JP2770127B2 - 機械式駐車設備の制振構造 - Google Patents
機械式駐車設備の制振構造Info
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械式駐車設備の制振
構造の改良に関し、特に鉄骨構造体が基礎部を節とし上
部を腹として振動する場合の制振対策に関するものであ
る。
構造の改良に関し、特に鉄骨構造体が基礎部を節とし上
部を腹として振動する場合の制振対策に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】機械式駐車設備として、図13及び図1
4に示すように、地上に立設された駐車塔101内に駐
車装置が設置されたものが知られている。駐車塔101
は、複数本の支柱103,103,…、複数本の梁10
5,105,…及び複数の斜材107,107,…から
なる鉄骨構造体109と、該鉄骨構造体109の外面に
取り付けられた外壁111とを備えている。そして、こ
の鉄骨構造体109の上部の対向する2箇所に受梁10
5a,105aを架設し、該両受梁105a,105a
に駐車装置を駆動するために、例えば車両搭載用パレッ
トを循環するために駆動装置113が設置されている場
合、該駆動装置113は加振源となって鉄骨構造体10
9を強制的に振動させ、該鉄骨構造体109は外壁11
1を振動させる。この外壁111は振動板となって大気
を振動させて低周波音が発生し、機械式駐車設備に隣設
されたビルやマンション等の建築物115が振動するこ
とがある。
4に示すように、地上に立設された駐車塔101内に駐
車装置が設置されたものが知られている。駐車塔101
は、複数本の支柱103,103,…、複数本の梁10
5,105,…及び複数の斜材107,107,…から
なる鉄骨構造体109と、該鉄骨構造体109の外面に
取り付けられた外壁111とを備えている。そして、こ
の鉄骨構造体109の上部の対向する2箇所に受梁10
5a,105aを架設し、該両受梁105a,105a
に駐車装置を駆動するために、例えば車両搭載用パレッ
トを循環するために駆動装置113が設置されている場
合、該駆動装置113は加振源となって鉄骨構造体10
9を強制的に振動させ、該鉄骨構造体109は外壁11
1を振動させる。この外壁111は振動板となって大気
を振動させて低周波音が発生し、機械式駐車設備に隣設
されたビルやマンション等の建築物115が振動するこ
とがある。
【0003】ところで、鉄骨構造体109の振動モード
の1つに基礎部119が節で上部が腹となった振動モー
ドがある(図13及び図14仮想線参照)。この振動モ
ードの固有振動数は鉄骨構造体109の高さにもよる
が、ほぼ2〜4Hzであり、外壁111から発生する低
周波音もこの周波数成分を含んでいる。したがって、隣
設するビル等の建築物115の中に固有振動数が2〜4
Hzにあり、かつこの周波数で非常に振動し易いものが
あると、低周波音によって揺れが生ずることになる。
の1つに基礎部119が節で上部が腹となった振動モー
ドがある(図13及び図14仮想線参照)。この振動モ
ードの固有振動数は鉄骨構造体109の高さにもよる
が、ほぼ2〜4Hzであり、外壁111から発生する低
周波音もこの周波数成分を含んでいる。したがって、隣
設するビル等の建築物115の中に固有振動数が2〜4
Hzにあり、かつこの周波数で非常に振動し易いものが
あると、低周波音によって揺れが生ずることになる。
【0004】従来、このような低周波音による建築物の
揺れの問題に対し、次のような対策が採られていた。す
なわち、 駐車装置の運転速度を下げて鉄骨構造体の振動を低
減する。
揺れの問題に対し、次のような対策が採られていた。す
なわち、 駐車装置の運転速度を下げて鉄骨構造体の振動を低
減する。
【0005】 駐車装置を支持する鉄骨構造体の外側
に新たに外壁支持用の鉄骨構造体を分離独立させ、内側
の鉄骨構造体の振動が外側の鉄骨構造体に伝わらないよ
うにする(特開平4−330177号公報参照)。
に新たに外壁支持用の鉄骨構造体を分離独立させ、内側
の鉄骨構造体の振動が外側の鉄骨構造体に伝わらないよ
うにする(特開平4−330177号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の前者のやり方では、駐車装置をゆっくりと運転してい
るため、入出庫に時間がかかり、入出庫効率が悪いとい
う問題があった。
の前者のやり方では、駐車装置をゆっくりと運転してい
るため、入出庫に時間がかかり、入出庫効率が悪いとい
う問題があった。
【0007】また、後者のやり方では、鉄骨構造体を内
外に設けているため、その分だけ敷地面積を広く確保し
なければならず、地価の高騰している現在においては得
策でない。さらに、このような2重鉄骨構造は、既存の
機械式駐車設備に適用しようとしても非常に困難であ
る。
外に設けているため、その分だけ敷地面積を広く確保し
なければならず、地価の高騰している現在においては得
策でない。さらに、このような2重鉄骨構造は、既存の
機械式駐車設備に適用しようとしても非常に困難であ
る。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上述の如く鉄骨構造体
が基礎部を節とし上部を腹として振動する場合におい
て、適正な固有振動数を有する部材を適正な箇所に設置
することにより、入出庫効率の低下や敷地面積の増加を
招くことなく建築物の振動の原因となる鉄骨構造体の振
動を効果的に抑制し、低周波音問題を解決せんとするこ
とにある。
あり、その目的とするところは、上述の如く鉄骨構造体
が基礎部を節とし上部を腹として振動する場合におい
て、適正な固有振動数を有する部材を適正な箇所に設置
することにより、入出庫効率の低下や敷地面積の増加を
招くことなく建築物の振動の原因となる鉄骨構造体の振
動を効果的に抑制し、低周波音問題を解決せんとするこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、駐車装置を支持し、該駐車装置を駆動す
る駆動装置が上部に設置された鉄骨構造体を備え、該鉄
骨構造体が基礎部を節とし上部を腹として振動する機械
式駐車設備の制振構造を対象とし、次のような解決手段
を講じた。
め、本発明は、駐車装置を支持し、該駐車装置を駆動す
る駆動装置が上部に設置された鉄骨構造体を備え、該鉄
骨構造体が基礎部を節とし上部を腹として振動する機械
式駐車設備の制振構造を対象とし、次のような解決手段
を講じた。
【0010】すなわち、本発明の解決手段は、上記鉄骨
構造体の上部の少なくとも1箇所に動吸振手段を設け
る。そして、この動吸振手段として、質量体と、該質量
体と鉄骨構造体との間に介装され質量体を鉄骨構造体に
支持せしめる弾性体とを備えたものを採用する。また、
この動吸振手段を上記鉄骨構造体の固有振動数とほぼ同
一の固有振動数を有するものとし、該鉄骨構造体の振動
を吸振するようにする。さらに、この動吸振手段の質量
体をシリコンダンパーによって上記鉄骨構造体に支持す
る。そして、このシリコンダンパーは、上記質量体の水
平方向の振動に伴い生ずる粘性抵抗によって減衰力を発
生させ、鉄骨構造体の振動エネルギーを減衰させるよう
に構成されていることを特徴とする。
構造体の上部の少なくとも1箇所に動吸振手段を設け
る。そして、この動吸振手段として、質量体と、該質量
体と鉄骨構造体との間に介装され質量体を鉄骨構造体に
支持せしめる弾性体とを備えたものを採用する。また、
この動吸振手段を上記鉄骨構造体の固有振動数とほぼ同
一の固有振動数を有するものとし、該鉄骨構造体の振動
を吸振するようにする。さらに、この動吸振手段の質量
体をシリコンダンパーによって上記鉄骨構造体に支持す
る。そして、このシリコンダンパーは、上記質量体の水
平方向の振動に伴い生ずる粘性抵抗によって減衰力を発
生させ、鉄骨構造体の振動エネルギーを減衰させるよう
に構成されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の構成により、本発明の解決手段では、鉄
骨構造体の基礎部を節とし上部を腹とする振動は、この
鉄骨構造体とほぼ同一の固有振動数を有する動吸振手段
により吸振されることから、固有振動数における鉄骨構
造体の共振が阻止され、上記基礎部を節とし上部を腹と
する固有振動モードの振動が抑制され、低周波音公害が
防止される。
骨構造体の基礎部を節とし上部を腹とする振動は、この
鉄骨構造体とほぼ同一の固有振動数を有する動吸振手段
により吸振されることから、固有振動数における鉄骨構
造体の共振が阻止され、上記基礎部を節とし上部を腹と
する固有振動モードの振動が抑制され、低周波音公害が
防止される。
【0012】また、上記動吸振手段は鉄骨構造体の上
部、つまり振幅の大きい腹に設けられていることから、
鉄骨構造体の振動がより効果的に抑制される。
部、つまり振幅の大きい腹に設けられていることから、
鉄骨構造体の振動がより効果的に抑制される。
【0013】さらに、動吸振手段の設置によって鉄骨構
造体の振動が抑制されることから、制振対策として駐車
装置の運転速度を下げなくてよく、入出庫に時間がかか
らず、入出庫効率が低下しない。また、鉄骨構造体を2
重構造にしなくてよく、その分だけ敷地面積を広く確保
せずに済む。さらに、動吸振手段を設置するだけでよい
ことから、既存の機械式駐車設備への適用も簡単に行え
る。
造体の振動が抑制されることから、制振対策として駐車
装置の運転速度を下げなくてよく、入出庫に時間がかか
らず、入出庫効率が低下しない。また、鉄骨構造体を2
重構造にしなくてよく、その分だけ敷地面積を広く確保
せずに済む。さらに、動吸振手段を設置するだけでよい
ことから、既存の機械式駐車設備への適用も簡単に行え
る。
【0014】加えて、鉄骨構造体の振動は、シリコンダ
ンパーを経て動吸振手段の質量体に伝えられることか
ら、この間に上記鉄骨構造体の振動エネルギーがシリコ
ンダンパーによってより効果的に減衰され、つまり、シ
リコンダンパーは質量体の水平方向の振動に伴い生ずる
粘性抵抗によって減衰力を発生させ、鉄骨構造体の固有
振動数を含む広い範囲の振動数についての振動が抑制さ
れる。
ンパーを経て動吸振手段の質量体に伝えられることか
ら、この間に上記鉄骨構造体の振動エネルギーがシリコ
ンダンパーによってより効果的に減衰され、つまり、シ
リコンダンパーは質量体の水平方向の振動に伴い生ずる
粘性抵抗によって減衰力を発生させ、鉄骨構造体の固有
振動数を含む広い範囲の振動数についての振動が抑制さ
れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0016】図1〜4は本発明の一実施例に係る制振構
造が適用された機械式駐車設備としての垂直循環式駐車
設備を示す。この垂直循環式駐車設備は、直方体状の駐
車塔Tと、該駐車塔T内に設けられた駐車装置3とで構
成されている。該駐車塔Tは地上に設置された鉄骨構造
体1を備えてなり、該鉄骨構造体1は、複数本の支柱
5,5,…と、相隣る左右2本の支柱5,5の間に架設
された上下複数段の梁7,7,…と、相隣る上下2本の
梁7,7の間に斜めに架設された斜材9,9とで組み立
てられて構成され、上記駐車装置3がこの鉄骨構造体1
に支持されている。また、上記駐車塔Tは外壁13を有
し、該外壁13は竪胴縁11を介して鉄骨構造体1に取
り付けられている(図2参照)。
造が適用された機械式駐車設備としての垂直循環式駐車
設備を示す。この垂直循環式駐車設備は、直方体状の駐
車塔Tと、該駐車塔T内に設けられた駐車装置3とで構
成されている。該駐車塔Tは地上に設置された鉄骨構造
体1を備えてなり、該鉄骨構造体1は、複数本の支柱
5,5,…と、相隣る左右2本の支柱5,5の間に架設
された上下複数段の梁7,7,…と、相隣る上下2本の
梁7,7の間に斜めに架設された斜材9,9とで組み立
てられて構成され、上記駐車装置3がこの鉄骨構造体1
に支持されている。また、上記駐車塔Tは外壁13を有
し、該外壁13は竪胴縁11を介して鉄骨構造体1に取
り付けられている(図2参照)。
【0017】上記駐車装置3は、駐車塔T内部で上端寄
り及び下端寄りの上下2箇所に互いに離れて設置された
上下一対のスプロケット15,15を前後に備えてな
り、該両スプロケット15,15には無端チェーン17
が巻き掛けられ、複数のケージ21,21,…がこの前
後2本の無端チェーン17,17に複数のアタッチメン
ト19,19,…によって吊り下げられている。
り及び下端寄りの上下2箇所に互いに離れて設置された
上下一対のスプロケット15,15を前後に備えてな
り、該両スプロケット15,15には無端チェーン17
が巻き掛けられ、複数のケージ21,21,…がこの前
後2本の無端チェーン17,17に複数のアタッチメン
ト19,19,…によって吊り下げられている。
【0018】図3に示すように、上記鉄骨構造体1の相
隣る左右2本の支柱5,5間上部には、受梁7a,7a
が前後で対向するように1本ずつ配置され、該両受梁7
a,7aには、上記駐車装置3を駆動する駆動装置23
が設置されている。そして、上記駆動装置23の駆動力
を上側のスプロケット15に伝達してチェーン駆動によ
りケージ21,21,…を垂直面内で上下方向に循環さ
せるようになっている。また、上記鉄骨構造体1は、駆
動装置23の駆動によって基礎部29を節とし上部であ
る駆動装置23設置箇所付近を腹として振動するように
なっている(図14参照)。この際の鉄骨構造体1の振
動又は低周波音の共振曲線を図5実線にて示す。この鉄
骨構造体1の振動モードの固有振動数はfであり、ピー
クMを持つ。
隣る左右2本の支柱5,5間上部には、受梁7a,7a
が前後で対向するように1本ずつ配置され、該両受梁7
a,7aには、上記駐車装置3を駆動する駆動装置23
が設置されている。そして、上記駆動装置23の駆動力
を上側のスプロケット15に伝達してチェーン駆動によ
りケージ21,21,…を垂直面内で上下方向に循環さ
せるようになっている。また、上記鉄骨構造体1は、駆
動装置23の駆動によって基礎部29を節とし上部であ
る駆動装置23設置箇所付近を腹として振動するように
なっている(図14参照)。この際の鉄骨構造体1の振
動又は低周波音の共振曲線を図5実線にて示す。この鉄
骨構造体1の振動モードの固有振動数はfであり、ピー
クMを持つ。
【0019】本発明の特徴の1つとして、上記鉄骨構造
体1の上部である前後の受梁7a,7aには、動吸振手
段としての動吸振器31が2つずつ合計4つ設置され、
図11及び図12に拡大詳示するように、該各動吸振器
31は、質量体37と、該質量体37と鉄骨構造体1の
受梁7a(実際には受梁7a上に設けられた設置プレー
ト40)との間に介装され上記質量体37を受梁7aに
支持せしめる矩形環状のゴム製弾性体39を備えてなる
ものである。
体1の上部である前後の受梁7a,7aには、動吸振手
段としての動吸振器31が2つずつ合計4つ設置され、
図11及び図12に拡大詳示するように、該各動吸振器
31は、質量体37と、該質量体37と鉄骨構造体1の
受梁7a(実際には受梁7a上に設けられた設置プレー
ト40)との間に介装され上記質量体37を受梁7aに
支持せしめる矩形環状のゴム製弾性体39を備えてなる
ものである。
【0020】上記質量体37は、上下に積み重ねられた
複数枚の錘板43,43,…と、その上に積み重ねられ
た複数枚の質量調整ライナー45,45,…とを複数本
のボルト41,41,…によってブロック状に締結して
構成され、この質量調整ライナー45の数を変化させる
ことによって質量体37の質量を微調整するようになっ
ている。なお、上記弾性体39は、図11及び図12で
は単一材料のように簡略化して示しているが、ゴム板と
金属板とが交互に積層されて加硫接着されたものであ
り、上部へ行くに従って水平方向の変位が大きく、上面
に設置された質量体37を水平方向に振動させるように
なっている。
複数枚の錘板43,43,…と、その上に積み重ねられ
た複数枚の質量調整ライナー45,45,…とを複数本
のボルト41,41,…によってブロック状に締結して
構成され、この質量調整ライナー45の数を変化させる
ことによって質量体37の質量を微調整するようになっ
ている。なお、上記弾性体39は、図11及び図12で
は単一材料のように簡略化して示しているが、ゴム板と
金属板とが交互に積層されて加硫接着されたものであ
り、上部へ行くに従って水平方向の変位が大きく、上面
に設置された質量体37を水平方向に振動させるように
なっている。
【0021】そして、上記4つの動吸振器31,31,
…は、各々の質量体37,37,…が同一振動数でかつ
同位相で振動し、上記鉄骨構造体1の固有振動数とほぼ
同一の固有振動数を有している。また、これら質量体3
7,37,…の質量の総和は、上記鉄骨構造体1の振動
モードを抑制するのに必要かつ十分な大きさに設定され
ており、該鉄骨構造体1の振動を吸振するようになって
いる。これにより、図5に示すように、動吸振器31の
固有振動数を鉄骨構造体1の振動モードの固有振動数f
にほぼ合わせると、ピークMは図5一点鎖線のように下
がって谷となり、その両側で2つのピークN,Nに分か
れる。したがって、加振源の振動数がfで一定の時には
鉄骨構造体1の振動は抑制されることになる。
…は、各々の質量体37,37,…が同一振動数でかつ
同位相で振動し、上記鉄骨構造体1の固有振動数とほぼ
同一の固有振動数を有している。また、これら質量体3
7,37,…の質量の総和は、上記鉄骨構造体1の振動
モードを抑制するのに必要かつ十分な大きさに設定され
ており、該鉄骨構造体1の振動を吸振するようになって
いる。これにより、図5に示すように、動吸振器31の
固有振動数を鉄骨構造体1の振動モードの固有振動数f
にほぼ合わせると、ピークMは図5一点鎖線のように下
がって谷となり、その両側で2つのピークN,Nに分か
れる。したがって、加振源の振動数がfで一定の時には
鉄骨構造体1の振動は抑制されることになる。
【0022】このように、この実施例では、基礎部29
を節とし上部(駆動装置23設置箇所)を腹として振動
する鉄骨構造体1の駆動装置23設置箇所に、上記鉄骨
構造体1の固有振動数とほぼ同一の固有振動数を有する
4つの動吸振器31,31,…を設置していることか
ら、上記鉄骨構造体1の振動を効果的に吸振して固有振
動数における鉄骨構造体1の共振を阻止でき、上記基礎
部29を節とし上部(駆動装置23設置箇所)を腹とす
る固有振動モードの振動を抑制でき、低周波音公害を確
実に防止することができる。
を節とし上部(駆動装置23設置箇所)を腹として振動
する鉄骨構造体1の駆動装置23設置箇所に、上記鉄骨
構造体1の固有振動数とほぼ同一の固有振動数を有する
4つの動吸振器31,31,…を設置していることか
ら、上記鉄骨構造体1の振動を効果的に吸振して固有振
動数における鉄骨構造体1の共振を阻止でき、上記基礎
部29を節とし上部(駆動装置23設置箇所)を腹とす
る固有振動モードの振動を抑制でき、低周波音公害を確
実に防止することができる。
【0023】また、この実施例では、4つの動吸振器3
1,31,…を鉄骨構造体1の上部(駆動装置23設置
箇所)、つまり振幅の大きい腹に設けていることから、
鉄骨構造体1の振動をより効果的に抑制することができ
る。
1,31,…を鉄骨構造体1の上部(駆動装置23設置
箇所)、つまり振幅の大きい腹に設けていることから、
鉄骨構造体1の振動をより効果的に抑制することができ
る。
【0024】さらに、この実施例では、鉄骨構造体1の
振動を動吸振器31によって抑制していることから、駐
車装置3の運転速度を下げて鉄骨構造体1が振動しない
ようにする必要がなく、これにより入出庫に支障をきた
さず、入出庫効率の低下を防止することができる。ま
た、外側の鉄骨構造体に振動が伝わらないように鉄骨構
造体を2重構造にする必要がなく、その分だけ敷地面積
の拡大化を防止することができる。さらに、動吸振器3
1を受梁7aに設置するだけで既存の機械式駐車設備に
簡単に適用することができる。
振動を動吸振器31によって抑制していることから、駐
車装置3の運転速度を下げて鉄骨構造体1が振動しない
ようにする必要がなく、これにより入出庫に支障をきた
さず、入出庫効率の低下を防止することができる。ま
た、外側の鉄骨構造体に振動が伝わらないように鉄骨構
造体を2重構造にする必要がなく、その分だけ敷地面積
の拡大化を防止することができる。さらに、動吸振器3
1を受梁7aに設置するだけで既存の機械式駐車設備に
簡単に適用することができる。
【0025】また、この実施例では、動吸振器31を複
数設置してこれらの動吸振器31,31,…の質量体3
7,37,…の質量の総和でもって鉄骨構造体1の振動
を吸振するようにしていることから、1つ1つの動吸振
器31が軽量となって取り扱い易くなり、質量が大きい
鉄骨構造体1に対応して動吸振器31の質量を大きくす
る必要がある場合でも、鉄骨構造体1への動吸振器31
の搬入および据付を容易にすることができるというメリ
ットがある。
数設置してこれらの動吸振器31,31,…の質量体3
7,37,…の質量の総和でもって鉄骨構造体1の振動
を吸振するようにしていることから、1つ1つの動吸振
器31が軽量となって取り扱い易くなり、質量が大きい
鉄骨構造体1に対応して動吸振器31の質量を大きくす
る必要がある場合でも、鉄骨構造体1への動吸振器31
の搬入および据付を容易にすることができるというメリ
ットがある。
【0026】本発明の今一つの特徴として、上記各動吸
振器31の質量体37をシリコンダンパー49によって
上記鉄骨構造体1に支持している。具体的には、動吸振
器31の両サイドの2箇所にシリコンダンパー49,4
9を付設しており、該各シリコンダンパー49は、シリ
コンが充填された容器51を備えてなり、該容器51は
受梁7a上の設置プレート40に設置されている。ま
た、該容器51内にはL字形の抵抗板53の下端側が挿
入され、該抵抗板53の上端側が質量体37の最下段の
錘板43の端面にボルト55にて連結されている。そし
て、質量体37の水平方向の振動に伴い抵抗板53がシ
リコン中を移動し、移動する際に粘性抵抗が生ずること
によって減衰力が発生し、鉄骨構造体1の振動エネルギ
ーを減衰させるようになっている。
振器31の質量体37をシリコンダンパー49によって
上記鉄骨構造体1に支持している。具体的には、動吸振
器31の両サイドの2箇所にシリコンダンパー49,4
9を付設しており、該各シリコンダンパー49は、シリ
コンが充填された容器51を備えてなり、該容器51は
受梁7a上の設置プレート40に設置されている。ま
た、該容器51内にはL字形の抵抗板53の下端側が挿
入され、該抵抗板53の上端側が質量体37の最下段の
錘板43の端面にボルト55にて連結されている。そし
て、質量体37の水平方向の振動に伴い抵抗板53がシ
リコン中を移動し、移動する際に粘性抵抗が生ずること
によって減衰力が発生し、鉄骨構造体1の振動エネルギ
ーを減衰させるようになっている。
【0027】このシリコンダンパー49,49を動吸振
器31に付設することにより、図5に示す二点鎖線のよ
うに、ピークNの山も低く押さえられ、f周辺でなだら
かな曲線となる。
器31に付設することにより、図5に示す二点鎖線のよ
うに、ピークNの山も低く押さえられ、f周辺でなだら
かな曲線となる。
【0028】したがって、この実施例では、シリコンダ
ンパー49,49の減衰機能によって鉄骨構造体1の固
有振動数を含む広い範囲の振動数の振動を抑制すること
ができる。
ンパー49,49の減衰機能によって鉄骨構造体1の固
有振動数を含む広い範囲の振動数の振動を抑制すること
ができる。
【0029】次に、この実施例の変形例をいくつか例示
する。これら変形例は動吸振器31の配列、設置箇所及
び設置数を変えたほんの一例であり、これに限定される
ものではなく、1つであってもよいことはいうまでもな
い。また、配列等が変わっても第1実施例と同様の作用
効果を奏することができるものである。
する。これら変形例は動吸振器31の配列、設置箇所及
び設置数を変えたほんの一例であり、これに限定される
ものではなく、1つであってもよいことはいうまでもな
い。また、配列等が変わっても第1実施例と同様の作用
効果を奏することができるものである。
【0030】図6は第1変形例を示し、4つの動吸振器
31,31,…を縦方向の梁7,7に2つずつ設置した
例である。
31,31,…を縦方向の梁7,7に2つずつ設置した
例である。
【0031】図7は第2変形例を示し、横方向の受梁7
a,7aに中間梁7bを架設し、4つの動吸振器31,
31,…を中間梁7bに1列状態に設置した例である。
a,7aに中間梁7bを架設し、4つの動吸振器31,
31,…を中間梁7bに1列状態に設置した例である。
【0032】図8は第3変形例を示し、4つの動吸振器
31,31,…を最上部の横方向の梁7,7に2つずつ
設置した例である。
31,31,…を最上部の横方向の梁7,7に2つずつ
設置した例である。
【0033】図9は第4変形例を示し、4つの動吸振器
31,31,…をブラケット47を介して4隅の支柱
5,5,…に1つずつ設置した例である。
31,31,…をブラケット47を介して4隅の支柱
5,5,…に1つずつ設置した例である。
【0034】図10は第5変形例を示し、8つの動吸振
器31,31,…を上下2段の横方向の梁7,7及び受
梁7a,7aに2つずつ設置した例である。
器31,31,…を上下2段の横方向の梁7,7及び受
梁7a,7aに2つずつ設置した例である。
【0035】これら変形例は、要するに振幅の大きい鉄
骨構造体1の上部に動吸振器31,31,…を設置し、
かつ設置した動吸振器31,31,…の総重量が鉄骨構
造体1の振動を吸収するだけの重量を確保していればよ
い。また、これら変形例においては、図示していない
が、減衰機能を有するシリコンダンパー49が付設され
ているものである。
骨構造体1の上部に動吸振器31,31,…を設置し、
かつ設置した動吸振器31,31,…の総重量が鉄骨構
造体1の振動を吸収するだけの重量を確保していればよ
い。また、これら変形例においては、図示していない
が、減衰機能を有するシリコンダンパー49が付設され
ているものである。
【0036】また、上記実施例及び各変形例で採用した
ゴム製弾性体39に代えて、減衰機能と弾性機能を併せ
持つ高減衰積層ゴムを用いてもよく、この場合にはこの
高減衰積層ゴムにより質量体37を受梁7a(又は梁
7)に連結すればよい。
ゴム製弾性体39に代えて、減衰機能と弾性機能を併せ
持つ高減衰積層ゴムを用いてもよく、この場合にはこの
高減衰積層ゴムにより質量体37を受梁7a(又は梁
7)に連結すればよい。
【0037】なお、上記実施例及び各変形例では、機械
式駐車設備が垂直循環式駐車設備である場合を示した
が、これ以外に例えばエレベータ式駐車設備にも適用す
ることができるものである。
式駐車設備が垂直循環式駐車設備である場合を示した
が、これ以外に例えばエレベータ式駐車設備にも適用す
ることができるものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基礎部を節とし上部を腹として振動する鉄骨構造体の上
部の少なくとも1箇所に該鉄骨構造体の固有振動数とほ
ぼ同一の固有振動数を有する動吸振手段を設け、該動吸
振手段によって上記鉄骨構造体の振動を吸振するように
したので、入出庫効率の低下や敷地面積の増加を招くこ
となく鉄骨構造体の振動を効果的に抑制でき、振動によ
って駐車設備の外壁から発生する低周波音公害を確実に
防止することができる。さらに、動吸振手段の質量体を
その水平方向の振動に伴い生ずる粘性抵抗によって減衰
力を発生させるシリコンダンパーによって鉄骨構造体に
支持したので、鉄骨構造体の固有振動数だけでなくその
周辺の振動数の範囲について鉄骨構造体の振動を抑制す
ることができる。
基礎部を節とし上部を腹として振動する鉄骨構造体の上
部の少なくとも1箇所に該鉄骨構造体の固有振動数とほ
ぼ同一の固有振動数を有する動吸振手段を設け、該動吸
振手段によって上記鉄骨構造体の振動を吸振するように
したので、入出庫効率の低下や敷地面積の増加を招くこ
となく鉄骨構造体の振動を効果的に抑制でき、振動によ
って駐車設備の外壁から発生する低周波音公害を確実に
防止することができる。さらに、動吸振手段の質量体を
その水平方向の振動に伴い生ずる粘性抵抗によって減衰
力を発生させるシリコンダンパーによって鉄骨構造体に
支持したので、鉄骨構造体の固有振動数だけでなくその
周辺の振動数の範囲について鉄骨構造体の振動を抑制す
ることができる。
【図1】実施例に係る制振構造が適用された垂直循環式
駐車設備の縦断面図である。
駐車設備の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】実施例において動吸振器が設置された状態を示
す鉄骨構造体の縦断面図である。
す鉄骨構造体の縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】鉄骨構造体の振動の低周波音の共振曲線、動吸
振器を設けたときの低周波音の共振曲線、及びシリコン
ダンパーにより減衰された後の低周波音の共振曲線を示
す特性図である。
振器を設けたときの低周波音の共振曲線、及びシリコン
ダンパーにより減衰された後の低周波音の共振曲線を示
す特性図である。
【図6】第1変形例の図4相当図である。
【図7】第2変形例の図4相当図である。
【図8】第3変形例の図3相当図である。
【図9】第4変形例の図3相当図である。
【図10】第5変形例の図3相当図である。
【図11】実施例に用いた動吸振器の正面図である。
【図12】図11のA部拡大図である。
【図13】従来の機械式駐車設備およびその周辺の家屋
において低周波の伝播状態を示す説明図である。
において低周波の伝播状態を示す説明図である。
【図14】従来の機械式駐車設備において鉄骨構造体の
固有振動モードの振動を示す説明図である。
固有振動モードの振動を示す説明図である。
1 鉄骨構造体 3 駐車装置 23 駆動装置 29 基礎部 31 動吸振器(動吸振手段) 37 質量体 39 弾性体 49 シリコンダンパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 6/14 604 E04H 9/02 341
Claims (1)
- 【請求項1】 駐車装置を支持し、該駐車装置を駆動す
る駆動装置が上部に設置された鉄骨構造体を備え、該鉄
骨構造体が基礎部を節とし上部を腹として振動する機械
式駐車設備の制振構造であって、 上記鉄骨構造体の上部の少なくとも1箇所には、質量体
と、該質量体と鉄骨構造体との間に介装され質量体を鉄
骨構造体に支持せしめるゴム製弾性体とを備え、上記鉄
骨構造体の固有振動数とほぼ同一の固有振動数を有し該
鉄骨構造体の振動を吸振する動吸振手段が設けられ、 該動吸振手段の質量体は、シリコンダンパーによって上
記鉄骨構造体に支持され 、上記シリコンダンパーは、上記質量体の水平方向の振動
に伴い生ずる粘性抵抗によって減衰力を発生させ、鉄骨
構造体の振動エネルギーを減衰させるように構成され て
いることを特徴とする機械式駐車設備の制振構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6132174A JP2770127B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 機械式駐車設備の制振構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6132174A JP2770127B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 機械式駐車設備の制振構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07331918A JPH07331918A (ja) | 1995-12-19 |
| JP2770127B2 true JP2770127B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=15075110
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6132174A Expired - Fee Related JP2770127B2 (ja) | 1994-06-14 | 1994-06-14 | 機械式駐車設備の制振構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2770127B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2770075B2 (ja) * | 1990-09-27 | 1998-06-25 | 新明和工業株式会社 | 駐車塔の防振構造 |
| JP3041648B2 (ja) * | 1991-01-25 | 2000-05-15 | 新明和工業株式会社 | 建造物の制振装置 |
| JP2524344Y2 (ja) * | 1991-07-05 | 1997-01-29 | 新明和工業株式会社 | 立体駐車設備 |
| JP2770118B2 (ja) * | 1993-09-30 | 1998-06-25 | 新明和工業株式会社 | 機械式駐車設備の制振構造 |
| JP3095459U (ja) * | 2003-01-23 | 2003-07-31 | 株式会社梅本鋼商 | 育苗用ポット等の装着装置のポット保持体に使用する滑止体 |
-
1994
- 1994-06-14 JP JP6132174A patent/JP2770127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07331918A (ja) | 1995-12-19 |
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