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JP2884382B2 - 医療レーザ装置 - Google Patents
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JP2884382B2 - 医療レーザ装置 - Google Patents

医療レーザ装置

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JP2884382B2
JP2884382B2 JP5201373A JP20137393A JP2884382B2 JP 2884382 B2 JP2884382 B2 JP 2884382B2 JP 5201373 A JP5201373 A JP 5201373A JP 20137393 A JP20137393 A JP 20137393A JP 2884382 B2 JP2884382 B2 JP 2884382B2
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尚志 遠藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ装置に関し、特
に医療用として生体組織にレーザ光を照射する医療レー
ザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光を出射するレーザ装置には既に
種々のものが知られている。その1つとしてNd:YA
Gレーザ装置がある。このNd:YAGレーザ装置は発
振波長が1.06μmのレーザ光を出射する。Nd:Y
AGレーザ装置は比較的短い波長のレーザ光を出射する
ので、Nd:YAGレーザ装置から出射されたレーザ光
を導光するための導光手段としては、機械的強度の強い
石英ファイバが用いられる。このようなレーザ装置は、
図2に示すような医療レーザ装置として使用される。図
2に示された医療レーザ装置は、レーザ本体1と、レー
ザ光を導光するための石英ファイバから成る導光路2
と、レーザ本体1から上方へ突き出す剛性部材から成る
支持柱3とを有する。このような医療レーザ装置は例え
ば実開昭61−148312号公報等に開示されてい
る。
【0003】他のレーザ装置としてCO2 レーザ装置が
ある。CO2 レーザ装置は発振波長が10.6μmのレ
ーザ光を出射する。CO2 レーザ装置は比較的長い波長
のレーザ光を出射する長波長光源であるので、それ用の
導光ファイバとしては、上述した石英ファイバを使用す
ることができない。そのため、CO2 レーザ装置用導光
ファイバとして、臭化タリウム等を用いたファイバが使
用される。このCO2レーザ装置用導光ファイバの材質
はもろく、しかも大きなパワーを伝達する必要からファ
イバの折損による不要なレーザ光の外部への照射は決し
て許されないものである。そのため、上記CO2 レーザ
装置用導光ファイバには、このファイバの破損時に不要
なレーザ光が外部へ漏れるのを防止するための金属製外
管を設置するなど種々の安全装置を備え付ける必要があ
る。さらに、CO2 レーザ装置用導光ファイバを冷却す
る冷却用エアー管をCO2 レーザ装置用導光ファイバに
並設し、これらを金属製外管等の中に収容する必要があ
る。このため、CO2 レーザ装置用の導光手段は、その
太さのわりに軽量ではあるが、可撓性が悪く、最小曲率
半径も大きくなる。したがって、CO2 レーザ装置の操
作者が導光手段の先端部に接続される治療器具(ハンド
ピース)を手持ちして治療操作する場合、操作者の手に
大きな負荷が加わり、操作者に疲労を与えると共に、治
療器具の操作性も悪いという欠点がある。
【0004】この様な欠点を解消するため、実公昭62
−14823号公報に開示された、図3に示すような医
療レーザ装置が提案されている。図3に示す医療レーザ
装置は筐体4を有する。筐体4は制御装置(図示せず)
を内蔵し、その上部には操作ボックス5を接続し、下部
にはフットスイッチ6を接続している。筐体4内の制御
装置は筒状のレーザ発生装置7を制御し、レーザ発生装
置7はその内部に図示しないレーザ発生管を備えてい
る。レーザ発生装置7は筐体4の上面に立設された昇降
可能な支柱8の上端に取付部材9を介して傾動可能に支
持されている。筐体4内の制御装置とレーザ発生装置7
内のレーザ発生管とは支柱8内に設けられた高圧ケーブ
ル等(図示せず)により電気的に接続されている。レー
ザ発生装置7から発生されたレーザ光は、導光ファイバ
10によってその先端まで導かれる。導光ファイバ10
はレーザ光を伝達する臭化タリウムの光学繊維束から成
る。導光ファイバ10の先端にはレーザ用治療器具11
が接続されている。導光ファイバ10の基端はレーザ発
生装置7の光導系先端部に接続されている。導光ファイ
バ10の周囲には従来と同様、冷却用エアー管(図示せ
ず)などが備えられている。導光ファイバ10を支持す
るために、支持竿12がレーザ発生装置7の前端部から
導光ファイバ10に沿って平行に突出している。支持竿
12は板状或いは軸状の弾性材料から成り、導光ファイ
バ10よりも短い長さを有する。導光ファイバ10は、
支持竿12に対してその複数箇所でループ状の支持片1
3によって、吊下支持されている。
【0005】このように構成された医療レーザ装置を使
用して歯科の治療操作を行うに際し、導光ファイバ10
の自重は支持竿12の弾性力により保持されて、導光フ
ァイバ10の根元部の折損を有効に保護し得る。また、
このように構成されたレーザ治療装置は、レーザ用治療
器具11を手持ちしたときの操作者の手の負荷も小さく
なって疲労度の軽減をはかり、かつ操作性も良好であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示すような支持部材として剛性支持柱3をもつ医療レー
ザ装置は、操作性における安定性において充分に有効で
あったが、光ファイバとして例えばフッ化物ファイバと
いったようなファイバ材料がもろいものを使用した場合
には、光ファイバが局所的に屈曲してそれが折損するな
ど、光ファイバを保護するのには不十分である。
【0007】また、図3に示すような医療レーザ装置で
は、導光ファイバ10を、突出方向にそって延びるよう
に、弾性材料から成る支持竿12に取り付けているの
で、図4(A)に示すように、医療レーザ装置を実際に
使用する際、被照射部位にレーザ光を照射するために
は、導光ファイバ10を無負荷の初期状態(基準位置)
から弾性支持竿12を大きく曲げた状態で使う必要があ
る。このため弾性支持杆12から操作者の手にかかる負
荷が大きくなるので、操作における安定性が悪くなり、
操作者の疲労度も大きくなる。さらに、導光ファイバ1
0を筐体4の前方に突出させるように支持杆12で保持
しているため、非治療時に誤って導光ファイバ10を引
掛け破損する危険がある。
【0008】したがって、本発明の目的は、非常に小さ
い負荷で導光手段の先端に取付けられた治療器具を被照
射部位まで持ってくることが可能な医療レーザ装置を提
供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、光ファイバが局所的
に屈曲してそれ破壊限界を越えて折損するのを防止でき
る医療レーザ装置を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、非治療時にお
いて、導光手段を装置から突出しない状態で保持される
ような初期位置に復帰させ、良好な状態で導光手段を保
管できる医療レーザ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
る医療レーザ装置は、筐体内に設けられたレーザ光源
と、筐体から突出するように設けられ、且つレーザ光源
から出射されたレーザ光を被照射体に導光する光ファイ
バを含む導光手段と、筐体上に立設され、導光手段を支
持する支持棒とを備えた医療レーザ装置において、支持
棒は、導光手段に沿うように、屈曲部材を介して屈曲自
在に連接された複数の連接棒と、複数の連接棒の中の所
定の連接棒を、導光手段に外力が加わった際、その基端
側の屈曲部材を中心として回動することにより、支持棒
を初期位置に復帰させるような復帰力を付与する手段と
を有することを特徴とする。
【0012】上記第1の態様による医療レーザ装置にお
いて、支持棒は、さらに、所定の連接棒の前方に設けら
れている連接棒を、導光手段が延伸するように変化した
際、所定の連接棒に沿って延伸するような力を付与する
手段を含むことが好ましい。
【0013】本発明の第2の態様による医療レーザ装置
は、筐体内に設けられたレーザ光源と、筐体から突出す
るように設けられ、且つレーザ光源から出射されたレー
ザ光を被照射体に導光する光ファイバを含む導光手段
と、筐体上に立設され、導光手段を支持する剛性支持部
材とを備えた医療レーザ装置において、剛性支持部材
が、筐体上に導光手段の延在方向に沿って立設された剛
性支持支柱と、剛性支持支柱の先端部に、一端から所定
距離離れた位置で、回転軸の回りに回動可能に連結され
た剛性支持竿と、剛性支持竿の一端に固設されたバラン
スウェイトと、剛性支持竿の他端に設けられ、導光手段
を弾性的に保持する弾性保持具と、弾性保持具と回転軸
とのほぼ中間位置の剛性支持竿に設けられ、導光手段を
保持する保持具とを備えることを特徴とする。
【0014】上記第2の態様による医療レーザ装置にお
いて、弾性保持具が支持スプリングを介して剛性支持竿
の他端に取り付けられているこのが望ましい。また、回
転軸が剛性支持竿に空けられた長孔を連通していること
が望ましい。さらに、剛性支持支柱に、剛性支持竿が水
平方向に傾動した際にその水平位置を規定するストッパ
が取り付けられていることが好ましい。
【0015】
【作用】上記第1の態様の構成によれば、導光手段を支
持する支持棒として、複数の剛性体から成る連接棒を屈
曲部材を介して屈曲自在に連接したものを使用し、複数
の連接棒の中の少なくとも先端側の連接棒を基端側の屈
曲部材を中心として回転し初期位置に復帰する復帰力を
保存させる構成とすることで、治療器具の操作におい
て、導光手段を非常に小さな負荷で被照射部位まで持っ
てくることが可能である。従って、操作者への負荷(加
重)を小さくでき、操作の安定性を向上できる。また、
導光手段中の光ファイバとして、例えばフッ化物ファイ
バといった機械的強度の弱い光ファイバを使用した場合
に、光ファイバが局所的に屈曲してその破壊限界を越え
て折損するのを防止できる。さらに、非治療時には、支
持棒を、支持棒及び導光手段が装置から突出しない状態
で保持させるような初期位置に復帰する構成としている
ため、良好な状態で導光手段を保管できる。
【0016】また上記第2の態様の構成によれば、導光
手段を支持する剛性支持部材として、剛性支持支柱と、
その先端部に回動可能に連結された剛性支持竿と、剛性
支持竿の一端に固設されたバランスウェイトと、剛性支
持竿の他端で導光手段を弾性的に保持する弾性保持具
と、弾性保持具と回転軸とのほぼ中間位置の剛性支持竿
で導光手段を保持する保持具とを備えたものを用いてい
るので、治療時において、治療器具を筐体側に引戻そう
とする力がほとんどかからず、操作者の手首にかかる操
作上のストレスを軽減できる。また、非治療時には、剛
性支持竿が剛性支持支柱に沿って立設するので、導光手
段を操作者のじゃまにならない位置に退避できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】図1を参照すると、本発明の第1の実施例
による医療レーザ装置は、歯科用レーザ装置であって、
導光手段14と、ハンドピース15と、筐体16と、操
作パネル盤17と、フットスイッチ18と、本発明に係
る支持棒20とを有する。
【0019】筐体16は、レーザ光源(図示せず)と、
このレーザ光源から出射されたレーザ光を導光手段14
に導くための反射鏡(図示せず)とを内蔵している。レ
ーザ光源は、例えば波長2.94μmのEr:YAGレ
ーザ光をさせる、エルビウムをドープしたレーザ媒質
(図示せず)と、このレーザ媒質を励起するための励起
用フラッシュランプ(図示せず)と、反射鏡(図示せ
ず)と、共振ミラー(図示せず)と、励起用フラッシュ
ランプに電力を供給するためのレーザ電源(図示せず)
と、レーザ媒質を冷却するためのレーザ冷却器(図示せ
ず)とによって構成される。
【0020】筐体16の内部には、更に、給水・給気シ
ステム(図示せず)が組み込まれている。この給水・給
気システムは、導光手段14内に組み込まれている光フ
ァイバ(図示せず)を乾燥状態に保持するための乾燥空
気や、導光手段14の基端部および先端部を冷却するた
めの冷却用空気、さらに治療部位を冷却するための空
気、水を供給するためのものである。また、筐体16に
は、上述した装置の動作を制御するための制御装置(図
示せず)が内蔵されている。
【0021】筐体16上には操作パネル盤17が固着さ
れている。操作パネル盤17はレーザ光源のレーザ発振
条件を入力するためのスイッチ類(図示せず)が設置さ
れている。操作パネル盤17の横には、非治療時に導光
手段14の先端に取付けられているハンドピース15を
保持するためのハンドピース置き24が固定されてい
る。ハンドピース15は光ファイバを導光したレーザ光
を患部に指向させるレーザ用治療器具である。
【0022】また、筐体16の前面下部にはフットスイ
ッチ18が接続されている。操作者がその足でフットス
イッチ18を踏むことにより、レーザ光をハンドピース
15の先端から出射させることができる。
【0023】筐体16の上部中央部で、筐体16内部に
組み込まれている光導光系の終端と導光手段14中に組
込まれている光ファイバの基端が光学的に接続されてい
る。導光手段14は筐体16から上方へ突出するように
取り付けられている。
【0024】導光手段14は、フッ化物ファイバ(図示
せず)と、3本のビニール製チューブ(図示せず)とを
有する。本実施例のフッ化物ファイバは、波長2.94
μmのレーザ光を導光させるため、コア径が450μ
m、クラッド径が500μmのアルミニウム・ジルコニ
ウム系フッ化物ガラスから成るファイバである。このフ
ッ化物ファイバー自体の最小曲げ半径は20mmであ
る。このフッ化物ファイバは、外部からの傷による損傷
を防ぐためにクラッドの周りに樹脂の保護ジャケットが
被せてあり、さらに、この周りは細径のスレンテス管
(図示せず)で覆われている。3本のビニール製チュー
ブは、上記給水・給気システムからの乾燥・冷却空気、
冷却水をそれぞれフッ化物ファイバの基端部と先端部に
供給するためのものであり、スレンテス管で覆われたフ
ッ化物ファイバと並設されている。これらステンレス管
と3本のビニール製チューブは、テフロンチューブ(図
示せず)で覆われており、このチューブはフッ化物ファ
イバがその最小曲げ半径に対して安全をみて60mm以
下に曲がらないような弾性を持っている。また、導光手
段14の先端には、操作者が操作を行う際に持つハンド
ピース15が接続されている。
【0025】導光手段14は次に述べるような本発明に
係る支持棒20によって支持されている。支持棒20
は、剛性体から成る3本の連接棒21a,21b,21
cと、これら連接棒を連接している屈曲連接部22a,
22bとから構成されている。連接棒21a,21b,
21cと屈曲連接部22a,22bには後で詳述する弾
性部材を介した構造が組込まれており、支持する方向を
含む面上において各屈曲連接部を回転中心として回転
し、図1のアに示すような非治療時の負荷が加わらない
支持棒20の状態である初期位置(基準位置)に復帰す
るような構成となっている。尚、図1のイは治療時の支
持棒20の状態例を示している。
【0026】図1に加えて図5をも参照して、導光手段
14は連接棒21aに、図5(A)に示す剛性体から成
る連結保持具23aによって、適切な距離(本実施例で
は、約6cm)隔てて、導光手段14が突出する方向に
固定支持されている。また、導光手段14は連接棒21
bに、図5(B)に示す剛性体から成る連結保持具23
bによって、適切な距離範囲(本実施例では、約3〜1
0cm)を保ち、可動可能に保持されている。さらに、
導光手段14は連接棒21cに、図5(C)に示す弾性
体から成る連結保持具23cによって、適切な範囲で導
光手段14の移動を可能とするように保持されている。
本実施例の連結保持具23cは、バネを使用した弾性体
23caと、弾性体23caの一端に結合されて連接棒
21cを取り付ける支持側取付部材23cbと、弾性体
23caの他端に結合されて導光手段14を取り付ける
導光側取付部材23ccとで構成されている。ここで、
連接棒21cおよび導光手段14は、それぞれ、支持側
取付部材23cbおよび導光側取付部材23ccに締付
けネジ(図示せず)止により固定される。
【0027】以上の支持棒20を構成する各部品及び各
連結保持具は、導光手段14に使用されているフッ化物
ファイバがその最小曲げ半径である20mm以下となっ
て破損しないように設計されている。本実施例では、例
えば、全長2.3mの導光手段14に対し、連接棒21
a,21b,21cそれぞれの長さを50cm、40c
m、30cmとした。
【0028】次に、図6および図7を参照して、上述し
た各屈曲連接部の回転を初期位置に復帰させるために連
接棒21a,21b,21cと屈曲連接部22a,22
b内に組込まれている弾性部材を介した構造について説
明する。図6(A)および(B)は、それぞれ非治療時
の支持棒20を前方および横方向から見た構成図であ
り、図7(A)および(B)は、それぞれ治療時の支持
棒20を前方および横方向から見た構成図である。
【0029】連接棒21a内には弾性体21abが組込
まれ、弾性体21abの一端は連接棒21aの基底部
(図示せず)に固定され、他端は後述するように屈曲連
接部22aに固定されている。同様に、連接棒21b内
には弾性体21bbが組込まれ、弾性体21bbの一端
は後述するように屈曲連接部22aに固定され、他端は
後述するように屈曲連接部22bに固定されている。弾
性体21abおよび弾性体21bbの各々は例えばバネ
から成る。
【0030】屈曲連接部22aは、連接棒21aに固着
された円盤部22aaと、連接棒21bに固着された円
盤部22abと、円盤部22aaと円盤部22abとの
同心回転を可能とするための回転軸22acと、上記弾
性体21abの他端を固定するために、円盤部22ab
に取付けられている固定金具22adと、上記弾性体2
1bbの一端を固定するために、円盤部22aaに取付
けられている固定金具22aeと、連接棒21aに対す
る連接棒21bの回転角度を例えば0〜60°の範囲に
規定するために、円盤部22aaに取付けられている回
転規定軸22afおよび円盤部22abに空けられてい
る回転規定溝22agとから構成されている。
【0031】同様に、屈曲連接部22bは、連接棒21
bに固着された円盤部22baと、連接棒21cに固着
された円盤部22bbと、円盤部22baと円盤部22
bbとの同心回転を可能とするための回転軸22bc
と、上記弾性体21bbの他端を固定するために、円盤
部22bbに取付けられている固定金具22bdと、連
接棒21bに対する連接棒21cの回転角度を例えば0
〜60°の範囲に規定するために、円盤部22baに取
付けられている回転規定軸22beおよび円盤部22b
bに空けられている回転規定溝22bfとから構成され
ている。
【0032】図6(A)および(B)に示すように、非
治療時において、弾性体21abは円盤部22abに取
付けられている固定金具22adを通して回転軸22a
cの周りに連接棒21bを引張り、連接棒21bを連接
棒21aに対して上方に立たせるような張力を持たせる
ように、連接棒21a内に組込まれている。また、弾性
体21bbは、この非治療時の連接棒21bが上方に立
った状態では、張力が働かないように、連接棒21b内
に組込まれている。このように支持棒20の構成部品を
構成することで、非治療時においては、図1のアに示す
ように、連接棒21aに対し連接棒21bが直立し、さ
らに連接棒21bに対し連接棒21cは回転規定軸22
be及び回転規定溝22bfから決定される角度に保持
される。
【0033】一方、図7(A)および(B)に示すよう
に、治療時には、導光手段14を操作者が引張ること
で、連接棒21aに対し連接棒21bが回転して傾き、
このことにより弾性体21bbに張力が発生し、連接棒
21cは連接棒21bに対し立つ方向に回転することに
なる。この結果、治療時には、例えば、図1のイに示す
ような支持棒20の形状が得られる。また、この図1の
イに示す状態では、弾性体21abは張力を持っている
状態であるため、操作者が導光手段14を引く力を弱め
ることで、支持棒20は自動的に図1のアに示す非治療
時の初期位置に復帰していく。つまり、以上の構造によ
り、各屈曲連接部の回転を初期位置に復帰させることが
できる。
【0034】上述した構成によれば、治療時に連接棒2
1bを連接棒21aに対して曲げて行くことで連接棒2
1cが連接棒21bに対して立ってくることから、図4
の(B)に示すような梃の原理において、操作者が負荷
を掛ける連接棒部分の長さが長くなるため、さらに引く
力を弱くできる。
【0035】したがって、上記第1の実施例は、次に述
べるような効果を奏する。非常に小さい負荷で被照射部
位まで持ってくることが可能となる。従って、操作者へ
の負荷(荷重)を小さくでき操作の安定性を向上でき
る。また、例えばフッ化物ファイバといった機械的強度
の弱い光ファイバにおいて、光ファイバが局所的に屈曲
してその破壊限界を越えて折損することを防止すること
ができる。さらに、非治療時には、支持棒20を、支持
棒20及び導光手段14が装置から突出しない状態で保
持されるような初期位置に復帰する構成としているた
め、良好な状態で導光手段14を保管できる。このた
め、操作性における安定性を向上させることができる。
さらに、非治療時に図1のアに示す状態に復帰すること
から、支持棒20及び導光手段14を装置の前方に突出
させることなく良好な状態で保管できる。
【0036】尚、上記第1の実施例では、導光手段14
の光ファイバとしてクラッド径が500μmのアルミニ
ウム・ジルコニウム系フッ化物ファイバを使用し、最小
曲げ半径が60mm以下にならないような構成としてい
るが、本発明はこれに限定するものではない。すなわ
ち、上記最小曲げ半径は光ファイバの種類と線径で決ま
る。したがって、例えば、フッ化物ファイバとしてコア
径250μm、クラッド径330μmのZBLAN系フ
ッ化物ファイバを使用した場合には、最小曲げ半径が1
1mm以下にならないように、支持棒20を構成する各
部品及び各連接保持具を設計すればよい。また、フッ化
物ファイバとしてコア径150μm、クラッド径200
μmのZBLA系フッ化物ファイバを使用した場合に
は、最小曲げ半径が20mm以下にならないように、支
持棒20を構成する各部品及び各連接保持具を設計すれ
ばよい。
【0037】また、上記第1の実施例では、3本の連接
棒を使用しているが、3本に限定されることなく、例え
ば、図8(A)に示すような4本の連接棒を使用したも
のや、図8(B)に示すような2本の連接棒を使用した
もの(この場合の屈曲構造は、上記第1の実施例の屈曲
連接部22aと同様な構造をしている)も考えられる。
これらの構成においても、上記実施例と同様な効果が得
られる。
【0038】また、上記第1の実施例では、図5の
(A),(B),(C)に示す構造の剛性体あるいは弾
性体から成る連接保持具23a,23b,23cを使用
したが、導光手段14へ過負荷を掛けることがなけれ
ば、どのような構造の連接保持具でも使用できる。
【0039】また、上記第1の実施例では、弾性体21
ab,21bbとしてバネを使用しているが、本発明は
これに限定されることなく、ゴム材料等でできているも
のでもよい。また、屈曲連接部22aの屈曲方法につい
ても、板バネ、蝶番用針金バネなどを使用してもよい。
【0040】また上記第1の実施例では、レーザ光源と
して波長2.94μmで発振するEr:YAGレーザ装
置を使用しているため、レーザ光を被照射体に導光する
導光手段(光ファイバ)としてフッ化物ファイバを使用
したが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、レーザ光源としてCO2 レーザ装置を使用し、導光
手段としてCO2 レーザ光を導光させるような臭化タリ
ウム等の材料を用いた機械的強度の弱い光ファイバを使
用した場合にも、上記第1の実施例と同じ効果が得ら
れ、本発明の医療レーザ装置を利用することが出来る。
【0041】さらに、上記第1の実施例では、医療レー
ザ装置がフッ化物ファイバを使用した歯科用レーザ装置
である場合に関して記述したが、本発明は歯科分野に限
られるものではない。例えば、眼科用や形成外科用な
ど、医療用レーザ全般にわたる導光手段(光ファイバ)
を利用した医療レーザ装置に関しても、上記実施例と同
じ効果が得られる。
【0042】図9〜図11に本発明の第2の実施例によ
る医療レーザ装置に使用される剛性支持部材の構成を示
す。図9は剛性支持部材の斜視図、図10は図9をX方
向からみたX視図、図11は図10のA−A線断面図で
ある。以下、これらの図面を参照しながら本発明の第2
の実施例について説明する。
【0043】図示の剛性支持部材は、剛性支持支柱41
と、剛性支持竿42と、バランスウェイト43と、保持
具44と、弾性保持具45と、支持スプリング46と、
剛性支持竿回転軸48とを有する。以下に、各構成要素
の相互関係について説明する。
【0044】剛性支持支柱41は、導光手段14から離
れて導光手段14の延在する方向に、筐体16(図1)
上から上方に立設している。剛性支持支柱41の上部に
は、図10に示されるように、割溝41aを挟んで長手
方向に延在する対向片41c,41cが設けられてい
る。対向片41c,41c間のほぼ中間部には剛性支持
竿回転軸48が固設されている。剛性支持竿42は剛性
支持支柱41に剛性支持竿回転軸48の回りに回動可能
に連結され、対向片41c,41c間の割溝41a内に
挟持されている。剛性支持支柱41とは反対側の剛性支
持竿42は図9に示すように導光手段14側に湾曲して
いる。
【0045】剛性支持竿42の一端にはバランスウェイ
ト43が固設され、回転軸48を中心として導光手段1
4及びハンドピース15の重量とバランスをとるように
されている。また、剛性支持竿42の他端には支持スプ
リング46を介して導光手段14を保持するチューブ状
の弾性保持具45が設けられている。この弾性保持具4
5と回転軸38とのほぼ中間位置の剛性支持竿42に
は、導光手段14を保持する保持具44が設けられてい
る。
【0046】図9および図11の各々において、アおよ
びイは、それぞれ、非治療時および治療時における剛性
支持支柱41に対する剛性支持竿42の係止状態を示
す。以下、非治療時および治療時における剛性支持支柱
41に対する剛性支持竿42のバランス係止機構につい
て説明する。
【0047】剛性支持竿42は大略断面円形の支持竿で
あるが、割溝41a内に挟持される部分42aのみ断面
が矩形に形成されている。この断面矩形部42aには回
転軸48が連通する長孔50が形成されている。剛性支
持竿42、ハンドピース15および導光手段14の重心
は長孔50のほぼ中心になるように設定される。剛性支
持竿42は、長孔50の範囲内でスライド自在にかつ回
転軸38の回りを回動可能に、剛性支持支柱41に支持
されている。
【0048】したがって、非治療時には、図11のアに
示すように、剛性支持竿42の重心50aが回転軸48
の軸心48aより下方になるため、剛性支持竿42は剛
性支持支柱41の延在する方向に沿って立設する。一
方、治療時では、図11のイに示すように、ハンドピー
ス15を被照射部位まで引っ張る動作により剛性支持竿
42の重心50bが回転軸48の軸心48aより前方に
なるため、剛性支持竿42は傾動してストッパ41bに
当止することによりほぼ水平状態に維持される。この状
態からハンドピース15を非治療時における位置まで戻
す動作をすれば、バランスウェイト43の重みによっ
て、剛性支持竿42が鉛直になろうとする方向に押し戻
されるので、長孔50が中心軸48に対して後方に移動
し、剛性支持竿42が、図11のイに示すような水平状
態から、図11のアに示すような剛性支持支柱41に沿
った立設状態に戻る。
【0049】尚、上記第2の実施例では、弾性保持具4
5をチューブ状に構成し、支持スプリング46を介して
剛性支持竿42の上部先端に結合しているが、支持スプ
リング46を使わずに、直接、弾性保持具45の一端を
剛性支持竿42に結合する構成にしても良い。
【0050】次に、第2の実施例の効果について説明す
る。この第2の実施例では、従来例や他の実施例と異な
り、治療時においてハンドピース15を筐体16側に引
戻そうとする力がほとんどかからず、操作者(手術者)
の手首にかかる操作上のストレスを軽減できる。また、
第2の実施例は、非治療時においては、上記第1の実施
例と同様に、剛性支持竿42が剛性支持支柱41に沿っ
て立設するので、導光手段14が手術者のじゃまになら
ないという利点がある。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明による医療レ
ーザ装置は、治療操作において、治療器具(ハンドピー
ス)を非常に小さな負荷で被照射部位まで持ってくるこ
とが可能となる。従って、操作者への負荷(加重)を小
さくでき操作の安定性を向上できる。また、例えばフッ
化物ファイバといった機械的強度の弱い光ファイバを使
用する場合に、光ファイバが局所的に屈曲してその破壊
限界を越えて折損するのを防止することができる。さら
に、非治療時には、導光手段を装置から突出しない状態
で保持される初期位置に復帰させる構成としていため、
良好な状態で導光手段を保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による医療レーザ装置を
示す概略斜視図である。
【図2】従来の医療レーザ装置の一例を示す概略斜視図
である。
【図3】従来の医療レーザ装置の他の例を示す概略斜視
図である。
【図4】図3に示す医療レーザ装置と図1に示す医療レ
ーザ装置との導光手段の先端に取り付けられたハンドピ
ースを被照射部位の位置までもってくるときにかかる負
荷の違いを示す図で、(A)は従来のものを(B)は本
発明のものを示す。
【図5】図1の医療レーザ装置に使用される連結保持具
の外形を示す概略斜視図である。
【図6】図1の医療レーザ装置に使用される支持棒の非
治療時における状態を示す図である。
【図7】図1の医療レーザ装置に使用される支持棒の治
療時における状態を示す図である。
【図8】本発明の医療レーザ装置に使用される支持棒の
変形例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例による医療レーザ装置に
使用される剛性支持部材の構成を示す斜視図である。
【図10】図9をX方向からみたX視図である。
【図11】図10のA−A線断面図である。
【符号の説明】
14 導光手段 15 ハンドピース 16 筐体 20 支持棒 21,21a,21b,21c 連接棒 22,22a,22b 屈曲連接部 23,23a,23b,23c 連結保持具 41 剛性支持支柱 42 剛性支持竿 43 バランスウェイト 44 保持具 45 弾性保持具 46 支持スプリング 48 剛性支持竿回転軸
フロントページの続き (72)発明者 河原 明宏 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホ ーヤ株式会社内 (72)発明者 片岡 研慥 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株式会社モリタ製作所内 (72)発明者 小高 正樹 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株式会社モリタ製作所内 (72)発明者 中井 照二 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株式会社モリタ製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 17/36 350 A61N 5/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に設けられたレーザ光源と、該筐体
    から突出するように設けられ、且つ前記レーザ光源から
    出射されたレーザ光を被照射体に導光する光ファイバを
    含む導光手段と、前記導光手段が延伸する方向に沿って
    設けられ該光導光手段を支持する支持棒とを備えた医療
    レーザ装置において、前記支持棒(20)は、 前記導光手段の延伸する方向に沿うように、屈曲部材
    (22a,22b)を介して屈曲自在に連接された複数
    の連接棒(21a,21b,21c)と、 前記複数の連接棒の中の所定の連接棒(21b)を、前
    記導光手段に外力が加わった際、その基端側の屈曲部材
    (22a)を中心として回動することにより、前記支持
    棒を基準位置に復帰させるような復帰力を付与する手段
    (21ab)とを有することを特徴とする医療レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記支持棒(20)は、前記導光手段が
    延伸するように変化した際、前記所定の連接棒の前方に
    設けられている連接棒(21c)を、前記所定の連接棒
    に沿って延伸するような力を付与する手段(21bb)
    を含む請求項1記載の医療レーザ装置。
  3. 【請求項3】 筐体内に設けられたレーザ光源と、該筐
    体から突出するように設けられ、且つ前記レーザ光源か
    ら出射されたレーザ光を被照射体に導光する光ファイバ
    を含む導光手段と、前記筐体上に立設され、前記導光手
    段を支持する剛性支持部材とを備えた医療レーザ装置に
    おいて、前記剛性支持部材が、 前記筐体上に前記導光手段(14)の延在方向に沿って
    立設された剛性支持支柱(41)と、 該剛性支持支柱の先端部に、一端から所定距離離れた位
    置で、回転軸(48)の回りに回動可能に連結された剛
    性支持竿(42)と、 前記剛性支持竿の前記一端に固設されたバランスウェイ
    ト(43)と、 前記剛性支持竿の他端に設けられ、前記導光手段を弾性
    的に保持する弾性保持具(45)と、 該弾性保持具と前記回転軸とのほぼ中間位置の前記剛性
    支持竿に設けられ、前記導光手段を保持する保持具(4
    4)とを備えることを特徴とする医療レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性保持具が支持スプリング(4
    6)を介して前記剛性支持竿の他端に取り付けられてい
    る請求項3記載の医療レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記回転軸が前記剛性支持竿に空けられ
    た長孔(50)を連通している請求項3記載の医療レー
    ザ装置。
  6. 【請求項6】 前記剛性支持支柱に、前記剛性支持竿が
    水平方向に傾動した際にその水平位置を規定するストッ
    パ(41b)が取り付けられている請求項3記載の医療
    レーザ装置。
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