JP2796243B2 - 焼却灰焼結体の製造方法 - Google Patents
焼却灰焼結体の製造方法Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/60—Production of ceramic materials or ceramic elements, e.g. substitution of clay or shale by alternative raw materials, e.g. ashes
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水汚泥や都市ゴミ等
の処理による焼却灰を利用して化学的に安定な焼結体を
得るための製造方法に関するものであり、タイル、敷板
等の道路舗装材料、高強度を必要とする建築内外装材等
の各種材料に使用できる焼結体を得るものである。
の処理による焼却灰を利用して化学的に安定な焼結体を
得るための製造方法に関するものであり、タイル、敷板
等の道路舗装材料、高強度を必要とする建築内外装材等
の各種材料に使用できる焼結体を得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から不可避的に大量発生している下
水汚泥や都市ゴミは、清掃工場等で焼却処理され、残渣
として焼却灰が発生しているが、この焼却灰を従来の埋
立てや海洋投棄に替えて、有効に再資源化利用すること
が図られている。
水汚泥や都市ゴミは、清掃工場等で焼却処理され、残渣
として焼却灰が発生しているが、この焼却灰を従来の埋
立てや海洋投棄に替えて、有効に再資源化利用すること
が図られている。
【0003】一般に焼却灰の組成は、主たる成分が重量
%で、SiO2が20〜45、Al2O3が5〜17、CaOが5〜
40、Fe2O3が5〜15、P2O5が0〜20、MgOが0〜7
の範囲で変動して発生する。その焼却灰の溶融温度は1
300〜1500゜Cの高温物質であり、P2O5をも含有
するので浸食性が大きく、体質的にアルカリ性になり易
く化学的に不安定なこと、また下水汚泥や都市ゴミの廃
棄物の発生源や処理システムの相違により焼却灰組成が
一定しないのである。
%で、SiO2が20〜45、Al2O3が5〜17、CaOが5〜
40、Fe2O3が5〜15、P2O5が0〜20、MgOが0〜7
の範囲で変動して発生する。その焼却灰の溶融温度は1
300〜1500゜Cの高温物質であり、P2O5をも含有
するので浸食性が大きく、体質的にアルカリ性になり易
く化学的に不安定なこと、また下水汚泥や都市ゴミの廃
棄物の発生源や処理システムの相違により焼却灰組成が
一定しないのである。
【0004】現在、焼却灰の再資源化方法として、焼却
灰を再度1300〜1500゜Cに加熱溶融し鋳造によ
りガラス・セラミックスや砕石を造り、また焼却灰単体
で或いは焼却灰に粘土等の可塑材を加えプレス等で造形
焼成してレンガやタイル等の窯業製品を造ること等が行
われている。
灰を再度1300〜1500゜Cに加熱溶融し鋳造によ
りガラス・セラミックスや砕石を造り、また焼却灰単体
で或いは焼却灰に粘土等の可塑材を加えプレス等で造形
焼成してレンガやタイル等の窯業製品を造ること等が行
われている。
【0005】しかしながら、焼却灰を再溶融する方法
は、溶融体のアルカリ成分やP2O5による浸食性があるた
め特別の溶融炉が必要であり、また焼却灰の組成が変動
するため操業条件が一定せず、製品特性が不均質となっ
て特に化学的安定性を欠いていたのである。
は、溶融体のアルカリ成分やP2O5による浸食性があるた
め特別の溶融炉が必要であり、また焼却灰の組成が変動
するため操業条件が一定せず、製品特性が不均質となっ
て特に化学的安定性を欠いていたのである。
【0006】また、焼却灰単体或いは可塑材を加えてレ
ンガやタイルに造形焼成する方法では、焼却灰成分のCa
O、SiO2、Al2O3等の高融点物質によって焼成温度が高く
なり、粘土系可塑材を添加する場合は均質に固溶した焼
結体とするために高温度と長時間の焼成が必要となる欠
点があり、いずれも焼却灰組成の変動によって焼成工程
の管理が複雑となって製品特性が安定せず、アルカリ体
質の改善がないため溶出による二次公害の恐れがある問
題点があった。
ンガやタイルに造形焼成する方法では、焼却灰成分のCa
O、SiO2、Al2O3等の高融点物質によって焼成温度が高く
なり、粘土系可塑材を添加する場合は均質に固溶した焼
結体とするために高温度と長時間の焼成が必要となる欠
点があり、いずれも焼却灰組成の変動によって焼成工程
の管理が複雑となって製品特性が安定せず、アルカリ体
質の改善がないため溶出による二次公害の恐れがある問
題点があった。
【0007】焼却灰を配合した成形体の焼結において
は、焼却灰は熱履歴を経た高融点粉末であり、溶融特性
は主としてSiO2-CaO-Al2O3の3成分系できまる。例え
ば、一番低い融点1300゜Cを示すものはSiO2が4
1.5%、CaOが41.5%、Al2O3が17%である。こ
の成分系では、1150〜1200゜C付近より粒子表
面が溶融するが、粘性が大きく融着、つまり焼結の進行
度は小さい。焼却灰を効率良く焼結させるためには可能
な限り低温で粒子間に低粘性ガラス融液を生成し、相互
に固溶して粒子が一体化する固結反応の仕組みが必要で
ある。
は、焼却灰は熱履歴を経た高融点粉末であり、溶融特性
は主としてSiO2-CaO-Al2O3の3成分系できまる。例え
ば、一番低い融点1300゜Cを示すものはSiO2が4
1.5%、CaOが41.5%、Al2O3が17%である。こ
の成分系では、1150〜1200゜C付近より粒子表
面が溶融するが、粘性が大きく融着、つまり焼結の進行
度は小さい。焼却灰を効率良く焼結させるためには可能
な限り低温で粒子間に低粘性ガラス融液を生成し、相互
に固溶して粒子が一体化する固結反応の仕組みが必要で
ある。
【0008】また、従来、高融点物質を焼結するため
に、媒溶材を用いる方法が採用されている。例えば、Si
O2-Al2O3系の陶磁器や耐火物にK2O-Na2O-SiO2系鉱物の
長石類(正長石K2O-Al2O3-6SiO2,mp1300゜C、曹長石Na2
O-Al2O3-6SiO2,mp1118゜C、前二者の固溶系長石、葉長
石Li2O-Al2O3-6SiO2,mp1350゜C)が用いられている。し
かしながら、これら長石類を焼却灰のようなCaO・SiO2
系質物に用いた場合次のような問題点があることが分か
った。
に、媒溶材を用いる方法が採用されている。例えば、Si
O2-Al2O3系の陶磁器や耐火物にK2O-Na2O-SiO2系鉱物の
長石類(正長石K2O-Al2O3-6SiO2,mp1300゜C、曹長石Na2
O-Al2O3-6SiO2,mp1118゜C、前二者の固溶系長石、葉長
石Li2O-Al2O3-6SiO2,mp1350゜C)が用いられている。し
かしながら、これら長石類を焼却灰のようなCaO・SiO2
系質物に用いた場合次のような問題点があることが分か
った。
【0009】即ち、溶融温度が高く1250゜C以上で
長時間の焼成を必要とし、また長石類の溶融体粘度が高
くて焼却灰粒子間への融液の浸透性が悪い(カリ長石1
000゜C−7400×107poise、曹長石1100゜
C−1200×107poise)。さらに、焼却灰を固溶す
る量が少なく、媒溶効果が小さい。したがって、長石類
を使用する場合は、配合量20重量%以上で気孔率2%
以下の焼結体を得るのに1200〜1300゜Cで4時
間以上の焼成を必要とし、焼却灰組成の変動とも関連し
て低温易焼成には不向きであった。
長時間の焼成を必要とし、また長石類の溶融体粘度が高
くて焼却灰粒子間への融液の浸透性が悪い(カリ長石1
000゜C−7400×107poise、曹長石1100゜
C−1200×107poise)。さらに、焼却灰を固溶す
る量が少なく、媒溶効果が小さい。したがって、長石類
を使用する場合は、配合量20重量%以上で気孔率2%
以下の焼結体を得るのに1200〜1300゜Cで4時
間以上の焼成を必要とし、焼却灰組成の変動とも関連し
て低温易焼成には不向きであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、特定
のケイ酸塩又はNa2O-SiO2配合物に粘度調整材を加えた
媒溶成分と、全成分の焼結反応を促進する反応材成分を
複合した焼結促進材を開発して、高融点物質を多く含ん
だ焼却灰の低温易焼成として焼成工程の管理を簡単にす
ると共に、焼却灰のアルカリ性を中和して化学的に安定
させた製品を得ることのできる焼却灰焼結体の製造方法
を提供するものである。
のケイ酸塩又はNa2O-SiO2配合物に粘度調整材を加えた
媒溶成分と、全成分の焼結反応を促進する反応材成分を
複合した焼結促進材を開発して、高融点物質を多く含ん
だ焼却灰の低温易焼成として焼成工程の管理を簡単にす
ると共に、焼却灰のアルカリ性を中和して化学的に安定
させた製品を得ることのできる焼却灰焼結体の製造方法
を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、焼却
灰100重量部に対し、重量比で(SiO2+Al2O3)/Na2
Oが9.0〜1.0であるケイ酸塩又はケイ酸塩とNa2O
質物の混合物を媒溶基材として5〜30重量部添加し、
必要により有機結合材を少量或いは粘土質可塑材を25
重量部以下を添加した配合物を成形し、900〜115
0゜Cで焼結する焼却灰焼結体の製造方法である。な
お、焼却灰100重量部に対し、BaO又はB2O3質物を媒
溶助材として5重量部以下を添加した配合物としてもよ
く、焼却灰100重量部に対し、600゜C以上で(O
H)、F、Cl及びB2O3を揮散する物質を反応材として10
重量部以下を添加した配合物としてもよい。
灰100重量部に対し、重量比で(SiO2+Al2O3)/Na2
Oが9.0〜1.0であるケイ酸塩又はケイ酸塩とNa2O
質物の混合物を媒溶基材として5〜30重量部添加し、
必要により有機結合材を少量或いは粘土質可塑材を25
重量部以下を添加した配合物を成形し、900〜115
0゜Cで焼結する焼却灰焼結体の製造方法である。な
お、焼却灰100重量部に対し、BaO又はB2O3質物を媒
溶助材として5重量部以下を添加した配合物としてもよ
く、焼却灰100重量部に対し、600゜C以上で(O
H)、F、Cl及びB2O3を揮散する物質を反応材として10
重量部以下を添加した配合物としてもよい。
【0012】ここで、重量比で(SiO2+Al2O3)/Na2O
が9.0〜1.0であるケイ酸塩又はケイ酸塩とNa2O質
物を媒溶基材として焼却灰に混合するのは、低温におい
てガラス融液を生成し、焼却灰と相互に固溶して一体化
させるのに適するからである。アルカリ成分K2OとNa2O
の中でNa2Oを用いるのは、K2Oはケイ酸固溶量が少なく
粘度が高くなるのに対し、Na2Oはケイ酸固溶量がK2Oの
7倍以上あるためである。各媒溶基材でNa2Oが所定比内
に入るものはそのまま用いてもよい。さらに、Na2OとSi
O2とを直接混合して合成してもよい。この場合は、使用
時の溶融温度を下げるために混合物を900〜1100
゜Cで仮焼したものを粉砕して用いる。
が9.0〜1.0であるケイ酸塩又はケイ酸塩とNa2O質
物を媒溶基材として焼却灰に混合するのは、低温におい
てガラス融液を生成し、焼却灰と相互に固溶して一体化
させるのに適するからである。アルカリ成分K2OとNa2O
の中でNa2Oを用いるのは、K2Oはケイ酸固溶量が少なく
粘度が高くなるのに対し、Na2Oはケイ酸固溶量がK2Oの
7倍以上あるためである。各媒溶基材でNa2Oが所定比内
に入るものはそのまま用いてもよい。さらに、Na2OとSi
O2とを直接混合して合成してもよい。この場合は、使用
時の溶融温度を下げるために混合物を900〜1100
゜Cで仮焼したものを粉砕して用いる。
【0013】また、焼却灰100重量部に対し、その特
定比率のケイ酸塩又はケイ酸塩とNa2O質物の混合物を5
〜30重量部添加するのは、5重量部以下ではガラス融
液の供給不足となり、30重量部以上では焼却灰の使用
量が少なくなって焼却灰の大量処理が図れないためであ
る。
定比率のケイ酸塩又はケイ酸塩とNa2O質物の混合物を5
〜30重量部添加するのは、5重量部以下ではガラス融
液の供給不足となり、30重量部以上では焼却灰の使用
量が少なくなって焼却灰の大量処理が図れないためであ
る。
【0014】さらに、重量比で(SiO2+Al2O3)/Na2O
が9.0〜1.0とするのは、それが9.0以上では生
成するガラス融液の量が少ないと共に、粘度が高くなっ
て焼却灰粒子間への浸透性が悪くなり、焼結反応が進行
し難いのである。逆にそれが1.0以下では900〜1
100゜C以下で局部的にガラス化が始まり、成形体の
変形や発泡現象が発生し、焼結体はアルカリ溶出度が大
きくなるのである。最適は重量比で(SiO2+Al2O3)/N
a2Oが6.0〜8.5である。
が9.0〜1.0とするのは、それが9.0以上では生
成するガラス融液の量が少ないと共に、粘度が高くなっ
て焼却灰粒子間への浸透性が悪くなり、焼結反応が進行
し難いのである。逆にそれが1.0以下では900〜1
100゜C以下で局部的にガラス化が始まり、成形体の
変形や発泡現象が発生し、焼結体はアルカリ溶出度が大
きくなるのである。最適は重量比で(SiO2+Al2O3)/N
a2Oが6.0〜8.5である。
【0015】媒溶基材のケイ酸塩とNa2O質物の混合物と
しては、長石類(カリ長石、曹長石、斜長石)、霞石、
霞石閃長石、ソーダライムガラス方沸石、ソーダ沸石等
が用いられ、化学分析によるこれら基材中のNa2O,Si
O2,Al2O3の含有値に応じて所定値になるようNa2O分を
添加して補充する。
しては、長石類(カリ長石、曹長石、斜長石)、霞石、
霞石閃長石、ソーダライムガラス方沸石、ソーダ沸石等
が用いられ、化学分析によるこれら基材中のNa2O,Si
O2,Al2O3の含有値に応じて所定値になるようNa2O分を
添加して補充する。
【0016】なお、焼却灰100重量部に対し、媒溶助
材としてBaO又はB2O3質物を5重量部以下を添加するの
は焼結温度域で粘度を適度に保持し、焼結体の発泡や変
形を防止するためである。その添加量を5重量部以下と
したのは、それ以上では粘性が低下して成形体の形状保
持が難しくなるためである。媒溶助材は添加しなくても
よいが、添加する場合は極めて少量の0.1重量部でも
よい。
材としてBaO又はB2O3質物を5重量部以下を添加するの
は焼結温度域で粘度を適度に保持し、焼結体の発泡や変
形を防止するためである。その添加量を5重量部以下と
したのは、それ以上では粘性が低下して成形体の形状保
持が難しくなるためである。媒溶助材は添加しなくても
よいが、添加する場合は極めて少量の0.1重量部でも
よい。
【0017】また、600゜C以上で(OH)、F、Cl及
びB2O3を揮散する物質を反応材として添加するのは、焼
結時に媒溶材及び焼却灰の溶融温度を降下させ、蒸発凝
縮機能により焼結を促進させるためである。その物質と
しては、600゜C以上で放出される結晶水、フッ素、
塩素、硼酸等を含有するものを配合するのである。
びB2O3を揮散する物質を反応材として添加するのは、焼
結時に媒溶材及び焼却灰の溶融温度を降下させ、蒸発凝
縮機能により焼結を促進させるためである。その物質と
しては、600゜C以上で放出される結晶水、フッ素、
塩素、硼酸等を含有するものを配合するのである。
【0018】即ち、反応材のうち、(OH)物質として
は、600゜C以上の焼却灰焼結温度域で結晶水(OH)
を放出するケイ酸塩、例えば、霞石、霞石閃長石、Na-
雲母、鱗雲母、Na-沸石、ズニ石、黄玉、Na-モンモリロ
ナイト、セリサイト等であり、F物質としては、蛍石、
ソーダ又はカリのケイフッ化物、氷晶石、フッ素雲母類
等であり、Cl物質としては、食塩、塩化カルシウム、塩
化マグネシウム等であり、B2O3物質としては、硼酸、硼
ケイ塩酸、硼砂等である。これらは媒溶材と複合して焼
結促進材となる。
は、600゜C以上の焼却灰焼結温度域で結晶水(OH)
を放出するケイ酸塩、例えば、霞石、霞石閃長石、Na-
雲母、鱗雲母、Na-沸石、ズニ石、黄玉、Na-モンモリロ
ナイト、セリサイト等であり、F物質としては、蛍石、
ソーダ又はカリのケイフッ化物、氷晶石、フッ素雲母類
等であり、Cl物質としては、食塩、塩化カルシウム、塩
化マグネシウム等であり、B2O3物質としては、硼酸、硼
ケイ塩酸、硼砂等である。これらは媒溶材と複合して焼
結促進材となる。
【0019】焼却灰100重量部に対し、10重量部以
下の添加が使用範囲であり、10重量部以上では溶融発
泡の原因となるため好ましくない。この反応材は溶融温
度の低い焼却灰の場合には添加しなくてもよいが、溶融
温度の高い焼却灰の場合は小量で効果があり、添加する
場合は少量の0.1重量部でもよい。最適範囲は、0.
1〜5重量部である。
下の添加が使用範囲であり、10重量部以上では溶融発
泡の原因となるため好ましくない。この反応材は溶融温
度の低い焼却灰の場合には添加しなくてもよいが、溶融
温度の高い焼却灰の場合は小量で効果があり、添加する
場合は少量の0.1重量部でもよい。最適範囲は、0.
1〜5重量部である。
【0020】
【作用】請求項1では焼却灰と媒溶基材による成形体の
焼成過程で、600〜700゜Cからガラス質に軟化が
始まり配合粒子間にガラス融液が早急に供給されて焼却
灰と融着を開始し、1000゜C付近で焼却灰を大量に
固溶し始め、約1150゜Cまでに焼結が完了するもの
で、緻密で化学的に安定した焼結体となるのである。即
ち、媒溶基材成分と焼却灰成分、特に、CaO-SiO2の相溶
によりガラスと多様な結晶を生成する反応であり、結晶
の種類は焼却灰の組成により異なるが、ディオプサイド
(CaO・MgO・2SiO2)、アノーサイト(CaO・Al2O3・2Si
O2)、β-ワラストナイト(β-CaO・SiO2)等の単種又は
複数共晶質である。また、BaO又はB2O3質物の媒溶助材
を添加した請求項2では、粘度が適度に保持されて良好
な焼結体となる作用がある。
焼成過程で、600〜700゜Cからガラス質に軟化が
始まり配合粒子間にガラス融液が早急に供給されて焼却
灰と融着を開始し、1000゜C付近で焼却灰を大量に
固溶し始め、約1150゜Cまでに焼結が完了するもの
で、緻密で化学的に安定した焼結体となるのである。即
ち、媒溶基材成分と焼却灰成分、特に、CaO-SiO2の相溶
によりガラスと多様な結晶を生成する反応であり、結晶
の種類は焼却灰の組成により異なるが、ディオプサイド
(CaO・MgO・2SiO2)、アノーサイト(CaO・Al2O3・2Si
O2)、β-ワラストナイト(β-CaO・SiO2)等の単種又は
複数共晶質である。また、BaO又はB2O3質物の媒溶助材
を添加した請求項2では、粘度が適度に保持されて良好
な焼結体となる作用がある。
【0021】さらに600゜C以上で(OH)、F、Cl及
びB2O3を揮散する反応材を添加した請求項3では、粒子
間融液中に濃縮された状態で入り込んだ揮散成分が、蒸
発を起こして接触粒子表面の融点降下、融液の粘度降下
作用をし、粒子間の物質移動を著しく助長して粒子同志
の結合と共に、結晶の析出が進行し総合的に焼結が促進
されるのである。
びB2O3を揮散する反応材を添加した請求項3では、粒子
間融液中に濃縮された状態で入り込んだ揮散成分が、蒸
発を起こして接触粒子表面の融点降下、融液の粘度降下
作用をし、粒子間の物質移動を著しく助長して粒子同志
の結合と共に、結晶の析出が進行し総合的に焼結が促進
されるのである。
【0022】
【実施例】以下、その実施例について説明する。実施例
1は、表2の成分の焼却灰A100重量部に、媒溶基材
としてNa−長石30重量部、媒溶助材として硼砂4重
量部及びセルジアン1重量部、バインダーとして粘土
(SiO265%,Al2O335%)10重量部を配合し、水
を10〜20重量部加えて混練し、ついで成形圧300
Kg/cm2でプレス成形し、65×65×10mmのグリーン体を
得た。これを充分乾燥し、加熱炉に入れて毎時150゜
Cの速度で昇温させ、1100゜Cで1時間焼成した
後、炉内自然冷却した。
1は、表2の成分の焼却灰A100重量部に、媒溶基材
としてNa−長石30重量部、媒溶助材として硼砂4重
量部及びセルジアン1重量部、バインダーとして粘土
(SiO265%,Al2O335%)10重量部を配合し、水
を10〜20重量部加えて混練し、ついで成形圧300
Kg/cm2でプレス成形し、65×65×10mmのグリーン体を
得た。これを充分乾燥し、加熱炉に入れて毎時150゜
Cの速度で昇温させ、1100゜Cで1時間焼成した
後、炉内自然冷却した。
【0023】なお、媒溶助材及び/或いは反応材を添加
し、或いは添加しない実施例2乃至6と合わせて表1で
配合を示し、その焼却灰A、焼却灰Bの化学成分を表2
に示す。また、それらの加熱条件を変えて得られた焼結
体の特性を表3に示す。これらによると、媒溶助材或い
は反応材を添加しない場合でも強度のある化学的に安定
した焼結体が得られた。
し、或いは添加しない実施例2乃至6と合わせて表1で
配合を示し、その焼却灰A、焼却灰Bの化学成分を表2
に示す。また、それらの加熱条件を変えて得られた焼結
体の特性を表3に示す。これらによると、媒溶助材或い
は反応材を添加しない場合でも強度のある化学的に安定
した焼結体が得られた。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、媒溶基材の
添加で600〜700゜Cからガラス質に軟化が始まり
配合粒子間にガラス融液が早急に供給されて焼却灰と融
着を開始し、1000゜C付近で焼却灰を大量に固溶し
始め、約1150゜Cまでに焼結が完了するもので、低
温易焼成で焼成工程の管理が簡単となり緻密で化学的に
安定した焼結体が得られるのである。また、請求項2で
は、焼結温度域で粘度を適度に保持し、焼結体の発泡や
変形を防止できる効果があり、さらに、請求項3では、
蒸発を起こして接触粒子表面の融点降下及び融液の粘度
降下を図り、焼結を促進する効果がある。
添加で600〜700゜Cからガラス質に軟化が始まり
配合粒子間にガラス融液が早急に供給されて焼却灰と融
着を開始し、1000゜C付近で焼却灰を大量に固溶し
始め、約1150゜Cまでに焼結が完了するもので、低
温易焼成で焼成工程の管理が簡単となり緻密で化学的に
安定した焼結体が得られるのである。また、請求項2で
は、焼結温度域で粘度を適度に保持し、焼結体の発泡や
変形を防止できる効果があり、さらに、請求項3では、
蒸発を起こして接触粒子表面の融点降下及び融液の粘度
降下を図り、焼結を促進する効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−76029(JP,A) 特開 昭58−36969(JP,A) 特開 昭58−156388(JP,A) 特開 昭59−189984(JP,A) 特開 平2−129061(JP,A) 特開 平4−278110(JP,A) 特開 平5−58707(JP,A) 特開 平5−330891(JP,A) 特開 平7−155728(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B09B 3/00 C04B 35/00
Claims (3)
- 【請求項1】 焼却灰100重量部に対し、重量比で
(SiO2+Al2O3)/Na2Oが9.0〜1.0であるケイ酸
塩又はケイ酸塩とNa2O質物の混合物を媒溶基材として5
〜30重量部添加して成形し、900〜1150゜Cで
焼結することを特徴とする焼却灰焼結体の製造方法。 - 【請求項2】 焼却灰100重量部に対し、BaO又はB2O
3質物を媒溶助材として5重量部以下を添加した配合物
とした請求項1の焼却灰焼結体の製造方法。 - 【請求項3】 焼却灰100重量部に対し、600゜C
以上で(OH)、F、Cl及びB2O3を揮散する物質を反応材
として10重量部以下を添加した配合物とした請求項1
又は請求項2の焼却灰焼結体の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP5353979A JP2796243B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 焼却灰焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP5353979A JP2796243B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 焼却灰焼結体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07185505A JPH07185505A (ja) | 1995-07-25 |
| JP2796243B2 true JP2796243B2 (ja) | 1998-09-10 |
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ID=18434507
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| JP5353979A Expired - Fee Related JP2796243B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 焼却灰焼結体の製造方法 |
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| JP2005126282A (ja) * | 2003-10-23 | 2005-05-19 | Hiromitsu Habaguchi | 焼却灰の焼成焼結方法と該方法で得られる焼結物 |
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-
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- 1993-12-27 JP JP5353979A patent/JP2796243B2/ja not_active Expired - Fee Related
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