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JP2870993B2 - 超伝導配線の製造方法 - Google Patents
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JP2870993B2 - 超伝導配線の製造方法 - Google Patents

超伝導配線の製造方法

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尋規 後藤
厚志 田中
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  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 超伝導配線の製造方法に関し、 超伝導臨界温度の高い酸化物超伝導体よりなる微少線
幅の配線パターンを形成することを目的とし、 Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系酸化物高温超伝導体成分を
被処理基板上に堆積して配線パターンを形成した後、該
基板を該Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系酸化物高温超伝導体
成分からなるダミーパターンを形成した基板に対向近接
させて焼成炉中に設置し、ダミーパターンの温度を少な
くとも配線パターンの温度より高く保持して焼成するよ
うに超伝導配線の製造方法を構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は超伝導臨界温度の高い酸化物超伝導体よりな
り微少線幅の配線パターンの製造方法に関する。
幾種類の金属,合金,金属間化合物,窒化物,酸化物
などについて超伝導現象を示すことは昔より知られてい
たが、金属元素については超伝導臨界温度(略称Tc)は
10K未満に止まり、また金属間化合物についてはNb3Geの
23.5Kが最高であった。
然し、1986年にBednorzとMullerによりランタン・バ
リウム・銅・酸素(La−Ba−Cu−O)系の酸化物セラミ
ックスについて高温超伝導現象が発見されて以来、各所
でTcの高い酸化物超伝導体の開発研究と、これを用いた
デバイスの実用化研究が行われている。
すなわち、情報処理装置、特に高速化を必要とする電
算機では、これら低温で効率よく動作する電子素子を搭
載する基板の回路配線を高温超伝導体で構成すれば極め
て効果的である。
〔従来の技術〕
酸化物系の高温超伝導体には今まで各種の組成のもの
が発見されている。
すなわち、イットリウム・バリウム・銅・酸素(Y−
Ba−Cu−O)系およびYを含む希土類元素−Ba−Cu−O
系についてTcが約90Kを示す酸化物超伝導体が発見され
た。
その後、100K以上のTcを示すBi−Sr−Ca−Cu−O系や
125KのTcを示すTl−Ba−Ca−Cu−O系などが発表されて
いる。
こゝで、マグネシア,アルミナなどの被処理基板上に
酸化物超伝導体よりなる導体線路を形成する方法として
はマスク蒸着あるいはスパッタにより酸化物超伝導体よ
りなる薄膜パターンを形成した後に焼成して結晶化する
ことにより超伝導相に変える方法が挙げられる。
また、超伝導セラミックスを粉末を用いて導電体ペー
ストを形成し、これをスクリーン印刷して微細パターン
を形成した後、これを焼成して結晶化し、超伝導相に変
える方法があ挙げられる。
発明者等は後者の方法による導体配線を形成する研究
でバルク試料の超伝導セラミックスおよびペーストを焼
成する方法で100K以上の値を得ている。
然し、仔細に検討してみるとTcのみかけ上の値は配線
幅を依存することが判った。
すなわち、配線幅が狭くなるに従ってTcが低下するも
のゝ、線幅が1.0mmまでは100K以上のTcを示すが、これ
以下の線幅ではTcは急激に低温側へ移行する。
一方、情報処理装置などで、電子部品を搭載する回路
基板は高密度実装が必要であり、微細な線幅まではTc
液体窒素の温度(77 K)以上である必要がある。
然し、100 K以上のTc相をもつBi−Pb−Sr−Ca−Cu−
O膜について、従来の焼成法では配線幅が狭くなるに従
って特性の劣化が生じ、この対策が必要であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
超伝導セラミックスを用いて作った導体ペーストをス
クリーン印刷し、これを焼成する方法でも100 K以上のT
cを示す超伝導体配線を形成することができるが、線幅
が約1.0mm以下になるとTcが急激に低下し、液体窒素(N
2)の温度(77 K)でも超伝導状態を示さなくなる。
そこで、この問題の解決が課題である。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系酸化物高温
超伝導体成分を被処理基板上に堆積して配線パターンを
形成した後、該基板を該Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系酸化
物高温超伝導体成分からなるダミーパターンを形成した
基板に対向近接させて焼成炉中に設置し、ダミーパター
ンの温度を少なくとも配線パターンの温度より高く保持
して焼成するように構成された超伝導配線の製造方法に
よって解決することができる。
〔作用〕
超伝導成分を堆積し、焼成して得た酸化物超伝導体の
Tcが配線幅の低下と共に急激に低温側に移行する理由に
ついて発明者等は超伝導体を構成する成分の内、特に蒸
気圧の高い成分の蒸発による組成比のずれによると考え
ている。
すなわち、発明者等が実用化研究を進めているBi−Pb
−Sr−Ca−Cu−O系については、蒸気圧が高く、また特
性に著しい影響を及ぼす成分はPbOであって、温度と蒸
気圧の関係を示すと第1表のようになる。
そして、焼成により結晶化して超伝導相とする温度は
850℃前後であることから、PbOの蒸気圧は高く、この過
程で蒸発が容易に起こり組成ずれが起るのである。
また、線幅が狭くなるに従って組成ずれが容易に起こ
りTcが急激に低下する理由については、線幅が狭くなる
のに従って単位体積当たりの露出面積が大きくなり、従
ってPbOの蒸発量が大きいことゝ、自己を含め周囲より
の蒸発によるPbOの分圧が低いため、成分の蒸発が抑制
されないためと考えた。
そこで、本発明は成分の蒸発を防ぐ方法として第1図
の原理図に示すように配線パターン1を印刷した基板2
に対向してダミーパターン3を印刷した基板4を配置し
て焼成を行うものである。
こゝで、配線パターン1とダミーパターン3とはなる
べく近接させることが必要である。
このようにして焼成を行うと、ダミーパターンから盛
んに行われるPbOの蒸発によって配線パターン1からのP
bOの蒸発が抑制されるのでTcの高い微細配線パターンを
作ることができる。
なお、印刷した超伝導パターンを焼成する場合に、結
晶粒成長のため、焼成予定温度よりもPbOの蒸発が盛ん
に起こらない程度に少し高くして短時間焼成して後、元
に戻して焼成すると、結晶粒界に隙間が少なく、膜の緻
密化が促進れさた超伝導配線を作ることができる。
本発明はこのようにダミーパターンを近接させて焼成
を行うことにより、蒸気圧の高い成分特にPbOの蒸発を
抑制することができ、1mm以下の線幅の配線に対しても1
mm以上の場合と同じようなTcをもつ超伝導体線路を形成
することができる。
〔実施例〕
実施例1:(配線パターンの形成と焼成炉) Bi2O3,PbO,SrCO3,CaCO3およびCuOの原料粉末を用意
し、Bi:Pb:Sr:Ca:Cuのモル比が0.7:0.3:1:1:1.8になる
ように混合し、混合した粉末を845℃で150時間焼成して
超伝導セラミックスを作った。
このセラミックスを乳鉢で粗粉砕した後、ボールミル
を用いて整粒した。
この粉末にテルピネオールを粘性調整剤として加え、
アセトンを溶剤として混練した後、乾燥させてアセトン
を除き、ベンゼンを混合した後、乾燥させて粘度調整を
行い、超伝導ペーストを作成した。
このペーストを用い、15mm角で厚さが0.5mmのマグネ
シア(MgO)単結晶基板を複数個用意し、この上に、線
幅が0.5mmで長さが10mmの導体線路と、10mm角のダミー
ターンを別々にスクリーン印刷して乾燥した。
次に、第3図に示すような焼成炉を用意した。
すなわち、石英ガラス製のフレーム7に熱源(ヒー
タ)5,6を背後に備えたアルミナ・セラミック板8,9を挿
着した後、MgO製スペーサ10を用いてセラミック板8,9の
上に同図に示すように基板2,4を対向させて配置した。
このようにすることにより配線パターン1とダミーパ
ターンとの間隔を0.5mmに保った。
実施例2: 実施例1で記したように、線幅が0.5mm,厚さが30μm,
長さが10mmの導体線路を印刷したMgO基板二枚を第3図
に示した焼成炉に装着し、0.5mmの間隔をおいて対向さ
せ、下部の導体線路をダミーパターンとした。
そして、第1図のように大気中で熱源5,6に通電し、
両者を860℃で10分間加熱した後、上部の基板2の温度
を840℃に下げ、一方、下部の基板4を温度は850℃にし
た状態で6時間焼成して超伝導相を変え、上部の基板2
の導体線路について抵抗率の温度依存性を測定した。
実施例3: 線幅が0.5mm,厚さが30μm,長さが10mmの導体線路を印
刷したMgO基板を上に、また、10mm角のベタパターンを
印加したMgO基板を下にして第3図に示した焼成炉に装
着し、0.5mmの間隔をおいて対向させ、下部の導体線路
をダミーパターンとした。
そして、大気中で熱源5,6に通電し、両者を共に860℃
で10分間加熱した後、両基板2,4の温度を840℃に下げ、
そのまゝの状態で6時間焼成して超伝導相に変え、上部
の基板2の導体線路について抵抗率の温度依存性を測定
した。
比較例1: 線幅が0.5mm,厚さが30μm,長さが10mmの導体線路を印
刷したMgO基板を上に、また、パターン印刷のないMgO基
板を下にして第3図に示した焼成炉に装着し、0.5mmの
間隔をおき、大気中で熱源5,6に通電し、両者を共に860
℃で10分間加熱した後、両基板2,4の温度を840℃に下
げ、そのまゝ状態で6時間焼成して超伝導相に変え、上
部の基板2の導体線路について抵抗率の温度依存性を測
定した。
第2図は実施例2,3および比較例1についての結果で
あり、実施例2,3のTcは約98Kと約100 Kであるのに対
し、比較例1は相転移は認められるものゝ、残留抵抗は
12mΩ・cmと大きく、超伝導状態になっていない。
〔発明の効果〕
以上記したように本発明の実施により、超伝導相とす
るために行う焼成において生ずる組成ずれを最小限に押
えることが可能となり、これにより0.5mm以下の線幅の
微細パターンを形成する場合でも1mm以上の線幅と変わ
らぬTcの高い超伝導配線を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、 第2図は実施例について抵抗率の温度依存性を示す図、 第3図は本発明の実施に使用した焼成炉の断面図、であ
る。 図において、 1は配線パターン、2,4は基板、 3はダミーパターン、5,6は熱源、 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 厚志 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 亀原 伸男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−100825(JP,A) 特開 平1−239051(JP,A) 特開 平1−294560(JP,A) 特開 平2−38302(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 39/00 - 39/02 H01L 39/22 - 39/24 H01L 39/06 H01B 12/00 - 12/16 H01B 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系酸化物高温超伝
    導体成分を被処理基板上に堆積して配線パターンを形成
    した後、該基板を該Bi−Pb−Sr−Ca−Cu−O系酸化物高
    温超伝導体成分からなるダミーパターンを形成した基板
    に対向近接させて焼成炉中に設置し、ダミーパターンの
    温度を少なくとも配線パターンの温度より高く保持して
    焼成することを特徴とする超伝導配線の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のダミーパターンが配線パタ
    ーンまたはベタパターンであることを特徴とする超伝導
    配線の製造方法。
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