JP7845965B2 - ウォラストナイト含有焼成物の製造方法 - Google Patents
ウォラストナイト含有焼成物の製造方法Info
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Description
[1]ケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合する原料調合工程と、前記原料調合工程を経て得られた原料調合物を焼成してウォラストナイト(CaSiO3)を形成させる鉱物形成工程とを含む、ウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
[2]前記ケイ酸質原料としてアルカリ金属を難水溶性の状態で含む原料組成物を用いる、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法
[3]前記ケイ酸質原料としてアルカリ金属をケイ酸塩鉱物の構成元素として含む原料組成物及び/又はアルカリ金属を非晶質シリカに包埋した状態で含む原料組成物を用いる、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
[4]前記Ca源として製紙汚泥、ペーパースラッジ焼却灰、下水汚泥焼却灰、生コンスラッジ、塩素バイパスダスト水洗残渣、副産消石灰、石灰石、生石灰、及び消石灰からなる群から選ばれた1種又は2種以上を用いる、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
[5]前記Cl源として塩素含有可燃性廃棄物及び無機塩素化合物からなる群から選ばれた1種又は2種以上を用いる、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
[6]前記原料調合物の水硬率が0.2~1.0であり、且つ、前記ケイ酸質原料に含まれるKモル量に対する前記Cl源のClモル量がCl/K比0.5~4となるよう該Cl源を調合する、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
[7]前記原料調合物を900℃~1,300℃で焼成する、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
[8]前記鉱物形成工程を経て得られた焼成物を更に水洗及び/又は分級して、前記ウォラストナイト含有焼成物となす、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
[9]前記ケイ酸質原料は、前記原料調合工程に供する前にあらかじめ粉砕及び/又は分級し、前記原料調合工程に供する、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
[10]前記原料調合物は、前記焼成工程に供する前にあらかじめ粉砕及び/又は分級し、前記焼成工程に供する、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
[11]前記鉱物形成工程における焼成によって排出される排ガスから塩素を回収し、前記Cl源として再利用する、上記[1]記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
<ケイ酸質原料>
本明細書において「ケイ酸質原料」とは、通常、当業者に理解される意義と同義である。すなわち、ウォラストナイト(CaSiO3)を形成させるためSiO2源を含む原料であればよい。
本明細書において「バイオマス灰」とは、通常、当業者に理解される意義と同義である。すなわち、動植物に由来する有機物である資源(ただし、化石資源を除く)からなるバイオマスを、焼却又は燃焼させたあとに残る灰のことである。典型的に、例えば、草木竹の焼却灰、食品残渣の焼却灰などが挙げられる。また、バイオマスを石炭と混合して燃焼して得られる燃焼灰であってもよい。バイオマスの有効活用を促進する観点からは、バイオマス灰中に含まれるバイオマスに由来する灰の割合は、好ましくは50質量%~100質量%であり、より好ましくは60質量%~95質量%であり、特に好ましくは70質量%~90質量%である。
バイオマス灰は、流動床式の燃焼炉等の設備が備わるバイオマス発電施設などから入手して、それをそのまま用いてもよく、必要に応じて、分級や水洗などの前処理を施したうえで用いてもよい。
本発明においては、次のような理由から、原料バイオマス灰を分級してその細粉を用いることが好ましい。
本発明の限定されない任意の態様においては、原料となるバイオマス灰は、水洗の処理を施してから用いてもよい。その水洗処理により、塩素分、硫黄分、カリウム分など、セメント、コンクリート等の水硬性組成物に配合する材料として忌避される成分を除去することができる。
本発明の限定されない任意の態様においては、原料バイオマス灰として乾燥灰を用いてもよい。乾燥灰とは、一度も水を噴霧されたことがなく、粒状になっておらず、水和物を生成していない灰のことをいう。これに対して、一度水を噴霧され、粒状になったり、生成した水和物に塩素が取り込まれたりすると、上述したようにして分級、あるいは水洗の処理により特徴的な成分を分別することが困難となる場合がある。よって、原料バイオマス灰として乾燥灰を用いて、上述したような分級の処理とともに水洗の処理を行うような場合には、分級の処理を水洗の処理を施す前に行って、例えばその細粉を得、これを水洗するようにすることが好ましい。
以下、ケイ酸質原料とされるバイオマス灰について、これらに限定されないが、典型的な組成特性について説明する。
R2O=Na2O+0.658K2O ・・・(1)
本発明においては、上記したケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合して、焼成用の原料調合物となす。バッチ式に撹拌混合槽にそれぞれの原料を投入して撹拌混合するようにしてもよく、あるいは焼成キルン等の装置であれば、連続式にそれぞれの原料を投入して、調合しつつ、焼成の処理も同一の装置で行うことができる。
SiO2源として用いることができる他のケイ酸質原料としては、例えば、建設発生土(建設現場や工事現場等で副次的に発生する土壌、土砂、残土、廃土壌、建設汚泥)、火山灰などの火山由来物、珪石、粘土などが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。あるいは、場合によっては、上記バイオマス灰を配合せず、これらの建設発生土等のみを用いてもよい。
以下、焼成用原料調合物について、これらに限定されないが、典型的な組成特性について説明する。
本発明においては、上記のようにして調製した原料調合物に焼成の処理を施すことにより、ケイ酸塩鉱物として知られるウォラストナイト(CaSiO3)を含有する焼成物を得る。
焼成処理の条件としては、ウォラストナイトを形成させることができればよく、特に限定されないが、好ましくは900℃~1300℃、より好ましくは1,000℃~1,250℃、更に好ましくは1,100℃~1,200℃の温度条件で行うことができる。
上記焼成後の焼成物には、ケイ酸塩鉱物として知られるウォラストナイト(CaSiO3)が含まれている。ウォラストナイトには、珪灰石(α型、低温型)や偽珪灰石(β型、高温型)の形態が存在することが知られている。本発明により提供されるウォラストナイト含有焼成物は、それらの一方の形態を単一的に含んでいてもよく、複数の形態を複合的に含んでいてもよい。ウォラストナイトの含有量としては(複数の形態を複合的に含んでいる場合にはその合計として)、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、特に好ましくは30質量%以上である。なお、二酸化炭素吸収性は、偽珪灰石(β型、高温型)の形態のほうがより活性が高い。よって、本発明により提供されるウォラストナイト含有焼成物を二酸化炭素吸収の目的で用いる場合には、ウォラストナイトのうち偽珪灰石の形態が多くを占めることが好ましく、例えば、ウォラストナイトの形態のうち半分以上を占めることがより好ましい。
上記焼成処理により得られた焼成物は、それをそのまま後述するような各種の用途に利用することができる。また、必要に応じて、水洗、分級などの後処理を施したうえ、その後処理後のものを本発明により提供されるウォラストナイト含有焼成物となしてもよい。この場合、後処理は、複数の処理を併用して施してもよい。例えば、水洗後に分級して所定の粒度に調整したりしてよく、あるいは、分級処理の後の所定粒度のものについて、更に水洗の処理を施したりしてもよい。
水洗処理により、塩素分、硫黄分、カリウム分など、セメント、コンクリート等の水硬性組成物に配合する材料として忌避される成分を除去することができる。特に、本発明においては、上記焼成後の焼成物には、Cl源として添加した塩素や易水溶性状態のアルカリ金属(KCl、NaCl)が揮散せず残存している場合があるので、水洗を施すことにより、これらを効果的に除去することができる。水洗処理の手段としては、特に制限はなく、上述したバイオマス灰の前処理の際と同様にして、粉体と水を混合するための粉体溶解槽等、周知の手段を使用して行い得る。例えば、水と混合して所定時間静置又は攪拌して、これにより、溶解性成分がスラリーの液相に溶出した状態となるので、その状態で粉体溶解槽から排出してフィルタープレス等の固液分離装置で脱水するなどである。
分級処理により、その細粉側で回収されたダストには、硫黄分、アルカリ分など、セメント、コンクリート等の水硬性組成物に配合する材料として忌避される成分が偏在しているので、これを除去することができる。また、その細粉側で回収されたダストには、ウォラストナイト含有焼成物も混入しているので、細粉側で回収されたダストのみに水洗処理を施すことによって、易水溶性状態のアルカリ金属を除去(処理)したうえ、水洗処理後の残渣は焼成品として利用することで、水洗処理に供する焼成物の量を大幅に低減し、かつ焼成物中の忌避成分量を低減できることができる。分級処理の手段としては、特に制限はなく、上述したバイオマス灰の前処理と同様にして、例えば、ふるい、重力沈降、慣性分級装置、遠心分級装置、重力式分級装置などが挙げられる。なかでも、分級精度の観点から、サイクロン型エアセパレータ、渦流型遠心分級装置、ふるい分け装置などが好ましい。
本発明により提供されるウォラストナイト含有焼成物は、必要に応じて粗砕などの粒度調整を行ったうえで、路盤材、埋め戻し材等の土木資材などの用途に利用することが可能である。あるいは、モルタルやコンクリート用の骨材などの用途に利用することも可能である。すなわち、通常、細骨材としては砂などを使用し、粗骨材としては砂利などを使用するが、それらの代わりに利用され得る。
上述したように、本発明により提供されるウォラストナイト含有焼成物は、セメント、モルタル、コンクリートなどの水硬性組成物の材料として利用することができる。ここで、本明細書において「水硬性組成物」とは、通常、当業者に理解される意義と同義である。すなわち、水と合わせて混練することにより硬化する組成物のことである。通常、そのような組成物は、水と合わせる前の形態としては、粉末状に調製されている。
本発明により提供されるウォラストナイト含有焼成物を水硬性組成物の材料として用いる場合、その水硬性組成物中には、得られる硬化体の強度をより大きくする観点からは、既往のセメントを含むことが好ましい。そのようなセメントとしては、特に限定されるものではなく、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメントや、エコセメント、速硬セメント、超速硬セメントなどが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、強度発現性やコストの観点から、普通ポルトランドセメント及び早強ポルトランドセメントの少なくとも1種以上が好ましい。ウォラストナイト含有焼成物を水硬性組成物の材料として用いる場合、例えば、セメント組成物100質量部中において、内割で、5質量部~50質量部であってよく、10質量部~35質量部であってよく、15質量部~25質量部であってよい。また、水硬性組成物より炭酸化硬化体を製造する場合、水硬性組成物中に含まれる上記焼成物の割合は、二酸化炭素の吸収量をより大きくし、かつ、得られる硬化体の強度をより大きくする観点からは、その割合の下限として、例えば、セメント組成物100質量部中において、内割で、20質量部以上であってよく、30質量部以上であってよく、50質量部以上であってよく、75質量部以上であってよい。一方で、脱型を行う際の硬化体の強度をより大きくする、又は、脱型を行う時期をより早くして、硬化体からなる製品の生産効率をより向上する観点からは、上記割合の上限として、例えば、セメント組成物100質量部中において、内割で、95質量部以下であってよく、90質量部以下であってよく、更に好ましくは75質量部以下であってよく、60質量部以下であってよく、50質量部以下であってよい。
上記水硬性組成物には、硬化前の混練物の流動性や作業性等の観点から、その材料として石膏を配合してもよい。石膏としては、特に限定されるものではなく、例えば、天然二水石膏、排煙脱硫石膏、リン酸石膏、チタン石膏、フッ酸石膏などが挙げられる。また、石膏の形態の例としては、二水石膏、半水石膏及び無水石膏が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記水硬性組成物には、その材料としてアミン類を配合してもよい。アミン類には、二酸化炭素と反応して炭酸イオンの生成を促進する作用があることが知られており、水硬性組成物がアミン類を含む場合、水硬性組成物に含まれるカルシウム成分の炭酸化がより効率よく進行し、後述する炭酸化硬化体の強度を高めることができる。
上記水硬性組成物には、適宜、必要に応じて他の材料を配合してもよい。他の材料としては、減水剤、消泡剤、収縮低減剤等の各種添加剤や、フライアッシュ、シリカフューム、高炉スラグ微粉末、石灰石微粉末等の各種混和材などが挙げられる。また、初期強度を高め、ハンドリングを向上させるために急硬材、硬化促進剤などを配合してもよい。上記水硬性組成物中のその他の材料の割合は、その材料の種類によっても異なるが、典型的に、例えば20質量%以下、好ましくは10質量%以下などである。
上記水硬性組成物中の石膏の含有量は、SO3換算で、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは1.0質量%~4.0質量%である。石膏の含有量が上記範囲内であれば、硬化前の混練物の流動性がより向上する。
上記水硬性組成物を水と合わせて混練して硬化させることにより、ウォラストナイト含有焼成物を利用した硬化体を得ることができる。
上記硬化体を得るための水としては、特に限定されず、水道水、スラッジ水などが挙げられる。水と水硬性組成物(粉末状)との質量比(水/粉末状水硬性材料)は、好ましくは0.3~1.0、より好ましくは0.4~0.7である。上記比が0.3以上であれば、通気性が確保され二酸化炭素の吸収効果がより大きくなる。また、水硬性組成物の混練物のワーカビリティが向上する。上記比が1.0以下であれば、硬化体の強度が確保できる。
上記水硬性組成物を硬化させる際には、得られる硬化体のボディを形成させるための骨材を使用してもよい。骨材として、例えば、細骨材の例としては、川砂、山砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂、スラグ、軽量細骨材、再生骨材、人工焼成骨材、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。また、粗骨材の例としては、川砂利、山砂利、陸砂利、砕石、スラグ、軽量粗骨材、再生骨材、人工焼成骨材、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。
上記水硬性組成物を水と合わせて混練して硬化させることにより、ウォラストナイト含有焼成物を利用した硬化体を得ることができる。また、その硬化の際に炭酸化の処理を施すことにより、二酸化炭素を吸収してなる炭酸化硬化体を得ることができる。ここで、本明細書において「炭酸化」とは、上記水硬性組成物による硬化体中のアルカリ性の成分が、二酸化炭素と反応して、該アルカリ性の成分のpHを低下させることをいう。
本工程は、上述した(A)水硬性組成物(粉末状)と、(B)水と、(C)骨材の各材料を混練して混練物を調製する工程である。
本工程は、上記工程で得られた混練物を型枠内に打設する工程である。
本工程は、型枠内の混練物が硬化した後に、混練物が硬化してなる水硬性組成物の硬化体を型枠から脱型する工程である。
本工程は、脱型工程と炭酸化養生工程の間に任意に設けられる工程であって、水硬性組成物の硬化体の強度を高めるための工程である。
本工程は、型枠から脱型した水硬性組成物の硬化体を炭酸化養生して、水硬性組成物の硬化体を、炭酸化してなる炭酸化硬化体を得る工程である。
建設発生土に多く含まれる、アルカリ長石を主鉱物とする真砂土について、各種の水準を設けて加熱処理を行い、得られた加熱処理品の鉱物組成ならびに化学組成の分析を行った。また、化学組成中にアルカリ含量が比較的低いことが知られている珪砂を使用して、一部の対照試験を行った。
・真砂土:建材取扱会社より入手
・珪砂:鹿島6号珪砂、砂メーカーから入手
・炭酸カルシウム:特級試薬(関東化学株式会社製、粉末、純度99.5%以上)
・塩化カルシウム:特級試薬(関東化学株式会社製、粉末、純度95.0%以上)
・粉末X線回折装置:Bruker/D8 advance(定性分析、XRD/リートベルト解析)
・蛍光X線分析装置:リガク/ZSX Primus II(ファンダメンタルパラメータ法(FP法)で分析)
・カリウム(K)濃度分析:SIIナノテクノロジー/SPECTRO BLUE EOP(湿式分析:酸分解-ICP発光分光分析)
表1には、試験に使用した真砂土又は珪砂の鉱物組成について、XRD定性分析により得られた結果を示す。
HM[-]=(CaO[%])/{(SiO2[%])+(Al2O3[%])+(Fe2O3[%])}
表3には、試験水準を示す。
水準1~10の試験試料について、下記の処理条件に従い加熱処理を行った。
・加熱時使用炉:箱型電気炉(モトヤマ社製S7-2035D-OP)
・加熱温度:試験水準の通り
・加熱時間:60分
表4には、加熱処理品のXRD/リートベルト解析結果を、処理前試料の構成の情報ならびに湿式分析によるカリウム(K)除去率の結果とともに示す。
バイオマス発電所から発生したバイオマス灰について、各種の水準を設けて加熱処理を行い、得られた加熱処理品の鉱物組成ならびに化学組成の分析を行った。
・バイオマス灰:バイオマス発電所から発生したフライアッシュ(炉形式:循環流動層ボイラ(CFB)、燃料:ヤシ殻(PKS)100%)
・炭酸カルシウム:特級試薬(関東化学株式会社製、粉末、純度99.5%以上)
・塩化カルシウム:特級試薬(関東化学株式会社製、粉末、純度95.0%以上)
分析方法
・粉末X線回折装置:Bruker/D8 advance(定性分析、XRD/リートベルト解析)
・蛍光X線分析装置:リガク/ZSX Primus II(ファンダメンタルパラメータ法(FP法)で分析)
・カリウム(K)濃度分析:SIIナノテクノロジー/SPECTRO BLUE EOP(湿式分析:酸分解-ICP発光分光分析)
表6には、試験に使用したバイオマス灰の鉱物組成について、XRD定性分析により得られた結果を示す。
表8には、試験水準を示す。
水準1~9の試験試料について、下記の処理条件に従い加熱処理を行った。
・加熱時使用炉:箱型電気炉(モトヤマ社製S7-2035D-OP)
・加熱温度:試験水準の通り
・加熱時間:60分
表9には、加熱処理品のXRD/リートベルト解析結果を、処理前試料の構成の情報ならびに湿式分析によるカリウム(K)除去率の結果とともに示す。
Claims (16)
- ケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合する原料調合工程と、前記原料調合工程を経て得られた原料調合物を焼成してウォラストナイト(CaSiO3)を形成させる鉱物形成工程とを含む、ウォラストナイト含有焼成物の製造方法であって、
前記ケイ酸質原料がバイオマス灰及び建設発生土からなる群から選ばれた少なくとも1種に由来するものであり、
前記原料調合物の水硬率(H.M.)が0.2~1.0であり、Cl源を配合する前記ケイ酸質原料に含まれるKモル量に対するClモル量がCl/K比が0.5~4であり、ケイ酸率(S.M.)が3.0~20.0であり、
前記原料調合物中のCaOとSiO2の質量比(CaO/SiO2)が0.5~1.2であり、Al2O3の割合(強熱原料ベース)が1.0質量%~7.0質量%であり、アルカリ金属の割合(強熱原料ベース)が酸化物(R2O)換算で、0.3質量%~4.0質量%であり、
前記ケイ酸質原料としてアルカリ金属を難水溶性の状態で含む原料組成物を用いる、前記製造方法。 - ケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合する原料調合工程と、前記原料調合工程を経て得られた原料調合物を焼成してウォラストナイト(CaSiO3)を形成させる鉱物形成工程とを含む、ウォラストナイト含有焼成物の製造方法であって、
前記ケイ酸質原料がバイオマス灰及び建設発生土からなる群から選ばれた少なくとも1種に由来するものであり、
前記原料調合物の水硬率(H.M.)が0.2~1.0であり、Cl源を配合する前記ケイ酸質原料に含まれるKモル量に対するClモル量がCl/K比が0.5~4であり、ケイ酸率(S.M.)が3.0~20.0であり、
前記原料調合物中のCaOとSiO2の質量比(CaO/SiO2)が0.5~1.2であり、Al2O3の割合(強熱原料ベース)が1.0質量%~7.0質量%であり、アルカリ金属の割合(強熱原料ベース)が酸化物(R2O)換算で、0.3質量%~4.0質量%であり、
前記ケイ酸質原料としてアルカリ金属をケイ酸塩鉱物の構成元素として含む原料組成物及び/又はアルカリ金属を非晶質シリカに包埋した状態で含む原料組成物を用いる、前記製造方法。 - ケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合する原料調合工程と、前記原料調合工程を経て得られた原料調合物を焼成してウォラストナイト(CaSiO3)を形成させる鉱物形成工程とを含む、ウォラストナイト含有焼成物の製造方法であって、
前記ケイ酸質原料がバイオマス灰及び建設発生土からなる群から選ばれた少なくとも1種に由来するものであり、
前記原料調合物の水硬率(H.M.)が0.2~1.0であり、Cl源を配合する前記ケイ酸質原料に含まれるKモル量に対するClモル量がCl/K比が0.5~4であり、ケイ酸率(S.M.)が3.0~20.0であり、
前記原料調合物中のCaOとSiO2の質量比(CaO/SiO2)が0.5~1.2であり、Al2O3の割合(強熱原料ベース)が1.0質量%~7.0質量%であり、アルカリ金属の割合(強熱原料ベース)が酸化物(R2O)換算で、0.3質量%~4.0質量%であり、
前記Ca源として製紙汚泥、ペーパースラッジ焼却灰、下水汚泥焼却灰、生コンスラッジ、塩素バイパスダスト水洗残渣、副産消石灰、石灰石、生石灰、及び消石灰からなる群から選ばれた1種又は2種以上を用いる、前記製造方法。 - ケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合する原料調合工程と、前記原料調合工程を経て得られた原料調合物を焼成してウォラストナイト(CaSiO3)を形成させる鉱物形成工程とを含む、ウォラストナイト含有焼成物の製造方法であって、
前記ケイ酸質原料がバイオマス灰及び建設発生土からなる群から選ばれた少なくとも1種に由来するものであり、
前記原料調合物の水硬率(H.M.)が0.2~1.0であり、Cl源を配合する前記ケイ酸質原料に含まれるKモル量に対するClモル量がCl/K比が0.5~4であり、ケイ酸率(S.M.)が3.0~20.0であり、
前記原料調合物中のCaOとSiO2の質量比(CaO/SiO2)が0.5~1.2であり、Al2O3の割合(強熱原料ベース)が1.0質量%~7.0質量%であり、アルカリ金属の割合(強熱原料ベース)が酸化物(R2O)換算で、0.3質量%~4.0質量%であり、
前記Cl源として塩素含有可燃性廃棄物及び無機塩素化合物からなる群から選ばれた1種又は2種以上を用いる、前記製造方法。 - ケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合する原料調合工程と、前記原料調合工程を経て得られた原料調合物を焼成してウォラストナイト(CaSiO3)を形成させる鉱物形成工程とを含む、ウォラストナイト含有焼成物の製造方法であって、
前記ケイ酸質原料がバイオマス灰及び建設発生土からなる群から選ばれた少なくとも1種に由来するものであり、
前記原料調合物の水硬率(H.M.)が0.2~1.0であり、Cl源を配合する前記ケイ酸質原料に含まれるKモル量に対するClモル量がCl/K比が0.5~4であり、ケイ酸率(S.M.)が3.0~20.0であり、
前記原料調合物中のCaOとSiO2の質量比(CaO/SiO2)が0.5~1.2であり、Al2O3の割合(強熱原料ベース)が1.0質量%~7.0質量%であり、アルカリ金属の割合(強熱原料ベース)が酸化物(R2O)換算で、0.3質量%~4.0質量%であり、
前記鉱物形成工程を経て得られた焼成物を更に水洗及び/又は分級して、前記ウォラストナイト含有焼成物となす、前記製造方法。 - ケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合する原料調合工程と、前記原料調合工程を経て得られた原料調合物を焼成してウォラストナイト(CaSiO3)を形成させる鉱物形成工程とを含む、ウォラストナイト含有焼成物の製造方法であって、
前記ケイ酸質原料がバイオマス灰及び建設発生土からなる群から選ばれた少なくとも1種に由来するものであり、
前記原料調合物の水硬率(H.M.)が0.2~1.0であり、Cl源を配合する前記ケイ酸質原料に含まれるKモル量に対するClモル量がCl/K比が0.5~4であり、ケイ酸率(S.M.)が3.0~20.0であり、
前記原料調合物中のCaOとSiO2の質量比(CaO/SiO2)が0.5~1.2であり、Al2O3の割合(強熱原料ベース)が1.0質量%~7.0質量%であり、アルカリ金属の割合(強熱原料ベース)が酸化物(R2O)換算で、0.3質量%~4.0質量%であり、
前記ケイ酸質原料は、前記原料調合工程に供する前にあらかじめ粉砕及び/又は分級し、前記原料調合工程に供する、前記製造方法。 - ケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合する原料調合工程と、前記原料調合工程を経て得られた原料調合物を焼成してウォラストナイト(CaSiO3)を形成させる鉱物形成工程とを含む、ウォラストナイト含有焼成物の製造方法であって、
前記ケイ酸質原料がバイオマス灰及び建設発生土からなる群から選ばれた少なくとも1種に由来するものであり、
前記原料調合物の水硬率(H.M.)が0.2~1.0であり、Cl源を配合する前記ケイ酸質原料に含まれるKモル量に対するClモル量がCl/K比が0.5~4であり、ケイ酸率(S.M.)が3.0~20.0であり、
前記原料調合物中のCaOとSiO2の質量比(CaO/SiO2)が0.5~1.2であり、Al2O3の割合(強熱原料ベース)が1.0質量%~7.0質量%であり、アルカリ金属の割合(強熱原料ベース)が酸化物(R2O)換算で、0.3質量%~4.0質量%であり、
前記原料調合物は、前記鉱物形成工程に供する前にあらかじめ粉砕及び/又は分級し、前記鉱物形成工程に供する、前記製造方法。 - ケイ酸質原料にCa源とCl源とを調合する原料調合工程と、前記原料調合工程を経て得られた原料調合物を焼成してウォラストナイト(CaSiO3)を形成させる鉱物形成工程とを含む、ウォラストナイト含有焼成物の製造方法であって、
前記ケイ酸質原料がバイオマス灰及び建設発生土からなる群から選ばれた少なくとも1種に由来するものであり、
前記原料調合物の水硬率(H.M.)が0.2~1.0であり、Cl源を配合する前記ケイ酸質原料に含まれるKモル量に対するClモル量がCl/K比が0.5~4であり、ケイ酸率(S.M.)が3.0~20.0であり、
前記原料調合物中のCaOとSiO2の質量比(CaO/SiO2)が0.5~1.2であり、Al2O3の割合(強熱原料ベース)が1.0質量%~7.0質量%であり、アルカリ金属の割合(強熱原料ベース)が酸化物(R2O)換算で、0.3質量%~4.0質量%であり、
前記鉱物形成工程における焼成によって排出される排ガスから塩素を回収し、前記Cl源として再利用する、前記製造方法。 - 前記原料調合物を900℃~1,300℃で焼成する、請求項1記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
- 前記原料調合物を900℃~1,300℃で焼成する、請求項2記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
- 前記原料調合物を900℃~1,300℃で焼成する、請求項3記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
- 前記原料調合物を900℃~1,300℃で焼成する、請求項4記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
- 前記原料調合物を900℃~1,300℃で焼成する、請求項5記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
- 前記原料調合物を900℃~1,300℃で焼成する、請求項6記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
- 前記原料調合物を900℃~1,300℃で焼成する、請求項7記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
- 前記原料調合物を900℃~1,300℃で焼成する、請求項8記載のウォラストナイト含有焼成物の製造方法。
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