JP2805396B2 - 梁の製造方法 - Google Patents
梁の製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板上の梁の製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上の梁の製造方法に関しては
シリコンの異方性エッチングを利用した片持ち梁の製造
方法が有名である(例えばKurt.E.Peters
en“Dynamic Micromechanics
on Silicon:Techniques an
d Devices” IEEE vol. ED−2
5, No10 pp1241−1250 Oct.
1978)。以下この方法による片持ち梁の製造方法を
示す。図4はその概略工程断面図である。まず、結晶方
位(100)面を主面とするシリコン基板1の表面にC
VD法により窒化シリコン膜3を形成し、片持ち梁パタ
ーンにエッチングする(図4(a)参照)。つぎに、窒
化シリコン膜3をマスクとして80〜90℃の水酸化カ
リウム水溶液によりシリコン基板1の異方的なウェット
エッチングを行う。エッチングは、まずSi(100)
面12から進行し、Si(111)面13が出たところ
でエッチングがほぼ停止する。梁の下部はSi(21
1)面14からサイドエッチングされる(図4(b)参
照)。梁の形成は梁の根元のSi(111)面が露出し
たところで終了する(図4(c)参照)。
シリコンの異方性エッチングを利用した片持ち梁の製造
方法が有名である(例えばKurt.E.Peters
en“Dynamic Micromechanics
on Silicon:Techniques an
d Devices” IEEE vol. ED−2
5, No10 pp1241−1250 Oct.
1978)。以下この方法による片持ち梁の製造方法を
示す。図4はその概略工程断面図である。まず、結晶方
位(100)面を主面とするシリコン基板1の表面にC
VD法により窒化シリコン膜3を形成し、片持ち梁パタ
ーンにエッチングする(図4(a)参照)。つぎに、窒
化シリコン膜3をマスクとして80〜90℃の水酸化カ
リウム水溶液によりシリコン基板1の異方的なウェット
エッチングを行う。エッチングは、まずSi(100)
面12から進行し、Si(111)面13が出たところ
でエッチングがほぼ停止する。梁の下部はSi(21
1)面14からサイドエッチングされる(図4(b)参
照)。梁の形成は梁の根元のSi(111)面が露出し
たところで終了する(図4(c)参照)。
【0003】この方法は、Si(111)面のエッチン
グ速度がSi(100)面等の他の面のエッチング速度
に対して数百分の一と遅いことを利用した異方的ウェッ
トエッチングの方法である。しかし、数百分の一の速度
とはいえSi(111)面もエッチングされることは確
かであり、片持ち梁形成時には梁の根元部分のサイドエ
ッチングを避けることができない。このことにより窒化
シリコン膜が中空状態となり、根元部分に応力が集中
し、破損の原因となる。
グ速度がSi(100)面等の他の面のエッチング速度
に対して数百分の一と遅いことを利用した異方的ウェッ
トエッチングの方法である。しかし、数百分の一の速度
とはいえSi(111)面もエッチングされることは確
かであり、片持ち梁形成時には梁の根元部分のサイドエ
ッチングを避けることができない。このことにより窒化
シリコン膜が中空状態となり、根元部分に応力が集中
し、破損の原因となる。
【0004】これを解決する方法として、以下の方法が
考えられている。図5はその概略工程断面図である。ま
ず、結晶方位(100)面を主面とするシリコン基板1
の表面および裏面にCVD法により窒化シリコン膜3を
成膜する(図5(a)参照)。つぎに裏面にマーカー孔
15のためのパターニングを行い、80〜90℃に加熱
した水酸化カリウム水溶液によるシリコンの異方性エッ
チングによって、マーカー孔15を作製する(図5
(b)参照)。この時基板表面に窒化シリコンのメンブ
レンが形成され、このメンブレンをマーカーとして表面
と裏面の位置合わせを行う。さらに、裏面にエッチング
孔16のためのパターニングを行い、80〜90℃に加
熱した水酸化カリウム水溶液によって、表面までの厚さ
が10μm程度残るまで異方性エッチングを行う(図5
(c)参照)。またさらに、表面の窒化シリコン膜3を
片持ち梁形状にパターニングする(図5(d)参照)。
最後に裏面からのドライエッチングにより梁下のシリコ
ンを除去し、梁を形成する(図5(e)参照)。
考えられている。図5はその概略工程断面図である。ま
ず、結晶方位(100)面を主面とするシリコン基板1
の表面および裏面にCVD法により窒化シリコン膜3を
成膜する(図5(a)参照)。つぎに裏面にマーカー孔
15のためのパターニングを行い、80〜90℃に加熱
した水酸化カリウム水溶液によるシリコンの異方性エッ
チングによって、マーカー孔15を作製する(図5
(b)参照)。この時基板表面に窒化シリコンのメンブ
レンが形成され、このメンブレンをマーカーとして表面
と裏面の位置合わせを行う。さらに、裏面にエッチング
孔16のためのパターニングを行い、80〜90℃に加
熱した水酸化カリウム水溶液によって、表面までの厚さ
が10μm程度残るまで異方性エッチングを行う(図5
(c)参照)。またさらに、表面の窒化シリコン膜3を
片持ち梁形状にパターニングする(図5(d)参照)。
最後に裏面からのドライエッチングにより梁下のシリコ
ンを除去し、梁を形成する(図5(e)参照)。
【0005】この方法では、裏面のエッチング孔16の
ためのパターン形状を制御することで、表面の梁の根元
部分における窒化シリコン膜3の中空状態を避けること
ができる。
ためのパターン形状を制御することで、表面の梁の根元
部分における窒化シリコン膜3の中空状態を避けること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記後者の従来例にお
いては、前者の従来例で存在していた応力集中の問題は
解決したものの、新たな問題が発生している。
いては、前者の従来例で存在していた応力集中の問題は
解決したものの、新たな問題が発生している。
【0007】第一に、表面にできるエッチング孔の大き
さの再現性の問題がある。仮りにシリコン基板の厚み精
度が±10μmとすると、表面にできるエッチング孔一
辺の長さ精度は±7μm程度であり、再現性を得るのは
困難である。
さの再現性の問題がある。仮りにシリコン基板の厚み精
度が±10μmとすると、表面にできるエッチング孔一
辺の長さ精度は±7μm程度であり、再現性を得るのは
困難である。
【0008】第二に、基板の裏面に作製されるエッチン
グ孔開口部の大きさの問題がある。例えば、厚さ525
μmのシリコン基板上に長さ200μmの片持ち梁を形
成するために、表面に250μm□の正方形孔を開ける
とすると、裏面に約1000μm□の開口部が必要とな
る。すなわち、表面においては15倍の面積の余分なス
ペースをとることになる。そこで基板上に多数の梁を高
密度、高精度で作製することが課題となる。
グ孔開口部の大きさの問題がある。例えば、厚さ525
μmのシリコン基板上に長さ200μmの片持ち梁を形
成するために、表面に250μm□の正方形孔を開ける
とすると、裏面に約1000μm□の開口部が必要とな
る。すなわち、表面においては15倍の面積の余分なス
ペースをとることになる。そこで基板上に多数の梁を高
密度、高精度で作製することが課題となる。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、前記
課題の解決方法を示す梁の製造方法であって、半導体基
板上に、第1層を成膜しパターニングする第1工程と、
第1工程を完了した半導体基板上に、第2層を成膜しパ
ターニングする第2工程と、第2工程を完了した半導体
基板の第1層をエッチングにより除去した後に、該半導
体基板をエッチング速度が結晶方位に依存するエッチン
グ方法によりエッチングし、第2層からなる梁を形成す
る第3工程とからなることを特徴とする梁の製造方法で
ある。
課題の解決方法を示す梁の製造方法であって、半導体基
板上に、第1層を成膜しパターニングする第1工程と、
第1工程を完了した半導体基板上に、第2層を成膜しパ
ターニングする第2工程と、第2工程を完了した半導体
基板の第1層をエッチングにより除去した後に、該半導
体基板をエッチング速度が結晶方位に依存するエッチン
グ方法によりエッチングし、第2層からなる梁を形成す
る第3工程とからなることを特徴とする梁の製造方法で
ある。
【0010】図1は本発明の作製手順ならびに作製法概
略を示すものである。まず、半導体基板1の表面に第1
層2を成膜し、梁の下部となるべき部分を残してエッチ
ングする(図1(a)参照)。つぎに、かかる半導体基
板1上に第2層3を成膜し、最終的に梁および梁の支持
部となるべき部分を残してパターニングする(図1
(b)参照)。さらに、かかる半導体基板1の第1層2
をケミカルエッチングにより除去する(図1(c)参
照)。最後に、第2層3をマスクとして半導体基板1の
結晶方位に依存したエッチング速度をもつエッチング方
法で半導体基板1をエッチングすることにより、第2層
3からなる梁を形成する(図1(d)参照)。
略を示すものである。まず、半導体基板1の表面に第1
層2を成膜し、梁の下部となるべき部分を残してエッチ
ングする(図1(a)参照)。つぎに、かかる半導体基
板1上に第2層3を成膜し、最終的に梁および梁の支持
部となるべき部分を残してパターニングする(図1
(b)参照)。さらに、かかる半導体基板1の第1層2
をケミカルエッチングにより除去する(図1(c)参
照)。最後に、第2層3をマスクとして半導体基板1の
結晶方位に依存したエッチング速度をもつエッチング方
法で半導体基板1をエッチングすることにより、第2層
3からなる梁を形成する(図1(d)参照)。
【0011】梁については半導体基板1を加工して得ら
れるものであれば、どのような形状でもよい。半導体基
板1についてはエッチング速度がその結晶方位に依存し
たエッチング方法をとれるもの(例えばSi,GaAs
等)を使用する。その際のエッチング液は代表的には水
酸化カリウム水溶液が用いられるが、半導体基板1の結
晶方位によりエッチング速度に異方性が生ずる液(例え
ばアンモニア水,ヒドラジンの水溶液,エチレンジアミ
ンとピロカテコールの水溶液など)であれば同様に適用
できる。
れるものであれば、どのような形状でもよい。半導体基
板1についてはエッチング速度がその結晶方位に依存し
たエッチング方法をとれるもの(例えばSi,GaAs
等)を使用する。その際のエッチング液は代表的には水
酸化カリウム水溶液が用いられるが、半導体基板1の結
晶方位によりエッチング速度に異方性が生ずる液(例え
ばアンモニア水,ヒドラジンの水溶液,エチレンジアミ
ンとピロカテコールの水溶液など)であれば同様に適用
できる。
【0012】また、第1層2の材料としては、半導体基
板1および第2層3と選択的にエッチング可能な材料
(例えば多結晶シリコン,各種金属,各種レジスト材
料,各種セラミックス,ポリイミド等)が適用できる。
板1および第2層3と選択的にエッチング可能な材料
(例えば多結晶シリコン,各種金属,各種レジスト材
料,各種セラミックス,ポリイミド等)が適用できる。
【0013】また、第2層3の材料としては、半導体基
板1と選択的にエッチング可能な材料(例えば窒化シリ
コン,酸化シリコン等)が適用できる。
板1と選択的にエッチング可能な材料(例えば窒化シリ
コン,酸化シリコン等)が適用できる。
【0014】第1層2および第2層3の作製方法は従来
公知の技術、例えば半導体産業で一般に用いられている
真空蒸着法やスパッタ法、化学気相成長法(CVD法)
などの薄膜作製技術やフォトリソグラフ技術およびエッ
チング技術を適用することができ、その作製方法は本発
明を制限するものではない。
公知の技術、例えば半導体産業で一般に用いられている
真空蒸着法やスパッタ法、化学気相成長法(CVD法)
などの薄膜作製技術やフォトリソグラフ技術およびエッ
チング技術を適用することができ、その作製方法は本発
明を制限するものではない。
【0015】
【実施例】実施例1 本発明による実施例を以下に述べる。図1はその工程断
面図である。半導体基板1として結晶方位(100)面
を主面とする単結晶シリコン基板(厚さ525μm)を
用い、その表面に第1層2として交流スパッタリング法
により窒化アルミニウムを700オングストローム成膜
した。ターゲットはアルミニウム(99.999%)を
用い、雰囲気はアルゴンと窒素の混合ガスを用いた。
面図である。半導体基板1として結晶方位(100)面
を主面とする単結晶シリコン基板(厚さ525μm)を
用い、その表面に第1層2として交流スパッタリング法
により窒化アルミニウムを700オングストローム成膜
した。ターゲットはアルミニウム(99.999%)を
用い、雰囲気はアルゴンと窒素の混合ガスを用いた。
【0016】つぎに、成膜した窒化アルミニウムを所定
の形状(片持ち梁の梁の部分に相当する)にパターニン
グした(図1(a)参照)。パターニングにはフォトレ
ジストを用い、イオンミリング装置にてドライエッチン
グし、その後レジストを剥離した。さらに第2層3とし
て、LPCVD装置により窒化シリコンを800℃で2
000オングストローム成膜し、片持ち梁形状にパター
ニングする(図1(b)参照)。パターニングにはフォ
トレジストを用い、反応性イオンエッチング装置により
CF4ガスにてドライエッチングし、その後レジストを
剥離した。
の形状(片持ち梁の梁の部分に相当する)にパターニン
グした(図1(a)参照)。パターニングにはフォトレ
ジストを用い、イオンミリング装置にてドライエッチン
グし、その後レジストを剥離した。さらに第2層3とし
て、LPCVD装置により窒化シリコンを800℃で2
000オングストローム成膜し、片持ち梁形状にパター
ニングする(図1(b)参照)。パターニングにはフォ
トレジストを用い、反応性イオンエッチング装置により
CF4ガスにてドライエッチングし、その後レジストを
剥離した。
【0017】なお、片持ち梁の長さ方向はSi(11
1)等価面のSi(100)面における交線方向と一致
する。片持ち梁の長さは1200μm幅は50μmであ
る。
1)等価面のSi(100)面における交線方向と一致
する。片持ち梁の長さは1200μm幅は50μmであ
る。
【0018】最後に、80℃の水酸化カリウム水溶液
(KOH:H2O=1:2,重量比)で窒化アルミニウ
ム層をエッチングし(図1(c)参照)、さらに固液に
て単結晶シリコンの異方性エッチングを行い、片持ち梁
を形成した(図1(d)参照)。
(KOH:H2O=1:2,重量比)で窒化アルミニウ
ム層をエッチングし(図1(c)参照)、さらに固液に
て単結晶シリコンの異方性エッチングを行い、片持ち梁
を形成した(図1(d)参照)。
【0019】比較例1 実施例1に述べた片持ち梁と、図4に示した従来技術に
よる片持ち梁の比較を表1に示す。
よる片持ち梁の比較を表1に示す。
【0020】
【表1】 表1に示す様に、同じ長さの梁を作製するために、従来
技術では400分のエッチング時間を要したものが、本
実施例では30分で作製することが可能となった。ま
た、エッチング時間の短縮により、梁の根元部分のサイ
ドエッチングをほぼ0μmにすることが可能となった。
技術では400分のエッチング時間を要したものが、本
実施例では30分で作製することが可能となった。ま
た、エッチング時間の短縮により、梁の根元部分のサイ
ドエッチングをほぼ0μmにすることが可能となった。
【0021】実施例2 本発明による他の実施例を図2に示す。実施例2は両持
ち梁である。詳しい製造工程は実施例1と同一である。
ち梁である。詳しい製造工程は実施例1と同一である。
【0022】比較例2 両持ち梁の場合、従来技術によると梁の長手方向がSi
(111)等価面と平行な為、梁の下へのサイドエッチ
ングが起こらない。よって、従来方法では両持ち梁の製
造ができず、実施例2の方法が必要となる。
(111)等価面と平行な為、梁の下へのサイドエッチ
ングが起こらない。よって、従来方法では両持ち梁の製
造ができず、実施例2の方法が必要となる。
【0023】実施例3 本発明に係る別の実施例を示す。以下に述べる梁の製造
方法は、記録再生装置の変換器プローブの駆動に用いる
バイモルフ駆動型片持ち梁の製造方法である。かかる記
録再生装置は、記録媒体に対向してトンネル電流発生用
の微小プローブを微小間隔で複数配置し、このプローブ
から発生して記録媒体を通過するトンネル電流によっ
て、記録媒体表面の仕事関数を変化させることにより記
録を書き込み、又、この記録媒体表面の書き込み記録と
しての仕事関数変化によるプローブ媒体間のトンネル電
流の変化を検知することにより、情報の読み出しを行う
ものである。
方法は、記録再生装置の変換器プローブの駆動に用いる
バイモルフ駆動型片持ち梁の製造方法である。かかる記
録再生装置は、記録媒体に対向してトンネル電流発生用
の微小プローブを微小間隔で複数配置し、このプローブ
から発生して記録媒体を通過するトンネル電流によっ
て、記録媒体表面の仕事関数を変化させることにより記
録を書き込み、又、この記録媒体表面の書き込み記録と
しての仕事関数変化によるプローブ媒体間のトンネル電
流の変化を検知することにより、情報の読み出しを行う
ものである。
【0024】ここで、トンネル電流発生用プローブは、
マイクロメカニクス技術により製造され、半導体層を有
する基板上の変位手段を備えた片持ち梁の先端付近に配
置されている。
マイクロメカニクス技術により製造され、半導体層を有
する基板上の変位手段を備えた片持ち梁の先端付近に配
置されている。
【0025】変位手段としては圧電効果、静電気力等が
用いられ、好ましくは圧電バイモルフによる手段を用い
る。さらに、片持ち梁が半導体層を有する基板上に形成
されることから、トンネル電流発生用プローブから生じ
る電流信号を増幅する電流増幅回路と電流電圧変換回
路、及び前記変位手段の為の駆動用ドライバー回路等か
らなる半導体集積回路を片持ち梁近傍に具備している。
用いられ、好ましくは圧電バイモルフによる手段を用い
る。さらに、片持ち梁が半導体層を有する基板上に形成
されることから、トンネル電流発生用プローブから生じ
る電流信号を増幅する電流増幅回路と電流電圧変換回
路、及び前記変位手段の為の駆動用ドライバー回路等か
らなる半導体集積回路を片持ち梁近傍に具備している。
【0026】以下、トンネル電流発生用プローブの駆動
に用いられるバイモルフ駆動型片持ち梁の本発明による
実施例を説明する。図3にその断面図を示す。
に用いられるバイモルフ駆動型片持ち梁の本発明による
実施例を説明する。図3にその断面図を示す。
【0027】まず、半導体基板1として結晶方位(10
0)を主面とする単結晶シリコン基板(厚さ525μ
m)を用い、その表面に第1層2として(図示せず)C
VD法により多結晶シリコンを1000℃で500オン
グストローム成長させ、片持ち梁の下部だけ残して40
℃の水酸化カリウム水溶液を用いたウェットエッチング
により除去する。パターン形成はフォトレジストを用い
て行う。以下パターン形成はいずれもフォトレジストを
用いる。
0)を主面とする単結晶シリコン基板(厚さ525μ
m)を用い、その表面に第1層2として(図示せず)C
VD法により多結晶シリコンを1000℃で500オン
グストローム成長させ、片持ち梁の下部だけ残して40
℃の水酸化カリウム水溶液を用いたウェットエッチング
により除去する。パターン形成はフォトレジストを用い
て行う。以下パターン形成はいずれもフォトレジストを
用いる。
【0028】つぎに、第2層3としてLPCVD法によ
り窒化シリコンを800℃で2000オングストローム
成膜し、片持ち梁部分のパターン形成を行う。この際、
窒化シリコンは反応性イオンエッチング装置にてドライ
エッチングする。
り窒化シリコンを800℃で2000オングストローム
成膜し、片持ち梁部分のパターン形成を行う。この際、
窒化シリコンは反応性イオンエッチング装置にてドライ
エッチングする。
【0029】なお、片持ち梁の長さ方向はSi(11
1)等価面のSi(100)面における交線方向と一致
する。片持ち梁の長さは1000μm,幅は50μmで
ある。
1)等価面のSi(100)面における交線方向と一致
する。片持ち梁の長さは1000μm,幅は50μmで
ある。
【0030】そのつぎに、バイモルフ駆動部分である2
層の圧電体層4,5と3層の電極層6,7,8を形成す
る。圧電体層には酸化亜鉛を用い、交流スパッタリング
法により成膜し、酢酸水溶液を用いてウェットエッチン
グによりパターンを形成する。電極層6,7,8には3
0オングストロームのクロムを下引きした1000オン
グストロームの金を用いる。クロムおよび金は抵抗加熱
による蒸着法で成膜し、クロムは硝酸第2セリウムアン
モニウムと過塩素酸の水溶液、また金はヨウ素とヨウ化
カリウムの水溶液にてそれぞれウェットエッチングによ
りパターン形成を行う。各電極は、駆動用の増幅回路に
つながる取り出し部分を有する。電極間の導通を防ぐ為
に圧電体のパターンよりも電極のパターンを小さくし、
各層間のカバーリングがステップ状になるようなパター
ン形状をとる。上電極6と下電極8は片持ち梁の長さ方
向の中心線でそれぞれ2分割されており、合計5つの電
極を有する3軸方向に駆動可能な片持ち梁となってい
る。
層の圧電体層4,5と3層の電極層6,7,8を形成す
る。圧電体層には酸化亜鉛を用い、交流スパッタリング
法により成膜し、酢酸水溶液を用いてウェットエッチン
グによりパターンを形成する。電極層6,7,8には3
0オングストロームのクロムを下引きした1000オン
グストロームの金を用いる。クロムおよび金は抵抗加熱
による蒸着法で成膜し、クロムは硝酸第2セリウムアン
モニウムと過塩素酸の水溶液、また金はヨウ素とヨウ化
カリウムの水溶液にてそれぞれウェットエッチングによ
りパターン形成を行う。各電極は、駆動用の増幅回路に
つながる取り出し部分を有する。電極間の導通を防ぐ為
に圧電体のパターンよりも電極のパターンを小さくし、
各層間のカバーリングがステップ状になるようなパター
ン形状をとる。上電極6と下電極8は片持ち梁の長さ方
向の中心線でそれぞれ2分割されており、合計5つの電
極を有する3軸方向に駆動可能な片持ち梁となってい
る。
【0031】さらに、駆動部分の保護層9とトンネル電
流発生用プローブ10、およびその取り出し電極11を
形成する。駆動部分の保護層9にはアモルファスの窒化
シリコン膜をCVD法にて2000オングストローム成
膜し、RIE装置によるドライエッチングでパターン形
成したものを使用する。取り出し電極11にはクロムを
抵抗加熱による蒸着法で成膜し、パターン形成したもの
を使用する。トンネル電流発生用プローブ10は、金を
蒸着により2μm成膜し、プローブ部分のフォトレジス
トを円形に残して、ヨウ素とヨウ化カリウムの水溶液に
よる等方的なウェットエッチングによりプローブを形成
する。
流発生用プローブ10、およびその取り出し電極11を
形成する。駆動部分の保護層9にはアモルファスの窒化
シリコン膜をCVD法にて2000オングストローム成
膜し、RIE装置によるドライエッチングでパターン形
成したものを使用する。取り出し電極11にはクロムを
抵抗加熱による蒸着法で成膜し、パターン形成したもの
を使用する。トンネル電流発生用プローブ10は、金を
蒸着により2μm成膜し、プローブ部分のフォトレジス
トを円形に残して、ヨウ素とヨウ化カリウムの水溶液に
よる等方的なウェットエッチングによりプローブを形成
する。
【0032】最後に、80℃の水酸化カリウム水溶液
(KOH:H2O=1:2,重量比)で多結晶シリコン
層の第1層2を除去し、さらに同液で単結晶シリコンの
異方性エッチングにより半導体基板1のエッチングを行
い、片持ち梁が形成される。
(KOH:H2O=1:2,重量比)で多結晶シリコン
層の第1層2を除去し、さらに同液で単結晶シリコンの
異方性エッチングにより半導体基板1のエッチングを行
い、片持ち梁が形成される。
【0033】比較例3 実施例3に示したバイモルフ駆動型片持ち梁と、従来技
術により作製したバイモルフ駆動型片持ち梁の比較を表
2に示す。
術により作製したバイモルフ駆動型片持ち梁の比較を表
2に示す。
【0034】
【表2】 表2に示す様に、実施例3においては電圧50Vで梁を
変位させた時30μm変位したのに対し、従来例では電
圧をかけた時、膜の応力により梁の根元部分が破壊し
た。
変位させた時30μm変位したのに対し、従来例では電
圧をかけた時、膜の応力により梁の根元部分が破壊し
た。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、半導体基板上に梁
を製造する際にまず半導体基板の表面に第1層を成膜・
パターニングし、つぎに第2層を成膜・パターニング
し、さらに第1層を除去した後に半導体基板を異方的に
ウェットエッチングして第2層からなる梁を形成するこ
とにより、半導体基板上に多数の梁を高密度で、しかも
応力の問題なく作製できる効果がある。
を製造する際にまず半導体基板の表面に第1層を成膜・
パターニングし、つぎに第2層を成膜・パターニング
し、さらに第1層を除去した後に半導体基板を異方的に
ウェットエッチングして第2層からなる梁を形成するこ
とにより、半導体基板上に多数の梁を高密度で、しかも
応力の問題なく作製できる効果がある。
【図1】図1は本発明の一実施例である片持ち梁の製造
方法を示す工程断面図である。
方法を示す工程断面図である。
【図2】図2は本発明の実施例2の両持ち梁の図であ
る。
る。
【図3】図3は本発明の実施例3のバイモルフ駆動型片
持ち梁の断面図である。
持ち梁の断面図である。
【図4】図4は従来技術による片持ち梁の製造方法を示
す工程図である。
す工程図である。
【図5】図5は従来例による片持ち梁の製造方法を示す
工程図である。
工程図である。
【符号の説明】 1 半導体基板 2 第1層 3 第2層 4,5 圧電体層 6,7,8 電極層 9 駆動部分の保護層 10 トンネル電流発生用プローブ 11 取り出し電極 12 Si(100)面 13 Si(111)面 14 Si(211)面 15 マーカー孔 16 エッチング孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/84 H01L 21/306 H01L 41/09
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体基板を加工して得られる梁の製造
方法において、該半導体基板上に、第1層を成膜しパタ
ーニングする第1工程と、第1工程を完了した半導体基
板上に第2層を成膜し、パターニングする第2工程と、
第2工程を完了した半導体基板の第1層をエッチングに
より除去した後に、該半導体基板をエッチング速度が結
晶方位に依存するエッチング方法によりエッチングし、
第2層からなる梁を形成する第3工程とからなることを
特徴とする梁の製造方法。 - 【請求項2】 前記梁が片持ち梁であることを特徴とす
る請求項1記載の梁の製造方法。 - 【請求項3】 前記梁が両持ち梁であることを特徴とす
る請求項1記載の梁の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3033394A JP2805396B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 梁の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3033394A JP2805396B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 梁の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04247668A JPH04247668A (ja) | 1992-09-03 |
| JP2805396B2 true JP2805396B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=12385377
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3033394A Expired - Fee Related JP2805396B2 (ja) | 1991-02-04 | 1991-02-04 | 梁の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2805396B2 (ja) |
-
1991
- 1991-02-04 JP JP3033394A patent/JP2805396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04247668A (ja) | 1992-09-03 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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