JP2988166B2 - 金属イオン架橋型ポリマー微粉末の製造方法 - Google Patents
金属イオン架橋型ポリマー微粉末の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアクリル酸金属塩
などの金属イオン架橋型ポリマーの微粉末を製造する方
法に関する。
などの金属イオン架橋型ポリマーの微粉末を製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアクリル酸金属塩などの金属イオン
で高密度に架橋したポリマーは、高い耐熱性と等方的か
つ高い弾性率を有するため、金属代替ポリマーとして期
待されている。この金属イオン架橋型ポリマーを製造す
るには、例えば特開昭62−74905号、特開昭62
−74906号、特開昭62−259818号などの公
報に開示されているように、アルカリ金属水酸化物の水
溶液中でポリアクリル酸と無機金属塩とを所定の比率で
反応させて沈澱として析出させ、これを濾過後乾燥して
ポリマー粉体としている。
で高密度に架橋したポリマーは、高い耐熱性と等方的か
つ高い弾性率を有するため、金属代替ポリマーとして期
待されている。この金属イオン架橋型ポリマーを製造す
るには、例えば特開昭62−74905号、特開昭62
−74906号、特開昭62−259818号などの公
報に開示されているように、アルカリ金属水酸化物の水
溶液中でポリアクリル酸と無機金属塩とを所定の比率で
反応させて沈澱として析出させ、これを濾過後乾燥して
ポリマー粉体としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの金属イオ
ン架橋型ポリマー粉体は、熱不融性であるため一般の樹
脂の成形法は利用できない。また粒径が大きく不定形で
あり成形時の流動性が低いため、加熱圧縮成形に際して
数千kg/cm2 以上の高圧を必要とし、成形に要する
工数が多大となっている。
ン架橋型ポリマー粉体は、熱不融性であるため一般の樹
脂の成形法は利用できない。また粒径が大きく不定形で
あり成形時の流動性が低いため、加熱圧縮成形に際して
数千kg/cm2 以上の高圧を必要とし、成形に要する
工数が多大となっている。
【0004】成形時の圧力を低減するために成形時の流
動性を改善するには、金属イオン架橋型ポリマー粉体の
微細化を図ればよい。ところが上記製造方法により得ら
れる金属イオン架橋型ポリマー沈澱は凝集するという性
質があり、乾燥時は粉末ではなく、ゲル状から凝集した
バルクであり、これを粉砕して0.1mmとする。しか
し、これをさらに微細化しようとすると、成形時の流動
性は改善されるが、粉砕により金属イオン架橋型ポリマ
ーの構造に少なからず損傷が生じるため、成形体の物性
に悪影響を及ぼす恐れがある。
動性を改善するには、金属イオン架橋型ポリマー粉体の
微細化を図ればよい。ところが上記製造方法により得ら
れる金属イオン架橋型ポリマー沈澱は凝集するという性
質があり、乾燥時は粉末ではなく、ゲル状から凝集した
バルクであり、これを粉砕して0.1mmとする。しか
し、これをさらに微細化しようとすると、成形時の流動
性は改善されるが、粉砕により金属イオン架橋型ポリマ
ーの構造に少なからず損傷が生じるため、成形体の物性
に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ポリマー構造を損傷するような心配なく、
微細な金属イオン架橋型ポリマー粉体を製造することを
目的とする。
ものであり、ポリマー構造を損傷するような心配なく、
微細な金属イオン架橋型ポリマー粉体を製造することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する金属
イオン架橋型ポリマー微粉末の製造方法は、アルカリ金
属あるいはアルカリ土類金属の少なくとも一方の金属の
水酸化物の水溶液中で金属イオンと反応して架橋可能な
ポリマー原料と金属イオンとを反応させ金属イオン架橋
型ポリマーを沈澱させる析出工程と、得られた金属イオ
ン架橋型ポリマーのゲル状の沈澱を加振することにより
ゾル状の超微粒子沈澱とする加振工程と、ゾル状の超微
粒子沈澱を霧化して乾燥させる乾燥工程と、からなるこ
とを特徴とする。
イオン架橋型ポリマー微粉末の製造方法は、アルカリ金
属あるいはアルカリ土類金属の少なくとも一方の金属の
水酸化物の水溶液中で金属イオンと反応して架橋可能な
ポリマー原料と金属イオンとを反応させ金属イオン架橋
型ポリマーを沈澱させる析出工程と、得られた金属イオ
ン架橋型ポリマーのゲル状の沈澱を加振することにより
ゾル状の超微粒子沈澱とする加振工程と、ゾル状の超微
粒子沈澱を霧化して乾燥させる乾燥工程と、からなるこ
とを特徴とする。
【0007】金属イオンと反応して架橋可能なポリマー
原料としては、ポリアクリル酸が代表的に用いられる。
このポリアクリル酸は、アクリル酸80〜100モル%
と、他のビニルモノマ20〜0モルとを共重合させるこ
とにより得られる。このポリアクリル酸の重合度は、数
平均分子量で50〜125万であり、100以上が好ま
しい。他に、ポリメタクリル酸、ポリスチレンカルボン
酸、ポリスチレンスルホン酸など、溶媒中で解離して溶
解可能であり、かつ金属イオンとイオン結合が可能なポ
リマー原料であれば用いることができる。
原料としては、ポリアクリル酸が代表的に用いられる。
このポリアクリル酸は、アクリル酸80〜100モル%
と、他のビニルモノマ20〜0モルとを共重合させるこ
とにより得られる。このポリアクリル酸の重合度は、数
平均分子量で50〜125万であり、100以上が好ま
しい。他に、ポリメタクリル酸、ポリスチレンカルボン
酸、ポリスチレンスルホン酸など、溶媒中で解離して溶
解可能であり、かつ金属イオンとイオン結合が可能なポ
リマー原料であれば用いることができる。
【0008】水酸化物として供給されるアルカリ金属あ
るいはアルカリ土類金属は、ポリマー原料の官能基を活
性化させて金属塩より供給される金属イオンとの反応を
促進させるものであり、Na,K,Li,Ca,Ba,
Srなどの金属が用いられる。なかでも塩基性の強いN
a,Kなどの金属を用いるのが好ましい。上記ポリマー
原料と反応して架橋する金属イオンとしては、Zn,M
g,Ca,Ba,Sn,Fe,Pb,Cu,Co,Ni
などの2価金属の塩、Mn,Cr,Al,Laなどの3
価金属の塩、Ti,Zr,Te,Ruなどの4価金属の
塩などから解離した金属イオンが利用できる。
るいはアルカリ土類金属は、ポリマー原料の官能基を活
性化させて金属塩より供給される金属イオンとの反応を
促進させるものであり、Na,K,Li,Ca,Ba,
Srなどの金属が用いられる。なかでも塩基性の強いN
a,Kなどの金属を用いるのが好ましい。上記ポリマー
原料と反応して架橋する金属イオンとしては、Zn,M
g,Ca,Ba,Sn,Fe,Pb,Cu,Co,Ni
などの2価金属の塩、Mn,Cr,Al,Laなどの3
価金属の塩、Ti,Zr,Te,Ruなどの4価金属の
塩などから解離した金属イオンが利用できる。
【0009】金属イオンとポリマー原料との配合比は、
ポリマー原料のカルボキシル基1当量に対し、金属イオ
ンが0.1〜20当量の割合とすることができる。析出
工程では、上記ポリマー原料と金属イオンとが溶液中で
反応し、金属イオン架橋型ポリマーが析出して沈澱す
る。なお、溶液中に繊維状あるいは粉体状の強化材を共
存させておくことも好ましい。このようにすれば、金属
イオン架橋型ポリマーの析出と同時に強化材も取り込ま
れて沈澱し、強化材含有金属イオン架橋型ポリマー微粉
末を容易に製造することができる。
ポリマー原料のカルボキシル基1当量に対し、金属イオ
ンが0.1〜20当量の割合とすることができる。析出
工程では、上記ポリマー原料と金属イオンとが溶液中で
反応し、金属イオン架橋型ポリマーが析出して沈澱す
る。なお、溶液中に繊維状あるいは粉体状の強化材を共
存させておくことも好ましい。このようにすれば、金属
イオン架橋型ポリマーの析出と同時に強化材も取り込ま
れて沈澱し、強化材含有金属イオン架橋型ポリマー微粉
末を容易に製造することができる。
【0010】上記金属イオン架橋型ポリマーの沈澱は、
凝集してゲル状となっており、そのまま乾燥したのでは
凝集した粗大な凝集体しか得られない。そこで本発明で
は、得られた沈澱を加振する加振工程を行う。この加振
によりゲル状の沈澱がほぐれてゾル状となる。なお、加
振条件としては、5〜10kHz程度の音波加振でもよ
いが、20〜50kHz程度の超音波加振が好ましい。
ゾル化が音波加振よりも速やかに進行し、騒音も小さい
からである。
凝集してゲル状となっており、そのまま乾燥したのでは
凝集した粗大な凝集体しか得られない。そこで本発明で
は、得られた沈澱を加振する加振工程を行う。この加振
によりゲル状の沈澱がほぐれてゾル状となる。なお、加
振条件としては、5〜10kHz程度の音波加振でもよ
いが、20〜50kHz程度の超音波加振が好ましい。
ゾル化が音波加振よりも速やかに進行し、騒音も小さい
からである。
【0011】乾燥工程は、得られたゾル状の超微粒子沈
澱を乾燥する前のウェットの状態で噴霧して乾燥させ
る。例えば沈澱をポンプなどで汲み上げて熱風気流中に
噴霧する。また、沈澱を減圧雰囲気下へ噴霧して乾燥さ
せてもよいし、回転する熱ドラム表面に吹き付けて乾燥
させることもできる。なお、ポリマー合成時の副生成
物、及び未反応原料等の不純物は、上記噴霧過程に先立
ってゲル状沈澱物を濾過洗浄することにより充分に除去
して用いる。
澱を乾燥する前のウェットの状態で噴霧して乾燥させ
る。例えば沈澱をポンプなどで汲み上げて熱風気流中に
噴霧する。また、沈澱を減圧雰囲気下へ噴霧して乾燥さ
せてもよいし、回転する熱ドラム表面に吹き付けて乾燥
させることもできる。なお、ポリマー合成時の副生成
物、及び未反応原料等の不純物は、上記噴霧過程に先立
ってゲル状沈澱物を濾過洗浄することにより充分に除去
して用いる。
【0012】
【作用】本発明の金属イオン架橋型ポリマー微粉末の製
造方法では、金属イオン架橋型ポリマーの凝集したゲル
状の沈澱が加振によりゾル状の超微粒子沈澱となる。そ
してそれを噴霧して乾燥させることで、超微粒子状態を
維持したまま乾燥され極めて微粒子の金属イオン架橋型
ポリマー微粉末が得られる。
造方法では、金属イオン架橋型ポリマーの凝集したゲル
状の沈澱が加振によりゾル状の超微粒子沈澱となる。そ
してそれを噴霧して乾燥させることで、超微粒子状態を
維持したまま乾燥され極めて微粒子の金属イオン架橋型
ポリマー微粉末が得られる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例) (1)析出工程 ポリエチレン製ビーカ中に、数平均分子量25万のポリ
アクリル酸31.4gを含む水溶液3400ccと、N
aOH20gを含む水溶液1100ccを投入し、十分
に攪拌する。そして攪拌を続けながら、AlCl3 60
gを含む水溶液2600ccを徐々に滴下し、ポリアク
リル酸とAlCl3 を反応させる。全量滴下後も攪拌を
約10分間継続し、反応を収束させる。これにより反応
生成物が析出し、攪拌を停止するとゲル状の沈澱物とし
てポリアクリル酸のAlイオン架橋体が得られる。この
ゲルを水洗濾過して副生成物及び未反応物を除去した。
アクリル酸31.4gを含む水溶液3400ccと、N
aOH20gを含む水溶液1100ccを投入し、十分
に攪拌する。そして攪拌を続けながら、AlCl3 60
gを含む水溶液2600ccを徐々に滴下し、ポリアク
リル酸とAlCl3 を反応させる。全量滴下後も攪拌を
約10分間継続し、反応を収束させる。これにより反応
生成物が析出し、攪拌を停止するとゲル状の沈澱物とし
てポリアクリル酸のAlイオン架橋体が得られる。この
ゲルを水洗濾過して副生成物及び未反応物を除去した。
【0014】なお、上記合成に使用した各原料の配合比
は、ポリアクリル酸0.44当量、NaOH0.52当
量、AlCl3 1.36当量であり、ポリアクリル酸に
対しNaOH及びAlCl3 とも過剰に配合した。 (2)加振工程 得られた未乾燥状態のゲル状の沈澱を2000ccの水
中に投入し、図1に示すようにビーカ4ごと超音波加振
槽5内に配置し、周波数28kHzの超音波で加振し
た。するとゲル状の沈澱は、超微粒子の集合体としての
ゾル状となった。 (3)乾燥工程 図1に示すように、超音波加振が連続的に行われている
ビーカ4内のゾル状超微粒子沈澱40を、ポンプ3を用
いて汲み上げ、噴射ノズル30から乾燥装置へ噴霧し
た。
は、ポリアクリル酸0.44当量、NaOH0.52当
量、AlCl3 1.36当量であり、ポリアクリル酸に
対しNaOH及びAlCl3 とも過剰に配合した。 (2)加振工程 得られた未乾燥状態のゲル状の沈澱を2000ccの水
中に投入し、図1に示すようにビーカ4ごと超音波加振
槽5内に配置し、周波数28kHzの超音波で加振し
た。するとゲル状の沈澱は、超微粒子の集合体としての
ゾル状となった。 (3)乾燥工程 図1に示すように、超音波加振が連続的に行われている
ビーカ4内のゾル状超微粒子沈澱40を、ポンプ3を用
いて汲み上げ、噴射ノズル30から乾燥装置へ噴霧し
た。
【0015】ここで乾燥装置は、図1に示すように壁面
にヒータ10をもつ乾燥室1と、乾燥室1の上部側壁に
開口する供給路2とから構成され、乾燥室1の下部開口
には通気性捕集袋11が装着されている。供給路2には
一端から乾燥室1に向かって250℃の熱風が供給され
る。この供給路2は中間部に縮径部20をもち、その縮
径部20にポンプ3に連結された噴射ノズル30が連通
して接続されている。そして供給路2の縮径部20の下
流側にもヒータ21が設けられている。さらにポンプ3
から噴射ノズル30に至る流路にもヒータ31が設けら
れている。
にヒータ10をもつ乾燥室1と、乾燥室1の上部側壁に
開口する供給路2とから構成され、乾燥室1の下部開口
には通気性捕集袋11が装着されている。供給路2には
一端から乾燥室1に向かって250℃の熱風が供給され
る。この供給路2は中間部に縮径部20をもち、その縮
径部20にポンプ3に連結された噴射ノズル30が連通
して接続されている。そして供給路2の縮径部20の下
流側にもヒータ21が設けられている。さらにポンプ3
から噴射ノズル30に至る流路にもヒータ31が設けら
れている。
【0016】上記乾燥装置において、乾燥室1内及び供
給路2の縮径部20の下流側の温度は200℃に設定さ
れ、噴射ノズル30内を通る沈澱はヒータ31により8
0℃となるように予熱されている。そして熱風の送風速
度を噴射ノズル30近傍で60m/秒とし、噴射ノズル
30から10cc/秒の流量で沈澱40を微粒子状に噴
霧させた。
給路2の縮径部20の下流側の温度は200℃に設定さ
れ、噴射ノズル30内を通る沈澱はヒータ31により8
0℃となるように予熱されている。そして熱風の送風速
度を噴射ノズル30近傍で60m/秒とし、噴射ノズル
30から10cc/秒の流量で沈澱40を微粒子状に噴
霧させた。
【0017】微粒子状に噴霧された沈澱物は、縮径部2
0から熱風とともに供給路2に噴出し、霧状となって乾
燥室1に供給される。そして乾燥室1で乾燥されて微粉
末となった沈澱物は、捕集袋11に集められた。この結
果、40gのAlイオン架橋型ポリマー微粉末を得た。
顕微鏡観察の結果、得られた微粉末の平均粒径は3μm
と極めて微細な粒子であった。
0から熱風とともに供給路2に噴出し、霧状となって乾
燥室1に供給される。そして乾燥室1で乾燥されて微粉
末となった沈澱物は、捕集袋11に集められた。この結
果、40gのAlイオン架橋型ポリマー微粉末を得た。
顕微鏡観察の結果、得られた微粉末の平均粒径は3μm
と極めて微細な粒子であった。
【0018】なお、合成物から直接微粉末を製造後、濾
過・水洗を繰り返して乾燥工程を行ってもよい。次に1
0×80×深さ60mmのキャビティをもつ成形型を用
意し、得られた微粉末4gを投入した。そして真空室内
で減圧としつつ250℃に加熱保持し、面圧2000〜
7000kg/cm2 でそれぞれ60分間の真空加熱圧
縮成形を行なった。得られた成形体(試料NO.a〜
e)の比重をそれぞれ測定し、結果を表1に示す。また
それぞれの成形体について、室温における3点曲げ試験
を行い曲げ強さを測定した結果を図2に示す。なお、成
形体の厚さは約3mmである。 (比較例1)実施例と同様にして得られたゲル状の沈澱
を、そのまま濾過し、純水による水洗・濾過を繰り返し
て洗浄した後、そのまま熱風乾燥炉中で150℃に加熱
して乾燥した。
過・水洗を繰り返して乾燥工程を行ってもよい。次に1
0×80×深さ60mmのキャビティをもつ成形型を用
意し、得られた微粉末4gを投入した。そして真空室内
で減圧としつつ250℃に加熱保持し、面圧2000〜
7000kg/cm2 でそれぞれ60分間の真空加熱圧
縮成形を行なった。得られた成形体(試料NO.a〜
e)の比重をそれぞれ測定し、結果を表1に示す。また
それぞれの成形体について、室温における3点曲げ試験
を行い曲げ強さを測定した結果を図2に示す。なお、成
形体の厚さは約3mmである。 (比較例1)実施例と同様にして得られたゲル状の沈澱
を、そのまま濾過し、純水による水洗・濾過を繰り返し
て洗浄した後、そのまま熱風乾燥炉中で150℃に加熱
して乾燥した。
【0019】得られたAlイオン架橋型ポリマーは、強
固に凝集しており粉体とはいえない。そこで乳鉢により
粉砕し、平均粒径約300μmの粉体とした。この粉体
4gから実施例と同様に成形体(試料NO.ア〜カ)を
形成し、同様に比重と3点曲げ強さを測定した。結果を
表1及び図2に示す。 (比較例2)比較例1で得られた粉体をさらに乳鉢で粉
砕し、平均粒径約30μmの粉体を得た。この粉体4g
から実施例と同様に成形体(試料NO.キ〜シ)を形成
し、同様に比重と3点曲げ強さを測定した。結果を表1
及び図2に示す。
固に凝集しており粉体とはいえない。そこで乳鉢により
粉砕し、平均粒径約300μmの粉体とした。この粉体
4gから実施例と同様に成形体(試料NO.ア〜カ)を
形成し、同様に比重と3点曲げ強さを測定した。結果を
表1及び図2に示す。 (比較例2)比較例1で得られた粉体をさらに乳鉢で粉
砕し、平均粒径約30μmの粉体を得た。この粉体4g
から実施例と同様に成形体(試料NO.キ〜シ)を形成
し、同様に比重と3点曲げ強さを測定した。結果を表1
及び図2に示す。
【0020】
【表1】 (評価)表1より、実施例で形成された成形体は、成形
時の圧力にかかわらず比重が高く、緻密な成形体となっ
ている。しかし比較例1では、粉体の粒径が大きいため
に成形時の圧力によって比重が大きくばらついている。
また比較例2で形成された成形体では、比較例1に比べ
れば良好な結果を示し、5000kg/cm2 以上の圧
力で成形すれば実施例と同等の緻密さが得られることが
わかる。
時の圧力にかかわらず比重が高く、緻密な成形体となっ
ている。しかし比較例1では、粉体の粒径が大きいため
に成形時の圧力によって比重が大きくばらついている。
また比較例2で形成された成形体では、比較例1に比べ
れば良好な結果を示し、5000kg/cm2 以上の圧
力で成形すれば実施例と同等の緻密さが得られることが
わかる。
【0021】一方、図2より、実施例で得られた成形体
は成形圧力にかかわらずほぼ一定の高い強度を示してい
る。しかし比較例1で得られた成形体では、低い成形圧
力ではボイドが多くなって強度が得られず、6000k
g/cm2 以上の成形圧力で成形してようやく使い物に
なる程度である。そして比較例2では、比較例1に比べ
ると粒径が小さくなっているためボイドが少なく、高い
強度が得られている。しかし粉砕時にAlイオン架橋型
ポリマーが損傷を受けたために、実施例と比べるとやは
り強度が低くなっている。
は成形圧力にかかわらずほぼ一定の高い強度を示してい
る。しかし比較例1で得られた成形体では、低い成形圧
力ではボイドが多くなって強度が得られず、6000k
g/cm2 以上の成形圧力で成形してようやく使い物に
なる程度である。そして比較例2では、比較例1に比べ
ると粒径が小さくなっているためボイドが少なく、高い
強度が得られている。しかし粉砕時にAlイオン架橋型
ポリマーが損傷を受けたために、実施例と比べるとやは
り強度が低くなっている。
【0022】すなわち実施例の製造方法により得られた
Alイオン架橋型ポリマー微粉末によれば、低圧で成形
しても緻密で高強度の成形体が形成されることが明らか
であり、これは粒径が小さいこととポリマー構造が損傷
を受けていないことの2つの作用により得られた効果で
ある。
Alイオン架橋型ポリマー微粉末によれば、低圧で成形
しても緻密で高強度の成形体が形成されることが明らか
であり、これは粒径が小さいこととポリマー構造が損傷
を受けていないことの2つの作用により得られた効果で
ある。
【0023】
【発明の効果】すなわち本発明の製造方法によれば、き
わめて微細な金属イオン架橋型ポリマー微粉末を容易
に、かつ確実に製造することができる。またポリマー構
造が損傷されるような恐れもない。したがって、本発明
の製造方法により得られた金属イオン架橋型ポリマー微
粉末を用いることにより、加熱圧縮成形時の圧力を低減
しても緻密な成形体とすることができ、成形体の物性の
向上を図ることができるとともに、工数を低減すること
ができる。
わめて微細な金属イオン架橋型ポリマー微粉末を容易
に、かつ確実に製造することができる。またポリマー構
造が損傷されるような恐れもない。したがって、本発明
の製造方法により得られた金属イオン架橋型ポリマー微
粉末を用いることにより、加熱圧縮成形時の圧力を低減
しても緻密な成形体とすることができ、成形体の物性の
向上を図ることができるとともに、工数を低減すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例で用いた加振装置及び乾燥装
置の概略構成説明図である。
置の概略構成説明図である。
【図2】実施例及び比較例における成形時の圧力と得ら
れた成形体の3点曲げ強さの関係を示すグラフである。
れた成形体の3点曲げ強さの関係を示すグラフである。
1:乾燥室 2:供給路 3:ポンプ
5:超音波加振槽
5:超音波加振槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−259818(JP,A) 特開 昭51−31756(JP,A) 特開 昭62−74905(JP,A) 特開 昭62−74906(JP,A) 特開 平3−59006(JP,A) 特開 平1−149805(JP,A) 特開 平6−57034(JP,A) 特開 平6−16864(JP,A) 特公 昭27−1138(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 8/44 C08J 3/12 - 8/16 C08J 3/24
Claims (1)
- 【請求項1】 アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属
の少なくとも一方の金属の水酸化物の水溶液中で金属イ
オンと反応して架橋可能なポリマー原料と金属イオンと
を反応させ金属イオン架橋型ポリマーを沈澱させる析出
工程と、 得られた金属イオン架橋型ポリマーのゲル状の沈澱を加
振することによりゾル状の超微粒子沈澱とする加振工程
と、 該ゾル状の超微粒子沈澱を霧化して乾燥させる乾燥工程
と、からなることを特徴とする金属イオン架橋型ポリマ
ー微粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33028192A JP2988166B2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 金属イオン架橋型ポリマー微粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33028192A JP2988166B2 (ja) | 1992-12-10 | 1992-12-10 | 金属イオン架橋型ポリマー微粉末の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06172428A JPH06172428A (ja) | 1994-06-21 |
| JP2988166B2 true JP2988166B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=18230900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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