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JP2804249B2 - 合成樹脂化粧材及びその製造方法 - Google Patents
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JP2804249B2 - 合成樹脂化粧材及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂化粧材及びその製造方法

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JP2804249B2
JP2804249B2 JP7349445A JP34944595A JP2804249B2 JP 2804249 B2 JP2804249 B2 JP 2804249B2 JP 7349445 A JP7349445 A JP 7349445A JP 34944595 A JP34944595 A JP 34944595A JP 2804249 B2 JP2804249 B2 JP 2804249B2
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紘一郎 宮内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物、車両等の
内装のための表面材、または、家具、住宅機器、家電製
品等の外装のための表面材として用いられる化粧材およ
びその製造方法に関し、特に、基材が合成樹脂製のシー
ト又はフィルムからなり、絵柄層とトップコート層との
間の艷すなわち光沢の差により視覚的に凹凸感又は立体
感を与える化粧材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の化粧材およびその製造方法は、
例えば、特開平6−198830号公報に記載されてい
る。この公報に記載の製造方法によれば、基材上に着色
ベタ層、絵柄印刷層、艶調整トップコート層及び艷消し
絵柄印刷層が順次に設けられる。この方法により製造さ
れた化粧材は、艷のあるトップコート層と艷消しの絵柄
印刷層との間に光沢の差があることによって絵柄に凹凸
感又は立体感を生じさせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この凹凸感
又は立体感は、視覚的に光沢のない部位が深く見え、光
沢のある部位が浅く見えることにより生じるものであ
る。しかも、光沢のない部位の表面と光沢のある部位の
表面との間の隔たりが小さければ小さいほど、光沢のな
い部位が深く見えまた光沢のある部位が浅く見え、これ
により凹凸感又は立体感が深まる。これに関して、前記
公報に記載の化粧材は、艷のあるトップコート層の表面
上に艷消し絵柄印刷層が設けられていることから、光沢
のない部位の表面と光沢のある部位の表面との間の隔た
りを小さくして絵柄の凹凸感を深めるためには、艷消し
絵柄印刷層を限りなく薄くすることが求められる。しか
し、それでは絵柄が不鮮明となって所望の化粧効果を失
ってしまうおそれがある。このため、艷のあるトップコ
ート層と該トップコート層の表面上に設けた艷消し絵柄
印刷層とによっては、その間の光沢差が与える凹凸感又
は立体感を深めまたは強くするには限度がある。そこ
で、本発明は、艷のあるトップコート層と艷消し絵柄層
との間の光沢差によって与えられる凹凸感又は立体感を
一層深めることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、艷のあるトップコート層及び艷消しの絵
柄層のいずれも化粧材の表面に現わすものの、トップコ
ート層の表面上に艷消し絵柄層を設けないことによっ
て、光沢のない絵柄層の表面と光沢のあるトップコート
層の表面との間の縦の隔たりを小さくする(同一面内に
ある場合のゼロを含む)ことを基本構想とするものであ
り、本発明にかかる合成樹脂化粧材は、熱硬化性樹脂又
はラジカル重合型樹脂を含むマットインキ(艶消しイン
キ)による絵柄印刷層とそのマットインキより光沢度の
高い熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂(艶のある樹
脂)によるトップコート層とを有し、これら両層のいず
れもが合成樹脂基材の表面上にあり、かつ、前記両層の
表面は同一面内にあるか又は前記トップコート層の表面
が前記絵柄印刷層の表面より下方にあることを特徴とす
る。
【0005】また、本発明にかかる合成樹脂化粧材の製
造方法は、合成樹脂基材表面に熱硬化性樹脂又はラジカ
ル重合型樹脂を含むマットインキ(艶消しインキ)で絵
柄層を印刷し、次いで前記合成樹脂基材表面にトップコ
ート層を、ドライ状態において前記合成樹脂基材表面か
らトップコート層表面までの距離が該合成樹脂基材表面
から前記絵柄層表面までの距離と等しいか又はこれより
小さいように、前記絵柄層のマットインキより光沢度の
高い熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂(艷のある樹
脂)で設け、これにより絵柄層及びトップコート層のい
ずれもが合成樹脂基材表面にあることを特徴とする。
【0006】前記トップコート層の版深度を調整するこ
とにより、または、前記トップコート層に使用する樹脂
中の固形分の量を調整することにより、前記合成樹脂基
材表面からトップコート層表面までの距離を該合成樹脂
基材表面から前記絵柄層表面までの距離と等しいか又は
これより小さくすることができる。
【0007】
【作用効果】本発明によれば、化粧材の表面に現れる絵
柄層の層厚を薄くすることなしに、合成樹脂基材表面か
らトップコート層表面までの距離と該合成樹脂基材表面
から前記絵柄層表面までの距離との差をゼロとし又は小
さくすることができるから、光沢のない絵柄表面が一層
深く見え、これにより凹凸感又は立体感を一層深めるこ
とができる。
【0008】合成樹脂化粧材は、その表面に着色ベタ層
やコート層が設けられる場合、その層に使用されるイン
キや樹脂中の有機溶剤に侵され、その層と共に伸縮を生
じる。その伸縮を生じたとき、特にその層が絵柄印刷層
間にある場合、絵柄印刷層間の位置関係、例えば、木目
の模様と導管模様との間の位置関係に狂いが生じ、その
結果、所望の同調感や凹凸感又は立体感が得られなくな
る。しかし、本発明では、絵柄印刷層及びトップコート
層のいずれも合成樹脂基材表面にあり、複数の絵柄印刷
層を設ける場合でも、第2絵柄印刷層を第1絵柄印刷層
の表面上に設けることによって、絵柄印刷層間に着色ベ
タ層やコート層を介在させない。そのため、この層及び
基材の伸縮による同調感、凹凸感又は立体感への悪影響
を避けることができる。
【0009】
【実施の形態】図1及び図2は、合成樹脂化粧材が単一
の絵柄層すなわち木目、石目、布目、抽象柄等の任意の
絵柄や模様の印刷層を有する実施形態を示し、他方、図
3及び図4は、合成樹脂化粧材が複数の絵柄層を有する
実施形態を示す。
【0010】まず、図1に示す合成樹脂化粧材10は、
合成樹脂基材12上に絵柄層14及びトップコート層1
6をそれぞれ有し、絵柄層14の表面とトップコート層
16の表面とは、図示のようにトップコート層16の表
面が絵柄層14の表面より下方にある。絵柄層14の表
面とトップコート層16の表面とは、同一面内にあって
もよい。絵柄層14は、合成樹脂化粧材に所要の物性を
与える熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂を含むマッ
トインキの印刷層であり、また、トップコート層16
は、絵柄層とトップコート層との間に光沢差を生じさせ
る、絵柄層14のマットインキより光沢度の高い熱硬化
性樹脂又はラジカル重合型樹脂の塗布層である。
【0011】図1に示した合成樹脂化粧材10の製造に
際しては、合成樹脂基材12の表面に熱硬化性樹脂又は
ラジカル重合型樹脂を含むマットインキで絵柄層14を
印刷し、次いでトップコート層16を、ドライ状態にお
いて合成樹脂基材12の表面からトップコート層の表面
までの距離(dt)が合成樹脂基材12の表面から絵柄
層14の表面までの距離(dp)と等しいか又はこれよ
り小さいように、絵柄層14のマットインキより光沢度
の高い熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂で設ける。
トップコート層16の版深度を調整することにより、ま
たは、トップコート層に使用する樹脂中の固形分の量を
調整することにより、合成樹脂基材12の表面からトッ
プコート層表面までの距離(dt)を合成樹脂基材12
の表面から絵柄層14の表面までの距離(dp)と等し
いか又はこれより小さくすることができる。合成樹脂基
材12としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
スチレン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、
ナイロン、セロファン又はEVAのシート又はフルムを
使用することができる。合成樹脂基材12として、ポリ
エチレン、ポリプロピレンのような極性の低い材料を使
用する場合、材料の表面に、該表面への着色ベタ層18
の印刷に先立って、コロナ放電処理、オゾン処理又は炎
処理を施し、材料表面を活性化させる。
【0012】次に、図2に示す合成樹脂化粧材10は、
合成樹脂基材12上に第1絵柄層20及び該第1絵柄層
上の第2絵柄層14を有し、同様に合成樹脂基材12上
にトップコート層16を有する。第2絵柄層14の表面
とマット層16の表面とは、同一面内にあるか、図示の
ようにトップコート層16の表面が第2絵柄層14の表
面より下方にある。第2絵柄層14は、熱硬化性樹脂又
はラジカル重合型樹脂を含むマットインキの印刷層であ
り、また、マット層16は絵柄層14のマットインキよ
り光沢度の高い熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂の
塗布層である。
【0013】図2に示した合成樹脂化粧材10の製造に
際しては、合成樹脂基材12表面に第1絵柄層20を印
刷し、該第1絵柄層上に熱硬化性樹脂又はラジカル重合
型樹脂を含むマットインキで第2絵柄層14を印刷し、
次いでトップコート層16を、ドライ状態において合成
樹脂基材12表面からトップコート層表面までの距離
(dt)が合成樹脂基材12表面から第2絵柄層14表
面までの距離(dp)と等しいか又はこれより小さいよ
うに、第2絵柄層14のマットインキより光沢度の高い
熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂で設ける。第1絵
柄層20には、木目、石目、布目、抽象柄等の任意の絵
柄や模様が印刷され、印刷インキとしては、図2の例に
関して説明した着色ベタ層に用いる印刷インキと同じイ
ンキを使用することができる。第2絵柄層14には、同
様に、木目、石目、布目、抽象柄等の任意の絵柄や模様
が印刷され、印刷インキとして、前記した熱硬化性樹脂
又はラジカル重合型樹脂を含むマットインキを使用する
が、ここにいう熱硬化性樹脂には、フェノール系樹脂、
尿素系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が含まれる。
【0014】図2には、合成樹脂基材又は着色ベタ層上
に2つの絵柄層を有する例が示されているが、2以上の
絵柄層が直接積層するように連続して印刷するかぎり、
絵柄層の数はさらに増すことができ、これにより、ドラ
イ状態において合成樹脂基材又は着色ベタ層の表面から
トップコート層表面までの距離(dt)が合成樹脂基材
表面又は着色ベタ層表面から最上の絵柄層表面までの距
離(dp)と等しいか又はこれより小さいようにトップ
コート層を設けるかぎり、本発明の目的を達成し、その
効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】合成樹脂基材上に単一の絵柄層とトップコート
層とを設けた、本発明の実施例に係る合成樹脂化粧材の
部分横断面図。
【図2】合成樹脂基材上に複数の絵柄層とトップコート
層とを設けた、本発明の実施例に係る合成樹脂化粧材の
部分横断面図。
【符号の説明】
10 合成樹脂化粧材 12 合成樹脂基材 14,20 絵柄層 16 トップコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/30 B32B 27/30 C 102 102 E04F 13/18 E04F 13/18 A (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 33/00 B32B 23/00 B32B 27/00 B32B 27/16 B32B 27/28 101 B32B 27/30 B32B 27/30 102 E04F 13/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂を
    含むマットインキによる絵柄層と、該絵柄層のマットイ
    ンキより光沢度の高い熱硬化性樹脂又はラジカル重合型
    樹脂によるトップコート層とを有し、これら両層のいず
    れもが合成樹脂基材の表面上にあり、かつ、前記両層の
    表面は同一面内にあるか又は前記トップコート層の表面
    が前記絵柄層の表面より下方にある、合成樹脂化粧材。
  2. 【請求項2】 第1の絵柄層及び該絵柄層の表面上の、
    熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂を含むマットイン
    キによる第2絵柄層と、該第2絵柄層のマットインキよ
    り光沢度の高い熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂に
    よるトップコート層とを有し、第1絵柄層及びトップコ
    ート層のいずれもが合成樹脂基材の表面上にあり、か
    つ、第2絵柄層及びトップコート層の表面は同一面内に
    あるか又は前記トップコート層の表面が第2絵柄層の表
    面より下方にある、合成樹脂化粧材。
  3. 【請求項3】 合成樹脂基材表面に熱硬化性樹脂又はラ
    ジカル重合型樹脂を含むマットインキで絵柄層を印刷
    し、次いで前記合成樹脂基材表面にトップコート層を、
    ドライ状態において前記合成樹脂基材表面からトップコ
    ート層表面までの距離(dt)が該合成樹脂基材表面か
    ら前記絵柄層表面までの距離(dp)と等しいか又はこ
    れより小さいように、前記絵柄層のマットインキより光
    沢度の高い熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂で設け
    ることを含む、絵柄層及びトップコート層のいずれもが
    合成樹脂基材表面にある合成樹脂化粧材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記トップコート層の版深度を調整する
    ことにより、前記合成樹脂基材表面から前記トップコー
    ト層表面までの距離(dt)を該合成樹脂基材表面から
    前記絵柄層表面までの距離(dp)と等しいか又はこれ
    より小さくする、請求項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記トップコート層に使用する樹脂中の
    固形分の量を調整することにより、前記合成樹脂基材表
    面から前記トップコート層表面までの距離(dt)を該
    合成樹脂基材表面から前記絵柄層表面までの距離(d
    p)と等しいか又はこれより小さくする、請求項3に記
    載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂基材は、ポリエチレン、ポ
    リプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
    化ビニリデン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
    ビニルアルコール、ナイロン、セロファン又はEVAの
    シート又はフルムである、請求項3に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 合成樹脂基材表面に第1絵柄層を印刷
    し、該第1絵柄層の表面上に熱硬化性樹脂又はラジカル
    重合型樹脂を含むマットインキで第2絵柄層を印刷し、
    次いで前記合成樹脂基材表面にトップコート層を、ドラ
    イ状態において前記合成樹脂基材表面からトップコート
    層表面までの距離(dt)が該合成樹脂基材表面から前
    記絵柄層表面までの距離(dp)と等しいか又はこれよ
    り小さいように、前記第2絵柄層のマットインキより光
    沢度の高い熱硬化性樹脂又はラジカル重合型樹脂で設け
    ることを含む、第1絵柄層及びトップコート層のいずれ
    もが合成樹脂基材表面にある合成樹脂化粧材の製造方
    法。
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