JP2963653B2 - 注型ポリアミド樹脂成形体の製造装置とその製造方法 - Google Patents
注型ポリアミド樹脂成形体の製造装置とその製造方法Info
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Description
成形体の製造装置とその製造方法に係り、詳しくは板状
の注型ポリアミド樹脂成形体を製造する装置と製造方法
であり、型の温度調節と温度管理が容易であり、板状成
形体を容易に型から取り出すことができる注型ポリアミ
ド樹脂成形体の製造装置とその製造方法に関するもので
ある。
アルミ、鉄等からなる型を熱風炉で180〜190°C
に設定した温度になるまで加熱し、所定温度になった型
を炉から取り出した後、重合性ラクタム液をこれに注入
し、再び型を熱風炉に入れてラクタムを重合していた。
しかしながら、この方法によると、予熱した型を熱風炉
から取り出してラクタム重合液を注型する際に、型が外
気に触れて金型温度の熱むらが生じ、良品質の成形体を
製造することが困難であった。
成形体を離型する際も、型が外気に触れるために、金型
温度が約40〜50°C低下し、次の注型を行うまでに
再び金型を所望の注型温度になるまで熱風炉で充分に加
熱する必要があり、離型毎に多大の金型予熱時間を要し
ていた。このため、重合性ラクタム液を任意の温度に強
制的に保持した型内に注型して断熱的な条件下で重合
し、得られた成形体を型表面から剥離する高速製造方法
が、特公平2−44694号公報に開示されている。
法によると厚さが2〜20mm程度のものであり、それ
以上の厚さの成形体を製造すると、成形体の表面と内部
に温度勾配が生じるために空洞欠陥のある成形体になる
ことがあった。しかも、寸法の大きい成形体を型を分離
せずに型から取り出す場合には、作業時間を要してい
た。本発明はこのような問題点を改善するものであり、
型の温度調節と温度管理が容易であり、板状成形体を容
易に型から取り出すことができる注型ポリアミド樹脂成
形体の製造装置とその製造方法を提供することにある。
ラクタム液を型内でアニオン重合して注型ポリアミド樹
脂成形体を製造する装置において、内部に熱媒油を流動
させる油路を有する板状モールドを装着した固定モール
ド体と、同様に内部に油路を流動させる循環路を有する
板状モールドを装着した移動可能なモールド体と、上記
固定モールド体と移動可能なモールド体の間に介在して
重合性ラクタム液を注型する空間領域を形成する一辺を
開放した枠体であり、枠体内には熱媒油を流動させる通
路を有しているスペーサと、熱媒油を温調するとともに
これを板状モールドへ送り込む熱媒油循環装置からなる
注型ポリアミド樹脂成形体の製造装置にある。また、本
発明は、断熱材が板状モールドの背部に設けられている
場合も含む。
ムに少なくともアニオン重合触媒とアニオン重合用開始
剤とからなる重合性ラクタム液を型内でアニオン重合し
て注型ポリアミド樹脂成形体を製造する方法において、
内部に油路を流動して温度調節した一方の板状モールド
を移動して、内部に油路を流動して温度調節した他方の
板状モールドに近接させ、上記2つの板状モールドの間
にスペーサを介在して重合性ラクタム液を注型する空間
領域を形成し、重合性ラクタム液を該空間領域に注型し
てアニオン重合した後、一方の板状モールドを他方の板
状モールドから分離し、注型ポリアミド樹脂成形体を取
り出す注型ポリアミド樹脂成形体の製造方法にある。
合性ラクタム液を注型する空間領域(キャビティ)が固
定モールド体、移動可能なモールド体、そして一辺を開
放した枠体であるスペーサによって形成され、しかも内
部に熱媒油を流動して各構成部材の温度調節を図ってい
るために、厚さが大きくて空洞欠陥のない成形体を製造
することが可能となる。また、重合性ラクタム液を注型
した後に各モールド体を容易に分離することができるた
め、寸法に係わらず成形体の脱型が容易になる。そし
て、重合性ラクタム液の注型時から成形体の脱型までの
型の温度調節と温度管理を正確に制御することができ、
熱損失も少なくなる。
ド樹脂成形体の製造装置の正面図、図2は図1において
成形時の状態を示す平面図、図3は図1に示す製造装置
に使用する板状モールドの一部切欠き正面図、図4は図
3の側面図、図5はスペーサの正面図、図6〜図8は図
5の各断面図を示す。本発明に係る注型ポリアミド樹脂
成形体の製造装置1は、板状モールド4を装着した固定
モールド体2と、同様に板状モールド4を装着した移動
可能なモールド体3と、上記固定モールド体2と移動可
能なモールド体3の間に介在して空間領域7を形成する
スペーサ5と、熱媒油循環装置6から構成されている。
に配置された支持板10に断熱板11が垂直に固定さ
れ、この断熱板11の背面にロックウール等の断熱材1
2が全面に装着され、また断熱板11の前面に板状モー
ルド4が突出したフレーム13に保持されて機械的に固
定されている。
すように、アルミ、鉄等の金属製の板から形成された中
空体であり、密閉された内部には幅方向に延びた桟15
が一定間隔で設けられ、熱媒油を流動させる連通した油
路16を有している。熱媒油は板状モールド4の下側に
設けた油口17から入ると、連通した油路16を流れて
板状モールド4内をまんべんまく加熱しながら上側に設
けた油出口18から排出し、配管19を経由して熱媒油
循環装置6へ向かい、この間を循環する。
ールド体2と同様に、水平に配置された支持板10に断
熱板11が垂直に固定され、この断熱板11の背面に断
熱材12が全面に装着されとともに断熱板11の前面に
板状モールド4が突出したフレーム13に保持され機械
的に固定されている。ただ、該モールド体3は支持板1
0に台車20を具備し、基板21に設けたレール22上
を手動または自動的に固定モールド体2側へ向かって移
動し、また離れることができる。尚、上記板状モールド
4は、固定モールド体2に装着したものと同様の構造を
有している。
を開放したコ字状の枠体であり、各辺には一定間隔でボ
ルトを通す貫通穴25が設けられている。枠体の内部に
は熱媒油を通す油路26があり、熱媒油は下辺に設けた
油口27から油路26を通り、側辺の上部に設けた油出
口28を出て、スペーサ5を加熱する。上記スペーサ5
は固定モールド体2あるいは移動可能なモールド体3に
設けたフレーム13に設置され、機械的に固定される。
しかし、スペーサ5と板状モールド4とのシール効果を
高めるために、ウレタン、シリコンゴム等のゴム弾性体
からなるシール材をスペーサ5の枠体の両面に付着する
こともできる。この場合には、スペーサ5を固定モール
ド体2あるいは移動可能なモールド体3に機械的に固定
する必要はない。
媒油を加熱する加熱装置と熱媒油を循環させるポンプを
備えており、配管19を介して固定モールド体2および
移動可能なモールド体3に装着した板状モールド4およ
びスペーサ5に連結されている。
ポリアミド樹脂成形体を製造する方法を以下に説明す
る。まず、所定厚みのスペーサ5を、固定モールド体2
に装着した板状モールド4に接するよう設置した後、移
動可能なモールド体3を移動して、上記スペーサ5を2
つの板状モールド4、4に挟持して重合性ラクタム液を
注型する空間領域7を形成する。このときスペーサ5お
よび2つの板状モールド4、4は、ボルトもしくはこれ
に代わるクランプ装置によって機械的に固定され、また
熱媒油循環装置6から熱媒油を導入して130〜160
°Cに温度調節し、予備加熱する。
に注型し、樹脂材を被覆した金属製の筒状体を空間領域
の開口部に入れて閉鎖した状態でアニオン重合する。重
合時間は20〜100分であり、これが完了するとスペ
ーサ5および2つの板状モールド4の温度を160〜1
90°Cまで低下させ、スペーサ5および2つの板状モ
ールド4を機械的に開放した後、移動可能なモールド体
3を元の位置まで移動する。得られた注型ポリアミド樹
脂成形体は容易に型から取り出すことができる。
オン重合触媒、そしてアニオン重合用開始剤を添加した
ものであり、上記ω−ラクタムは実質上無水のα−ピペ
リドン、ε−カプロラクタム、ω−ラウロラクタム、あ
るいはこれらの2種以上の混合物であり、工業的に有利
なラクタムはε−カプロラクタムとω−ラウロラクタム
である。
ウム、水素化リチウム、ナトリウム、カリウム等の公知
のω−ラクタムの重合触媒を使用することができ、その
添加量はω−ラクタムに対して0.1〜2.0モル%で
ある。そして、アニオン重合用開始剤としては、例えば
N−アセチル−ε−カプロラクタム、イソシアネート、
ジイソシアネート、尿素誘導体、ウレタン、イソシアヌ
レート誘導体であり、その添加量はω−ラクタムに対し
て0.05〜1.0モル%の範囲が好ましい。
−ラクタムに添加し溶解した後、アニオン重合用開始剤
を注型時または注型後に添加混合する方法、またはアニ
オン重合触媒を含むω−ラクタムとアニオン重合用開始
剤を含むω−ラクタムとを注型時または注型後に添加混
合する方法によって調整する。
成分以外に重合を阻害しない油類、ワックス、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の滑剤や、カーボ
ン繊維、ウオラスナイト等の補強材を添加することも可
能である。
ム液を注型する空間領域が固定モールド体、移動可能な
モールド体、そして一辺を開放した枠体であるスペーサ
によって形成され、しかも内部に熱媒油を流動して各構
成部材の温度調節を図っているために、厚さが大きくて
空洞欠陥のない成形体を製造することが可能となり、ま
た重合性ラクタム液を注型した後に各モールド体を容易
に分離することができるため、寸法に係わらず成形体の
脱型が容易になり、更には重合性ラクタム液の注型時か
ら成形体の脱型までの型の温度調節と温度管理を正確に
制御することができ、熱損失も少なくなる等の効果を有
している。
装置の正面図である。
る。
一部切欠き正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 重合性ラクタム液を型内でアニオン重合
して注型ポリアミド樹脂成形体を製造する装置におい
て、内部に熱媒油を流動させる油路を有する板状モール
ドを装着した固定モールド体と、同様に内部に熱媒油を
流動させる油路を有する板状モールドを装着した移動可
能なモールド体と、上記固定モールド体と移動可能なモ
ールド体の間に介在して重合性ラクタム液を注型する空
間領域を形成するスペーサと、熱媒油を温調するととも
にこれを板状モールドへ送り込む熱媒油循環装置からな
ることを特徴とする注型ポリアミド樹脂成形体の製造装
置。 - 【請求項2】 スペーサが一辺を開放した枠体であり、
枠体内には熱媒油を流動させる通路を有している請求項
1記載の注型ポリアミド樹脂成形体の製造装置。 - 【請求項3】 断熱材が板状モールドの背部に設けられ
ている請求項1記載の注型ポリアミド樹脂成形体の製造
装置。 - 【請求項4】 実質上無水のω−ラクタムに少なくとも
アニオン重合触媒とアニオン重合用開始剤とからなる重
合性ラクタム液を型内でアニオン重合して注型ポリアミ
ド樹脂成形体を製造する方法において、内部に油路を流
動して温度調節した一方の板状モールドを移動して、内
部に油路を流動して温度調節した他方の板状モールドに
近接させ、上記2つの板状モールドの間にスペーサを介
在して重合性ラクタム液を注型する空間領域を形成し、
重合性ラクタム液を該空間領域に注型してアニオン重合
した後、一方の板状モールドを他方の板状モールドから
分離し、注型ポリアミド樹脂成形体を取り出すことを特
徴とする注型ポリアミド樹脂成形体の製造方法。 - 【請求項5】 スペーサとして内部に熱媒油を流動して
温度調節を可能にしたものを使用する請求項4記載の注
型ポリアミド樹脂成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3286696A JP2963653B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 注型ポリアミド樹脂成形体の製造装置とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3286696A JP2963653B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 注型ポリアミド樹脂成形体の製造装置とその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09201832A JPH09201832A (ja) | 1997-08-05 |
| JP2963653B2 true JP2963653B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=12370788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3286696A Expired - Fee Related JP2963653B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 注型ポリアミド樹脂成形体の製造装置とその製造方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008030411A (ja) * | 2006-07-31 | 2008-02-14 | Mitsuboshi Belting Ltd | ポリアミド樹脂成形体の製造方法 |
| CN103317640B (zh) * | 2013-05-30 | 2015-07-01 | 泰兴汤臣压克力有限公司 | 一种有机玻璃垂直浇注装置及其浇注方法 |
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1996
- 1996-01-25 JP JP3286696A patent/JP2963653B2/ja not_active Expired - Fee Related
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