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JP3037931B2 - サーモサイホン及びサーモサイホンの製造方法及び情報処理装置 - Google Patents
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JP3037931B2 - サーモサイホン及びサーモサイホンの製造方法及び情報処理装置 - Google Patents

サーモサイホン及びサーモサイホンの製造方法及び情報処理装置

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JP3037931B2
JP3037931B2 JP10183563A JP18356398A JP3037931B2 JP 3037931 B2 JP3037931 B2 JP 3037931B2 JP 10183563 A JP10183563 A JP 10183563A JP 18356398 A JP18356398 A JP 18356398A JP 3037931 B2 JP3037931 B2 JP 3037931B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーモサイホン及
びその製造方法及び情報処理装置に関し、特に、携帯型
情報処理装置の発熱体で発生した熱を外部に放出するこ
とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開平9−6481号公報のものが知られている。この
公報に記載された従来の携帯型情報処理装置は、図32
に示すように、蓋部51にヒートパイプ3と放熱板5が
組み込まれ、本体部50に組み込まれた発熱体(CP
U)1の熱は、熱伝導ブロック2とヒートパイプ3を介
して放熱板5から放出される。また、その他の従来の技
術として、特開平8−87354号公報、特開平8−2
04373号公報、特開平8−261672号公報など
がある。
【0003】図33は、蓋部51の分解斜視図である。
フロントパネル60と外部筐体12の間に、液晶表示パ
ネル7とバックライト10とバックライト用光学系62
とバックライト用インバータ基板95が設けられてい
る。
【0004】図34は、放熱のために用いられるサーモ
サイホンの従来の製造方法を示す図である。図35は、
昭和アルミニウム株式会社のロールボンドヒートパイプ
の説明書に示された製造工程である。ロールボンドは、
アルミニウム板を切断し(S10)、その上に圧着防止
剤で流路となる回路をプリントし(S12)、もう1枚
の板を重ねて圧延し(S13,S14)、高圧空気で流
路を膨管し、所望の形状に切断したものである(S1
5,S16)。この流路に作動液を注入し(S17)、
サーモサイホンを製造する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の携帯型情報処理
装置は、放熱板5の面方向の熱伝導が十分でないため
に、ヒートパイプ3から送られた熱を放熱板5の全面に
伝導させることが難しかった。その結果、放熱板5の各
部位のうち、ヒートパイプ3に近い部位しか放熱に貢献
できず、放熱効果が十分でなかった。
【0006】また、従来のサーモサイホンは、2枚のア
ルミニウム板を圧着して製造するが、アルミニウム板は
比重が重いため、サーモサイホンの重量が重くなり、結
果として、そのサーモサイホンを用いて放熱を行おうと
する情報処理装置の重さを増してしまうという問題があ
った。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、サーモサイホンの重量を軽くす
ることを目的とする。また、本発明は、情報処理装置の
発熱効率を向上させるとともに、重量を軽くすることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るサーモサ
イホンは、放熱板と、作動液を循環させる流路とを備え
たサーモサイホンにおいて、上記放熱板は、厚肉部と薄
肉部を有することを特徴とする。
【0009】上記放熱板は、厚肉部を薄肉部より流路の
近くに配置したことを特徴とする。
【0010】上記流路は、閉ループを有し、上記厚肉部
は、上記閉ループの内側周囲に形成され、上記薄肉部
は、厚肉部の内側に形成されることを特徴とする。
【0011】上記放熱板は、平板の第1のプレートと欠
落部を形成した第2のプレートとを重ねた合板プレート
であることを特徴とする。
【0012】上記第1と第2のプレートの一方のプレー
トは、他方のプレートの端部よりはみ出した端部を有
し、はみ出した端部を曲げ加工したことを特徴とする。
【0013】上記第1と第2のプレートは、厚さが異な
ることを特徴とする。
【0014】上記薄肉部は、フィン効率が0.7以上1
以下であることを特徴とする。
【0015】上記薄肉部は、厚さが0.4mmのアルミ
ニウム板で形成され、最も近い流路から6cm以内に形
成されていることを特徴とする。
【0016】上記サーモサイホンは、電子機器の放熱に
用いられることを特徴とする。
【0017】上記電子機器は、携帯型コンピュータであ
ることを特徴とする。
【0018】上記電子機器は、発熱体が組み込まれた本
体部と、本体部を覆う蓋部とを備え、上記サーモサイホ
ンは、蓋部に設けられたことを特徴とする。
【0019】この発明に係る情報処理装置は、発熱体が
組み込まれた本体部と、前記本体部を覆う蓋部と、前記
蓋部に設けられ、厚肉部と薄肉部とを有する放熱板と作
動液の流路とを有し、前記発熱体で発生した熱を放出す
るサーモサイホンとを備えたことを特徴とする。
【0020】前記蓋部は、蓋部をカバーする筐体を有
し、前記放熱板は、前記蓋部の筐体の少なくとも一部で
あることを特徴とする。
【0021】前記情報処理装置は、更に、前記発熱体か
ら前記サーモサイホンに対して、前記発熱体で発生した
熱を伝える熱伝導部材を備えたことを特徴とする。
【0022】前記熱伝導部材は、前記発熱体と前記サー
モサイホンとの間に、前記発熱体で発生した熱を前記サ
ーモサイホンに伝えるヒートパイプを備えることを特徴
する。
【0023】前記サーモサイホンは、作動液をためる液
溜部を有し、前記ヒートパイプは、前記サーモサイホン
の液溜部に接触していることを特徴とする。
【0024】前記熱伝導部材は、前記発熱体とヒートパ
イプの間に、ヒンジ部を有する熱伝導ブロックを備え、
前記ヒートパイプは、この熱伝導ブロックに設けられた
ヒンジ部に挿入されていることを特徴とする。
【0025】この発明に係るサーモサイホンの製造方法
は、以下の工程を備えたことを特徴とする。 (a)放熱板となる材料から2枚のプレートを切断する
工程、(b)切断した2枚のプレートのいずれか一方の
プレートに欠落部を形成する工程、(c)切断した2枚
のプレートのいずれか一方のプレートに圧着防止剤を用
いて流路をプリントする工程、(d)2枚のプレートを
重ね合わせる工程、(e)重ね合わせた2枚のプレート
を圧延して圧着する工程、(f)圧着されたプレートの
流路を膨管する工程、(g)膨管した流路に作動液を封
入する工程。
【0026】上記切断する工程は、一方のプレートを他
方のプレートのサイズより大きなサイズで切断し、上記
サーモサイホンの製造方法は、更に、上記圧着する工程
後に、上記サイズの大きいプレートの他方のプレートか
らはみ出た部分を曲げ加工する工程を備えたことを特徴
とする。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明に係
るサーモサイホンと情報処理装置の好適な実施の形態に
ついて添付図面を参照して説明する。
【0028】図1に基づいて、携帯型情報処理装置の構
成を説明する。50はノート型パーソナルコンピュータ
の本体部、51は本体部を覆う蓋部、52は本体部50
と蓋部51が係合している係合軸であり、ヒンジ構造を
有している。1は発熱体であるCPU(Central
Processing Unit)、2はCPUの熱
を効率的に集めヒートパイプ3に伝えるためのヒンジ部
13付きの熱伝導ブロックである。熱伝導ブロック2
は、熱伝導材であれば金属でなくても、カーボン等でも
良い。熱伝導ブロック2のヒンジ部13の軸は、係合軸
52と同一軸上にある。ヒートパイプとは、排気した金
属パイプのなかに所定の温度で気化する液体(以下、作
動液という)を適量封入し、高温端で気化熱を奪い、低
温端で凝縮熱を放出させることにより高効率の熱伝達を
行うもので、管の内壁に設けた縦方向の溝や多孔質構造
(ウイック)の毛細管現象を利用して作動液を循環させ
るものである。4はヒートパイプ3と放熱板5とを有効
に熱接続するための固定板、6は放熱板5と一体形成さ
れたサーモサイホンである。サーモサイホン6もヒート
パイプ3と同じ原理で高効率の熱伝達を行うものであ
る。しかし、通常、サーモサイホン6には管の内壁に設
けた縦方向の溝や多孔質構造(ウイック)はなく、毛細
管現象を利用して作動液を循環させることはない。従っ
て、サーモサイホン6は、重力を利用して流路に沿って
作動液を循環させる。例えば、サーモサイホン6として
昭和アルミニウム株式会社製のロールボンド板58を用
いることができる。ロールボンド板とは、図2に示すよ
うに、アルミニウム板の内部に中空の流路59を有する
部材である。ロールボンド板を使えば、放熱板5とサー
モサイホン6が一括成形されているため有効である。7
は液晶表示パネル、10はバックライトである。12は
蓋部51の外側の筐体である。
【0029】図3は、図2のB−B断面図である。放熱
板5は、第1のプレート31と第2のプレート32が圧
着又は接着されたものである。第1のプレート31と第
2のプレート32は、例えば、厚さ4mmのアルミニウ
ム板である。第1のプレート31は、平板である。第2
のプレート32は、欠落部の一例である開口部を有して
いる。放熱板5の第1のプレート31と第2のプレート
32が重なった部分は、厚さ8mmの厚肉部33とな
る。放熱板5の第1のプレート31のみの部分は、厚さ
4mmの薄肉部34となる。流路59のある部分の厚さ
は1mm〜2mmである。
【0030】上記流路59は、閉ループを有し、上記厚
肉部33は、上記閉ループの内側周囲に形成され、上記
薄肉部34は、厚肉部33の内側に形成されている。
【0031】図4に基づいて、携帯型情報処理装置の放
熱処理を説明する。図5は、図4のC−C断面図であ
る。サーモサイホン6は、作動液9を溜める液溜部55
を有している。また、サーモサイホン6は、作動液19
を放熱板の面方向に循環させる蒸気流路第1の流路5
3,第2の流路54を有している。図4に示す場合は、
放熱板5の周辺部を周回する第1の流路53と、係合軸
52と直交する方向に延在し、両端が第1の流路53と
合流する第2の流路54が存在する場合を示している。
CPU1で発生した熱は、熱伝導ブロック2を介してヒ
ートパイプ3に伝わり、二層流熱輸送により放熱板5に
伝わる。サーモサイホン6が形成された放熱板5では、
二層流移動により極めて効率的に熱拡散され、最終的に
対流と熱放射の効果で外気に熱放散される。
【0032】作動液9として、通常、フロリナート系又
は水などの液体がサーモサイホン6の液溜部と流路に注
入され、減圧・密閉される。作動液9は、重力で下方に
溜るが、ヒートパイプなどの高温熱源を下部の液溜部に
当てて密着させることで、作動液9へ熱伝達が起こり、
作動液9は蒸気流となって低温部へ上昇する。こうして
熱輸送が行われ、蒸気流は蒸気流路内で、凝縮・放熱す
る。凝縮して液化した作動液9は、自重により蒸気流路
を落下する。つまり、サーモサイホンでは重力を利用し
た作動液の循環・還流による蒸発熱輸送、凝縮放熱によ
る熱伝達プロセスにより効果的に熱輸送、均熱化をはか
ることができ、金属のみの熱伝導に比べ、大幅な冷却性
能向上が見込める。
【0033】図6は、放熱方法を示すフローチャートで
ある。ステップS0において、CPU1が発熱していな
ければ、放熱処理は一切行われない。CPU1が発熱し
ているときは、ステップS1において、本体部50のC
PU1から熱がヒートパイプ3を介してサーモサイホン
6へ移動する。次に、ステップS2において、ヒートパ
イプ3を介して移動してきた熱が作動液9を加熱する。
ステップS3は、蒸発熱を輸送する工程である。このス
テップS3は、作動液9の蒸気化を行うステップ(S3
1)と蒸気流が蒸気流路の内部を循環するステップ(S
32)からなる。次に、ステップS4は、蒸気流が凝縮
して放熱をする工程である。ステップS4は、蒸気化し
た作動液9が液化するステップ(S41)と作動液9が
蒸気流路を環流して液溜部に戻るステップ(S42)か
ら構成されている。以上、ステップS1からS4までの
動作が、発熱が続く限り継続して行われる。サーモサイ
ホン6の厚さは1mm〜2mmにできるので、ファンを
取り付けるより薄くできる。また、ファンの使用が望ま
れているCPUを使用する場合でもファンを必要とせ
ず、ファン以上の放熱効果をもたらすことができる。
【0034】図7は、図8に示すような厚さB及び長さ
Lの放熱フィン35を発熱体36に取り付けた場合の長
さLによるフィン効率の特性図である。図中、黒い□は
厚さB=1mmのアルミニウム板のフィン効率の特性を
示す。また、図中、△は厚さB=0.8mmのアルミニ
ウム板のフィン効率の特性を示す。また、図中、黒い○
は厚さB=1mmのマグネシウム板又は厚さB=0.4
mmのアルミニウム板のフィン効率の特性を示す。ま
た、図中、*は厚さB=1mmの樹脂板のフィン効率特
性を示す。フィン効率とは、フィンの全伝熱面からの実
際の放熱量とフィンの全伝熱面が発熱体の温度に等しい
と仮定した場合の放熱量との比である。フィン効率が1
(100%)の場合には、放熱効果が最大である場合を
示している。図7の特性から分かるように、熱が伝わる
長さ、即ち、長さLが長くなるほど、フィン効率は悪く
なる。また、放熱フィン35の厚さが薄くなると、フィ
ン効率は悪くなる。十分な放熱効率を保つためには、フ
ィン効率が0.8以上であることが望ましい。従って、
例えば、厚さB=0.8mmのアルミニウム板を放熱板
として使う場合には、フィン効率を0.8以上にするた
めに、放熱板の長さLは約9cm以下でなければならな
い。また、厚さB=0.4mmのアルミニウム板を放熱
板として使う場合には、長さLを約6cm以下にしなけ
ればならない。
【0035】図9は、流路59間の距離が12cmであ
るサーモサイホンを示している。上記流路59は、閉ル
ープを有し、上記厚肉部33は、上記閉ループの内側周
囲に形成され、上記薄肉部34は、厚肉部33の内側に
形成されているものとする。厚肉部33の長さを3cm
とった場合には、薄肉部34の長さは、6cmとなる。
薄肉部34の中心部Xは、流路59の端部から6cmの
所に存在する。サーモサイホンがアルミニウム板で作成
されており、厚肉部33の厚さが0.8mmであり、薄
肉部34の厚さが0.4mmであるものとすると、フィ
ン効率の特性は、図9の下部に示した矢印のような特性
を示すことになる。即ち、厚肉部33の部分において
は、図7に示した0.8mmの厚さの特性を示し、薄肉
部34の部分では、図7に示した厚さ0.4mmのフィ
ン効率の特性を示すことになる。もし、薄肉部34の中
央部Xが最も近い流路59まで6cm以上離れてしまっ
た場合には、フィン効率は0.8以下になってしまう可
能性があり、望ましい放熱効果を期待することができな
い場合がある。
【0036】図10は、流路59間の距離が10cmで
ある場合を示している。中央部Xは、流路59から5c
m離れたところにある。従って、最もフィン効率が低く
なる中央部Xにおけるフィン効率は約0.85であり、
図9に示した中央部Xのフィン効率は約0.8よりも高
い値となる。
【0037】このように、放熱板の厚さを薄くすること
によりフィン効率が低下するが、流路59からの距離を
なるべく短くすることによりフィン効率を少なくとも
0.7(70%)以上、望ましくは0.8以上、更に
は、0.9以上に保つように厚肉部33と薄肉部34の
パターンを設計すればよい。
【0038】前述したように、放熱板5に薄肉部34を
設けるのは、放熱効果を減少させてしまうという欠点を
有するが、放熱板5の重量を軽くすることができるとい
う利点を有している。特に、携帯型情報処理装置の場合
には、重量を軽くする必要があり、この実施の形態の放
熱板5は、重量を軽くするために薄肉部34を設けてい
る。例えば、第1のプレート31と第2のプレート32
のサイズと厚さと材料が同一の場合において、第2のプ
レート32に30%の開口部(欠落部)を設けた場合に
は、第1のプレート31と第2のプレート32を重さ1
00とすると、形成される放熱板5は、(100+7
0)/(100+100)=0.85となり、開口部を
設けない場合の85%の重さとなる。或いは、開口部を
50%設ける場合には、(100+50)/(100+
100)=0.75となり、設けない場合に比べて75
%の重さとなる。
【0039】図11及び図12は、この実施の形態のサ
ーモサイホンの製造方法を示す図である。まず、S10
において、放熱板となるアルミニウム板から2枚のプレ
ートを切断する。次に、S11において、切断した2枚
のプレートの一方のプレートに開口部をパンチ加工によ
り形成する。次に、S12において、圧着防止剤で、流
路のパターンを、切断した2枚のプレートの他方のプレ
ートにプリントする。なお、このプリントは、開口部を
形成したプレートに行っても構わない。次に、S13に
おいて、2枚のプレートを重ね合わせる。次に、S14
において、重ね合わせた2枚のプレートを圧延して圧着
する。次に、S15において、圧着されたプレートの流
路に高圧空気を吹き込み膨管する。次に、S16におい
て、プレートを所望の形に切断加工する。次に、S17
において、膨管させた流路に作動液を注入し、作動液の
入口を封止する。このようにして、サーモサイホンが製
造される。
【0040】図13から図17は、第2のプレート32
に設ける開口部のいろいろなパターンを示す図である。
図13は、開口部が閉ループを構成した流路の内部に1
つずつ設けられている場合を示している。図14は、閉
ループを形成した流路の中に複数の開口部が設けられて
いる場合を示している。図13に示すような大きな開口
部を設ける場合には、第2のプレート32の強度が弱く
なり、結果として、サーモサイホンの強度を弱めること
になってしまう。図14の場合は、開口部を小さくして
複数設けることにより、強度の減少をできるだけ少なく
したものである。図15は、全ての開口部の周囲に流路
を設けた場合を示している。図16は、開口部のパター
ンを変えることにより第1のプレート31の強度が弱ま
る部分を分散させている場合を示している。図17は、
開口部の形状を鋸の歯状に形成した場合を示している。
開口部の形状は、図13から図17以外のものであって
も構わない。
【0041】図18及び図19は、欠落部が開口部では
なく、切り欠き部である場合を示している。図18は、
第2のプレート32に櫛歯状の切り欠き部が設けられた
場合に形成されたサーモサイホンを示している。図19
は、第2のプレート32を手形状に切り欠いた場合のサ
ーモサイホンを示している。また、図20は、開口部を
中央部分に大きく1つだけ設けた場合を示している。こ
の開口部により薄肉部34が中央に大きく形成される
が、この薄肉部34の大きさは、液晶表示パネル7の大
きさと同じかそれ以上の大きさである。蓋部51の厚さ
を薄くするために、液晶表示パネル7の存在する部分
は、できるだけサーモサイホンを薄くすることが望まし
い。従って、サーモサイホンの最も薄い部分である薄肉
部34を液晶表示パネル7の背後に配置し、液晶表示パ
ネル7の存在しない部分に厚肉部33と流路59を配置
して蓋部51の厚さを薄くすることができる。
【0042】図21は、蓋部51の外側の斜視図であ
る。図22は、図21のC−C断面図である。図21に
おいて、12は蓋部51の外側の筐体である。放熱板5
は、蓋部51の外側の筐体12の一部分に露出して設け
られている。
【0043】前述したサーモサイホンは、図4及び図5
に示したように、筐体12の内部に用いることもできる
が、図21及び図22に示したように、放熱板5そのも
のを筐体の一部に露出して設けることにより、放熱効果
が一層向上する。
【0044】図23及び図24は、開口部の他の例を示
す図である。図23及び図24に示すように、開口部の
形、大きさ、サイズ、数は、どのようなものであっても
構わない。また、図23及び図24は、第1のプレート
31のサイズを第2のプレート32よりも大きくした場
合を示す図である。折り曲げ線37で第1のプレート3
1の端部を折り曲げ加工、或いは、絞り加工することに
より、図25に示すような箱状の強固なサーモサイホン
を作ることができる。図25に示す場合は、折り曲げ線
37で90℃折り曲げ加工、或いは、絞り加工している
場合を示しているが、180℃折り曲げ加工しても構わ
ない。図26は、第1のプレート31を絞り加工して筐
体12を形成した場合を示している。即ち、図26は、
筐体12が放熱板5として用いられる場合を示してい
る。筐体12もアルミニウム板で作成することが可能で
ある。従って、筐体12を放熱板5として用いることが
できる。或いは、筐体12をサーモサイホン6として用
いることが可能である。
【0045】図27は、第1のプレート31の厚さW1
を第2のプレート32の厚さW2よりも厚くした場合を
示している。図27の場合は、第2のプレート32に開
口部が多数設けられても、サーモサイホンの強度を弱め
ないという利点がある。図28は、第1のプレート31
の厚さW3を第2のプレート32の厚さW4よりも薄く
した場合を示している。図28に示す場合は、サーモサ
イホンの重さを図27の場合に比べてより軽くすること
ができるという利点がある。
【0046】図29は、第2のプレート32ではなく第
1のプレート31に欠落部となる開口部を設けた場合を
示している。図30は、第1のプレート31と第2のプ
レート32に同一の開口部を設けた場合を示している。
図31は、第1のプレート31と第2のプレート32の
両方に開口部を設けるが、それぞれ異なるパターンの開
口部を設ける場合を示している。このように、開口部
は、第1のプレート31及び第2のプレート32のいず
れか、或いは、両方に設けるようにして構わない。
【0047】なお、図1に示したヒートパイプのかわり
に、熱伝導率の高い軟性シート、或いは、熱伝導率の高
い金属棒、或いは、熱伝導率の高いカーボン材などでも
良い。これらの軟性シートや金属棒やカーボン材など熱
伝導率の高い熱伝導部材を用いることにより、ヒートパ
イプと同じ効果を奏する。
【0048】また、ノート型パーソナルコンピュータで
なくハンドヘルド情報処理装置、携帯電話、携帯ファク
シミリ装置でも良い。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、サー
モサイホンの放熱板に薄肉部を設けるようにしたので、
サーモサイホンの重さを軽くすることができる。
【0050】また、この発明によれば、サーモサイホン
の重さが軽くできるので、そのサーモサイホンを用いた
情報処理装置の重さを軽くすることができる。
【0051】また、この発明によれば、従来の製造方法
に加えてプレートに欠落部を設けるという簡単な工程を
加えるだけで、サーモサイホンの重量を軽くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す実装構造斜視
図。
【図2】 本発明の一実施の形態を示すサーモサイホン
の一部破断斜視図。
【図3】 図2のB−B断面図。
【図4】 本発明の一実施の形態を示す実装構造斜視
図。
【図5】 図1及び図2のC−C断面図。
【図6】 本発明の放熱方法の一実施の形態を示すフロ
ーチャート図。
【図7】 放熱フィンの長さとフィン効率の特性図。
【図8】 放熱フィンを示す図。
【図9】 本発明の一実施の形態のフィン効率を示す
図。
【図10】 本発明の一実施の形態のフィン効率を示す
図。
【図11】 本発明のサーモサイホンの製造方法の一実
施の形態を示すフローチャート図。
【図12】 本発明のサーモサイホンの製造方法の一実
施の形態を示すフローチャート図。
【図13】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図14】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図15】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図16】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図17】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図18】 本発明のサーモサイホンの一実施の形態を
示す図。
【図19】 本発明のサーモサイホンの一実施の形態を
示す図。
【図20】 本発明のサーモサイホンの一実施の形態を
示す図。
【図21】 本発明の一実施の形態を示す蓋部の斜視
図。
【図22】 本発明の一実施の形態を示す実装構造断面
図。
【図23】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図24】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図25】 本発明の第2のプレート32を加工した
図。
【図26】 本発明の放熱板5を筐体12として用いる
図。
【図27】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の厚さが異なる場合を示す図。
【図28】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の厚さが異なる場合を示す図。
【図29】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図30】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図31】 本発明の第1のプレート31と第2のプレ
ート32の一例を示す図。
【図32】 従来の放熱構造図。
【図33】 蓋部の分解斜視図。
【図34】 従来のサーモサイホンの製造方法を示すフ
ローチャート図。
【図35】 従来のサーモサイホンの製造方法を示すフ
ローチャート図。
【符号の説明】
1 CPU、2 熱伝導ブロック、3 ヒートパイプ、
4 固定板、5 放熱板、6,69 サーモサイホン、
7 液晶表示パネル、8 軟性シート、9 作動液、1
0 バックライト、11 熱伝導性シート、12 筐
体、13 ヒンジ部、31 第1のプレート、32 第
2のプレート、33 厚肉部、34 薄肉部、35 放
熱フィン、36 発熱体、37 折り曲げ線、50 本
体部、51蓋部、52 係合軸、53 第1の流路、5
4 第2の流路、55 液溜部、56 第3の流路、5
7 第4の流路、58 ロールボンド板、59 流路、
60 フロントパネル、62 バックライト用光学系、
95 インバータ基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/20 F28D 15/02 F28D 15/02 101 F28D 15/02 106 G06F 1/20

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱板と、 作動液を循環させる流路とを備えたサーモサイホンにお
    いて、上記放熱板は、平板の第1のプレートと開口部を形成し
    た第2のプレートとの2枚のプレートを重ねた合板プレ
    ートであり、上記流路は、第1と第2のプレートの間に
    形成された閉ループを有し、上記放熱板は、第1と第2
    のプレートが重ねられた厚肉部と第2のプレートの開口
    部に位置した第1のプレートのみからなる薄肉部とを有
    し、上記厚肉部は、上記閉ループの内側周囲に形成さ
    れ、上記薄肉部は、厚肉部の内側に形成されることを特
    徴とするサーモサイホン。
  2. 【請求項2】 上記第1と第2のプレートの一方のプレ
    ートは、他方のプレートの端部よりはみ出した端部を有
    し、はみ出した端部を曲げ加工したことを特徴とする請
    求項1記載のサーモサイホン。
  3. 【請求項3】 上記第1と第2のプレートは、厚さが異
    なることを特徴とする請求項1記載のサーモサイホン。
  4. 【請求項4】 上記薄肉部は、フィン効率が0.7以上
    1以下であることを特徴とする請求項1記載のサーモサ
    イホン。
  5. 【請求項5】 上記薄肉部は、厚さが0.4mmのアル
    ミニウム板で形成され、最も近い流路から6cm以内に
    形成されていることを特徴とする請求項4記載のサーモ
    サイホン。
  6. 【請求項6】 上記サーモサイホンは、電子機器の放熱
    に用いられることを特徴とする請求項1記載のサーモサ
    イホン。
  7. 【請求項7】 上記電子機器は、携帯型コンピュータで
    あることを特徴とする請求項6記載のサーモサイホン。
  8. 【請求項8】 上記電子機器は、 発熱体が組み込まれた本体部と、 本体部を覆う蓋部とを備え、 上記サーモサイホンは、蓋部に設けられたことを特徴と
    する請求項6記載のサ ーモサイホン。
  9. 【請求項9】 発熱体が組み込まれた本体部と、 前記本体部を覆う蓋部と、 前記蓋部に設けられ、放熱板と作動液の流路とを有し、
    前記発熱体で発生した熱を放出するサーモサイホンとを
    備え、 上記放熱板は、平板の第1のプレートと開口部を形成し
    た第2のプレートとの2枚のプレートを重ねた合板プレ
    ートであり、上記流路は、第1と第2のプレートの間に
    形成された閉ループを有し、上記放熱板は、第1と第2
    のプレートが重ねられた厚肉部と第2のプレートの開口
    部に位置した第1のプレートのみからなる薄肉部とを有
    し、上記厚肉部は、上記閉ループの内側周囲に形成さ
    れ、上記薄肉部は、厚肉部の内側に形成されることを特
    徴とする情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記蓋部は、蓋部をカバーする筐体を
    有し、前記放熱板は、前記蓋部の筐体の少なくとも一部
    であることを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記情報処理装置は、更に、前記発熱
    体から前記サーモサイホンに対して、前記発熱体で発生
    した熱を伝える熱伝導部材を備えたことを特徴とする請
    求項9記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記熱伝導部材は、前記発熱体と前記
    サーモサイホンとの間に、前記発熱体で発生した熱を前
    記サーモサイホンに伝えるヒートパイプを備えることを
    特徴する請求項11記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記サーモサイホンは、作動液をため
    る液溜部を有し、前記ヒートパイプは、前記サーモサイ
    ホンの液溜部に接触していることを特徴とする請求項1
    2記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記熱伝導部材は、前記発熱体とヒー
    トパイプの間に、ヒンジ部を有する熱伝導ブロックを備
    え、前記ヒートパイプは、この熱伝導ブロックに設けら
    れたヒンジ部に挿入されていることを特徴とする請求項
    13記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 以下の工程を備えたサーモサイホンの
    製造方法 (a)放熱板となる材料から2枚のプレートを切断する
    工程、 (b)切断した2枚のプレートのいずれか一方のプレー
    トに開口部を形成する工程、 (c)切断した2枚のプレートのいずれか一方のプレー
    トに圧着防止剤を用いて開口部の周囲に閉ループの流路
    をプリントする工程、 (d)2枚のプレートを重ね合わせ、2枚のプレートか
    らなる厚肉部と、開口部が位置した1枚のプレートのみ
    からなる薄肉部とを形成する工程、 (e)重ね合わせた2枚のプレートを圧延して圧着する
    工程、 (f)圧着されたプレートの厚肉部に流路を膨管する工
    程、 (g)膨管した流路に作動液を封入する工程。
  16. 【請求項16】 上記切断する工程は、一方のプレート
    を他方のプレートのサイズより大きなサイズで切断し、
    上記サーモサイホンの製造方法は、更に、上記圧着する
    工程後に、上記サイズの大きいプレートの他方のプレー
    トからはみ出た部分を曲げ加工する工程を備えたことを
    特徴とする請求項15記載のサーモサイホンの製造方
    法。
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