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JP2951082B2 - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
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JP2951082B2 - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置およびその製造方法

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JP2951082B2 JP3303830A JP30383091A JP2951082B2 JP 2951082 B2 JP2951082 B2 JP 2951082B2 JP 3303830 A JP3303830 A JP 3303830A JP 30383091 A JP30383091 A JP 30383091A JP 2951082 B2 JP2951082 B2 JP 2951082B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、積層ゲート型不揮発性メモリセ
ルを有する半導体記憶装置に関するもので、特に、電気
的に書き込み可能な一括消去メモリ(FlashEEP
ROM)に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】一括消去型EEPROM(Electrically
Erasable and ProgrammableROM)は、チップ内部の
全メモリデ−タを一括して消去するもので、EPROM
(Erasable and Programmable ROM)の紫外線の代替
として電気信号を用い、マイコンなどのプログラムメモ
リなどに用いられる。従来の積層ゲート型の電気的に書
き込み消去可能な不揮発性メモリ、すなわち、EEPR
OMセルの断面構造を図11に示す。例えば、P型シリ
コン半導体基板10にソ−ス領域2とドレイン領域21
を形成し、その領域間のチャネル領域の上に第1のゲ−
ト酸化膜31を介して浮遊ゲ−ト3を形成し、その上に
第2のゲ−ト酸化膜11を介して制御ゲ−ト1を形成し
ている。浮遊ゲ−トは、電気的に浮遊しており、その周
囲は、シリコン酸化膜によって絶縁されている。したが
って、何等かの手段で浮遊ゲ−ト3に電荷を注入すれ
ば、その電荷は半永久的に保存される。セルへのデ−タ
書き込みは、制御ゲ−ト1に高電圧を印加し、同時に図
12に示されるようにビット線に接続するドレイン21
にも前記高電圧よりも幾分低い高電圧を印加する。この
ようにするとドレイン近傍のピンチオフ領域で加速され
た電子の一部がホットエレクトロンとなり、これが浮遊
ゲ−ト3に捕獲される。捕獲される電子の飽和量は浮遊
ゲ−トの電位で決定される。浮遊ゲ−トで制御されるト
ランジスタのしきい値電圧Vthが上昇し、このしきい値
電圧の変化分ΔVthの有無をデ−タの1、0レベルに対
応させる。一般的にいって、低い印加電圧と短い書き込
み時間でしきい値電圧が大きくシフトすることが望まし
い。
【0003】データの消去は、浮遊ゲ−ト3内の電子を
引き抜くことで行う。このため、図示のように、制御ゲ
−ト1に0V、ソース2に10V程度の高電圧を引加す
る。このとき、浮遊ゲ−ト3とソース2間の電位差は、
ソース電圧をVs 、浮遊ゲートの電圧をVfgとして、つ
ぎのように表される。 Vs −Vfg=(1−Cs/CT )Vs +QF /CT (1) ここで、CT =Cs+C1 +C2 (2) QF は、浮遊ゲ−ト内に蓄えられている電荷量であり、
この場合は電子なのでマイナスにとってある。C1 はシ
リコン半導体基板10と浮遊ゲ−ト3間の結合容量、C
2 は制御ゲ−ト1と浮遊ゲ−ト3間の結合容量、Csは
ソース2と浮遊ゲ−ト3間の結合容量である。Vs −V
fgによってゲート酸化膜にかかる電界が強まると、通称
トンネル電流によって、電子はソース側へ引き抜かれ
る。このときの電流Iは、酸化膜にかかる電界をEとし
て、 I=ASE2 exp(−B/E) (3) で表される。ここで、A,Bは定数、Sは電流が流れる
断面積である。この式から、電流Iが酸化膜を流れるた
めには、約10MV/cm程度の電界が必要なことがわ
かる。浮遊ゲート内の電子量QF により制御ゲートから
みたしきい値は、 ΔVth=−QF /C2 (4) だけシフトする。すなわち、電子が放出され、QFが減
少することにより正のシフト量ΔVthは減少する。
【0004】以上のように(1)〜(4)式からメモリ
セルの消去特性が説明される。0.6μmルールのメモ
リセルの一般的なパラメータを与えて、初期のΔVthの
値を4Vとし、Vfgを変化させた結果を図13に示す。
消去は、ΔVthが0V、すなわち書き込み以前の状態に
戻ろうとするあたりでは、ほぼ消去時間の対数に比例し
ており、約10倍の消去時間に対して、ΔVthは、1.
9V変化することがわかる。勿論、(3)式は完全な指
数関数ではないので、時間とともに勾配は緩やかになっ
ていくが、この点はΔVth=0V近辺にはない。初期状
態でのVthは、構造パラメータやチャネルの不純物濃度
にもよるが、0.6μmルールのセルでは、2V程度で
ある。消去特性に対する実際のVthの軸は、図13の右
方にとってあるが、ΔVthに対し2V分オフセットをは
いた状態になっている。
【0005】さて、この従来構造のメモリセルを一括消
去(フラッシュ)EEPROMのセルアレイとした場合
には、過消去が問題となる。図12を参照してこれを説
明する。図は、このセルアレイの回路構成図である。各
セルは、制御ゲ−トがワ−ド線に接続し、ドレインがビ
ット線に接続している。この図では、セル1が選択され
て書き込まれており、Vthが選択ワード線4(制御ゲー
ト)の電圧以上であるときにオフを検出したい場合を検
討する。この時、もし、セル2が過消去状態にあって、
このしきい値が0V以下になっていれば、非選択ワード
線5の電位が0Vであっても、選択ビット線に電流が流
れてしまう。すなわち、セル1がオフであると感知でき
ないことになり、このメモリ自体が不良になってしまう
ことになる。この過消去を防止するためには、消去の最
も遅いセルが、消去と回路的に感知できる最大のVth
(VthE )を越えた時点で、消去最速のセルがVth=0
の点を越えないようにしなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】消去のスピードは、メ
モリセルのチャネル幅、長さ、濃度、酸化膜厚、制御ゲ
ートと浮遊ゲ−トの重畳面積、などによって敏感に影響
され、そのバラツキを制御することは、セルの微細化、
メモリの大容量化に伴いますます困難になってきてい
る。一方、回路的にみれば、VthEを高く設定すれば、
過消去の危険性は軽減されるが、電源マージンが悪化
し、特にセル電流が減少するためアクセス時間などの悪
化が予想される。消去特性が時間の対数にほぼ比例する
ということは、たとえ、製造ラインのゆらぎによる消去
特性のバラツキを10倍以内に抑えることができても、
設計的にΔVthを約2.0V許容しなければならないこ
とを意味する。また、今後の素子微細化に伴う電源電圧
の低減にも対応できない。
【0007】本発明は、この様な事情によって成された
ものであり、構造パラメータのバラツキに伴うセル消去
特性のバラツキを低減し、大容量で微細なフラッシュE
EPROMを形成することが可能なセル構造を備えた半
導体記憶装置を提供する事を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、浮遊ゲートま
たは制御ゲートの構造に関するもので、制御ゲートと浮
遊ゲ−トとの間のゲ−ト酸化膜と前記両ゲート間のどち
らか一方もしくは両方の界面に低不純物濃度の半導体領
域を設ける事を特徴としている。すなわち、本発明の半
導体記憶装置は、電気的に書き込み/消去を行う不揮発
性の半導体記憶装置であって、半導体基板と、前記半導
体基板に形成されたソ−ス/ドレイン領域と、前記半導
体基板の前記ソ−ス/ドレイン領域間のチャネル領域上
に第1のゲ−ト絶縁膜を介して形成された浮遊ゲ−ト
と、前記浮遊ゲ−ト上に第2のゲ−ト絶縁膜を介して形
成された制御ゲ−トと、消去時、前記浮遊ゲ−トへの電
荷の注入または放出に伴い、前記制御ゲ−トまたは前記
浮遊ゲ−トもしくはその両者に空乏層を生ぜしめてこの
浮遊ゲ−トの電位を変える手段とを備え、前記浮遊ゲ−
トの電位を変える手段は、前記制御ゲ−ト又は前記浮遊
ゲ−トもしくはその両者に形成され、前記第2のゲート
絶縁膜に対向する領域とその他の領域からなり、かつこ
の第2のゲート絶縁膜に対向する領域が前記他の領域よ
り不純物濃度の低い低濃度不純物領域である半導体層で
あることを特徴としている。前記半導体層がポリシリコ
ンからなる場合において、前記低不純物領域の不純物濃
度を1×1019/cm3 以下にすることができる。前記
制御ゲ−トは、半導体層とこの半導体層に接する高融点
金属のシリサイド層からなるようにしても良い。前記高
融点金属のシリサイド層と前記半導体層の間にバッファ
層を形成しても良い。前記制御ゲ−トと前記浮遊ゲ−ト
とはそれぞれ互いに導電型が異なる半導体層を有し、消
去時、前記浮遊ゲ−トへの電荷の注入又は放出に伴い、
前記制御ゲ−ト又は前記浮遊ゲ−トもしくはその両者に
空乏層を生ぜしめてこの浮遊ゲ−トの電位を変えるよう
にしても良い。前記浮遊ゲ−トの半導体層の導電型はN
型であり、前記制御ゲ−トの半導体層の導電型は、P型
であるようにしても良い。前記制御ゲートのP型半導体
層の不純物濃度は、1×1019/cm3 以下であるよう
にしても良い。前記浮遊ゲ−トの半導体層の導電型はP
型であり、前記制御ゲ−トの半導体層の導電型は、N型
であるようにしても良い。前記浮遊ゲートのP型半導体
層の不純物濃度は、1×1019/cm3 以下であるよう
にしても良い。本発明の半導体記憶装置の製造方法は、
ソ−ス/ドレイン領域を半導体基板に形成する工程と、
前記半導体基板の前記ソ−ス/ドレイン領域間のチャネ
ル領域上に第1のゲ−ト絶縁膜を介して浮遊ゲ−トを形
成する工程と、前記浮遊ゲ−ト上に第2のゲ−ト絶縁膜
を介して制御ゲ−トを構成する半導体層を形成する工程
と、前記半導体層に不純物を注入し、その後、この注入
された不純物を拡散してその浮遊ゲ−トに面する部分に
前記半導体層の他の領域より低濃度の不純物半導体領域
を形成する工程とを備えていることを特徴としている。
【0009】
【作用】メモリセルを消去する際に電荷が浮遊ゲートか
ら抜け、浮遊ゲートの電位が上昇し、ある値を越えた時
点で、この半導体領域に空乏層を発生させて制御ゲート
と浮遊ゲート間の容量を減少させるとともに、浮遊ゲー
トと半導体基板のソースあるいはドレイン領域との間の
電界を緩和させて消去特性をより消去時間に対して飽和
させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。まず、第1の実施例を図1〜図7を用いて説明す
る。図1は、EEPROMメモリセルの断面図である。
この例では、低不純物濃度の半導体領域として制御ゲー
トの浮遊ゲートに近い部分にP型ポリシリコン層6を形
成することに特徴がある。半導体基板10にはP型シリ
コン半導体を用い、表面領域にN型のソース領域2およ
びドレイン領域21を形成する。そして、ソース/ドレ
イン領域間のチャネル形成領域の上に第1のゲート酸化
膜31を介してポリシリコンからなる浮遊ゲ−ト3を形
成し、その上に、第2のゲート酸化膜11を介してポリ
シリコンからなる制御ゲ−ト1を形成する。この制御ゲ
−ト1に浮遊ゲ−ト3と向い合う低不純物濃度の半導体
領域であるP型ポリシリコン層6を形成する。図2は、
図13と同じメモリセルの消去特性図であるが、P型ポ
リシリコン層6の不純物濃度をパラメ−タとして1×1
16〜2×1018/cm3 まで変化させたときのΔVth
の変化を示したものであり、同じ0.6μmのセルをパ
ラメ−タとし、制御ゲート1に0V、ソース2に10.
8Vを引加している。そして、その時の浮遊ゲート3の
電位Vfgも示す。電子がソースに引き抜かれた結果、浮
遊ゲートの電位は、負から徐々に上昇していく。P型不
純物の濃度が消去特性に及ぼす効果は、図1の構造をも
つメモリセルの浮遊ゲートと制御ゲート間の容量C2 の
変化による。浮遊ゲートが制御ゲートに対して負の状態
では、図3(a)に示すように、第2のゲート酸化膜近
傍の制御ゲート内のP型ポリシリコン6の界面の状態
は、アキュミュレーションの状態、すなわち多数キャリ
アが界面に存在している状態にある。したがって、C2
は第2のゲート酸化膜厚とゲート間の対向面積(L×W
o )によってのみ決定される。ここで、Lはチャネル長
であり、Wo はこれらゲートの対向する長さである。す
なわち、 C2 =εox(L×Wo )/tox2 =Cox (5) ここで、εoxは第2のゲ−ト酸化膜の誘電率で、tox2
は第2のゲート酸化膜厚である。すなわち、Coxは、P
型ポリシリコン6がアキュミュレ−ション状態のときの
C2 を表している。
【0011】ところが、浮遊ゲートの電位が上昇し、あ
るしきい値電圧V0 を越えると、図3(b)に示すよう
に、第2のゲート酸化膜近傍のP型ポリシリコン層6界
面は空乏状態となる。すなわち、浮遊ゲート3に引き寄
せられた少数キャリアによりポリシリコン界面には空乏
層8が発生し、この容量が酸化膜容量に対して直列には
いるため、C2 は次のようになる。 C2 =Cox/(1+2Cox2 ・Vfg/q・N・εsi)0.5 (6) ここで、qは電荷量、NはP型ポリシリコン層の不純物
濃度、εsiはシリコンの誘電率である。この式から、V
fgが増加すると、ポリシリコン層6の第2のゲート酸化
膜近傍での空乏化によりC2 は激減する。図4は、この
効果を空乏層近似よりも正確なボルツマン分布で数値解
析したもので、縦軸にC2 /Coxをとり、横軸にVfgを
取っている。この図では、前記しきい値電圧Vo は、0
Vとしている。
【0012】C2 の激減は、(1)、(2)式から予想
されるように浮遊ゲートのソースに対する追随を加速す
るため、浮遊ゲートの電位はよりソース側に引き寄せら
れ、浮遊ゲートとソースの電界は緩和され、電子の放出
はおさまることになる。消去特性の微調整は、C2 をV
fgによりどう変化させるかによる。このためには、P型
ポリシリコン層6の不純物濃度Nと、しきい値電圧Vo
を制御すれば良い。一方、Vcc系の読みだし時のバイア
ス状態では、浮遊ゲートの電位は、制御ゲートに対して
Vo 以上とならず、P型領域の空乏化はありえない。し
たがってシフト量を求める(4)は、C2=Coxとする
従来型と同一である。空乏層が発生すれば、電界が緩和
され、電子の放出がおさまる。図2から分かるように、
時間に対する消去特性も飽和し、低不純物濃度であるほ
ど飽和傾向をしめす。
【0013】図5は、読みだし及び書き込み状態におけ
る浮遊ゲ−ト(フロ−テイングゲ−ト)電位を示した説
明図である。縦軸は、浮遊ゲ−ト電位、横軸は、メモリ
セルの状態を示している。今、Vo =0V とすると、
書き込み、読みだし選択状態においては、消去状態およ
び書き込み状態にかかわらず浮遊ゲ−ト電位は、制御ゲ
−ト(コントロ−ルゲ−ト)電位より下にある。すなわ
ち、この状態では空乏層は生じず、特性は、空乏層のな
い従来型と変わらない。もしセルが過消去に近ければ、
非選択状態で空乏層が生じ得るが、非選択状態から選択
状態に切り替わったときのスピ−ド遅れは、セルのgm
が十分大きいために殆ど認められない。したがって、本
発明により、構造パラメータの変動などにより消去特性
がバラツイても過消去状態に入らず、書き込みや読みだ
しは従来特性とは同じセル構造を実現できる。
【0014】つぎに、図6を参照してこの実施例の製造
方法を説明する。図は、メモリセルの特に低不純物濃度
の半導体領域を中心にした製造工程の断面図である。P
型シリコン半導体基板10表面を酸化することによっ
て、その表面上に薄い第1のゲート酸化膜31と厚いフ
ィ−ルド酸化膜32を形成する。これらの酸化膜上に第
1のポリシリコン膜を堆積し、周知の技術を用いてパタ
ーニングして浮遊ゲ−ト3を形成する。そして、さら
に、この浮遊ゲ−ト3を含めて半導体基板10上にシリ
コン酸化膜を形成し、浮遊ゲ−ト3上に第2のゲート酸
化膜11(他の部分の上では層間絶縁膜となる。)を形
成する(図6(a))。基板内のソース/ドレイン領域
となるN型不純物拡散領域は、通常の方法で形成される
ものであり、図示を省略する。ついで、ノンドープのポ
リシリコン膜を堆積した後、パタ−ニングして制御ゲ−
ト1を形成する。その後、この制御ゲ−トにP型不純
物、例えば、ボロンをイオン注入し、ついで活性化のた
めのアニーリングをする。これによって、制御ゲ−ト
に、その浮遊ゲ−トに近い部分に不純物濃度の低い半導
体領域(図示せず)が形成される。制御ゲ−トの表面に
近い部分は不純物濃度の高い半導体領域となり、これら
両領域の中間部分は、不純物濃度が勾配を持って変化す
る領域になる。勿論ここに濃度勾配をつける要は必ずし
も無い。この後、必要に応じてしきい値電圧Vo を調節
するためのイオン注入を第2のゲート酸化膜の界面付近
に行う(図6(b))。この後、制御ゲ−トと接続する
ワード線の低抵抗化のため、タングステンやモリブデン
などの高融点金属や、例えば、モリブデンシリサイド、
タングステンシリサイド等のシリサイド層7を形成する
こともできる(図6(c))。P型ポリシリコンの形成
方法としては、ノンドープ・ポリシリコンを堆積してか
ら不純物を拡散するかわりに、あらかじめ、P型不純物
の含まれているポリシリコンを堆積して形成することも
可能である。
【0015】図7はメモリにおけるデ−タの消去時間の
制御ゲ−ト(コントロ−ルゲ−ト)の浮遊ゲ−ト界面お
よびその付近の不純物濃度依存性を表す特性図であり、
しきい値電圧のシフト量ΔVthが1Vになる時間t(1
V)とΔVthが0V、すなわち完全に元の状態に戻る時
間t(0V)を示している。使用した半導体基板は、不
純物濃度が1×1018/cm3 のP型シリコン基板であ
り、印加されるソ−ス電圧Vs は、10.8Vである。
図によると、不純物濃度が1019/cm3 の濃い領域で
は、t(1V)とt(0V)の比は、5倍程度である
が、不純物濃度が薄くなっていくと、その比は急激に大
きくなり、1016/cm3 ではt(1V)が2倍程度し
か悪化しないのに対して、その比は1000倍にも達す
る。したがって、この不純物濃度では、消去はΔVthが
1V程度で十分なので、消去特性は殆ど悪化せず、しか
も過消去へのマ−ジンが増大することを意味している。
この実施例では不純物濃度が約1×1019/cm3 以下
より特性変化がみられるが、一般的には、1×1020
cm3 程度以下から変化が認められる。
【0016】ついで、図8を参照して、第2の実施例を
説明する。図は、EEPROMのゲ−ト構造部分の断面
図である。前記実施例は、制御ゲ−トを空乏化した例に
ついて説明したが、この実施例では、浮遊ゲ−ト、とく
に、その制御ゲ−トに近い界面およびその近傍を空乏化
させる。まず、P型シリコン半導体基板10にソ−ス領
域2およびドレイン領域21のN型不純物拡散領域を形
成し、この両領域間の半導体基板10上に第1のゲ−ト
酸化膜31を介してポリシリコンからなる浮遊ゲ−ト3
が形成される。さらに、その上に、第2のゲ−ト酸化膜
1を介してやはりポリシリコンからなる制御ゲ−ト1が
形成されている。この場合、浮遊ゲ−トの電位が上昇し
て空乏化するためには、浮遊ゲ−ト3はN型の低不純物
濃度領域6を制御ゲ−ト1側に設けるか、浮遊ゲ−ト全
体を低不純物濃度化すればよい。そして、P型をN型に
読み替えれば、図5および図7と同様な特性がえられ
る。この実施例において、低不純物濃度の半導体領域を
形成する方法としては、浮遊ゲ−ト構成するノンド−プ
ポリシリコン層の深部にイオン注入法によりN型不純物
を注入し、アニ−リングにより活性化して制御ゲ−トに
対向する領域を低不純物濃度にし、半導体基板に対向す
る領域を高不純物濃度にする。また、高不純物濃度のN
型ポリシリコンを半導体基板上に堆積してから、その表
面領域にP型不純物をド−プしてこの領域の不純物濃度
を低くする方法も可能である。
【0017】ついで、図9および図10を参照して、第
3の実施例を説明する。通常制御ゲ−トは、メモリセル
アレイ内ではワ−ド線となり、半導体集積回路内では配
線としての役割を有する。このため、制御ゲ−トに低不
純物濃度領域を有するポリシリコンを使用すると配線抵
抗が高くなり信号の遅延が問題になる。その抵抗を低く
するために、現在では、制御ゲ−トを構成するポリシリ
コンの上にMoやWなどの抵抗の低い高融点金属やMo
Siなどのそれらのシリサイドを張り付けている。しか
し、このようなシリサイドと低不純物濃度ポリシリコン
の界面には、その物質の仕事関数にもよるが、ショット
キ−接合などを生ずる可能性があり、所期の目的を達成
できない場合も生ずる。図9はEEPROMのゲ−ト構
造部分の断面図である。ソ−ス/ドレイン領域が形成さ
れたP型シリコン半導体基板の両領域間の上に第1のゲ
−ト酸化膜31を介して浮遊ゲ−ト3を形成し、さら
に、その上に第2のゲ−ト酸化膜11を介して制御ゲ−
ト1を形成している。この制御ゲ−ト1は浮遊ゲ−ト3
側が、P型ポリシリコンの低不純物濃度領域6からなり
その反対側の配線として機能する部分が高融点金属また
はそのシリサイド7からなる。そして、その両者の中間
には、バッファ層9が形成されている。バッファ層9に
は、例えば、導電型が前記低不純物濃度領域6と同じ
で、不純物濃度の濃いポリシリコンが可能である。ま
た、バッファ層と低不純物濃度領域とを同一のポリシリ
コンで形成し、その不純物濃度を、浮遊ゲ−ト側は低
く、シリサイド側は高くなるように濃度勾配をつけるよ
うにすることも可能である。一方、浮遊ゲ−トを空乏化
させる場合は、基板電位による影響を排除するため、浮
遊ゲ−トの制御ゲ−ト側の不純物濃度を低く半導体基板
側の不純物濃度を高くするように濃度勾配を持たせるよ
うにすることが可能である。図10は、半導体基板とそ
の上に形成された浮遊ゲ−トおよび制御ゲ−トの断面図
およびこれらゲ−トの各部の位置の不純物濃度を表す濃
度勾配曲線図を示している。この曲線は、前実施例の2
つの例の制御ゲ−トおよび浮遊ゲ−トの状態を説明して
いるが、これらのゲ−トを同時に使う場合、すなわち、
図10に示す状態のゲ−トを用いたEEPROMも本発
明に含まれるものである。
【0018】図2では、Vfgが0Vに達した時点で不純
物濃度による影響が顕著になってきている。この電位
は、通常フラットバンド電圧と呼ばれ、半導体と絶縁膜
を挟んで対向するポリシリコン、シリサイドまたは金属
の両方の仕事関数の影響を受ける。逆にいえば、適当な
仕事関数の材料を選べば、任意の電圧に設定することが
可能である。さらに、このフラットバンド電圧は、絶縁
膜中のNaなどの可動イオン量にも依存するので、こ
れら可動イオンを、例えば、イオン注入法などで意図的
に変化させれば、任意の値に設定が可能である。
【0019】また、スタック型のセルを有するメモリの
製造工程では、制御ゲ−トと周辺回路のMOSトランジ
スタのゲ−トとを同一物質で形成するのが通常である。
この方法によるとP型ポリシリコンで制御ゲ−トを形成
した場合、図9、図10のいずれの構造であれ、周辺回
路のトランジスタのNMOS、PMOSともP型ポリシ
リコンゲ−トで形成される。一般的に、NMOSとPM
OSでは、特性を左右している多数キャリアの移動度に
差があり、NMOSの方が性能がよい。このため、PM
OSの性能アップがメモリ全体としての性能向上に不可
欠である。しかし、現在はN型ポリシリコンをゲ−トに
使用しているので、PMOSのチャネル領域は、仕事関
数の関係でリ−クを抑えようとすれば、半導体基板内に
形成せざるを得ず、なかなか向上しない。このような事
情を考慮すれば、本発明を従来の半導体記憶装置に適用
した場合の製造工程において、P型ポリシリコンをゲ−
トとするPMOSトランジスタが比較的容易に形成され
る。この場合PMOSのチャネル領域は、表面に形成さ
れるために周辺回路自体の性能向上が期待できる。
【0020】以上、本発明を、一括して浮遊ゲートから
電子を放出させるタイプのEEPROMについて説明し
てきたが、浮遊ゲートに電子が注入された状態を消去と
定義し、一括して電子を注入するタイプのEEPROM
にも適用可能である。この場合、バイアス状態は、上記
と逆で、ソースあるいはドレインに対して制御ゲートを
正にバイアスする。さらに、電子の注入に伴い浮遊ゲー
トは負になってゆくので、制御ゲ−トは負に対して空乏
層が形成されるN型を低濃度不純物として採用し、ゲー
ト酸化膜界面に形成すれば良い。この場合、浮遊ゲ−ト
に形成される空乏層を利用するなら、これはP型で形成
すればよい。
【0021】また、第1の実施例において、低不純物濃
度の半導体領域にP型ポリシリコンに替えてN型ポリシ
リコンを用いれば、過書き込みを防止する事ができる。
【0022】
【発明の効果】制御ゲートと浮遊ゲートとの間のゲート
酸化膜と前記両ゲート間のどちらか一方もしくは両方の
界面に低不純物濃度の半導体領域を設けることによっ
て、あるいは制御ゲートと浮遊ゲートの導電型を互いに
異ならせることによって、データを消去する際に電荷が
浮遊ゲートから抜け、浮遊ゲートの電位が上昇し、この
半導体領域に空乏層を発生させて制御ゲートと浮遊ゲー
ト間の容量を減少させるとともに、浮遊ゲートと半導体
基板のソースあるいはドレイン領域との間の電界を緩和
させて消去特性をより消去時間に対して飽和させる事が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体記憶装置(フラッシュEEPR
OM)のメモリセル断面図。
【図2】本発明の半導体記憶装置(フラッシュEEPR
OM)の消去特性図。
【図3】本発明の半導体記憶装置の制御ゲ−トの状態変
化の説明図。
【図4】本発明の半導体記憶装置(フラッシュEEPR
OM)の消去特性図。
【図5】本発明の半導体記憶装置の動作モ−ドによる浮
遊ゲ−ト電位の説明図。
【図6】本発明の半導体記憶装置の製造工程断面図。
【図7】本発明の半導体記憶装置の(フラッシュEEP
ROM)の消去特性図。
【図8】本発明の半導体記憶装置(フラッシュEEPR
OM)のメモリセル断面図。
【図9】本発明の半導体記憶装置(フラッシュEEPR
OM)のメモリセル断面図。
【図10】本発明の半導体記憶装置の断面図とゲ−トの
不純物濃度分布図。
【図11】従来の半導体記憶装置(フラッシュEEPR
OM)のメモリセルの断面図。
【図12】メモリセルアレイの回路構成図。
【図13】従来の半導体記憶装置(フラッシュEEPR
OM)の消去特性図。
【符号の説明】
1 制御ゲ−ト 11 第2のゲート酸化膜 2 ソース領域 21 ドレイン領域 3 浮遊ゲ−ト 31 第1のゲート酸化膜 32 フィ−ルド酸化膜 4 選択ワ−ド線 5 非選択ワ−ド線 6 低不純物濃度の半導体領域 7 金属又はシリサイド層 8 空乏層 9 バッファ層 10 半導体基板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−110977(JP,A) 特開 平2−5422(JP,A) 特開 昭64−37878(JP,A) 特開 平1−280361(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板に形成されたソ−ス/ドレイン領域と、 前記半導体基板の前記ソ−ス/ドレイン領域間のチャネ
    ル領域上に第1のゲ−ト絶縁膜を介して形成された浮遊
    ゲ−トと、 前記浮遊ゲ−ト上に第2のゲ−ト絶縁膜を介して形成さ
    れた制御ゲ−トと、 消去時、前記浮遊ゲ−トへの電荷の注入または放出に伴
    い、前記制御ゲ−トまたは前記浮遊ゲ−トもしくはその
    両者に空乏層を生ぜしめてこの浮遊ゲ−トの電位を変え
    る手段とを備え、 前記浮遊ゲ−トの電位を変える手段は、前記制御ゲ−ト
    又は前記浮遊ゲ−トもしくはその両者に形成され、前記
    第2のゲート絶縁膜に対向する領域とその他の領域から
    なり、かつこの第2のゲート絶縁膜に対向する領域が前
    記他の領域より不純物濃度の低い低濃度不純物領域であ
    る半導体層であることを特徴とする電気的に書き込み/
    消去を行う不揮発性の半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体層がポリシリコンからなる場
    合において、前記低濃度不純物領域の不純物濃度は、1
    ×1019/cm3 以下であることを特徴とする請求項1
    に記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記制御ゲ−トは、半導体層とこの半導
    体層に接する高融点金属のシリサイド層からなることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記高融点金属のシリサイド層と前記半
    導体層の間にバッファ層を形成したことを特徴とする請
    求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 ソ−ス/ドレイン領域を半導体基板に形
    成する工程と、 前記半導体基板の前記ソ−ス/ドレイン領域間のチャネ
    ル領域上に第1のゲ−ト絶縁膜を介して浮遊ゲ−トを形
    成する工程と、 前記浮遊ゲ−ト上に第2のゲ−ト絶縁膜を介して制御ゲ
    −トを構成する半導体層を形成する工程と、 前記半導体層に不純物を注入し、その後この注入された
    不純物を拡散してその浮遊ゲ−トに面する領域に前記半
    導体層の他の領域より低濃度の不純物半導体領域を形成
    する工程とを備えていることを特徴とする電気的に書き
    込み/消去を行う不揮発性の半導体記憶装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記制御ゲ−トと前記浮遊ゲ−トとはそ
    れぞれ互いに導電型が異なる半導体層を有し、消去時、
    前記浮遊ゲ−トへの電荷の注入又は放出に伴い、前記制
    御ゲ−ト又は前記浮遊ゲ−トもしくはその両者に空乏層
    を生ぜしめてこの浮遊ゲ−トの電位を変えることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の半導体
    記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記浮遊ゲ−トの半導体層の導電型は、
    N型であり、前記制御ゲ−トの半導体層の導電型は、P
    型であることを特徴とする請求項6に記載の半導体記憶
    装置。
  8. 【請求項8】 前記制御ゲートの半導体層の不純物濃度
    は、1×1019/cm3 以下であることを特徴とする請
    求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記浮遊ゲ−トの半導体層の導電型は、
    P型であり、前記制御ゲ−トの半導体層の導電型は、N
    型であることを特徴とする請求項6に記載の半導体記憶
    装置。
  10. 【請求項10】 前記浮遊ゲートの半導体層の不純物濃
    度は、1×1019/cm3 以下であることを特徴とする
    請求項9に記載の半導体記憶装置。
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