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JP2997085B2 - 情報記録媒体形成用ロール状スタンパー - Google Patents
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JP2997085B2 - 情報記録媒体形成用ロール状スタンパー - Google Patents

情報記録媒体形成用ロール状スタンパー

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JP2997085B2
JP2997085B2 JP9790991A JP9790991A JP2997085B2 JP 2997085 B2 JP2997085 B2 JP 2997085B2 JP 9790991 A JP9790991 A JP 9790991A JP 9790991 A JP9790991 A JP 9790991A JP 2997085 B2 JP2997085 B2 JP 2997085B2
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体用基板を
製作するローラー・グルーブ成型法に用いるロール状ス
タンパー、特にローラーへのスタンパーの取り付けが容
易なロール状スタンパーに関するものである
【0002】
【従来の技術】一般に、情報記録媒体用基板には、特開
昭56−87203、同56−84921及び同52−
82204号公報に記載されているように、その情報記
録面にトラッキング用溝、情報用ピット等のグルーブが
形成されている。
【0003】情報記録媒体用基板にグルーブを形成する
方法としては、情報記録媒体用基板材料として、 1)可塑性樹脂を使用する場合には、インジェクション
成型法やコンプレッション成型法、ローラー・グルーブ
成型法により、 2)光硬化性樹脂組成物を使用する場合には、情報記録
媒体のグルーブ形成用スタンパーのレプリカを透明樹脂
基板に転写する、いわゆる2P成型法、2Pローラー・
グルーブ形成法により、 3)樹脂モノマー、または溶剤を含んだプレポリマーを
用いる注型成型法によりグルーブの形成を行なうことが
知られている。
【0004】前記2)の2Pローラー・グルーブ形成法
では、光情報記録媒体のトラック用グルーブをロール・
ツー・ロール方式の連続一貫工程で形成することのでき
る、情報記録媒体2P成型用ロール状スタンパー(以
下、2P用ロール状スタンパーと記す)がもっぱら用い
られている。
【0005】この2P用ロール状スタンパーの製造方法
としては、特願平1−38872及び同1−38346
号に記載されているように、ペーパー状ガラススタンパ
ーをフォトリソグラフィ技術で作製し、接着剤を介して
ローラーに熱収縮チューブ、または形状記憶合金を用い
て固定する方法がある。
【0006】前記1)のローラー・グルーブ形成法で
は、光情報記録媒体のトラック用グルーブをロール・ツ
ー・ロール方式の連続一貫工程で形成することのでき
る、情報記録媒体成型用ロール状スタンパー(以下、ロ
ール状スタンパーと記す)がもっぱら用いられている。
【0007】このロール状スタンパーの製造方法として
は、特願昭63−264691号に記載されているよう
に、ペーパー状ガラスマスクを用いてローラーへ密着露
光を施し、直接刻印によりロール状スタンパーを製作す
る方法が知られている。
【0008】しかしながら、上述した「直接刻印による
方法」では、1本のロール状スタンパーに対して、複数
個の情報記録媒体の所定パターン(トラッキング用溝、
情報用ピット等からなる、スパイラル、同心円またはス
トライプ状パターン)が形成されるため、例えば、例え
ば、1〜数個の情報記録媒体の所定パターンに欠陥が発
生した場合、ロール型スタンパー1本全体を交換するこ
とになり、複数個の情報記録媒体の所定パターンを直接
刻印により形成したロール型スタンパー1個当たりの情
報記録媒体の所定パターンの利用効率が非常に悪い。
【0009】また、生産効率を向上させるためには、1
本のロール状スタンパーにより多くの所定パターンを直
接刻印により形成しなければならず、そのために、ロー
ル状スタンパーのローラー径は大きくなり、重量も増
え、ロール状スタンパー1本を交換することは大きな労
力を要するといった欠点があった。
【0010】このような欠点を解決するために、電鋳法
によりシート状スタンパーを作製し、ローラーとの間に
接着剤を介し、形状記憶合金を用い固定するような構成
(特願昭63−285873)、あるいはペーパーリソ
グラフィ技術で作製し、ローラーとの間に接着剤を介
し、熱収縮チューブを用いて固定するような構成(特願
平1−38872)による方法などがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、図3に示すように、1つのシート状スタンパ
ー10に情報記録媒体1つ分の所定パターンが形成され
ており、ローラーとの間に接着剤を介して複数個のシー
ト状スタンパーを固定することにより、ロール状スタン
パーを作製しているために、以下のような欠点を有して
いた。
【0012】(1)1〜数個のシート状スタンパーに欠
陥が生じた場合、欠陥の生じたシート状スタンパーを交
換しなければならないが、新しいシート状スタンパーを
ローラーに固定するために4時間程度の時間を要し、そ
の間、ローラー・グルーブ成型装置は停止することにな
るので、成型効率に低下を来す。
【0013】(2)新しく貼り直したロール状スタンパ
ーを用意しておきローテーションを行うのも1つの方法
であるが、生産効率を向上させるためには、1本のロー
ル状スタンパーに、より多くのシート状スタンパーを固
定しなければならない。そのために、ロール状スタンパ
ーのローラー径は大きくなり、重量も増え、ロール状ス
タンパー1本を交換することは、大きな労力を要する
(現在、直径300mmのロール状スタンパーを交換する
のに、3〜4人で3時間程度を要している。)。 (3)シート状スタンパーの固定にしても、ローラー径
が大きくなるにしたがって、接着工程での作業が大変に
なり、接着固定装置が必要な場合には、接着固定装置も
大型化することが懸念される。よって、設備費、人件
費、等が大きくなる可能性がある。
【0014】(4)図3に示すように、接着剤のハミダ
シ11があるために、それを取り除くのに労力がかか
る。また、接着剤のハミダシをそのままの状態にしてロ
ーラー・グルーブ成型すると、約20時間程度で経時変
化を起こし、接着剤自体が欠陥の原因となる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成したも
のである。すなわち本発明は、情報記録媒体のプリフォ
ーマットに対応するパターンを表面に有するフレキシブ
ルなスタンパー; 該スタンパーの両端部裏面に固着されている固定具;及
び軸方向と平行に走る、該固定具をそれぞれ嵌挿可能な
複数の係止溝を周面に有する鏡面ロールを有し、該固定
具が該係止溝にそれぞれ嵌挿され、該スタンパーが該鏡
面ロール基材の周面に沿う様に配置されている情報記録
媒体用基板形成用ロール状スタンパーであって、該スタ
ンパーに張力を印加する手段を備えていることを特徴と
する 情報記録媒体形成用ロール状スタンパーである。
【0016】図1は本発明のロール状スタンパー5の模
式図である。同図において、1は長尺フレキシブルスタ
ンパー、2は長尺フレキシブルスタンパー1を固定する
ローラー、3はローラー2にスタンパー1を固定するた
めのスタンパー固定具、4は長尺フレキシブルスタンパ
ー1上に形成された凹凸パターン、6は長尺フレキシブ
ルスタンパー1にテンションをかけるためのくさび、7
はスタンパーをローラー2に固定するネジである。ここ
で、長尺フレキシブルスタンパー1としては、同図
(b)、(c)に示すように、ストライプ状又はスパイ
ラル状の凹凸パターンが複数個形成されているものであ
る。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの例のみに限定されるものではな
い。
【0018】実施例1 まず図4(a)に示すように、青板ガラス等の基板12
(縦34cm×横30cm)にフォトレジスト13の層
を形成した(工程A)。フォトレジスト13は、Az1
370(ヘキスト・ジャパン社製)を用い、これを基板
12に滴下し、スピナーで3000Åの膜厚に塗布し
た。その後、90℃、30分の条件でプレベークを行っ
た。
【0019】次に、同図(b)に示すように、レーザー
露光装置[ミラープロジェクターマスクアライナー・M
PA−1500(キヤノン社製)]等の露光装置を用
い、複数個の情報記録媒体の所定パターン(ストライプ
状)を露光し、現像液Az312MIF(ヘキスト・ジ
ャパン社製)で現像することにより、トラッキング用
溝、情報用ピット等の凹凸の微細パターン13′を形成
し、光カード用のガラス原盤14を製作した(工程
B)。
【0020】さらに同図(c)に示すように、電鋳法に
より金属膜を形成するための前処理として、スパッター
装置、蒸着装置等の成膜装置を用い導電化処理を行なう
(工程C)。膜厚1000Å〜2000Åのニッケル膜
をスパッター装置により成膜することで、導電化膜15
をガラス原盤14の上に形成した。
【0021】次に同図(d)に示すように、導電化膜1
5の設けられたガラス原盤14に電鋳法により金属膜1
6を形成する(工程D)。
【0022】まず、電鋳槽内のニッケルチップを+側電
極、導電化膜15の施されたガラス原盤14を−側電極
にセットした。このとき電極板は、図5(a)及び
(b)に示すような外周電極板17を用いることが好ま
しい。外周電極板の方が、内周電極板と比較した場合
に、膜厚分布が良いためである。又、図5(b)に示す
ように外周電極板17をスタンパーの形状に沿って長方
形にすると、電極板のエッヂ部18に電気力線が集中
し、膜厚分布が極端に悪化することもあるので、ここで
は図5(a)に示すようなリング状のものを用いた。
【0023】次に、スルファミン酸ニッケル電鋳液中
で、導電化膜15の施されたガラス原盤14を20〜3
0rpmで回転させながら、通電電流の時間積分値17〜
34AH(アンペア・アワー)の条件で100〜200
μmのニッケル金属を析出させ、金属膜16を形成し
た。
【0024】ここで使用した電鋳液は、スルファミン酸
ニッケル・4水塩[Ni(NH2SO32・4H2O]50
0g/l、硼酸[H3BO3] 35〜38g/l、ピット
防止剤2.5ml/l、ごとき組成のものである。
【0025】最後に図4(e)に示すように、導電化膜
15及び金属膜16を一体として同時にガラス原盤14
より剥離させ、表面に付着しているフォトレジストを除
去し、図6に示す通り切断することにより、ライン・ア
ンド・スペース:9.5μm/2.5μm、段差:25
00Å〜3000Åのストライプ状案内溝の形成され
た、図1(b)に示すような長尺フレキシブルスタンパ
ーが得られた(工程E)。
【0026】次に得られた長尺フレキシブルスタンパー
を用い、鋼材にNiメッキを施したスタンパー固定具3
(310mm×15mm×t5)を溶着により固定す
る。溶着方法としてはEB(エレクトロン・ビーム)溶
着、銀ろう溶着、YAGレーザー溶着等の方法により固
定を行なった。
【0027】図2に示すように、ビーム用スリット9を
有する溶着用治具8の所定位置にスタンパー固定具3を
設置する。次に長尺フレキシブルスタンパー1の溶着面
(トラッキング用溝、情報用ピット等の凹凸パターンの
施されていない面)とスタンパー固定具3の溶着面とを
合わせ、上から上蓋を取り付けネジ止めしてセッティン
グを完了する。
【0028】EB溶着装置、EBW6LB(三菱電機株
式会社製)を用い、セッティングの完了した長尺フレキ
シブルスタンパーにEB溶着を施し、スタンパー固定具
3と固定した。
【0029】EB溶着の条件は、真空度:5×10-2
orr、加速電圧:60kV、ビーム電流:3.2m
A、ビーム速度:4.0m/minで行なった。
【0030】また、この条件において、長尺フレキシブ
ルスタンパーに大きな歪の発生する場合には、エレクト
ロンビームをパルスにして溶着すればよく、パルス・ビ
ーム条件は、周波数:60Hz、デューティー20〜5
0%、偏向装置のボリューム:100mV、オフセッ
ト:50mVで行なった。
【0031】YAGレーザー溶着を用いる場合、上述の
EB溶着と同様にして、長尺フレキシブルスタンパーの
溶着面とスタンパー固定具の溶着面を合わせ、その上か
ら溶着治具の上蓋を取り付け、ネジ止めしてセッティン
グを完了する。この溶着用治具をXYステージに取り付
ける。XYステージはYAGレーザー溶着装置と連動す
るようにしておく。YAGレーザー溶着装置としては、
ML−2220A(宮地レーザシステム株式会社製)を
用い、充電電圧:350V、パルス幅:1.0ms、デ
ィフォーカス:5mm、REP−RATE(PPS):
20、パワー:35〜65Wの条件で長尺フレキシブル
スタンパーにスタンパー固定具を固定した。
【0032】銀ろう溶着によりスタンパー固定具の固定
を行なう場合、長尺フレキシブルスタンパーの溶着面と
スタンパー固定具の溶着面の間に銀ろう箔を介し、溶着
面同士を合わせ、その上から20〜50Kg/cm2
加圧を行ないセッティングを完了する。これを真空度2
×10-5Torr、ピーク加熱温度:820℃、加熱時
間:7時間の条件で真空加熱炉にて銀ろう溶着を行な
い、長尺フレキシブルスタンパーにスタンパー固定具を
固定した。真空加熱炉内の温度変化を図7に示す。
【0033】長尺フレキシブルスタンパーとスタンパー
固定具との固定方法としては、上述のものに限定され
ず、低融点金属、低融点ガラス、耐熱性の接着剤、ネジ
止め、クランプ等の方法を用いることもできる。
【0034】次に、ローラー上の放電加工、バイト加
工、ドレス加工等の方法により加工された溝(係止溝)
に、前記長尺フレキシブルスタンパーのスタンパー固定
具を、クサビの挿入によりテンションを掛けられる機構
にして取り付ける方法について説明する。図8に示すよ
うに、ローラー2に角形の溝(幅20mm、深さ5m
m)を放電加工機を用いて加工し、その溝に長尺フレキ
シブルスタンパーの固定具3を取り付ける。次にテンシ
ョンネジ19を締めることにより、クサビ6は、矢印A
方向に挿入され、それに伴って、長尺フレキシブルスタ
ンパー1には矢印B方向にテンションが掛けられる。
【0035】テンションネジ19のトルクを調節するこ
とで、長尺フレキシブルスタンパー1にかかるテンショ
ンを設定できるが、ローラー・グルーブ成型において
は、成型温度条件が125℃〜145℃であるので、設
定温度に達したならば、再びテンションネジ19を締
め、長尺フレキシブルスタンパー1にかかるテンション
を調整することが望ましい。
【0036】このとき、ローラー2に施された溝の形状
が角形であるので、テンションを掛けるとスタンパー固
定具3が溝から外れやすいために、固定具押さえ20を
用いて、テンションの調整が終了した後に固定具が溝か
ら外れないように固定具をネジ7で固定して本発明のロ
ール状スタンパーを完成した。なお、固定具押さえ20
はテンションの調整が終了した後にローラーから取り外
した。
【0037】実施例2 ローラー2に施す溝の形状を図9に示すように台形形状
(上辺12mm、底辺20mm、深さ5mm)に放電加
工機を用いて加工し、これに合わせてスタンパー固定具
の形状も台形(上辺10mm、底辺18mm、高さ5m
m)とした以外は実施例1と同様にしてロール状スタン
パーを作製した。本実施例では、溝形状が台形であるた
めに、長尺フレキシブルスタンパー1の中央部(押出し
方向と垂直に交わる方向に対して中央に位置する部分)
においても、固定が完全に行なわれていた。
【0038】実施例3 図10に示すように、ローラー2に実施例2と同様に台
形の溝加工を施し、スタンパー固定具3を取り付けてお
く。次に所定の位置で長尺フレキシブルスタンパーにビ
ーム用スリット9を密着させ、YAGレーザー溶着によ
り長尺フレキシブルスタンパー1とスタンパー固定具3
とを溶着した。長尺フレキシブルスタンパー1にテンシ
ョンを掛けた状態で、他方のスタンパー固定具3に対し
ても同様にYAGレーザー21による溶着を行ない、ロ
ール状スタンパーを完成させた。本実施例のようにスタ
ンパー固定具3と長尺フレキシブルスタンパー1とをス
タンパー固定具3をローラー2の溝にセットした後に溶
着することにより、溶着位置決めが精度よく行なわれ
る。
【0039】実施例4 図11に示すようにスタンパー固定具3に中空構造部を
設け、この中空構造部にマグネット棒21を挿入したも
のを長尺フレキシブルスタンパー1にYAGレーザー溶
着により溶着した。実施例1と同様に角形に溝加工を施
したローラーの該溝に前記スタンパー固定具3をはめ込
み、長尺フレキシブルスタンパー1を固定した。次に実
施例1と同様にしてローラーグルーブ成型の設定温度に
達したならば、実施例1同様にテンションネジ19を締
め、長尺フレキシブルスタンパー1にかかるテンション
を調整し、長尺フレキシブルスタンパー1の中央部にお
いても固定が完全である、ロール状スタンパー5を完成
させた。
【0040】中空構造部の加工方法としては、ドリル加
工、放電加工、板曲げ加工等の方法により作製すること
が可能である。本実施例においては放電加工により作製
した。また、マグネット棒21の材料としては、SmC
5,Nd2Fe14B,Sm(Co,Fe,Cu)6.8
Sm(Co,Fe,Cu,Zr)7.4等が使用可能であ
るが、本実施例においてはNd−Fe−B系磁石を使用
した。
【0041】ローラー2に溝加工を施す際に溝の形状が
角形であれば、台形形状などに比べて容易に加工するこ
とが可能であるが、スタンパー固定具3が溝から外れや
すくなる。そこで本実施例のようにスタンパー固定具3
に中空構造部を設け、この中空構造部にマグネット棒2
1を挿入することにより、実施例1、2で用いた固定具
押さえ20を用いずとも固定が完全であり、テンション
を掛ける際にムラの発生を極力少なくすることが可能と
なる。中空構造部の形状及びマグネット棒の形状として
は、図11(b)〜(d)に示すような形状とすること
ができるが、これらの形状のみに限定されるものではな
い。
【0042】実施例5 図12に示すように、ローラー2の側面にテンション棒
23の取り付け位置を調整するためにスライド部24を
設けた。次に図に示すようにスタンパー固定具3にテン
ション棒23の一端が掛かるようにし、他端を前記スラ
イド部23にはめ込んだ。テンション棒23の材料とし
ては、ローラー・グルーブ成型温度の設定温度に達した
時点で形状が回復する形状記憶合金や、設定温度で形状
が変化するバイメタル等を用いることができる。
【0043】形状記憶合金としては、Au−Cd合金、
Cu−Al−Zn合金、Cu−Al−Ni合金、In−
Tl合金、Ni−Al合金、Ni−Ti合金等、通常形
状記憶合金として知られており、ローラー・グルーブ成
型設定温度付近の温度で形状の回復が可能な材料ならば
いずれのものも使用できる。今回、性能的に、特に繰り
返し使用に対する寿命の点で圧倒的に優位にあるNi−
Ti合金を使用し、設定温度が80℃を越えるとテンシ
ョン棒23がくの字に変形するように設計した。その
際、スライド部24ではテンション棒の端はスライド
し、テンション棒の形状が変形すると、長尺フレキシブ
ルスタンパー1にテンションが掛けられ、ロール状スタ
ンパー5が完成される。
【0044】上記ではテンション棒として形状記憶合金
を使用した例について説明したが、前記したようにバイ
メタルを使用することもできる。バイメタルの材料とし
ては、黄銅(Zn30〜40%)とニッケル鋼(Ni3
4%)、黄銅(Zn30〜40%)とインバー(Ni3
6%)、モネルメタル(Ni−Cu)とニッケル鋼(N
i34〜42%)等の組み合わせのバイメタルが使用可
能である。
【0045】実施例6 次に長尺フレキシブルスタンパー1にテンションを掛け
る方法として、つる巻きバネを使用した例について説明
する。本実施例では、つる巻きバネが弾性体であるの
で、長尺フレキシブルスタンパー1に過負荷が生じた場
合にも、長尺フレキシブルスタンパー1が破損しにくく
なるといった特徴を有する。
【0046】図13に示すように、ローラー2の側面に
つる巻きバネ25を固定した。また、つる巻きバネの他
端はスタンパー固定具3に固定した。つる巻きバネのロ
ーラー2側面への固定にはスライド部24を設け、テン
ションの強さを調節しながら固定できるようにして行な
った。
【0047】実施例7 図14に示すように、クサビ6の形状をスタンパー固定
具3に接する面とローラーの溝の側面と接する面の両方
にテーパー加工を施し、更にくさびの先端にスタンパー
固定具3の中心近傍に当接可能な突起26を設けたもの
を使用した。このような形状のクサビを使用すること
で、スタンパー固定具の中央部にもテンションが同時に
掛かるようになり、長尺フレキシブルスタンパー1がさ
らにゆがむことなく固定することが可能となった。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるロール状スタンパーは次のような顕著な効果を奏
することができる。
【0049】(1)1本のロール状スタンパーに複数個
の情報記録媒体の所定パターンが10分程度で形成でき
るため、作業の簡略化と、生産効率の向上を同時に達成
できる。
【0050】(2)非常に短時間で長尺フレキシブルス
タンパーの交換ができ、その間、ローラー・グルーブ成
型装置は停止しなくて済み、無駄な時間の発生が抑えら
れる。
【0051】(3)接着剤を使用しないので、接着剤の
はみだし等がなく、接着剤自体が欠陥の原因となること
がない。また、接着固定装置も必要としない。
【0052】(4)長尺フレキシブルスタンパーを用い
たロール状スタンパーで情報記録媒体用基板を成型する
ことにより、情報記録媒体用基板の製造コストを下げる
ことができ、安価な情報記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のロール状スタンパーの模式図
であり、(b)、(c)はそれぞれ(a)のロール状ス
タンパーに設置可能なフレキシブルスタンパーの模式図
である。
【図2】(a)は長尺フレキシブルスタンパーにスタン
パー固定具を溶着するための治具の模式図、(b)はス
タンパー固定具3の取り付けられた長尺フレキシブルス
タンパー1である。
【図3】従来のロール状スタンパーである。
【図4】本発明に使用可能な長尺フレキシブルスタンパ
ーの製造工程を示す模式図である。
【図5】長尺フレキシブルスタンパー1の製造工程中の
電鋳工程で用いられる外周電極板の取り付け例を示す模
式図である。
【図6】長尺フレキシブルスタンパー1の切断方法を示
す模式図である。
【図7】長尺フレキシブルスタンパー1に銀ろう溶着に
よってスタンパー固定具3を取り付ける際の真空加熱炉
の温度変化を表わすグラフである。
【図8】くさびにより長尺フレキシブルスタンパー1に
テンションをかける機構の一例を示す模式図であり、
(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
【図9】くさびにより長尺フレキシブルスタンパー1に
テンションをかける機構の他の一例を示す模式図であ
り、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。
【図10】実施例3で用いたロール状スタンパーの作製
方法を示す模式図である。
【図11】マグネット棒の挿入によりスタンパー固定具
3をローラー2に固定する方法を示す模式図であり、
(a)はローラー側面図、(b)〜(d)はスタンパー
固定具の断面図である。
【図12】テンション棒により長尺フレキシブルスタン
パー1にテンションをかける機構の一例を示す模式図で
ある。
【図13】つる巻きばねにより長尺フレキシブルスタン
パー1にテンションをかける機構の一例を示す模式図で
ある。
【図14】くさびにより長尺フレキシブルスタンパー1
にテンションをかける機構の他の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 長尺フレキシブルスタンパー 2 ローラー 3 スタンパー固定具 4 凹凸パターン 5 ロール状スタンパー 6 くさび 7 ネジ 8 溶着治具 9 ビーム用スリット 19 テンションネジ 20 固定具押さえ 22 マグネット棒 23 テンション棒 25 つる巻ばね26 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 串田 直樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 芳野 斉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 林 久範 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−107503(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 59/00 - 59/18 B29C 33/00 - 33/76 G11B 7/26

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体のプリフォーマットに対応
    するパターンを表面に有するフレキシブルなスタンパ
    ー; 該スタンパーの両端部裏面に固着されている固定具;及
    び軸方向と平行に走る、該固定具をそれぞれ嵌挿可能な
    複数の係止溝を周面に有する鏡面ロールを有し、 該固定具が該係止溝にそれぞれ嵌挿され、該スタンパー
    が該鏡面ロール基材の周面に沿う様に配置されている情
    報記録媒体用基板形成用ロール状スタンパーであって、 該スタンパーに張力を印加する手段を備えていることを
    特徴とする情報記録媒体形成用ロール状スタンパー。
  2. 【請求項2】 該張力を印加する手段が、固定具と係止
    溝の壁部との間に挿入可能なくさび、及び該くさびに対
    して押圧力を印加する手段とを有する請求項1の情報記
    録媒体形成用ロール状スタンパー。
  3. 【請求項3】 該くさびが、少なくとも一方の固定具と
    係止溝の壁部との間に挿入されている請求項2の情報記
    録媒体形成用ロール状スタンパー。
  4. 【請求項4】 該固定具が、該くさびと係合可能なテー
    パー部を有する請求項2の情報記録媒体形成用ロール状
    スタンパー。
  5. 【請求項5】 該固定具が嵌挿されている係止溝の側面
    がテーパー加工され、該くさびは該固定具のテーパー
    部、及び該係止溝の側面のテーパー部の両方と当接する
    ように形成されている請求項4の情報記録媒体形成用ロ
    ール状スタンパー。
  6. 【請求項6】 該くさびが、先端に該固定具と当接可能
    な突起を有する請求項5の情報記録媒体形成用ロール状
    スタンパー。
  7. 【請求項7】 該固定具の断面形状が台形状である請求
    項1の情報記録媒体形成用ロール状スタンパー。
  8. 【請求項8】 該固定具が中空構造を有し、該中空構造
    部にマグネットを有する請求項1の情報記録媒体形成用
    ロール状スタンパー。
  9. 【請求項9】 該スタンパーに張力を印加する手段が、
    該ロール基材の側面に固定されていると共に、少なくと
    も一方の固定具に係合して該ロール状スタンパーが所定
    の温度に加熱された状態において、該スタンパーに張力
    が加わる方向に変形するテンション棒である請求項1の
    情報記録媒体形成用ロール状スタンパー。
  10. 【請求項10】 該テンション棒がバイメタルで形成さ
    れている請求項9の情報記録媒体形成用ロール状スタン
    パー。
  11. 【請求項11】 該テンション棒が形状記憶合金で形成
    されている請求項9の情報記録媒体形成用ロール状スタ
    ンパー。
  12. 【請求項12】 該スタンパーに張力を印加する手段
    が、該ロール基材の側面に一端が固定され、他端が該固
    定具に係合するばねである請求項1の情報記録媒体形成
    用ロール状スタンパー。
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