒機にて水
を噴霧しつつ流動させ、ペレットを製造した。このペレ
ットをあらかじめ溶融しておいた基剤中に分散させ、金
型中にこの分散液を流し込み、冷却硬化させ、坐剤を製
造した。 処方 坐剤一個当たり [薬物含有基剤] ノバタE 1,270mg ノバタD 400mg ポリオキシエチレンラウリルエーテル 100mg 中鎖脂肪酸トリグリセライド 80mg ジアゼパム 1mg [ペレット] アルギン酸ナトリウム 95mg 乳糖 45mg ジアゼパム 9mg 合計 2,000mg 参考例1と同様にして放出率を試験したところ、良好
な徐放性が得られた。
【図面の簡単な説明】 第1図は、薬物としてアミノピリンを含有する参考例1
の徐放性坐剤と従来の坐剤の放出試験の成績を表したグ
ラフであり、 第2図は、それぞれ薬物としてインドメタシンを含有す
る参考例2及び3の徐放性坐剤の放出試験の成績を表し
たグラフである。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.薬物を含み、水溶性高分子を含まない基剤中に、薬
    物及び水溶性高分子及び必要に応じて崩壊剤よりなる複
    数個の固形製剤を分散させて成る徐放性坐剤。 2.前記水溶性高分子が、セルロース類、テンプン類及
    びその誘導体、糖類、天然ゴム類、タンパク質類または
    ビニル重合体であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の徐放性坐剤。 3.前記固形製剤が錠剤、顆粒剤、ペレットまたは丸剤
    である特許請求の範囲第1項または第2項記載の徐放性
    坐剤。 4.基剤が油性基剤である特許請求の範囲第1項、第2
    項または第3項記載の徐放性坐剤。
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