JP2964466B2 - 硬い芝草を育成する方法 - Google Patents
硬い芝草を育成する方法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C05—FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
- C05D—INORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
- C05D9/00—Other inorganic fertilisers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、屋内競技場などの
被蔭地において硬い芝草を育成する方法に関する。詳し
くは、被蔭地において珪酸質肥料を施肥し、特定の人工
光源のもとで弾力性に富んだ硬い芝草を育成する方法に
関する。
被蔭地において硬い芝草を育成する方法に関する。詳し
くは、被蔭地において珪酸質肥料を施肥し、特定の人工
光源のもとで弾力性に富んだ硬い芝草を育成する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】サッカー、テニス、野球などの競技に天
然芝の競技場が好まれるが、最近屋内競技場が多くな
り、野球などは人工芝の屋内競技場で行われている。屋
内競技場においても天然芝を用いることが望まれように
なってきており、特に、サッカー競技など天然芝である
ことが要求される競技を屋内競技場において実施するた
めには、屋内競技場において天然芝が育成されることが
望まれる。しかし、従来屋内競技場で使用される通常の
照明の最大照度は2500ルクス程度であり、屋内競技
場で天然芝草を育成することは困難視されていた。ま
た、競技場施設で使用される芝草は踏圧に対しての回復
性の要求されるため、弾力性に富んだ硬い芝草であるこ
とが望まれる。
然芝の競技場が好まれるが、最近屋内競技場が多くな
り、野球などは人工芝の屋内競技場で行われている。屋
内競技場においても天然芝を用いることが望まれように
なってきており、特に、サッカー競技など天然芝である
ことが要求される競技を屋内競技場において実施するた
めには、屋内競技場において天然芝が育成されることが
望まれる。しかし、従来屋内競技場で使用される通常の
照明の最大照度は2500ルクス程度であり、屋内競技
場で天然芝草を育成することは困難視されていた。ま
た、競技場施設で使用される芝草は踏圧に対しての回復
性の要求されるため、弾力性に富んだ硬い芝草であるこ
とが望まれる。
【0003】芝草は通常、平坦な圃場を耕転、施肥、整
地した所に播種して芝草ソッドを形成させ、その芝草ソ
ッドを切り取り、所定の大地に移植して利用されるのが
普通である。他の方法として土壌鉱物に肥料成分を保持
させ造粒した粒状土を用いて水稲育苗箱中で芝草ソッド
を育成する方法も知られている(特開昭51−2753
6号公報)。いずれにしても芝草は自然光のもとで育成
されるのが通常の方法である。植物の育成に人工光源を
用いる例としては、植物工場で育苗用として蛍光ランプ
が使用され、また蛍光水銀ランプが光合成促進補光照射
用や日長延長用に古くから外国で使用されている。ま
た、植物工場の育成用、施設園芸温室の補光照射として
高圧ナトリウムランプが用いられているほか、ファイト
トロン、グロスチャンバーなどの植物育成用環境制御装
置では、太陽光6500Kに近似した分光エネルギー分
布を有する高演色形メタルハライドランプが使用される
ようになってきている。
地した所に播種して芝草ソッドを形成させ、その芝草ソ
ッドを切り取り、所定の大地に移植して利用されるのが
普通である。他の方法として土壌鉱物に肥料成分を保持
させ造粒した粒状土を用いて水稲育苗箱中で芝草ソッド
を育成する方法も知られている(特開昭51−2753
6号公報)。いずれにしても芝草は自然光のもとで育成
されるのが通常の方法である。植物の育成に人工光源を
用いる例としては、植物工場で育苗用として蛍光ランプ
が使用され、また蛍光水銀ランプが光合成促進補光照射
用や日長延長用に古くから外国で使用されている。ま
た、植物工場の育成用、施設園芸温室の補光照射として
高圧ナトリウムランプが用いられているほか、ファイト
トロン、グロスチャンバーなどの植物育成用環境制御装
置では、太陽光6500Kに近似した分光エネルギー分
布を有する高演色形メタルハライドランプが使用される
ようになってきている。
【0004】しかし、屋内施設内で天然芝を育成する研
究は殆どなく、人工光環境で芝草を育成する場合に光
質、光量により生育の状態は影響され、発芽率、根の伸
長あるいは珪化細胞の含有量が異なってくることが本発
明者らにより明らかにされている程度である(日本芝草
学会平成5年度春季大会講演要旨31頁)。踏圧に対し
ての回復性の要求される競技施設用の芝草を人工光源の
もとで育成することは行われていない。また、開放型施
設においても、日照時間の極端に短い個所がある場合が
あり、このような所では、他の日照時間の長い場所の芝
草に比べ芝草の生育状態が悪いことが観察されている。
このような日照時間の短い被陰地においても弾力性に富
んだ芝草の育成の育成が望まれている。
究は殆どなく、人工光環境で芝草を育成する場合に光
質、光量により生育の状態は影響され、発芽率、根の伸
長あるいは珪化細胞の含有量が異なってくることが本発
明者らにより明らかにされている程度である(日本芝草
学会平成5年度春季大会講演要旨31頁)。踏圧に対し
ての回復性の要求される競技施設用の芝草を人工光源の
もとで育成することは行われていない。また、開放型施
設においても、日照時間の極端に短い個所がある場合が
あり、このような所では、他の日照時間の長い場所の芝
草に比べ芝草の生育状態が悪いことが観察されている。
このような日照時間の短い被陰地においても弾力性に富
んだ芝草の育成の育成が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
にサッカーなどの天然芝の競技場で行われる競技を、屋
内競技場で行われ易くするために、閉鎖型施設内で踏圧
に対しての回復性に優れた硬い芝草を人工光源のもとで
育成することを課題とする。さらには、日照時間が短く
芝草の生育の悪い場所などの被蔭地において、弾力性に
富んだ硬い芝草を人工光源のもとで育成することを課題
とする。
にサッカーなどの天然芝の競技場で行われる競技を、屋
内競技場で行われ易くするために、閉鎖型施設内で踏圧
に対しての回復性に優れた硬い芝草を人工光源のもとで
育成することを課題とする。さらには、日照時間が短く
芝草の生育の悪い場所などの被蔭地において、弾力性に
富んだ硬い芝草を人工光源のもとで育成することを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するべく、芝草に対する人工光源の影響や施肥
について鋭意研究した結果、被蔭地に播種発芽させた芝
草または被蔭地に移植した芝草ソッドに、珪酸質肥料の
施肥と、特定の波長を有す人工光源で照射して芝草を育
成するときは、自然光のもとであるいは自然光のもとで
珪酸質肥料を施肥し育成する場合に比べて芝草葉部に含
有される珪酸の量が増すこと、珪酸含有量が増加するに
従って芝草の弾力性が増し、踏圧に対して回復性に富ん
だ硬い芝草を育成し得ることを見出し本発明に到った。
本発明において被蔭地とは、屋内競技場などの閉鎖型施
設内あるいは日照量が極端に少ない場所などを指す。本
発明は、被蔭地において播種発芽させたまたは蒔き芝に
よる芝草あるいは被蔭地に移植した芝草ソッドに、珪酸
質肥料を施肥し、可視光内波長域において400〜50
0nmの青色光の多い人工光源、好ましくは波長域40
0〜500nmの青色光のバランスが20〜25%の比
エネルギーを有する人工光源で照射することを特徴とす
る硬い芝草を育成する方法に関する。なお、人工光源を
用い硬い芝草育成するとは、自然光のもとで同一の条件
で育成した芝草より弾力強度の大きい芝草、好ましくは
後述する測定法で20%以上弾力強度の大きい芝草を育
成することを意味する。
題を解決するべく、芝草に対する人工光源の影響や施肥
について鋭意研究した結果、被蔭地に播種発芽させた芝
草または被蔭地に移植した芝草ソッドに、珪酸質肥料の
施肥と、特定の波長を有す人工光源で照射して芝草を育
成するときは、自然光のもとであるいは自然光のもとで
珪酸質肥料を施肥し育成する場合に比べて芝草葉部に含
有される珪酸の量が増すこと、珪酸含有量が増加するに
従って芝草の弾力性が増し、踏圧に対して回復性に富ん
だ硬い芝草を育成し得ることを見出し本発明に到った。
本発明において被蔭地とは、屋内競技場などの閉鎖型施
設内あるいは日照量が極端に少ない場所などを指す。本
発明は、被蔭地において播種発芽させたまたは蒔き芝に
よる芝草あるいは被蔭地に移植した芝草ソッドに、珪酸
質肥料を施肥し、可視光内波長域において400〜50
0nmの青色光の多い人工光源、好ましくは波長域40
0〜500nmの青色光のバランスが20〜25%の比
エネルギーを有する人工光源で照射することを特徴とす
る硬い芝草を育成する方法に関する。なお、人工光源を
用い硬い芝草育成するとは、自然光のもとで同一の条件
で育成した芝草より弾力強度の大きい芝草、好ましくは
後述する測定法で20%以上弾力強度の大きい芝草を育
成することを意味する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明での芝草の育成において
は、芝生造成地への芝草種子の播種あるいは蒔き芝など
は通常の屋外の場合と同様に行い、肥料として珪酸質肥
料を施肥し、前述の人工光源を照射して育成する。芝草
種子を40〜60重量倍の粒状培養土および6〜10重
量倍の水と混合して室温で3〜6日保存催芽処理して播
種し、粒状培養土で覆土する。この催芽処理に用いる粒
状培養土としては、芝草種子の長径の0.5〜1.5倍
の粒径に造粒された粒状培養土を用いるのが、播種する
際に種子が分級されず均一な散布が容易で好ましい。ま
た覆土は好ましくは同じ粒状培養土を3〜5mmの厚さ
に掛ける。肥料としては珪酸質肥料を20日毎に施肥
し、人工光源で1日16〜20時間照射して育成する。
珪酸質肥料としては珪酸カリ、珪酸カルシウム、珪酸マ
グネシウムなどを用いることができる。
は、芝生造成地への芝草種子の播種あるいは蒔き芝など
は通常の屋外の場合と同様に行い、肥料として珪酸質肥
料を施肥し、前述の人工光源を照射して育成する。芝草
種子を40〜60重量倍の粒状培養土および6〜10重
量倍の水と混合して室温で3〜6日保存催芽処理して播
種し、粒状培養土で覆土する。この催芽処理に用いる粒
状培養土としては、芝草種子の長径の0.5〜1.5倍
の粒径に造粒された粒状培養土を用いるのが、播種する
際に種子が分級されず均一な散布が容易で好ましい。ま
た覆土は好ましくは同じ粒状培養土を3〜5mmの厚さ
に掛ける。肥料としては珪酸質肥料を20日毎に施肥
し、人工光源で1日16〜20時間照射して育成する。
珪酸質肥料としては珪酸カリ、珪酸カルシウム、珪酸マ
グネシウムなどを用いることができる。
【0008】粒状培養土としては、有効成分として肥料
を0.01〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%
および0.2〜4重量%の腐植を含有させたpHは4.
5〜7.5、好ましくは6〜7に調整され造粒されたも
のを用いる。粒状培養土の粒径は播種する種子の大きさ
により、好ましくは芝草種子の長径の0.5〜1.5倍
の粒径に造粒された粒状土を選択して用いる。粒状培養
土に含有させる肥料成分をさらに詳しく言えば、硝酸態
窒素0.002〜0.005重量%、アンモニア態窒素
0.03〜0.04重量%、全リン約0.2重量%、水
溶性カリ0.04〜0.08重量%、および枸溶性マグ
ネシウム0.02重量%以上保持させたものが好まし
い。保持させた肥料成分は約1か月にわたって徐々に放
出され、発芽発根初期には他の肥料の施肥を省き或いは
使用量を減少させることができる。
を0.01〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量%
および0.2〜4重量%の腐植を含有させたpHは4.
5〜7.5、好ましくは6〜7に調整され造粒されたも
のを用いる。粒状培養土の粒径は播種する種子の大きさ
により、好ましくは芝草種子の長径の0.5〜1.5倍
の粒径に造粒された粒状土を選択して用いる。粒状培養
土に含有させる肥料成分をさらに詳しく言えば、硝酸態
窒素0.002〜0.005重量%、アンモニア態窒素
0.03〜0.04重量%、全リン約0.2重量%、水
溶性カリ0.04〜0.08重量%、および枸溶性マグ
ネシウム0.02重量%以上保持させたものが好まし
い。保持させた肥料成分は約1か月にわたって徐々に放
出され、発芽発根初期には他の肥料の施肥を省き或いは
使用量を減少させることができる。
【0009】また、植物の生育に必要な生理的有効放射
は波長域300〜800nm、光合成有効照射は波長域
400〜700nmと言われる。また、種子発芽におい
ては660nmの赤色光照射が発芽を促進し、735n
m前後の遠赤色光によって促進効果が打ち消されること
が知られている。さらに、波長域400〜500nmの
青色光は生殖成長を、また赤色光は栄養成長を促進する
ことが一般的によく知られている。従って、波長域40
0〜500nmの青色光が植物体の珪酸吸収に好まし
く、このような人工光源として高演色形メタルハライド
ランプを好ましく用いることができる。このような人工
光源で、播種面に3500〜4500ルクス、多くの場
合4000ルクスになる量を1日当たり10〜12時間
照射すると、屋外で自然光により育成する場合と同様に
約40日後には被覆率が略100%になるまで成長す
る。珪酸質肥料を施肥しておくことにより成長した芝草
は、珪酸含量に富んだ弾力性のある硬い芝生を形成す
る。
は波長域300〜800nm、光合成有効照射は波長域
400〜700nmと言われる。また、種子発芽におい
ては660nmの赤色光照射が発芽を促進し、735n
m前後の遠赤色光によって促進効果が打ち消されること
が知られている。さらに、波長域400〜500nmの
青色光は生殖成長を、また赤色光は栄養成長を促進する
ことが一般的によく知られている。従って、波長域40
0〜500nmの青色光が植物体の珪酸吸収に好まし
く、このような人工光源として高演色形メタルハライド
ランプを好ましく用いることができる。このような人工
光源で、播種面に3500〜4500ルクス、多くの場
合4000ルクスになる量を1日当たり10〜12時間
照射すると、屋外で自然光により育成する場合と同様に
約40日後には被覆率が略100%になるまで成長す
る。珪酸質肥料を施肥しておくことにより成長した芝草
は、珪酸含量に富んだ弾力性のある硬い芝生を形成す
る。
【0010】また、芝生が競技用に使用可能な生育後に
おいても、珪酸質肥料の施肥と人工光源で芝生面に40
00ルクスになる量を1日当たり16〜20時間照射す
ると、弾力性に富んだ強靱な芝生を維持することができ
る。従って、閉鎖型施設内の照明光源として波長域40
0〜500nmの青色光を多く含む人工光源、好ましく
は波長域400〜500nmの青色光のバランスが20
〜25%の比エネルギーを有する人工光源を用いること
によって、また、既設の閉鎖型施設においても常設また
は移動式のこのような人工光源照明施設を設置すること
で年中芝生を維持するとこができる。
おいても、珪酸質肥料の施肥と人工光源で芝生面に40
00ルクスになる量を1日当たり16〜20時間照射す
ると、弾力性に富んだ強靱な芝生を維持することができ
る。従って、閉鎖型施設内の照明光源として波長域40
0〜500nmの青色光を多く含む人工光源、好ましく
は波長域400〜500nmの青色光のバランスが20
〜25%の比エネルギーを有する人工光源を用いること
によって、また、既設の閉鎖型施設においても常設また
は移動式のこのような人工光源照明施設を設置すること
で年中芝生を維持するとこができる。
【0011】珪酸質肥料としては、珪酸カリウム、珪酸
カルシウムまたはその混合物を好ましく用いることがで
きる。後記する実施例にみられるように、芝草葉部の珪
酸含有量は、通常の化成肥料を施肥育成する場合には、
無肥料で育成する場合よりも少なくなり、軟弱になる。
また、自然光のもとで芝草に珪酸質肥料を施肥育成する
場合には、芝草葉部の珪酸含有量は増加するが、その増
加量は2割程度と少なく、弾力性は僅かしか大きくなら
ない。しかし、珪酸質肥料を施肥し、高演色形メタルハ
ライドランプのような波長域400〜500nmの青色
光成分の多い人工光源で照射育成する場合は、芝草葉部
に含まれる珪酸の量は倍近くなり、弾力強度も倍近く向
上した芝草が得られる。珪酸質肥料の施肥量としては、
20日に一度位の頻度で珪酸カリウム、珪酸カルシウム
またはその混合物を80〜500g/m2 、好ましくは
100〜200g/m2 用いる。
カルシウムまたはその混合物を好ましく用いることがで
きる。後記する実施例にみられるように、芝草葉部の珪
酸含有量は、通常の化成肥料を施肥育成する場合には、
無肥料で育成する場合よりも少なくなり、軟弱になる。
また、自然光のもとで芝草に珪酸質肥料を施肥育成する
場合には、芝草葉部の珪酸含有量は増加するが、その増
加量は2割程度と少なく、弾力性は僅かしか大きくなら
ない。しかし、珪酸質肥料を施肥し、高演色形メタルハ
ライドランプのような波長域400〜500nmの青色
光成分の多い人工光源で照射育成する場合は、芝草葉部
に含まれる珪酸の量は倍近くなり、弾力強度も倍近く向
上した芝草が得られる。珪酸質肥料の施肥量としては、
20日に一度位の頻度で珪酸カリウム、珪酸カルシウム
またはその混合物を80〜500g/m2 、好ましくは
100〜200g/m2 用いる。
【0012】催芽処理した芝草種子を閉鎖型施設内にお
いて播種育成する場合においては、有効成分として肥料
を0.01〜5重量%含有させた上述の粒状培養土を覆
土として厚さ3〜5mmになる量用いるとき、育成初期
における肥料分を芝草に与えることができる。しかも、
通常の化成肥料を施肥する場合と異なり、保持させた肥
料成分は約1か月にわたって徐々に放出されるため、芝
草の珪酸吸収を阻害することは殆どない。蒔き芝の場合
にも上述の粒状培養土を覆土として用いることが好まし
い。以下、実施例をあげて具体的に説明する。実施例に
おいて珪酸の含有量、弾力強度は下記の方法によった。
いて播種育成する場合においては、有効成分として肥料
を0.01〜5重量%含有させた上述の粒状培養土を覆
土として厚さ3〜5mmになる量用いるとき、育成初期
における肥料分を芝草に与えることができる。しかも、
通常の化成肥料を施肥する場合と異なり、保持させた肥
料成分は約1か月にわたって徐々に放出されるため、芝
草の珪酸吸収を阻害することは殆どない。蒔き芝の場合
にも上述の粒状培養土を覆土として用いることが好まし
い。以下、実施例をあげて具体的に説明する。実施例に
おいて珪酸の含有量、弾力強度は下記の方法によった。
【0013】〔珪酸含有量の測定〕芝草を乾燥微粉に粉
砕した試料(1〜2g)を、ルツボ内で650℃で灰化
し、硝酸を加え熱分解し、過塩素酸を加えて白煙の出る
まで加熱し、加熱残渣を純水に希釈して、濾紙で濾過
し、さらに純水で洗浄した後、電気炉で灰化して珪酸を
含む残渣を得、秤量する。これをaとする。珪酸を含む
残渣をさらにフッ化水素酸を加えて加熱処理して、珪酸
を分解し、珪酸以外の灰分を得、秤量する。これをbと
し、下記式により、試料中の珪酸の含有量を得る。
砕した試料(1〜2g)を、ルツボ内で650℃で灰化
し、硝酸を加え熱分解し、過塩素酸を加えて白煙の出る
まで加熱し、加熱残渣を純水に希釈して、濾紙で濾過
し、さらに純水で洗浄した後、電気炉で灰化して珪酸を
含む残渣を得、秤量する。これをaとする。珪酸を含む
残渣をさらにフッ化水素酸を加えて加熱処理して、珪酸
を分解し、珪酸以外の灰分を得、秤量する。これをbと
し、下記式により、試料中の珪酸の含有量を得る。
【0014】
【数1】
【0015】〔弾力強度の測定〕芝草の弾力強度の測定
は、図1に示すような特開平6−319376号公報に
開示された装置を用いて、芝草丈30mmに刈り込んだ
芝草上端より15mmになる状態まで荷重をかけ、荷重
を外したときにもとの状態に戻り得る反発力の限度の荷
重(g/cm2 )をもって、芝草の弾力強度とした。な
お、図1において、1は荷重をかける可動板、2は重
り、3は芝草、4は1/5000aワグネルポットであ
る。
は、図1に示すような特開平6−319376号公報に
開示された装置を用いて、芝草丈30mmに刈り込んだ
芝草上端より15mmになる状態まで荷重をかけ、荷重
を外したときにもとの状態に戻り得る反発力の限度の荷
重(g/cm2 )をもって、芝草の弾力強度とした。な
お、図1において、1は荷重をかける可動板、2は重
り、3は芝草、4は1/5000aワグネルポットであ
る。
【0016】
【実施例1】1/5000aワグネルポットに山砂を充
填し、芝草品種トールフェスク0.6g(250粒)、
ベレニアルライグラス0.3g(120粒)、ケンタッ
キーブルーグラス0.2g(80粒)を混合播種し、6
0日間屋内で育成した。その間、照度4000ルクスと
して人工光源を演色性改善形高圧ナトリウムランプ(H
PSL)360W、高演色形メタルハライドランプ(M
HL)400Wをそれぞれ16時間/日照射した。これ
らの比エネルギーのバランスを表1に、MHLの分光エ
ネルギー分布を図2に示す。また、対照として屋外で自
然光により育成した。散水は2日に1度100ml/ポ
ットとし、肥料は化成肥料(窒素、リン酸、カリ各8
%)を20日おきに1度使用した区、珪酸カリウム50
%のみを与えた区、および無肥料区に分けて行った。さ
らに、刈り込みは1週間に1度刈り高さ30mmに芝刈
りハサミで刈った。播種60日目で最後の刈り込みをお
こない、その刈った芝草の珪酸を測定した。結果を表2
に示す。
填し、芝草品種トールフェスク0.6g(250粒)、
ベレニアルライグラス0.3g(120粒)、ケンタッ
キーブルーグラス0.2g(80粒)を混合播種し、6
0日間屋内で育成した。その間、照度4000ルクスと
して人工光源を演色性改善形高圧ナトリウムランプ(H
PSL)360W、高演色形メタルハライドランプ(M
HL)400Wをそれぞれ16時間/日照射した。これ
らの比エネルギーのバランスを表1に、MHLの分光エ
ネルギー分布を図2に示す。また、対照として屋外で自
然光により育成した。散水は2日に1度100ml/ポ
ットとし、肥料は化成肥料(窒素、リン酸、カリ各8
%)を20日おきに1度使用した区、珪酸カリウム50
%のみを与えた区、および無肥料区に分けて行った。さ
らに、刈り込みは1週間に1度刈り高さ30mmに芝刈
りハサミで刈った。播種60日目で最後の刈り込みをお
こない、その刈った芝草の珪酸を測定した。結果を表2
に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【実施例2】上記実施例1で育成した芝草を30mmで
刈り込んだ後、芝草の弾力強度を測定した。結果を表3
に示す。
刈り込んだ後、芝草の弾力強度を測定した。結果を表3
に示す。
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、屋内競技場などの閉鎖
型施設内または日照量の少ない所で人工光源のもとで踏
圧に対して回復性のある弾力性に富んだ硬い芝草を育成
することができる。この結果、天然芝であることが必要
なサッカーなどの競技を閉鎖型施設内で行い易くなる。
型施設内または日照量の少ない所で人工光源のもとで踏
圧に対して回復性のある弾力性に富んだ硬い芝草を育成
することができる。この結果、天然芝であることが必要
なサッカーなどの競技を閉鎖型施設内で行い易くなる。
【図1】本発明で用いた芝草の弾力性試験機の斜視図で
ある。
ある。
【図2】高演色ハライドランプの分光エネルギー分布を
示すグラフである。
示すグラフである。
1 荷重をかける可動板 2 重り 3 芝草 4 1/5000aワグネルポット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 1/00 301 A01G 7/00 601
Claims (3)
- 【請求項1】 被蔭地において播種発芽させたまたは蒔
き芝による芝草あるいは被蔭地に移植した芝草ソッド
に、珪酸質肥料を散布し、波長域400〜500nmの
バランスが20〜25%の比エネルギーを有する人工光
源で照射することを特徴とする硬い芝草を育成する方
法。 - 【請求項2】 被蔭地が閉鎖型施設内である請求項1に
記載の芝草の育成方法。 - 【請求項3】 人工光源の照射量が3500〜4500
ルクスである請求項1または2に記載の芝草の育成方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8111185A JP2964466B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 硬い芝草を育成する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8111185A JP2964466B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 硬い芝草を育成する方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09271260A JPH09271260A (ja) | 1997-10-21 |
| JP2964466B2 true JP2964466B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=14554658
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8111185A Expired - Fee Related JP2964466B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 硬い芝草を育成する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2964466B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002345337A (ja) * | 2001-03-22 | 2002-12-03 | Hamamatsu Photonics Kk | 人工光を用いたイネ科植物の育苗装置 |
| JP2014039496A (ja) * | 2012-08-22 | 2014-03-06 | Fujiaki Tobita | 芝の育苗方法、ポット芝苗及び芝苗の移植方法 |
| JP6436617B2 (ja) * | 2013-06-17 | 2018-12-12 | 隆治 安永 | 芝生の施工方法 |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP8111185A patent/JP2964466B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09271260A (ja) | 1997-10-21 |
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