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JP2952016B2 - 浴用剤を除く化粧品 - Google Patents
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JP2952016B2 - 浴用剤を除く化粧品 - Google Patents

浴用剤を除く化粧品

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JP2952016B2
JP2952016B2 JP2238906A JP23890690A JP2952016B2 JP 2952016 B2 JP2952016 B2 JP 2952016B2 JP 2238906 A JP2238906 A JP 2238906A JP 23890690 A JP23890690 A JP 23890690A JP 2952016 B2 JP2952016 B2 JP 2952016B2
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修 村松
盛雄 平野
彰一 小川
和生 親林
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は浴用剤を除く化粧品に関し、特に皮膚に良
好な保湿性を与える浴用剤を除く化粧品に関する。
(従来の技術) 従来から健康で美しい皮膚を保持するため、皮膚に適
度な水分を与える保湿剤を化粧品に配合することが行わ
れている。こうした保湿剤には、グリセリン、プロピレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール、ピロリドン
カルボン酸塩などが使用されている。しかしながら、こ
れらは皮膚の角質層の水分を吸収して、かえって皮膚の
水分を損失させるように働くこともあり、またこれを多
量に化粧品の中に含ませると、べとつき感を与えること
があった。さらに、グリセリンなどは、環境中の水分を
吸収するものの、湿度の低い環境に移ると逆に水分を放
出し易く、保湿性の持続性に欠点があった。こうした欠
点を補うため、天然物の抽出物であるヒアルロン酸ナト
リウムが最近使用されるようになって来たが、このヒア
ルロン酸ナトリウムは、低湿度の環境の下では皮膚上に
被膜を形成するという問題点があった。こうしたことか
ら、最近では天然物の抽出エキスである、アロエエキス
やヨクイニンエキスが、化粧品の配合に使用されてい
る。
一方、しみ、そばかすは、生体内においてチロシンを
出発物質として、チロシナーゼの作用によって生合成さ
れるメラニンが関与するといわれている。このため皮膚
の美白を保つための1つとして、モノフェノールモノオ
キシゲナーゼの活性を抑制する物質を化粧品の中に配合
することが考えれ、これらのものとして生薬、きのこ類
の抽出物をあげ、これが皮膚の美白効果の有することが
報告されている(特公昭59−48808、特開平2−4971
0)。
しかしながら、生薬抽出物には独特の生薬臭がある上
に、チロシナーゼ活性抑制作用がなく満足すべきものと
は言えなかった。また、チロシナーゼ活性抑制作用の大
きいきのこ類は天然からの収集に問題が残っていた。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、ジザニア ラティフォリア(Zizania la
tifolia)(日本名を「まこも」という。)の菌えいか
ら抽出したエキスを用い、これによって保水性に優れか
つチロシナーゼ活性抑制作用も有する浴用剤を除く化粧
品を得ようとするものである。
(課題を解決するための手段) この発明は、ジザニア ラティフォリアの菌えいから
抽出したエキスを配合した浴用剤を除く化粧品である。
ジザニア ラティフォリアは、池や川に自生する植物
で、その茎基部に菌えいを形成する。中国や台湾で自生
又は栽培されているものは、菌えいが肥大して形成さ
れ、これは「こうはく」といわれる。本発明はこうした
菌えいから抽出したエキス(以下に、このエキスを「こ
うはくエキス」という。)を化粧品配合物として使用す
るものである。本発明化粧品組成物に使用されるこうは
くエキスの量は特に制限されるものではなく、適宜の量
を使用することができる。
先に、本発明者は、ジザニア ラティフォリアの菌え
いからこうはくエキスを抽出する方法およびこのエキス
を含む浴用剤の提案を行った(特開平2−62827号)。
本発明で用いるこうはくエキスは、前記の提案で開示さ
れている方法で抽出されたものがそのまま使用される。
このこうはくエキスは、前記提案でも明らかにしたよう
に、急性皮膚刺激性試験、光毒性試験において、刺激性
及び光毒性が見られないものである。また、エキス中の
エタノールを溜去した濃縮物についての変異原性試験で
も変異原性を示さなかったもので、皮膚毒性について安
全性が確認されているものである。さらに、このエキス
は、薬草香と樹脂香を混合したような、ほのかな苦味と
甘味を合せもつ香気をもち、他の天然香料と調合しても
調香上問題のないエキスである。発明者はこのこうはく
エキスをさらに研究していったところ、このエキスは適
度の吸湿性があり、かつ低湿度の下でも適度の保湿性が
あって、吸湿性と優れた保湿性があることを確認した。
即ち、こうはくエキスを配合した浴用剤を除く化粧品
をつくり、これらを従来から知られている天然物保湿剤
であるアロエエキス及びヨクイニンエキスを配合した化
粧品と対比したところ、後記実施例1が示すように、皮
膚の湿潤性(しっとり感)、平滑性(なめらか感)及び
皮膚の弾力性(肌目がととのう)などの点で、対照天然
物保湿剤に優ることを見出した。
更に発明者は、本発明で使用するこうはくエキスが、
後記実験例2に示すように、チロシナーゼ活性抑制作用
を有することを見出した。
即ち、特開平2−49710に記載されている方法で抽出
されたこうはくエキスを、減圧下で濃縮してエタノール
を溜去したのち、これを1,3−ブチレングリコールの30
%水溶液に溶解し、濾過した後この濾液をチロシナーゼ
活性抑制測定試料とした。この測定試料をチロシナーゼ
活性測定の反応系に加えたところ、チロシナーゼ活性を
顕著に抑制することが確認された。従って、本発明によ
ればチロシナーゼ活性抑制作用による美白効果の期待で
きる浴用剤を除く化粧品を提供することができる。
以下に実験例をあげてこの発明をさらに説明する。
実験例1 試験試料 台湾産のまこもの菌えいを細切し、凍結乾燥した。こ
の菌えい100gを蒸器で1時間水蒸気処理した。次いでこ
の菌えいにエタノール500gを加え常温で7日間抽出を行
った。この抽出液をろ過し、こうはくエタノールエキス
を得た。このこうはくエタノールエキスを水浴上で加熱
し、エタノールを蒸発除去した。ついで、110℃の乾燥
器中で4時間加熱し水分を蒸発させて試験試料とした。
上記の外に、比較のため以下のものを処理し試験試料
とした。
グリセリン (特級、和光純薬(株)製) アロエエタノールエキス (日本粉末薬品(株)製アロエ末(局方)をエタノール
で抽出したエキス) dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム50%水液 (味の素(株)製) ヒアルロン酸ナトリウム (ヒアルロンエキス スノーデン(株)製) 1,3−ブチレングリコール (ダイセル化学工業(株)製) アロエエタノールエキス、dl−ピロリドンカルボン酸
ナトリウム水溶液、ヒアルロン酸ナトリウムは、こうは
くエタノールエキスと同様に処理して試験紙量とした。
なお、グリセリンは、これを直ちに110℃の乾燥器中で
4時間加熱し含有水分を蒸発除去して試験試料とした。
また、1,3ブチレングリコールはシカゲルの入ったデシ
ケータの中に一夜放置したものを試験試料にした。
試験方法 (1)吸湿性の測定 NH4Clを過飽和にした水溶液をデシケータ(相対湿度7
9.2%)に上記の試験試料を置き、第1表に示す時間放
置し、その重量増加率を測定し、吸湿性を調べた。結果
を第1表に示した。
(1)保湿性の測定 上記(1)吸湿性の測定でデシケータに48時間放置し
た試料を、その後別のシリカゲルの入ったデシケータに
移し、そのまま24時間及び48時間放置した後試料の重量
を測定し、これからこの時点での水分保有量を測定し、
保湿性を測定した。結果を第1表に示した。
第1表に示すように、こうはくエキスは吸湿性は高
く、また保湿性も良好であることが分かる。なお、dl−
ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリ
ウムは、吸湿性、保湿性とも良好であるが、これらはす
でに述べたように、皮膚に皮膜を形成したり、皮膚の角
質層の水分を吸収するなどして好ましくない。また、ア
ロエエキス、1,3−ブチレングリコールは保湿性が低い
ので好ましくない。
実験例2 次のようにチロシナーゼ活性抑制効果を測定した。
(測定用試験溶液の調整) 実験例1と同様にしてこうはくエタノールエキスを得
た。このこうはくエタノールエキス10mlをロータリエバ
ポレータを用い40℃でエタノールを溜去した。これに1,
3−ブチレングリコールの30%水溶液を25ml加え、沸騰
水浴上で30分間還流した。その後、冷却してから濾過
し、試料溶液を調製した。
同様にして、こうはくエタノールエキス5ml及び2.5ml
から試料溶液を調製した。
(抑制作用の測定) 試験管に1−チロシン水溶液(濃度,0.3mg/ml)1ml
と、マッキルベイン緩衝液(pH 6.8)1mlとを入れてお
き、試料溶液を0.9ml加え、37℃の恒温水槽中で10分間
インキュベートし、これを試験溶液とした。
別の試験管に1−チロシン水溶液とマッキルベイン緩
衝液とを1mlづつ入れ、ブランクテストとして、試験溶
液の代わりに1,3−ブチレングリコールの30%水溶液を
0.9ml加え、37℃の恒温水槽中で10分間インキュベート
し、これをブラク溶液とした。
試験溶液及びブランク溶液に、チロシナーゼ酵素液と
してモノフェノールモノオキシゲナーゼ酵素液(濃度,1
mg/ml・マッキルベイン緩衝液)を0.1ml加え、これをよ
く攪拌し直ちに自記分光光度計にセットし、メラニンの
前駆逐物質であるドーパクロムの極大吸収である475nm
で吸光度を測定した。チロシナーゼ活性抑制率は次式に
よって求めた。この結果を第2表に示す。
B0 ;ブランク溶液の酵素液投入後0分の吸光度値 B10;ブランク溶液の酵素液投入後10分の吸光度値 A0 ;試験溶液の酵素液投入後0分後の吸光度値 A10;試験溶液の酵素液投入後10分後の吸光度値 なお、上記のような測定方法としたのは、こうはくエ
キスを含む浴用剤を除く化粧品を実際に皮膚に塗布する
使用の態様からして、こうはくエキスとチロシンが同時
に存在して、何等かの刺激を受けモノフェノールモノオ
キシゲナーゼが活性化し、チロシンと反応することにな
るからである。
比較例として、前記の(抑制作用の測定)欄の記載に
準じてアロエエタノールエキス10mlをロータリーエバポ
レータを用い40℃でエタノールを溜去し、1,3−ブチレ
ングリコールの30%水溶液25ml加え還流し、冷却、濾過
して試料溶液を調製した。この試料を用いチロシナーゼ
活性抑制率を測定した。その結果、抑制率は34.5%であ
った。
こうはくエキスは、こうはくを水、有機溶媒で抽出
し、しかるのちこの溶媒を溜去したものを化粧品に配合
してもよいが、エタノールや1,3ブチレングリコールな
どの粧原基に記載されている溶媒はあえて溜去する必要
はなく、そのまま使用することも出来る。以下の各実施
例におけるこうはくエキスは全てエタノールに溶解した
ものである。
実施例1 (収斂化粧水) 第3表の組成(A)を基剤とし、これに各湿潤剤を第
4表に記載した通り配合して収斂化粧水を調製した。
この化粧水について美肌効果試験を実施した。
上記の収斂化粧水を、あれ肌、小じわ、肌の乾燥など
を訴える女子被験者(30〜50才)20人を対象に、化粧水
2〜3滴を被験者の上腕内側部に連続15日間、朝,夕の
2回塗布し、その効果を調べた。その結果、皮膚の湿潤
性、平滑性、弾力性について、皮膚に潤いを感じた、皮
膚が滑らかになった、皮膚に張りが感じられたと回答し
た人は第5表の通りであり、こうはくエキスを配合した
化粧水は、他の湿潤剤を配合した化粧水と比較して、皮
膚の湿潤性、平滑性、弾力性のすべてについて優れてい
ることが明らかである。
実施例2 (クリーム) 第6表の組成のクリームを調製した。
実施例3 (乳液) 第7表の組成の乳液を調製した。
実施例4 (シャンプー) 第8表の組成のシャンプーを調製した。
実施例5 (リンス) 第9表の組成のリンスを調製した。
実施例6 (パック) 第10表の組成のパックを調製した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 彰一 埼玉県浦和市南浦和3―31―3 (72)発明者 親林 和生 東京都世田谷区北沢4―29―13―103 (56)参考文献 特開 平2−62827(JP,A) 特開 昭55−164613(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/00 A61K 7/075

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジザニア ラティフォリアの菌えいから抽
    出したエキスを配合した浴用剤を除く化粧品。
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JP2015091780A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 御木本製薬株式会社 ヒアルロニダーゼ阻害剤
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