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JP2834069B2 - チップイングラス型蛍光表示管 - Google Patents
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JP2834069B2 - チップイングラス型蛍光表示管 - Google Patents

チップイングラス型蛍光表示管

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JP2834069B2
JP2834069B2 JP10522196A JP10522196A JP2834069B2 JP 2834069 B2 JP2834069 B2 JP 2834069B2 JP 10522196 A JP10522196 A JP 10522196A JP 10522196 A JP10522196 A JP 10522196A JP 2834069 B2 JP2834069 B2 JP 2834069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光表示管に関
し、特に駆動用ICを真空外囲器内に内蔵するチップイ
ングラス型蛍光表示管に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示管は、自発光で視認性が優れて
いる表示装置としてオーディオ、VTR等の家電製品か
ら自動車電装品及び計測器等の産業機器に至る幅広い分
野で用いられている。その中でも、チップイングラス型
蛍光表示管は、駆動用ICを真空外囲器に内蔵している
ため、外部へ導出するリードを削減し、全体の小型化、
モジュール実装の容易化及び真空内にICチップを実装
することによる高信頼性が確保されるという特徴を有し
ている。
【0003】チップイングラス型蛍光表示管の基本構造
は、図10に示すようにガラス基板1にスパッタ法によ
りAl薄膜の給電配線10が形成され、次に高耐圧の絶
縁性を確保するため、2層の絶縁層21,22を形成す
る。次に絶縁層21,22の開口部に導通用のグラファ
イトを充填し、その上の絶縁層上に表示画素の形状をし
た導通層5を形成し、さらに、蛍光体層6を塗布する。
一方、ICチップ搭載部は、絶縁層上に接着剤となるポ
リイミド樹脂4がスタンプされた後、その上にICチッ
プ9がマウントされ、一定時間加熱放置し、樹脂を硬化
させICチップ9を固着する。その後、ICチップの入
出力部のパッドと基板上のボンディングパッド7とが、
ボンディングワイヤ8によりボンディングされる。この
場合、ICチップの下の絶縁層は、他の部分の絶縁層2
1,22と分離されておらず一体になっている。この
後、グリッド11,フィラメント12等の電極部品やカ
バーガラス13と共に組み立てられ、フリットガラスの
溶融によって封止が行なわれ、最後に内部を真空に引き
封止して仕上げを行ない完成する。
【0004】ここで、ICチップ搭載部の絶縁層の形状
に関しては、次のような提案がなされている。例えば、
特開平5−74348には、図11に示すようにガラス
基板1上にAlの給電配線が形成され、絶縁層51がス
クリーン印刷によって2層塗布される。その際、スクリ
ーンを2種類用い第1層絶縁層のICチップ9搭載部の
第1の開口41を設け、第1層目絶縁層を被覆する第2
層目絶縁層に第2の開口42を設ける。第1層及び第2
層の絶縁層の厚みは、各々20μmとするので第1の開
口の深さは40μm、第2の開口の深さは20μmとな
る。また、第1の開口41の大きさは、少なくとも2辺
をICチップ9の対応する辺の大きさよりも小さくし、
第2の開口42は、短辺方向の長さがICチップ9の長
さよりも0.1μm程度大きくし、長辺方向はICチッ
プ9をマウントする際に振動を与えてICチップ9とポ
リイミド樹脂4とをなじませるので、その振幅の分だけ
大きくとる必要がある。ワイヤボンディングはICチッ
プ9をマウントしポリイミド樹脂4の粘着性と第2の開
口42による仮止めの状態で行なっている。
【0005】また、特開平5−89805には、図12
(a),(b)に示すように絶縁層51の第2の溝32
には、ダイボンド材61が塗布され、その上にICチッ
プ9が第1の溝31に嵌合する形でマウントされてい
る。又、図12(c),(d)では、第2の溝32の2
辺はチップサイズより大きく、残りの2辺は、チップサ
イズより小さくなっており第1の溝もそれぞれに応じて
大きくなっている部分を有する構造になっている。
【0006】これら2つの提案は、チップイングラス型
蛍光表示管のICチップ搭載部の下の2層化された絶縁
層において、基板側の第1層絶縁層には、ICチップ辺
の何れかに嵌合し、第2層絶縁層はそれより大き目の開
口を形成し、ダイボンド材を充填してICチップを固定
する構成である。以上の構成では、何れもICチップ搭
載部の下部には、その接着面に対応する絶縁層は全く残
されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、IC
チップ搭載部の絶縁層とICチップの接着剤として用い
るポリイミド樹脂層との接合面に、ガラス基板まで至る
クラックが生じ絶縁層の下を通るAlの給電配線が断線
する。その理由は、製造工程における封止工程等の熱工
程及びチップグラス型蛍光表示管の動作時ICチップの
発熱により、ICチップ、ポリイミド樹脂、絶縁層及び
ガラス基板間の熱膨張率の差異により、歪を生じるから
である。
【0008】本発明は、チップイングラス型蛍光表示管
において、動作不良の原因の1つに、ICチップ搭載部
下を通るAlの給電配線まで至る基板クラックがあり、
これを解消することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス基板上
に形成された給電配線と、この給電配線を被覆し、IC
チップ搭載部周辺のボンディングパッド部に開口を有す
るガラス基板側1層目絶縁層及びその上に形成される2
層目絶縁層と、この絶縁層にICチップを接合させる接
着剤層を形成し、この接着剤層上に駆動用のICチップ
を搭載した蛍光表示管において、ICチップ搭載部の2
層の絶縁層に貫通してICチップを包囲する溝を形成し
て、ICチップ搭載部の絶縁層を島状に他と分離した構
造を有することを特徴とする。なお、第2層目絶縁層に
対して第1層目絶縁層を厚くしてもよい。また、第2層
絶縁層に溝を形成してもある程度の効果が得られる。
【0010】IC搭載部直下の絶縁層を島状に他と分離
している。こうすることにより、製造工程における熱履
歴及びチップイングラスの動作時のICチップの発熱に
より、ICチップ、接着剤、絶縁層及びガラス基板間に
熱膨張率の差による応力により歪を生じるが、絶縁層を
島状に他と分離してあるためにICチップ下の絶縁層の
歪による変位量を軽減することができて、ガラス基板上
の絶縁層の下を通るAlの給電配線の断線を防ぐことが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明について図面を参照して詳
細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の一
部切り欠き平面図、図2は図1のICチップ搭載部の部
分拡大平面図、図3(a)は図2のA−A′線の断面
図、図3(b)は図2のB−B′線断面図、図4はIC
チップ搭載前の第1の実施の形態の絶縁層の開口部の斜
視図である。
【0012】第1の実施の形態は、図1〜図4に示すよ
うに、スクリーン印刷によって表面にAlの給電配線が
形成されたガラス基板1上に、所定の厚みを得るため2
層化された絶縁層が塗布される。その際に、スクリーン
を2種類用い、ICチップ9搭載部直下のガラス基板1
に接する第1の溝31を作り、その上に第2の溝32を
段差をつけて作る。絶縁層の厚さは、各々約10μm×
2=20μmなので第1の溝31の深さは20μm、第
2の溝32の深さは10μmとなる。また、溝の幅は
0.8mm程度である。ICチップ9搭載部の島状の第
1層目絶縁層21の長さと幅は、ICチップ9よりも
0.2mm程大きく、また第2層目絶縁層22の長さと
幅は第1層目絶縁層よりも0.1mm程度小さい。
【0013】この2層の絶縁層には、蛍光体層6とAl
の給電配線との導通をとるための貫通穴が設けられ、そ
の貫通穴には導通用の導通層5が塗布される。そして、
第2層目絶縁層22の上には、導通用の導通層5を介し
て表示画素の形状をしたグラファイト層が設けられ、そ
の上に蛍光体層6が形成される。また、ICチップ9搭
載部直下の島状の絶縁層の上部に接着剤として用いるポ
リイミド樹脂4を塗布し、その上にICチップ9をマウ
ントし、一定時間加熱し硬化させてICチップ9を固着
する。この状態で基板上のボンディングパッド7とIC
チップ9側の接続リードがワイヤボンダによってボンデ
ィングワイヤ8で結線される。その後、フィラメント等
の電極部品やカバーガラス等で共に組み合せて、フリッ
トガラスの溶融によって封止が行なわれる。そして、内
部を真空に引き封止し、仕上げそして完成する。このよ
うに本実施の形態では、ICチップ搭載部直下の絶縁層
を島状に他の部分と分離しているので、製造工程やIC
動作時の熱によるガラス基板と絶縁層間の熱ストレスに
よる歪量を軽減でき、クラックなどの発生を防止でき
る。
【0014】図5は、本発明の第2の実施の形態を示す
断面図である。この第2の実施の形態の製造方法は、第
1の実施の形態とほぼ同じであるが、第1の溝31の深
さを約15μmとする。これは、第1層目の絶縁層21
の厚さを、第1の実施の形態より厚くし、熱容量を大き
くし、熱によるストレスを緩和する利点がある。
【0015】図6は本発明の第3の実施の形態のICチ
ップ搭載部の部分拡大平面図、図7(a)は、図6のC
−C′線の断面図、図7(b)は、図6のD−D′線の
断面図、図8はICチップ搭載前の第3の実施の形態の
絶縁層の開口部の斜視図である。第3の実施の形態の製
造方法は、第1の実施の形態とほぼ同じであるが、IC
チップ9搭載部直下の絶縁層に関し、第2層目絶縁層2
2だけを島状に他と分離し、第2層目絶縁層22の開口
部にある第1層目絶縁層21にも放熱機能を持たせて、
熱膨張によるストレスを第2層目絶縁層22で吸収させ
る。
【0016】図9は、本発明の第4の実施の形態を示す
断面図である。第4の実施の形態の製造方法は、第1の
実施の形態と同じで、第2及び第3の実施例の変形例と
して、図9に示すような、第1の溝の深さを約15μm
とし、第1層目絶縁層21を厚くすることで熱容量を大
きくし、加えてICチップ9搭載部直下の絶縁層に関
し、第2層目絶縁層22だけを、島状に他と分離するこ
とで第2層目絶縁層22の開口部に放熱機能を持たせ、
熱膨張によるストレスを吸収させる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ICチップ搭載部の絶縁層の下部のAlの給電配線の断
線を防ぐことができるようになる。その理由は、ICチ
ップ搭載部の絶縁層を島状に他と分離することで製造工
程における熱履歴及びチップイングラス型蛍光表示管の
動作時のICの発熱によるガラス基板の絶縁層間での熱
ストレスによる歪量を軽減できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の一部切り欠き平面
図である。
【図2】図1のICチップ搭載部の部分拡大平面図であ
る。
【図3】(a)は、図2のA−A′線の断面図、(b)
は、図2のB−B′線の断面図である。
【図4】ICチップ搭載前の第1の実施の形態の絶縁層
の開口部の斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態のICチップ搭載部
の部分拡大図である。
【図7】(a)は図6のC−C′線の断面図、(b)は
図6のD−D′線の断面図である。
【図8】ICチップ搭載前の第3の実施の形態の絶縁層
の開口部の斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態の断面図である。
【図10】従来のチップイングラス型蛍光表示管全体構
成図である。
【図11】特開平5−74348に示された従来例の断
面図である。
【図12】(a)〜(d)は、特開平5−89805に
開示された従来例を示す図である。
【符号の説明】 1 ガラス基板 4 ポリイミド樹脂 5 導通層 6 蛍光体層 7 ボンディングパッド 8 ボンディングワイヤ 9 ICチップ 21 第1層目絶縁層 22 第2層目絶縁層 31 第1の溝 32 第2の溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上に形成された給電配線と、
    この給電配線を被覆し、ICチップ搭載部周辺のボンデ
    ィングパッド部に開口を有するガラス基板側1層目絶縁
    層及びその上に形成される2層目絶縁層と、この絶縁層
    にICチップを接合させる接着剤層を形成し、この接着
    剤層上に駆動用のICチップを搭載したチップイングラ
    ス型蛍光表示管において、前記ボンディングパッド部の
    開口を含むようにICチップ搭載部の2層の絶縁層に貫
    通してICチップを包囲する溝を形成して、ICチップ
    搭載部の絶縁層を島状に他と分離した構造を有すること
    を特徴とするチップイングラス型蛍光表示管。
  2. 【請求項2】 第2層目絶縁層に対して第1層目絶縁層
    を厚くした構造を有することを特徴とする請求項1記載
    のチップイングラス型蛍光表示管。
  3. 【請求項3】 ガラス基板上に形成された給電配線と、
    この給電配線を被覆し、ICチップ搭載部周辺のボンデ
    ィングパッド部に開口を有するガラス基板側1層目絶縁
    層及びその上に形成される2層目絶縁層と、この絶縁層
    にICチップを接合させる接着剤層を形成し、この接着
    剤層上に駆動用のICチップを搭載したチップイングラ
    ス型蛍光表示管において、前記ボンディングパッド部の
    開口を含むようにICチップ搭載部の2層目の絶縁層に
    のみICチップを包囲する溝を形成して、ICチップ搭
    載部の2層目絶縁層を島状に他と分離した構造を有する
    ことを特徴とするチップイングラス型蛍光表示管。
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