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JP3045803B2 - アントラキノンジカルボン酸無水物の製造方法 - Google Patents
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JP3045803B2 - アントラキノンジカルボン酸無水物の製造方法 - Google Patents

アントラキノンジカルボン酸無水物の製造方法

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JP3045803B2
JP3045803B2 JP3096580A JP9658091A JP3045803B2 JP 3045803 B2 JP3045803 B2 JP 3045803B2 JP 3096580 A JP3096580 A JP 3096580A JP 9658091 A JP9658091 A JP 9658091A JP 3045803 B2 JP3045803 B2 JP 3045803B2
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dinitrile
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伝美 三沢
章 小木曽
尚登 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色素の中間体であるア
ントラキノンジカルボン酸無水物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】アントラキノンジカルボン酸無水物は分
散染料、近赤外線吸収剤、カラー液晶用2色性色素、偏
光板用色素等に用いられるアントラキノン系色素の製造
に用いられる中間体として重要な化合物である。
【0003】従来、アントラキノンジカルボン酸無水物
の製造方法として、1,4−ジアミノ−2,3−ジシア
ノアントラキノンを加水分解する下記式(A)(化3)
の方法が「ザ ケミストリー オブ シンセティク ダ
イズ(The Chemistry of Synth
etic Dyes.)Volume III」K.Ven
kataraman著;Academic Press
刊の414項に記載されている。
【0004】
【化3】 しかしながら、式(A)の方法は多工程数を要し、又副
反応として下記式(B)(化4)の反応が起こり、
【0005】
【化4】 酸無水物(a)中に、イミド(b)が必ず共存し純度が
低いという欠点があった。又、上記のイミド(b)を除
く方法として特開平2−3683号にカルボン酸無水物
の精製法が開示されているが、工程数が多伎にわたり、
工業的に利用する一般的合成法としては問題があった。
そのため高收率で簡便な新しい製造法を検討する必要が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アン
トラキノンジカルボン酸無水物をより簡便な方法で、し
かも高収率、高純度で製造する方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意検討した結果、本発明を達成したも
のである。即ち、本発明の方法は、下記一般式(I)
(化5)
【0008】
【化5】 (式中、R1 は水素原子、アミノ基および水酸基を表わ
し、R2は水素原子、アミノ基、水酸基、およびハロゲ
ン原子を表わし、但し、nが2以上の場合はR2 は互い
に等しくても異なっていても良い。nは1〜4の整数を
表わす。)で示されるアントラキノンジニトリルを、濃
度60〜100%の硫酸中、50〜200℃で処理する
ことを特徴とする下記一般式(II)(化6)
【0009】
【化6】 (式中、R1 は水素原子、アミノ基および水酸基を表わ
し、R2は水素原子、アミノ基、水酸基、およびハロゲ
ン原子を表わし、但し、nが2以上の場合はR2 は互い
に等しくても異なっていても良い。nは1〜4の整数を
表わす。)で示されるアントラキノンジカルボン酸無水
物を高收率、高純度で得られる事を見出した。
【0010】本発明の製造方法で用いられる一般式
(I)で示されるアントラキノンジニトリルとしは、具
体的には、1,4−ジヒドロキシアントラキノン−2,
3−ジニトリル、1−アミノ−4−ヒドロキシアントラ
キノン−2,3−ジニトリル、1−アミノ−4,5−ジ
ヒドロキシアントラキノン−2,3−ジニトリル、1−
アミノ−4,5,8−トリヒドロキシアントラキノン−
2,3−ジニトリル、4−ヒドロキシ−1,5,8−ト
リアミノアントラキノン−2,3−ジニトリル、1−ア
ミノ−4,8−ジヒドロキシアントラキノン−2,3−
ジニトリル、1,5−ジアミノ−4,8−ジヒドロキシ
アントラキノン−2,3−ジニトリル、1,8−ジアミ
ノ−4,5−ジヒドロキシアントラキノン−2,3−ジ
ニトリル等が挙げられる。
【0011】本発明で使用する硫酸の濃度は60〜10
0%の範囲であり、好ましくは80〜95%が良い。6
0%以下の硫酸濃度では、一般式(I)の化合物の硫酸
に対する溶解度が不足し反応が進行しない。
【0012】硫酸の使用量は、原料である一般式(I)
の化合物の3〜50倍重量であり、好ましくは5〜20
倍重量が良い。3倍未満の場合では反応が完結せず、低
純度の一般式(II)の化合物が得られるのみである。
尚、50倍を超える硫酸を使用しても特に問題はない
が、無闇に多量を使用することは反応器の容積効率を低
下させるのみであり、3〜50倍重量の硫酸を使用した
場合と比較して特に効果は見られない。
【0013】反応温度は50〜200℃の範囲であり、
好ましくは110〜140℃の範囲が良い。50℃未満
の温度では反応が進行せず、一方、200℃を超える温
度では不純物が生成し純度が低下する。又、反応時間は
1〜20時間の範囲であり、好ましくは3〜10時間程
度である。
【0014】以上のように反応させた後、反応液を室温
まで冷却した後、氷水に排出し、濾過洗浄、乾燥するこ
とにより高収率、高純度で一般式(II)で表わされる
アントラキノンジカルボン酸無水物を得ることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1 60%の硫酸100gに1,4−ジヒドロキシアントラ
キノン−2,3−ジニトリル10gを室温で装入し、1
00℃で5時間加熱攪拌した。反応液を室温まで冷却し
た後、氷水200gに排出し、濾過、水洗した後、乾燥
し、1,4−ジヒドロキシアントラキノン−2,3−ジ
カルボン酸無水物10.1gを得た。収率94.4%、
液体クロマトグラフにより純度は92%であった。
【0016】実施例2 80%の硫酸100gに1−アミノ−4−ヒドロキシア
ントラキノン−2,3−ジニトリル10gを室温で装入
し、120℃で5時間加熱攪拌した。反応液を室温まで
冷却した後、氷水300gに排出し、濾過、水洗した
後、乾燥し、1−アミノ−4−ヒドロキシアントラキノ
ン−2,3−ジカルボン酸無水物10.0gを得た。収率
93.5%、純度95%であった。
【0017】実施例3 90%の硫酸100gに1−アミノ−4−ヒドロキシア
ントラキノン−2,3−ジニトリル10gを室温で装入
し、130℃で3時間加熱攪拌した。反応液を室温まで
冷却した後、氷水350gに排出し、濾過、水洗した
後、乾燥し、1−アミノ−4−ヒドロキシアントラキノ
ン−2,3−ジカルボン酸無水物10.1gを得た。收
率94.5%、純度98%であった。
【0018】実施例4 95%の硫酸100gに1,5−ジアミノ−4,8−ジ
ヒドロキシアントラキノン−2,3−ジニトリル10g
を室温で装入し、150℃で2時間加熱攪拌した。反応
液を室温まで冷却した後、氷水375gに排出し、濾
過、水洗した後、乾燥し、1,5−ジアミノ−4,8−
ジヒドロキシアントラキノン−2,3−ジカルボン酸無
水物9.8gを得た。収率92.5%、純度93%であ
った。
【0019】実施例5 100%の硫酸100gに1−アミノ−4,5,8−ト
リヒドロキシアントラキノン−2,3−ジニトリルを室
温で装入し、60℃で8時間加熱攪拌した。反応液を室
温まで冷却した後、氷水400gに排出し、濾過、水洗
した後、乾燥し、1−アミノ−4,5,8−トリヒドロ
キシアントラキノン−2,3−ジカルボン酸無水物1
0.1gを得た。収率95.3%、純度91%であっ
た。
【0020】実施例6 98%の硫酸100gに4−ヒドロキシ−1,5,8−
トリアミノアントラキノン−2,3−ジニトリル10g
を室温で装入し、200℃で3時間加熱攪拌した。反応
液を室温まで冷却した後、氷水390gに排出し、濾
過、水洗した後、乾燥し、4−ヒドロキシ−1,5,8
−トリアミノアントラキノン−2,3−ジカルボン酸無
水物10.3gを得た。収率97.2%、純度96%で
あった。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法は、簡易な操作によって、
高収率、高純度でアントラキノンジカルボン酸無水物を
得ることができ、工業的にも容易に実施しうる方法であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−17854(JP,A) 特開 昭61−260050(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 307/77 C07D 255/49 - 255/60 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)(化1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、アミノ基および水酸基を表わ
    し、R2は水素原子、アミノ基、水酸基、およびハロゲ
    ン原子を表わし、但し、nが2以上の場合はR2 は互い
    に等しくても異なっていても良い。nは1〜4の整数を
    表わす。)で示されるアントラキノンジニトリルを、濃
    度60〜100%の硫酸中、50〜200℃で処理する
    ことを特徴とする下記一般式(II)(化2) 【化2】 (式中、R1 は水素原子、アミノ基および水酸基を表わ
    し、R2は水素原子、アミノ基、水酸基、およびハロゲ
    ン原子を表わし、但し、nが2以上の場合はR2 は互い
    に等しくても異なっていても良い。nは1〜4の整数を
    表わす。)で示されるアントラキノンジカルボン酸無水
    物の製造方法。
  2. 【請求項2】 硫酸濃度が80〜95%であり、硫酸の
    使用量が一般式(I)で表わされるアントラキノンジニト
    リルの3〜50倍重量である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 処理温度が110〜140℃である請求
    項2記載の製造方法。
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