JP2989379B2 - 適応型iirディジタルフィルタを用いた能動制御装置 - Google Patents
適応型iirディジタルフィルタを用いた能動制御装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は適応型IIRディジタル
フィルタを用いた能動制御装置、より詳細には能動騒音
制御装置、能動振動制御装置、エコーキャンセラ、適応
等価器等における信号制御回路、その他能動制御一般に
おける信号制御回路に用いられる適応型IIRディジタ
ルフィルタを用いた能動制御装置に関する。
フィルタを用いた能動制御装置、より詳細には能動騒音
制御装置、能動振動制御装置、エコーキャンセラ、適応
等価器等における信号制御回路、その他能動制御一般に
おける信号制御回路に用いられる適応型IIRディジタ
ルフィルタを用いた能動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、適応型IIRディジタルフィル
タの伝達関数H(z) は下記の数1によって表わされる。
タの伝達関数H(z) は下記の数1によって表わされる。
【0003】
【数01】
【0004】この適応型IIRディジタルフィルタの直
接型構成には図9に示すようなものがある。適応型II
Rディジタルフィルタの直接型構成は単位遅延素子2
8、乗算器29、 および加算器30から構成されてお
り、入力信号uは単位遅延素子28、乗算器29を介し
て加算器30で加算されて出力信号yとして出力されて
いる。a(i) およびb(j)はフィルタ係数を示してい
る。ここで、フィルタ係数a(i) により構成され、伝達
関数HN(z)
接型構成には図9に示すようなものがある。適応型II
Rディジタルフィルタの直接型構成は単位遅延素子2
8、乗算器29、 および加算器30から構成されてお
り、入力信号uは単位遅延素子28、乗算器29を介し
て加算器30で加算されて出力信号yとして出力されて
いる。a(i) およびb(j)はフィルタ係数を示してい
る。ここで、フィルタ係数a(i) により構成され、伝達
関数HN(z)
【0005】
【数02】
【0006】を実現するFIRディジタルフィルタ部分
を適応型IIRディジタルフィルタ16の非巡回部18
と呼び、またフィルタ係数b(j) により構成され、伝達
関数HR(z)
を適応型IIRディジタルフィルタ16の非巡回部18
と呼び、またフィルタ係数b(j) により構成され、伝達
関数HR(z)
【0007】
【数03】
【0008】を実現する部分を巡回部17と呼ぶことに
する。
する。
【0009】適応型IIRディジタルフィルタ16の入
力信号をu(n)、出力信号をy(n) とすると、入出力関係
は数4で示される。
力信号をu(n)、出力信号をy(n) とすると、入出力関係
は数4で示される。
【0010】
【数04】
【0011】ここで、Nは非巡回部18のタップ数、M
は巡回部17のタップ数を示している。フィルタ係数の
更新アルゴリズムには種々のものがあるが、その1つ
に、下記の数5及び数6に従ってフィルタ係数を更新す
る方法がある。
は巡回部17のタップ数を示している。フィルタ係数の
更新アルゴリズムには種々のものがあるが、その1つ
に、下記の数5及び数6に従ってフィルタ係数を更新す
る方法がある。
【0012】
【数05】 a(i,n+1) =a(i,n) +αu(n-i) e(n)
【0013】
【数06】 b(j,n+1) =b(j,n) +βy(n-j) e(n) ここでe(n) は希望応答d(n) とフィルタ出力y(n) と
の出力誤差d(n) −y(n) を示しており、またα、βは
ステップサイズパラメータを示しており、正の小さな値
をとる。さらに、フィルタ係数の更新の安定性および収
束性を向上させるため数5及び数6式中のe(n) の代わ
りに下記の数7で示したf(n) をもちいる方法がある。
の出力誤差d(n) −y(n) を示しており、またα、βは
ステップサイズパラメータを示しており、正の小さな値
をとる。さらに、フィルタ係数の更新の安定性および収
束性を向上させるため数5及び数6式中のe(n) の代わ
りに下記の数7で示したf(n) をもちいる方法がある。
【0014】
【数07】
【0015】ここでc(l) は移動平均の重みを示してお
り、予め定めた定数である。またLは移動平均をとるデ
ータ数を示している。
り、予め定めた定数である。またLは移動平均をとるデ
ータ数を示している。
【0016】図10に示した適応型IIRディジタルフ
ィルタ36はフィルタ係数の更新制御部を図9で示した
ものに加えたものである。非巡回部18において、入力
信号u(n)及び出力誤差信号e(n)が係数制御部2
0に入力されて係数制御部20から各乗算器29に制御
信号が入力されるように接続されている。一方、巡回部
17側においても、出力信号y(n)及び出力誤差信号
e(n)が係数制御部21に入力されて係数制御部21
から各乗算器29に制御信号が入力されるように接続さ
れている。数7を用いた場合及び、数5のu(n−
i)、数6のy(n−j)の代わりに下記の数8及び数
9を用いた場合も、基本的には図10に示したような構
成となり、係数制御部20、 21内で処理できる。
ィルタ36はフィルタ係数の更新制御部を図9で示した
ものに加えたものである。非巡回部18において、入力
信号u(n)及び出力誤差信号e(n)が係数制御部2
0に入力されて係数制御部20から各乗算器29に制御
信号が入力されるように接続されている。一方、巡回部
17側においても、出力信号y(n)及び出力誤差信号
e(n)が係数制御部21に入力されて係数制御部21
から各乗算器29に制御信号が入力されるように接続さ
れている。数7を用いた場合及び、数5のu(n−
i)、数6のy(n−j)の代わりに下記の数8及び数
9を用いた場合も、基本的には図10に示したような構
成となり、係数制御部20、 21内で処理できる。
【0017】
【数08】
【0018】
【数09】
【0019】騒音と180 °位相のずれた、同振幅の音波
を消音用発音手段から放射し、音波干渉を起こすことに
よって、騒音を抑制するアクティブ消音装置の信号処理
部に上述のような適応型IIRディジタルフィルタ1
6、36を適用したときの構成を図11に示す。図11
において、12は片端に開口部を有する容器を示してお
り、容器12内に配置された騒音源11からの騒音が騒
音検出マイク13により検出される。騒音マイク13で
検出された検出信号がプリアンプ22を介してA/D変
換器25によりディジタル変換され、適応型IIRディ
ジタルフィルタ16に入力される。騒音検出マイク13
で検出される入力信号u(n) には適応型IIRディジタ
ルフィルタ16で数4に基づいた演算が行われ、演算結
果y(n) が消音信号としてD/A変換器26及びパワー
アンプ23を介して消音スピーカ15から出力される。
適応型IIRディジタルフィルタ16の非巡回部18の
フィルタ係数a(i) および巡回部17のフィルタ係数b
(j) は、容器12内の消音誤差検出マイク14で検出さ
れる消音誤差信号−e(n) に応じて、プリアンプ24及
びA/D変換器27を介してそれぞれの係数制御部2
0、21に入力された信号に基づいて、係数制御部2
0、21において逐次更新される。また騒音マイク13
で検出された検出信号は適応型IIRディジタルフィル
タ16を介さずにディジタルフィルタ32を介して係数
制御部20に入力されるようになっており、また消音信
号は消音誤差検出マイク14を介さずに直接適応型II
Rディジタルフィルタ16からディジタルフィルタ31
を介して係数制御部21に入力されるようになってい
る。
を消音用発音手段から放射し、音波干渉を起こすことに
よって、騒音を抑制するアクティブ消音装置の信号処理
部に上述のような適応型IIRディジタルフィルタ1
6、36を適用したときの構成を図11に示す。図11
において、12は片端に開口部を有する容器を示してお
り、容器12内に配置された騒音源11からの騒音が騒
音検出マイク13により検出される。騒音マイク13で
検出された検出信号がプリアンプ22を介してA/D変
換器25によりディジタル変換され、適応型IIRディ
ジタルフィルタ16に入力される。騒音検出マイク13
で検出される入力信号u(n) には適応型IIRディジタ
ルフィルタ16で数4に基づいた演算が行われ、演算結
果y(n) が消音信号としてD/A変換器26及びパワー
アンプ23を介して消音スピーカ15から出力される。
適応型IIRディジタルフィルタ16の非巡回部18の
フィルタ係数a(i) および巡回部17のフィルタ係数b
(j) は、容器12内の消音誤差検出マイク14で検出さ
れる消音誤差信号−e(n) に応じて、プリアンプ24及
びA/D変換器27を介してそれぞれの係数制御部2
0、21に入力された信号に基づいて、係数制御部2
0、21において逐次更新される。また騒音マイク13
で検出された検出信号は適応型IIRディジタルフィル
タ16を介さずにディジタルフィルタ32を介して係数
制御部20に入力されるようになっており、また消音信
号は消音誤差検出マイク14を介さずに直接適応型II
Rディジタルフィルタ16からディジタルフィルタ31
を介して係数制御部21に入力されるようになってい
る。
【0020】ここで数5及び数6を用いれば更新式は下
記の数10及び数11で表される。
記の数10及び数11で表される。
【0021】
【数10】 a(i,n+1) =a(i,n) +αu1(n-i)e(n)
【0022】
【数11】 b(j,n+1) =b(j,n) +βy1(n-j)e(n) u1(n)は適応型IIRディジタルフィルタ16の入力信
号u(n) をディジタルフィルタ32で補正したものであ
り、y1(n)は適応型IIRディジタルフィルタ16の出
力信号y(n) をディジタルフィルタ31で補正したもの
である。ディジタルフィルタ31、32の特性は、適応
型IIRディジタルフィルタ16の出力から消音誤差検
出マイク14を経由し、それぞれの係数制御部20、2
1に至るまでの伝達特性である。
号u(n) をディジタルフィルタ32で補正したものであ
り、y1(n)は適応型IIRディジタルフィルタ16の出
力信号y(n) をディジタルフィルタ31で補正したもの
である。ディジタルフィルタ31、32の特性は、適応
型IIRディジタルフィルタ16の出力から消音誤差検
出マイク14を経由し、それぞれの係数制御部20、2
1に至るまでの伝達特性である。
【0023】さらにその他の従来例として、図12に示
した構成のものが挙げられる。直接希望応答dが得られ
る場合、入力信号uは適応型IIRディジタルフィルタ
16の非巡回部18及び巡回部17において演算が行な
われ、演算結果yが消音信号として出力され、消音信号
と希望応答dとが比較される。そして消音誤差信号eに
応じた信号がそれぞれの係数制御部20、21に入力さ
れ、また出力信号yが巡回部17を介して係数制御部2
0に入力され、入力信号uは巡回部17を介して係数制
御部21に入力され、非巡回部のフィルタ係数が更新さ
れる。このように、数5及び数6のu(n-i),y(n-j) の
代わりに、数8及び数9のu0(i,n)、y0(j,n)がもちい
られる。
した構成のものが挙げられる。直接希望応答dが得られ
る場合、入力信号uは適応型IIRディジタルフィルタ
16の非巡回部18及び巡回部17において演算が行な
われ、演算結果yが消音信号として出力され、消音信号
と希望応答dとが比較される。そして消音誤差信号eに
応じた信号がそれぞれの係数制御部20、21に入力さ
れ、また出力信号yが巡回部17を介して係数制御部2
0に入力され、入力信号uは巡回部17を介して係数制
御部21に入力され、非巡回部のフィルタ係数が更新さ
れる。このように、数5及び数6のu(n-i),y(n-j) の
代わりに、数8及び数9のu0(i,n)、y0(j,n)がもちい
られる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】図10に示したよう
に、巡回部17を有する適応型IIRディジタルフィル
タ36のフィルタ係数の更新においては、フィルタの安
定性や収束性の問題が常につきまとう。前述の種々のフ
ィルタ係数更新手法においても、安定性及び収束性が保
証されるわけではない。適応型IIRディジタルフィル
タ36の巡回部17では、時によってはフィルタ係数の
更新過程でその出力が発散するなどの問題がある。一
方、巡回部の出力もしくは適応型IIRディジタルフィ
ルタ36の出力のレベルが最小となるような、巡回部1
7のフィルタ係数の更新を並列して実行した場合は、巡
回部17での信号の発散を抑止することが可能である
が、適応型IIRディジタルフィルタ36の入力信号が
周期的であり、その周期的な信号が適応型IIRディジ
タルフィルタ36の出力として必要となる場合、その必
要とする周期的な信号を巡回部でキャンセルしてしまう
という課題があった。
に、巡回部17を有する適応型IIRディジタルフィル
タ36のフィルタ係数の更新においては、フィルタの安
定性や収束性の問題が常につきまとう。前述の種々のフ
ィルタ係数更新手法においても、安定性及び収束性が保
証されるわけではない。適応型IIRディジタルフィル
タ36の巡回部17では、時によってはフィルタ係数の
更新過程でその出力が発散するなどの問題がある。一
方、巡回部の出力もしくは適応型IIRディジタルフィ
ルタ36の出力のレベルが最小となるような、巡回部1
7のフィルタ係数の更新を並列して実行した場合は、巡
回部17での信号の発散を抑止することが可能である
が、適応型IIRディジタルフィルタ36の入力信号が
周期的であり、その周期的な信号が適応型IIRディジ
タルフィルタ36の出力として必要となる場合、その必
要とする周期的な信号を巡回部でキャンセルしてしまう
という課題があった。
【0025】また、数10及び数11を用いた場合、計
算量が多くなり、計算量にかかわらず、演算の高速性が
要求される。アクティブ消音制御への適用においては、
図11に示されるように、係数制御部20、21の前処
理としてディジタルフィルタ31、32の演算も必要と
なり、計算量の増大は避けられないという課題があっ
た。
算量が多くなり、計算量にかかわらず、演算の高速性が
要求される。アクティブ消音制御への適用においては、
図11に示されるように、係数制御部20、21の前処
理としてディジタルフィルタ31、32の演算も必要と
なり、計算量の増大は避けられないという課題があっ
た。
【0026】本発明は上記課題に鑑み発明されたもので
あって、適応型IIRディジタルフィルタのフィルタ係
数更新における安定性や収束性を向上させるとともに、
フィルタ係数制御部における計算量を減少させ、IIR
ディジタルフィルタのフィルタ係数更新時の巡回部の安
定性を確保することができ、また周期的入力に対しても
対応することのできる適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置を提供することを目的としてい
る。
あって、適応型IIRディジタルフィルタのフィルタ係
数更新における安定性や収束性を向上させるとともに、
フィルタ係数制御部における計算量を減少させ、IIR
ディジタルフィルタのフィルタ係数更新時の巡回部の安
定性を確保することができ、また周期的入力に対しても
対応することのできる適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る適応型IIRデジタルフィルタを用いた能
動制御装置は、信号処理手段に適応型IIR(Infinite
Impulse Response)デジタルフィルタを用いた能動
制御装置において、前記適応型IIRデジタルフィルタ
の出力信号によって制御される対象の応答と希望応答と
の間の誤差信号を最小にするように前記適応型IIRデ
ジタルフィルタの巡回部及び非巡回部のフィルタ係数を
更新する第1の係数制御部と、前記適応型IIRデジタ
ルフィルタの出力信号、もしくは前記巡回部の出力信号
が入力されてその信号レベルを最小にするように前記巡
回部のフィルタ係数を更新する第2の係数制御部とを備
え、前記巡回部のフィルタ係数の更新が前記第1の係数
制御部と第2の係数制御部とにより司られるように構成
されていることを特徴とし(1)、また、信号処理手段
に適応型IIRデジタルフィルタを用いた能動制御装置
において、前記適応型IIRデジタルフィルタの巡回部
が非巡回部の前段に接続され、該非巡回部の出力信号と
前記適応型IIRデジタルフィルタの出力信号とによっ
て制御される対象の応答と希望応答との間の誤差信号を
入力とする前記巡回部に対するフィルタ係数の適応制御
部と、前記巡回部の出力信号と前記誤差信号とを入力と
する前記非巡回部に対するフィルタ係数の適応制御部と
を備えていることを特徴とし(2)、また、信号処理手
段に適応型IIRデジタルフィルタを用いた能動制御装
置において、前記適応型IIRデジタルフィルタの出力
信号によって制御される対象の応答と希望応答との間の
誤差信号を最小にするようにフィルタ係数を更新する第
1の係数制御部と、前記適応型IIRデジタルフィルタ
の出力信号、もしくはその巡回部の出力信号が入力され
てその信号レベルを最小にするようにフィルタ係数を更
新する第2の係数制御部と、前記適応型IIRデジタル
フィルタの出力信号、もしくはその巡回部の信号が入力
されてその信号レベルを検出するレベル検出部とを備
え、前記巡回部のフィルタ係数の更新が前記第1の係数
制御部と第2の係数制御部とにより司られ、前記第2の
係数制御部によるフィルタ係数更新動作が、前記レベル
検出部で検出された信号レベルに応じて許可されるよう
に構成されていることを特徴としている(3)。
本発明に係る適応型IIRデジタルフィルタを用いた能
動制御装置は、信号処理手段に適応型IIR(Infinite
Impulse Response)デジタルフィルタを用いた能動
制御装置において、前記適応型IIRデジタルフィルタ
の出力信号によって制御される対象の応答と希望応答と
の間の誤差信号を最小にするように前記適応型IIRデ
ジタルフィルタの巡回部及び非巡回部のフィルタ係数を
更新する第1の係数制御部と、前記適応型IIRデジタ
ルフィルタの出力信号、もしくは前記巡回部の出力信号
が入力されてその信号レベルを最小にするように前記巡
回部のフィルタ係数を更新する第2の係数制御部とを備
え、前記巡回部のフィルタ係数の更新が前記第1の係数
制御部と第2の係数制御部とにより司られるように構成
されていることを特徴とし(1)、また、信号処理手段
に適応型IIRデジタルフィルタを用いた能動制御装置
において、前記適応型IIRデジタルフィルタの巡回部
が非巡回部の前段に接続され、該非巡回部の出力信号と
前記適応型IIRデジタルフィルタの出力信号とによっ
て制御される対象の応答と希望応答との間の誤差信号を
入力とする前記巡回部に対するフィルタ係数の適応制御
部と、前記巡回部の出力信号と前記誤差信号とを入力と
する前記非巡回部に対するフィルタ係数の適応制御部と
を備えていることを特徴とし(2)、また、信号処理手
段に適応型IIRデジタルフィルタを用いた能動制御装
置において、前記適応型IIRデジタルフィルタの出力
信号によって制御される対象の応答と希望応答との間の
誤差信号を最小にするようにフィルタ係数を更新する第
1の係数制御部と、前記適応型IIRデジタルフィルタ
の出力信号、もしくはその巡回部の出力信号が入力され
てその信号レベルを最小にするようにフィルタ係数を更
新する第2の係数制御部と、前記適応型IIRデジタル
フィルタの出力信号、もしくはその巡回部の信号が入力
されてその信号レベルを検出するレベル検出部とを備
え、前記巡回部のフィルタ係数の更新が前記第1の係数
制御部と第2の係数制御部とにより司られ、前記第2の
係数制御部によるフィルタ係数更新動作が、前記レベル
検出部で検出された信号レベルに応じて許可されるよう
に構成されていることを特徴としている(3)。
【0028】
【作用】図11に示した消音装置において、従来のフィ
ルタ係数更新法をもちいた場合、巡回部17で信号が発
散する場合がある。上記した本発明の(1)記載の構成
に従えば、前記巡回部のフィルタ係数に対して、前記巡
回部の出力レベルを最小にするようなフィルタ係数更新
を並列して実行する構成であるので、前記巡回部におけ
る信号の発散が抑制される。すなわち、前記巡回部から
の出力レベルを最小にするように、前記第2の係数制御
部によって前記巡回部のフィルタ係数が更新された場
合、前記巡回部への入力信号のうち、定常的な周期成分
はキャンセルされて前記巡回部からの出力の周期成分は
ゼロに近付いてゆくことになる。しかしながら、前記巡
回部への入力信号のうち、ランダム成分はキャンセルさ
れず、前記巡回部からの出力に残留する。従って、前記
第1の係数制御部と第2の係数制御部とにより司られる
前記巡回部のフィルタ係数の更新がどのようなものであ
れランダム成分に対する制御は行われる。騒音源の発す
る騒音は通常ランダム音であることが多く、騒音源の発
する騒音がランダム音であるなら、前記巡回部の出力レ
ベルが最小になるように前記巡回部のフィルタ係数を更
新しても、騒音信号が前記巡回部でキャンセルされるこ
とはない。なおこのとき前記巡回部では消音スピーカか
ら放射された音が騒音検出マイクにフィードバックされ
る信号成分の一部分をキャンセルすることになる。
ルタ係数更新法をもちいた場合、巡回部17で信号が発
散する場合がある。上記した本発明の(1)記載の構成
に従えば、前記巡回部のフィルタ係数に対して、前記巡
回部の出力レベルを最小にするようなフィルタ係数更新
を並列して実行する構成であるので、前記巡回部におけ
る信号の発散が抑制される。すなわち、前記巡回部から
の出力レベルを最小にするように、前記第2の係数制御
部によって前記巡回部のフィルタ係数が更新された場
合、前記巡回部への入力信号のうち、定常的な周期成分
はキャンセルされて前記巡回部からの出力の周期成分は
ゼロに近付いてゆくことになる。しかしながら、前記巡
回部への入力信号のうち、ランダム成分はキャンセルさ
れず、前記巡回部からの出力に残留する。従って、前記
第1の係数制御部と第2の係数制御部とにより司られる
前記巡回部のフィルタ係数の更新がどのようなものであ
れランダム成分に対する制御は行われる。騒音源の発す
る騒音は通常ランダム音であることが多く、騒音源の発
する騒音がランダム音であるなら、前記巡回部の出力レ
ベルが最小になるように前記巡回部のフィルタ係数を更
新しても、騒音信号が前記巡回部でキャンセルされるこ
とはない。なおこのとき前記巡回部では消音スピーカか
ら放射された音が騒音検出マイクにフィードバックされ
る信号成分の一部分をキャンセルすることになる。
【0029】また上記した(2)記載の構成によれば、
適応型IIRディジタルフィルタの非巡回部のフィルタ
係数更新については、巡回部の出力を入力信号とするF
IR(Finite Impulse Response)ディジタルフィルタの
係数更新に帰着できる。FIRディジタルフィルタのフ
ィルタ係数更新については、その安定性、および収束性
が保証されており、従って、前記非巡回部のフィルタ係
数更新については、その安定性、および収束性が保証さ
れる。さらに数8及び数9を用いたフィルタ係数の更新
を行う場合、本発明では数8に相当する計算は、前記巡
回部ですでになされており、改めて計算する必要がな
い。また本発明のように前記巡回部と前記非巡回部の順
序を入れ換えても、フィルタとしては等価である。従っ
て、前記巡回部のフィルタ係数については、前記非巡回
部の出力と、それに対する出力誤差信号を利用して、フ
ィルタ係数を更新することが可能となる。
適応型IIRディジタルフィルタの非巡回部のフィルタ
係数更新については、巡回部の出力を入力信号とするF
IR(Finite Impulse Response)ディジタルフィルタの
係数更新に帰着できる。FIRディジタルフィルタのフ
ィルタ係数更新については、その安定性、および収束性
が保証されており、従って、前記非巡回部のフィルタ係
数更新については、その安定性、および収束性が保証さ
れる。さらに数8及び数9を用いたフィルタ係数の更新
を行う場合、本発明では数8に相当する計算は、前記巡
回部ですでになされており、改めて計算する必要がな
い。また本発明のように前記巡回部と前記非巡回部の順
序を入れ換えても、フィルタとしては等価である。従っ
て、前記巡回部のフィルタ係数については、前記非巡回
部の出力と、それに対する出力誤差信号を利用して、フ
ィルタ係数を更新することが可能となる。
【0030】また上記した(3)記載の構成によれば、
前記巡回部のフィルタ係数に対して、前記巡回部の出力
レベルが所定の基準以上になると、前記巡回部の出力レ
ベルを最小にするようなフィルタ係数更新を並列して実
行することを可能とするレベル検出部を備えているの
で、前記巡回部の信号の発散が抑制される。騒音源の発
する騒音が周期音である場合も、前記巡回部の出力レベ
ルが所定の基準以上にならなければ、前記巡回部の出力
レベルを最小とするフィルタ係数の更新は行われず、必
要とされる周期信号が前記巡回部で全てキャンセルされ
ることはなく、周期音に対してもより一層の効果的に対
応することが可能となる。
前記巡回部のフィルタ係数に対して、前記巡回部の出力
レベルが所定の基準以上になると、前記巡回部の出力レ
ベルを最小にするようなフィルタ係数更新を並列して実
行することを可能とするレベル検出部を備えているの
で、前記巡回部の信号の発散が抑制される。騒音源の発
する騒音が周期音である場合も、前記巡回部の出力レベ
ルが所定の基準以上にならなければ、前記巡回部の出力
レベルを最小とするフィルタ係数の更新は行われず、必
要とされる周期信号が前記巡回部で全てキャンセルされ
ることはなく、周期音に対してもより一層の効果的に対
応することが可能となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明に係る適応型IIRディジタル
フィルタを用いた能動制御装置の実施例を説明する。な
お、従来例と同一機能を有する構成部品には同一符号を
付すこととする。
フィルタを用いた能動制御装置の実施例を説明する。な
お、従来例と同一機能を有する構成部品には同一符号を
付すこととする。
【0032】図1は本発明に係る適応型IIRディジタ
ルフィルタを用いた能動制御装置のの一実施例を示した
構成図である。片端に開口部を有する容器12内に騒音
源11が配設されており、容器12内に騒音源11に対
向して騒音検出用マイク13及び消音誤差検出用マイク
14が配置され、容器12側壁に消音用スピーカ15が
設置されている。騒音検出マイク13で検出された騒音
は、プリアンプ22を介してA/D変換器25でディジ
タル信号に変換され、変換された騒音信号u(n) は適応
型IIRディジタルフィルタ16で演算処理され、その
演算結果が消音信号y(n) としてD/A変換器26に出
力される。D/A変換器26でアナログ信号に変換され
た消音信号はパワーアンプ23を介してスピーカ15か
ら出力される。消音された結果は消音誤差検出マイク1
4で検出され、プリアンプ24、A/D変換器27を介
して消音誤差信号−e(n) として係数制御部20、21
に取り込まれる。また、非巡回部18の入力u(n) はデ
ィジタルフィルタ32にも入力され、ディジタルフィル
タ32の出力u1(n)が係数制御部20に入力される。巡
回部17の出力y(n) はディジタルフィルタ31にも入
力され、ディジタルフィルタ31の出力y1(n)が係数制
御部21にも入力される。そして、消音誤差信号が最小
となるように適応型IIRディジタルフィルタ16のフ
ィルタ係数a(i) およびb(j) が更新される。この時の
更新式は、下記の数10及び数11によって表わされ
る。
ルフィルタを用いた能動制御装置のの一実施例を示した
構成図である。片端に開口部を有する容器12内に騒音
源11が配設されており、容器12内に騒音源11に対
向して騒音検出用マイク13及び消音誤差検出用マイク
14が配置され、容器12側壁に消音用スピーカ15が
設置されている。騒音検出マイク13で検出された騒音
は、プリアンプ22を介してA/D変換器25でディジ
タル信号に変換され、変換された騒音信号u(n) は適応
型IIRディジタルフィルタ16で演算処理され、その
演算結果が消音信号y(n) としてD/A変換器26に出
力される。D/A変換器26でアナログ信号に変換され
た消音信号はパワーアンプ23を介してスピーカ15か
ら出力される。消音された結果は消音誤差検出マイク1
4で検出され、プリアンプ24、A/D変換器27を介
して消音誤差信号−e(n) として係数制御部20、21
に取り込まれる。また、非巡回部18の入力u(n) はデ
ィジタルフィルタ32にも入力され、ディジタルフィル
タ32の出力u1(n)が係数制御部20に入力される。巡
回部17の出力y(n) はディジタルフィルタ31にも入
力され、ディジタルフィルタ31の出力y1(n)が係数制
御部21にも入力される。そして、消音誤差信号が最小
となるように適応型IIRディジタルフィルタ16のフ
ィルタ係数a(i) およびb(j) が更新される。この時の
更新式は、下記の数10及び数11によって表わされ
る。
【0033】
【数10】 a(i,n+1) =a(i,n) +αu1(n-i)e(n)
【0034】
【数11】 b(j,n+1) =b(j,n) +βy1(n-j)e(n) ここでα、およびβはステップサイズパラメータを示し
ており、正の小さな値をとる。フィルタ係数b(j) の更
新においては、数10及び数11のe(n) の代わりに数
7のf(n) を用いることもできる。また、数11のy
1(n-j)の代わりに、下記に示す数12のy2(j,n)を用い
ることもできる。
ており、正の小さな値をとる。フィルタ係数b(j) の更
新においては、数10及び数11のe(n) の代わりに数
7のf(n) を用いることもできる。また、数11のy
1(n-j)の代わりに、下記に示す数12のy2(j,n)を用い
ることもできる。
【0035】
【数12】
【0036】なお、数12の計算部をディジタルフィル
タ31の前段に起き、順序を入れ替えても同じ結果を得
ることができる。さらに、巡回部17のフィルタ係数b
(j)の更新は係数制御部19からも実施される。係数制
御部19では巡回部17の出力y(n)を入力し、出力y(n)
のレベルが最小になるようにフィルタ係数b(j)を下記の
数13で更新する。
タ31の前段に起き、順序を入れ替えても同じ結果を得
ることができる。さらに、巡回部17のフィルタ係数b
(j)の更新は係数制御部19からも実施される。係数制
御部19では巡回部17の出力y(n)を入力し、出力y(n)
のレベルが最小になるようにフィルタ係数b(j)を下記の
数13で更新する。
【0037】
【数13】 b(j,n+1) =b(j,n) −γy(n-j) y(n) ここでγはステップサイズパラメータを示しており、正
の小さな値をとる。数11及び数13によるフィルタ係
数の更新は並列して実行されるか、もしくは時分割で実
行される。
の小さな値をとる。数11及び数13によるフィルタ係
数の更新は並列して実行されるか、もしくは時分割で実
行される。
【0038】本実施例においては、巡回部17のフィル
タ係数に対して、巡回部17の出力レベルを最小にする
ようにフィルタ係数の更新を並列して実行しているの
で、巡回部17の信号の発散を抑制することができる。
また、騒音が周期性のないランダム音である場合、巡回
部17の出力レベルが最小になるように巡回部17のフ
ィルタ係数を更新しても騒音信号が巡回部17でキャン
セルされることはなく、このとき消音スピーカ15から
放出された音が騒音検出マイク13にフィードバックさ
れる信号成分の一部をキャンセルすることとなり、より
一層の消音効果が期待できる。
タ係数に対して、巡回部17の出力レベルを最小にする
ようにフィルタ係数の更新を並列して実行しているの
で、巡回部17の信号の発散を抑制することができる。
また、騒音が周期性のないランダム音である場合、巡回
部17の出力レベルが最小になるように巡回部17のフ
ィルタ係数を更新しても騒音信号が巡回部17でキャン
セルされることはなく、このとき消音スピーカ15から
放出された音が騒音検出マイク13にフィードバックさ
れる信号成分の一部をキャンセルすることとなり、より
一層の消音効果が期待できる。
【0039】図2は本発明に係る適応型IIRディジタ
ルフィルタを用いた能動制御装置の第2の実施例を示し
た構成図であり、本実施例のハード構成は、図1に示し
た適応型IIRディジタルフィルタ16内の巡回部17
と非巡回部18とを入れ替えただけの構成であり、ここ
ではハード構成の詳細な説明を省略することとする。
ルフィルタを用いた能動制御装置の第2の実施例を示し
た構成図であり、本実施例のハード構成は、図1に示し
た適応型IIRディジタルフィルタ16内の巡回部17
と非巡回部18とを入れ替えただけの構成であり、ここ
ではハード構成の詳細な説明を省略することとする。
【0040】本実施例においては、フィルタ係数a(i)は
係数制御部20で下記の数14により更新される。
係数制御部20で下記の数14により更新される。
【0041】
【数14】 a(i,n+1) =a(i,n) +αv1(n-i)e(n) フィルタ係数b(j)は係数制御部21で下記の数11によ
り更新される。
り更新される。
【0042】
【数11】 b(j,n+1) =b(j,n) +βy1(n-j)e(n) さらに、フィルタ係数b(j)は係数制御部19で巡回部1
7の出力v(n)のレベルを最小にするように、下記の数1
5により更新される。
7の出力v(n)のレベルを最小にするように、下記の数1
5により更新される。
【0043】
【数15】 b(j,n+1) =b(j,n) −γv(n-j) v(n) 数11及び数15によるフィルタ係数の更新は第1の実
施例の場合と同様、並列して実行されるか、もしくは時
分割で実行される。
施例の場合と同様、並列して実行されるか、もしくは時
分割で実行される。
【0044】本実施例においては、巡回部17のフィル
タ係数に対して、巡回部17の出力レベルを最小にする
ようにフィルタ係数の更新を並列して実行しているの
で、巡回部17の信号の発散を抑制することができる。
また、非巡回部18と巡回部17との配置を変えること
により、非巡回部18のフィルタ係数更新における安定
性の向上を図ることができる。さらに、先に述べた実施
例の場合と同様、騒音が周期性のないランダム音である
場合、巡回部17の出力レベルが最小になるように巡回
部17のフィルタ係数を更新しても騒音信号が巡回部1
7でキャンセルされることはなく、このとき消音スピー
カ15から放出された音が騒音検出マイク13にフィー
ドバックされる信号成分の一部をキャンセルすることと
なり、より一層の消音効果が期待できる。
タ係数に対して、巡回部17の出力レベルを最小にする
ようにフィルタ係数の更新を並列して実行しているの
で、巡回部17の信号の発散を抑制することができる。
また、非巡回部18と巡回部17との配置を変えること
により、非巡回部18のフィルタ係数更新における安定
性の向上を図ることができる。さらに、先に述べた実施
例の場合と同様、騒音が周期性のないランダム音である
場合、巡回部17の出力レベルが最小になるように巡回
部17のフィルタ係数を更新しても騒音信号が巡回部1
7でキャンセルされることはなく、このとき消音スピー
カ15から放出された音が騒音検出マイク13にフィー
ドバックされる信号成分の一部をキャンセルすることと
なり、より一層の消音効果が期待できる。
【0045】図3は本発明に係る適応型IIRディジタ
ルフィルタを用いた能動制御装置の第3の実施例を示し
た構成図であり、本実施例のハード構成は図2に示した
適応型IIRディジタルフィルタの係数制御部9の入力
が巡回部の出力v(n)から非巡回部の出力y(n)に変更され
たものであり、ここではそのハード構成の詳細な説明を
省略することとする。
ルフィルタを用いた能動制御装置の第3の実施例を示し
た構成図であり、本実施例のハード構成は図2に示した
適応型IIRディジタルフィルタの係数制御部9の入力
が巡回部の出力v(n)から非巡回部の出力y(n)に変更され
たものであり、ここではそのハード構成の詳細な説明を
省略することとする。
【0046】係数制御部19は非巡回部18の出力y(n)
のレベルを最小にするように、上記数13によってフィ
ルタ係数b(n)を更新する。
のレベルを最小にするように、上記数13によってフィ
ルタ係数b(n)を更新する。
【0047】本実施例においては、先に述べた第1及び
第2の実施例の場合と同様、巡回部17のフィルタ係数
に対して、巡回部17の出力レベルを最小にするように
フィルタ係数更新を並列して実行しているので、巡回部
17の信号の発散を抑制することができる。また、騒音
が周期性のないランダム音である場合、巡回部17の出
力レベルが最小になるように巡回部17のフィルタ係数
を更新しても騒音信号が巡回部17でキャンセルされる
ことはなく、このとき消音スピーカ15から放出された
音が騒音検出マイク13にフィードバックされる信号成
分の一部をキャンセルすることとなり、より一層の消音
効果が期待できる。
第2の実施例の場合と同様、巡回部17のフィルタ係数
に対して、巡回部17の出力レベルを最小にするように
フィルタ係数更新を並列して実行しているので、巡回部
17の信号の発散を抑制することができる。また、騒音
が周期性のないランダム音である場合、巡回部17の出
力レベルが最小になるように巡回部17のフィルタ係数
を更新しても騒音信号が巡回部17でキャンセルされる
ことはなく、このとき消音スピーカ15から放出された
音が騒音検出マイク13にフィードバックされる信号成
分の一部をキャンセルすることとなり、より一層の消音
効果が期待できる。
【0048】図4は本発明に係る適応型IIRディジタ
ルフィルタを用いた能動制御装置の第4の実施例を示し
た構成図であり、信号u(n) がIIRディジタルフィル
タ16に入力され、信号y(n) を出力している。IIR
ディジタルフィルタ16の内部構成は、前段にフィルタ
係数b(j) を有する巡回部17、後段にフィルタ係数a
(i) を有する非巡回部18が位置している。係数制御部
20はフィルタ係数a(i) の更新を行なうものであり、
係数制御部20には巡回部17の出力v(n) と出力誤差
e(n) が入力されている。また係数制御部21にはII
Rディジタルフィルタ16の出力y(n) と出力誤差e
(n) が入力されている。出力誤差e(n) は希望応答d
(n) とIIRディジタルフィルタ16の出力y(n) の差
である。係数制御部20では、出力誤差e(n) の2乗平
均値を最小にするように、フィルタ係数a(i) を下記の
数16に従って更新する。
ルフィルタを用いた能動制御装置の第4の実施例を示し
た構成図であり、信号u(n) がIIRディジタルフィル
タ16に入力され、信号y(n) を出力している。IIR
ディジタルフィルタ16の内部構成は、前段にフィルタ
係数b(j) を有する巡回部17、後段にフィルタ係数a
(i) を有する非巡回部18が位置している。係数制御部
20はフィルタ係数a(i) の更新を行なうものであり、
係数制御部20には巡回部17の出力v(n) と出力誤差
e(n) が入力されている。また係数制御部21にはII
Rディジタルフィルタ16の出力y(n) と出力誤差e
(n) が入力されている。出力誤差e(n) は希望応答d
(n) とIIRディジタルフィルタ16の出力y(n) の差
である。係数制御部20では、出力誤差e(n) の2乗平
均値を最小にするように、フィルタ係数a(i) を下記の
数16に従って更新する。
【0049】
【数16】 a(i,n+1) =a(i,n) +αv(n-i) e(n) 係数制御部21では、フィルタ係数b(j) を下記の数1
1に従って更新する。
1に従って更新する。
【0050】
【数11】 b(j,n+1) =b(j,n) +βy(n-j) e(n) ここでα、およびβはステップサイズパラメータを示し
ており、正の小さな値をとる。フィルタ係数b(j) の更
新においては、数11に示したy(n-j) の代わりに下記
の数9のy0(j,n)を用いることもできる。
ており、正の小さな値をとる。フィルタ係数b(j) の更
新においては、数11に示したy(n-j) の代わりに下記
の数9のy0(j,n)を用いることもできる。
【0051】
【数09】
【0052】本実施例においては、非巡回部18のフィ
ルタ係数更新については、巡回部17の出力を入力信号
とするFIRディジタルフィルタの係数更新に帰着でき
るため、非巡回部18の係数更新については、その安定
性及び収束性が保証されるようになる。さらに数8、数
9を用いたフィルタ係数の更新を行なう場合、数8に相
当する演算が巡回部17ですでになされており、改めて
計算する必要がなく、計算量の削減あるいは回路規模の
縮小を図ることができる。
ルタ係数更新については、巡回部17の出力を入力信号
とするFIRディジタルフィルタの係数更新に帰着でき
るため、非巡回部18の係数更新については、その安定
性及び収束性が保証されるようになる。さらに数8、数
9を用いたフィルタ係数の更新を行なう場合、数8に相
当する演算が巡回部17ですでになされており、改めて
計算する必要がなく、計算量の削減あるいは回路規模の
縮小を図ることができる。
【0053】図5は本発明に係る適応型IIRディジタ
ルフィルタを用いた能動制御装置の第5の実施例を示し
た構成図であり、図4に示した実施例における数9の処
理は係数制御部21で行なわれるが、これを係数制御部
21外に出したものが図5に示した構成である。図5に
おける巡回型のディジタルフィルタ19がこれに相当す
る。また、フィルタ係数b(j) の更新においては、数1
1のe(n) の代わりにe(n) の移動平均である下記のf
(n) を用いることもできる。
ルフィルタを用いた能動制御装置の第5の実施例を示し
た構成図であり、図4に示した実施例における数9の処
理は係数制御部21で行なわれるが、これを係数制御部
21外に出したものが図5に示した構成である。図5に
おける巡回型のディジタルフィルタ19がこれに相当す
る。また、フィルタ係数b(j) の更新においては、数1
1のe(n) の代わりにe(n) の移動平均である下記のf
(n) を用いることもできる。
【0054】
【数07】
【0055】ここでc(l) は移動平均の重みを示してお
り、Lは平均するデータ数を示している。
り、Lは平均するデータ数を示している。
【0056】本実施例においては、先に述べた第4の実
施例の場合と同様、非巡回部18のフィルタ係数の更新
については、巡回部17の出力を入力信号とするFIR
ディジタルフィルタの係数更新に帰着でき、数9の処理
がディジタルフィルタ19で行なわれるため、非巡回部
18のフィルタ係数の更新については、その安定性及び
収束性がより一層保証されるようになる。さらに数8、
数9を用いたフィルタ係数の更新を行なう場合、数8に
相当する演算が巡回部17ですでになされており、改め
て計算する必要がなく、計算量の削減あるいは回路規模
の縮小を図ることができる。
施例の場合と同様、非巡回部18のフィルタ係数の更新
については、巡回部17の出力を入力信号とするFIR
ディジタルフィルタの係数更新に帰着でき、数9の処理
がディジタルフィルタ19で行なわれるため、非巡回部
18のフィルタ係数の更新については、その安定性及び
収束性がより一層保証されるようになる。さらに数8、
数9を用いたフィルタ係数の更新を行なう場合、数8に
相当する演算が巡回部17ですでになされており、改め
て計算する必要がなく、計算量の削減あるいは回路規模
の縮小を図ることができる。
【0057】図6は、本発明に係る適応型IIRディジ
タルフィルタを用いた能動制御装置の第6の実施例を示
した構成図である。片端に開口部を有する容器12内に
騒音源11が配設されており、容器12内に騒音源11
に対向して騒音検出用マイク13及び消音誤差検出用マ
イク14が配置され、容器12側壁に消音用スピーカ1
5が設置されている。騒音検出マイク13で検出され、
プリアンプ22を介してA/D変換器25でディジタル
信号に変換された騒音信号u(n) は適応型IIRディジ
タルフィルタ16で演算処理され、その演算結果が消音
信号y(n) としてD/A変換器26に出力される。D/
A変換器26でアナログ信号に変換された消音信号はパ
ワーアンプ23を介してスピーカ15から出力される。
消音された結果は消音誤差検出マイク14で検出され、
プリアンプ24、A/D変換器27を介して消音誤差信
号−e(n) として係数制御部20と係数制御部21に取
り込まれる。また、巡回部17の出力v(n) はディジタ
ルフィルタ32にも入力され、ディジタルフィルタ32
の出力v1(n)が係数制御部20に入力される。非巡回部
18の出力y(n) はディジタルフィルタ31にも入力さ
れ、ディジタルフィルタ31の出力y1(n)が係数制御部
21にも入力される。そして、消音誤差信号が最小とな
るように適応型IIRディジタルフィルタ16のフィル
タ係数a(i),およびb(j) が更新される。このときの更
新式を下記の数14及び数11に示す。
タルフィルタを用いた能動制御装置の第6の実施例を示
した構成図である。片端に開口部を有する容器12内に
騒音源11が配設されており、容器12内に騒音源11
に対向して騒音検出用マイク13及び消音誤差検出用マ
イク14が配置され、容器12側壁に消音用スピーカ1
5が設置されている。騒音検出マイク13で検出され、
プリアンプ22を介してA/D変換器25でディジタル
信号に変換された騒音信号u(n) は適応型IIRディジ
タルフィルタ16で演算処理され、その演算結果が消音
信号y(n) としてD/A変換器26に出力される。D/
A変換器26でアナログ信号に変換された消音信号はパ
ワーアンプ23を介してスピーカ15から出力される。
消音された結果は消音誤差検出マイク14で検出され、
プリアンプ24、A/D変換器27を介して消音誤差信
号−e(n) として係数制御部20と係数制御部21に取
り込まれる。また、巡回部17の出力v(n) はディジタ
ルフィルタ32にも入力され、ディジタルフィルタ32
の出力v1(n)が係数制御部20に入力される。非巡回部
18の出力y(n) はディジタルフィルタ31にも入力さ
れ、ディジタルフィルタ31の出力y1(n)が係数制御部
21にも入力される。そして、消音誤差信号が最小とな
るように適応型IIRディジタルフィルタ16のフィル
タ係数a(i),およびb(j) が更新される。このときの更
新式を下記の数14及び数11に示す。
【0058】
【数14】 a(i,n+1) =a(i,n) +αv1(n-i)e(n)
【0059】
【数11】 b(j,n+1) =b(j,n) +βy1(n-j)e(n) ここでα、およびβはステップサイズパラメータを示し
ており、正の小さな値をとる。フィルタ係数b(j) の更
新においては、数11のe(n) の代わりに数7のf(n)
を用いることもできる。また、数11のy1(n-j)の代わ
りに下記の数12のy2(j,n)を用いることもできる。
ており、正の小さな値をとる。フィルタ係数b(j) の更
新においては、数11のe(n) の代わりに数7のf(n)
を用いることもできる。また、数11のy1(n-j)の代わ
りに下記の数12のy2(j,n)を用いることもできる。
【0060】
【数12】
【0061】本実施例においては、先に述べた第5の実
施例の場合と同様、非巡回部18のフィルタ係数の更新
については、巡回部17の出力を入力信号とするFIR
ディジタルフィルタの係数更新に帰着できるため、非巡
回部18のフィルタ係数の更新については、その安定性
及び収束性が保証されるようになる。さらに数25の計
算部をディジタルフィルタ21の前段に置き、順序を入
れ替えても同じ結果を得ることができる。また数8、数
9を用いたフィルタ係数の更新を行なう場合、数8に相
当する演算が巡回部17ですでになされており、改めて
計算する必要がなく、計算量の削減あるいは回路規模の
縮小を図ることができる。
施例の場合と同様、非巡回部18のフィルタ係数の更新
については、巡回部17の出力を入力信号とするFIR
ディジタルフィルタの係数更新に帰着できるため、非巡
回部18のフィルタ係数の更新については、その安定性
及び収束性が保証されるようになる。さらに数25の計
算部をディジタルフィルタ21の前段に置き、順序を入
れ替えても同じ結果を得ることができる。また数8、数
9を用いたフィルタ係数の更新を行なう場合、数8に相
当する演算が巡回部17ですでになされており、改めて
計算する必要がなく、計算量の削減あるいは回路規模の
縮小を図ることができる。
【0062】図7は本発明に係る適応型IIRディジタ
ルフィルタを用いた能動制御装置の第7の実施例を示し
た構成図である。片端に開口部を有する容器12内に騒
音源11が配設されており、容器12内に騒音源11に
対向して騒音検出用マイク13及び消音誤差検出用マイ
ク14が配置され、容器12側壁に消音用スピーカ15
が設置されている。騒音検出マイク13で検出され、プ
リアンプ22を介してA/D変換器25でディジタル信
号に変換された騒音信号u(n) は適応型IIRディジタ
ルフィルタ16で演算処理され、その演算結果が消音信
号y(n) としてD/A変換器26に出力される。D/A
変換器でアナログ信号に変換された消音信号はパワーア
ンプ23を介して消音スピーカ15から出力される。消
音された結果は消音誤差検出マイク14で検出され、プ
リアンプ24、A/D変換器27を介して消音誤差信号
−e(n) として係数制御部20と係数制御部21に取り
込まれる。また、非巡回部18の入力u(n) はディジタ
ルフィルタ32に入力され、ディジタルフィルタ32の
出力u1(n)が係数制御部20に入力される。巡回部17
の出力y(n) はディジタルフィルタ31にも入力され、
ディジタルフィルタ31の出力y1(n)が係数制御部21
に入力される。そして、消音誤差信号が最小となるよう
に適応型IIRディジタルフィルタ16のフィルタ係数
a(i) およびb(j) が更新される。この時の更新式を下
記の数10及び数11に示す。
ルフィルタを用いた能動制御装置の第7の実施例を示し
た構成図である。片端に開口部を有する容器12内に騒
音源11が配設されており、容器12内に騒音源11に
対向して騒音検出用マイク13及び消音誤差検出用マイ
ク14が配置され、容器12側壁に消音用スピーカ15
が設置されている。騒音検出マイク13で検出され、プ
リアンプ22を介してA/D変換器25でディジタル信
号に変換された騒音信号u(n) は適応型IIRディジタ
ルフィルタ16で演算処理され、その演算結果が消音信
号y(n) としてD/A変換器26に出力される。D/A
変換器でアナログ信号に変換された消音信号はパワーア
ンプ23を介して消音スピーカ15から出力される。消
音された結果は消音誤差検出マイク14で検出され、プ
リアンプ24、A/D変換器27を介して消音誤差信号
−e(n) として係数制御部20と係数制御部21に取り
込まれる。また、非巡回部18の入力u(n) はディジタ
ルフィルタ32に入力され、ディジタルフィルタ32の
出力u1(n)が係数制御部20に入力される。巡回部17
の出力y(n) はディジタルフィルタ31にも入力され、
ディジタルフィルタ31の出力y1(n)が係数制御部21
に入力される。そして、消音誤差信号が最小となるよう
に適応型IIRディジタルフィルタ16のフィルタ係数
a(i) およびb(j) が更新される。この時の更新式を下
記の数10及び数11に示す。
【0063】
【数10】 a(i,n+1) =a(i,n) +αu1(n-i)e(n)
【0064】
【数11】 b(j,n+1) =b(j,n) +βy1(n-j)e(n) ここでα、およびβはステップサイズパラメータを示し
ており、正の小さな値をとる。フィルタ係数b(j) の更
新においては、数10及び数11のe(n) の代わりに数
7のf(n) を用いることもできる。また、数11のy
1(n-j)の代わりに、下記の数12のy2(j,n)を用いるこ
ともできる。
ており、正の小さな値をとる。フィルタ係数b(j) の更
新においては、数10及び数11のe(n) の代わりに数
7のf(n) を用いることもできる。また、数11のy
1(n-j)の代わりに、下記の数12のy2(j,n)を用いるこ
ともできる。
【0065】
【数12】
【0066】なお、数12の計算部をディジタルフィル
タ31の前段に置き、順序を入れ替えても同じ結果を得
ることができる。さらに、巡回部17のフィルタ係数b
(j)の更新は係数制御部19からも実施される。係数制
御部19では巡回部17の出力y(n)を入力し、出力y(n)
のレベルが最小になるようにフィルタ係数b(j) を数1
3で更新する。
タ31の前段に置き、順序を入れ替えても同じ結果を得
ることができる。さらに、巡回部17のフィルタ係数b
(j)の更新は係数制御部19からも実施される。係数制
御部19では巡回部17の出力y(n)を入力し、出力y(n)
のレベルが最小になるようにフィルタ係数b(j) を数1
3で更新する。
【0067】
【数13】 b(j,n+1) =b(j,n) −γy(n-j) y(n) ここでγはステップサイズパラメータで、正の小さな値
をとる。ここで、係数制御部19が司る数13によるフ
ィルタ係数の更新の動作は、巡回部17の出力信号y
(n) の電力Pによって制御される。すなわち、巡回部1
7の出力信号y(n) がレベル検出部33に入力され、出
力信号y(n) の電力Pが計算される。係数制御部19
は、入力された電力Pが、所定の基準電力より大きい場
合にはじめてフィルタ係数更新動作を行う。このとき数
11及び数13によるフィルタ係数の更新は並列して実
行されるか、もしくは時分割で実行される。
をとる。ここで、係数制御部19が司る数13によるフ
ィルタ係数の更新の動作は、巡回部17の出力信号y
(n) の電力Pによって制御される。すなわち、巡回部1
7の出力信号y(n) がレベル検出部33に入力され、出
力信号y(n) の電力Pが計算される。係数制御部19
は、入力された電力Pが、所定の基準電力より大きい場
合にはじめてフィルタ係数更新動作を行う。このとき数
11及び数13によるフィルタ係数の更新は並列して実
行されるか、もしくは時分割で実行される。
【0068】上記した本実施例においては、レベル検出
部33で検出された信号レベルが所定の基準値以上にな
ったときのみ係数制御部19での動作を許可することに
より、巡回部17における信号の発散を抑制し、適応型
IIRディジタルフィルタ16において、安定なフィル
タ係数の更新を実現することができる。さらにレベル検
出部33で検出された信号レベルが所定の基準値以上に
なったときのみ、係数制御部19が動作するので、ラン
ダム音だけでなく周期的な信号に対しても、巡回部17
でキャンセルされることなく、適切な消音処理を施すこ
とができる。
部33で検出された信号レベルが所定の基準値以上にな
ったときのみ係数制御部19での動作を許可することに
より、巡回部17における信号の発散を抑制し、適応型
IIRディジタルフィルタ16において、安定なフィル
タ係数の更新を実現することができる。さらにレベル検
出部33で検出された信号レベルが所定の基準値以上に
なったときのみ、係数制御部19が動作するので、ラン
ダム音だけでなく周期的な信号に対しても、巡回部17
でキャンセルされることなく、適切な消音処理を施すこ
とができる。
【0069】図8は、本発明に係る適応型IIRディジ
タルフィルタを用いた能動制御装置の第8の実施例を示
した構成図であり、図7に示した適応型IIRディジタ
ルフィルタ16の巡回部17と非巡回部18が入れ替わ
った構成を示している。このとき、フィルタ係数a(i)
は係数制御部20で次式により更新される。
タルフィルタを用いた能動制御装置の第8の実施例を示
した構成図であり、図7に示した適応型IIRディジタ
ルフィルタ16の巡回部17と非巡回部18が入れ替わ
った構成を示している。このとき、フィルタ係数a(i)
は係数制御部20で次式により更新される。
【0070】
【数14】 a(i,n+1) =a(i,n) +αv1(n-i)e(n) フィルタ係数b(j) は係数制御部21で数11により更
新される。
新される。
【0071】
【数11】 b(j,n+1) =b(j,n) +βy1(n-j)e(n) さらに、フィルタ係数b(j) は係数制御部19で巡回部
17の出力v(n) のレベルを最小にするように、数15
により更新される。
17の出力v(n) のレベルを最小にするように、数15
により更新される。
【0072】
【数15】 b(j,n+1) =b(j,n) −γv(n-j) v(n) 巡回部17の出力信号v(n) はレベル検出部33に入力
され、出力信号v(n)の電力Pが計算される。数15を
実行する係数制御部19は、入力した電力Pが、所定の
基準電力より大きい場合にはじめてフィルタ係数更新動
作を行う。このとき数11及び数15によるフィルタ係
数の更新は並列して実行されるか、もしくは時分割で実
行される。
され、出力信号v(n)の電力Pが計算される。数15を
実行する係数制御部19は、入力した電力Pが、所定の
基準電力より大きい場合にはじめてフィルタ係数更新動
作を行う。このとき数11及び数15によるフィルタ係
数の更新は並列して実行されるか、もしくは時分割で実
行される。
【0073】上記した実施例においては、先に述べた実
施例の場合と同様、レベル検出部33で検出された信号
レベルが所定の基準値以上になったときのみ係数制御部
19での動作を許可することにより、巡回部17におけ
る信号の発散を抑制し、適応型IIRディジタルフィル
タ16において、安定なフィルタ係数更新を実現するこ
とができる。さらにレベル検出部33で検出された信号
レベルが所定の基準値以上になったときのみ、係数制御
部19が動作するので、ランダム音だけでなく周期的な
信号に対しても、巡回部17でキャンセルされることな
く、適切な消音処理を施すことができる。
施例の場合と同様、レベル検出部33で検出された信号
レベルが所定の基準値以上になったときのみ係数制御部
19での動作を許可することにより、巡回部17におけ
る信号の発散を抑制し、適応型IIRディジタルフィル
タ16において、安定なフィルタ係数更新を実現するこ
とができる。さらにレベル検出部33で検出された信号
レベルが所定の基準値以上になったときのみ、係数制御
部19が動作するので、ランダム音だけでなく周期的な
信号に対しても、巡回部17でキャンセルされることな
く、適切な消音処理を施すことができる。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る適応型
IIRデジタルフィルタを用いた能動制御装置にあって
は、請求項1に記載の発明によれば、前記係数制御部が
フィルタの係数更新を並列して行うことにより、前記巡
回部における信号の発散を防止することができ、適応型
IIRデジタルフィルタの安定なフィルタ係数の更新を
実現することができる。
IIRデジタルフィルタを用いた能動制御装置にあって
は、請求項1に記載の発明によれば、前記係数制御部が
フィルタの係数更新を並列して行うことにより、前記巡
回部における信号の発散を防止することができ、適応型
IIRデジタルフィルタの安定なフィルタ係数の更新を
実現することができる。
【0075】また、請求項2に記載の発明によれば、適
応型IIRデジタルフィルタの前記非巡回部のフィルタ
の係数更新については、前記巡回部の出力を入力信号と
するFIRデジタルフィルタの係数更新に帰着できるた
め、前記非巡回部のフィルタ係数更新については、その
安定性、および収束性が保証される。さらに、数8、数
9を用いたフィルタ係数の更新を行う場合、本構成では
数8に相当する計算は、前段の前記巡回部ですでになさ
れており、改めて計算する必要がなく、計算量の削減、
あるいは回路規模の縮小化を図ることができる。
応型IIRデジタルフィルタの前記非巡回部のフィルタ
の係数更新については、前記巡回部の出力を入力信号と
するFIRデジタルフィルタの係数更新に帰着できるた
め、前記非巡回部のフィルタ係数更新については、その
安定性、および収束性が保証される。さらに、数8、数
9を用いたフィルタ係数の更新を行う場合、本構成では
数8に相当する計算は、前段の前記巡回部ですでになさ
れており、改めて計算する必要がなく、計算量の削減、
あるいは回路規模の縮小化を図ることができる。
【0076】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
前記第2の係数制御部によるフィルタ係数更新動作を、
前記レベル検出部で検出された信号レベルが所定の基準
値以上になったとき許可することにより、前記巡回部に
おける信号の発散を抑止することができ、安定なフィル
タ係数の更新を実現することができる。さらに、前記レ
ベル検出部で検出された信号レベルが所定の基準以上に
なったときのみ、前記第2の係数制御部が動作するの
で、周期的な信号に対しても、前記巡回部でキャンセル
されることがなく、適切な処理を可能にする。
前記第2の係数制御部によるフィルタ係数更新動作を、
前記レベル検出部で検出された信号レベルが所定の基準
値以上になったとき許可することにより、前記巡回部に
おける信号の発散を抑止することができ、安定なフィル
タ係数の更新を実現することができる。さらに、前記レ
ベル検出部で検出された信号レベルが所定の基準以上に
なったときのみ、前記第2の係数制御部が動作するの
で、周期的な信号に対しても、前記巡回部でキャンセル
されることがなく、適切な処理を可能にする。
【図1】本発明に係る適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置としての消音装置の第1実施例を
示した構成図である。
を用いた能動制御装置としての消音装置の第1実施例を
示した構成図である。
【図2】本発明に係る適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置としての消音装置の第2の実施例
を示した構成図である。
を用いた能動制御装置としての消音装置の第2の実施例
を示した構成図である。
【図3】本発明に係る適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置としての消音装置の第3の実施例
を示した構成図をである。
を用いた能動制御装置としての消音装置の第3の実施例
を示した構成図をである。
【図4】本発明に係る適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置の第4の実施例を示した構成図で
ある。
を用いた能動制御装置の第4の実施例を示した構成図で
ある。
【図5】本発明に係る適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置の第5の実施例を示した構成図で
ある。
を用いた能動制御装置の第5の実施例を示した構成図で
ある。
【図6】本発明に係る適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置としての消音装置の第6の実施例
を示した構成図である。
を用いた能動制御装置としての消音装置の第6の実施例
を示した構成図である。
【図7】本発明に係る適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置としての消音装置の第7の実施例
を示した構成図である。
を用いた能動制御装置としての消音装置の第7の実施例
を示した構成図である。
【図8】本発明に係る適応型IIRディジタルフィルタ
を用いた能動制御装置としての消音装置の第8の実施例
を示した構成図である。
を用いた能動制御装置としての消音装置の第8の実施例
を示した構成図である。
【図9】IIRディジタルフィルタの直接型の構成を示
した回路図である。
した回路図である。
【図10】従来の適応型IIRディジタルフィルタを用
いた能動制御装置を示した回路図である。
いた能動制御装置を示した回路図である。
【図11】従来の適応型IIRディジタルフィルタを用
いた能動制御装置としての消音装置を示した概略ブロッ
ク図である。
いた能動制御装置としての消音装置を示した概略ブロッ
ク図である。
【図12】従来の適応型IIRディジタルフィルタを用
いた能動制御装置を示した回路図である。
いた能動制御装置を示した回路図である。
16 適応型IIRディジタルフィルタ 17 巡回部 18 非巡回部 19 係数制御部 20 係数制御部 21 係数制御部 32 レベル検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日吉 孝蔵 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10K 11/178
Claims (3)
- 【請求項1】 信号処理手段に適応型IIR(Infinite
Impulse Response)デジタルフィルタを用いた能動
制御装置において、 前記適応型IIRデジタルフィルタの出力信号によって
制御される対象の応答と希望応答との間の誤差信号を最
小にするように前記適応型IIRデジタルフィルタの巡
回部及び非巡回部のフィルタ係数を更新する第1の係数
制御部と、前記適応型IIRデジタルフィルタの出力信
号、もしくは前記巡回部の出力信号が入力されてその信
号レベルを最小にするように前記巡回部のフィルタ係数
を更新する第2の係数制御部とを備え、前記巡回部のフ
ィルタ係数の更新が前記第1の係数制御部と第2の係数
制御部とにより司られるように構成されていることを特
徴とする適応型IIRデジタルフィルタを用いた能動制
御装置。 - 【請求項2】 信号処理手段に適応型IIRデジタルフ
ィルタを用いた能動制御装置において、 前記適応型IIRデジタルフィルタの巡回部が非巡回部
の前段に接続され、該非巡回部の出力信号と前記適応型
IIRデジタルフィルタの出力信号とによって制御され
る対象の応答と希望応答との間の誤差信号を入力とする
前記巡回部に対するフィルタ係数の適応制御部と、前記
巡回部の出力信号と前記誤差信号とを入力とする前記非
巡回部に対するフィルタ係数の適応制御部とを備えてい
ることを特徴とする適応型IIRデジタルフィルタを用
いた能動制御装置。 - 【請求項3】 信号処理手段に適応型IIRデジタルフ
ィルタを用いた能動制御装置において、 前記適応型IIRデジタルフィルタの出力信号によって
制御される対象の応答と希望応答との間の誤差信号を最
小にするようにフィルタ係数を更新する第1の係数制御
部と、前記適応型IIRデジタルフィルタの出力信号、
もしくはその巡回部の出力信号が入力されてその信号レ
ベルを最小にするようにフィルタ係数を更新する第2の
係数制御部と、前記適応型IIRデジタルフィルタの出
力信号、もしくはその巡回部の信号が入力されてその信
号レベルを検出するレベル検出部とを備え、 前記巡回部のフィルタ係数の更新が前記第1の係数制御
部と第2の係数制御部とにより司られ、前記第2の係数
制御部によるフィルタ係数更新動作が、前記レベル検出
部で検出された信号レベルに応じて許可されるように構
成されていることを特徴とする適応型IIRデジタルフ
ィルタを用いた能動制御装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4178751A JP2989379B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 適応型iirディジタルフィルタを用いた能動制御装置 |
| EP93110805A EP0578212B1 (en) | 1992-07-07 | 1993-07-06 | Active control apparatus with an adaptive digital filter |
| US08/086,133 US5337366A (en) | 1992-07-07 | 1993-07-06 | Active control apparatus using adaptive digital filter |
| DE69328851T DE69328851T2 (de) | 1992-07-07 | 1993-07-06 | Aktive Regelungsvorrichtung mit einem adaptiven Digitalfilter |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4178751A JP2989379B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 適応型iirディジタルフィルタを用いた能動制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0628011A JPH0628011A (ja) | 1994-02-04 |
| JP2989379B2 true JP2989379B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=16053959
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4178751A Expired - Fee Related JP2989379B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 適応型iirディジタルフィルタを用いた能動制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2989379B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0844375A (ja) * | 1994-07-29 | 1996-02-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 騒音消去装置及び騒音消去方法 |
| JP2012070604A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | On Semiconductor Trading Ltd | モータ駆動回路 |
| CN103869702B (zh) * | 2014-03-13 | 2016-04-06 | 大连理工大学 | 一种柔性悬臂梁结构的振颤主动控制方法 |
-
1992
- 1992-07-07 JP JP4178751A patent/JP2989379B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0628011A (ja) | 1994-02-04 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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