JP2989862B2 - モノクローナル抗体 - Google Patents
モノクローナル抗体Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/08—Immunoglobulins [IG], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
- C07K16/10—RNA viruses
- C07K16/112—Retroviridae (F), e.g. leukemia viruses
- C07K16/114—Lentivirus (G), e.g. human immunodeficiency virus [HIV], feline immunodeficiency virus [FIV] or simian immunodeficiency virus [SIV]
- C07K16/1145—Env proteins, e.g. gp41, gp110/120, gp160, V3, principal neutralising domain [PND] or CD4-binding site
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はウイルス感染の予防、治療、あるいは診断に
有用な、並びに生化学及び組織学の研究に有用な新規物
質を提供する免疫学的技術に関する。より詳しくは、後
天性免疫不全症候群(エイズ)の原因ウイルスと認めら
れるヒト免疫不全ウイルス(HIV)を実質的に中和する
能力を有するモノクローナル抗体及び該抗体を分泌する
ハイブリドーマに関する。
有用な、並びに生化学及び組織学の研究に有用な新規物
質を提供する免疫学的技術に関する。より詳しくは、後
天性免疫不全症候群(エイズ)の原因ウイルスと認めら
れるヒト免疫不全ウイルス(HIV)を実質的に中和する
能力を有するモノクローナル抗体及び該抗体を分泌する
ハイブリドーマに関する。
技術背景 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、後天性免疫不全症
候群(エイズ)およびエイズ関連症候群(ARC)等の一
連の疾患の原因であるヒトレトロウイルスである。よく
知られているように、HIVのプロトタイプはヒトT細胞
リンパ球趨向生ウイルス−III(Human T−Lymphotropic
Virus Type III;HTLV−III)とリンパ腫症関連ウイル
ス(Lymphadenopathy Associated Virus;LAV)とであ
る。今日、これらの疾患は世界的に問題となっている
が、これらに有効なワクチンや治療法はまだ提供されて
いない。
候群(エイズ)およびエイズ関連症候群(ARC)等の一
連の疾患の原因であるヒトレトロウイルスである。よく
知られているように、HIVのプロトタイプはヒトT細胞
リンパ球趨向生ウイルス−III(Human T−Lymphotropic
Virus Type III;HTLV−III)とリンパ腫症関連ウイル
ス(Lymphadenopathy Associated Virus;LAV)とであ
る。今日、これらの疾患は世界的に問題となっている
が、これらに有効なワクチンや治療法はまだ提供されて
いない。
エイズに関連する最も特徴的な血液学的異常は、細胞
表面にCD4抗原を持つヘルパー/インデューサーTリン
パ球の機能的及び量的欠損である。HIVの起こす免疫不
全は、感染している宿主(ヒト)の生体防御機構に様々
な障害を起こし、例えば、カリニ肺炎のような日和見感
染やカポジ肉腫のような通常では観られにくい悪性腫瘍
を高発させる。HIVによる免疫不全は、進行性、非可逆
的で、死亡率はきわめて高く、数年間におそらく100%
に達すると言われている。
表面にCD4抗原を持つヘルパー/インデューサーTリン
パ球の機能的及び量的欠損である。HIVの起こす免疫不
全は、感染している宿主(ヒト)の生体防御機構に様々
な障害を起こし、例えば、カリニ肺炎のような日和見感
染やカポジ肉腫のような通常では観られにくい悪性腫瘍
を高発させる。HIVによる免疫不全は、進行性、非可逆
的で、死亡率はきわめて高く、数年間におそらく100%
に達すると言われている。
HIVがT細胞に感染する第1段階において、ウイルス
粒子の感染の場合、レセプターであるCD4抗原に対する
ウイルス粒子の結合が起こる。その一方でHIVはまた、
細胞感染によっても感染を拡大していく。すなわち、既
に感染している細胞と非感染細胞とが細胞融合を起こ
し、特に脳やリンパ節等の臓器において、合胞体(多核
巨大細胞)形成を起こす。このような合胞体形成は、試
験管内の実験系でも観察されている。CD4陽性の細胞が
欠損する原因は、HIVの感染したT細胞がHIVの起こす細
胞障害効果を受け易いことによると言われている。
粒子の感染の場合、レセプターであるCD4抗原に対する
ウイルス粒子の結合が起こる。その一方でHIVはまた、
細胞感染によっても感染を拡大していく。すなわち、既
に感染している細胞と非感染細胞とが細胞融合を起こ
し、特に脳やリンパ節等の臓器において、合胞体(多核
巨大細胞)形成を起こす。このような合胞体形成は、試
験管内の実験系でも観察されている。CD4陽性の細胞が
欠損する原因は、HIVの感染したT細胞がHIVの起こす細
胞障害効果を受け易いことによると言われている。
HIVはこのヘルパー/インデューサーT細胞群のみに
感染するのではなく、単球/マクロファージ群にも感染
することが知られている。また、ほとんどの単球/マク
ロファージ群と一部のT細胞とは、HIVの起こす細胞障
害効果に対して抵抗性を示し、長時間ウイルスを保有
し、ウイルスを産生し続けることも知られている。
感染するのではなく、単球/マクロファージ群にも感染
することが知られている。また、ほとんどの単球/マク
ロファージ群と一部のT細胞とは、HIVの起こす細胞障
害効果に対して抵抗性を示し、長時間ウイルスを保有
し、ウイルスを産生し続けることも知られている。
また、HIVに感染したヒトの血清中にHIVに対する抗体
が存在するが、一般にその中和活性は低いことが知られ
ている(Weiss et al.,Nature,316,p.69−72(198
5))。
が存在するが、一般にその中和活性は低いことが知られ
ている(Weiss et al.,Nature,316,p.69−72(198
5))。
HIVの構造蛋白抗原として、コア(gag)抗原と外皮膜
(envelope)抗原の存在がよく知られている。HIVの外
皮膜は160キロダルトンの前駆体糖蛋白(gp160)とそれ
が切断されてできる120キロダルトン(gp120)と41キロ
ダルトン(gp41)のウイルス粒子に存在する膜糖蛋白と
を含んでいる。その中で、gp120は次の観点から重要性
が高い。
(envelope)抗原の存在がよく知られている。HIVの外
皮膜は160キロダルトンの前駆体糖蛋白(gp160)とそれ
が切断されてできる120キロダルトン(gp120)と41キロ
ダルトン(gp41)のウイルス粒子に存在する膜糖蛋白と
を含んでいる。その中で、gp120は次の観点から重要性
が高い。
(1)gp120またはgp120由来のある種の断片で実験動物
を免疫すると、ポリクローン性中和抗体が得られる。こ
のことは、gp120が少なくともウイルス中和能力を有す
る抗体の標的分子の一つであることを意味する(Lasky
et al.,Science,233,p.209−212(1986)。
を免疫すると、ポリクローン性中和抗体が得られる。こ
のことは、gp120が少なくともウイルス中和能力を有す
る抗体の標的分子の一つであることを意味する(Lasky
et al.,Science,233,p.209−212(1986)。
(2)HIVの感染の第1段階において、gp120はウイルス
レセプターであるCD4分子と結合する。このことは、gp1
20がHIVの感染にとって最も重要な分子であることを意
味する(McDougal et al.,Science 231,p.382−385(19
86))。
レセプターであるCD4分子と結合する。このことは、gp1
20がHIVの感染にとって最も重要な分子であることを意
味する(McDougal et al.,Science 231,p.382−385(19
86))。
(3)HIVによる合胞体形成、すなわちHIVの細胞間(ce
ll−to−cell)感染は、gp120と非感染細胞のCD4分子と
の直接的相互作用によって生じる(Lifson et al.,Natu
re,323,p.725−728(1985))。
ll−to−cell)感染は、gp120と非感染細胞のCD4分子と
の直接的相互作用によって生じる(Lifson et al.,Natu
re,323,p.725−728(1985))。
HTLV−IIIやLAVの構成蛋白に対する種々のモノクロー
ナル抗体、例えば、ウイルスの内部にあるコア抗原の一
つである。p24にに対するもの(Veronese F.D.,Proc.Na
tl.Acad.Sci.,U.S.A.82,p.5199−5202(1985))、ウイ
ルスの逆転写酵素をコードしているpol遺伝子産物に対
するもの(Veronese F.D.,Science,231,p.1289−1291
(1986))、及び外皮膜のもう一つの構成蛋白であるgp
41に対するもの(Veronese F.D.,Science,229,p.1402−
1405(1985))が知られている。しかしながら、これら
の公知のモノクローナル抗体の中にはエイズの治療や予
防に重要なgp120抗原に反応するものはない。それどこ
ろか、精製されたLAVで免疫してもgp120抗原を効果的に
中和する能力を持つモノクローナル抗体は得られなかっ
たという報告もある(Chassange J.et al.,J.Immunol.1
36,p.1442−1445(1985))。
ナル抗体、例えば、ウイルスの内部にあるコア抗原の一
つである。p24にに対するもの(Veronese F.D.,Proc.Na
tl.Acad.Sci.,U.S.A.82,p.5199−5202(1985))、ウイ
ルスの逆転写酵素をコードしているpol遺伝子産物に対
するもの(Veronese F.D.,Science,231,p.1289−1291
(1986))、及び外皮膜のもう一つの構成蛋白であるgp
41に対するもの(Veronese F.D.,Science,229,p.1402−
1405(1985))が知られている。しかしながら、これら
の公知のモノクローナル抗体の中にはエイズの治療や予
防に重要なgp120抗原に反応するものはない。それどこ
ろか、精製されたLAVで免疫してもgp120抗原を効果的に
中和する能力を持つモノクローナル抗体は得られなかっ
たという報告もある(Chassange J.et al.,J.Immunol.1
36,p.1442−1445(1985))。
エイズウイルスを効果的に中和する能力を有し、エイ
ズの予防や診断に役立つモノクローナル抗体を得るため
に種々の試みがなされた。
ズの予防や診断に役立つモノクローナル抗体を得るため
に種々の試みがなされた。
合成ペプチドを免疫源として、gp120抗原に反応する
モノクローナル抗体を得たこと、この抗体に認識される
エピトープは、HIVの外皮膜のアミノ酸配列の第503−53
2番目以内にあることが報告された(Chanh T.C.et al.,
Eur.J.Immunol.16,p.1455−1468(1986))。しかし、
報告されたこの抗体の結合活性は、ウエスターン・ブロ
ット法によっても、細胞表面の蛍光染色法によっても弱
かった。さらに、この報告にはモノクローナル抗体の中
和能力の存在の証明が記載されていない。
モノクローナル抗体を得たこと、この抗体に認識される
エピトープは、HIVの外皮膜のアミノ酸配列の第503−53
2番目以内にあることが報告された(Chanh T.C.et al.,
Eur.J.Immunol.16,p.1455−1468(1986))。しかし、
報告されたこの抗体の結合活性は、ウエスターン・ブロ
ット法によっても、細胞表面の蛍光染色法によっても弱
かった。さらに、この報告にはモノクローナル抗体の中
和能力の存在の証明が記載されていない。
上述のような状況の中で、本件発明者等はHTLV−IIIB
株のgp120と結合し、該ウイルスを強力に中和する能力
を有するモノクローナル抗体(0.5β)を作製し、既に
報告している(Matsushita et al.,J.Virology,62,p.21
07−2114(1988))。しかしながら、該0.5β抗体はHTL
V−IIIB株を中和することはできるが、疫学上多いとさ
れるHTLV−IIIMN株を中和することはできない。
株のgp120と結合し、該ウイルスを強力に中和する能力
を有するモノクローナル抗体(0.5β)を作製し、既に
報告している(Matsushita et al.,J.Virology,62,p.21
07−2114(1988))。しかしながら、該0.5β抗体はHTL
V−IIIB株を中和することはできるが、疫学上多いとさ
れるHTLV−IIIMN株を中和することはできない。
現在まで、疫学上多いとみなされるこのHTLV−IIIMN
株のgp120と結合し、これを実質的に中和するモノクロ
ーナル抗体は得られていない。本発明は発明者の調製し
たモノクローナル抗体がHTLV−IIIMNの外皮膜抗原gp120
と結合し、該ウイルスを実質的に中和することができる
という知見に基づいている。
株のgp120と結合し、これを実質的に中和するモノクロ
ーナル抗体は得られていない。本発明は発明者の調製し
たモノクローナル抗体がHTLV−IIIMNの外皮膜抗原gp120
と結合し、該ウイルスを実質的に中和することができる
という知見に基づいている。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、HIVを実質的に中和する能力を有す
るモノクローナル抗体及び該抗体を産生する能力を持つ
ハイブリドーマを提供することにある。
るモノクローナル抗体及び該抗体を産生する能力を持つ
ハイブリドーマを提供することにある。
ここに、中和という用語はHIV粒子の感染(cell free
infection)阻止及び/またはgp120とCD4との相互作用
によってHIV感染細胞と非感染細胞との間で起こる合胞
体形成の様な細胞間感染(cell−to−cell infection)
の阻止を意味する。
infection)阻止及び/またはgp120とCD4との相互作用
によってHIV感染細胞と非感染細胞との間で起こる合胞
体形成の様な細胞間感染(cell−to−cell infection)
の阻止を意味する。
課題を解決するための手段 本発明により、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の外皮
膜にある分子量約12万ダルトンの糖蛋白質抗原と結合し
て上記ウイルスを実質的に中和する能力を有するモノク
ローナル抗体またはその断片が提供される。
膜にある分子量約12万ダルトンの糖蛋白質抗原と結合し
て上記ウイルスを実質的に中和する能力を有するモノク
ローナル抗体またはその断片が提供される。
以下、本発明のモノクローナル抗体及びその調製法に
ついて概説する。本発明に基づくモノクローナル抗体は
HTLV−IIIMN株の外皮膜糖蛋白質gp120を認識し、該ウイ
ルスを中和する。このモノクローナル抗体は、例えばマ
ウス、モルモット、ウサギのような哺乳動物を適当なHT
LV−IIIMN産生細胞から得られるウイルス粒子もしくは
精製外皮膜糖蛋白質gp120、もしくは遺伝子組換え技術
を用いて調製される組換えペプチド、好ましくはgp120
のアミノ酸配列第247−370に対応する組換えペプチド、
もしくは該ウイルス蛋白のアミノ酸配列に基づいて調製
される好適な合成ペプチド、好ましくはgp120のアミノ
酸配列第303−325に対応する合成ペプチドで免疫し、得
られた脾臓細胞を例えば、マウスのミエローマ細胞と融
合させ、得られたハイブリドーマから、精製外皮膜糖蛋
白質gp120、もしくは前記組換えペプチド、もしくは前
記合成ペプチドに反応する細胞を選択し、該細胞を培養
することによって、調製することができる。
ついて概説する。本発明に基づくモノクローナル抗体は
HTLV−IIIMN株の外皮膜糖蛋白質gp120を認識し、該ウイ
ルスを中和する。このモノクローナル抗体は、例えばマ
ウス、モルモット、ウサギのような哺乳動物を適当なHT
LV−IIIMN産生細胞から得られるウイルス粒子もしくは
精製外皮膜糖蛋白質gp120、もしくは遺伝子組換え技術
を用いて調製される組換えペプチド、好ましくはgp120
のアミノ酸配列第247−370に対応する組換えペプチド、
もしくは該ウイルス蛋白のアミノ酸配列に基づいて調製
される好適な合成ペプチド、好ましくはgp120のアミノ
酸配列第303−325に対応する合成ペプチドで免疫し、得
られた脾臓細胞を例えば、マウスのミエローマ細胞と融
合させ、得られたハイブリドーマから、精製外皮膜糖蛋
白質gp120、もしくは前記組換えペプチド、もしくは前
記合成ペプチドに反応する細胞を選択し、該細胞を培養
することによって、調製することができる。
このハイブリドーマの調製に関しては、KohlerとMils
teinの方法(Nature 256,p.495(1975))を基に行な
う。抗原として用いるウイルス粒子もしくは外皮膜糖蛋
白質gp120は、ショ糖密度勾配遠心法によって調製したH
TLV−IIIMN産生細胞、例えばH9/HTLV−IIIMNに由来する
もの、遺伝子組換え技術を用いて調製される組換えペプ
チド、あるいは該ウイルス蛋白のアミノ酸配列に基づい
て調製される合成ペプチドが好適に用いられるが、他の
方法で得られる免疫用抗原も同様に使用することができ
る。免疫用マウスとしては、BALB/c系マウス、BALB/c系
マウスと他系マウスとのF1マウスなどが用いられる。免
疫はマウス1匹(4〜8週齢、20〜30g)に対して抗原2
0〜200μgを用いて2〜3週間ごとに3〜6回行なう。
なお、マウスの飼育及び脾臓細胞の採取は常法に従う。
teinの方法(Nature 256,p.495(1975))を基に行な
う。抗原として用いるウイルス粒子もしくは外皮膜糖蛋
白質gp120は、ショ糖密度勾配遠心法によって調製したH
TLV−IIIMN産生細胞、例えばH9/HTLV−IIIMNに由来する
もの、遺伝子組換え技術を用いて調製される組換えペプ
チド、あるいは該ウイルス蛋白のアミノ酸配列に基づい
て調製される合成ペプチドが好適に用いられるが、他の
方法で得られる免疫用抗原も同様に使用することができ
る。免疫用マウスとしては、BALB/c系マウス、BALB/c系
マウスと他系マウスとのF1マウスなどが用いられる。免
疫はマウス1匹(4〜8週齢、20〜30g)に対して抗原2
0〜200μgを用いて2〜3週間ごとに3〜6回行なう。
なお、マウスの飼育及び脾臓細胞の採取は常法に従う。
ミエローマ細胞としては、MOPC−21NS(Nature 256,p
495(1975)),SP2/0−Ag14(Nature,276,p.269(197
9)),p3X63Ag8−U1(Eur.J.Immunol.6,p.511(197
6)),p3X63−Ag8(Nature,256,p.495(1975)),p3X63
−Ag8.653(J.Immunol.123,p.1548(1979))等が好適
に用いられる。脾臓細胞とミエローマ細胞は1対1〜10
対1の割合で混合し、融合はNaC1(約0.85%)、ジメチ
ルスルホキシド(10〜20%(v/v))および分子量1,000
〜6,000のポリエチレングリコールを含有するリン酸緩
衝液(pH7.2〜7.4)中で行なう。融合は両細胞の混合物
を35〜37℃で1〜5分間インキュベートすることによっ
て行なう。融合細胞(ハイブリドーマ)の選択は、ヒポ
キサンチン(1.3〜1.4mg/dl),アミノプテリン(18〜2
0μg/dl),チミジン(375〜4,000μg/dl),ストレプ
トマイシン(50〜100μg/m),ペニシリン(50〜100
単位/m),グルタミン(3.5〜4.0g/),牛胎児血清
(10〜20%)を含有する基礎培地を用い、生育してくる
細胞として選択する。基礎培地としては、動物細胞の培
養に一般に使用されているRPMI1640培地、EagleのMEM培
地などが用いられる。融合細胞のクローン化は限界希釈
法にて少なくとも3回繰り返して行なう。
495(1975)),SP2/0−Ag14(Nature,276,p.269(197
9)),p3X63Ag8−U1(Eur.J.Immunol.6,p.511(197
6)),p3X63−Ag8(Nature,256,p.495(1975)),p3X63
−Ag8.653(J.Immunol.123,p.1548(1979))等が好適
に用いられる。脾臓細胞とミエローマ細胞は1対1〜10
対1の割合で混合し、融合はNaC1(約0.85%)、ジメチ
ルスルホキシド(10〜20%(v/v))および分子量1,000
〜6,000のポリエチレングリコールを含有するリン酸緩
衝液(pH7.2〜7.4)中で行なう。融合は両細胞の混合物
を35〜37℃で1〜5分間インキュベートすることによっ
て行なう。融合細胞(ハイブリドーマ)の選択は、ヒポ
キサンチン(1.3〜1.4mg/dl),アミノプテリン(18〜2
0μg/dl),チミジン(375〜4,000μg/dl),ストレプ
トマイシン(50〜100μg/m),ペニシリン(50〜100
単位/m),グルタミン(3.5〜4.0g/),牛胎児血清
(10〜20%)を含有する基礎培地を用い、生育してくる
細胞として選択する。基礎培地としては、動物細胞の培
養に一般に使用されているRPMI1640培地、EagleのMEM培
地などが用いられる。融合細胞のクローン化は限界希釈
法にて少なくとも3回繰り返して行なう。
ハイブリドーマを通常の動物細胞の培養と同様にして
培養すれば、その結果培地中に本発明の抗体を得ること
ができる。例えば、2〜5×106のハイブリドーマをス
トレプトマイシン(50〜100μg/m),ペニシリン(50
〜100単位/m),グルタミン(3.5〜4.0g/),牛胎
児血清(10〜20%)を含有するRPMI 1640培地10〜20m
を用い、フラスコ内で5%CO2存在下、35〜37℃,3〜7
日間培養することによって培養液中に抗体が分泌、蓄積
される。また、該ハイブリドーマをプリスタン処理のヌ
ードマウスまたはBALB/cマウスの腹腔内に移植して増殖
させることにより腹水中に本発明の抗体を蓄積させるこ
とができる。すなわち、これらのマウス腹腔内にプリス
タン0.5〜1mを接種し、その後2〜3週目に腹腔に5
×106〜1×107個のハイブリドーマを移植する。通常7
〜10日後に腹水が蓄積し、これを採取する。培養物およ
び腹水中のモノクローナル抗体はアフィゲルプロテイン
A MAPS−IIキット(BIO−RAD社)を用いたアフィニティ
ークロマトグラフィーの手段等により精製される。
培養すれば、その結果培地中に本発明の抗体を得ること
ができる。例えば、2〜5×106のハイブリドーマをス
トレプトマイシン(50〜100μg/m),ペニシリン(50
〜100単位/m),グルタミン(3.5〜4.0g/),牛胎
児血清(10〜20%)を含有するRPMI 1640培地10〜20m
を用い、フラスコ内で5%CO2存在下、35〜37℃,3〜7
日間培養することによって培養液中に抗体が分泌、蓄積
される。また、該ハイブリドーマをプリスタン処理のヌ
ードマウスまたはBALB/cマウスの腹腔内に移植して増殖
させることにより腹水中に本発明の抗体を蓄積させるこ
とができる。すなわち、これらのマウス腹腔内にプリス
タン0.5〜1mを接種し、その後2〜3週目に腹腔に5
×106〜1×107個のハイブリドーマを移植する。通常7
〜10日後に腹水が蓄積し、これを採取する。培養物およ
び腹水中のモノクローナル抗体はアフィゲルプロテイン
A MAPS−IIキット(BIO−RAD社)を用いたアフィニティ
ークロマトグラフィーの手段等により精製される。
得られたモノクローナル抗体は、HTLV−IIIMN株に由
来するgp120上のエピトープを認識し、さらに該ウイル
スを実質的に中和し得ることが明らかになった。詳細に
は以下の性状を有している。
来するgp120上のエピトープを認識し、さらに該ウイル
スを実質的に中和し得ることが明らかになった。詳細に
は以下の性状を有している。
(a)IgG,κに分類され、 (b)HTLV−IIIMNの分子量12万ダルトンの糖蛋白質抗
原(gp120)と結合する能力を有し、 (c)HTLV−IIIMNのgp120のアミノ酸配列の第303〜325
番目(YNKRKRIHIGPGRAFYTTKNIIG)に存在する少なくと
も一つのエピトープを認識する能力を有し、 (d)HTLV−IIIMN粒子の表面に結合することにより、
ウイルス粒子がCD4陽性細胞に感染することを阻止する
能力を有し、 (e)HTLV−IIIMNに感染した細胞の表面に結合するこ
とによって、感染細胞と非感染細胞とにより、誘発され
る合胞体形成を阻止する能力を有する。
原(gp120)と結合する能力を有し、 (c)HTLV−IIIMNのgp120のアミノ酸配列の第303〜325
番目(YNKRKRIHIGPGRAFYTTKNIIG)に存在する少なくと
も一つのエピトープを認識する能力を有し、 (d)HTLV−IIIMN粒子の表面に結合することにより、
ウイルス粒子がCD4陽性細胞に感染することを阻止する
能力を有し、 (e)HTLV−IIIMNに感染した細胞の表面に結合するこ
とによって、感染細胞と非感染細胞とにより、誘発され
る合胞体形成を阻止する能力を有する。
すなわち、本発明によるモノクローナル抗体は合胞体
形成のような細胞間感染(cell−to−cell infection)
及び/またはHTLV−IIIMNの感染(cell free infectio
n)を強力に阻止できることが明らかになった。従っ
て、本発明によるモノクローナル抗体をエイズの予防及
び治療に用いることができる。また、ヒト宿主における
エイズウイルスの増殖の抑制にも有用である。本発明に
よるモノクローナル抗体はHTLV−IIIMNに対して強い中
和活性を有しているので、非感染T細胞への該ウイルス
の感染を予防することができる。
形成のような細胞間感染(cell−to−cell infection)
及び/またはHTLV−IIIMNの感染(cell free infectio
n)を強力に阻止できることが明らかになった。従っ
て、本発明によるモノクローナル抗体をエイズの予防及
び治療に用いることができる。また、ヒト宿主における
エイズウイルスの増殖の抑制にも有用である。本発明に
よるモノクローナル抗体はHTLV−IIIMNに対して強い中
和活性を有しているので、非感染T細胞への該ウイルス
の感染を予防することができる。
なお、本発明のモノクローナル抗体を産生するハイブ
リドーマは工業技術院微生物工業技術研究所(微工研)
に受託番号第11472号(FERM P−11472)及び受託番号第
11594号(FERM P−11594)として寄託されている。
リドーマは工業技術院微生物工業技術研究所(微工研)
に受託番号第11472号(FERM P−11472)及び受託番号第
11594号(FERM P−11594)として寄託されている。
以下、本発明の理解を深めるために実施例に沿って説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
実施例1 モノクローナル抗体の調製 抗原の調製 (1)合成ペプチド HTLV−IIIMN株外皮膜糖蛋白質gp120のアミノ酸配列第
303〜325番目に対応する合成ペプチド(YNKRKRIHIGPGRA
FYTTKNIIG)を免疫抗原及びアッセイ用抗原として使用
した。
303〜325番目に対応する合成ペプチド(YNKRKRIHIGPGRA
FYTTKNIIG)を免疫抗原及びアッセイ用抗原として使用
した。
該ペプチドの化学合成にはABI430Aペプチドシンセサ
イザー(アプライドバイオシステム社)を用いた。その
結果、粗生成物が得られ、TFMSA法によりレジンからペ
プチドを切り出した後、逆相HPLCによる精製を行なっ
た。逆相HPLCによる精製を3回繰り返し、得られたピー
ク画分を集め、アミノ酸分析を行なった結果、HTLV−II
IMN株のアミノ酸組成と一致したことより、所望の上記
配列を有するHTLV−IIIMN株gp120の合成ペプチドと断定
した。
イザー(アプライドバイオシステム社)を用いた。その
結果、粗生成物が得られ、TFMSA法によりレジンからペ
プチドを切り出した後、逆相HPLCによる精製を行なっ
た。逆相HPLCによる精製を3回繰り返し、得られたピー
ク画分を集め、アミノ酸分析を行なった結果、HTLV−II
IMN株のアミノ酸組成と一致したことより、所望の上記
配列を有するHTLV−IIIMN株gp120の合成ペプチドと断定
した。
次に得られた合成ペプチド(SP−1)を凍結乾燥し、
免疫用担体としてのKLH(キーホールリンペットヘモシ
アニン)と結合させ、ペプチド−KLHコンジュゲートを
作製した。まず、上記ペプチド10mgを10mMPBS(pH7.0)
2mに溶解し、MBS型架橋剤のジメチルホルムアミド溶
液(40mg/100μ)を添加して室温で30分間攪はんし
た。次に反応液をジクロメタン2mで3回洗浄し、得ら
れた水層を分取した(溶液A)。一方、KLH20mgを0.2M
Tris−HCl(pH8.6 8MUrea)5mに溶解し、DTTを添加し
て室温で1時間攪はんした。反応液に10%トリクロロ酢
酸3mを加え、沈澱物を吸引過し、蒸留水2mで洗浄
した後、20mM NaPB(pH7.0 6MUrea)5mに溶解した
(溶液B)。
免疫用担体としてのKLH(キーホールリンペットヘモシ
アニン)と結合させ、ペプチド−KLHコンジュゲートを
作製した。まず、上記ペプチド10mgを10mMPBS(pH7.0)
2mに溶解し、MBS型架橋剤のジメチルホルムアミド溶
液(40mg/100μ)を添加して室温で30分間攪はんし
た。次に反応液をジクロメタン2mで3回洗浄し、得ら
れた水層を分取した(溶液A)。一方、KLH20mgを0.2M
Tris−HCl(pH8.6 8MUrea)5mに溶解し、DTTを添加し
て室温で1時間攪はんした。反応液に10%トリクロロ酢
酸3mを加え、沈澱物を吸引過し、蒸留水2mで洗浄
した後、20mM NaPB(pH7.0 6MUrea)5mに溶解した
(溶液B)。
溶液Aと溶液Bとを室温にて3時間混合攪はんし、反
応生成物を透析した後、凍結乾燥した。
応生成物を透析した後、凍結乾燥した。
以上のようにしてHTLV−IIIMN株gp120合成ペプチド及
びペプチド−KLHコンジュゲートを調製し、免疫用抗原
及びアッセイ用抗原として用いた。
びペプチド−KLHコンジュゲートを調製し、免疫用抗原
及びアッセイ用抗原として用いた。
(2)HTLV−IIIMN産生細胞の培養及びHTLV−IIIMN粒子
の調製 HTLV−IIIMN産生細胞はH9/HTLV−IIIMNを使用した。R
PMI 1640を基礎培地とし、これに20%FCS(牛胎児血
清)、2mM L−グルタミンを添加し50単位で調製し
た。36のスピナーフラスコ、培養コントローラ(和研
薬工業社製)によりH9/HTLV−IIIMNを培養し、細胞浮遊
液を3,000rpm、5分間遠心処理することにより培養上清
を調製した。ウイルス粒子の調製は、日立RPC35T連続ロ
ータを使用したショ糖密度勾配遠心(25%,50%不連続8
9,000×g 20hr)に培養上清を2/hで加えることによ
り行ない、この時ウイルス粒子は30−45%のショ糖層に
集まった。こうして、得られたウイルス粒子を免疫用抗
原及びアッセイ用抗原として使用した。
の調製 HTLV−IIIMN産生細胞はH9/HTLV−IIIMNを使用した。R
PMI 1640を基礎培地とし、これに20%FCS(牛胎児血
清)、2mM L−グルタミンを添加し50単位で調製し
た。36のスピナーフラスコ、培養コントローラ(和研
薬工業社製)によりH9/HTLV−IIIMNを培養し、細胞浮遊
液を3,000rpm、5分間遠心処理することにより培養上清
を調製した。ウイルス粒子の調製は、日立RPC35T連続ロ
ータを使用したショ糖密度勾配遠心(25%,50%不連続8
9,000×g 20hr)に培養上清を2/hで加えることによ
り行ない、この時ウイルス粒子は30−45%のショ糖層に
集まった。こうして、得られたウイルス粒子を免疫用抗
原及びアッセイ用抗原として使用した。
なお、精製gp120の調製は前述したH9/HTLV−IIIMN培
養液より細胞を遠心処理によって収集し、1%トリトン
X−100にて溶菌後、これを遠心処理してその上清をCon
A−セファロース4Bカラムでアフィニティー精製した。
この溶出液をHIV抗体(IgG)−セファロース4Bカラムに
てさらにアフィニティー精製を行なった。このようにし
て調製した精製gp120を免疫用抗原及びアッセイ用抗原
として使用した。
養液より細胞を遠心処理によって収集し、1%トリトン
X−100にて溶菌後、これを遠心処理してその上清をCon
A−セファロース4Bカラムでアフィニティー精製した。
この溶出液をHIV抗体(IgG)−セファロース4Bカラムに
てさらにアフィニティー精製を行なった。このようにし
て調製した精製gp120を免疫用抗原及びアッセイ用抗原
として使用した。
(3)HTLV−IIIMNgp120V3ドメイン(247−370)組換え
発現ペプチドの作製 H9/HTLV−IIIMN細胞(106−107個)を1×RSBバッフ
ァーに浮遊させ、SDS(最終濃度1%)、Proteinase K
(最終濃度1mg/m)を加え、37℃で2時間インキュベ
ートした。その後、フェノール抽出、エタノール沈澱を
繰り返し、高分子量DNA(genomic DNA)を得た。この高
分子量DNAを鋳型にして以下のA,Cプライマーを用い、HT
LV−IIIMNgp120V3ドメイン(アミノ酸247−370)を常法
に従ってPCR法で増幅した。
発現ペプチドの作製 H9/HTLV−IIIMN細胞(106−107個)を1×RSBバッフ
ァーに浮遊させ、SDS(最終濃度1%)、Proteinase K
(最終濃度1mg/m)を加え、37℃で2時間インキュベ
ートした。その後、フェノール抽出、エタノール沈澱を
繰り返し、高分子量DNA(genomic DNA)を得た。この高
分子量DNAを鋳型にして以下のA,Cプライマーを用い、HT
LV−IIIMNgp120V3ドメイン(アミノ酸247−370)を常法
に従ってPCR法で増幅した。
増幅はTaqポリメラーゼを用い、30〜35サイクル行な
った。
った。
このようにして得た増幅DNAフラグメントをpUC18プラ
スミドにてクローニングし、このクローン化DNAフラグ
メントをpUEX2発現ベクターに組み込み、大腸菌にトラ
ンスフェクトして42℃でheat inductionを行ない発現さ
せた。発現したHTLV−IIIMNgp120V3ドメイン(アミノ酸
247−370)はβ−ガラクトシダーゼとの融合蛋白となっ
ており、大腸菌封入体として以下の精製を行なった。
スミドにてクローニングし、このクローン化DNAフラグ
メントをpUEX2発現ベクターに組み込み、大腸菌にトラ
ンスフェクトして42℃でheat inductionを行ない発現さ
せた。発現したHTLV−IIIMNgp120V3ドメイン(アミノ酸
247−370)はβ−ガラクトシダーゼとの融合蛋白となっ
ており、大腸菌封入体として以下の精製を行なった。
発現した大腸菌をグラスビーズにて破砕した後、リゾ
チーム処理(最終濃度0.1mg/m)を4℃にて行ない、
得られた遠心沈査物をTriton X−100(最終濃度0.5%)
にて処理した。得られた遠心沈査物を8M Ureaに可溶化
して、免疫用抗原及びアッセイ用抗原として使用した。
チーム処理(最終濃度0.1mg/m)を4℃にて行ない、
得られた遠心沈査物をTriton X−100(最終濃度0.5%)
にて処理した。得られた遠心沈査物を8M Ureaに可溶化
して、免疫用抗原及びアッセイ用抗原として使用した。
マウスの免疫感作 一例として、前記で調製した合成ペプチドによる免疫
感作を以下に示す。
感作を以下に示す。
4〜8週齢のBALB/cマウス群を使用した。免疫感作は
腹腔内経路で3回接種した後、静脈内経路で1回接種す
るものとし、0日目にフロイントの完全アジュバント存
在下、14日目にフロイントの不完全アジュバント存在
下、28日目にフロイントの不完全アジュバント存在下、
42日目にアジュバント非存在下でそれぞれ100μgの前
記で調製した合成ペプチドと合成ペプチド−KLHコンジ
ュゲート抗原混合物を接種した。
腹腔内経路で3回接種した後、静脈内経路で1回接種す
るものとし、0日目にフロイントの完全アジュバント存
在下、14日目にフロイントの不完全アジュバント存在
下、28日目にフロイントの不完全アジュバント存在下、
42日目にアジュバント非存在下でそれぞれ100μgの前
記で調製した合成ペプチドと合成ペプチド−KLHコンジ
ュゲート抗原混合物を接種した。
細胞融合及びハイブリドーマの培養 最終免疫の3日後に、常法によりマウスから脾臓細胞
を採取した。
を採取した。
脾臓細胞をミエローマ細胞p3X63Ag8−U1と細胞数1対
5の割合で混合して、遠心処理(1,200r.p.m./5分)し
て上清を除き、沈澱した細胞塊を充分ほぐした後、攪は
んしながら、1mの混合液(ポリエチレングリコール−
4000(2g),MEM(2m),ジメチルスルホキシド)に加
えた。5分間37℃にてインキュベートした後、液の全量
が50mになるようにゆっくりとMEMを加えた。遠心分離
後(900r.p.m./5分)後、上清を除き、ゆるやかに細胞
をほぐした。これに正常培地(RPMI−1640培地に牛胎児
血清10%を加えたもの)100mを加え、メスピペットを
用いてゆるやかに細胞を懸濁した。
5の割合で混合して、遠心処理(1,200r.p.m./5分)し
て上清を除き、沈澱した細胞塊を充分ほぐした後、攪は
んしながら、1mの混合液(ポリエチレングリコール−
4000(2g),MEM(2m),ジメチルスルホキシド)に加
えた。5分間37℃にてインキュベートした後、液の全量
が50mになるようにゆっくりとMEMを加えた。遠心分離
後(900r.p.m./5分)後、上清を除き、ゆるやかに細胞
をほぐした。これに正常培地(RPMI−1640培地に牛胎児
血清10%を加えたもの)100mを加え、メスピペットを
用いてゆるやかに細胞を懸濁した。
懸濁液を24穴の培養プレートに分注し(1m/穴)5
%の炭酸ガスを含む培養器中で、温度37℃で24時間培養
した。次に、1m/穴のHAT培地(正常培地にヒポキサ
ンチン(1×10-4M),チミジン(1.5×10-3M)及びア
ミノプテリン(4×10-7M))を加え、さらに24時間培
養した。その後、2日間、24時間毎に、1mの培養上清
を同量のHT培地(HAT培地からアミノプテリンを除く)
と交換し、前記と同様にして10〜14日間培養した。
%の炭酸ガスを含む培養器中で、温度37℃で24時間培養
した。次に、1m/穴のHAT培地(正常培地にヒポキサ
ンチン(1×10-4M),チミジン(1.5×10-3M)及びア
ミノプテリン(4×10-7M))を加え、さらに24時間培
養した。その後、2日間、24時間毎に、1mの培養上清
を同量のHT培地(HAT培地からアミノプテリンを除く)
と交換し、前記と同様にして10〜14日間培養した。
コロニー状に生育した融合細胞(約300個)の認めら
れたそれぞれの穴について、1mの培養上清を同量のHT
培地と交換し、その後、2日間、24時間毎に、同様の交
換を行なった。
れたそれぞれの穴について、1mの培養上清を同量のHT
培地と交換し、その後、2日間、24時間毎に、同様の交
換を行なった。
HT培地で3〜4日培養した後、培養上清の一部を採
り、以下に述べるスクリーニング法にて目的のハイブリ
ドーマを選別した。
り、以下に述べるスクリーニング法にて目的のハイブリ
ドーマを選別した。
ハイブリドーマのスクリーニング 目的のハイブリドーマの選別には下記のEIA法、蛍光
抗体法、ウエスタン・ブロット法を組み合わせて行なっ
た。このようにして選別されたクローンについて中和活
性を測定した。
抗体法、ウエスタン・ブロット法を組み合わせて行なっ
た。このようにして選別されたクローンについて中和活
性を測定した。
(1)EIA法 96穴のマイクロテストプレートに前記のごとく作製し
た合成ペプチド抗原、もしくは精製gp120抗原、もしく
は組換えペプチド(蛋白質濃度2μg/m)を100μ/
穴で加え、4℃で一晩インキュベートすることにより固
相化した。さらに、2%BSA(ウシ血清アルブミン)溶
液100μを加え、同様にインキュベートしてマスキン
グを行なった。このようにして作製した抗原固相化プレ
ートに細胞融合法によって得られたハイブリドーマおよ
びクローニング後のハイブリドーマの培養上清を加え
て、37℃で2時間インキュベート後、0.1%Tween20/PBS
で3回洗浄し、ペルオキシダーゼ標識抗マウス免疫グロ
ブリン抗体溶液(カッペル社製、5,000培希釈)を100μ
/穴加えた。37℃で1時間インキュベート後、0.1%T
ween20/PBSにて5回洗浄し、その後TMBZ基質溶液を加
え、常法により発色させ、その吸光度を波長450nmにて
測定した。こうしてHTLV−IIIMN由来の合成ペプチドと
のみ強く反応し、HTLV−IIIB由来の合成ペプチドと反応
しないハイブリドーマクローンを選択した。
た合成ペプチド抗原、もしくは精製gp120抗原、もしく
は組換えペプチド(蛋白質濃度2μg/m)を100μ/
穴で加え、4℃で一晩インキュベートすることにより固
相化した。さらに、2%BSA(ウシ血清アルブミン)溶
液100μを加え、同様にインキュベートしてマスキン
グを行なった。このようにして作製した抗原固相化プレ
ートに細胞融合法によって得られたハイブリドーマおよ
びクローニング後のハイブリドーマの培養上清を加え
て、37℃で2時間インキュベート後、0.1%Tween20/PBS
で3回洗浄し、ペルオキシダーゼ標識抗マウス免疫グロ
ブリン抗体溶液(カッペル社製、5,000培希釈)を100μ
/穴加えた。37℃で1時間インキュベート後、0.1%T
ween20/PBSにて5回洗浄し、その後TMBZ基質溶液を加
え、常法により発色させ、その吸光度を波長450nmにて
測定した。こうしてHTLV−IIIMN由来の合成ペプチドと
のみ強く反応し、HTLV−IIIB由来の合成ペプチドと反応
しないハイブリドーマクローンを選択した。
(2)蛍光抗体法 H9/HTLV−IIIMN細胞または非感染H9細胞(5×10
5個)を被検培養上清100μに懸濁して、4℃で30分間
培養した。BSA(2%)とアザイド(0.1%)とを含むPB
S(PBS−BSA−Az)で2回細胞を洗浄した。次に、洗浄
後の細胞にFITC(fluorescein−isothiocyanate)で標
識された抗マウスIgG(シグマ社製、PBS−BSA−Azで1:4
0に希釈)100μを加え、該混合物を4℃で30分間反応
させた。PBS−BSA−Azで3回洗浄した後、反応混合物を
0.1%のパラホルムアルデヒドを含むPBSで固定した。
5個)を被検培養上清100μに懸濁して、4℃で30分間
培養した。BSA(2%)とアザイド(0.1%)とを含むPB
S(PBS−BSA−Az)で2回細胞を洗浄した。次に、洗浄
後の細胞にFITC(fluorescein−isothiocyanate)で標
識された抗マウスIgG(シグマ社製、PBS−BSA−Azで1:4
0に希釈)100μを加え、該混合物を4℃で30分間反応
させた。PBS−BSA−Azで3回洗浄した後、反応混合物を
0.1%のパラホルムアルデヒドを含むPBSで固定した。
レーザーフローサイトメトリー(スペクトラムIIIオ
ルソ・ダイアグノステック社製)を用いて、蛍光の強さ
によって抗体の反応性を測定し、H9/HTLV−IIIMN細胞の
表面に対して最大の結合能力を示すハイブリドーマを選
択して、限界希釈法にてクローニングした。クローニン
グ後のハイブリドーマクローンについても同様の手法で
選別した。
ルソ・ダイアグノステック社製)を用いて、蛍光の強さ
によって抗体の反応性を測定し、H9/HTLV−IIIMN細胞の
表面に対して最大の結合能力を示すハイブリドーマを選
択して、限界希釈法にてクローニングした。クローニン
グ後のハイブリドーマクローンについても同様の手法で
選別した。
(3)ウエスタン・ブロッティング法 トービン等の方法に準じて行なった(Towbin et al.,
Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,76,p.4350(1979))。
Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,76,p.4350(1979))。
HTLV−IIIMN精製ウイルスを文献記載の方法(Scienc
e,224 p.497(1984))で調製し、これを12%のSDS−PA
GEを用いて電気泳動し、ゲルをニトロセルロース膜に乗
せてウイルスを膜上に移行させ、膜を0.4〜0.5cm幅に切
断した。各細片をハイブリドーマ培養上清液に浸し、一
晩インキュベートした。その後、細片をPBSで3回洗浄
した後、ビオチン標識抗マウスIgG(TAGO社製)の1:750
希釈液中で2時間保温した。細片をPBSで3回洗浄後、
西洋わさびペルオキシダーゼを結合させたアビジン(シ
グマ社製)(1:1000希釈)に浸し、1時間保温した。PB
Sで3回洗浄後、4−クロロ−1−ナフトールを用いる
発色試薬(Bio−Rad社製)で発色させ、HTLV−IIIMNgp1
20の発色バンドを示すハイブリドーマを選びクローニン
グした。クローニング後のハイブリドーマクローンにつ
いても同様の手法で選別した。
e,224 p.497(1984))で調製し、これを12%のSDS−PA
GEを用いて電気泳動し、ゲルをニトロセルロース膜に乗
せてウイルスを膜上に移行させ、膜を0.4〜0.5cm幅に切
断した。各細片をハイブリドーマ培養上清液に浸し、一
晩インキュベートした。その後、細片をPBSで3回洗浄
した後、ビオチン標識抗マウスIgG(TAGO社製)の1:750
希釈液中で2時間保温した。細片をPBSで3回洗浄後、
西洋わさびペルオキシダーゼを結合させたアビジン(シ
グマ社製)(1:1000希釈)に浸し、1時間保温した。PB
Sで3回洗浄後、4−クロロ−1−ナフトールを用いる
発色試薬(Bio−Rad社製)で発色させ、HTLV−IIIMNgp1
20の発色バンドを示すハイブリドーマを選びクローニン
グした。クローニング後のハイブリドーマクローンにつ
いても同様の手法で選別した。
(4)中和活性測定法 H9/HTLV−IIIMNの培養上清をウイルス原液(104.5〜1
05TCID50)として使用した。
05TCID50)として使用した。
まず、10TCID50/50μに調製したウイルス液とハイ
ブリドーマクローン培養上清または腹水精製液の50μ
(種々の段階希釈したもの)とを96穴の平底プレートに
播種し、37℃で1時間インキュベートした。その後、MT
4細胞を104個/100μ/穴(10%FCS、L−グルタミン
3.5〜4.0g/、ペニシリン50U/m及びストレプトマイ
シン50μg/mを含むRPMI1640の培地に浮遊したもの)
で添加し、5日間培養した。
ブリドーマクローン培養上清または腹水精製液の50μ
(種々の段階希釈したもの)とを96穴の平底プレートに
播種し、37℃で1時間インキュベートした。その後、MT
4細胞を104個/100μ/穴(10%FCS、L−グルタミン
3.5〜4.0g/、ペニシリン50U/m及びストレプトマイ
シン50μg/mを含むRPMI1640の培地に浮遊したもの)
で添加し、5日間培養した。
感染時に生じる合胞体形成(シンシチウムフォーメー
ション)を抗体が抑制するか否かで中和活性を判定し
た。また、中和タイターは合胞体形成を100%抑制する
抗体の最低有効濃度として表した。
ション)を抗体が抑制するか否かで中和活性を判定し
た。また、中和タイターは合胞体形成を100%抑制する
抗体の最低有効濃度として表した。
上記の選別方法によって所望のモノクローナル抗体を
産生するハイブリドーマ(μ39.1及びμ5.5)が得られ
た。
産生するハイブリドーマ(μ39.1及びμ5.5)が得られ
た。
μ39.1及びμ5.5によるモノクローナル抗体の製造 プリスタン処理した8週齢のBalb/c雌マウスに前記実
施例で得られたハイブリドーマμ39.1及びμ5.5株の5
×106個/匹を各々のマウスの腹腔内に投与した。10〜2
1日目後に、腹水癌が誘発された。マウスから腹水を採
り、3000r.p.m./5分の遠心処理により固形成分が除去し
た後、アフィゲルプロテインA MAPS−IIキット(Bio
−Rad社製)を用いたアフィニティークロマトグラフィ
ーにて精製した。
施例で得られたハイブリドーマμ39.1及びμ5.5株の5
×106個/匹を各々のマウスの腹腔内に投与した。10〜2
1日目後に、腹水癌が誘発された。マウスから腹水を採
り、3000r.p.m./5分の遠心処理により固形成分が除去し
た後、アフィゲルプロテインA MAPS−IIキット(Bio
−Rad社製)を用いたアフィニティークロマトグラフィ
ーにて精製した。
実施例2 μ39.1抗体及びμ5.5抗体の性状解析 各種HIV変異株由来gp120合成ペプチドとの反応性 各種合成ペプチドとしてHTLV−IIIMN、HTLV−IIIB、H
TLV−IIIRF、及びHIV−2由来のそれぞれのgp120(アミ
ノ酸配列番号 303−325,または308−329)合成ペプチ
ドを使用した。方法は前述したハイブリドーマのスクリ
ーニングの(1)EIA法の項に示した。
TLV−IIIRF、及びHIV−2由来のそれぞれのgp120(アミ
ノ酸配列番号 303−325,または308−329)合成ペプチ
ドを使用した。方法は前述したハイブリドーマのスクリ
ーニングの(1)EIA法の項に示した。
第1図に示すように、コントロールである0.5β抗体
はIIIB由来のペプチドと強く反応し、IIIMN由来ペプチ
ドとは、高濃度域で交差反応するものの、低濃度域では
反応しないことが明かである。
はIIIB由来のペプチドと強く反応し、IIIMN由来ペプチ
ドとは、高濃度域で交差反応するものの、低濃度域では
反応しないことが明かである。
一方、μ39.1抗体は逆にIIIMN由来ペプチドと強く反
応し、IIIB由来ペプチドとは全く反応しないIIIMN株特
異的な抗体であることが示された。ここには示していな
いがμ39.1抗体は他のIIIRF株やHIV−2由来の合成ペプ
チドとも全く反応しなかった。
応し、IIIB由来ペプチドとは全く反応しないIIIMN株特
異的な抗体であることが示された。ここには示していな
いがμ39.1抗体は他のIIIRF株やHIV−2由来の合成ペプ
チドとも全く反応しなかった。
μ5.5抗体はμ39.1抗体と全く同様の反応性を示し、I
IIMN由来ペプチドとのみ強く反応するIIIMN株特異的な
抗体であることが示された。
IIMN由来ペプチドとのみ強く反応するIIIMN株特異的な
抗体であることが示された。
感染細胞由来のgp120との反応性(ウエスタン・ブロ
ッティング法) μ39.1及びμ5.5抗体の感染細胞由来の外皮膜蛋白質g
p120との反応性を調べる為に、ウエスタン・ブロッティ
ングを行なった。抗原としてH9/HTLV−IIIMN細胞lysate
を用いた。方法は前述したハイブリドマーのスクリーニ
ングの(3)ウエスタン・ブロッティング法の項に示し
た。Aのストリップは陽性コントロールとしてヒトHIV
抗体陽性血清を用いたが、この部分にgp120のバンドが
観察される。0.5β抗体はIII−MN感染細胞のgp120とは
全く反応しないが、μ39.1抗体及びμ5.5抗体ははっき
りとIII−MN感染細胞のgp120を認識しており、その結合
はμ5.5抗体のほうがμ39.1抗体より明らかに強いこと
が判明した。(第2図) μ39.1抗体及びμ5.5抗体の有する中和特性 μ39.1抗体及びμ5.5抗体の有する中和特性について
検討した。方法はハイブリドーマのスクリーニングの
(4)中和活性測定法の項に示した。結果を第1表に示
す。
ッティング法) μ39.1及びμ5.5抗体の感染細胞由来の外皮膜蛋白質g
p120との反応性を調べる為に、ウエスタン・ブロッティ
ングを行なった。抗原としてH9/HTLV−IIIMN細胞lysate
を用いた。方法は前述したハイブリドマーのスクリーニ
ングの(3)ウエスタン・ブロッティング法の項に示し
た。Aのストリップは陽性コントロールとしてヒトHIV
抗体陽性血清を用いたが、この部分にgp120のバンドが
観察される。0.5β抗体はIII−MN感染細胞のgp120とは
全く反応しないが、μ39.1抗体及びμ5.5抗体ははっき
りとIII−MN感染細胞のgp120を認識しており、その結合
はμ5.5抗体のほうがμ39.1抗体より明らかに強いこと
が判明した。(第2図) μ39.1抗体及びμ5.5抗体の有する中和特性 μ39.1抗体及びμ5.5抗体の有する中和特性について
検討した。方法はハイブリドーマのスクリーニングの
(4)中和活性測定法の項に示した。結果を第1表に示
す。
右側のカラムはそれぞれの変異株によるウイルス感染
を100%阻害する抗体の最低有効濃度を示している。コ
ントロールである0.5β抗体はIIIB/LAV株に対して特異
的な中和活性を示すが、μ39.1抗体は逆にIIIMN株の感
染を63μg/mの濃度で100%阻害し、他のIIIB、IIIRF
は阻害しないIIIMN株特異的な中和抗体であることが明
かである。μ5.5抗体はμ39.1抗体と同様にIIIMN株特異
的中和活性を示すが、その中和活性はμ39.1抗体より50
倍以上高く、IIIMN株の感染を1μg/mの濃度で100%
阻害する強力な中和抗体であることがわかる。
を100%阻害する抗体の最低有効濃度を示している。コ
ントロールである0.5β抗体はIIIB/LAV株に対して特異
的な中和活性を示すが、μ39.1抗体は逆にIIIMN株の感
染を63μg/mの濃度で100%阻害し、他のIIIB、IIIRF
は阻害しないIIIMN株特異的な中和抗体であることが明
かである。μ5.5抗体はμ39.1抗体と同様にIIIMN株特異
的中和活性を示すが、その中和活性はμ39.1抗体より50
倍以上高く、IIIMN株の感染を1μg/mの濃度で100%
阻害する強力な中和抗体であることがわかる。
また、左側のカラムはそれぞれの感染細胞による細胞
間感染を80%阻害する抗体の最低有効濃度を示している
が、コントロールの0.5β抗体はIIIB/LAV感染細胞特異
的な中和活性を示すのに対して、ここでもμ39.1抗体は
IIIMN感染細胞による細胞間感染を63μg/mの濃度で阻
害し、他のIIIB、IIIRF株感染細胞による細胞間感染は
阻害しなかった。すなわち、感染細胞による細胞間感染
阻害においてもIIIMN株特異的な中和抗体であることが
判明した。
間感染を80%阻害する抗体の最低有効濃度を示している
が、コントロールの0.5β抗体はIIIB/LAV感染細胞特異
的な中和活性を示すのに対して、ここでもμ39.1抗体は
IIIMN感染細胞による細胞間感染を63μg/mの濃度で阻
害し、他のIIIB、IIIRF株感染細胞による細胞間感染は
阻害しなかった。すなわち、感染細胞による細胞間感染
阻害においてもIIIMN株特異的な中和抗体であることが
判明した。
ここでもμ5.5抗体はμ39.1抗体と同様にIIIMN株特異
的な中和活性を示すが、その中和活性はμ39.1抗体より
約4倍高い値を有し、IIIMN感染細胞による細胞間感染
を16μg/mの濃度で阻害する強力な中和抗体であるこ
とがわかる。
的な中和活性を示すが、その中和活性はμ39.1抗体より
約4倍高い値を有し、IIIMN感染細胞による細胞間感染
を16μg/mの濃度で阻害する強力な中和抗体であるこ
とがわかる。
発明の効果 本発明によるモノクローナル抗体をエイズの予防及び
治療に利用することが期待できる。
治療に利用することが期待できる。
第1図は本発明によるモノクローナル抗体(μ39.1及び
μ5.5)の種々のHIV変異株由来のgp120(アミノ酸303−
325,または308−329)合成ペプチドとの反応性を示す。
各抗体の初期濃度は500μg/mである。 第2図は本発明によるモノクローナル抗体(μ39.1及び
μ5.5)のHTLV−IIIMN感染細胞由来の外皮膜等蛋白質gp
120との反応性を示す。
μ5.5)の種々のHIV変異株由来のgp120(アミノ酸303−
325,または308−329)合成ペプチドとの反応性を示す。
各抗体の初期濃度は500μg/mである。 第2図は本発明によるモノクローナル抗体(μ39.1及び
μ5.5)のHTLV−IIIMN感染細胞由来の外皮膜等蛋白質gp
120との反応性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12P 21/08 C12R 1:91) 審査官 高堀 栄二 (56)参考文献 特開 平2−160800(JP,A) 特表 平5−506561(JP,A) 国際公開88/9181(WO,A1) 国際公開90/3984(WO,A1) J.Immunol.,Vol.144, No.4(1990.Feb.)p.1257− 1262 J.Immunol.,Vol.144, No.12(1990.Jun.)p.4641− 4647 AIDS Res.Hum.Retr oviruses,Vol.6,No. 3(1990.Mar.)p.307−316 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07K 16/10 C12P 21/08 C12N 5/20 WPI(DIALOG) BIOSIS(DIALOG) MEDLINE(STN) REGISTRY(STN) CA(STN) JICSTファイル(JOIS)
Claims (2)
- 【請求項1】ハイブリドーマFERM P−11472またはハイ
ブリドーマFERM P−11594より産生されるモノクローナ
ル抗体であって、HTLV−IIIMNの外皮膜に存在し分子量
約12万ダルトンを有する糖蛋白質抗原gp120に結合する
ことができ、実質的にHTLV−IIIMNを中和することがで
き、そして以下の特性を有するモノクローナル抗体。: (a)IgG,κに分類され、 (b)HTLV−IIIMNのgp120上のアミノ酸配列の第303〜3
25番目(YNKRKRIHIGPGRAFYTTKNIIG)に存在する少なく
とも一つのエピトープを認識する能力を有し、 (c)HTLV−IIIMN以外の他のウイルス株または当該ウ
イルスの抗原決定基との結合性を示さず、 (d)HTLV−IIIMN粒子の表面に結合することにより、
ウイルス粒子がCD4陽性細胞に感染することを阻止する
能力を有し、そして (e)HTLV−IIIMNに感染した細胞の表面に結合するこ
とによって、感染細胞と非感染細胞とにより誘発される
合胞体形成を阻止する能力を有する。 - 【請求項2】特許請求の範囲第(1)項記載のモノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリドーマFERM P−11472ま
たはハイブリドーマFERM P−11594。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2188300A JP2989862B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-07-16 | モノクローナル抗体 |
| EP91110884A EP0465979B1 (en) | 1990-07-02 | 1991-07-01 | Anti HTLV-III (strain MN) monoclonal antibody |
| DE69128108T DE69128108T2 (de) | 1990-07-02 | 1991-07-01 | Monoklonaler Antikörper gegen HTLV-III (Stamm MN) |
| AT91110884T ATE159983T1 (de) | 1990-07-02 | 1991-07-01 | Monoklonaler antikörper gegen htlv-iii (stamm mn) |
| AU80107/91A AU641026B2 (en) | 1990-07-02 | 1991-07-01 | HIV monoclonal antibody |
| US08/253,030 US5712373A (en) | 1990-07-02 | 1994-06-02 | HIV monoclonal antibody specific for the HTLV-IIImn gp120 envelope glycoprotein |
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|---|---|---|---|
| JP2-175075 | 1990-07-02 | ||
| JP17507590 | 1990-07-02 | ||
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04152893A JPH04152893A (ja) | 1992-05-26 |
| JP2989862B2 true JP2989862B2 (ja) | 1999-12-13 |
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ID=26496454
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021085528A1 (ja) | 2019-10-29 | 2021-05-06 | 国立大学法人熊本大学 | 抗hiv活性を有するcd4ミミック化合物 |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1993004090A1 (en) * | 1991-08-22 | 1993-03-04 | Nissin Shokuhin Kabushiki Kaisha | Hiv immunotherapeutics |
| US5665569A (en) * | 1991-08-22 | 1997-09-09 | Nissin Shokuhin Kabushiki Kaisha | HIV immunotherapeutics |
| KR100266554B1 (ko) * | 1993-01-14 | 2000-09-15 | 사꼬 미쓰오 | 재조합항-hiv항체및그의제조방법 |
| CA2153165C (en) * | 1993-01-14 | 2003-05-06 | Hiroaki Maeda | Recombinant anti-hiv antibody and process for preparing the same |
| US6987096B1 (en) | 1995-04-27 | 2006-01-17 | The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services | Antiviral proteins and peptides, DNA coding sequences therefor, and uses thereof |
| US7048935B2 (en) | 1995-04-27 | 2006-05-23 | The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services | Cyanovirin conjugates and matrix-anchored cyanovirin and related compositions and methods of use |
| US6193982B1 (en) | 1995-04-27 | 2001-02-27 | The United States Of America As Represented By The Department Of Health & Human Services | Anti-cyanovirin antibody with an internal image of gp120, a method of use thereof, and a method of using a cyanovirin to induce an immune response to gp120 |
| US5843882A (en) | 1995-04-27 | 1998-12-01 | The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services | Antiviral proteins and peptides |
| US6428790B1 (en) | 1995-04-27 | 2002-08-06 | The United States Of America As Represented By The Secretary Department Of Health And Human Services | Cyanovirin conjugates and matrix-anchored cyanovirin and related compositions and methods of use |
| US6780847B2 (en) | 1995-04-27 | 2004-08-24 | The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services | Glycosylation-resistant cyanovirins and related conjugates, compositions, nucleic acids, vectors, host cells, methods of production and methods of using nonglycosylated cyanovirins |
| DE60221705T2 (de) | 2001-03-22 | 2008-06-05 | The United States of America, represented by the Secretary, Dept. of Health and Human Services, the Natl. Institutes of Health, Office of Technology Transfer | Glykosylierungsresistente cyanovirine und damit verbundene konjugate, zusammensetzungen, nukleinsäuren, vektoren, wirtszellen, herstellungsverfahren sowie verfahren zur verwendung nichtglykosylierter cyanovirine |
| US8722861B2 (en) | 2007-11-19 | 2014-05-13 | Kumamoto University | Monoclonal antibodies that bind to the V3 loop of HIV-1 gp120 |
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|---|---|---|---|---|
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| EP0339504A3 (en) * | 1988-04-26 | 1990-09-12 | The Du Pont Merck Pharmaceutical Company | Human immunodeficiency virus (hiv) env-coded peptide capable of eliciting hiv-inhibiting antibodies in mammals |
| AU640619B2 (en) * | 1988-10-03 | 1993-09-02 | Repligen Corporation | Hiv proteins and peptides useful in the diagnosis, prophylaxis or therapy of aids |
| WO1990015078A1 (en) * | 1989-06-05 | 1990-12-13 | Scott Charles F Jr | HUMAN MONOCLONAL ANTIBODIES TO HIV-1MN gp 120 |
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- 1990-07-16 JP JP2188300A patent/JP2989862B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1991
- 1991-07-01 EP EP91110884A patent/EP0465979B1/en not_active Expired - Lifetime
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- 1991-07-01 AT AT91110884T patent/ATE159983T1/de not_active IP Right Cessation
- 1991-07-01 AU AU80107/91A patent/AU641026B2/en not_active Ceased
Non-Patent Citations (3)
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|---|
| AIDS Res.Hum.Retroviruses,Vol.6,No.3(1990.Mar.)p.307−316 |
| J.Immunol.,Vol.144,No.12(1990.Jun.)p.4641−4647 |
| J.Immunol.,Vol.144,No.4(1990.Feb.)p.1257−1262 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021085528A1 (ja) | 2019-10-29 | 2021-05-06 | 国立大学法人熊本大学 | 抗hiv活性を有するcd4ミミック化合物 |
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| AU8010791A (en) | 1992-01-02 |
| JPH04152893A (ja) | 1992-05-26 |
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| DE69128108D1 (de) | 1997-12-11 |
| EP0465979B1 (en) | 1997-11-05 |
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