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JP2929037B2 - 化粧料用粉体及びこれを含有する化粧料 - Google Patents
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JP2929037B2 - 化粧料用粉体及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

化粧料用粉体及びこれを含有する化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、撥水撥油性に優れ、化粧崩れがなく、肌上
での伸びがよく、使用感触の良好な化粧料用粉体及びこ
の粉体を含有する化粧料に関する。
〔従来の技術〕
化粧料用粉体を含有する化粧料としては、ファンデー
ション、白粉、ほほ紅、アイシャドウ、アイブロウ等の
メイクアップ化粧品、ボディーパウダー、ベビーパウダ
ー等のボディ化粧品などが市販されている。
而して、これらの化粧料用粉体を含有する化粧料にお
いては、肌上での伸び、平滑感、付着性及び化粧崩れな
どの化粧性能が問題とされる。
従って、従来、これらの化粧性能を向上させるため
に、化粧料用粉体の表面をコーティング処理すること、
特に汗等による化粧崩れを防止するために、粉体表面を
撥水性を有する処理剤で処理することが行われている。
しかし、皮脂崩れを防止する目的で粉体表面を撥油性処
理することについては、その他の化粧性能を含めた総合
的に良好な方法は提案されていなかった。
すなわち、従来、撥水撥油性を有する化粧料用粉体と
しては次のものが報告されているが、これは次のような
欠点を有していた。
1) 粉体の被覆化合物として、フッ素系化合物(リン
酸エステル、スルホアミド含有カルボン酸、アクリル酸
エステル系コポリマー等)を使用する方法(米国特許第
3,632,744号)。特に、ジー(フルオロアルキル)リン
酸エステルとモノ−(フルオロアルキル)リン酸エステ
ルの含有率が約1対1のフルオロアルキルリン酸エステ
ルのジエタノールアミン塩で粉体を処理する方法が開示
されている。
この方法で処理された化粧料用粉体は撥水撥油性及び
使用感触の点で充分に満足できるものではなかった。
2) 粉体の被覆化合物として、フルオロアルキル基を
含有する重合体を使用する方法(特開昭61−55481
号)。
この方法によるときは、被覆化合物の極性基の粉体へ
の吸着性が充分でないため、これによって処理された化
粧料用粉体は撥水撥油性が充分でなかった。
3) 粉体の被覆化合物として、フルオロアルキルリン
酸エステルジエタノールアミン塩のモノエステル体及び
ジエステル体を使用する方法(特開昭62−250074号)。
この方法によるときは、ジエタノールアミン塩である
ため、被覆化合物の極性基の粉体への吸着性が充分でな
く、撥水性が充分でないと共に、感触も劣るものであっ
た。
4) 粉体の被覆化合物として、フルオロアルキルアル
コールを使用する方法(特開昭63−2251号、同63−2252
号)。
この方法によるときは、特に撥水性が不充分であっ
た。
5) 粉体の被覆化合物として、フルオロアルキル含有
多価アルコール、フルオロアルキル含有ポリオキシエチ
レン化合物を使用する方法(特開平1−180810号、同1
−180811号)。
この方法によるときは、4)と同様に特に撥水性が不
充分であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、撥水性、撥油性及び伸び、付着性、平滑性等
の感触に優れた化粧性能を有する化粧料用粉体が望まれ
ていた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実情において、本発明者らは、上記課題を解決
せんと鋭意研究を重ねた結果、後記一般式(I)で表わ
されるパーフルオロアルキルシランで粉体を処理すれ
ば、撥水性、撥油性に優れ、感触の良好な化粧料用粉体
が得られることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の一般式(I) 〔式中、nは1〜15の整数を、mは1〜5の整数を、
は1または0を示し、Y1、Y2及びY3は同一でも異なって
もよく、アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を
示す(ただし、Y1、Y2及びY3のすべてがアルキル基であ
る場合を除く)〕 で表されるパーフルオロアルキルシランの溶液と粉体を
混合し、ろ過又は溶媒を留去して得られる撥水撥油性化
粧料用粉体及びこれを含有することを特徴とする化粧料
を提供するものである。
上記一般式(I)中、Y1、Y2及びY3で示されるアルキ
ル基としては炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基等が挙げられ;アルコキシ基とし
ては炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基、例
えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロピルオキシ基、
n−ブトキシ基等が挙げられ;ハロゲン原子としてはフ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素を挙げることができるが、塩
素原子が特に好ましい。
かかるパーフルオロアルキルシラン(I)は、例えば
次に示す反応式に従って、パーフルオロカルボン酸ハラ
イドとアミノ変性シランカップリング剤との反応により
製造することができる。(米国特許3,672,934号)。
〔式中、m、n、、Y1、Y2及びY3は前記と同じものを
示す〕 また、本発明において上記パーフルオロアルキルシラ
ンで処理される粉体は、通常化粧料として用いられるも
のであれば特に限定されず、例えば、酸化チタン、酸化
亜鉛等の紫外線吸収顔料;ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化
鉄、群青、亜鉛華、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウ
ム、マイカ、セリサイト、タルク、シリカ、カオリン、
水酸化クロム、カーボンブラック等の無機顔料;ナイロ
ン、ポリエチレン、シルクパウダー等の有機顔料が挙げ
られる。この粉体の大きさ及び形状は特に制限されない
が、直径0.01〜80μmの平板上又は球状のものが好まし
い。
本発明の化粧料用粉体は、パーフルオロアルキルシラ
ン(I)を溶解させた溶液と粉体を混合し、ろ過又は溶
媒を留去することにより得られる。溶媒としては、パー
フルオロアルキルシランを溶解させるものであればいず
れのものでもよく、例えばヘキサン、エタノール、イソ
プロピルエーテル、イソプロピルアルコール、酢酸エチ
ル、R113のようなフロン類が使用される。
パーフルオロアルキルシランの処理量は、その種類に
よっても異なるが、通常粉体の0.2〜50重量%(以下単
に%で示す)、特に1〜20%が好ましい。処理量が少な
すぎると撥水撥油性が充分でなく、また多すぎると撥水
撥油性が低下すると共にこれ以上の肌上での伸びが期待
できず不経済である。
混合温度は20〜150℃、特に40〜120℃が好ましい。溶
媒量は粉体に対して重量比で0.3〜30倍量、特に0.5〜10
倍量が好ましい。混合時間は、処理量、粉体の種類によ
り異なるが、通常1〜15時間、特に2〜10時間が好まし
い。
このように調製された化粧料用粉体は、常法に従っ
て、これが要求される化粧料に配合することができる。
かかる化粧料としては、例えばファンデーション、白
粉、ほほ紅、アイシャドウ、アイブロウ等のメイクアッ
プ化粧品、ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボデ
ィ化粧品等が挙げられる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明について説明する。
なお、実施例において撥水性、撥油性及び感触の測定
は次の方法によって行った。
撥水性: 粉体0.2gを計量し、IR用打錠器で100kgf/cm2の力で5
分間で直径1cmのペレットにした。
このペレットの表面にマイクロシリンジを用いてイオ
ン変換水を一滴滴下し、滴下後30秒後に接触角を3回測
定して粉体の撥水性を測定した。
撥油性: 上記と同様にてスクワランを一滴滴下後、接触角を3
回測定して粉体の撥油性を測定した。
感触評価: 専門パネラー5名によって粉体の伸び感、きしみ感、
ざらつき感から粉体の感触を以下に示す1〜5の5段階
に評価してもらい、その平均値で示した。なお、平均粒
径7μのセリサイトA(堀江化工社製)の粉体単独の感
触を標準値3.0とした。
1:伸び感などの感触が悪い 2:伸び感などの感触がやや悪い 3:ふつう(セリサイトAと同等) 4:伸び感などの感触がややよい 5:伸び感などの感触がよい 実施例1 丸底フラスコに表−1の実施例1の欄に示すパーフル
オロアルキルシランを10g入れ、さらにイソプロピルエ
ーテル600gをいれ、60℃に加熱混合した。これに平均粒
径7μのセリサイトA(堀江化工社製)150gを入れ、さ
らに60℃で4時間混合撹拌した。その後、50〜60℃に
て、イソプロピルエーテルを減圧留去し、乾燥して粉体
150gを得た。
得られた粉体は表−1に示すごとく、撥水性、撥油性
及び感触において優れたものであった。
実施例2 実施例1のセリサイトAの代りに、平均粒径10μmの
マイカA(堀江化工社製)を使用した以外は実施例1と
同様に行なった。
得られた粉体は表−1に示すごとく、撥水性、撥油性
及び感触において優れたものであった。
実施例3 表−1の実施例1の欄に示すパーフルオロアルキルシ
ランの代わりに、表−1の実施例3の欄に示すパーフル
オロアルキルシランに代えた以外は実施例1と同様に行
なった。
得られた粉体は表−1に示すごとく撥水性、撥油性及
び感触に優れたものであった。
以下に掲げる実施例で、上記表−1・実施例1の欄に
示パーフルオロアルキルシラン化合物で処理した顔料を
用い、各種の化粧料の製造を試みた。
実施例4 油性ファンデーション: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて、下記顔料をそれぞれ処理し、その処
理顔料を混合することによって得られた混合顔料 酸化チタン 20.0 セリサイトA 5.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 5.0 マイカ 7.0 タルク 6.5 ジメチルポリシロキサン 5.0 (信越シリコーン(株)製、KF−96A 6CS) ジトリデカフルオロオクチルリン酸 3.0 (一般式中のm=2、n=6) パーフルオロポリエーテル 45.0 (モンテフロス社製、FONBLIN HC−04) デキストリン脂肪酸エステル 1.0 (千葉製粉(株)製、レオパールKL) キャンデリラロウ 2.3 BHT 0.1香料 微量 合計 100.0 上記組成の内、粉体、香料を除く基剤を配合し、90℃
で溶解した。その後ディスパーで撹拌しながら徐々に粉
体を加え、充分に撹拌混合した。最後に香料を添加し、
金皿に充填、冷却を行った。
実施例5 パウダリーファンデーション: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて下記顔料をそれぞれ処理し、その処理
顔料を混合することによって得られた混合顔料 酸化鉄(赤、黄、黒) 5.5 酸化チタン 10.0 マイカ 12.0 セリサイトA 8.0 タルク 40.0 ナイロンパウダー 10.0 流動パラフィン 5.0 ジメチルポリシロキサン 2.5 (信越シリコーン(株)製、KF−96 5000CS) シンクロワックスHRC 3.0 (クローダジャパン(株)製) ワセリン 2.0 防腐剤 適量香料 微量 合計 100.0 顔料と粉体を混合し、粉砕機を通し粉砕した。ま
た香料を除く他の基剤は予め加熱し、完全に溶解させ
た。ヘンンシェルに粉砕した粉体を移し、先に溶解させ
た液相を徐々に添加し、香料を添加して充分撹拌混合
を行った。なお、かかる混合の際ヘンシェルの回転頻度
を徐々に増加させた。
最後にふるいを通して粒度をそろえ、金皿などの容器
にとって圧縮成型をした。
実施例6 ほほ紅: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて、下記顔料をそれぞれ処理し、その処
理顔料を混合することによって得られた混合顔料 酸化チタン 4 セリサイトA 62 カオリン 17 流動パラフィン 4 ステアリン酸亜鉛 5 コメデンプン 4 赤色202号 2.8 青色404号 0.25香料 微量 合計 100.0 粉体を粉砕機に通し、は予め加熱溶解し
た。粉砕済粉体をヘンシェルに移し、先に溶解させた液
相を徐々に添加し、さらに香料を添加して充分撹拌混
合を行った。なお、かかる混合の際ヘンシェルの回転頻
度を徐々に増加させた。
最後にふるいを通して粒度をそろえ、金皿などの容器
にとり、圧縮成型した。
実施例7 アイライナー: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて、下記顔料をそれぞれ処理し、その処
理顔料を混合することによって得られた混合顔料 タルク 55 酸化チタン 15 カーボンブラック 6 ナイロンパウダー 8 ジメチルポリシロキサン 5 (信越シリコーン(株)製、KF−96A 6CS) 流動パラフィン 9 シンクロワックスHRC 1.8 (クローダジャパン(株)) 防腐剤 0.1香料 0.1 合計 100.0 粉体を粉砕機に通し、は予め加熱溶解
した。粉砕した粉体をヘンシェルに移し、先に溶解させ
た液相を徐々に添加し、さらに香料を添加して充分撹
拌混合を行った。なお、かかる混合の際ヘンシェルの回
転頻度を徐々に増加させた。
最後にふるいを通して粒度をそろえ、金皿などの容器
にとり、圧縮成型した。
実施例8 二層型液状ファンデーション: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて、下記顔料をそれぞれ処理し、その処
理顔料を混合することによって得られた混合顔料 酸化チタン 6.0 セリサイトA 8.0 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.2 オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 ジメチルポリシロキサン 2.0 (信越シリコーン(株)製、KF−96A 6CS) ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキレン共重合
体 1.0 パーフルオロポリエーテル 10.0 (モンテフロス社製、FONBLIN HC−04) グリセリン 2.0 エタノール 15.0 水 34.0香料 適量 合計 100.0 上記組成のうち、油相成分であるを室温にて
溶解した後、混合顔料を添加し、ディスパーで分散さ
せた。これに水相成分であるを撹拌しながら添加
し、乳化して最後に香料を添加して目的の液状ファン
デーションを得た。
実施例4〜8いずれにおいても撥水性、撥油性に優れ
かつ感触の良好な化粧料が得られた。
〔発明の効果〕
本発明により、従来に比べ、撥水性、撥油性に優れ、
化粧崩れがなく、肌上での伸びがよく、使用感触の良好
な化粧料用粉体及びこの粉体を含有する化粧料が得られ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−160907(JP,A) 特開 平1−197420(JP,A) 特開 平1−318070(JP,A) 特開 昭60−106862(JP,A) 英国公開1267224(GB,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 A61K 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 〔式中、nは1〜15の整数を、mは1〜5の整数を、
    は1または0を示し、Y1、Y2及びY3は同一でも異なって
    もよく、アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を
    示す(ただし、Y1、Y2及びY3のすべてがアルキル基であ
    る場合を除く)〕 で表されるパーフルオロアルキルシランの溶液と粉体を
    混合し、ろ過又は溶媒を留去して得られる撥水撥油性化
    粧料用粉体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の粉体を含有することを特徴
    とする化粧料。
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