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JP2853365B2 - 誘導加熱調理器の温度制御装置 - Google Patents
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JP2853365B2 - 誘導加熱調理器の温度制御装置 - Google Patents

誘導加熱調理器の温度制御装置

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JP2853365B2
JP2853365B2 JP10243291A JP10243291A JP2853365B2 JP 2853365 B2 JP2853365 B2 JP 2853365B2 JP 10243291 A JP10243291 A JP 10243291A JP 10243291 A JP10243291 A JP 10243291A JP 2853365 B2 JP2853365 B2 JP 2853365B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭において使用
される誘導加熱調理器の温度制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロコンピューターを利用し
た温度制御機能を持つ一般的な調理機器における、温度
測定方法を図5,図6,図7に示す。
【0003】まず、図5において、Rthは、温度検知
手段のサーミスタであり、このサーミスタRthは、温
度が上昇するとその抵抗値が下がるものである。
【0004】COMPはコンパレータで、a点とb点の
電圧を比較しa点がb点に比べて高い電圧であるときは
Highを出力し、逆の場合はLowを出力して、その
出力結果をマイクロコンピューターの入力1端子に入力
しているものである。
【0005】R24〜R31は抵抗で、マイクロコンピ
ューター内でトランジスタ等により構成されたスイッチ
をオープンもしくはクローズする事により、直流電源を
サーミスタRthと抵抗R23で分圧したb点の電圧を
変化させている。
【0006】そのときの動作を図6に示す。まずF部に
おいては、スイッチSW21〜SW28までがオープン
状態でb点の電圧は、サーミスタRthとR23の抵抗
値で決まる電圧になっている。
【0007】ここでスイッチSW21を閉じるとb点の
電圧はG部のようにR23とR24の合成抵抗値=1/
(1/R23+1/R24)と、サーミスタRthの分
圧になり、コンパレータCOMPによりこの電圧をa点
の電圧と比較するとコンパレータCOMPの出力はHi
ghである。
【0008】このように、スイッチSW21から順番に
オープン、クローズを続けていくと、H点においてつま
りスイッチSW23をクローズにしたときにb点の電圧
がa点の電圧より高くなり、コンパレータCOMPの出
力がいままでとは反転する。
【0009】このときスイッチSW23をクローズにし
たときマイクロコンピューターの入力1端子への入力が
反転した事により、そのときのサーミスタRthの測定
した温度は、抵抗R24〜R26の合計の抵抗値で設定
した温度であると、マイクロコンピューターにより判断
しているものである。
【0010】そしてサーミスタRthの測定温度がさら
に上昇してその抵抗値が小さくなると、スイッチSW2
3をクローズしてもコンパレータCOMPの出力が反転
せず、スイッチSW24をクローズして初めてコンパレ
ータCOMPの出力が反転するため、抵抗R24〜R2
7の合計の抵抗値で設定した温度に達したと判断するも
のである。
【0011】またこの図5の従来例の回路構成では、抵
抗R24〜R31の抵抗値を変える事により容易に制御
温度を変更する事ができるものである。
【0012】もう1つの従来の温度測定方法は、図7に
示す回路構成となっている。Rthは、図5と同様に温
度検知手段のサーミスタであり、このサーミスタRth
は、温度が上昇するとその抵抗値が下がるものである。
R41は抵抗で、この抵抗値は、サーミスタによる温度
測定範囲におけるRthの変化のほぼ中心に設定される
のが一般的である。
【0013】この構成による温度測定動作は、温度変化
によってRthが変化するとその変化に応じてサーミス
タRthと抵抗R41によって直流電源Vddを分圧し
たc点の電圧がマイクロコンピューターのA/D入力端
子で読み込まれ、予めマイクロコンピューターにプログ
ラムされたデータと読み込まれた電圧を比較する事によ
りサーミスタRthの抵抗値、すなわちサーミスタの検
知温度を判断するもので、この構成では図5の第1の従
来例の様に高速なスイッチング動作を行なわないためサ
ーミスタ等から進入するノイズに対しても安定して動作
しているものである。
【0014】また、図7の回路構成においてC41とC
42は、サーミスタ等から進入するノイズを吸収するた
めのものである。
【0015】そして、図5、図7いずれにおいても測定
した温度結果に基づいて制御手段により高周波電源をコ
ントロールして負荷の温度を設定どうりに保っているも
のである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図5の従
来の加熱調理器の温度制御装置構成では、サーミスタ等
から進入するノイズによってマイクロコンピューターが
誤動作するのを防ぐため、コンデンサC22によってそ
のノイズを吸収しようとしていたが、誘導加熱調理器に
おいては、負荷である鍋の近くに設けられたサーミスタ
からマイクロコンピューターへのびた配線に誘導加熱装
置の電界により一般の調理機器よりはるかに大きなノイ
ズが進入する事になり、この大きなノイズを吸収するた
めにコンデンサC22の容量を大きくしていくと、図6
の破線で示すように温度制御を敏感に行うために高速で
動作している温度検知のパルス波形がなまってしまって
温度を測定できなくなる、という不具合点を有してい
た。
【0017】また、ノイズ防止を重点的に考えて、図7
に示す回路構成を採用した場合には、A/D変換入力端
子を利用すると高速なスイッチング動作がないので第1
の従来例に比べて安定して温度測定動作が行えるのに加
えてコンデンサC41,C42の容量を調節する事によ
り誘導加熱装置からの大きなノイズを吸収する事ができ
るが、その反面、制御温度のデータをマイクロコンピュ
ーターにプログラムとして組み込んでしまうため、いっ
たん設定した制御温度を変更する事ができない、という
不具合点を有していた。
【0018】本発明は上記課題を解決するもので、誘導
加熱調理器の大きなノイズに対しても誤動作せずに安定
して動作し、かつ、簡単な方法で制御温度の設定も変更
できる、誘導加熱調理器の温度制御装置を提供する事を
第1の目的とする。
【0019】本発明の第2の目的は、マイクロコンピュ
ーターのメモリー内部の初期設定温度に対して、設定温
度の補正を行いたい温度が高い場合も低い場合も温度の
補正が安定して行われる誘導加熱調理器の温度制御装置
を提供する事である。
【0020】本発明の第3の目的は、温度補正用の第2
の温度検知素子のサーミスタの温度検知不良や、誘導加
熱調理器のノイズ等により、温度補正が不正規に行われ
ることのないようにする誘導加熱調理器の温度制御装置
を提供する事である。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1の手段は、高周波電源と加熱コイル等か
らなる誘導加熱装置と、所定の直流電圧を出力する直流
電源と、この直流電源により動作する1個以上のA/D
変換入力端子と1個以上の入力端子と複数の出力端子を
備えたマイクロコンピューターと、前記誘導加熱装置に
より加熱される鍋等の負荷の温度を測定する第1の温度
検知素子のサーミスタと、前記誘導加熱装置により加熱
される鍋等の負荷の温度を測定する第2の温度検知素子
のサーミスタと、第1の基準抵抗と前記第1の温度検知
素子のサーミスタを直列に接続した回路の両端に直流電
源を印加し、この第1の基準抵抗と第1のサーミスタの
抵抗値で前記直流電源の電圧を分圧した電圧を、前記マ
イクロコンピューターのA/D変換入力端子に入力する
事により、分圧した電圧と、予めマイクロコンピュータ
ーに記憶された使用者が任意に選択する事のできる所定
の複数の制御温度に該当する複数の電圧値とを比較する
事により第1のサーミスタの検知温度を測定する第1の
温度測定手段と、第2の基準抵抗と前記第2の温度検知
素子のサーミスタの直列に接続した回路の両端に直流電
源を印加し、この第2の基準抵抗と第2のサーミスタの
抵抗値で前記直流電源の電圧を分圧した電圧を、、所定
の基準電圧と比較する事により第2のサーミスタの検知
温度を測定する第2の温度測定手段と、前記マイクロコ
ンピューターの複数の出力端子に複数の抵抗を接続し、
この出力端子を前記直流電源の正電圧側や負電圧側に接
続、もしくはいずれにも接続しない状態に切り替える事
により、前記第2の基準抵抗の抵抗値を変更して前記第
2の温度測定手段によって複数の制御温度を測定できる
ようにする基準抵抗変更手段と、前記第2の温度測定手
段により測定した温度が前記基準抵抗変更手段によって
設定した所定の温度となった時点の第1の温度測定手段
の測定温度を、前記マイクロコンピューターに予め記憶
された制御温度と入れ換えて記憶する温度補正手段と、
前記第1の温度測定手段の出力に基づいて、この温度補
正手段により補正された前記マイクロコンピューターに
記憶された所定の複数の温度から選択した任意の温度と
なるように、前記誘導加熱装置を制御する制御手段と、
を設けたものである。
【0022】第2の手段は、第1の手段において、誘導
加熱装置にて加熱を開始した時点で第2の温度測定手段
の測定温度が基準抵抗変更手段で設定した所定の制御温
度よりも高い場合には、第2の温度測定手段の測定温度
が基準抵抗変更手段で設定した所定の制御温度よりも低
くなるまで加熱を停止し、一旦第2の温度測定手段の測
定温度が所定の制御温度よりも低くなった時点で、第1
の温度測定手段によりマイクロコンピューターに記憶し
た制御温度になるよう誘導加熱装置を制御することによ
り、第2の温度測定手段の検知温度が上昇中にのみ温度
補正手段が動作するようにしたものである。
【0023】第3の手段は、第1の手段において、温度
補正手段により第2の温度測定手段により測定した温度
が基準抵抗変更手段によって設定した所定の温度となっ
た時点の第1の温度測定手段の測定温度を、前記マイク
ロコンピューターに予め記憶された制御温度と入れ換え
る際に、この時点の第1の温度測定手段の測定温度と、
記憶されていた制御温度の差が所定の温度以下である場
合にのみ温度補正手段が動作するようにしたものであ
る。
【0024】
【作用】上記第1の手段によれば、本発明による誘導加
熱調理器の温度制御装置は、マイクロコンピューター内
に記憶された温度に調節するための温度測定の入力は、
誘導加熱調理器の高周波電源からのノイズに対しても安
定して動作するA/D変換入力端子を利用した第1の温
度測定手段にて行い、またその制御温度は、第2の温度
測定手段によって測定した温度が基準抵抗変更手段によ
り任意に設定した温度に達した時点の第1の温度測定手
段の測定温度に補正して決定されるものである。
【0025】第2の手段では、誘導加熱装置によって加
熱を開始した際に、第2の温度測定手段の測定温度が基
準抵抗変更手段で設定される制御温度よりも高い場合に
は、第2の温度測定手段の測定温度が一旦基準抵抗変更
手段で設定される制御温度を下回るまで加熱を停止し、
その時点から第1の温度測定手段の測定温度の入力に従
ってマイクロコンピューターに記憶された制御温度を目
指して温度上昇をさせることにより、第1の手段によっ
て温度補正手段で温度の補正を行う際に、この補正動作
を温度上昇中に限定することができるものである。つま
りこのことにより、初期のマイクロコンピューター内に
記憶させている制御温度を、必要とされる制御温度の上
限よりも高く設定しておけば、高い温度より低い温度へ
必ず温度の補正が行われるものである。
【0026】第3の手段では、第1の手段で制御温度の
補正を行う際に、第2の温度測定手段によって測定した
温度が基準抵抗変更手段により任意に設定した温度に達
した時点の第1の温度測定手段の測定温度と、マイクロ
コンピューター内にあらかじめ記憶された温度の差が所
定温度差以内の時にのみ温度の補正を行うようにするも
のである。このことにより第2の温度測定手段が、誘導
加熱調理器の高周波電源より発生するノイズ等により温
度を誤って測定した際にも温度補正手段が不正規に動作
することを防止するものである。
【0027】
【実施例】以下、その実施例を図面を参照して説明す
る。
【0028】図1に本発明による加熱調理器の温度制御
装置の第1の実施例の構成図を示す。図1において、1
は誘導加熱装置で、商用交流電源から高周波の電圧をつ
くる高周波電源1aと、加熱コイル1bによって構成さ
れている。2は商用交流電源からマイクロコンピュータ
ーや制御回路の電源として直流電圧Vdd=5V(D
C)を発生させる直流電源、3はマイクロコンピュータ
ーで、A/D変換入力端子と、一般のHigh/Low
の入力を検知する入力端子と、複数の出力端子を有して
いる。
【0029】4は第1の温度検知素子であるサーミスタ
で、負荷である鍋12の温度を測定している。5は第2
の温度検知素子のサーミスタで、第1のサーミスタ4と
同じく鍋12の温度を測定している。またこの2つの温
度検知素子のサーミスタ4,5は、同じ温度を測定する
よう近接して設置されている構成である。
【0030】6は第1の温度測定手段で、第1の基準抵
抗R1と第1のサーミスタ4の抵抗値Rth1によって
直流電源2のVddを分圧した電圧をマイクロコンピュ
ーターのA/D入力端子に取り込むことにより、マイク
ロコンピューターのメモりーに記憶しているデータと比
較してそのときの第1のサーミスタ4の抵抗値、すなわ
ち第1のサーミスタ4の検知温度を測定している。
【0031】7は第2の温度測定手段、8は基準抵抗変
更手段である。この第2の温度測定手段7による温度測
定動作は、まず基準抵抗変更手段8のマイクロコンピュ
ーター内部のスイッチSW1を閉じると電圧比較器CO
MPへの入力V−は、第2のサーミスタ5の抵抗値Rt
h2と、第2の基準抵抗R4とR5の合成抵抗値1/
(1/R4+1/R5)によって直流電源2のVddを
分圧した電圧となる。この入力電圧V−を抵抗R2・R
3による入力電圧V+と比較してその結果をマイクロコ
ンピューター3の入力1端子に取り込むことによって抵
抗R4とR5の合成抵抗値によって設定した温度に第2
のサーミスタ5の抵抗値がなっているかどうかを判断し
ている。
【0032】そして次にスイッチSW1を開放してスイ
ッチSW2を閉じることにより今度は、抵抗R5とR6
の合計の抵抗値と抵抗R4の合成抵抗値によって設定し
た温度に第2のサーミスタ5が達したかどうかの判断を
している。つまりスイッチSW1からSW8を順番に切
り替えていくと、基準抵抗変更手段8により切り替わっ
た抵抗値と第2のサーミスタ5のそのときの検知温度に
よる抵抗値を順次比較することになり、電圧比較器CO
MPの出力が反転したときの基準抵抗変更手段8の合成
抵抗値により設定した温度がそのときの第2のサーミス
タの検知温度であり、スイッチSWの数だけつまり8段
階の温度を測定しているものである。
【0033】9は、雑音防止手段で誘導加熱装置1から
発生する高周波ノイズがA/D入力端子に進入して第1
の温度測定手段6が誤動作するのを防止しているもの
で、コンデンサC1と電解コンデンサC2により構成さ
れている。
【0034】10は温度補正手段で、第2の温度測定手
段7により測定した温度が基準抵抗変更手段8によって
設定した所定の温度となった時点の第1の温度測定手段
7の測定温度を、マイクロコンピューター3のメモリー
に予め記憶された制御温度と入れ換えて記憶するもので
ある。
【0035】11は制御手段で、マイクロコンピュータ
ー内部のメモリーと第1の温度測定手段7の測定結果を
もとに負荷である鍋12の温度を所定の温度に保つよう
制御するものである。
【0036】次にこの第1の実施例の動作を図面に基づ
いて説明する。図2は本発明の第1の実施例の動作をし
めすタイミングチャートである。ここで図2の(a)に
は第1の温度測定手段6の測定結果を、図2の(b)に
は第2の温度測定手段7の測定結果を示している。図2
の(a)においては、マイクロコンピューター3のA/
D入力端子の256段階の分解能で測定するため測定結
果が滑らかな曲線になり、図2の(b)においては、基
準抵抗変更手段8の測定点が8点であるため、温度の判
定は8段階以内で測定結果がでている。
【0037】図2において、時間0で温度制御を開始す
ると、まずマイクロコンピューター3のメモリーに記憶
された初期の温度設定値S1を目指して温度上昇するよ
うに制御手段11により誘導加熱装置1をコントロール
する。このとき第1のサーミスタ4と第2のサーミスタ
5は、近接して設けられているため、測定温度はほぼ同
様に上昇していくものである。そして温度上昇中にA点
において第2のサーミスタ5が基準抵抗変更手段8によ
り設定した所定の温度T1を越えた時点で補正手段10
が働き、そのA点での第1の温度測定手段6の入力S1
0を制御温度としてその温度を保つように制御手段11
により誘導加熱装置1をコントロールするものである。
【0038】第2の実施例においては、誘導加熱装置1
にて加熱を開始した時点で第2の温度測定手段7の測定
温度が基準抵抗変更手段8で設定した所定の制御温度よ
りも高い場合には、第2の温度測定手段7の測定温度が
基準抵抗変更手段8で設定した所定の制御温度よりも低
くなるまで加熱を停止し、一旦第2の温度測定手段7の
測定温度が所定の制御温度よりも低くなった時点で、第
1の温度測定手段6によりマイクロコンピューターに記
憶した制御温度になるよう誘導加熱装置1を制御するこ
とにより、第1の実施例における補正手段10の温度補
正動作を温度上昇中に限定したものである。
【0039】図3はこの第2の実施例の動作を示すタイ
ミングチャートである。図3においては例えば連続して
調理を行なったりした場合を想定し、加熱開始時点で負
荷の温度が制御温度よりも高い場合を示している。図3
(a)には第1の温度測定手段6の測定温度、図3
(b)には第2の温度測定手段7の測定温度を示してい
る。
【0040】ここで時間0点で加熱を開始しようとした
場合、図3(b)に示すように第2の温度測定手段7の
測定温度が基準抵抗変更手段8で設定される制御温度T
2よりも高くなっているため、B点において第2の温度
測定手段7の測定温度が制御温度T2を下回るまで加熱
を停止し、B点以降、第1の温度測定手段6の測定温度
入力にしたがってマイクロコンピューター3のメモリー
に記憶された初期の温度設定値S2を目指して温度上昇
するように制御手段11により誘導加熱装置1をコント
ロールするものである。
【0041】そして温度上昇中に、C点において第2の
温度測定手段7の測定温度が制御温度T2を越えた時点
で補正手段10が働き、そのC点での第1の温度測定手
段6の入力S20を制御温度としてその温度を保つよう
に制御手段11により誘導加熱装置1をコントロールす
るものである。
【0042】このことにより、マイクロコンピューター
3のメモリーに記憶された初期の温度設定値を、基準抵
抗変更手段8で設定される第2の温度測定手段7の制御
温度より高く設定しておけば、必ず補正手段10が動作
し、基準抵抗変更手段8の抵抗値を変更するだけで求め
る制御温度が任意に設定できるようになるものである。
【0043】第3の実施例においては、第1の実施例に
おいて温度補正手段10によって制御温度の補正を行う
際に、第2の温度測定手段7によって測定した温度が基
準抵抗変更手段8により任意に設定した制御温度に達し
た時点の第1の温度測定手段6の測定温度と、マイクロ
コンピューター3内にあらかじめ記憶された温度の差が
所定温度差以内の時にのみ温度の補正を行うようにする
ものである。このことにより第2の温度測定手段6が、
誘導加熱装置1の高周波電源1aより発生するノイズ等
により温度を誤って測定した際にも温度補正手段10が
不正規に動作することを防止するものである。
【0044】図4は第3の実施例の動作を示すタイミン
グチャートである。図4(a)には第1の温度測定手段
6の測定温度、図4(b)には第2の温度測定手段7の
測定温度を示している。図3において加熱開始後温度上
昇を続けている途中で、D点において、第2の温度測定
手段7の測定結果が、誘導加熱装置の高周波電源より発
生するノイズ等により異常になった場合、その時の第1
の温度測定手段6の測定温度S0とマイクロコンピュー
ター3のメモリーに記憶された制御温度S3の温度差が
A/D入力端子の256の分解能の内20ビット以上で
あるときは、これを異常と判断して温度補正手段10の
動作を禁止し、その後温度上昇を続けてE点において第
2の温度測定手段7の測定温度が基準抵抗変更手段8で
設定された制御温度T3を越えた時点で温度の補正を行
なっているものである。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の効果は、誘
導加熱装置により加熱される鍋等の負荷の温度を測定す
る第1の温度検知素子のサーミスタおよび第2の温度検
知素子のサーミスタと、第1の基準抵抗と第1の温度検
知素子のサーミスタを直列に接続した回路の両端に直流
電源を印加し、この第1の基準抵抗と第1のサーミスタ
の抵抗値で直流電源の電圧を分圧した電圧をマイクロコ
ンピューターのA/D変換入力端子に入力する事によ
り、分圧した電圧と予めマイクロコンピューターに記憶
された使用者が任意に選択する事のできる所定の複数の
制御温度に該当する複数の電圧値とを比較する事により
第1のサーミスタの検知温度を測定する第1の温度測定
手段と、第2の基準抵抗と第2の温度検知素子のサーミ
スタの直列に接続した回路の両端に直流電源を印加し、
この第2の基準抵抗と第2のサーミスタの抵抗値で前記
直流電源の電圧を分圧した電圧を、所定の基準電圧と比
較する事により第2のサーミスタの検知温度を測定する
第2の温度測定手段と、マイクロコンピューターの複数
の出力端子に複数の抵抗を接続し、この出力端子を直流
電源の正電圧側や負電圧側に接続、もしくはいずれにも
接続しない状態に切り替える事により、第2の基準抵抗
の抵抗値を変更して第2の温度測定手段によって複数の
制御温度を測定できるようにする基準抵抗変更手段と、
A/D変換入力端子に接続したコンデンサによって誘導
加熱装置から発生する電気的雑音がマイクロコンピュー
ターに進入する事を防止する雑音防止手段と、第2の温
度測定手段により測定した温度が基準抵抗変更手段によ
って設定した所定の温度となった時点の第1の温度測定
手段の測定温度を、マイクロコンピューターに予め記憶
された制御温度と入れ換えて記憶する温度補正手段と、
第1の温度測定手段の出力に基づいて、この温度補正手
段により補正されたマイクロコンピューターに記憶され
た所定の複数の温度から選択した任意の温度となるよう
に、誘導加熱装置を制御する制御手段とを設けることに
より、設定温度に調節するための温度測定の入力にはマ
イクロコンピューター内のメモリーに記憶されたデータ
に基づいて第1の温度測定手段にて安定して行い、また
その制御温度は、第2の温度測定手段によって測定した
温度が基準抵抗変更手段により任意に設定した温度に達
した時点の第1の温度測定手段の測定温度に補正して決
定されるため、制御温度の変更も簡単に行え、かつ温度
調節動作の基準となる第1の温度測定手段は、第2の温
度測定手段のように高速なスイッチング動作を行なって
いないため高周波電源のノイズに対しても誤動作せず安
定して温度調節動作する誘導加熱調理器の温度制御装置
を得ることができるものである。
【0046】本発明の第2の効果は、誘導加熱装置にて
加熱を開始した時点で第2の温度測定手段の測定温度が
基準抵抗変更手段で設定した所定の制御温度よりも高い
場合には、第2の温度測定手段の測定温度が基準抵抗変
更手段で設定した所定の制御温度よりも低くなるまで加
熱を停止し、一旦第2の温度測定手段の測定温度が所定
の制御温度よりも低くなった時点で、第1の温度測定手
段によりマイクロコンピューターに記憶した制御温度に
なるよう誘導加熱装置を制御することにより、第2の温
度測定手段の検知温度が上昇中にのみ温度補正手段が動
作するようにしたため、加熱開始時点の負荷の温度がど
んな温度であっても、必ず基準抵抗変更手段によって設
定した制御温度で補正された温度で温度調節を行なう誘
導加熱調理器の温度制御装置を得ることができるもので
ある。
【0047】本発明の第3の効果は、温度補正手段によ
り、第2の温度測定手段により測定した温度が基準抵抗
変更手段によって設定した所定の温度となった時点の第
1の温度測定手段の測定温度を、前記マイクロコンピュ
ーターに予め記憶された制御温度と入れ換える際に、こ
の時点の第1の温度測定手段の測定温度と、記憶されて
いた制御温度の差が所定の温度以下である場合にのみ温
度補正手段が動作するようにしたため、高周波電源のノ
イズによって温度測定動作が誤動作した際にも、異常な
制御温度に補正しまう事なく安定して動作する誘導加熱
調理器の温度制御装置を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の誘導加熱調理器の構成図
【図2】本発明の第1の実施例の動作を示すタイミング
チャート
【図3】本発明の第2の実施例の動作を示すタイミング
チャート
【図4】本発明の第3の実施例の動作を示すタイミング
チャート
【図5】第1の従来例の加熱調理器の構成図
【図6】第1の従来例の動作を示すタイミングチャート
【図7】第2の従来例の加熱調理器の構成図
【符号の説明】
1 誘導加熱装置 2 直流電源 3 マイクロコンピューター 4 第1の温度検知素子のサーミスタ 5 第2の温度検知素子のサーミスタ 6 第1の温度測定手段 7 第2の温度測定手段 8 基準抵抗変更手段 9 雑音防止手段 10 温度補正手段 11 制御手段 12 鍋
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波電源と加熱コイル等からなる誘導加
    熱装置と、所定の直流電圧を出力する直流電源と、この
    直流電源により動作する1個以上のA/D変換入力端子
    と1個以上の入力端子と複数の出力端子を備えたマイク
    ロコンピューターと、前記誘導加熱装置により加熱され
    る鍋等の負荷の温度を測定する第1の温度検知素子のサ
    ーミスタおよび第2の温度検知素子のサーミスタと、第
    1の基準抵抗と前記第1の温度検知素子のサーミスタを
    直列に接続した回路の両端に直流電源を印加し、この第
    1の基準抵抗と第1のサーミスタの抵抗値で前記直流電
    源の電圧を分圧した電圧を、前記マイクロコンピュータ
    ーのA/D変換入力端子に入力する事により、分圧した
    電圧と、予めマイクロコンピューターに記憶された使用
    者が任意に選択する事のできる所定の複数の制御温度に
    該当する複数の電圧値とを比較する事により第1のサー
    ミスタの検知温度を測定する第1の温度測定手段と、第
    2の基準抵抗と前記第2の温度検知素子のサーミスタの
    直列に接続した回路の両端に直流電源を印加し、この第
    2の基準抵抗と第2のサーミスタの抵抗値で前記直流電
    源の電圧を分圧した電圧を、所定の基準電圧と比較する
    事により第2のサーミスタの検知温度を測定する第2の
    温度測定手段と、前記マイクロコンピューターの複数の
    出力端子に複数の抵抗を接続し、この出力端子を前記直
    流電源の正電圧側や負電圧側に接続、もしくはいずれに
    も接続しない状態に切り替える事により、前記第2の基
    準抵抗の抵抗値を変更して前記第2の温度測定手段によ
    って複数の制御温度を測定できるようにする基準抵抗変
    更手段と、前記第2の温度測定手段により測定した温度
    が前記基準抵抗変更手段によって設定した所定の温度と
    なった時点の第1の温度測定手段の測定温度を、前記マ
    イクロコンピューターに予め記憶された制御温度と入れ
    換えて記憶する温度補正手段と、前記第1の温度測定手
    段の出力に基づいて、この温度補正手段により補正され
    た前記マイクロコンピューターに記憶された所定の複数
    の温度から選択した任意の温度となるように、前記誘導
    加熱装置を制御する制御手段と、により構成される加熱
    調理器の温度制御装置。
  2. 【請求項2】誘導加熱装置にて加熱を開始した時点で第
    2の温度測定手段の測定温度が基準抵抗変更手段で設定
    した所定の制御温度よりも高い場合には、第2の温度測
    定手段の測定温度が基準抵抗変更手段で設定した所定の
    制御温度よりも低くなるまで加熱を停止し、一旦第2の
    温度測定手段の測定温度が所定の制御温度よりも低くな
    った時点で、第1の温度測定手段によりマイクロコンピ
    ューターに記憶した制御温度になるよう誘導加熱装置を
    制御することにより、第2の温度測定手段の検知温度が
    上昇中にのみ温度補正手段が動作するようにした請求項
    1記載の誘導加熱調理器の温度制御装置。
  3. 【請求項3】温度補正手段により、第2の温度測定手段
    により測定した温度が基準抵抗変更手段によって設定し
    た所定の温度となった時点の第1の温度測定手段の測定
    温度を、前記マイクロコンピューターに予め記憶された
    制御温度と入れ換える際に、この時点の第1の温度測定
    手段の測定温度と、記憶されていた制御温度の差が所定
    の温度以下である場合にのみ温度補正手段が動作するよ
    うにした請求項1記載の誘導加熱調理器の温度制御装
    置。
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