JP2967232B2 - 精密機器等における防振構造 - Google Patents
精密機器等における防振構造Info
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Description
精密部材が搭載される架台と固定枠との間の接続構造に
関するものである。
となるため、固定枠と架台との相互の振動の伝達を遮断
する必要がある。そのため従来は第7図に示すように固
定枠たるシャシ4′と架台3′との間にバネ11′を設け
る他、架台3′に設けた保持部材9′と固定枠シャシ
4′に設けた支持部材13′との間に吸振体21′を設けて
いた。しかしながら吸振体21′を第7図に示すように単
に支持部13′の回りにドーナツ状に設けた場合には、垂
直方向の振動に対しては吸振効果は大きいが、水平方向
の振動に対してはそれほどの吸振効果が得られないとい
う課題があった。
て、垂直方向のみならず水平方向の振動に対しても十分
な吸振効果が得られるようにした新規な精密機器等にお
ける防振構造に関するものである。
構造は、固定枠に設けた支持部と精密機器等を搭載する
架台に設けた保持部材との間に吸振体を設けることによ
り、固定枠と架台との相互の振動伝達を遮断しながら固
定枠に対して架台を支持する構造において、前記吸振体
は、ゲル状物質で構成されたカサ状の形状を有し、その
中心において固定枠に具えた支持円筒の側周面に対して
固定され、一方その側縁は、中心の固定位置より下方の
位置において架台と一体の保持部材の内周面に固定され
ていることを特徴として成るものである。
防振構造は、前記要件に加えて前記固定枠と前記架台と
の間には保持部材を囲むようにコイルスプリングから成
るバネ部材を設けたことを特徴として成るものである。
である。
ル状物質の伸長により水平方向のみならず垂直方向の振
動に対しても十分な吸振作用が得られる。
る。符号1は本発明たる精密機器等における防振構造を
適用したCDプレーヤーの機構部を示すものであって、こ
の機構部1は精密機器である光学系ブロック2を搭載し
た架台3が固定枠たるシャシ4に取り付けられて成るも
のである。本発明はこの架台3とシャシ4との接続部5
に適用されることにより、架台3とシャシ4との間の振
動の伝達を防止するものである。以下この接続部5の具
体的な構造について第1〜3図に基づいて説明する。ま
ず架台3には三カ所に接続孔6が形成され、これら各接
続孔6には下面側に筒状の覆部7が形成されるととも
に、この覆部7の内側に接続孔6の下面側の周囲を縁ど
るように支承面8が形成される。そしてこの支承面8の
内側には接続孔6を延長するように上部に縁部10を形成
した円筒状の保持部材9が設けられる。この保持部材9
の外周面にはバネ11が外嵌めされ、バネ11の上端が保持
部材9の縁部10に当接して固定される。一方、シャシ4
には接続孔6と対応する位置に雌ネジから切られた雌ネ
ジ孔12が形成される。そしてこの雌ネジ孔12の上部には
支持部たる支持円筒13が設けられるとともに、ワッシャ
14を介して支持円筒13の上部から固定ネジ15を通し、雌
ネジ孔12と螺合することにより、シャシ4に支持円筒13
が固定されている。尚、支持円筒13には後述するように
吸振体21が設けられるが、吸振体21を設ける場合の作業
を考慮して支持円筒13は上下二つの部分から成る。以
下、これら上下の支持円筒13を区別する必要があるとき
には上側を支持円筒13a、下側を支持円筒13bと定義して
区別する。また下側の支持円筒13bの底部には保持部材1
6が一体的に設けられ、この保持部材16に形成された二
本の爪部18がシャシ4に形成された差し込み孔19に差し
込まれて固定されるようになっている。更にこの保持部
材16の上部には、内側にテーパ状に形成された縁状の環
状部20が形成され、この環状部20にはバネ11の下部が嵌
まって固定されている。次にこのようにしてシャシ4に
固定された支持円筒13と架台3に設けた保持部材9との
間の防振構造について説明する。上側の支持円筒13aの
最下部と保持部材9の最下部との間には、第1〜3図に
示すようにゲル状物質から成る吸振体21がカサ状に設け
られる。このように吸振体21をカサ状に設けることは本
発明の特徴的な構成部分であって、これにより架台3と
シャシ4との間の垂直方向及び水平方向の振動の伝達を
防止することができるのである。尚ここで、吸振体21を
カサ状に設けるとは、第4図に示すように吸振体21の断
面形状を平行四辺形として、吸振体21と支持円筒13との
接合面13cと、保持部材9と吸振体21との接合面9cとを
互いに上下方向にずらすことにより、吸振体21が垂直方
向又は水平方向に変形した場合に、変形した部分の吸振
体21a、21bが直接逃げることのできる空間S1、S2を有す
るように吸振体21を設けることをいう。即ち例えば本実
施例では第4図(a)に示すように垂直方向の振動に対
しては、変形した部分の吸振体21aが空間S1に逃げるこ
とができ、一方水平方向の振動に対しては、第4図
(b)に示すように変形した部分の吸振体21bが空間S2
に逃げることができる。
る。本実施例に適用したゲル状物質は具体的にシリコー
ンゲルである。このシリコーンゲルは、ジメチルシロキ
サン成分単位からなるもので、次式[1]で使用される
ジオルガノポリシロキサン(以下A成分という): RR1 2SiO−(R2 2SiO)nSiR1 2R ……[1] [ただし、Rはアルケニル基であり、R1は脂肪族不飽
和結合を有しない一価の炭化水素基であり、R2は一価の
脂肪族炭化水素基(R2のうち少なくとも50モル%はメチ
ル基であり、アルケニル基を有する場合にはその含有率
は10モル%以下である)であり、nはこの成分の25℃に
おける粘度が100〜100,000cStになるような数である]
と、25℃における粘度が5000cSt以下であり、1分子中
に少なくとも3個のSi原子に直接結合した水素原子を有
するオルガノハイドロジェンポリシロキサン(B成分)
とからなり、且つこのB成分中のSi原子に直接結合して
いる水素原子の合計量に対するA成分中に含まれるアル
ケニル基の合計量の比(モル比)が0.1〜2.0になるよう
に調整された混合物を硬化させることにより得られる付
加反応型シリコーンコポリマーである。このシリコーン
ゲルについてさらに詳しく説明すると、上記A成分は直
鎖状の分子構造を有し、分子の両末端にあるアルケニル
基RがB成分中のSi原子に直接結合した水素原子と付加
して架橋構造を形成することができる化合物である。こ
の分子末端に存在するアルケニル基は、低級アルケニル
基であることが好ましく、反応性を考慮するとビニル基
が特に好ましい。また分子末端に存在するR1は、脂肪族
不飽和結合を有しない一価の炭化水素基であり、このよ
うな基の具体例としてはメチル基、プロピル基及びヘキ
シル基等のようなアルキル基、フェニル基並びにフロロ
アルキル基を挙げることができる。上記[1]式におい
てR2は一価の脂肪族炭化水素であり、このような基の具
体的な例としては、メチル基、プロピル基及びヘキシル
基等のようなアルキル基並びにビニル基のような低級ア
ルケニル基を挙げることができる。ただし、R2のうち少
なくとも50モル%はメチル基であり、R2がアルケニル基
である場合には、アルケニル基は10モル%以下の量であ
ることが好ましい。アルケニル基の量が10モル%を越え
ると架橋密度が高くなり過ぎて高密度になりやすい。ま
たnは、このA成分の25℃における粘度が通常は100〜1
00,000cSt、好ましくは200〜20,000cStの範囲内になる
ように設定される。上記のB成分は、A成分の架橋剤で
ありSi原子に直接結合した水素原子がA成分中のアルケ
ニル基と付加してA成分を硬化させる。B成分は上記の
ような作用を有していればよく、B成分としては直鎖
状、分岐した鎖状、環状、あるいは網目状などの種々の
分子構造のものが使用できる。また、B成分中のSi原子
には水素原子の他、有機基が結合しており、この有機基
は通常はメチル基のような低級アルキル基である。さら
に、B成分の25℃における粘度は通常は5000cSt以下、
好ましくは500cSt以下である。このようなB成分の例と
しては、分子両末端がトリオルガノシロキサン基で封鎖
されたオルガノハイドロジェンシロキサン、ジオルガノ
シロキサンとオルガノハイドロジェンシロキサンとの共
重合体、テトラオルガノテトラハイドロジェンシクロテ
トラシロキサン、HR1 2SiO 1/2単位とSiO 4/2単位とから
なる共重合体シロキサン、及びHR1 2SiO 1/2単位とR1 3Si
O 1/2単位とSiO 4/2単位とからなる共重合体シロキサン
を挙げることができる。ただし上記式においてR1は前記
と同じ意味である。そして上記のB成分中のSiに直接結
合している水素原子の合計モル量に対するA成分中のア
ルケニル基の合計モル量との比率が通常は0.1〜2.0、好
ましくは0.1〜1.0の範囲内になるようにA成分とB成分
とを混合して硬化させることにより製造される。この場
合の硬化反応は、通常は触媒を用いて行なわれる。ここ
で使用される触媒としては、白金系触媒が好適であり、
この例としては微粉砕元素状白金、塩化白金酸、酸化白
金、白金とオレフィンとの錯塩、白金アルコラート及び
塩化白金酸とビニルシロキ酸との錯塩を挙げることがで
きる。このような錯塩はA成分とB成分との合計重量に
対して通常は0.1ppm(白金換算量、以下同様)以上、好
ましくは0.5ppm以上の量で使用される。このような触媒
の量の上限については特に制限はないが、例えば触媒が
液状である場合、あるいは溶液として使用することがで
きる場合には200ppm以下の量で十分である。上記のよう
なA成分、B成分及び触媒を混合し、室温に放置する
か、あるいは加熱することにより硬化して本発明で使用
されるシリコーンゲルが生成する。このようにして得ら
れたシリコーンゲルは、JIS K(K−2207−1980 50g荷
重)で測定した針入度が通常5〜250度を有する。この
ようなシリコーンゲルの硬度は、上記A成分の量をB成
分中のSiに直接結合している水素原子と架橋構造を形成
することができる。また他の方法として両末端がメチル
基であるシリコーンオイルを、得られるシリコーンゲル
に対して5〜75重量%の範囲内の量であらかじめ添加す
ることにより調整することができる。シリコーンゲルは
上記のようにして調整することもできるし、また市販さ
れているものを使用することもできる。本発明で使用す
ることができる市販品の例としては、CF5027、TOUGH−
3、TOUGH−4、TOUGH−5、TOUGH−6(トーレ・ダウ
コーニングシリコーン社製)やX32−902/cat1300(信越
化学工業株式会社製)、F250−121(日本ユニカ株式会
社製)等を挙げることができる。尚、上記のA成分、B
成分及び触媒の他に、顔料、硬化遅延剤、難燃剤、充填
剤等をシリコーンゲルの特性を損なわない範囲内で配合
することもでき、また微小中空球体のフィラーを混入し
てなるシリコーンゲルを用いてもよく、このような材料
に日本フィライト株式会社製造のフィライト(登録商
標)や同社販売のエクスパンセル(登録商標)等が例示
できる。尚、実施例では針入度を220に調整したものを
用いた。
に、吸振体21と支持円筒13との接合面13cと、保持部材
9と吸振体21との接合面9cとを互いに上下方向にずらし
て垂直方向及び水平方向の振動をともに減衰させること
に特徴を有するものであり、前記実施例は従来この種の
CDプレーヤーに用いられている既存仕様に本発明を適用
したものであるが、このような制約がない場合において
は本発明の基本的な構造を変えずに他の部分について種
々の形態を採り得るものである。例えば第5図に示すも
のは前記実施例をよりシンプルにしたものであって、シ
ャシ4に支持部たる支持円筒13を形成し、その回りに下
部に縁部23を形成した円筒状の補助円筒24を設け、一方
架台3には接続孔6を形成し、この接続孔6に対して上
部に縁部10を形成した円筒状の保持部材9を設け、補助
円筒24と保持部材9との間にゲル状物質から成る吸振体
21をカサ状に設けたものである。また保持部材9の回り
にはバネ11が設けられ、その下部が前記補助円筒24にお
ける縁部23内に支持されている。因みにこのような構造
とすれば、支持円筒13がシャシ4と一体であるため安定
性が良く、また支持円筒13に補助円筒24に設けたから保
持部材9との間に吸振体21をカサ状に設ける作業を行な
いやすい。また本実施例では架台3と支持円筒13との間
に防音部材25を設ける。因みにこの防音部材25は、架台
3上に設けたモータ等の音発生源からの音の振動を吸収
して防音作用をなすものである。尚、このような防音部
材25の材質としては、前記ゲル状物質を適用することが
できる。
的に設けた構造をとることもできる。即ち架台3に形成
した接続孔6の下側に円筒状の保持部材9を設け、一方
この保持部材9の下方には保持部材9よりその径寸法が
ひと回り大きい有底円筒状の中間支持部材26を設ける。
そして中間支持部材26の中央に形成された支持部たる支
持円筒13と保持部材9との間にゲル状物質から成る吸振
体21をカサ状に設けるとともに、保持部材9の上部に形
成された縁部10と中間支持部材26の内部とにそれぞれそ
の上端と下端とが支持されるようにしてバネ11を設け、
更に中間支持部材26に形成された縁部27と固定枠たるシ
ャシ4との間にそれぞれその上端と下端とが支持される
ようにしてバネ11aを設ける。因みにこのような構造で
はバネが複合的に設けられるから、吸振体21と相まって
一層効果的な吸振作用をなすものである。
な構造を有するものであって、例えば外部で発生した振
動がシャシ4に伝わってきた場合には、その振動は吸振
体21に吸収されて精密機器を搭載する架台3の振動を防
止する。
垂直方向の振動を吸振体たるゲル状物質の伸長により減
衰させるため、水平方向と垂直方向のいずれの振動に対
しても十分な吸振作用があり、このような構造を精密機
器に適用すれば、例えばCDプレーヤーでは振動による音
飛びを一層減少させることができ、また精密機器の振動
による故障を回避することができる。
用した実施例を示す斜視図、第2図は同上要部を拡大し
て示す分解斜視図、第3図は同上縦断面図、第4図は吸
振体に作用する力の方向と吸振体の変形状態との関係を
示す説明図、第5図は他の実施例を示す縦断面図、第6
図は同上更に他の実施例を示す縦断面図、第7図は従来
の防振構造を示す縦断面図である。 1;機構部 2;光学系ブロック 3;架台 4;シャシ(固定枠たる) 5;接続部 6;接続孔 7;覆部 8;支承面 9;保持部材 9c;接合面 10;縁部 11、11a;バネ 12;雌ネジ孔 13、13a、13b;支持円筒 13c;接合面 14;ワッシャ 15;固定ネジ 16;保持部材 18;爪部 19;差し込み孔 20;環状部、 21、21a、21b;吸振体 23;縁部 24:補助円筒 25;防音部材 26;中間支持部材 27;縁部 S1、S2;空間
Claims (2)
- 【請求項1】固定枠に設けた支持部と精密機器等を搭載
する架台に設けた保持部材との間に吸振体を設けること
により、固定枠と架台との相互の振動伝達を遮断しなが
ら固定枠に対して架台を支持する構造において、前記吸
振体は、ゲル状物質で構成されたカサ状の形状を有し、
その中心において固定枠に具えた支持円筒の側周面に対
して固定され、一方その側縁は、中心の固定位置より下
方の位置において架台と一体の保持部材の内周面に固定
されていることを特徴とする精密機器等における防振構
造。 - 【請求項2】前記固定枠と前記架台との間には保持部材
を囲むようにコイルスプリングから成るバネ部材を設け
たことを特徴とする請求項1記載の精密機器等における
防振構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14406290A JP2967232B2 (ja) | 1990-06-01 | 1990-06-01 | 精密機器等における防振構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14406290A JP2967232B2 (ja) | 1990-06-01 | 1990-06-01 | 精密機器等における防振構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0439438A JPH0439438A (ja) | 1992-02-10 |
| JP2967232B2 true JP2967232B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=15353422
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14406290A Expired - Fee Related JP2967232B2 (ja) | 1990-06-01 | 1990-06-01 | 精密機器等における防振構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2967232B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH0677093U (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-28 | アイワ株式会社 | 防振装置 |
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-
1990
- 1990-06-01 JP JP14406290A patent/JP2967232B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0439438A (ja) | 1992-02-10 |
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