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JP2862326B2 - ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents
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JP2862326B2 - ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン樹脂組成物

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JP2862326B2
JP2862326B2 JP8784590A JP8784590A JP2862326B2 JP 2862326 B2 JP2862326 B2 JP 2862326B2 JP 8784590 A JP8784590 A JP 8784590A JP 8784590 A JP8784590 A JP 8784590A JP 2862326 B2 JP2862326 B2 JP 2862326B2
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acid
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敏行 広瀬
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、結晶性ポリオレフィン樹脂とポリアミドと
からなる樹脂組成物に関する。
発明の技術的背景 従来から自動車用部品などの樹脂成形体を形成するた
めに種々の樹脂が使用されている。
このような樹脂成形体を形成する樹脂には、成形体の
用途に併せて種々の特性が要求される。
例えば、自動車用部品を調製するための樹脂には、成
形体の衝撃強度が高いこと、耐熱性に優れていること、
表面硬度が高いこと、成形体の表面性が良好であるこ
と、あるいは塗装性が良好であることなど、その用途に
対応した特性が要求される。
このような樹脂として従来からポリオレフィン等が使
用されているが、従来から使用されている樹脂が、上記
のような特性において、バランスのよい樹脂は少ない。
発明の目的 本発明は、上記のような要請に基づいてなされたもの
であって、剛性、強度、耐熱性、表面硬度などの特性の
バランスのよいポリプロピレン樹脂組成物を提供するこ
とを目的としている。
発明の概要 本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、結晶性ポリオ
レフィン重合体粒子が実質的に粒子形状を維持し得る気
相条件下で、 結晶性ポリオレフィン重合体粒子と、該結晶性ポリオ
レフィン重合体粒子100重量部に対して0.01〜10重量部
の不飽和カルボン酸および/またはその誘導体とを接触
させることにより形成されるグラフト変性ポリオレフィ
ン樹脂(a)1〜99重量部と、 ポリアミド(b)99〜1重量部とから形成されること
を特徴としている。
なお、本発明の樹脂組成物において、上記グラフト変
性ポリオレフィン樹脂(a)とポリアミド(b)との合
計は100重量部である。
本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、結晶性ポリオ
レフィン重合体粒子から調製されたグラフト変性ポリオ
レフィン樹脂(a)とポリアミド(B)とからなるた
め、剛性、強度、耐熱性、表面硬度などの特性のバラン
スがよい。
発明の具体的説明 次に本発明のポリオレフィン樹脂組成物について具体
的に説明する。
本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、結晶性ポリオ
レフィン重合体粒子から調製されたグラフト変性ポリオ
レフィン重合体粒子(a)と、ポリアミド(b)とから
なる。
本発明において、グラルト変性ポリオレフィン樹脂
(a)を調製するに際しては、結晶性ポリオレフィン重
合体粒子を使用する。
上記のような特性を有する結晶性ポリオレフィン重合
体粒子は、例えば炭素数が2〜20のα−オレフィンを重
合あるいは共重合することにより得ることができる。
このようなα−オレフィンの例としては、エチレン、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、2−メチルブ
テン−1、3−メチルブテン−1、ヘキセン−1、3−
メチルペンテン−1、4−メチルペンテン−1、3,3−
ジメチルペンテン−1、ヘプテン−1、メチルヘキセン
−1、ジメチルペンテン−1、トリメチルブテン−1、
エチルペンテン−1、オクテン−1、メチルペンテン−
1、ジメチルヘキセン−1、トリメチルペンテン−1、
エチルヘキセン−1、メチルエチルペンテン−1、ジエ
チルブテン−1、プロピルペンテン−1、デセン−1、
メチルノネン−1、ジメチルオクテン−1、トリメチル
ヘプテン−1、エチルオクテン−1、メチルエチルヘプ
テン−1、ジエチルヘキセン−1、ドデセン−1および
ヘキサドデセン−1のようなα−オレフィンを挙げるこ
とできる。
これらの中でも、炭素数が2〜8のα−オレフィンを
単独であるいは組み合わせて使用することが好ましく、
エチレンとプロピレンとを組み合わせて使用することが
特に好ましい。
本発明において用いられる結晶性ポリオレフィン重合
体粒子は、上記のα−オレフィンから誘導される繰返し
単位を、通常50モル%以上、好ましくは80モル%以上、
特に好ましくは100モル%含んでいる。
上記のα−オレフィン以外に使用することのできる他
の化合物としては、例えば鎖状ポリエン化合物および環
状ポリエン化合物が挙げられる。
これらのポリエン化合物は、共役もしくは非共役のオ
レフィン性二重結合を2個以上有するポリエンであり、
このような鎖状ポリエン化合物の例としては、1,4−ヘ
キサジエン、1,5−ヘキサジエン、1,7−オクタジエン、
1,9−デカジエン、2,4,6−オクタトリエン、1,3,7−オ
クタトリエン、1,5,9−デカトリエンおよびジビニルベ
ンゼン等を挙げることができる。
また、環状ポリエン化合物の例としては、1,3−シク
ロペンタジエン、1,3−シクロヘキサジエン、5−エチ
ル−1,3−シクロヘキサジエン、1,3−シクロヘプタジエ
ン、ジシクロペンタジエン、ジシクロヘキサジエン、5
−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−
ノルボルネン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−イ
ソプロピリデン−2−ノルボルネン、メチルヒドロイン
デン、2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、
2−エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノルボル
ネン、2−プロペニル−2,5−ノルボルナジエンなどが
挙げられる。
さらに、上記の結晶性ポリオレフィン重合体粒子を製
造するに際しては、環状モノエンを使用することもで
き、このような環状モノエンの例としては、シクロプロ
ペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、3−メチルシクロヘキセン、シクロヘプテン、シク
ロオクテン、シクロデセン、シクロドデセン、テトラシ
クロデセン、オクタシクロデセンおよびシクロエイコセ
ン等のモノシクロアルケン; ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、5−
エチル−2−ノルボルネン、5−イソブチル−2−ノル
ボルネン、5,6−ジメチル−2−ノルボルネン、5,5,6−
トリメチル−2−ノルボルネンおよび2−ボルネン等の
ビシクロアルケン;2,3,3a,7a−テトラヒドロ−4,7−メ
タノ−1H−インデンおよび3a,5,6,7a−テトラヒドロ−
4,7−メタノ−1H−インデンなどのトリシクロアルケン;
1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ
ナフタレン、並びにこれらの化合物の他に、2−メチル
−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒド
ロナフタレン、2−エチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,
3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−プロピ
ル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒ
ドロナフタレン、2−ヘキシル−1,4,5,8−ジメタノ−
1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−ス
テアリル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オ
クタヒドロナフタレン、2,3−ジメチル−1,4,5,8−ジメ
タノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、
2−メチル−3−エチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,
4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−クロロ−
1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ
ナフタレン、2−ブロモ−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,
4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−フルオロ
−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒド
ロナフタレンおよび2,3−ジクロロ−1,4,5,8−ジメタノ
−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレンなどの
テトラシクロアルケン; ヘキサシクロ[6,6,1,13.6,110.13,02.7,09.14
ヘプタデセン−4、ペンタシクロ[8,8,12.9,14.7,1
11.18,0,03.8,012.17]ヘンエイコセン−5、オクタシ
クロ[8,8,12.9,14.7,111.18,113.16,0,03.8,0
12.17]ドコセン−5等のポリシクロアルケン等の環状
モノエン化合物を挙げることができる。
さらにまた、上記の結晶性ポリオレフィン重合体粒子
を製造するに際しては、スチレン、置換スチレンを用い
ることができる。
本発明で用いられる結晶性ポリオレフィン重合体粒子
は、少なくとも上記のようなα−オレフィンを、触媒の
存在下で重合あるいは共重合することにより得られる。
この重合反応あるいは共重合反応は、気相で行うことも
できるし(気相法)、また液相で行うこともできる(液
相法)。
そして、液相法による重合反応あるいは共重合反応
は、生成する重合体粒子を固体状態で得られるように懸
濁状態で行われること好ましい。
この重合反応あるいは共重合反応の際に使用される溶
剤としては、不活性炭化水素を使用するとができる。さ
らに原料であるα−オレフィンを反応溶媒として用いて
もよい。
本発明で用いられる結晶性ポリオレフィン重合体粒子
を製造するにあたり、上記の重合あるいは共重合は、気
相法を採用したり、あるいはα−オレフィンを溶媒とし
て液相で反応を行った後に、気相法を組み合わせる方法
を採用したりすることが好ましい。
液相法と気相法とを組み合わせた方法では、不活性炭
化水素あるいは原料であるα−オレフィンを反応溶媒と
して使用し、特定の触媒の存在下にα−オレフィンを予
備重合された後、気相でさらにα−オレフィンを重合さ
せる。
ここで溶媒に使用される不活性炭化水素の例として
は、プロパン、ブタン、n−ペンタン、i−ペンタン、
n−ヘキサン、i−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オク
タン、i−オクタン、n−デカン、n−ドデカン、灯油
等の脂肪族炭化水素;シクロペンタン、メチルシクロペ
ンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの
脂環族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素;メチレンクロリド、エチレンクロリ
ド、クロルベンゼンなどのハロゲン化炭化水素化合物を
挙げることができる。
また、上記の触媒としては、好ましくは、元素周期律
表第IVA族、VA族、VIA族、VIIA族およびVIII族の遷移金
属、例えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジ
ウムを含有する触媒成分[A]と、例えば分子内に少な
くとも1個のAl−炭素結合を有する有機アルミニウム化
合物のような元素周期律表第I族、II族およびIII族の
有機金属化合物触媒成分[B]とからなる触媒を使用す
る。
なお、上記触媒成分[A]は、上記成分の他に、さら
に電子供与体[C](インサイドドナー)を配合して調
製することができる。
上記の触媒成分[A]としては、元素周期律表第IVA
族、VA族の遷移金属原子を含有する触媒が好ましく、こ
れらの内でも、チタン、ジルコニウム、ハフニウムおよ
びバナジウムよりなる群から選択される少なくとも一種
類の原子を含有する触媒成分が特に好ましい。
また、他の好ましい触媒成分[A]としては、上記の
遷移金属原子以外にハロゲン原子およびマグネシウム原
子を含有する触媒成分、周期律表第IVA族、VA族の遷移
金属原子に、共役電子を有する基が配位した化合物を含
有する触媒成分が挙げられる。
本発明における結晶性ポリオレフィン重合体粒子の製
造に使用される上記の触媒成分[A]としては、上記の
ような重合反応あるいは共重合反応の際、固体状態で反
応系内に存在するか、または担体などに担持することに
より固体状態で存在することができるように調製された
触媒を使用することが好ましい。
このような触媒成分[A]については、特開昭55−13
5102号、同55−135103号、同56−67311号公報および特
願昭56−181019号、同61−21109号明細書に記載されて
いる。
本発明における結晶性ポリオレフィン重合体粒子を製
造するに際して上記触媒成分[A]と共に使用される上
記の有機金属化合物触媒成分[B]としては、例えばア
ルミノオキサン、有機アルミニウム化合物と水との反応
により得られる有機アルミニウム化合物、、あるいはア
ルミノオキサンの溶液と水または活性水素含有化合物と
の反応によって得られる有機アルミニウム化合物を使用
することができる。
また、上記の有機金属化合物触媒成分[B]は、上記
の成分に加えて電子供与体[C](アウトサイドドナ
ー)を配合することもできる。
本発明における結晶性ポリオレフィン重合体粒子を調
製するにあたっては、上記のような触媒を用いて、本重
合に先立って予備重合させる。
予備重合後、気相にて本重合を行うことにより、上記
の結晶性ポリオレフィン重合体粒子を調製することがで
きる。予備重合の際の重合温度は通常−40〜80℃であ
り、上記のような触媒を用いた本重合の際の重合温度は
通常−50〜200℃、圧力は常圧〜100kg/cm2の範囲内に設
定して重合を行う。
このような結晶性ポリオレフィン重合体粒子の製造方
法においては、特願昭63−294066号明細書に記載した技
術を利用することができる。
たとえば以上のようにして製造された重合体粒子は、
結晶部と非晶部とが海島状に分布した形態を有している
ものであることが好ましい。さらに、結晶部は結晶性ポ
リオレフィン、特にポリプロピレン系の樹脂からなり、
非晶部がエチレンプロピレンランダム共重合体ゴムから
なる重合体粒子を使用することにより耐衝撃性に優れた
組成物を得ることができる。
本発明で用いられる結晶性ポリオレフィン重合体粒子
は、その平均粒子径が、通常10〜5000μm、好ましくは
100〜4000μm、さらに好ましくは300〜3000μmの範囲
内にある。また、この結晶性ポリオレフィン重合体粒子
の粒度分布を表示する幾何標準偏差は、通常1.0〜2.0、
好ましくは1.0〜1.5、特に好ましくは1.0〜1.5、特に好
ましくは1.0〜1.3の範囲内にある。
また、この結晶性ポリオレフィン重合体粒子の自然落
下による見掛け嵩密度は、通常0.20g/cm3以上、好まし
くは0.30〜0.70g/cm3、特に好ましくは0.35〜0.60g/cm3
の範囲内にある。
上記のような多段重合法を採用して製造される結晶性
ポリオレフィン重合体粒子には、その灰分中に遷移金属
分が、通常100ppm以下、好ましくは10ppm以下、特に好
ましくは5ppm以下、ハロゲン分が、通常300ppm以下、好
ましくは100ppm以下、特に好ましくは50ppm以下の割合
で含有されている。
なお、この結晶性ポリオレフィン重合体粒子における
「重合体」には、重合体および共重合体の双方が含まれ
る。
さらにまた、本発明で用いられる結晶性ポリオレフィ
ン重合体粒子は、前述のようにして得られた結晶性ポリ
オレフィン重合体粒子の少なくとも一部が酸化された酸
化結晶性ポリオレフィン重合体粒子であってもよい。
上記のような酸化結晶性ポリオレフィン重合体粒子
は、例えば、有機過酸化物の存在下に、気相で結晶性ポ
リオレフィン重合体粒子を、該結晶性ポリオレフィン重
合体粒子が損なわれない温度、すなわち結晶性ポリオレ
フィン重合体の融点以下の温度、通常は50〜140℃、好
ましくは60〜120℃の温度に加熱することにより得るこ
とができる。
ここで使用される有機過酸化物の例としては、ジクロ
ルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ
−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビ
ス(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−
3、1,3−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4
−ビス(tert−ブチルペルオキシ)バラレート、ジベン
ゾイルペルオキシド、tert−ブチルペルオキシベンゾエ
ート、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、シクロヘキサノンパーオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジベンゾイルパーオキシヘキサン、tert−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、ジ−tert−ブチル−ジパー
オキシフタレート、メチルエチルケトンパーオキシド等
が挙げられる。
本発明で用いられる結晶性ポリオレフィン重合体粒子
が、上記のような酸化結晶性ポリオレフィン重合体粒子
であると、特に耐衝撃性等の機械的特性がさらに向上し
た樹脂組成物を得ることができる。
また、本発明で用いられる結晶性ポリオレフィン重合
体粒子のASTM D 1238に準じて230℃で測定したメルトフ
ローレートは、通常0.1〜100g/10分、好ましくは1〜50
g/10分の範囲内にある。
本発明で使用されるグラフト変性ポリオレフィン重合
体粒子(a)は、上記のような結晶性ポリオレフィン重
合体粒子を不飽和カルボン酸および/またはその誘導体
で変性することにより調製することができる。
グラフト変性ポリオレフィン重合体粒子(a)を調製す
る際に使用される不飽和カルボン酸の例としては、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テト
ラヒドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロト
ン酸、イソクロトン酸、ナジック酸 (エンドシス−ビ
シクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン
酸)を挙げることができる。さらに、上記の不飽和カル
ボン酸の誘導体としては、不飽和カルボン酸無水物、不
飽和カルボン酸ハイライド、不飽和カルボン酸アミド、
不飽和カルボン酸イミドおよび不飽和カルボン酸のエス
テル化合物を挙げることができる。このような誘導体の
具体的な例としては、塩化マレニル、マレイミド、無水
マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸ジメチルおよびグリシジルマレエートを
挙げることができる。
これらの不飽和カルボン酸、その誘導体は、単独で使
用することもできるし、組み合わせて使用することもで
きる。
上記のような不飽和カルボン酸およびその誘導体の内
では、不飽和カルボン酸またはその酸無水物が好まし
く、更にマレイン酸、ナジック酸 またはこれらの酸無
水物が特に好ましい。
上記の不飽和カルボン酸および/またはその誘導体
は、上記結晶性ポリオレフィン重合体粒子に対して0.01
〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部、さらに好まし
くは0.2〜3重量部の量で用いられる。
本発明で用いられるグラフト変性ポリオレフィン重合
体粒子(a)は、上記の不飽和カルボン酸及び/または
その誘導体を、上記結晶性ポリオレフィン重合体粒子が
実質的にその粒子形状を維持し得る気相条件下で、結晶
性ポリオレフィン重合体粒子に共にグラフトさせること
により得ることができる。
ここで、「結晶性ポリオレフィン重合体粒子が実質的
にその粒子形状を維持し得る気相条件下」とは、加熱温
度を上記結晶性ポリオレフィン重合体粒子の融点よりも
低い温度に設定して気相条件で反応すること、および上
記結晶性ポリオレフィンが溶剤等に溶解しない気相条件
で反応を行うことを意味する。
このグラフト重合反応は、例えば、それぞれ所定量の
結晶性ポリオレフィン重合体粒子と、不飽和カルボン酸
及び/またはその誘導体と、さらに必要によりラジカル
開始剤とを反応容器に投入し、結晶性ポリオレフィン重
合体粒子の融点よりも低い温度、好ましくは50〜140
℃、さらに好ましくは60〜120℃の温度に加熱しながら
混合することにより行われる。上記のような温度条件に
おいてグラフト反応の時間は、通常0.5〜15時間、好ま
しくは1〜10時間の範囲内で設定される。
上記反応において、ラジカル開始剤を使用する場合
に、ラジカル開始剤の例としては、前述の酸化結晶性ポ
リオレフィン重合体粒子の製造の際に使用することがで
きるとして掲げた有機過酸化物、あるいは有機ペルエス
テル、アゾ化合物等を挙げることができる。
このようなラジカル開始剤は、上記結晶性重合体粒子
100重量部に対して、一般には、0.01〜10重量部の割合
で使用される。
このようにして得られるグラフト変性ポリオレフィン
重合体粒子(a)中における不飽和カルボン酸および/
またはその誘導体のグラフト率は、通常は0.01〜5重量
%、好ましくは0.1〜4重量%の範囲内にある。
また、このようにして得られたグラフト変性ポリオレ
フィン重合体粒子(a)の135℃のデカリン中で測定し
た極限粘度[η]は、通常は0.1〜10dl/g、好ましくは
0.5〜7dl/gである。さらに、ASTM−D−1238に準じて23
0℃で測定したメルトフロレートは、通常は0.1〜200g/1
0分、好ましくは0.1〜100g/10分の範囲内にある。
本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、上記のような
結晶性ポリオレフィン重合体粒子(a)とポリアミド
(b)とからなる。
本発明で用いられるポリアミド(b)は、ジアミン成
分とジカルボン酸成分との重縮合反応あるいはカプロラ
クタムのようなアミノ基とカリボキシル基と形成可能な
化合物あるいはこの機能的誘導体を開環重合させること
により得ることができる。
ポリアミド(b)を調製する際に使用されるジアミン
成分としては、例えば、エチレンジアミン、プロピレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタ
ミン、イミノビスプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレ
ン)トリアミン、1,3,6−トリスアミノメチルヘキサ
ン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、ジエチレング
リコール、ビスプロピレンジアミン、ジエチルアミノプ
ロピルアミンなどの脂肪族アミン; メンセンジアミン、イソフォロンアミン、ビス(4−
アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、N−アミ
ノエチルピペラジン、1,3−ジアミノシクロヘキサンな
どの脂環族アミン; メタキシリレンジアミンなどの脂肪芳香族アミン; o−、m−、p−フェニレンジアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、2,4−ジ
アミノアニソール、2,4−トリエンジアミン、2,4−ジア
ミノジフェニルアミン、4,4′−メチレンジアニリン、
ジアミノジキシリルスルホンなど芳香族アミン; 3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テト
ラスピロ[5,5]ウンデカンなどのビススピロ環ジアミ
ンを挙げることができる。
また、ジカルボン酸成分としては、例えば、 アジピン酸、セバシン酸、ドデカン2塩基酸、グルタ
ール酸、コハク酸などの脂肪族ジカルボン酸、 テレフタル酸、イソフタル酸、1,3−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタ
レンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸など
の芳香族ジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸を挙げ
ることができる。
また、本発明で使用されるポリアミド(b)は、ε−
アミノウンデカン酸、ε−アミノカプロラクタムのよう
なカプロラクタムの開環重合体であってもよい。
本発明において使用されるポリアミド(b)の具体的
な例としては、ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン
−610、ナイロン−11、ナイロン−612、ナイロン−12、
カプロラクタムとナイロン塩水溶液とから形成される共
重合ナイロン、メタキシレンジアミンとアジピン酸とか
ら形成される共重合体ナイロン、メタキシレンジアミン
とアジピン酸とから形成されるナイロンMXD6、ナイロン
−46およびメトキシメチル化ポリアミド、テレフタル酸
とイソフタル酸およびヘキサメチレンジアミンから形成
されるポリアミド、テレフタル酸、イソフタル酸、アジ
ピン酸およびヘキサメチレンジアミンから形成されるポ
リアミドを挙げることができる。
本発明において、上記のようなポリアミド(b)は単
独であるいは二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
本発明においては、グラフト変性ポリオレフィン重合
体粒子(a)とポリアミド(b)とは、グラフト変性ポ
リオレフィン重合体粒子(a)と該ポリアミド(b)と
の重量比で99:1〜1:99の割合で配合される。このような
比率で両者を配合することにより、グラフト変性ポリオ
レフィン重合体粒子(a)の優れた特性を損なうことな
く、耐衝撃性等の機械的特性が向上した樹脂組成物にす
ることができる。さらに、両者を好ましくは90:10〜10:
90、さらに好ましくは80:20〜20:80の範囲内の重量比で
配合することにより、得られるポリオレフィン樹脂組成
物の機械的特性をさらに向上させることができる。
上記のような量でグラフト変性ポリオレフィン重合体
粒子(a)と該ポリアミド(b)とが配合された混合物
を混練することにより本発明のポリオレフィン樹脂組成
物を調製することができる。
本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、上記のグラフ
ト変性ポリオレフィン重合体粒子(a)およびポリアミ
ド(b)の他に、無機充填剤、有機充填剤、熱安定剤、
耐候性安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブ
ロッキング剤、防曇剤、滑剤、顔料、染料、天然油、合
成油およびワックス等の添加剤が配合されていてもよ
い。例えば、本発明で使用することができる無機充填剤
としては、繊維状、板状、粒状、粉状など種々の形態の
充填剤を使用することができ、具体的には、シリカ、ケ
イ藻土、酸化チタン、酸化マグネシウム、軽石粉、軽石
バルーン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、硫酸カルシウ
ム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウ
ム、タルク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラス繊
維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウ
ム、モンモリロナイト、ベントナイト、グラファイト、
アルミニウム粉、硫酸モリブデン、ボロン繊維および炭
化珪素繊維を挙げることができる。
本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、グラフト変性
ポリオレフィン重合体粒子(a)とポリアミド(b)と
を含有しているため、特に耐衝撃性、剛性等の機械的特
性に優れるとともに外観が良好であって、しかも諸特性
のバランスが向上した成形体を形成することができる。
したがって、本発明のポリオレフィン樹脂組成物は、
ポリオレフィンの通常の用途の他、例えばフィラー補強
したPP、ABS樹脂、変性ポリフェニレンオキサイドが用
いられているような特に機械的強度が要求される用途に
好ましく使用することができ、具体的には、エンジニア
リングプラスチック、車両用部品、家電ハウジング、OA
機器ハウジング等として好適に使用することができる。
さらに本発明のポリオレフィン樹脂組成物から形成さ
れた成形体は、塗装性に優れている。
発明の効果 本発明に係るポリプロピレン樹脂組成物は、上記のよ
うにグラフト変性ポリオレフィン重合体とポリアミドと
から形成されるため、耐衝撃性、剛性等の機械的特性お
よび耐熱性、表面硬度の向上した成形体にすることがで
きる。しかも外観が良好で諸特性のバランスの向上した
成形体にすることができる。
さらに、本発明の樹脂組成物から形成された成形体
は、塗装性が非常に良好である。
次に本発明を実施例を示して説明する。ただし、本発
明は、これら実施例によって限定的に解釈されるべきで
はない。
[評価方法] 本発明において、結晶性エチレンプロピレンブロック
共重合体、グラフト変性された結晶性エチレンプロピレ
ンブロッツク共重合体、およびポリプロピレン樹脂組成
物の特性は次のようにして測定した。
曲げ初期弾性率(FM) JIS−K7203に準じ、厚さ3.2mmの試験片を用いて、23
℃にて測定した。
曲げ強度(FS) JIS−K7203に準じ、FMと同様の条件で測定した。
IZ衝撃強度 JIS−K7110に準じ、厚さ3.2mmの試験片を用いて測定
した。
熱変形温度(HDT) JIS−K−7207に準じ、厚さ3.2mmの試験片を用いて測
定した。
ロックウェル硬度 JIS−K7202に準じ厚さ3.2mmの試験片を用いて測定し
た。
実施例1〜4および1〜2 [変性ポリオレフィンAの調製] 螺旋型のダブルリボン翼を備えたステンレス性オート
クレーブに、エチレン成分単位含量25モル%、23℃のn
−デカン可溶性分量25重量%出ある、二段重合法により
調製されたプロピレン・エチレンブロック共重合体粒子
100重量部を仕込み、系内を完全に窒素ガスで置換し
た。
次いで、系を撹拌しながら、トルエン15重量部に、無
水マレイン酸(MAH)1重量部、ベンゾイルパーオキサ
イド(BPO)0.4重量部を溶解させた溶液を滴下した。そ
の後、さらに室温で1時間撹拌し、次いで一時間かけて
系内の温度を100℃にまで昇温した。この温度で4時間
撹拌して反応を行い、変性ポリオレフィンA粒子(未精
製物)を得た。上記のようにこの方法では変性ポリオレ
フィンA粒子を調製する際の加熱温度が最高温度が100
℃であるので、変性に際してポリオレフィン粒子の粒子
形状が損なわれることがない。
次いで、得られた変性ポリオレフィンA粒子(未生成
物)を130℃のキシレンに溶解し、この溶液を多量のア
セトン中に投入してポリマーを析出させ、析出したポリ
マーを濾過し、洗浄することにより精製ポリマーを得
た。
次に、得られた精製ポリマーを用いてプレスフィルム
を調製し、このフィルムについてのIRスペクトルの測定
結果から1790cm-1の吸光光度を測定した。
予め作成した検量線に基づいて上記のようにして測定
した吸光光度からグラフト量を決定した。
この変性ポリオレフィンAのグラフト量は、0.7重量
%であった。また、230℃、2160gの条件で測定したMFR
は、5g/10分であった。
[変性ポリオレフィンBの調製] 上記変性ポリオレフィンAの製造において、MAHの使
用量を0.7重量部、BOPの使用量を0.06重量部に代えた以
外は同様に反応を行って変性ポリオレフィンBを得た。
この変性ポリオレフィンBのMAHグラフト率は0.22重
量%であり、MFRは7.9g/10分であった。
[変性ポリオレフィンCの調製] 上記変性ポリオレフィンAの製造の際に使用したエチ
レン・プロピレンブロック共重合体粒子100重量部と、M
AH1.15重量部と、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン−3 0.03重量部とをヘンシェル
ミキサーで混合後、この混合物を200℃に設定した44mm
φ、L/D=30の二軸押出機に供給して溶融混練して変性
ポリマーCを得た。この方法では変性に際して溶融混練
を行っているので、原料として使用した粒子状のエチレ
ンプロピレンブロック共重合体の形態はグラフト変性の
際に損なわれている。
この変性ポリマーCのグラフト率は0.45重量%、MFR
は41g/10分であった。
[変性ポリオレフィンDの調製] 上記変性ポリオレフィンCの製造において、MAHの使
用量を0.5重量部、BPOの使用量を0.02重量部に代えた以
外は同様に行って変性ポリオレフィンDを得た。
この変性ポリオレフィンDのMAHグラフト率は0.29重
量%であり、MFRは40g/10分であった。
[組成物の調製] 6−ナイロン(A1020BRL、ユニチカ(株)製)と、表1
に記載した変性ポリオレフィンとを表1に記載した量で
混合し、この混合物を、240℃に設定した44mmφ、L/D=
30の二軸押出機に供給して溶融混練を行って組成物を調
製した。
次いで、上記のように調製された組成物を射出成形機
(東芝(株)製、IS−50EP)に供給し、射出成形機のシ
リンダー温度270℃、金型温度60℃に設定して成形体を
調製した。
得られた射出成形体の特性を表1に併せて記載する。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリオレフィン重合体粒子が実質的
    に粒子形状を維持し得る気相条件下で、 結晶性ポリオレフィン重合体粒子と、該結晶性ポリオレ
    フィン重合体粒子100重量部に対して0.01〜10重量部の
    不飽和カルボン酸および/またはその誘導体とを接触さ
    せることにより形成されるグラフト変性ポリオレフィン
    重合体粒子(a)1〜99重量部と、 ポリアミド(b)99〜1重量部とから形成されることを
    特徴とするポリオレフィン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】結晶性ポリオレフィン重合体粒子が、ポリ
    プロピレン樹脂からなる結晶部と、エチレンプロピレン
    ランダム共重合体ゴムからなる非晶部とを有することを
    特徴とする請求項第1項記載のポリオレフィン樹脂組成
    物。
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