JP2997685B2 - スピーカ用振動板 - Google Patents
スピーカ用振動板Info
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- JP2997685B2 JP2997685B2 JP2089582A JP8958290A JP2997685B2 JP 2997685 B2 JP2997685 B2 JP 2997685B2 JP 2089582 A JP2089582 A JP 2089582A JP 8958290 A JP8958290 A JP 8958290A JP 2997685 B2 JP2997685 B2 JP 2997685B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、動電型スピーカの振動板の構造に関す
る。
る。
[従来の技術] 動電型のスピーカの振動板は、例えばコーン型振動板
の場合、周知のごとく振動板の中心近傍に接着されたボ
イスコイルによって振動板の一局部が駆動される構成と
なっており、駆動周波数が高くなると駆動点から離れた
振動板の部位の運動は被駆動点の運動に対して遅延して
いわゆる分割振動を生じ、振動板各部における相互の位
相のずれに起因する干渉によって周波数特性が乱れる原
因となっていた。
の場合、周知のごとく振動板の中心近傍に接着されたボ
イスコイルによって振動板の一局部が駆動される構成と
なっており、駆動周波数が高くなると駆動点から離れた
振動板の部位の運動は被駆動点の運動に対して遅延して
いわゆる分割振動を生じ、振動板各部における相互の位
相のずれに起因する干渉によって周波数特性が乱れる原
因となっていた。
この欠点を緩和するために、動電型のスピーカの振動
板は可及的に剛性が大きく且つ振動板の異常共振を抑制
するための吸振力が大きいことが要求される。
板は可及的に剛性が大きく且つ振動板の異常共振を抑制
するための吸振力が大きいことが要求される。
従来における振動板の代表的な構造は、例えば(1)
パルプ、金属、合成樹脂等単一の素材を成形したもの、
(2)炭素繊維織布等に熱硬化性樹脂を含浸させて加熱
成形したもの、(3)炭素繊維織布等と熱可塑性合成樹
脂シートを積層し、加熱成形したもの等が実用化されて
いる。
パルプ、金属、合成樹脂等単一の素材を成形したもの、
(2)炭素繊維織布等に熱硬化性樹脂を含浸させて加熱
成形したもの、(3)炭素繊維織布等と熱可塑性合成樹
脂シートを積層し、加熱成形したもの等が実用化されて
いる。
[解決しようとする課題] この様な構造を有する従来の振動板は、(1)に属す
る振動板は素材の性質によって剛性と吸振力とを両立さ
せることは困難であり、(2)に属する振動板は繊維の
結合材が熱硬化性樹脂であるため耐衝撃性が低く、耐水
性、長期安定性が低い。更に、生産時の成形サイクルが
長く且つ成形原料のプリプレグの保存性がよくない。
又、(3)に属する振動板は例えば熱可塑性合成樹脂シ
ートとしてポリプロピレン樹脂を使用した場合には、成
形時のドレープが悪いため、高圧プレスを要するという
解決すべき課題があった。
る振動板は素材の性質によって剛性と吸振力とを両立さ
せることは困難であり、(2)に属する振動板は繊維の
結合材が熱硬化性樹脂であるため耐衝撃性が低く、耐水
性、長期安定性が低い。更に、生産時の成形サイクルが
長く且つ成形原料のプリプレグの保存性がよくない。
又、(3)に属する振動板は例えば熱可塑性合成樹脂シ
ートとしてポリプロピレン樹脂を使用した場合には、成
形時のドレープが悪いため、高圧プレスを要するという
解決すべき課題があった。
そこで本発明は、液晶性高分子繊維と熱可塑性合成樹
脂繊維とを複合させて使用することにより上記従来例の
有する課題を解決して、高い剛性と大きい内部ロスとを
両立させたスピーカ用振動板を提供することを目的とす
る。
脂繊維とを複合させて使用することにより上記従来例の
有する課題を解決して、高い剛性と大きい内部ロスとを
両立させたスピーカ用振動板を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するための本発明に係るスピーカ
の振動板は、液晶性高分子繊維と熱可塑性合成樹脂繊維
とからなり、前記液晶性高分子繊維が、加熱成形時に溶
融した熱可塑性合成樹脂繊維によって結合、複合化され
ていることを特徴とするスピーカ用振動板である。
の振動板は、液晶性高分子繊維と熱可塑性合成樹脂繊維
とからなり、前記液晶性高分子繊維が、加熱成形時に溶
融した熱可塑性合成樹脂繊維によって結合、複合化され
ていることを特徴とするスピーカ用振動板である。
[作 用] 液晶性高分子繊維は、例えば炭素繊維等の従来のコン
ポジット材と比較すると密度(ρ)が小さく、かつ切断
強度が大きい(炭素繊維等の1.5〜2倍)うえに、融点
が300℃以上と高いため熱的に安定で、更にフィブリル
構造の繊維であるため繊維自体の内部ロス(tanδ)が
大きいという特徴がある。
ポジット材と比較すると密度(ρ)が小さく、かつ切断
強度が大きい(炭素繊維等の1.5〜2倍)うえに、融点
が300℃以上と高いため熱的に安定で、更にフィブリル
構造の繊維であるため繊維自体の内部ロス(tanδ)が
大きいという特徴がある。
この様な性質の液晶性高分子繊維を溶融した熱可塑性
合成樹脂繊維で複合することにより、複合材中に液晶性
高分子繊維が一様に分散すると共に、複合材の物性は従
来の炭素繊維等を使用した複合材と比較してρが小さ
く、tanδが大きものとなる。
合成樹脂繊維で複合することにより、複合材中に液晶性
高分子繊維が一様に分散すると共に、複合材の物性は従
来の炭素繊維等を使用した複合材と比較してρが小さ
く、tanδが大きものとなる。
更に両方の繊維が熱可塑性合成樹脂繊維であるから、
耐衝撃性、保存性に優れ、成形時間を短縮することがで
きる。その上、従来のシート状熱可塑性合成樹脂コンポ
ジットと比較してドレープ性、濡れ性に優れているので
ボイドがなく品質が安定する。
耐衝撃性、保存性に優れ、成形時間を短縮することがで
きる。その上、従来のシート状熱可塑性合成樹脂コンポ
ジットと比較してドレープ性、濡れ性に優れているので
ボイドがなく品質が安定する。
[実施例] 液晶性高分子繊維として全芳香族ポリエステル繊維の
平繊維布、熱可塑性合成樹脂繊維としてP.P(ポリプロ
ピレン樹脂…ガラス転移温度=0℃、融点170℃)繊維
の平織布を用い、全芳香族ポリエステル繊維の平織布の
両面にPP繊維の平織布を重ねて3層とし、コーン形状の
金型で温度:140℃、圧力:6Kg/cm2、2分間プレス成形し
てスピーカ用の振動板を得た。
平繊維布、熱可塑性合成樹脂繊維としてP.P(ポリプロ
ピレン樹脂…ガラス転移温度=0℃、融点170℃)繊維
の平織布を用い、全芳香族ポリエステル繊維の平織布の
両面にPP繊維の平織布を重ねて3層とし、コーン形状の
金型で温度:140℃、圧力:6Kg/cm2、2分間プレス成形し
てスピーカ用の振動板を得た。
当該振動板の常温に於けるtanδ、ヤング率E、密度
ρ並びにE/ρの値を第1表に、又、成形条件を第2表に
示す。比較のために炭素繊維織布とポリプロピレンシー
トを積層して得た従来例振動板の上記物性値、成形条件
を同時に示した。この結果から本発明の複合物振動板は
従来例と比較してE/ρ、tanδとも大きい値を示してい
る。特に成形圧力については従来のP.Pシートによるコ
ンポジットの場合と比較して、織布の織目をずらせて成
形出来るため形状付形が容易で、結合用熱可塑性合成樹
脂が繊維であるため溶融しやすいので、成形圧力は約1/
3で良く、成形時間も短縮されている。
ρ並びにE/ρの値を第1表に、又、成形条件を第2表に
示す。比較のために炭素繊維織布とポリプロピレンシー
トを積層して得た従来例振動板の上記物性値、成形条件
を同時に示した。この結果から本発明の複合物振動板は
従来例と比較してE/ρ、tanδとも大きい値を示してい
る。特に成形圧力については従来のP.Pシートによるコ
ンポジットの場合と比較して、織布の織目をずらせて成
形出来るため形状付形が容易で、結合用熱可塑性合成樹
脂が繊維であるため溶融しやすいので、成形圧力は約1/
3で良く、成形時間も短縮されている。
本発明の複合物を得る手段として、上記実施例の変形
例1として、液晶性高分子繊維と熱可塑性合成樹脂繊維
と混紡した長繊維条(コミングルドヤーン)からなる織
布(交又織、3軸織、円盤織等)を一層若しくは複数層
重ねて成形しても得られる。又、変形例2として液晶性
高分子繊維の表面を熱可塑性合成樹脂繊維でラッピング
したプライドマトリックスの織布を一層若しくは複数層
重ねて成形してもよい。或いは変形例3として2種類の
繊維を交ぜ織りにした織布を使用する手段等が考えられ
る。
例1として、液晶性高分子繊維と熱可塑性合成樹脂繊維
と混紡した長繊維条(コミングルドヤーン)からなる織
布(交又織、3軸織、円盤織等)を一層若しくは複数層
重ねて成形しても得られる。又、変形例2として液晶性
高分子繊維の表面を熱可塑性合成樹脂繊維でラッピング
したプライドマトリックスの織布を一層若しくは複数層
重ねて成形してもよい。或いは変形例3として2種類の
繊維を交ぜ織りにした織布を使用する手段等が考えられ
る。
以上、本発明に係るスピーカの振動板について代表的
と思われる実施例を基に詳述したが、本発明による振動
板の実施態様は、素材樹脂の材質などに於て、上記実施
例の構造に限定されるものではなく、前記したクレーム
記載の構成要素を具備し、本発明にいう作用を呈し、以
下に述べる効果を有する限りにおいて、適宜改変して実
施しうるものである。
と思われる実施例を基に詳述したが、本発明による振動
板の実施態様は、素材樹脂の材質などに於て、上記実施
例の構造に限定されるものではなく、前記したクレーム
記載の構成要素を具備し、本発明にいう作用を呈し、以
下に述べる効果を有する限りにおいて、適宜改変して実
施しうるものである。
[効 果] 本発明に係るスピーカの振動板は、液晶性高分子繊維
が、熱可塑性合成樹脂繊維によって溶融結合し複合化さ
れており、液晶性高分子繊維が炭素繊維等の従来のコン
ポジット材と比較すると密度(ρ)が小さく、かつ切断
強度が大きい(炭素繊維等の1.5〜2倍)うえに、融点
が300℃以上と高いため熱的に安定で、更にフィブリル
構造の繊維であるため繊維自体の内部ロス(tanδ)が
大きいという特徴がある。
が、熱可塑性合成樹脂繊維によって溶融結合し複合化さ
れており、液晶性高分子繊維が炭素繊維等の従来のコン
ポジット材と比較すると密度(ρ)が小さく、かつ切断
強度が大きい(炭素繊維等の1.5〜2倍)うえに、融点
が300℃以上と高いため熱的に安定で、更にフィブリル
構造の繊維であるため繊維自体の内部ロス(tanδ)が
大きいという特徴がある。
この様な性質の液晶性高分子繊維を溶融した熱可塑性
合成樹脂繊維で複合することにより、複合材中に液晶性
高分子繊維が一様に分散すると共に、複合材の物性は従
来の炭素繊維等を使用した複合材と比較してρが小さ
く、tanδが大きいものとなる。
合成樹脂繊維で複合することにより、複合材中に液晶性
高分子繊維が一様に分散すると共に、複合材の物性は従
来の炭素繊維等を使用した複合材と比較してρが小さ
く、tanδが大きいものとなる。
又、更に熱可塑性合成樹脂繊維を使用しているので耐
衝撃性、耐水性、長期安定性並びに保存性に優れ、また
2種類の繊維が半ば混合された状態となっているので、
成形時間を短縮することができる。その上、従来のシー
ト状熱可塑性合成樹脂コンポジットと比較してドレープ
性、濡れ性に優れているのでボイドがなく品質が安定す
るという効果を有するものである。
衝撃性、耐水性、長期安定性並びに保存性に優れ、また
2種類の繊維が半ば混合された状態となっているので、
成形時間を短縮することができる。その上、従来のシー
ト状熱可塑性合成樹脂コンポジットと比較してドレープ
性、濡れ性に優れているのでボイドがなく品質が安定す
るという効果を有するものである。
Claims (2)
- 【請求項1】液晶性高分子繊維と熱可塑性合成樹脂繊維
とからなり、該液晶性高分子繊維が、加熱成形時に溶融
した熱可塑性合成樹脂繊維によって結合および複合化さ
れ、 該複合化が、該液晶性高分子繊維と該熱可塑性合成樹脂
繊維とを混合した長繊維条からなる織布、該液晶性高分
子繊維の表面を該熱可塑性合成樹脂繊維でラッピングし
たプライドマトリックス織布、または該液晶性高分子繊
維と該熱可塑性合成樹脂繊維とを交ぜ織りにした織布を
加熱成形することにより行われる スピーカ用振動板。 - 【請求項2】上記液晶性高分子繊維が、パラヒドロキシ
安息香酸とテレフタル酸とからなるエチレンのコポリエ
ステル、又はフェニレン、ビフェニレンのコポリエステ
ルであることを特徴とする請求項1のスピーカ用振動
板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2089582A JP2997685B2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | スピーカ用振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2089582A JP2997685B2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | スピーカ用振動板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03289297A JPH03289297A (ja) | 1991-12-19 |
| JP2997685B2 true JP2997685B2 (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=13974784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2089582A Expired - Fee Related JP2997685B2 (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | スピーカ用振動板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2997685B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3056024A1 (de) * | 2013-10-11 | 2016-08-17 | Isovolta AG | Verfahren zur herstellung einer folie für eine lautsprecher-membran oder eine mikrophon-membran |
-
1990
- 1990-04-03 JP JP2089582A patent/JP2997685B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03289297A (ja) | 1991-12-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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