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JP2887580B2 - 血小板製剤の光学的活性状態測定方法とその測定装置 - Google Patents
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JP2887580B2 - 血小板製剤の光学的活性状態測定方法とその測定装置 - Google Patents

血小板製剤の光学的活性状態測定方法とその測定装置

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JP2887580B2
JP2887580B2 JP8153211A JP15321196A JP2887580B2 JP 2887580 B2 JP2887580 B2 JP 2887580B2 JP 8153211 A JP8153211 A JP 8153211A JP 15321196 A JP15321196 A JP 15321196A JP 2887580 B2 JP2887580 B2 JP 2887580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は採血された全血液
(赤血球、白血球、血小板、血漿)から分離した血小
板、または血液成分採血で採取した血小板を血漿に浮遊
した血小板製剤につき、これが製造後輸血に用いられる
以前にあって、輸血による効果が保存日数の経過によっ
て期待できなくなっていないかどうか、当該血小板の活
性低下につき、その度合いを測定するために供して好適
な品質確認のための光学的活性状態に係る測定方法と、
当該方法の実施に供し得る測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、血液製剤の一つである血小板製剤
に関し、わが国では、その有効期限が3日以内とされて
いる。なぜならば、この種製剤にあってはその保存日数
の増加に伴い血小板の活性が低下するためであり、この
際、保存状態が不良であるといった場合には、当該活性
の低下がすすみ、上記期限内であっても輸血による効果
が期待できなくなる。このため血小板製剤については、
その活性状態を確認した後、輸血等に使用することが不
可欠となるが、当該確認の方法には、既に各種の提案が
なされている。
【0003】すなわち、血小板製剤の品質は、その内容
物のpHに強い相互関係をもっていることから、pHの
測定が活性の低下判定手段となり得るが、そのために
は、血小板製剤を封入した血液バッグからサンプルを抜
き取らねばならず、従って、どうしても無菌的に製造さ
れた血液製剤に対して刺針することとなり、従って、実
用化に適した方法とは言えない。そこで、近年血小板の
活性に関する研究が進み、血小板自体の形態変化と相互
関係を有し、正常な円盤すなわちディスク(DISK)
状の形態をもった血小板の活性は高く、これが球状ある
いは偽足を伴う球状に変化すると、その活性が低下して
行くことが知られるに至った。従って、この形態変化を
測定することで、血小板製剤の活性を間接的に推進でき
ることから、血液バッグ中における血小板の形態を、刺
針などによらず光学的に検知することのできる装置につ
いても、1980年頃から、その開発がなされている。
【0004】Bellhouse等は、血液バッグによ
り保存された血小板製剤中における保存血小板の生存率
を、非破壊的に監視する貯蔵人体血小板の光学的測定方
法(特開昭60−113153)につき、以下の如き提
案を開示している。すなわち、上記提案は正常なディス
ク状の血小板で満たされた血小板製剤を光にかざして揺
動すると、当該ディスク状である血小板の回転により散
乱光が揺らいで見える現象に着目し、これを熟練者によ
る目視で判定するのではなしに、特定方向に流動してい
る血小板からの小変動を伴う散乱光について、その変動
振幅を測定すればよいとし、さらに、当該変動振幅は血
小板が新鮮である1日位の間であれば実質的に一定であ
るが、血小板が死んで行くにつれて徐々に低下して殆ど
零となり、この際当該散乱光の平均振幅はサンプルによ
って相違するものの、どのような場合にも当該変動振幅
の減衰は同じような曲線となるということを基盤として
いる。
【0005】そして上記提案の技術内容は、血液バッグ
を所定厚さをもった流路を介して上下二つの部分に区画
するようにし、当該流路に血小板製剤が行ったり来たり
するよう当該血液バッグを揺動させ、上記の流路に光線
を照射することにより、血小板から特定方向へ発する散
乱光の強さにつき、その変動振幅を検出し、当該検出値
を、別途新鮮な血小板について同上条件下で検知した変
動振幅の基準値と比較するようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如く血
小板からの散乱光につき、その変動振幅を測定する従来
法にあっては、血液バッグを縦方向の垂下状態にて測定
を行うことから、血液バッグを保存する際に最も望まし
いとされている横向載置の状態にあって横向揺動させる
保存条件とは違った測定条件下に血液バッグを保持させ
なければならず、従って測定に際し保存条件を害するこ
とになるばかりか、測定時には保存用の横向振とう装置
を使用できず、電動機により一定回転速度で駆動される
カムによりプランジャを動かし、これによりばねの力に
抗して血液バッグを押圧することで、流路を介して血小
板製剤を上下方向へ流動させなければならない。さら
に、上記の如く血小板による散乱光の変動振幅を利用す
るため、充分な感度の向上が難事となる。
【0007】また、上記従来例によるときは、前記の如
く流路の厚さを一定化しなければならないが、このため
血液バッグを挟持することで、予め設定された一定厚と
なるようにしているため、実際上用いられる血液バッグ
のシート厚は様々な寸法であることから、当該シート厚
の大小によって流路の厚さが変化し、信頼性の高い測定
結果が得難いものとなっている。
【0008】本発明は、血小板による散乱光の変動振幅
そのものを利用するのではなく、血液バッグ内の正常な
血小板比率(%DISK)を非刺針により測定する点で
は同じであるが、血液バッグ内の血小板製剤につき、そ
の光透過率に着目し、測定される前記流路における血小
板製剤の厚さが一定であり、しかも当該流路を流れる当
該製剤の流速も一定であれば、血液バッグが静止状態で
あるときの静的光透過強度と、血小板製剤が光軸と直交
する方向に流れているときの動的光透過強度から求めら
れる、光透過強度の変化率が、%DISKに相関すると
いう認識に基づいてなされたものである。
【0009】そして、前記従来の難点に鑑み、請求項1
に係る光学的活性状態測定方法にあっては、血液バッグ
は横向状態として、これを平板で挟むことで、所定厚さ
の流路である測定用血小板製剤層を介して二つの貯溜部
に区分し、血液バッグの静止状態で直交方向の光線を照
射し、その測定用血小板製剤層の透過光を測知して静的
光透過強度を得、当該血液バッグを所定流速による横向
揺動下で、上記と同じ測定操作により、動的光透過強度
を得、この動的光透過強度と静的光透過強度との相差値
と静的光透過強度との比である光透過強度の変化率を演
算し、これと%DISKとの相関係数から、その血小板
比率を算出可能にしようとしている。上記のようにする
ことで、当該発明では、透過光の測定により信頼度の高
い測定結果を、簡易な装置により実現し得るようにする
だけでなく、横向状態の血液バッグを横向きに揺動可能
とし、このことによって血液バッグの保存条件を満足し
得る状態にて測定を実施できるようにし、かつ保存用の
振とう装置を、そのまま利用することをも可能とするも
のが、その目的である。
【0010】次に、請求項2に係る光学的活性状態測定
方法によるときは、上記の請求項1において、測定用血
小板製剤層を所定厚さに調整する際、先ず平板によって
血液バッグを押圧することで押圧閉塞部を形成し、これ
により測定用血小板製剤層の厚さが零となってしまった
後にあって、平板を移行させるなどにより、予め設定し
た厚さとなるよう調整し、このことによって、血液バッ
グのシート厚が、どのような寸法であっても当該測定用
血小板製剤層の厚さを、常に同一として測定結果の信頼
性を向上しようとしている。
【0011】さらに、請求項3の測定方法では、前記請
求項1にあって、動的光透過強度を測定する際、測定用
血小板製剤層の流速を特定の設定値とするため、予め血
液バッグの平面的寸法と血液の体積を測知し、これに基
づいて血液バッグを横向揺動する揺動周期を調整するよ
うにしており、このことでどのような寸法の血液バッグ
についても、所定厚さとした測定用血小板製剤の流速が
同一となるようにし、同一活性状態の血小板製剤につい
て、測知され光透過強度の変化率が測定の都度変化して
しまうことのないようにして、活性状態の測定結果につ
き高い信頼性を確保しようとしている。
【0012】次に請求項4にあっては、上記請求項1な
いし請求項3において使用している光線につき、これを
従前の如く赤色光を採択するのではなく赤外線を照射す
ることによって、透過光に対する高感度な測定を可能と
している。
【0013】請求項5では、これまた請求項1ないし請
求項3にあって、血液バッグを横向状態にて横向揺動す
るに際し、これを往復水平振とう、または往復回転振と
う装置により実施するようにし、このことで、血液バッ
グの最も望ましい条件を保持した状態で測定ができるよ
うにし、かつ、当該保存のために、現に用いられている
振とう装置を利用可能にしようとしている。
【0014】そして、さらに請求項6では請求項1ない
し請求項3にあって測知される静的光透過強度と動的光
透過強度につき、一回の測定による測定値を、そのまま
採択するのではなく、血液バッグの静止時間内と揺動時
間内における複数回の各測定値につき、その平均値を算
出することで、さらに、光透過強度の変化率につき、そ
の信頼性を向上しようとしている。
【0015】次に請求項7以下は、同上方法を実施する
のに供し得る測定装置に関するものであり、当該請求項
7にあっては、測定部と電気的制御解析部そして横向往
復振とう部とにより構成し、当該測定部は、適切に形成
された測定台と、平板駆動部に昇降自在な平板とを具備
した血液バッグ挟持部と、光透過強度測定部とを具備さ
せるようにし、さらに、前記の電気的制御解析部は、上
記した光透過強度測定部からの入力によって、静的光透
過強度と横向往復振とう部の稼動により、測定部を横向
揺動させることで動的光透過強度を測定する制御部と、
その測定結果により、光透過強度の変化率と演算し、最
終的に%DISKを演算できる電流解析回路部とによっ
て構成するようにし、このことによって、前記の請求項
1に係る透過光測定による光学的活性状態測定方法を、
簡易な構造により高精度に実施し得るようにしようとし
ている。
【0016】請求項8にあっては、上記請求項7の構成
に加えて、圧力センサを配設し、このことにより平板駆
動部による血液バッグの押当により押当閉塞部の形成を
確認可能となし、当該確認後に平板駆動部の上動で、所
定厚さの測定用血小板製剤層を形成し、血液バッグの肉
厚に大小があっても正確に当該測定用血小板製剤層を所
定厚さに設定できるようにし、かくして請求項2に係る
高精度な測定方法を実施可能にしようとしている。
【0017】請求項9の測定装置によるときは、前記請
求項7の構成に重量測定部を付加すると共に、前記した
測定部にも多数の光センサを増設することで、当該光セ
ンサにより血液バッグの平面寸法を測知でき、かつ、上
記の重量測定部によって血液バッグ内における血小板製
剤の重量を測定可能となし、このことで、上記の平面寸
法と、重量から知り得る血小板製剤の体積とから、どの
ような揺動周期に設定すれば、測定用血小板製剤層にお
ける血小板製剤を所定の流速で揺動できるかを知り得る
ようにし、かくて請求項3に係る前記の測定方法を高い
信頼性をもって実施し得るようにしている。
【0018】次に請求項10の場合には、上記請求項7
ないし9のいずれか1項にあって、適所に設けられた発
光部と受光部とに、夫々赤外線発光ダイオード、フォト
ダイオードを設けることで、赤外線による静的光透過強
度と動的光透過強度を高感度にて測定可能とし、測定結
果の信頼性をより向上しようとしている。
【0019】請求項11の測定装置にあっては、請求項
7に係る測定装置を光学的活性状態単位測定装置とし、
これを所要複数だけ隣装した当該全測定装置を、横向往
復振とう部によって横向揺動可能とすることで、多数の
血液バッグにつき、その光学的活性状態の測定を一度に
処理できるようにしている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願は、上記の目的を達
成するため、請求項1にあっては、測定台上に横向載置
した血小板製剤封入の血液バッグを、平板により上記測
定台との間に挟むことで、所定厚さに設定した測定用血
小板製剤層を介して、当該血液バッグの血小板製剤を二
つの貯溜部に連通状態で区分し、当該血液バッグの静止
状態下にあって前記測定用血小板製剤層に対し、これと
直交方向の光線を照射して、その透過光を受光素子に入
射することで得られた電気的出力である静的光透過強度
を測定すると共に、前記血液バッグの横向揺動に基づく
上記測定用血小板製剤層の所定流速による流動状態下に
あって、これと直交方向の光を照射して、その透過光を
前記受光素子に入射することで得られた電気的出力であ
る動的光透過強度を測定し、次いで動的光透過強度−静
的光透過強度/静的光透過強度なる光透過強度の変化率
を演算し、当該変化率と、血液バッグ内の正常な血小板
比率を示す%DISKとの相関係数から、当該%DIS
Kが演算されるようにしたことを特徴とする血小板製剤
の光学的活性状態測定方法を提供しようとしている。
【0021】次に請求項2では、上記の請求項1におけ
る測定用血小板製剤層の所定厚さを設定するに際し、血
液バッグを平板と測定台の間に挟むことで、先ず、当該
血液バッグの押当閉塞部により、当該血液バッグの血小
板製剤を二つの貯溜部に分離させた後、上記平板と測定
台間の離反操作で上記の押当閉塞部を開通して、所定厚
さの測定用血小板製剤層を形成することにより、当該測
定用血小板製剤層を介して、血液バッグの血小板製剤を
二つの貯溜部に連通状態で区分するようにした点が相違
している。
【0022】さらに、請求項3にあっては、前記の請求
項1における測定用血小板製剤層の流動を所定流速に設
定するため、血液バッグの平面寸法と、この血液バッグ
に収納された血小板製剤の体積との各測定値に基づき、
当該血液バッグの横向揺動により、上記測定用血小板製
剤層が所定流速により流動するように上記横向揺動の揺
動周期を調整するようにした工程が付加されている。
【0023】上記の請求項1ないし3にあって、請求項
4では測定用血小板製剤層に対して直交方向に照射され
る光線が赤外線であること、請求項5によると血液バッ
グの横向揺動は、往復水平振とうまたは往復回転振とう
により行うようにしたこと、そして請求項6の場合には
静的光透過強度と動的光透過強度の測定が、血液バッグ
の所定静止時間内と、所定揺動時間内にあって夫々複数
回行われ、夫々の各測定値の平均値をもって、光透過強
度の変化率を演算するようにしたことを夫々その内容と
している。
【0024】請求項7に係る測定装置は、前記請求項1
の測定方法を実施するのに供し得るもので、測定部と所
要内容が入力可能な電気的制御解析部そして横向往復振
とう部とからなり、測定部は血小板製剤封入の血液バッ
グを横向載置する測定台と、電気的制御解析部により制
御される平板駆動部によって昇降動自在とした平板で、
上記血液バッグを測定台との間に挟むことにより、所定
の厚さに設定した測定用血小板製剤層を介して、当該血
液バッグの血小板製剤を二つの貯溜部に連通状態で区分
自在である血液バッグ挟持部と、当該測定用血小板製剤
層に対し、これと直交方向の光線を発光素子から照射す
る発光部と、その透過光が受光素子に入射される受光部
とからなる光透過強度測定部とを具備し、電気的制御解
析部は血液バックの静止状態にて前記の透過光を受光素
子に入射することで得られる電気的出力を受けて静的光
透過強度を測定すると共に、横向往復振とう部の稼動に
より測定部を平板と直交方向へ横向揺動させることで、
測定用血小板製剤層の所定流速による流動状態下にあっ
て、前記透過光を受光素子に入射することで得られる電
気的出力を受けて動的光透過強度を測定する制御部と、
当該測定結果から、動的光透過強度−静的光透過強度/
静的光透過強度である光透過強度の変化率を演算し、当
該変化率と血液バッグ内の正常な血小板比率を示す%D
ISKとの相関係数から、当該%DISKを演算する電
流解析回路部とが具備されていることを特徴とする血小
板製剤の光学的活性状態測定装置を提供するものであ
る。
【0025】請求項8は、前記請求項2の測定方法を実
施するため用い得るもので、上記請求項7の測定部を構
成している一部材としての血液バッグ挟持部が、血液バ
ッグを測定台との間に挟むことにより、当該挟圧力が血
液バッグに押当閉塞部を形成し、これにより当該血液バ
ッグの血小板製剤を二つの貯溜部に分離するに至ったこ
とを検知する圧力センサを有すると共に、上記平板を平
板駆動部により上動することで、上記の押当閉塞部を開
通して、所定厚さの測定用血小板製剤層を形成すること
により、当該測定用血小板製剤層を介して、血液バッグ
の血小板製剤を二つの貯溜部に連通状態で区分自在なる
よう構成されている。
【0026】請求項9にあっては、前記請求項3の測定
方法を実施し得る測定装置に関し、前記請求項7の構成
に重量測定部が付加されていると共に、前掲測定部に
は、測定台上の血液バッグにより閉覆された多数の光セ
ンサにより、当該血液バッグの平面寸法を測知する面積
測知部を設けるようにし、これにより、前記面積測知部
から入力の平面寸法値と、当該血液バッグの血小板製剤
が有する重量を計測する重量測定部から入力の重量値と
密度とにより演算した体積値とによって算定された揺動
周期により、横向往復振とう部を稼動させて、測定用血
小板製剤層の所定流速になるよう構成したことを、その
内容としている。
【0027】請求項10では、請求項7ないし9におい
て光透過強度測定部の発光部は測定台に内設され、受光
部は平板上に設けられており、発光部の発光素子には赤
外線発光ダイオードが、受光部の受光素子には上記赤外
線の波長付近に吸引ピークをもつ可視光カットタイプの
フォトダイオードが採択されていることを、その内容と
している。
【0028】そして請求項11にあっては、前記請求項
7における構成のものを光学的活性状態単位測定装置と
して、これを所要数だけ隣装すると共に、これらの全光
学的活性状態単位測定装置が、前記した横向往復振とう
部によって横向揺動自在なるよう構成されていることを
特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明につき、請求項1および2
の光学的活性状態測定方法を説示するに先立って、図1
に示されている請求項7および8に係る光学的活性状態
測定装置について、これを以下詳記すると、当該装置
は、順次上位から測定部1と、所要内容の入力を導入可
能な入力装置2aと、後に説示する必要なる数値と演算
結果を表示するための表示装置2bとが表設されている
電気的制御解析部2、そして前後方向である矢印Yの方
向へ横向揺動自在な横向往復振とう部3との載装重積に
より構成されている。
【0030】上記測定部1は、血小板製剤Aを封入して
あるポリオレフィン製等の半透明である血液バッグB
を、横向載置可能とした測定台1Aと、前記の電気的制
御解析部2により制御される平板駆動部1aによって平
板1bが昇降動自在であり、これによって、平板1bに
より血液バッグBの中央部を、左右方向である矢印Xの
方向にて測定台1Aとの間で挟み込み自在とした血液バ
ッグ挟持部1Bとを有し、さらに、図1(B)に明示の
如く上記平板1bと血液バッグBに対して上下配置に設
けられた発光部1cと、これより照射されて血液バッグ
Bを通過した透過光が入射される受光部1dとを備えた
光透過強度測定部1Cとによって構成されている。
【0031】ここで、図示例では測定台1Aが、載置天
板1eと空所1f、そして電気的制御解析部2に載設さ
れた脚台1gを有しており、前記血液バッグ挟持部1B
として例示のものは、測定台1Aの左右に設けられた平
板駆動部1aが、載置天板1eに立設のサポート1h
と、その一端側に設けられた板状ギア1iと、平板1b
に固設されてギアヘッド1jを上記の板状ギア1iに噛
合させた一対のモータ1kとからなっている。この平板
1bの四隅は測定台1Aに立設された4本の昇降用支柱
1mにより位置決めされて、昇降動自在なるよう保持さ
れているから、モータ1kの稼動により回転するギアヘ
ッド1jと板状ギア1iとの噛合により、当該平板1b
は所望高さだけ昇降動させることができる。
【0032】次に、前記の光透過強度測定部1Cとして
図示した実施例につき説示すると、図1の特に(B)に
示した実施例にあっては、発光部1cが前記測定台1A
の空所1fにあって、ここから上向きに照射される光線
は、測定台1Aにおける載置天板1eの透過窓1nを介
して、後に詳記の如く血液バッグBを透過し、当該透過
光が、平板1b上に載設された受光部1dに入射される
ようにしてあり、図中1pが受光部1dの受光素子を示
し、1qは当該受光素子1pに外部からの光線が入射し
ないように、平板1bに設けられた受光部1dにおける
遮光板を示し、1rは発光部1cの発光素子である。
尚、発光部1cの位置は、どこであってもよいが、図示
例では血液バッグBにおける矢印Yである左右方向の中
央部に設けられている。
【0033】さらに、前掲電気的制御解析部2は、後に
詳記する如く静的光透過強度と動的光透過強度を測定す
る制御部2cと、この測定結果から得られる光透過強度
の変化率と%DISKを演算することとなる電流解析回
路部2dとによって構成されており、電気的制御解析部
2は、これにより揺動される横向往復振とう部3の揺動
天板3a上に、脚台2eを介して載置されているから、
測定台1Aは当該揺動によって矢印Y方向に所定の揺動
周期にて往復動することとなる。
【0034】そして、前掲横向往復振とう部3として
は、既知の往復水平振とう装置とか、往復回転振とう装
置を用いることができ、前記の如く平板1bと直交する
矢印Yの方向へ往復揺動させるが、図中3bは当該揺動
周期調整つまみ、3cは当該揺動周期を表示する周期表
子窓を示している。そして図1(B)に明示されている
1sは、光透過強度測定部1Cにあって前記した平板1
bの下面に設けられた圧力センサを示し、このように圧
力センサ1sを付加することで、請求項8に係る測定装
置が構成されると共に、このことで請求項2の測定方法
をより容易にして高精度に実施できることになる。図中
3dは振とう部本体、3eはその脚台を示している。
【0035】そこで、請求項1の測定方法を図1に示す
測定装置を用いて実施する場合につき以下詳記すると、
先ず測定台1Aの載置天板1e上に、前記した血液バッ
グBを図示の如く矢印Y方向へ長く横向載置し、血液バ
ッグ挟持部1Bの平板駆動部1aを、電気的制御解析部
2の制御部2cにより、平板1bを稼動降下させること
で、上記の血液バッグBの矢印Y方向における中央部
を、平板1bと測定台1A間に挟むことで、所定長さd
に設定した測定用血小板層Adを介して、当該血液バッ
グBの血小板製剤Aを、二つの貯溜部A1 とA2 に連通
状態となるよう区分する。
【0036】ここで、実際上、測定用血小板製剤層Ad
の所定長さdは3mm程度に設定され、次いで光透過強
度測定部1Cを、これまた制御部2cにより稼動し、そ
の発光部1cから測定用血小板製剤層Adに対し直交方
向の光線を照射し、このことにより、当該光線を平板1
bに設けた透光窓1nより、血液バッグBのシートと測
定用血小板製剤層Adを介して透過させ、当該透過光を
受光部1dに入射させる。
【0037】ここで、上記の光透過強度測定部1Cとし
ては、その発光部1cからの光線として、従来通り波長
600〜700nmの赤色可視光を用いることもできる
が、より長い波長である950nm付近の近赤外光を使
用した方が、後に詳記する静的光透過強度is、動的光
透過強度idの差が大となり、光透過強度の変化率id
−is/isを感度よく測知でき好ましい。また950
nm以上の赤外線を使用した方が更に感度よく測知でき
好ましい。このためには、発光部1cの発光素子1rと
して波長950nmの近赤外線発光ダイオードを採択す
ると共に、受光部1dの受光素子1pには測定室の明か
りに反応しない可視光カットオフタイプのフォトダイオ
ードを用いるとか、図1のように遮光板1qを平板1b
上に設けるようにするのがよい。また同図の実施例では
発光部1cと受光部1dが、測定用血小板製剤層Adを
挟んで対設されているが、もちろん当該発光部1cと受
光部1dとは別途適所に設置しておき、光ファイバなど
による光透導装置を用いて前記の照射光である光線と、
その透過光を誘導させるようにしてもよい。
【0038】さて、この請求項1に係る測定方法では、
次の工程として光透過強度測定部1Cを電気的制御解析
部2によって稼動させることにより、前掲静的光透過強
度isと動的光透過強度idとを任意の手順にて測定す
ることになる。ここでは静的光透過強度isの測定から
説示すると、前記の血液バッグBを横向往復振とう部3
の稼動なしである静止状態にあって、測定用血小板製剤
層Adに対し直交する光線を発光部1dより照射し、そ
の透過光を受光部1dの受光素子1rに入射させる。こ
のことにより、受光素子1rからの出力として前記透過
光の強弱に応じた電気的出力、例えば短絡電流が生じ、
これが電気的制御解析部2に入力される。ここで実際上
は、血液バッグBを測定台1Aにセットしない状態にあ
って電気的制御解析部2により、その際の短絡電流が1
00μA程度となるよう調整しておくと、静的光透過強
度isとしての短絡電流は60μA程度となる。
【0039】次に、動的光透過強度としての短絡電流そ
の他の電気的出力を測知しようとする際には、横向往復
振とう部3を、これまた電気的制御解析部2の入力装置
2aにより揺動周期により稼動させ、これによって測定
用血小板製剤層Adを、図1にあって矢印Y方向に揺動
させるが、この際、測定用血小板製剤層Adは所定流速
になるよう、前記の揺動周期を調整しなければならな
い。何故ならば測定の都度、当該流速が変化してしまう
ときは、測定された前掲光透過強度の変化率が同一とな
らないからである。そして、このような揺動状態下で上
記の静的光透過強度isの測定と同じく、発光部1cか
らの光線を直交状に照射し、これによる透過光を受光部
1dに入射し、これにより得られた動的光透過強度id
を示す前記の短絡電流等による電気的出力を、これまた
電気的制御解析部2に入力することとなる。
【0040】上記のようにして、静的光透過強度isと
動的光透過強度idを測知することになるが、実際上、
揺動周期を40rpmとしたとき、idがisよりも3
〜5μA程度増加する測定結果を得ることができる。こ
こで当該測定原理を図2によって説示すると、同図にあ
っては血液バッグBの中央部を横切るように、測定用血
小板製剤層Adが数mmの所定厚さとなるように、平板
1bと測定台1Aそして一対のガラス板1t、1t′と
により押え、これにより得られた測定用血小板製剤層A
dに対し、近赤外線を発光ダイオードから照射してい
る。この際血液バッグBが静置されていれば、図2
(A)の如く、血小板pは不規則な配列となっているた
め、光線L0 に対し透過光L1 が可成り小さくなるのに
対し、血液バッグBを横向往復動させたときには、血液
バッグB中にストロークと平行な矢印Y方向の流れが生
じ、これに伴い血小板pは、図2(B)に示す通り一方
向に配列しようとするため、光線L0 に対し前記の透過
光L1 よりも大なる透過光L2 となるのである。
【0041】上記のようにしてフォトトランジスタなど
による電気的出力としての短絡電流などが、前記の如く
電気的制御解析部2に入力されることで、夫々静的光透
過強度isと動的光透過強度idとが測知され、さら
に、その電流解析回路部2dにあって、動的光透過強度
id−静的光透過強度is/静的光透過強度isである
光透過強度の変化率が演算され、更に、この変化率と血
液バッグB内の血小板製剤Aの正常な血小板比率を示す
%DISKとの相関係数から、当該%DISKを演算す
るのであり、この際、上記の相間係数は、予め電気的制
御解析部2の入力装置2aから導入しておくことにな
る。
【0042】さらに、上記の%DISKを得るために
は、実際上以下のような工程により実施するのが望まし
く、これを図3と図4によって説示すると、当該図3の
如く血液バッグBの静止状態下にあって、所定時間T1
(10〜30sec)の間に、受光素子1pによる短絡
電流としての静的光透過強度isを50〜300回程度
サンプリングして、その平均値を電流解析回路部2dに
より演算することで、平均短絡電流としての静的平均光
透過強度ismを測定する。次に血液バッグの前記した
揺動状態下についても、その短絡電流を時間T2 (10
〜30sec)の間に50〜300回程度サンプリング
し、その平均値を演算することで、平均短絡電流として
のd動的光透過強度idmを測定した後、光透過強度の
変化率をidm−ism/ismにより算出し、これに
前記の相関係数と測定された当該変化率とから%DIS
Kを演算するのがよく、その結果は前記の表示装置2b
に表示される。
【0043】ここで上記の相関係数であるが、図4に明
示の如く測定用血小板製剤層Adの厚さdと、流動速度
が一定であれば、光透過強度の変化率は%DISKと直
線的関係になり、従って、これにより知られる相関係数
を、電気的制御解析部2の入力装置2aにより入力して
おけば、表示装置2bに%DISKを表示できることと
なるのであり、新鮮な血小板の包装された血液バッグB
であれば、%DISKは70%程度となる。尚上述の如
き測定を2回以上連続して行い、その平均値により最終
的な%DISKを演算するようにしてもよい。
【0044】前記の通り請求項8の測定装置にあって
は、請求項7の測定装置に対し、圧力センサ1sを付加
し、このことにより請求項2に係る測定方法の実施を、
より容易にして正確に行い得るようにしている。すなわ
ち、当該方法にあっては請求項1について説示した通
り、血液バッグBにおける測定用血小板製剤層Adを所
定厚さdに設定するに際し、以下の如き工程によりこれ
を実施するようにしている。
【0045】すなわち、既述の如く平板1bにより測定
台1Aとの間にあって血液バッグBを挟むことで、先ず
押当閉塞部を形成し、これにより、当該血液バッグBの
血小板製剤Aを二つの貯溜部に分離させてしまうのであ
り、従ってこの段階では前記の測定用血小板製剤層Ad
は、まだ形成されていない。この際、上記の押当閉塞部
を形成するには平板1bの手動的降下によって血液バッ
グBのシートが押当したことを知り、ここで手動降下を
停止するようにしてもよいが、前記の如く平板1bの下
面に圧力センサ1sを設けておき、これが所定の圧力値
を検知することで、電気的制御解析部2による平板駆動
部1aの稼動を停止するようにするのがよい。
【0046】請求項2の測定方法では、上記押当閉塞部
の形成後にあって、平板1bと測定台1A間の離反操作
を行い、これにより、当該押当閉塞部を開通させて、所
定厚さdの測定用血小板製剤層Adを形成するのであ
り、このことによって、はじめて血液バッグBの血小板
製剤が、二つの貯溜部A1 、A2 に連通状態にて区分さ
れることになる。従って、上記のようにすることで、図
1による平板1bの下降により一度、当該平板1b直下
の血小板製剤が追い出され、従って、その厚さが零とな
った後、設定された高さだけ平板1bが上昇するから、
血液バッグBのシート厚がどのような寸法のものであっ
ても、測定用血小板製剤層Adの所定厚さdが一定とな
り、静的光透過強度と動的光透過強度に基づく光透過強
度の変化率が一定化され、測定結果の信頼性を向上し得
ることになる。
【0047】次に、請求項9に係る測定装置につき図5
によって詳記すると、これが前記した請求項7のものと
相違しているところは、測定部1にあってその測定台1
Aに多数の光センサ1μを設けるようにし、かつ、血液
バッグBの血小板製剤Aにつき、その重さを測定するた
めの重量測定部1Dが付加された点である。そして、上
記の光センサ1μは測定台1A上に載置された血液バッ
グBによって閉塞され得るよう当該測定台1Aの載置天
板1eに設けられ、このことで、閉塞された光センサ1
μの数に基づき、血液バッグBの平面寸法に比例した電
気信号を、電気的制御解析部2に入力し得るようにした
面積測知部1vが構成されている。
【0048】上記の重量測定部1Dは、図5に示されて
いる実施例の場合、測定台1Aと電気的制御解析部2と
の間にあって重積されており、測定台1A上に載置され
た血液バッグBの血小板製剤Aにつき、その重量を計測
できるよう構成され、これによる電気信号が、電気的制
御解析部2に入力されると、ここで血小板製剤Aの入力
済である密度とによって、その体積が演算される。さら
に、前記の如く横向往復振とう部3を所定の揺動周期に
よって往復動させ、これにより測定用血小板製剤層Ad
を、所定流速で常に流動させねばならないが、当該流速
は血液バッグBの平面寸法と血小板製剤Aの体積に依存
することになるから、上記の如くして測定された当該平
面寸法と体積とによって決定される横向往復振とう部3
の揺動周期により揺動させれば、測定用血小板製剤層A
dを、常に所定流速で流動させることができる。
【0049】上記請求項9に係る測定装置を用いること
で、請求項3の測定方法は実施し易くなるが、当該方法
では請求項1に比し、血液バッグBの前掲平面寸法と、
この血液バッグに収納された血小板製剤の体積との測定
値に基づき、当該血液バッグBの横向揺動により、測定
用血小板製剤層Adが所定流速にて流動するよう上記横
向揺動の揺動周期を調整するところが付加的に相違して
いる。この際、上記の平面寸法や体積を図5に示す如き
面積測知部1vと重量測定部1Dにより自動的に測知可
能とすることが望ましいが、もちろん、これらについて
は、測定者が適宜手動的な操作で測知してもよい。ま
た、前記の電気的制御解析部2には、被測定血液の管理
番号と測定結果を記録し保存するための管理番号読みと
り装置や印刷装置そして記憶装置等を具備させることが
できる。同上図中1wは重量測定部1Dの脚台、1xは
重量表示窓を示している。
【0050】次に、図6によって請求項11に係る測定
装置につき説示すると、ここでは上記請求項7に係る構
成のものを光学的活性状態単位測定装置1Eとして、こ
れらを所定の測定室1F内に多数用意するが、横向往復
振とう部3としては、既述の装置と同じく横向水平振と
う機とか往復回転振とう機を採択することができ、当該
横向往復振とう部3は横向振とう機3fを一対だけ稼動
させるようにし、当該稼動により揺動する揺動天板3a
を上下に所望数段設け、これら各揺動天板3aにより、
夫々複数の光学的活性状態単位測定装置1Eが、一斉に
横向揺動するようにし、多数の血液バッグBにつき、一
度に夫々の%DISKを測定できるようにしている。従
って当該測定装置を構成するには、日常血小板製剤Aを
保存するために用いられている往復振とう機を、そのま
ま採択し、それ以外の構成部材を取り付けるようにして
もよく、日常の保存期間中にあって横向振とうによる保
存を行いながら、連続あるいは間欠的に%DISKの測
定を行い、その結果を表示するといったことが可能とな
る。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のようにして実施または構
成することができるので、請求項1の測定方法によると
きは、従来の血小板による散乱光の変動振幅によること
なく、血小板製剤を所定厚さと所定流速で揺動させるこ
とを条件として、透過光による静的光透過強度と動的光
透過強度とから%DISKを測知できるようにしたの
で、簡易な装置により高い信頼性をもった結果を提供で
き、血液バッグの横向揺動により測定目的を達成できる
ので、当該血液バッグの保存状態にて測定でき、当該保
存用の振とう機をそのまま活用することもできる。
【0052】さらに請求項2の測定方法では、測定用血
小板製剤層を所定厚さに設定する際、最初から所定厚に
規制してしまうのでなく、一度平板により零厚状態とし
てから、これを基準として所定厚さとなるまで平板等を
変移させるようにしたから、血液バッグの厚さが様々な
寸法をもっていても、常に高い信頼性をもって所定厚さ
の設定ができ、これにより、正しい%DISKの測定値
を提供することができる。
【0053】次に、請求項3の測定方法では、血液バッ
グの平面寸法とこれに封入された血小板製剤の重量を知
り、当該両者に基づいて横向往復振とう部による血液バ
ッグの揺動周期を算出し、これにより測定用血小板製剤
層が、常に所定流速で流動するようにしたので、さらに
%DISKの測定結果につき、その信頼性を向上するこ
とができる。
【0054】請求項4では請求項1ないし3での光線に
赤外線を用いることで、動的光透過強度と静的光透過強
度との差を大きくでき、感度を向上することにより測定
精度を高くし得ることとなり、請求項5によるときは横
向往復振とう部に往復水平振とうまたは往復回転振とう
装置を用いるようにしたので、前記のように保存用に使
用のものを活用でき、請求項6によるときは平均静的光
透過強度と動的光透過強度の測定も、迅速に行い得るこ
ととなって、光透過強度の変化率につき、高い信頼性を
与えることができる。
【0055】請求項7の測定装置によるときは、測定部
と電気的制御解析部と横向往復振とう部とからなり、測
定部は測定台、平板駆動部と平板をもった血液バッグ挟
持部、光透過強度測定部とを具備し、電気的制御解析部
は制御部と電流解析回路部とを有し、横向往復振とう部
は、測定台に載置の血液バックを横向状態にて揺動自在
なるよう構成されているため、前記請求項1に係る測定
方法を高精度に実施することができる。
【0056】請求項8の測定装置によれば、上記の請求
項7における平板に圧力センサを設けてあるので、前記
請求項2に係る測定方法にあって、血液バッグにおける
測定用血小板製剤層を所定厚さ設定する際、血液バッグ
のシートの当接による押当閉塞部の形成状態を正確に検
知でき、このため上記所定厚さの一定化を高精度に保持
させることができるから、%DISKの測定結果につい
て、血液バッグのシート厚に左右されることなく、常に
高信頼性を保有させることができる。
【0057】請求項9の測定装置では、請求項7のもの
に重量測定部が付加され、測定部にも光センサによる面
積測知部が増設されているため、予め血液バックの寸法
と血小板製剤の重量を自動的に測知して、その体積をも
測知できるため、請求項3の測定方法を実施するに際
し、上記測知結果を用いて横向往復振とう部の揺動周期
を決定し、これにより測定用血小板製剤層を、常に高い
精度で所定流速となるよう揺動でき、%DISKの測定
につき、その信頼性を向上することができる。
【0058】請求項10の測定装置では、上記請求項7
ないし9にあって、光透過強度測定部における発光部と
受光部に、赤外線発光ダイオードフォトダイオードを設
けるようにしたから、赤外線による静的光透過強度と動
的光透過強度を高感度で測定でき、測定結果の精度を向
上できる。
【0059】請求項11の測定装置によるときは、一つ
の横向往復振とう部によって、多数の光学的活性状態単
位測定装置を、血液バッグの保存用にも測定用にも共通
して稼動させ得るため、効率的な%DISKの測定を、
安価な設備で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項8と9に係る血小板製剤の光学
的活性状態測定装置を示し、(A)はその斜視図、
(B)は(A)の一部縦断による右側面略示図である。
【図2】血液バッグを平板により所定厚さの測定用血小
板製剤層が形成されるまで押圧した状態下にあって、こ
れに光線を照射したときの光透過状態を示し、(A)は
血小板製剤の静止状態、(B)は揺動状態における各縦
断正面説明図である。
【図3】測定用血小板製剤層の静止状態における透過光
により、これを受光した受光素子の時間に対する短絡電
流の測定値と、同上揺動状態下の透過光を受けた受光素
子の時間に対する短絡電流の測定値を示した図表であ
る。
【図4】正常な血小板製剤の%DISKと光透過強度の
変化率との関係を示した図表である。
【図5】請求項9に係る前回光学的活性状態測定装置を
示す斜視図である。
【図6】請求項11に係る同上光学的活性状態測定装置
を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 測定部 1A 測定台 1B 血液バッグ挟持部 1C 光透過強度測定部 1D 重量測定部 1E 光学的活性状態単位測定装置 1a 平板駆動部 1b 平板 1c 発光部 1d 受光部 1p 受光素子 1r 発光素子 1s 圧力センサ 1μ 光センサ 1v 面積測知部 2 電気的制御解析部 2c 制御部 2d 電流解析回路部 3 横向往復振とう部 A 血小板製剤 A1 貯溜部 A2 貯溜部 Ad 測定用血小板製剤層 L0 光線 L1 透過光 L2 透過光 d 所定厚さ is 静的光透過強度 id 動的光透過強度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿原 健知 北海道千歳市泉沢1007番地 大同ほくさ ん株式会社 千歳研究所内 (56)参考文献 特開 平5−240863(JP,A) 特開 昭60−113153(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 33/48 - 33/98 G01N 15/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定台上に横向載置した血小板製剤封入
    の血液バッグを、平板により上記測定台との間に挟むこ
    とで、所定厚さに設定した測定用血小板製剤層を介し
    て、当該血液バッグの血小板製剤を二つの貯溜部に連通
    状態で区分し、当該血液バッグの静止状態下にあって前
    記測定用血小板製剤層に対し、これと直交方向の光線を
    照射して、その透過光を受光素子に入射することで得ら
    れた電気的出力である静的光透過強度を測定すると共
    に、前記血液バッグの横向揺動に基づく上記測定用血小
    板製剤層の所定流速による流動状態下にあって、これと
    直交方向の光を照射して、その透過光を前記受光素子に
    入射することで得られた電気的出力である動的光透過強
    度を測定し、次いで動的光透過強度−静的光透過強度/
    静的光透過強度なる光透過強度の変化率を演算し、当該
    変化率と、血液バッグ内の正常な血小板比率を示す%D
    ISKとの相関係数から、当該%DISKが演算される
    ようにしたことを特徴とする血小板製剤の光学的活性状
    態測定方法。
  2. 【請求項2】 測定台上に横向載置した血小板製剤封入
    の血液バッグを、平板により上記測定台との間に挟むこ
    とで、当該血液バッグの押当閉塞部により、当該血液バ
    ッグの血小板製剤を二つの貯溜部に分離させた後、上記
    平板と測定台間の離反操作で上記の押当閉塞部を開通し
    て、所定厚さの測定用血小板製剤層を形成することによ
    り、当該測定用血小板製剤層を介して、血液バッグの血
    小板製剤を二つの貯溜部に連通状態で区分し、当該血液
    バッグの静止状態下にあって前記測定用血小板製剤層に
    対し、これと直交方向の光線を照射して、その透過光を
    受光素子に入射することで得られた電気的出力である静
    的光透過強度を測定すると共に、前記血液バッグの横向
    揺動に基づく上記測定用血小板製剤層の所定流速による
    流動状態下にあって、これと直交方向の光を照射して、
    その透過光を前記受光素子に入射することで得られた電
    気的出力である動的光透過強度を測定し、次いで動的光
    透過強度−静的光透過強度/静的光透過強度なる光透過
    強度の変化率を演算し、当該変化率と、血液バッグ内の
    正常な血小板比率を示す%DISKとの相関係数から、
    当該%DISKが演算されるようにしたことを特徴とす
    る血小板製剤の光学的活性状態測定方法。
  3. 【請求項3】 測定台上に横向載置した血小板製剤封入
    の血液バッグを、平板により上記測定台との間に挟むこ
    とで、所定厚さに設定した測定用血小板製剤層を介し
    て、当該血液バッグの血小板製剤を二つの貯溜部に連通
    状態で区分し、当該血液バッグの静止状態下にあって前
    記測定用血小板製剤層に対し、これと直交方向の光線を
    照射して、その透過光を受光素子に入射して得られた電
    気的出力である静的光透過強度を測定すると共に、血液
    バッグの平面寸法と、この血液バッグに収納された血小
    板製剤の体積との各測定値に基づき、当該血液バッグの
    横向揺動により、上記測定用血小板製剤層が所定流速に
    より流動するように上記横向揺動の揺動周期を調整し、
    当該流動状態下にあって、これと直交方向の光を照射し
    て、その透過光を前記受光素子に入射することで得られ
    る電気的出力である動的光透過強度を測定し、次いで動
    的光透過強度−静的光透過強度/静的光透過強度なる光
    透過強度の変化率を演算し、当該変化率と、血液バッグ
    内の正常な血小板比率を示す%DISKとの相関係数か
    ら、当該%DISKが演算されるようにしたことを特徴
    とする血小板製剤の光学的活性状態測定方法。
  4. 【請求項4】 測定用血小板製剤層に対して直交方向に
    照射される光線が赤外線である請求項1ないし3のいず
    れか1項に記載の血小板製剤の光学的活性状態測定方
    法。
  5. 【請求項5】 血液バッグの横向揺動は、往復水平振と
    うまたは往復回転振とうにより行うようにした請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の血小板製剤の光学的活
    性状態測定方法。
  6. 【請求項6】 静的光透過強度と動的光透過強度の測定
    は、血液バッグの所定静止時間内と、所定揺動時間内に
    あって夫々複数回行い、夫々の各測定値の平均値をもっ
    て、光透過強度の変化率を演算するようにした請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の血小板製剤の光学的活
    性状態測定方法。
  7. 【請求項7】 測定部と所要内容が入力可能な電気的制
    御解析部そして横向往復振とう部とからなり、測定部は
    血小板製剤封入の血液バッグを横向載置する測定台と、
    電気的制御解析部により制御される平板駆動部によって
    昇降動自在とした平板で、上記血液バッグを測定台との
    間に挟むことにより、所定厚さに設定した測定用血小板
    製剤層を介して、当該血液バッグの血小板製剤を二つの
    貯溜部に連通状態で区分自在である血液バッグ挟持部
    と、当該測定用血小板製剤層に対し、これと直交方向の
    光線を発光素子から照射する発光部と、その透過光が受
    光素子に入射される受光部とからなる光透過強度測定部
    とを具備し、電気的制御解析部は血液バックの静止状態
    にて前記の透過光を受光素子に入射することで得られる
    電気的出力を受けて静的光透過強度を測定すると共に、
    横向往復振とう部の稼動により測定部を平板と直交方向
    へ横向揺動させることで、測定用血小板製剤層の所定流
    速による流動状態下にあって、前記透過光を受光素子に
    入射することで得られる電気的出力を受けて動的光透過
    強度を測定する制御部と、当該測定結果から、動的光透
    過強度−静的光透過強度/静的光透過強度である光透過
    強度の変化率を演算し、当該変化率と血液バッグ内の正
    常な血小板比率を示す%DISKとの相関係数から、当
    該%DISKを演算する電流解析回路部とが具備されて
    いることを特徴とする血小板製剤の光学的活性状態測定
    装置。
  8. 【請求項8】 測定部と所要内容が入力可能な電気的制
    御解析部そして横向往復振とう部とからなり、測定部は
    血小板製剤封入の血液バッグを横向載置する測定台と、
    電気的制御解析部により制御される平板駆動部によって
    昇降動自在とした平板で、上記血液バッグを測定台との
    間に挟むことにより、当該挟圧力が血液バッグに押当閉
    塞部を形成し、これにより当該血液バッグの血小板剤を
    二つの貯溜部に分離するに至ったことを検知する圧力セ
    ンサを有すると共に、上記平板を平板駆動部により上動
    することで、上記の押当閉塞部を開通して、所定厚さの
    測定用血小板製剤層を形成することにより、当該測定用
    血小板製剤層を介して、血液バッグの血小板製剤を二つ
    の貯溜部に連通状態で区分自在である血液バッグ挟持部
    と、当該測定用血小板製剤層に対し、これと直交方向の
    光線を発光素子から照射する発光部と、その透過光が受
    光素子に入射される受光部とからなる光透過強度測定部
    とを具備し、電気的制御解析部は血液バックの静止状態
    にて前記の透過光を受光素子に入射することで得られる
    電気的出力を受けて静的光透過強度を測定すると共に、
    横向往復振とう部の稼動により測定部を平板と直交方向
    へ横向揺動させることで、測定用血小板製剤層の所定流
    速による流動状態下にあって、前記透過光を受光素子に
    入射することで得られる電気的出力を受けて動的光透過
    強度を測定する制御部と、当該測定結果から、動的光透
    過強度−静的光透過強度/静的光透過強度である光透過
    強度の変化率を演算し、当該変化率と血液バッグ内の正
    常な血小板比率を示す%DISKとの相関係数から、当
    該%DISKを演算する電流解析回路部とが具備されて
    いることを特徴とする血小板製剤の光学的活性状態測定
    装置。
  9. 【請求項9】 測定部と所要内容が入力可能な電気的制
    御解析部と重量測定部そして横向往復振とう部とからな
    り、測定部は血小板製剤封入の血液バッグを横向載置す
    る測定台と、電気的制御解析部により制御される平板駆
    動部によって昇降動自在とした平板で、上記血液バッグ
    を測定台との間に挟むことにより、所定の厚さに設定し
    た測定用血小板製剤層を介して、当該血液バッグの血小
    板製剤を二つの貯溜部に連通状態で区分自在である血液
    バッグ挟持部と、測定台上の血液バッグにより閉覆され
    た多数の光センサにより、当該血液バッグの平面寸法を
    測知する面積測知部と、当該測定用血小板製剤層に対
    し、これと直交方向の光線を発光素子から照射する発光
    部と、その透過光が受光素子に入射される受光部とから
    なる光透過強度測定部とを具備し、電気的制御解析部は
    血液バックの静止状態にて前記の透過光を受光素子に入
    射することで得られる電気的出力を受けて静的光透過強
    度を測定すると共に、前記面積測知部から入力の平面寸
    法値と、当該血液バッグの血小板製剤が有する重量を計
    測する重量測定部から入力の重量値と密度とにより演算
    した体積値とによって算定された揺動周期により、横向
    き往復振とう部を稼動させて、測定用血小板製剤層の所
    定流速による流動状態下にあって、前記透過光を受光素
    子に入射することで得られる電気的出力を受けて動的光
    透過強度を測定する制御部と、当該測定結果から、動的
    光透過強度−静的光透過強度/静的光透過強度である光
    透過強度の変化率を演算し、当該変化率と血液バッグ内
    の正常な血小板比率を示す%DISKとの相関係数か
    ら、当該%DISKを演算する電流解析回路部とが具備
    されていることを特徴とする血小板製剤の光学的活性状
    態測定装置。
  10. 【請求項10】 光透過強度測定部の発光部は測定台に
    内設され、受光部は平板上に設けられており、発光部の
    発光素子には赤外線発光ダイオードが、受光部の受光素
    子には上記赤外線の波長付近に吸引ピークをもつフォト
    オードが採択されている請求項7ないし9のいずれか1
    項に記載の血小板製剤の光学的活性状態測定装置。
  11. 【請求項11】 光学的活性状態単位測定装置は、測定
    部と所要内容が入力可能な電気的制御解析部そして横向
    往復振とう部とからなり、測定部は血小板製剤封入の血
    液バッグを横向載置する測定台と、電気的制御解析部に
    より制御される平板駆動部によって昇降動自在とした平
    板で、上記血液バッグを測定台との間に挟むことによ
    り、所定の厚さに設定した測定用血小板製剤層を介し
    て、当該血液バッグの血小板製剤を二つの貯溜部に連通
    状態で区分自在である血液バッグ挟持部と、当該測定用
    血小板製剤層に対し、これと直交方向の光線を発光素子
    から照射する発光部と、その透過光が受光素子に入射さ
    れる受光部とからなる光透過強度測定部とを具備し、電
    気的制御解析部は血液バックの静止状態にて前記の透過
    光を受光素子に入射することで得られる電気的出力を受
    けて静的光透過強度を測定すると共に、横向往復振とう
    部の稼動により測定部を平板と直交方向へ横向揺動させ
    ることで、測定用血小板製剤層の所定流速による流動状
    態下にあって、前記透過光を受光素子に入射することで
    得られる電気的出力を受けて動的光透過強度を測定する
    制御部と、当該測定結果から、動的光透過強度−静的光
    透過強度/静的光透過強度である光透過強度の変化率を
    演算し、当該変化率と血液バッグ内の正常な血小板比率
    を示す%DISKとの相関係数から、当該%DISKを
    演算する電流解析回路部とが具備されており、当該光学
    的活性状態単位測定装置を所要複数だけ隣装すると共
    に、これらの全光学的活性状態単位測定装置が、前記し
    た横向往復振とう部によって横向揺動自在なるよう構成
    されていることを特徴とする血小板製剤の光学的活性状
    態測定測定装置。
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