JP2918451B2 - バレル式電気メッキ法 - Google Patents
バレル式電気メッキ法Info
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Description
に関するものである。
合には、バレル式電気メッキ法が用いられる。バレル式
電気メッキ法は、被処理物およびメディアをバレル内に
入れ、バレルをメッキ槽内のメッキ液中に浸漬し、バレ
ルを回転させて内部の被処理物とメディアを撹拌させな
がら、バレルに取付けられた電極からメディアを介して
被処理物に通電し、被処理物表面上にメッキ被膜を形成
するものである。バレルは、通常その断面形状を多角形
にするが、断面形状が三角形または四角形等のように角
の数が少ない場合には、バレル回転の際、被処理物とメ
ディアの撹拌がスムーズに行われず、被処理物に割れ、
欠けが生じ、歩留りが悪化することがある。また、12角
形や15角形等角の数が多くなり断面形状が円に近くなる
と、被処理物とメディアの撹拌が十分行われず、メッキ
膜の表面状態が悪化する。そのため、バレルの断面形状
は、5角形、6角形、8角形のものが用いられており、
中でも6角形状のものを使用することが多い。
を行い、バレル内部で被処理物とメディアが十分に撹拌
される。図1はバレルの模式図であるが、バレルの回転
軸A−Aは、断面形状の中心から外れており、偏心状態
でバレルが回転することになる。偏心のバレル回転によ
り、バレル内部のメディア及び被処理物は撹拌されなが
ら左右に移動することになる。バレルには多数の孔が開
けられており、メッキを施している間、メッキ液が十分
にバレル内部と外部で交換できるようにし、バレル内の
メッキ液とバレル外のメッキ液とが同じ金属イオン濃度
を保つようになっている。孔は、通常等間隔に配列され
ており、その大きさはメッキ中にメディアがバレルの外
に飛び出してしまわないようにメディアよりも小さくし
なければならない。
くために導電性物質からなっており、通常その形状は球
形である。バレルの回転により被処理物とメディアは撹
拌され、被処理物とメディアとの接点はある1ケ所に留
まることはない。従って、メッキ終了後の被処理物に接
点跡が残ることなく、均一なメッキ被膜を形成すること
が可能となる。メディアの大きさは通常、直径5〜15mm
のものが使用される。メディア径が5mmより小さくなる
と、メディアのバレルからの飛び出しを防ぐためバレル
の孔径も小さくしなければならないが、バレルに小さい
孔を加工するのは難しくなる。また、メディア径が15mm
より大きくなると、バレル回転時にメディアと被処理物
が撹拌される際、メディアが被処理物にぶつかる衝撃力
が大きくなり被処理物に割れや欠けが生じ易くなる。
電気メッキ法によりメッキを行う際、バレル回転中に被
処理物がバレル内壁に貼り付いてしまうことがある。こ
うなると被処理物のバレルに貼り付いた面にはメッキす
ることができなくなってしまい、正常なメッキを行うこ
とができない。その様な状態を防止するため、通常はバ
レルの内壁に角錐状の突起(以下、ダイヤカットとい
う)を多数設け、被処理物の貼り付きを防止しており、
その形状は被処理物の大きさによって決定される。即
ち、扁平状被処理物がバレル内壁に貼り付いてしまわな
いように、バレル内壁面に存在する平面の面積が、扁平
状被処理物の一番大きな面の面積よりも小さくなるよう
に、ダイヤカットの形状を決定しなければならない。
採用され、それが隙間なく配列されている。図2(a)
にこのダイヤカットの平面図、図2(b)にそのB−B
線縦断面図を示す。隣り合うダイヤカット同志の頂点間
距離が、ダイヤカットの頂点間の最短距離Dとなる。こ
の距離はダイヤカットを構成する正四角錐の底面の一辺
の距離に等しい。ダイヤカットの高さはその四角錐の高
さである。ダイヤカットの頂点は、丸くなっていても平
面になっていてもよい。ただし、平面になっている場合
には、その平面の面積が余り大きくならないようにしな
ければならない。その時のダイヤカットの頂点は平面の
中心である。
電気メッキを行っている際、バレル回転中にメディアが
孔を塞いでしまったり、ダイヤカットの谷間に嵌まり込
んでしまうことがある。メディアが孔を塞いでしまう
と、バレルの内部と外部とのメッキ液の出入りが悪くな
ってしまい、メッキが進むに従ってバレル内部のメッキ
液の金属イオン濃度が低下し、ひいてはメッキ効率の低
下、メッキの表面状態の悪化が生じる。またメディアが
孔を塞ぐと、メディアは孔の配列通りに整列することに
なり、別のメディアは整列したメディアの上に積み重な
っていくため、メディアの動きが悪くなり撹拌性が悪化
する。また、メディアがダイヤカットの谷間に嵌まり込
んでしまうと、ダイヤカットの谷間に孔が存在する時に
はメディアが孔を塞いでしまった時と同様な状態にな
り、メッキ効率の低下、表面状態の悪化を引き起こす。
さらにダイヤカットの谷間に嵌まり込んだメディアは、
バレルの回転と共に上方に移動して重力により上方から
落下し、被処理物とメディアの撹拌性が悪化し、メッキ
厚さのバラツキが生じ易くなり、メッキ歩留りが悪化す
る。またメディアが落下した場所に被処理物が存在した
ときには、被処理物が割れたり、欠けたりする不利が生
じる。またメディアが孔を塞いでしまったり、ダイヤカ
ット谷間に嵌まり込んでしまうと、撹拌性が悪くなると
共に、バレル回転に伴うメディアと被処理物の左右の動
きをも妨げてしまうことになる。この左右の移動が十分
に行われないと、メディアや被処理物はバレルの隅に停
滞してめっき厚さのバラつきが生じ易くなる。本発明
は、かかる多くの問題点を抱えるバレル式電気メッキ法
を改良したもので、ダイヤカットとバレルの孔とメディ
アの関係を特定の数値とすることにより、メッキ効率の
良い、割れ、欠け等などの発生を防止した歩留りが良
く、さらにはメッキ膜厚にバラつきの少ないバレル式電
気メッキ法を提供するものである。
解決すべく鋭意検討した結果、メディアの大きさと孔の
中心間の距離とダイヤカットの形状が適当な関係を満足
すればよいことを見出し諸条件を確立して本発明を完成
したもので、その要旨は、バレル内壁にダイヤカットを
有し、該ダイヤカット頂点間の最短距離Dと、バレルに
開けられた孔の中心間の最短間隔Eと、球形メディアの
直径Fが、下記式の関係を満足することを特徴とするバ
レル式電気メッキ法。 21/2 ・D<F および D≠E にある。
は、通常それぞれ等間隔で整列されている。ダイヤカッ
ト頂点間の最短距離Dとは、整列されたダイヤカットの
頂点の一番近い隣り合うダイヤカットの頂点同士の距離
である。孔の中心間の最短間隔Eとは、整列した孔の一
番近い隣り合う孔同士の中心間の距離である。球形メデ
ィアの直径Fがダイヤカットの頂点間の最短距離Dの2
1/2 倍よりも小さいときには、球形メディアがダイヤカ
ットの谷間に嵌まり込んでしまう。反対にFが21/2 ・
Dよりも大きいときには、球形メディアがダイヤカット
の谷間に嵌まり込んでしまうことなく、バレル回転時の
被処理物とメディアとが十分に撹拌され、被処理物の割
れ、欠けを防止し、また、メッキ歩留りを上げることが
できる。また、孔の中心間の最短距離Eがダイヤカット
の頂点間の最短距離Dと異なるようにすると、孔はダイ
ヤカットの斜面のいろいろな場所に開口することにな
り、多数の孔がメディアによって同時に塞がれるという
ことがなくなるため、バレルの内部と外部とのメッキ液
の交換が十分に行われるようになりメッキ効率が上が
る。以上の点から、ダイヤカットの頂点間の最短距離D
と、バレルに開けられた孔の中心間の最短間隔Eと、球
形メディアの直径Fが、上記二式を満足しなければなら
ない。
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。 (実施例1、比較例1) 内径200mm 、長さ500mm の六角バレルを用いて、15mm×
15mm×5mmt の大きさの扁平Nd-Fe-B系永久磁石にN
i メッキを施した。このバレルには直径2.5mmφの孔が
6mm間隔で開口しており、また、ダイヤカットとして底
面が4mm×4mmで高さが1.5mmhの四角錐が隙間なく配列
されている。即ち、ダイヤカット頂点間の最短距離Dは
4mmであり、孔の中心間の最短間隔Eは6mmである。こ
のバレルに球形メディアとして直径6mmφのステンレス
製ボールと被処理物であるNd-Fe-B系磁石を投入して
Ni メッキ液中に浸漬し、Ni メッキ膜が10μmになる
までNi メッキを行った。比較例1として、ダイヤカッ
トの形状が7mm×7mmの底面で高さが3mmh の四角錐で
あるダイヤカットを施した以外は実施例1と同じ条件の
バレルを用いて実施例1と同様の条件でメッキを施し
た。メッキ条件(メッキ時間:膜厚さ10μmのNi メッ
キの所要時間)および結果(メッキ膜厚さのバラつきお
よび割れ、欠け等の歩留り)を表1に示した。
さ500mm の六角バレルを用いて、10mm×10mm×6mmt の
大きさの扁平Nd-Fe-B系永久磁石にNi メッキを施し
た。そのバレルには、直径2mmの孔が4mm間隔で施され
ており、また、ダイヤカットとして底面が3mm×3mmで
高さが1.5mmhの四角錐が隙間なく整列している。即ち、
ダイヤカット頂点間の最短距離は3mmであり、孔の中心
間の最短間隔は4mmである。このようなバレルにメディ
アとして直径5mmφのステンレス製ボールと被処理物で
あるNd-Fe-B系磁石を投入してNi メッキ液中に浸漬
し、Ni メッキ膜厚さが10μmになるまでメッキを施し
た。これを実施例2としてメッキ条件および結果を表1
に併記した。比較例2として、直径2mmの孔を7mm間隔
で施した以外は実施例2と同じバレルを用いて実施例1
と同じ磁石と条件でメッキを施し、メッキ条件および結
果を表1に併記した。
た、メッキ膜のバラツキが少なく、さらには、割れ、欠
けが少ないバレル式電気メッキ法を提供することができ
る。
ルを表す側面図である。
(b)B−B線断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】バレル内壁にダイヤカットを有し、該ダイ
ヤカット頂点間の最短距離Dと、バレルに開けられた孔
の中心間の最短間隔Eと、球形メディアの直径Fが、下
記式の関係を満足することを特徴とするバレル式電気メ
ッキ法。 21/2 ・D<F および D≠E
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14032894A JP2918451B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | バレル式電気メッキ法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14032894A JP2918451B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | バレル式電気メッキ法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH083791A JPH083791A (ja) | 1996-01-09 |
| JP2918451B2 true JP2918451B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=15266270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14032894A Expired - Fee Related JP2918451B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | バレル式電気メッキ法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2918451B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4687241B2 (ja) * | 2005-05-20 | 2011-05-25 | 株式会社村田製作所 | メッキ用バレル装置 |
| CN107964678A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-04-27 | 浙江新瑞欣精密线锯有限公司 | 一种线锯上砂装置 |
| JP7591437B2 (ja) * | 2021-03-11 | 2024-11-28 | Tdk株式会社 | めっき用バレル及びバレルめっき装置 |
-
1994
- 1994-06-22 JP JP14032894A patent/JP2918451B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH083791A (ja) | 1996-01-09 |
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