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JP2806869B2 - 音声コーデックタイミング制御方法及びそれを用いたデジタル移動無線機 - Google Patents
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JP2806869B2 - 音声コーデックタイミング制御方法及びそれを用いたデジタル移動無線機 - Google Patents

音声コーデックタイミング制御方法及びそれを用いたデジタル移動無線機

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JP2806869B2
JP2806869B2 JP8092134A JP9213496A JP2806869B2 JP 2806869 B2 JP2806869 B2 JP 2806869B2 JP 8092134 A JP8092134 A JP 8092134A JP 9213496 A JP9213496 A JP 9213496A JP 2806869 B2 JP2806869 B2 JP 2806869B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声コーデックタ
イミング制御方法及びそれを用いたデジタル移動無線機
に関し、特に無線通信のためのデジタル信号データのデ
ジタル変復調,同期検出,及び同期タイミング制御を行
うMODEM部と、音声情報として入出力されるデジタ
ル音声信号及び前記MODEM部で処理されるデジタル
音声データ相互間の符号化及び復号化を行う音声コーデ
ックと、前記MODEM部で処理されるデジタル音声デ
ータ以外のデジタル信号データの符号化及び復号化を行
いこのMODEM部からの同期タイミング制御情報を基
に前記音声コーデックの動作タイミング制御を行うチャ
ネルコーデック部とを有するデジタル移動無線機と、前
記音声コーデックの動作タイミングの制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル移動通信システム、特に時分割
多元接続(TDMA)方式を用いたデジタルMCA(マ
ルチチャネルアクセス)無線システムによって実現され
た移動通信機器の一つであるデジタル移動無線機は、図
3に示すような構成になっている。図3において、無線
部2は、アンテナ1を介して無線により図示されていな
い基地局無線部との間で符号化されたデジタル信号を送
受信する。MODEM部3は、無線部2を通して送信す
べきデジタル信号データを変調すると共に受信したデジ
タル信号を復調するデジタル変復調部31と、同期シン
ボルに対する相関値計算を行って同期シンボル位置を検
出してフレーム同期を取る同期検出部32と、検出した
同期シンボル位置を基に送信タイミング及び受信タイミ
ングを制御する同期タイミング制御部33とを有する。
チャネルコーデック部4は、MODEM部3を通して送
信すべきデジタル音声データ以外のデジタル信号データ
を符号化する符号化部41と、受信されたデジタル音声
データ以外のデジタル信号データを復号する復号化部4
2と、音声コーデック5の動作タイミング制御を行う制
御部43とを有する。音声コーデック5は、チャネルコ
ーデック部4を通して送信すべきPCM(Pulse
Code Modulation)音声信号を符号化し
てデジタル音声データに変換する符号化部51と、受信
されたデジタル音声データを復号してPCM音声信号に
変換する復号化部52とを有する。PCMコーデック6
は、マイクロホン(送話器)9からのアナログ音声信号
をPCM音声信号に変換し音声コーデック5へ出力する
アナログ・デジタル変換部61と、音声コーデック5か
らのPCM音声信号をスピーカ(受話器)8に対して出
力するためのアナログ音声信号に変換するデジタル・ア
ナログ変換部62とを有する。アンプ7は、PCMコー
デック6から供給されるアナログ音声信号を増幅し、ス
ピーカ8へ供給し音声として出力する。一方、アンプ1
0は、マイクロホン9から入力されるアナログ音声信号
を増幅しPCMコーデック6へ供給する。MCPU(中
央制御部)11は、操作部12の操作キーの操作に応じ
て上記各部の動作を制御し、各種動作状態を表示部13
に表示する。なお、MODEM部3及びチャネルコーデ
ック部4は、ソフトウェアにより制御されるデジタル信
号処理プロセッサ(DSP)を用いて実現されている。
また、MCPU11も同様に、ソフトウェアにより制御
される汎用のCPUチップを用いて実現されている。以
上の構成要素が、デジタル移動無線機の1つの筺体内に
配設されている。
【0003】このデジタル移動無線機のMODEM部3
及びチャネルコーデック部4の動作を図4,図5を用い
て説明する。同期検出動作としては、当該受信チャネル
の受信信号を無線部2からMODEM部3にて取り込み
(図4のステップS401)、ベースバンド変換(ステ
ップS402)を行った受信データ列内の同期シンボル
付近の受信データについて、シンボルデータのサンプリ
ング単位で相関算出窓をずらしながら相関値計算を行っ
ていき(ステップS403〜S407)、予め設定され
た閾値を越えた最大相関値となる地点を同期シンボル位
置として検出し(ステップS404)、この検出点を受
信タイミング位置とみなすことでフレーム同期を取る。
また、同期タイミング制御動作としては、当該受信タイ
ミング位置を検出する際に得られた受信信号のシンボ
ル,及びそのサンプリング単位のずれ量を補正量とし
(ステップS411)、これを用いて次回の当該受信位
置を補正する動作を行う(ステップS412,S41
3)。さらに、当該補正量を用いてチャネルコーデック
部4内で音声コーデック5に対する、音声データの取り
込み,及び出力許可といった動作タイミング制御をMC
PU11から指示された際に、即ち、通話動作状態だと
いう情報を受け取った際に実行する。基本的に、AGC
制御やAFC制御が正常になされている場合には、上述
したMODEM部3の処理を行うことで、同期シンボル
の検出,及びその受信タイミング点はほぼ特定でき、そ
の補正もシンボル,及びそのサンプリングタイミングの
単位で行えばよいので、併せて行う音声コーデック5の
動作タイミング制御も、この補正量をそのまま用いて行
っている(図5のステップS501〜S504)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】有線系、あるいは固定
通信系におけるデジタル通信システムでは、その通信回
線品質が比較的安定しているため、同期検出,及び同期
タイミング制御を行う上で送信系列に対する同期は取り
やすいと言える。しかしながら、デジタル移動通信シス
テムにおいては、必ずしも安定した通信回線品質が確保
されるとは限らないため、同期検出や同期タイミング制
御を行う上で、マルチパス,フェージング,遅延分散と
いった要因により受信信号の急激な変動が生じた場合、
同期確立が困難となる、すなわち、同期シンボル検出位
置の変動が頻繁に発生し、その結果、受信タイミング位
置の補正が頻繁に行われることになる。また、相関値計
算を行って同期シンボルを確定する際にも、前述のよう
な状況下では、実際の同期シンボルと似た特性を持つ異
なるシンボルに対する相関値を有効とみなしてしまうと
いった誤動作が生じ、その結果、本来の位置と違った位
置をその受信タイミング位置とみなしてしまう。したが
って、上述した従来のデジタル移動通信機のように、M
ODEM部の同期検出処理により求めた受信タイミング
の補正量をそのまま用いた音声コーデックの受信タイミ
ング制御処理も誤動作を引き起こし、音切れ,雑音の発
生といった音声品質の劣化問題が発生する。つまり、前
述の状況下では、同期シンボルに対する相関値計算、そ
して予め設定された閾値を越えた最大相関値を示すシン
ボル点から求めたシンボル、及びそのサンプリング単位
の受信タイミング補正量を用いる音声コーデックの動作
タイミング制御という方法だけでは、受信タイミング位
置のばたつき,及び同期シンボル誤検出による誤動作を
防ぎきれないことになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の音声コーデック
タイミング制御方法は、無線通信のためのデジタル信号
データのデジタル変復調,同期検出,及び同期タイミン
グ制御を行うMODEM部と、音声情報として入出力さ
れるPCM音声信号及び前記MODEM部で処理される
デジタル音声データ相互間の符号化及び復号化を行う音
声コーデックと、前記MODEM部で処理されるデジタ
ル音声データ以外のデジタル信号データの符号化及び復
号化を行いこのMODEM部からの同期タイミング制御
情報を基に前記音声コーデックの動作タイミング制御を
行うチャネルコーデック部とを有するデジタル移動無線
機における前記音声コーデックの動作タイミングの制御
方法において、前記MODEM部の同期検出動作時に、
同期検出あるいは同期未検出のいずれかの状態を示す同
期検出情報を生成し、同時に算出した同期タイミングの
補正量を示す前記同期タイミング制御情報に付加する工
程と、前記同期タイミング制御情報の履歴を記録し、前
記同期タイミングの補正量の累積値を求め所要制御量と
する工程と、前記チャネルコーデック部の前記音声コー
デックの動作タイミング制御時に、前記同期検出情報に
より示される同期検出あるいは同期未検出の履歴状況に
応じて前記所要制御量から前記音声コーデックの動作タ
イミングの補正量を求めるための比率を切り換える工程
と、前記所要制御量のうち指定された比率分の制御量の
みを前記音声コーデックの動作タイミングの補正量とす
る工程と、この補正量分だけ前記所要制御量から減ずる
工程とを有している。
【0006】また、前記工程において、前記同期検出情
報が同期未検出の状態を示す場合の連続回数及び同期検
出の状態を示す場合の連続回数をそれぞれ計数する工程
と、前記同期未検出の状態を示す同期検出情報の連続回
数があらかじめ設定された第1の閾値を超えると、前記
所要制御量から前記音声コーデックの動作タイミングの
補正量を求めるための比率として前記所要制御量をその
まま前記音声コーデックの動作タイミングの補正量とす
る第1の比率を指定する工程と、前記同期検出の状態を
示す同期検出情報の連続回数があらかじめ設定された第
2の閾値を超えると、前記比率として前記第1の比率を
あらかじめ設定された数で割った値である第2の比率を
指定する工程と、前記同期未検出の状態を示す同期検出
情報の連続回数及び前記同期検出の状態を示す同期検出
情報の連続回数がそれぞれ前記第1の閾値及び第2の閾
値を超えなければ、前記第1の比率または第2の比率の
指定をそのまま維持する工程とを含むことができる。
【0007】本発明のデジタル移動無線機は、無線通信
のためのデジタル信号データのデジタル変復調,同期検
出,及び同期タイミング制御を行うMODEM部と、音
声情報として入出力されるデジタル音声信号及び前記M
ODEM部で処理されるデジタル音声データ相互間の符
号化及び復号化を行う音声コーデックと、前記MODE
M部で処理されるデジタル音声データ以外のデジタル信
号データの符号化及び復号化を行いこのMODEM部か
らの同期タイミング制御情報を基に前記音声コーデック
の動作タイミング制御を行うチャネルコーデック部とを
有し、前記MODEM部及びチャネルコーデック部がソ
フトウェアにより制御されるデジタル信号処理プロセッ
サから構成されているデジタル移動無線機において、前
記MODEM部が、受信データの同期検出処理を行い、
同期検出あるいは同期未検出のいずれかの状態を示す同
期検出情報を生成し、同時に算出した同期タイミングの
補正量を示す前記同期タイミング制御情報に付加し、前
記チャネルコーデック部が、前記同期タイミング制御情
報ごとの前記同期タイミングの補正量の累積値を求め所
要制御量として記憶する手段と、前記同期検出情報が同
期未検出の状態を示す場合の連続回数を計数する手段
と、前記同期検出情報が同期検出の状態を示す場合の連
続回数を計数する手段と、これらの連続回数の比較対象
となる第1の閾値及び第2の閾値をあらかじめ設定する
手段と、前記所要制御量から前記音声コーデックの動作
タイミングの補正量を求めるための第1の比率及びこの
第1の比率の所定数分の1である第2の比率をあらかじ
め設定する手段とを有し、前記同期未検出の状態を示す
同期検出情報の連続回数が前記第1の閾値を超えた場合
は前記所要制御量をそのまま前記音声コーデックの動作
タイミングの補正量とする前記第1の比率を指定し、前
記同期検出の状態を示す同期検出情報の連続回数が前記
第2の閾値を超えた場合は前記第2の比率を指定し、そ
の他の場合は前記第1の比率または第2の比率の指定を
そのまま維持し、前記音声コーデックの動作タイミング
制御時に前記所要制御量のうち指定された比率分の制御
量のみを前記音声コーデックの動作タイミングの補正量
とし、この補正量分だけ前記所要制御量から減ずる構成
を有する。
【0008】本発明によれば、デジタル移動無線機内に
チャネルコーデック部として実装されているデジタル信
号処理プロセッサ(DSP)のソフトウェアを変更する
ことで、容易に音声コーデックの動作タイミング制御を
最適に行うことができる。つまり、チャネルコーデック
部にて行う、シンボル単位,及びそのサンプリング単位
の補正量を用いた音声コーデックの動作タイミング制御
において、MODEM部にて行う同期検出動作時の情報
である「同期検出(同期確立)」,「同期未検出(同期
未確立)」もその制御のための情報として付加し、同期
検出状況に応じてシンボル単位,及びそのサンプリング
タイミング単位の補正量の出力を切り換えることで、受
信状況に応じた音声コーデックの動作タイミング制御を
最適に行わせることができる。これによって、音声コー
デックの動作タイミング制御を最適に行うための手順,
及びその制御に必要な情報について、従来の情報を流用
し使用することで、新たなハード/ソフトのインタフェ
ースを追加する必要を抑え、ソフトウェアの変更のみで
実現する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図3は本発明を適用
したデジタル移動無線機のブロック構成図であり、基本
構成は従来技術と同様であるが、MODEM部3及びチ
ャネルコーデック部4の動作が一部異る。図1はそのM
ODEM部3の動作を示すフロー図、図2はチャネルコ
ーデック部4の動作を示すフロー図であり、本発明に関
る部分のみを示す。なお、従来技術と同一の部分の詳細
説明は省略する。
【0010】デジタル移動無線機は、アンテナ1を通し
て無線により符号化されたデジタル信号を送受信する無
線部2と、無線部2を通して送受信するデジタル信号の
変復調を行うデジタル変復調部31,相関値計算による
同期シンボル位置を検出しフレーム同期を取る同期検出
部32,及び同期シンボル位置を基に送受信タイミング
を制御する同期タイミング制御部33を有するMODE
M部3と、MODEM部3を通して送受信するデジタル
音声データ以外のデジタル信号データの符号化及び復号
化をそれぞれ行う符号化部41及び復号化部42,音声
コーデック5の動作タイミング制御を行う制御部43を
有するチャネルコーデック部4と、チャネルコーデック
部4を通して送受信するデジタル音声データのPCM音
声信号との相互変換(符号化及び復号化)をそれぞれ行
う符号化部51及び復号化部52を有する音声コーデッ
ク5と、音声コーデック5を通して送受信するPCM音
声信号のアナログ音声信号との相互変換をそれぞれ行う
デジタル・アナログ変換部62及びアナログ・デジタル
変換部61を有するPCMコーデック6と、PCMコー
デック6からのアナログ音声信号を増幅しスピーカ8よ
り音声として出力させるアンプ7と、マイクロホン9か
らのアナログ音声信号を増幅しPCMコーデック6へ供
給するアンプ10と、操作部12の操作キーの操作に応
じて上記各部の動作を制御し各種動作状態を表示部13
に表示するMCPU(中央制御部)11とを備えてい
る。なお、MODEM部3、及びチャネルコーデック部
4は、ソフトウェアにより制御されるデジタル信号処理
プロセッサ(DSP)を用いて実現されている。また、
MCPU11も同様に、ソフトウェアにより制御される
汎用のCPUチップを用いて実現されている。
【0011】本発明のデジタル移動無線機が従来技術の
ものと異る点は、MODEM部3については、受信デー
タの同期検出処理を行い同期検出あるいは同期未検出の
いずれかの状態を示す同期検出情報を生成し、同時に算
出した同期タイミングの補正量を示す同期タイミング制
御情報に付加してチャネルコーデック部4へ出力する点
であり、チャネルコーデック部については、MODEM
部3からの同期タイミング制御情報ごとの同期タイミン
グの補正量の累積値を求め所要制御量として記憶する手
段と、同期検出情報が同期未検出の状態を示す場合の連
続回数を計数する手段と、同期検出情報が同期検出の状
態を示す場合の連続回数を計数する手段と、これらの連
続回数の比較対象となる第1の閾値及び第2の閾値をあ
らかじめ設定する手段と、所要制御量から音声コーデッ
ク5の動作タイミングの補正量を求めるための第1の比
率及びこの第1の比率の所定数分の1である第2の比率
をあらかじめ設定する手段とを有し、同期未検出の状態
を示す同期検出情報の連続回数が第1の閾値を超えた場
合は所要制御量をそのまま音声コーデック5の動作タイ
ミングの補正量とする第1の比率を指定し、同期検出の
状態を示す同期検出情報の連続回数が第2の閾値を超え
た場合は第2の比率を指定し、その他の場合は上記第1
の比率または第2の比率の指定をそのまま維持し、音声
コーデック5の動作タイミング制御時に所要制御量のう
ち指定された比率分の制御量のみを音声コーデック5の
動作タイミングの補正量とし、この補正量分だけ所要制
御量から減ずる点である。
【0012】次に動作を説明する。
【0013】デジタルMCA移動無線機のMODEM部
3は、同期検出動作として、チャネル指定後の受信時に
無線部2から取り込んだデジタル受信データ列をベース
バンド変換し(図1のステップS101,S102)、
その中から予め含まれている既知情報である同期シンボ
ル(例えば、3シンボル構成)の検出を行うために、受
信した同期シンボル付近のデータ(例えば、8シンボル
分程度)について、シンボルデータのサンプリング単位
(例えば、1シンボル当たり24サンプリング)で相関
算出窓をずらしながら相関値計算を行っていき(ステッ
プS103〜S106)、予め設定された閾値を越えた
最大相関値となる地点を同期シンボル位置として検出し
(ステップS104)、この検出点を受信タイミング位
置とみなすことでフレーム同期を取る。この閾値判定の
際に、「同期検出(同期確立)」か、「同期未検出(同
期未確立)」かのいずれかを示す同期検出情報を得るこ
とができる(ステップS107、あるいはステップS1
11)。また、同期タイミング(受信タイミング)制御
動作としては、ステップS105の処理において当該受
信タイミング位置を検出する際に得られた受信信号のシ
ンボル位置のずれ量(サンプリング単位のずれ量)を補
正量(制御量)とし(ステップS112)、これを用い
て次回の当該受信位置を補正する動作を行う(ステップ
S113)。なお、同期未検出の場合は同期シンボル位
置が不明なため、とりあえず補正量(制御量)を“0”
とする。あるいは、MCPU11の指示により任意の値
の同期タイミングの補正量(制御量)を設定するように
することができる。MODEM部3は、この時点までで
得られた、シンボルのサンプリング単位の受信タイミン
グ補正量(1シンボル分のサンプリング数(24)以上
の指定も可能)と、該当する同期検出情報とをチャネル
コーデック部4へ出力する(ステップS114)。その
後、受信データのフレーム単位で上記ステップS101
〜S114の処理を繰り返す。同期未検出の状態を何回
か繰り返すと、MCPU11の指示により無線部2のチ
ャネル指定を切り替え、再度上記処理(ステップS10
1〜S114)を繰り返す。
【0014】チャネルコーデック部4では、MODEM
部3から取り込んだ受信タイミング補正量(制御量),
及び同期検出情報を用いて音声コーデック5に対する、
音声データの取り込み,及び出力許可といった動作タイ
ミング制御を行うに先立ち、MCPU11から当該時点
で指示がなされたかどうか、即ち通話状態であるという
情報があるかどうかの判断を行う。その結果、通話状態
であるならば、次に同期検出情報による受信状況の判断
を行い、同期検出(同期確立)状態及び同期未検出(同
期未確立)状態の出現頻度に応じてMODEM部3から
の受信タイミング補正量に対する音声コーデックの動作
タイミング補正量の割合を切り換える。すなわち、チャ
ネルコーデック部4は、MODEM部3から受信タイミ
ング制御量,及び同期検出情報が出力されるごとにこれ
らを順次取り込み、受信タイミング制御量については、
順次累積し後に説明する音声コーデック5への動作タイ
ミング補正量を含めて+・−の精算を行い、その時点で
必要とされる補正量である所要タイミング制御量とし
(図2のステップS201〜S202)、同期検出情報
についても図示していない同期検出カウンタ及び同期未
検出カウンタを用いて過去に渡ってその履歴を保存して
おく。同期検出カウンタは同期検出情報の内容が同期検
出であるごとに+1され、同期未検出であるとクリアさ
れる。同期未検出カウンタは同期検出情報の内容が同期
未検出であるごとに+1され、同期検出であるとクリア
される。チャネルコーデック部4は、MODEM部3か
ら同期検出情報を受信する度に(ステップS203)、
その内容に応じて同期検出カウンタ及び同期未検出カウ
ンタの更新,クリアを行う(ステップS204,S21
1)。同期未検出カウンタのカウント値(同期未検出連
続回数)があらかじめ設定された第1の閾値(例えば、
5)を超えるか判定し(ステップS212)、超えた場
合は同期が極めて不安定であると認識し、上述の所要タ
イミング制御量から音声コーデック5の動作タイミング
補正量(制御量)を求める変換比率としてあらかじめ設
定された第1の比率、つまり“1/1”を選択し、所要
タイミング制御量をそのまま音声コーデック5の動作タ
イミング補正量とする(ステップS213)。同様に、
同期検出カウンタのカウント値(同期検出連続回数)が
あらかじめ設定された第2の閾値(例えば、5)を超え
るか判定し(ステップS205)、超えた場合は同期が
極めて安定していると認識し、所要タイミング制御量か
ら音声コーデック5の動作タイミング補正量(制御量)
を求める変換比率としてあらかじめ設定された第2の比
率、例えば“1/8”を選択し、所要タイミング制御量
の1/8を音声コーデック5の動作タイミング補正量と
する(ステップS206)。同期未検出カウンタのカウ
ント値が第1の閾値以下の場合、及び同期検出カウンタ
のカウント値が第2の閾値以下の場合は、所要タイミン
グ制御量から音声コーデック5の動作タイミング補正量
を求める変換比率は前回選択した値のままとする。次に
チャネルコーデック部4は、MCPU11より通話状態
を知らせる制御指示を受けていれば(ステップS22
1)、この時点で決定されていた変換比率に従って求め
られた動作タイミング補正量を音声コーデック5に送出
し、その動作タイミングの修正制御を行わせるとともに
(ステップS222)、音声コーデック5へ送出した動
作タイミング補正量の分だけMODEM部3からの受信
タイミング制御量を累積,精算した所要タイミング制御
量から減じておく(ステップS223)。
【0015】以上要約すると、本例のデジタル移動無線
機においては、基本的にAGC制御やAFC制御が正常
になされている場合には、上述したMODEM部3の処
理を行うことで、同期シンボルの検出、及びその受信タ
イミング点はほぼ特定でき、その補正もシンボルのサン
プリングタイミングの単位で行えばよいので、連続して
「同期検出(同期確立)」を示す同期検出情報が得られ
ているときは、比較的受信状況が安定していることにな
り、この場合の受信タイミング補正は大きく動かす必要
がない。よって、受信シンボルサンプリング単位の「1
/8の補正量」を当該受信タイミング補正量とし、この
値で音声コーデック5の動作制御を行う。つまり、音声
コーデック5に対する動作制御の応答を遅くさせること
になる(応答完了までに通常時の8倍かかる)。しか
し、連続して「同期未検出(同期未確立)」情報が得ら
れているときは、受信状況が不安定になっていることに
なり、この場合の受信タイミング補正は受信状況に追従
して変化させる必要がある。よって、「受信シンボル
(サンプリングタイミング単位)の補正量」を当該受信
タイミング補正量とし、この値で音声コーデック5の動
作制御を行う。つまり、音声コーデック5の動作制御の
応答を速くさせることになる。また、「同期検出(同期
確立)」状態及び「同期未検出(同期未確立)」状態が
それぞれ長続きせず頻繁に切り替わる場合は、受信タイ
ミング補正量の算出基準を変更せず従前どおりとする。
このような制御を行うことで、従来では単純に同期検出
状況に連動して制御されていた音声コーデック5の動作
について、その制御の応答速度を調節することで、マル
チパス,フェージング,遅延分散といった要因により受
信信号の急激な変動が生じた場合でも、受信タイミング
位置のばたつき,及び同期シンボル誤検出による誤動作
を防ぐことが可能となり、その結果、受信状況に応じた
音声コーデックの動作タイミング制御を最適に行い、音
切れ,誤動作による雑音の発生といった音声品質の劣化
を抑制することができるようになる。
【0016】なお、連続して何回「同期検出(同期確
立)」が得られたか、あるいは連続して何回「同期未検
出(同期未確立)」が得られたかという判断をするため
の第1及び第2の閾値の設定と、MODEM部3のタイ
ミング補正量から音声コーデック5の動作タイミング補
正量を求めるための第1及び第2の変換比率とは、ソフ
トウェアの処理上であらかじめ任意の値を設定すること
が可能である。あるいは、MCPU11の動作を構成す
るソフトウェア処理を一部分変更することで、操作部1
2より各々設定を行い、また表示部13により現在の設
定状況が確認できるようにすることも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ジタル移動無線機において、MODEM部の同期検出動
作時に、同期検出あるいは同期未検出のいずれかの状態
を示す同期検出情報を生成し、同時に算出した同期タイ
ミングの補正量を示す同期タイミング制御情報に付加
し、その履歴を記録し、補正量の累積値を求め所要制御
量とし、チャネルコーデック部の音声コーデックの動作
タイミング制御時に、同期検出情報により示される同期
検出あるいは同期未検出の履歴状況に応じて所要制御量
から音声コーデックの動作タイミングの補正量を求める
ための比率を切り換え、所要制御量のうち指定された比
率分の制御量のみを前記音声コーデックの動作タイミン
グの補正量とするので、必要時のみ、その時の受信状況
に応じた音声コーデック動作タイミング補正値を出力す
ることで、フェージング等で受信状況が劣化するような
場合でも音声コーデックの最適な動作タイミング制御が
可能となり、その結果、音切れ,誤動作による雑音の発
生といった音声品質の劣化を抑制することができるよう
になる。
【0018】また、MODME部及びチャネルコーデッ
ク部がソフトウェアにより制御されるデジタル信号処理
プロセッサ(DSP)により構成されている場合は、そ
のソフトウェア処理部分のみを上記動作を行うように変
更するだけで、音声コーデックの動作タイミング制御を
最適に行うための手順,及びその制御に必要な情報につ
いて、従来の情報を流用し使用することができ、新たな
ハード/ソフトのインタフェースを追加する必要を抑え
ながら、音声コーデックの最適な動作タイミング制御を
行う効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のMODEM部の動作を
示すフロー図である。
【図2】本発明の一実施の形態のチャネルコーデック部
の動作を示すフロー図である。
【図3】本発明を適用するデジタルMCA移動無線機の
構成を示すブロック構成図である。
【図4】従来技術におけるMODEM部の動作を示すフ
ロー図である。
【図5】従来技術におけるチャネルコーデック部の動作
を示すフロー図である。
【符号の説明】
2 無線部 3 MODEM部 4 チャネルコーデック部 5 音声コーデック 6 PCMコーデック 11 MCPU
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/26 H04L 7/00 H03M 7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信のためのデジタル信号データの
    デジタル変復調,同期検出,及び同期タイミング制御を
    行うMODEM部と、音声情報として入出力されるPC
    M音声信号及び前記MODEM部で処理されるデジタル
    音声データ相互間の符号化及び復号化を行う音声コーデ
    ックと、前記MODEM部で処理されるデジタル音声デ
    ータ以外のデジタル信号データの符号化及び復号化を行
    いこのMODEM部からの同期タイミング制御情報を基
    に前記音声コーデックの動作タイミング制御を行うチャ
    ネルコーデック部とを有するデジタル移動無線機におけ
    る前記音声コーデックの動作タイミングの制御方法にお
    いて、 前記MODEM部の同期検出動作時に、同期検出あるい
    は同期未検出のいずれかの状態を示す同期検出情報を生
    成し、同時に算出した同期タイミングの補正量を示す前
    記同期タイミング制御情報に付加し、 前記同期タイミング制御情報の履歴を記録し、前記同期
    タイミングの補正量の累積値を求め所要制御量とし、 前記チャネルコーデック部の前記音声コーデックの動作
    タイミング制御時に、前記同期検出情報により示される
    同期検出あるいは同期未検出の履歴状況に応じて前記所
    要制御量から前記音声コーデックの動作タイミングの補
    正量を求めるための比率を切り換え、前記所要制御量の
    うち指定された比率分の制御量のみを前記音声コーデッ
    クの動作タイミングの補正量とし、この補正量分だけ前
    記所要制御量から減ずることを特徴とする音声コーデッ
    クタイミング制御方法。
  2. 【請求項2】 前記同期検出情報が同期未検出の状態を
    示す場合の連続回数及び同期検出の状態を示す場合の連
    続回数をそれぞれ計数し、前記同期未検出の状態を示す
    同期検出情報の連続回数があらかじめ設定された第1の
    閾値を超えると、前記所要制御量から前記音声コーデッ
    クの動作タイミングの補正量を求めるための比率として
    前記所要制御量をそのまま前記音声コーデックの動作タ
    イミングの補正量とする第1の比率を指定し、前記同期
    検出の状態を示す同期検出情報の連続回数があらかじめ
    設定された第2の閾値を超えると、前記比率として前記
    第1の比率をあらかじめ設定された数で割った値である
    第2の比率を指定し、前記同期未検出の状態を示す同期
    検出情報の連続回数及び前記同期検出の状態を示す同期
    検出情報の連続回数がそれぞれ前記第1の閾値及び第2
    の閾値を超えなければ、前記第1の比率または第2の比
    率の指定をそのまま維持することを特徴とする請求項1
    記載の音声コーデックタイミング制御方法。
  3. 【請求項3】 無線通信のためのデジタル信号データの
    デジタル変復調,同期検出,及び同期タイミング制御を
    行うMODEM部と、音声情報として入出力されるデジ
    タル音声信号及び前記MODEM部で処理されるデジタ
    ル音声データ相互間の符号化及び復号化を行う音声コー
    デックと、前記MODEM部で処理されるデジタル音声
    データ以外のデジタル信号データの符号化及び復号化を
    行いこのMODEM部からの同期タイミング制御情報を
    基に前記音声コーデックの動作タイミング制御を行うチ
    ャネルコーデック部とを有し、前記MODEM部及びチ
    ャネルコーデック部がソフトウェアにより制御されるデ
    ジタル信号処理プロセッサから構成されているデジタル
    移動無線機において、 前記MODEM部が、受信データの同期検出処理を行
    い、同期検出あるいは同期未検出のいずれかの状態を示
    す同期検出情報を生成し、同時に算出した同期タイミン
    グの補正量を示す前記同期タイミング制御情報に付加
    し、 前記チャネルコーデック部が、前記同期タイミング制御
    情報ごとの前記同期タイミングの補正量の累積値を求め
    所要制御量として記憶する手段と、前記同期検出情報が
    同期未検出の状態を示す場合の連続回数を計数する手段
    と、前記同期検出情報が同期検出の状態を示す場合の連
    続回数を計数する手段と、これらの連続回数の比較対象
    となる第1の閾値及び第2の閾値をあらかじめ設定する
    手段と、前記所要制御量から前記音声コーデックの動作
    タイミングの補正量を求めるための第1の比率及びこの
    第1の比率の所定数分の1である第2の比率をあらかじ
    め設定する手段とを有し、前記同期未検出の状態を示す
    同期検出情報の連続回数が前記第1の閾値を超えた場合
    は前記所要制御量をそのまま前記音声コーデックの動作
    タイミングの補正量とする前記第1の比率を指定し、前
    記同期検出の状態を示す同期検出情報の連続回数が前記
    第2の閾値を超えた場合は前記第2の比率を指定し、そ
    の他の場合は前記第1の比率または第2の比率の指定を
    そのまま維持し、前記音声コーデックの動作タイミング
    制御時に前記所要制御量のうち指定された比率分の制御
    量のみを前記音声コーデックの動作タイミングの補正量
    とし、この補正量分だけ前記所要制御量から減ずること
    を特徴とするデジタル移動無線機。
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