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JP2829789B2 - 化粧料用粉体及びこれを含有する化粧料 - Google Patents
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JP2829789B2 - 化粧料用粉体及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

化粧料用粉体及びこれを含有する化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕本発明は、撥水撥油性に優れ、化
粧崩れがなく、肌上での伸びがよく、使用感触の良好な
化粧料用粉体及びこの粉体を含有する化粧料に関する。
〔従来の技術〕化粧料用粉体を含有する化粧料として
は、ファンデーション、白粉、ほほ紅、アイシャドウ、
アイブロウ等のメイクアップ化粧品、ボディーパウダ
ー、ベビーパウダー等のボディ化粧品などが市販されて
いる。而して、これらの化粧料用粉体を含有する化粧料
においては、肌上での伸び、平滑感、付着性及び化粧崩
れなどの化粧性能が問題とされる。従って、従来、これ
らの化粧性能を向上させるために、化粧料用粉体の表面
をコーティング処理すること、特に汗等による化粧崩れ
を防止するために、粉体表面を撥水性を有する処理剤で
処理することが行われている。しかし、皮脂崩れを防止
する目的で粉体表面を撥油性処理することについては、
その他の化粧性能を含めた総合的に良好な方法は提案さ
れていなかった。すなわち、従来、撥水撥油性を有する
化粧料用粉体としては次のものが報告されているが、こ
れは次のような欠点を有していた。
1) 粉体の被覆化合物として、フッ素系化合物(リン
酸エステル、スルホアミド含有カルボン酸、アクリル酸
エステル系コポリマー等)を使用する方法(米国特許第
3,632,744号)。特に、ジ−(フルオロアルキ
ル)リン酸エステルとモノ−(フルオロアルキル)リン
酸エステルの含有率が約1対1のフルオロアルキルリン
酸エステルのジエタノールアミン塩で粉体を処理する方
法が開示されている。この方法で処理された化粧料用粉
体は撥水撥油性及び使用感触の点で充分に満足できるも
のではなかった。
2) 粉体の被覆化合物として、フルオロアルキル基を
含有する重合体を使用する方法(特開昭61−5548
1号)。この方法によるときは、粉体と被覆化合物との
間の化学結合に関与するのはわずかであり、これによっ
て処理された化粧料用粉体は撥水撥油性が充分でなかっ
た。
3) 粉体の被覆化合物として、フルオロアルキルリン
酸エステルジエタノールアミン塩のモノエステル体及び
ジエステル体を使用する方法(特開昭62−25007
4号)。この方法によるときは、ジエタノールアミン塩
であるため、粉体と共有結合している部分はほとんどな
く、撥水性が充分でないと共に、感触も劣るものであっ
た。
4) 粉体の被覆化合物として、フルオロアルキルアル
コールを使用する方法(特開昭63−2251号、同6
3−2252号)。この方法によるときは、特に撥水性
が不充分であった。
5) 粉体の被覆化合物として、フルオロアルキル含有
多価アルコール、フルオロアルキル含有ポリオキシエチ
レン化合物を使用する方法(特開平1−180810
号、同1−180811号)。この方法によるときは、
4)と同様に特に撥水性が不充分であった。
〔発明が解決しようとする課題〕従って、撥水性、撥油
性及び伸び、付着性、平滑性等の感触に優れた化粧性能
を有する化粧料用粉体が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕斯かる実情において、本
発明者らは、上記課題を解決せんと鋭意研究を重ねた結
果、後記一般式(1)で表わされるパーフルオロアルキ
ルエポキシ化合物で粉体を処理すれば、撥水撥油性に優
れ、かつ感触の良好な化粧料用粉体が得られることを見
出し本発明を完成した。すなわち、本発明は次の一般式
(1) 〔式中、nは4〜20の整数を、1は0〜3の整数を示
す〕 で表されるパーフルオロアルキルエポキシ化合物で粉体
を処理して得られる撥水撥油性化粧料用粉体及びこれを
含有することを特徴とする化粧料を提供するものであ
る。本発明において、一般式(1)で表わされるパーフ
ルオロアルキルエポキシ化合物としては、例 等が挙げられる。また、本発明において上記パーフルオ
ロアルキルエポキシ化合物で処理される粉体は、通常化
粧料として用いられるものであれば特に限定されず、例
えば、酸化チタン、酸化亜鉛等の紫外線吸収顔料;ベン
ガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、亜鉛華、酸化マグネ
シウム、酸化ジルコニウム、マイカ、セリサイト、タル
ク、シリカ、カオリン、水酸化クロム、カーボンブラッ
ク等の無機顔料;ナイロン、ポリエチレン、シルクパウ
ダー等の有機顔料が挙げられる。この粉体の大きさ及び
形状は特に制限されないが、直径0.01〜80μmの
平板状又は球状のものが好ましい。本発明において、粉
体をパーフルオロアルキルエポキシ化合物で処理する方
法は特に限定されないが、一般には、パーフルオロアル
キルエポキシ化合物を溶解させた溶液と粉体を混合し、
ろ過又は溶媒を留去する方法が好ましい。溶媒として
は、パーフルオロアルキルエポキシ化合物を溶解させる
ものであればいずれのものでもよく、例えばヘキサン、
エタノール、イソプロピルエーテル、イソプロピルアル
コール、酢酸エチル、R113のようなフロン類が使用
される。パーフルオロアルキルエポキシ化合物の処理量
は、その種類によっても異なるが、通常粉体の0.2〜
50重量%(以下単に%で示す)、特に1〜20%が好
ましい。処理量が少なすぎると撥水撥油性が充分でな
く、また多すぎると撥水撥油性が低下すると共にこれ以
上の肌上での伸びが期待できず不経済である。混合温度
は20〜150℃、特に40〜120℃が好ましい。溶
媒量は粉体に対して重量比で0.3〜30倍量、特に
0.5〜10倍量が好ましい。混合時間は、処理量、粉
体の種類により異なるが、通常1〜15時間、特に2〜
10時間が好ましい。このように調製された化粧料用粉
体は、常法に従って、これが要求される化粧料に配合す
ることができる。かかる化粧料としては、例えばファン
デーション、白粉、ほほ紅、アイシャドウ、アイブロウ
等のメイクアップ化粧品、ボディーパウダー、ベビーパ
ウダー等のボディ化粧品等が挙げられる。
〔実施例〕次に実施例を挙げて本発明について説明す
る。なお、実施例において撥水性、撥油性及び感触の測
定は次の方法によって行った。
撥水性: 粉体0.2gを計量し、IR用打錠器で100kgf/
cmの力で5分間で直径1cmのペレットにした。こ
のペレットの表面にマイクロシリンジを用いてイオン交
換水を一滴滴下し、滴下後30秒後に接触角を3回測定
して粉体の撥水性を測定した。
撥油性: 上記と同様にてスクワランを一滴滴下後、接触角を3回
測定して粉体の撥油性を測定した。
感触評価: 専門パネラー5名によって粉体の伸び感、きしみ感、ざ
らつき感から粉体の感触を以下に示す1〜5の5段階に
評価してもらい、その平均値で示した。なお、平均粒径
7μのセリサイトA(堀江化工社製)の粉体単独の感触
を標準値3.0とした。
1:伸び感などの感触が悪い 2:伸び感などの感触がやや悪い 3:ふつう(セリサイトAと同等) 4:伸び感などの感触がややよい 5:伸び感などの感触がよい 実施例1 丸底フラスコに表−1の実施例1の欄に示すパーフルオ
ロアルキルエポキシ化合物を10g入れ、さらにイソプ
ロピルエーテル600gを加え、60℃に加熱混合し
た。加熱混合後、これに平均粒径7μのセリサイトA
(堀江化工社製)150gを入れ、さらに60℃で4時
間加熱混合した。その後、50〜60℃にて、イソプロ
ピルエーテルを減圧留去し、乾燥して粉体150gを得
た。得られた粉体は表−1に示すごとく、撥水性、撥油
性及び感触において優れたものであった。
実施例2 実施例1で用いた平均粒径7μのセリサイトAに代えて
平均粒径10μのマイカA(堀江化工社製)を使用した
以外は実施例1と同様に行なった。得られた粉体は表−
1に示すごとく、撥水性、撥油性及び感触に優れたもの
であった。
実施例3 表−1の実施例1の欄に示すパーフルオロアルキルエポ
キシ化合物の代わりに、表−1の実施例3の欄に示すパ
ーフルオロアルキルエポキシ化合物を使用した以外は実
施例1と同様に行った。得られた粉体は表−1に示すご
とく撥水性、撥油性及び感触において優れたものであっ
た。
以下に掲げる実施例は、上記表−1の実施例1の欄に示
すパーフルオロアルキルエポキシ化合物で処理した顔料
を用い、各種の化粧料の製造を試みた。
実施例4 油性ファンデーション: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて、下記顔料をそれぞれ処理し、その処
理顔料を混合することによって得られた混合顔料 上記組成の内、粉体、香料を除く基剤を配合し、90℃
で溶解した。その後ディスパーで撹拌しながら徐々に粉
体を加え、充分に撹拌混合した。最後に香料を添加し、
金皿に充填、冷却を行った。
実施例5 パウダリーファンデーション: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて下記顔料をそれぞれ処理し、その処理
顔料を混合することによって得られた混合顔料 顔料と粉体を混合し、粉砕機を通し粉砕した。また
香料を除く他の基剤は予め加熱し、完全に溶解させ
た。ヘンシェルに粉砕した粉体を移し、先に溶解させた
液相を徐々に添加し、香料を添加して充分撹拌混合を
行った。なお、かかる混合の際ヘンシェルの回転頻度を
徐々に増加させた。最後にふるいを通して粒度をそろ
え、金皿などの容器にとって圧縮成型をした。
実施例6 ほほ紅: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて、下記顔料をそれぞれ処理し、その処
理顔料を混合することによって得られた混合顔料 粉体を粉砕機に通し、は予め加熱溶解し
た。粉砕済粉体をヘンシェルに移し、先に溶解させた液
相を徐々に添加し、さらに香料を添加して充分撹拌混
合を行った。なお、かかる混合の際ヘンシェルの回転頻
度を徐々に増加させた。最後にふるいを通して粒度をそ
ろえ、金皿などの容器にとり、圧縮成型した。
実施例7 アイライナー: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて、下記顔料をそれぞれ処理し、その処
理顔料を混合することによって得られた混合顔料 粉体を粉砕機に通し、は予め加熱溶解し
た。粉砕した粉体をヘンシェルに移し、先に溶解させた
液相を徐々に添加し、さらに香料を添加して充分撹拌
混合を行った。なお、かかる混合の際ヘンシェルの回転
頻度を徐々に増加させた。最後にふるいを通して粒度を
そろえ、金皿などの容器にとり、圧縮成型した。
実施例8 二層型液状ファンデーション: (組成) 表−1における実施例1の欄に示す化合物で、実施例
1記載の方法にて、下記顔料をそれぞれ処理し、その処
理顔料を混合することによって得られた混合顔料 上記組成のうち、油相成分であるを室温にて溶
解した後、混合顔料を添加し、ディスパーで分散させ
た。これに水相成分であるを撹拌しながら添加
し、乳化して最後に香料を添加して目的の液状ファン
デーションを得た。
実施例4〜8いずれにおいても撥水性、撥油性に優れか
つ感触の良好な化粧料が得られた。
〔発明の効果〕本発明により、従来に比べ撥水性、撥油
性に優れ、化粧崩れがなく、肌上での伸びがよく、使用
感触の良好な化粧料用粉体及びこの粉体を含有する化粧
料が得られる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 〔式中、nは4〜20の整数を、1は0〜3の整数を示
    す〕 で表されるパーフルオロアルキルエポキシ化合物で粉体
    を処理して得られる撥水撥油性化粧料用粉体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の粉体を含有することを特徴
    とする化粧料。
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