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JP2784066B2 - 耐フロンガス透過性に優れた組成物 - Google Patents
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JP2784066B2 - 耐フロンガス透過性に優れた組成物 - Google Patents

耐フロンガス透過性に優れた組成物

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JP2784066B2
JP2784066B2 JP30334589A JP30334589A JP2784066B2 JP 2784066 B2 JP2784066 B2 JP 2784066B2 JP 30334589 A JP30334589 A JP 30334589A JP 30334589 A JP30334589 A JP 30334589A JP 2784066 B2 JP2784066 B2 JP 2784066B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はフロンガスを取扱う装置に使用されるホー
ス、パッキン、O−リング、シール材などの可撓性部品
の材料に適した機械的特性に優れ、しかも耐フロンガス
透過性に優れた組成物に関する。
(従来の技術) 従来、フロンガスを取扱う装置、例えば自動車用クー
ラーのフロンガス輸送に使用されるホース材としては、
ニトリルゴム、ヒドリンゴム、クロロプレンゴムなどの
ゴム系ホースが使用されている。
これまで自動車用クーラーの冷媒ガスとしては、炭化
水素の全ての水素をハロゲンで置換し、フッ素原子と塩
素原子を含むフロン12が使用されていたが、近年成層圏
のオゾン層を破壊し、環境異変を招くとして、フロン12
に代わる冷媒として、フロン22、フロン134aなどの使用
が検討され始めている。
しかしながらこれら冷媒に対しては、従来使用されて
いたニトリルゴム、ヒドリンゴム、クロロプレンゴムな
どでは、前記冷媒ガスの透過量が大きく、実用上問題と
なることが明らかとなって来た。
類似先行技術として、特開昭63−242539号公報に結晶
領域を有する塩素含有合成ゴムをホース内管に用いる方
法が提案されているが、該技術内容では本発明の目的と
する、分子量が小さく分子内に塩素を持たないフロン2
2、フロン134aなどに対しては、バリヤー効果が小さ
く、耐フロン性材料として充分ではない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的はオゾン層破壊を起さない冷媒として、
自動車用クーラーなどに使用が検討されているフロン2
2、フロン134aなどに対して耐フロンガス透過性に優
れ、更に機械的特性にも優れた組成物を提供することに
ある。
(問題点を解決するための手段および作用) 前記フロンガス透過性を改良すべく、本発明者等が鋭
意検討した結果、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン系重
合体がフロン22、フロン134aのような分子量が小さく、
しかも分子内に塩素原子を含まないフロンガスに対し
て、優れた耐フロンガス透過性を示すことを初めて見い
出した。
2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエンは塩素含有率が57.8
重量%と高いにもかかわらず、重合して得られるポリマ
ー中に二重結合を有するため、予想以上に柔らかいポリ
マーとなり、耐フロンガス透過性材料としては好適な物
である。
2,3−ジクロロ−1,3−ブタジンエン系重合体(DCBD系
重合体と略記する)が前記のような分子量が小さく、分
子内に塩素を含まないフロンガスに対して良好なバリヤ
ー性を示すのは、DCBD系重合体中の塩素含有率が高いた
め、フロンガスとの親和力を弱め、更に塩素が立体障害
となることと、DCBD系重合体が結晶性ポリマーであるこ
とから、これが相まってバリヤー効果を発揮するものと
考えられる。
しかしながら、DCBD系重合体は機械的強度のうちでも
引裂き強度が弱く、耐フロンガス用材料として使用する
には、これの改良が必須である。これが改良の研究を重
ねた結果、DCBD系重合体70〜99重量%、および塩素含有
合成ゴム30〜1重量%からなる組成物が、前記フロンガ
スに対して優れた耐透過性を示し、柔軟性かつ機械的特
性に優れることを見い出し本発明を完成するに至った。
本発明を以下更に詳細に説明する。
本発明に使用されるDCBD系重合体は2,3−ジクロロ−
1,3−ブタジエンの単独重合体及び共重合体を含む。共
重合体を得るに当って使用し得る単量体の具体例として
は1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,
3−ジメチルブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエ
ン、1−クロロ−1,3−ブタジエン、アクリル酸、メタ
クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げら
れるがこれらに限定されるわけではない。共重合体中の
2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン(DCBDモノマーと略記
する)の割合は、フロンガス透過性に影響するので、本
発明の目的を達成するため共重合体中のDCBDモノマーの
割合は70重量%以上、より好ましくは85重量%以上であ
る。
DCBD系重合体の好ましい分子量範囲は、重量平均分子
量で10,000〜500,000である。重量平均分子量が10,000
より小さいと得られた組成物に機械的強度が比較的小さ
いので、成形部材に大きな機械的強度を求められるとき
好ましくなく、重量平均分子量が500,000より大きいと
得られた組成物の加工性が悪くなるので好ましくない。
より好ましい重量平均分子量の範囲は50,000〜400,000
である。
本発明の組成物中のDCBD系重合体の割合は70〜99重量
%の範囲にあり、より好ましい範囲は85〜97重量%の範
囲である。組成物中のDCBD系重合体の割合が70重量%未
満になるとフロンガス透過性が大きくなる。一方、99重
量%より多いと、機械的物性の中でも特に引裂き強度が
弱くなる。
本発明で使用する塩素含有合成ゴムは、クロロプレン
ゴム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレンゴム、ヒドリンゴム、およびハロゲン化ブチル
ゴムが特に好ましく、組成物中の割合は30〜1重量%の
範囲にあり、より好ましい範囲は15〜3重量%の範囲で
ある。組成物中の塩素含有合成ゴムの割合が30重量%よ
り多いとフロンガス透過性が大きくなる。一方、1重量
%未満では機械的強度の中でも引裂き強度の改良効果が
小さい。
前記塩素含有合成ゴムに対する制限は特になく、目的
に合せ共重合体ゴム、塩素含有率を適宜選ぶことが可能
である。また目的によっては二種以上のゴムを併用する
ことが可能である。ゴムの中でもクロロプレンゴムが相
溶性の点などから特に好ましい。
本発明で用いるDCBD系重合体を得るための重合方法と
しては、乳化重合、溶液重合、懸濁重合、塊状重合など
が挙げられるが、中でも乳化重合法が好ましい。
DCBD系重合体の分子量調節のために、周知の調節剤、
例えばn−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカ
プタンなどを所望により使用することができる。
本発明の組成物を得る方法としては、ロール、バンバ
リーミキサー、ニーダー、押出機等の一般的にゴムの混
練に使用される混合機を用いて、DCBD系重合体と塩素含
有合成ゴムを混合して製造する方法、及びDCBD系重合体
ラテックスと塩素含有合成ゴムラテックスをあらかじめ
混合しておき、その後乾燥することにより製造する方法
などが挙げられる。
更に、実用に当り、所望により本発明の組成物に加硫
剤を加え、加硫部材として使用することができる。加硫
部材を得るに当って用いられる加硫剤としては、例えば
イオウならびにチウラム系およびチアゾール系などのイ
オウ供与体、パーオキサイド、ポリアミン、金属酸化
物、ウレタン加硫剤、樹脂加硫剤、スルフェンアミド系
加硫剤、グアニジン系加硫剤、トリアジン系加硫剤、ア
ルデヒド−アミン系加硫剤など挙げられる。
その他、加硫部材を得るに当って、一般的にゴムに配
合される各種配合剤、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、
可塑剤、しゃっ解剤、分散剤、粘着剤、増量剤、着色
剤、補強剤、滑剤、塩化水素捕捉剤などを所望により使
用することができる。
前記の如く本発明の組成物は優れた耐フロンガス透過
性を示すが、所望により他のゴムと組み合せることによ
って、更に優れた耐フロンガス部材を得ることができ
る。例えば内層に本発明の組成物を有し、その外層に他
の加硫ゴム層を有する二層構造ホース、あるいは中間層
に本発明の組成物を有し、内層および外層に他の加硫ゴ
ム層を有する三層構造のホースなどが挙げられる。
(実施例) 以下実施例により本発明に更に詳しく説明するが、本
発明の主旨を越えない限り、以下の実施例に制約される
ものではない。
DCBD系重合体は下記の方法により製造した。
撹拌機を備えた10のステンレス製重合缶を用い、モ
ノマー(第1表記載)全量3.0kgを下記重合処方によ
り、窒素雰囲気下で過硫酸カリウム/アントラキノンス
ルホン化ナトリウム塩の混合触媒を逐次添加しながら40
℃で重合を行なった。重合率が80%以上に達した時点
で、チオジフェニルアミンとターシャリ−ブチルカテコ
ールを加えて重合を停止した。未反応モノマーを減圧除
去した後、凍結乾燥により重合体を得た。
得られた重合体の組成は塩素分析により、重量平均分
子量は高温GPCにより分析した。
重合処方 モノマー 100重量部 純水 150 不均化ロジン酸 5 過硫酸カリウム 0.002 ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物のナ
トリウム塩 0.8 水酸化ナトリウム 0.8 酸性亜硫酸ナトリウム 0.3 n−ドデシルメルカプタン 第1表記載の通り 得られたDCBD系重合体の結果を第1表にまとめて示し
た。
実施例1 第1表に示した2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン単独
重合体(ポリマーA)90重量部を180℃、50rpmに設定し
たブラベンダープラストグラフ(ブラベンダー社製)に
投入して3分間溶融した後クロロプレンゴム(デンカク
ロロプレンM−40:電気化学工業社製)10重量部を添加
し、5分間混練した。この混練物を温度200℃、圧力100
kg/cm2の電熱プレスで5分間プレスし、厚さ2mm、縦20c
m、横20cmのシートを成形した。この成形シートを用い
以下の方法により各物性を測定した。
引張試験および引裂き試験はJIS K6301に準じて測定
した。
またフロンガス透過性は、第1図に示すようにステン
レス製カップ1の中に、フロンガス2を入れ、円形に切
り抜いた測定試料3でふたをしたのち、その上にパンチ
ングメタル4および押えリング5を乗せ、ボルト6とナ
ット7で止めた後、このステンレスカップ1を80℃の恒
温槽に入れ、その重量減少の経時変化を追跡することに
より、単位厚み、単位面積、単位時間当りのフロンガス
透過量として評価した。
測定結果はまとめて第2表に示した。
実施例2〜8 実施例1と同様な方法に従い、第1表に記載のDCBD系
重合体とクロロプレンゴム(デンカクロロプレンM−4
0)、塩素化ポリエチレンゴム(エラスレン401A:昭和電
工社製)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(デンカ
CSM430:電気化学工業社製)、ヒドリンゴム(エピクロ
マーH、大阪曹達社製)またはハロゲン化ブチルゴム
(クロロブチル1066:エクソン社製)を第2表の配合比
率に従い、配合し〔尚、熱安定剤としてノクラックPA
(フェニル−1−ナフチルアミン);大内新興化学社製
を併用した。〕試料を作製した後、物性を測定した。測
定結果を第2表に示した。
比較例1〜5 実施例1と同様な方法に従い、第2表の配合に基づき
物性を測定した。結果をまとめて第2表に示した。
実施例9 第1表に示したDCBD系重合体・ポリマーA80重量部、
クロロプレンゴム(M−40)20重量部、ステアリン酸0.
5重量部、マグネシア4重量部、ノクラックPA1重量部を
100℃の熱ロールで15分間混練した。冷却後、更にジク
ミルパーオキサイド4重量部およびトリアリルイソシア
ヌレート1重量部を添加し、40℃の低温ロールで10分間
混練し、未加硫酸コンバウンドを作製した。以下実施例
1と同様な方法に従い試料を作製し、物性を測定した。
測定結果を第3表に示した。
実施例10 第1表に示したDCBD系重合体・ポリマーC90重量部お
よび塩素化ポリエチレンゴム(エラスレン401A)10重量
部に実施例9と全く同一の各種添加剤を加え、実施例9
と同一の方法により試料を作製し、物性を測定した。測
定結果を第3表に示した。
比較例6 クロロプレンゴム(デンカクロロプレンM−40)100
重量部、ステアリン酸0.5重量部、マグネシア4重量
部、カーボンブラック50重量部、ノクラックPA2重量
部、ジオクチルフタレート(DOP)10重量部を40℃の低
温ロールで20分間混練後、ジクミルパーオキサイド4重
量部、トリアリルイソシアヌレート1重量部を添加し、
10分間混練して未加硫コンパウンドを作製した。未加硫
コンパウンドを温度160℃、圧力100kg/cm2の電熱プレス
で30分間プレス加硫を行い、実施例1と同様に物性を測
定した。測定結果を第3表に示した。
比較例7 ニトリルゴム(ニポール1042;日本ゼオン社製)100重
量部、ステアリン酸1重量部、亜鉛華5重量部、カーボ
ンブラック60重量部を40℃の低温ロールで20分間混練
後、ベンゾチアジルスルフィド1.5重量部、テトラメチ
ルチウラムジスルフィド0.5重量部、イオウ1.5重量部、
ノクラッPA2重量部を添加し、10分間混練して未加硫コ
ンパウンドを作製した。比較例4と同様な方法で加硫
し、物性を測定した。測定結果を第3表に示した。
比較例8 塩素含有率40重量%、結晶化度15cal/gの塩素化ポリ
エチレン(エラスレン404B;昭和電工社製)100重量部、
マグネシア10重量部、カーボンブラック60重量部、DOP1
0重量部、タルク5重量部を50℃のロールで20分間混練
後、40℃に冷却し、ジクミルパーオキサイド5重量部を
添加し、10分間混練して未加硫コンパウンドを作製し
た。比較例4と同様な方法で加硫し、物性を測定した。
測定結果を第3表に示した。
(発明の効果) 第2および3表から明らかなように、本発明の組成物
は、フロン22、フロン134aのような分子量が小さく、分
子内に塩素原子を持たないフロンガスの透過量が少な
く、機械的強度にも優れていることが確認された。
以上より、本発明によるところの組成物は、自動車用
クーラー、エアコン等の前記冷媒に接触し、可撓性の要
求されるホース、パッキン、O−リング、シール材など
に極めて有用な組成物である。
【図面の簡単な説明】
第1図はフロンガス透過性を測定した装置の概略図であ
る。 1……ステンレス製カップ 2……フロンガス 3……円形の測定試料 4……パンチメタル 5……押えリング 6……ボルト 7……ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C08L 15/02 23:34) (C08L 15/02 71:00) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 9/00 - 21/02 C08L 23/28,23/34 C08L 71/00 - 71/03 CA

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン系重合体
    70〜99重量%および塩素含有合成ゴム30〜1重量%から
    なることを特徴とする耐フロンガス透過性に優れた組成
    物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の組成物を成形してなること
    を特徴とする耐フロンガス透過性に優れた成形部材。
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