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JP2962228B2 - 分注ノズル洗浄方法 - Google Patents
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JP2962228B2 - 分注ノズル洗浄方法 - Google Patents

分注ノズル洗浄方法

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JP2962228B2 JP12353496A JP12353496A JP2962228B2 JP 2962228 B2 JP2962228 B2 JP 2962228B2 JP 12353496 A JP12353496 A JP 12353496A JP 12353496 A JP12353496 A JP 12353496A JP 2962228 B2 JP2962228 B2 JP 2962228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は分注ノズル洗浄方
法に関し、さらに詳細にいえば、免疫測定を行うために
測定対象溶液の吸引、吐出および試薬の吸引、吐出を所
定回数行う毎に、これら測定対象溶液、試薬の吸引、吐
出を行うための分注ノズルを洗浄するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、螢光免疫測定などを行うため
に、測定対象溶液、試薬などを測定用キュベットの反応
槽に注入し、必要に応じて未反応溶液、未反応試薬など
を排出するなどの作業が行われている。そして、これら
の作業を行うに当っては、これら作業の自動化を簡単に
達成することができるなどの利点に着目して分注ノズル
が用いられている。
【0003】また、分注ノズルを用いて測定対象溶液ご
とにこれらの作業を反復的に行わせる場合には、測定対
象溶液に含まれる物質(螢光免疫測定の場合には、蛋白
質、抗原など)が分注ノズルの壁面に付着し、蓄積し
て、測定精度に影響を及ぼすことになるので、n回(こ
こで、nは任意の自然数)の測定を行うごとに、分注ノ
ズルを用いて洗浄液の吸引、吐出を反復し、分注ノズル
の壁面に付着した物質を除去するようにしている。
【0004】具体的には、図4に示すように、ステップ
SP1において、洗浄用キュベットを測定用キュベット
がセットされるべき位置にセットし、ステップSP2に
おいて、分注ノズルの洗浄を行うべきことを指示し、ス
テップSP3において、分注ノズルに連通されている配
管の内部を純水で置換し、ステップSP4において、分
注ノズルにより洗浄液を吸引、吐出することにより分注
ノズルの壁面(内外面)に付着している蛋白質、抗原な
どを除去し、ステップSP5において、分注ノズルによ
り純水を吸引、吐出することにより分注ノズルの内面、
外面に付着している洗浄液を洗い流し、ステップSP6
において、配管および分注ノズルの内部を緩衝液で置換
し、そのまま一連の洗浄処理を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにし
て分注ノズルを洗浄した場合であっても、洗浄直後のC
−reactive protein(以下、CRPと
略称する)などの特定蛋白のキャリーオーバー性能が悪
化することが分かった。ここで、キャリーオーバー性能
とは、先行する測定を行った後、再び測定を行う場合
に、先行する測定対象溶液に含まれていた特定蛋白が後
の測定に影響を及ぼす程度を示すものであり、後の測定
に及ぼす影響が少ないほどキャリーオーバー性能が優れ
ていることになる。
【0006】このキャリーオーバー性能が悪いと、特定
蛋白の濃度が高い測定対象溶液を用いて測定を行った後
に、特定蛋白を殆ど含んでいない測定対象溶液を用いて
測定を行った場合に、かなり高い特定蛋白濃度が検出さ
れてしまうことになる。
【0007】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、洗浄直後の特定蛋白のキャリーオーバー
性能を大幅に改善することができる分注ノズル洗浄方法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の分注ノズル洗
浄方法は、分注ノズルを洗浄液中に侵入させて洗浄液の
吸引、吐出を行い、次いで、コーティング液中に分注ノ
ズルを侵入させて該溶液の吸引、吐出を行わせる方法で
ある。請求項2の分注ノズル洗浄方法は、洗浄液を収容
した洗浄液収容槽およびコーティング液を収容したコー
ティング液槽を有する洗浄用キュベットを用いる方法で
ある。
【0009】
【作用】請求項1の分注ノズル洗浄方法であれば、分注
ノズルを洗浄液中に侵入させて洗浄液の吸引、吐出を行
い、次いで、コーティング液中に分注ノズルを侵入させ
て該溶液の吸引、吐出を行わせるのであるから、洗浄液
の吸引、吐出によって分注ノズルの壁面に付着した特定
蛋白を除去することができ、その後にコーティング液の
吸引、吐出を行わせることにより分注ノズルの壁面にコ
ーティング層を形成することができる。したがって、特
定蛋白を除去したままの状態と比較して、コーティング
層が形成されていることに伴って、その後に特定蛋白が
著しく付着しにくくなり、ひいては特定蛋白のキャリー
オーバー性能を著しく向上させることができる。
【0010】請求項2の分注ノズル洗浄方法であれば、
洗浄液を収容した洗浄液収容槽およびコーティング液を
収容したコーティング液槽を有する洗浄用キュベットを
用いるのであるから、洗浄用キュベットをセットするだ
けで、一連の分注ノズル洗浄処理を行うことができ、洗
浄のための処理を簡単化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面によってこの発明
の実施の態様を詳細に説明する。図3はこの発明の分注
ノズル洗浄方法が適用される分注ノズルシステムを概略
的に示す図である。この分注ノズルシステムは、分注ノ
ズル11と、内径が互いに異なる大シリンジ12、小シ
リンジ13と、洗浄液タンク14と、純水タンク15
と、緩衝液タンク16と、これらの間を接続する配管1
7と、配管17の所定位置に設けられた複数の切換弁と
を有している。第1、第2の切換弁18a,18bは洗
浄液タンク14、純水タンク15、緩衝液タンク16の
何れかを第3の切換弁(三方弁)18cと接続するもの
である。また、大シリンジ12に対して第4の切換弁1
8dが接続されているとともに、小シリンジ13に対し
て分岐管路18fが接続されている。この第4の切換弁
18dは、大シリンジ12を第3の切換弁18cの一方
の弁口または分岐管路18fと選択的に接続するもので
ある。また、分注ノズル11を第3の切換弁18cの他
方の弁口または分岐管路18fと接続する第5の切換弁
18eが設けられている。
【0012】図2はこの発明の分注ノズル洗浄方法に適
用される洗浄用キュベットの一例を示す斜視図である。
この洗浄用キュベットは、免疫測定に供される測定用キ
ュベットとほぼ同じ構成であり、中央部にほぼ垂直に配
置されているとともに、長手方向に延びるスラブ型光導
波路(図示せず)を有しているとともに、このスラブ型
光導波路に励起光を導入し、かつスラブ型光導波路から
信号光を導出する入出射プリズム1aを有している。そ
して、スラブ型光導波路を境界として、一方の側に抗原
−抗体反応を行わせるための反応槽に相当する長尺の槽
1b、測定誤差の原因となる迷光を吸収させるための吸
光性物質を収容する吸光槽に相当する槽1cがこの順に
配置されているとともに、他方の側に、試薬溶液収容
槽、希釈溶液収容槽、希釈処理などの前処理を行う前処
理槽などに相当する複数の槽1dが順に配置されてい
る。そして、長手方向における入出射プリズム1aと反
対側の端部に測定対象溶液を一時的に収容し、あるいは
希釈処理を行うための広幅の槽に相当する槽1eが配置
されている。また、以上の構成の洗浄用キュベットは、
測定用キュベットと同じく、透明な合成樹脂を用いて一
体形成されている。
【0013】また、洗浄液、コーティング液の必要量は
比較的少なくてもよいので、それぞれ少なくとも1つの
槽1dに収容しておき、運搬時の液洩れなどを防止する
ために、槽1eを除く全ての槽1b,1c,1dの開口
部を覆うようにシール用薄板材1fが設けられている。
ここで、洗浄液としては、界面活性剤を含むもの、酸性
溶液(例えば、塩酸、希硫酸、次亜塩素酸など)を含む
もの、アルカリ性溶液(例えば、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムなど)を含むもの、界面活性剤と酸性溶液
とを含むもの、界面活性剤とアルカリ性溶液とを含むも
のの何れであっても採用することができる。また、コー
ティング液としては、免疫実験用ブロッキング剤を含む
もの、牛血清アルブミン(Bovine Serum
Albumin、以下、BSAと略称する)を含むも
の、正常ウサギ血清(Normal Rabit Se
rum、以下、NRSと略称する)を含むものなどを採
用することができる。
【0014】図1はこの発明の分注ノズル洗浄方法の一
実施態様を説明するフローチャートである。ステップS
P1において、洗浄用キュベットを測定用キュベットが
セットされるべき位置にセットし、ステップSP2にお
いて分注ノズルの洗浄を行うべきことを指示する。そし
て、ステップSP3において、図3中に二点鎖線で示す
ように配管17を通して両シリンジ12,13に純水タ
ンク15内の純水を吸引させ、次いで、図3中に一点鎖
線で示すように両シリンジ12,13から純水を吐出さ
せることにより、配管17の内部を純水で置換する。こ
の処理は、純水以外の溶液が洗浄液と混合されることに
起因して洗浄液の洗浄能力を最大限に発揮させられなく
なってしまう可能性を殆ど皆無にするためのものであ
る。
【0015】その後、ステップSP4において、シール
用薄板材1fを突き破って分注ノズル11を洗浄用キュ
ベットの洗浄液が収容された槽1d内に侵入させ、両シ
リンジ12,13を往復動作させることにより、図3中
に実線で示す経路にしたがう洗浄液の吸引および一点鎖
線にしたがう洗浄液の吐出を所定回数だけ反復させ、分
注ノズル11の内面、外面に付着している蛋白質などを
除去する。ただし、槽1d内に収容されている洗浄液の
量が、洗浄すべき範囲を満たすのに十分でない場合に
は、そのまま吸引動作を行うことにより、洗浄すべき全
範囲に洗浄液を導く。
【0016】その後、ステップSP5において、図3中
に二点鎖線で示す経路で両シリンジ12,13に純水を
吸引し、図3中に一点鎖線で示す経路で分注ノズル11
を通して両シリンジ12,13から純水を吐出させる動
作を所定回数だけ反復することにより、分注ノズル11
の内面、外面に付着している洗浄液を洗い流す。なお、
この処理を行うに先立って、分注ノズル11を、装置内
に別途設けてなる図示しない洗浄槽に侵入させておく。
【0017】その後、ステップSP6において、シール
用薄板材1fを突き破って分注ノズル11を洗浄用キュ
ベットのコーティング液が収容された槽1d内に侵入さ
せ、両シリンジ12,13を往復動作させることによ
り、図3中に実線で示す経路にしたがうコーティング液
の吸引および一点鎖線にしたがうコーティング液の吐出
を所定回数だけ反復させ、分注ノズル11の内面、外面
を免疫実験用ブロッキング剤などでコーティングする。
ただし、槽1d内に収容されているコーティング液の量
が、コーティングすべき範囲を満たすのに十分でない場
合には、そのまま吸引動作を行うことにより、コーティ
ングすべき全範囲にコーティング液を導く。
【0018】その後、ステップSP7において、両シリ
ンジ12,13に緩衝液を吸引し、分注ノズル11を通
して両シリンジ12,13から緩衝液を吐出させる動作
を行うことにより、配管17および分注ノズル11の内
部を緩衝液で置換し、ステップSP8において洗浄用キ
ュベットを排出し、そのまま一連の処理を終了する。コ
ーティング液として免疫測定用ブロッキング剤(雪印乳
業株式会社製造のブロックエース)、NRS、BSA
(0.5%溶液)をそれぞれ用いて分注ノズル11の洗
浄を行い、CRPの濃度が100mg/dlの測定対象
溶液の測定を行った後に濃度が0mg/dlの測定対象
溶液の測定を行ってキャリーオーバー性能を測定した。
なお、比較例として、コーティング液を用いることなく
分注ノズル11の洗浄を行った場合のキャリーオーバー
性能を示した。また、2つの分注ノズルを用いて同様の
測定を行った。これらの結果を表1に示す。なお、表1
において単位はμg/dlである。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、本願発明の分注
ノズル洗浄方法を採用することによってキャリーオーバ
ー性能を高めることができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、特定蛋白のキャリー
オーバー性能を著しく向上させることができるという特
有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の分注ノズル洗浄方法の一実施態様を
説明するフローチャートである。
【図2】この発明の分注ノズル洗浄方法に適用される洗
浄用キュベットの一例を示す斜視図である。
【図3】この発明の分注ノズル洗浄方法が適用される分
注ノズルシステムを概略的に示す図である。
【図4】分注ノズル洗浄方法の従来例を説明するフロー
チャートである。
【符号の説明】
11 分注ノズル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−254871(JP,A) 特開 昭63−284471(JP,A) 特開 昭59−46857(JP,A) 特開 平9−96636(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 1/00 101 G01N 35/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分注ノズル(11)を洗浄液中に侵入さ
    せて洗浄液の吸引、吐出を行い、次いで、コーティング
    液中に分注ノズル(11)を侵入させて該溶液の吸引、
    吐出を行わせることを特徴とする分注ノズル洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄液を収容した洗浄液収容槽およびコ
    ーティング液を収容したコーティング液槽を有する洗浄
    用キュベットを用いる請求項1に記載の分注ノズル洗浄
    方法。
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