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JP3063772B2 - 記録装置 - Google Patents
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JP3063772B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3063772B2
JP3063772B2 JP2277184A JP27718490A JP3063772B2 JP 3063772 B2 JP3063772 B2 JP 3063772B2 JP 2277184 A JP2277184 A JP 2277184A JP 27718490 A JP27718490 A JP 27718490A JP 3063772 B2 JP3063772 B2 JP 3063772B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な記録装置に関し、詳しくは、表面が特
定性状を示す記録体のその表面に、選択的に又は選択的
かつ可逆的に、加熱温度(加熱エネルギー量)に応じた
後退接触角を示す領域が形成されるようにし、この領域
(潜像)に顕色材を含有する記録剤を供給して顕像化せ
しめ、これを普通紙等に転写するようにした記録方式に
有用な装置に関する。
〔従来の技術〕
表面を液体付着性領域と非液体付着性領域とに区分け
して画像形成に供するようにした手段の代表的なものと
しては水(湿し水)なし平版印刷版を用いたオフセット
印刷方式があげられる。だが、このオフセット印刷方式
は原版からの製版工程及び刷版(印刷版)からの印刷工
程を一つの装置内に組込むことが困難であり、製版印刷
の装置の小型化は勢い困難なものとなっている。
例えば、比較的小型化されている事務用オフセット製
版印刷機においても、製版装置と印刷装置とは別個にな
っているのが普通である。
このようなオフセット印刷方式の欠陥を解消すること
を意図して、画像情報に応じた液体付着性領域及び非液
体付着性領域が形成でき、しかも、繰返し使用が可能な
(可逆性を有する)記録方法ないし装置が提案されるよ
うになってきている。その幾つかをあげれば次のとおり
である。
(1)水性現像方式 疎水性の光導電体層に外部より電荷を与えた後、露光
して光導電体層表面に疎水性部及び親水性部を有するパ
ターンを形成し、親水性部のみに水性現像剤を付着させ
て紙などに転写する(特公昭40−18992号、特公昭40−1
8993号、特公昭44−9512号、特開昭63−264392号などの
公報)。
(2)フォトクロミック材料の光化学反応を利用した方
式 スピロピラン、アゾ色素などの材料を含有した層に紫
外線を照射し、光化学反応により、これらフォトクロミ
ック化合物を親水化する〔例えば「高分子論文集」第37
巻4号、287頁(1980)〕。
(3)内部偏倚力の作用を利用した方式 不定形状態と結晶性状態とを物理的変化により形成
し、液体インクの付着・非付着領域を構成する(特公昭
54−41902号公報)。
前記(1)の方式によれば、水性インクを紙などに転
写した後、除電により親水性部は消去され、別の画像情
報の記録が可能となる。即ち、一つの原版(光導電体)
で繰り返し使用が可能となる。だが、この方式は電子写
真プロセスを基本としているため帯電→露光→現像→転
写→除電という長いプロセスを必要とし、装置の小型化
やコストの低減、メンテナンスフリー化が困難であると
いった欠点をもっている。
前記(2)の方式によれば、紫外線と可視光との照射
を選択的にかえることによって親水性、疎水性を自由か
つ可逆的に制御できるものの、量子効率が悪いため反応
時間が非常に長くて記録速度が遅く、また安定性に欠け
るといった欠点をもっており、いまだ実用レベルには達
していないのが実情である。
更に、前記(3)の方式によれば、そこで使用される
情報記録部材は、記録後のものでは安定性があるが、記
録前のものでは温度変化により物理的構造変化が生じる
おそれがあることから保存性に問題が残されている。こ
れに加えて、記録された情報パターンの消去には熱パル
スを与え、次いで急冷する手段が採用されることから、
繰り返しの画像形成は繁雑さをまねがれ得ないといった
不都合がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、加熱状態でかつ接触材料(B)と接
触させた場合に後退接触角が低くなる表面を有する部材
(記録体(A))のその表面に、容易な手段で選択的に
又は選択的かつ可逆的に、所望パターン領域(潜像)を
形成させ、これを顕像化せしめ普通紙等へ転写させる記
録装置を提供するものである。
本発明の他の目的は、所望パターン領域の形成、消
去、顕像化、転写等すべての工程において、保存性並び
に安定性にすぐれた記録体(A)が使用されることによ
って、可逆的に複数回の前記工程が行ないうる記録装置
を提供するものである。
本発明の更に他の目的は、小型化、低コスト化、メン
テナンスフリー化が可能で、しかも短時間で多数枚の鮮
明な画像が得られる新規な記録装置を提供するものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の記録装置は、下記記録体(A)を下記接触材
料(B)と接触させた状態で選択的に加熱することによ
り又は記録体(A)の表面を選択的に加熱した状態で接
触材料(B)と接触させることにより記録体(A)の表
面に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜像領域を形成
せしめる接触材料(B)を記録体(A)表面に供給する
手段と、記録体(A)の表面を加熱する手段と、該潜像
領域を顕像化させる記録剤付与手段と、可視像を記録紙
等に転写する手段と、記録体(A)の帯電防止手段とを
設けてなることを特徴としている。
(A)加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接触
角が低下する表面を有する記録体。
(B)液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角の
低下開始温度以下で液体となるか、液体もしくは蒸気を
発生する固体。
かかる本発明装置では、記録剤として例えば液状イン
クのごときものを用いるようにすれば、接触材料(B)
の供給手段を省略することができ、また、接触材料
(B)として液状インクのごときものを用いるようにす
れば潜像形成と同時に顕像化されるため記録剤付与手段
を省略することができる。
なお、これら本発明装置においては、前記潜像が形成
された記録体(A)の表面を、接触材料(B)の不存在
下で加熱することによって潜像の消去が行なえ、可逆的
に画像形成がなし得るものである。
本発明者らは、前記従来の技術に記述したごとき欠陥
を解消し、新規な記録方式について多くの研究・検討を
行なった。その結果、液体に接した状態で加熱されると
冷却後においてもその後退接触角が低くなり、かつ、液
体不存在下の加熱により後退接触角が高くなるという機
能を表面に有する部材が記録体として有用であることを
見いだした。そして、このような機能を有する記録体
(A)はその表面が(1)疎水基の表面自己配向機能を
もつ有機化合物を含む部材、又は(2)疎水基をもつ有
機化合物であって疎水基を表面に配向した部材であるこ
とも併せて確めた(特願平2−43599号公報)。
(1)にいう“表面自己配向機能”とは、ある化合物
を支持体上に形成した固体又は或る化合物自体による固
体を空気中で加熱すると、表面において疎水基が空気側
(自由表面側)に向いて配向する性質があることを意味
する。このことは、(2)においても同様にいえること
である。一般に、有機化合物では疎水基は疎水性雰囲気
側へ向きやすい現象をもっている。これは、固−気界面
の界面エネルギーが低くなる方に向うために生じる現象
である。また、この現象は疎水基の分子長が長くなるほ
どその傾向がみられるが、これは分子長が長くなるほど
加熱における分子の運動性が上がるためである。
更に具体的には、末端に疎水基を有する(即ち表面エ
ネルギーを低くする)分子であると、空気側(自由表面
側)を向いて表面配向しやすい。同様にCH2 を含
む直鎖状分子ではCH2CH2の部分が平面構造をしてお
り、分子鎖どうしが配向しやすい。また、 を含む分子も の部分が平面構造をしており、分子鎖どうしが配向しや
すい。殊に、弗素などの電気陰性度の高い元素を含む直
鎖状分子は自己凝集性が高く、分子鎖どうしが配向しや
すい。
これらの検討結果をまとめると、より好ましくは、自
己凝集性の高い分子を含んだり平面構造をもつ分子を含
み、かつ、末端に疎水基を有する直鎖状分子、或いは、
そうした直鎖状分子を含む化合物は表面自己配向機能が
高い化合物といえる。
これまでの記述から明らかなように、表面自己配向状
態と後退接触角とは関連があり、また、後退接触角と液
体付着性との間にも関係がある。即ち、固体表面での液
体の付着は、液体の固体表面での主にタッキングによっ
て生じる。このタッキングはいわば液体が固体表面を滑
べる時の一種の摩擦力とみなすことができる。従って、
本発明でいう“後退接触角”θrには、 (但し、 γ:真空中の固体の表面張力 γsl:固−液界面張力 γlV:液体がその飽和蒸気と接しているときの表面張力 πe:平衡表面張力 γf:摩擦張力 γs:吸着層のない固体の表面張力である) といった関係式が成立つ(斉藤、北崎ら「日本接着協会
誌」Vol.22、No.12,1986)。
従って、θrの値が低くなるときγは大きくなる。
即ち、液体は固体面を滑べりにくくなり、その結果、液
体は固体面に付着するようになる。
これら相互の関連から推察しうるように、液体付着性
は後退接触角θrがどの程度であるかに左右され、その
後退接触角θrは表面自己配向機能を表面に有する部材
の何如により定められる。それ故、本発明装置において
は、記録体(A)はその表面に所望パターン領域の形成
及び/又は記録剤による顕像化の必要から、必然的に、
表面自己配向機能を表面に有する部材が選択されねばな
らばい。
本発明装置で用いられる記録体(A)は、既述のとお
り、「加熱状態でかつ液体と接触された場合に後退接触
角θrが低下する表面」を有するものである。
記録体(A)はその表面が上記のような性状を有して
さえいれば、形状等は任意である。従って、記録体
(A)はベルト状(エンドレスベルト状を含む)であっ
ても、適当な円筒状支持体や成形体上に表面が上記のよ
うな性状を有する別の塗工膜などが設けられていてもか
まわない。成形体自体であってもかまわないが、その表
面は上記のような性状を有していることが必要である。
この記録体(A)は、接触材料(B)の種類によって
は潜像領域における液体付着性部分が親油性又は親水性
のいずれかにより、従って、複写物を得る際には油性イ
ンク、水性インク、電子写真用液体現像剤などのいずれ
もが必要に応じて使いわけられる。
ここで、“加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後
退接触角θrが低下する表面を形成する”部材ないし材
料を幾つかに分類した例を第1図に示す。第1図(a)
は自己配向機能を有する化合物の例で、高分子重合体の
側鎖に疎水基を有する化合物であり、主鎖Lと疎水基R
とは結合基Jにて結合している。
第1図(b)は、疎水基を有する有機化合物において
その疎水基を表面に配向した部材の例で、有機又は無機
材料Mの表面に、物理的又は化学的結合により、前記疎
水基を有する化合物Oを形成した部材である。第1図
(c)は、第1図(b)であげた疎水基を有する有機化
合物Oのみからなる部材の例である。
第1図(d)は、直鎖状分子が高分子の側鎖にある例
で、主鎖Lと前記分子を結合基Jによりつなぎ、末端に
疎水基Rをもつ自己凝集性又は平面構造を有する分子鎖
Nが中間にある化合物である。
なお、第1図(a)(d)の例においては、高分子化
合物の主鎖Lは直鎖状でも網かけ構造でもよい。第1図
(b)の例においては、累積LB膜のように、疎水基含有
化合物Oの上にさらに疎水基含有化合物Oが積層されて
いてもよい。第1図(c)の例においては、主鎖(L)
をもつことなく又は有機・無機材料(M)などに結合す
ることなく、疎水基含有化合物Oのみによる構造であ
る。
前記の疎水基としては、分子の末端が好ましくは−CH
3や−CF3、−CF2H、−CFH2、−C(CF3、−C(C
H3などによっており、より好ましくは、分子運動性
が高い点で分子長の長いものが有利である。中でも、前
記疎水基としては、−F及び/又は−Clが1つ以上ある
置換アルキル基( のようなものでもよい)或いは無置換のアルキル基であ
って、炭素数4以上のものが望ましい。弗素置換、塩素
置換のいずれのものも用いれるが、弗素置換のものの方
が効果的である。これらの材料においては、アルキル基
炭素数と機能との関係では、炭素数が3以下であると、
本発明の記録装置に適する機能が低くなってしまう。
この機能発現の原理はいまだ完全に明らかにされた訳
ではなく、従って、不明な点が多いが、以下のことが推
定される。
まず、上記化合物により形成された記録体(A)の表
面は、前記疎水基がかなり配向した表面となっているこ
とが考えられる。従って、この表面は液体反撥性を有す
る(疎水基は表面エネルギーが小さいため)。この状態
で、記録体(A)の表面が接触材料(B)に接して加熱
を受けると、加熱による疎水基の分子運動が活発とな
り、かつ、接触材料(B)との相互作用を受けて、記録
体(A)の表面の少なくとも一部の配向(整列)状態が
別の状態(即ち、別の配向状態又は配向が乱れた状態)
にかわり、冷却後もその別の状態を維持するためと思わ
れる。なお、記録体(A)の表面に接触材料(B)が接
した状態のもとで加熱することは、接触材料(B)の形
態いかんにより、記録体(A)の表面が加熱された状態
のもとに液体を接触させることになる。
この加熱前は、疎水基が表面に整列(配向)している
ため、記録体(A)の表面の表面エネルギーは極めて少
ない。
ところが、前記の接触材料(B)が接した状態のもの
での加熱により、配向状態は乱れて表面エネルギーが高
まる。後退接触角θrは、液体の種類にかかわらず、固
体と液体との表面エネルギーのバランスで決定される。
このため、固体の表面エネルギーが高まれば、液体の種
類にかかわらず、後退接触角θrは低くなる。従って、
液体に対する付着性は増大することになる。
更に、記録体(A)の表面が別の状態(元の配向状態
とは異なる「別の配向状態」又は「配向が乱れた状
態」)で接触材料(B)の不存在下に加熱を受けると、
接触材料(B)との相互作用が生じないため、元の整列
(配向)状態にもどると思われる。
従って、接触材料(B)の存在は異なる記録体(A)
の表面を加熱後の急冷を行なうためのものではなく、記
録体(A)の表面の化合物との何らかの相互作用をおこ
すものであり、この相互作用があって、はじめて別の状
態(別の配向状態又は配向が乱れた状態)への変化がお
こると思われる。
前記のとおり、記録体(A)の表面を形成する部材
(化合物)の疎水基として、アルキル基又は弗素あるい
は塩素置換のアルキル基が採用された場合には、アルキ
ル基の炭素数が4以上であるのが望ましいのは、記録体
(A)の表面にアルキル基がある程度整列(配向)し、
しかも加熱時に活発な分子運動をするのに必要な数によ
るものと思われる。また、接触材料(B)が記録体
(A)の表面とともに加熱を受けた時、記録体(A)表
面の分子中に接触材料(B)の分子がとりこまれること
も考えられる。さらに、アルキル基中に電気陰性度の高
いフッ素や塩素があると、液体特に極性液体との相互作
用が大きくなるため、水素のみのアルキル基を含有する
化合物よりも大きな付着性変化が得られる。また、フッ
素を含有するアルキル基は、自己凝集性が強いため、表
面自己配向機能が高く、更に、表面エネルギーが低いた
め、地肌よごれ防止の点ですぐれている。
更にまた、記録体(A)の表面は液体反撥性を有する
が、これを固体の表面エネルギーで記述すると、本発明
者らの検討では、50dyn/cm以下であることが本発明装置
による記録方式として望ましいことをも確めている。こ
れ以上の高い値では記録剤に対して記録体(A)の表面
が、時として、ぬれてしまい、地肌よごれをおこすおそ
れがある。
ここで、記録体(A)の表面を形成する化合物の詳細
を述べる。まず、第1図(a)及び(d)のタイプにつ
いてビニル系高分子側鎖にアルキル基(フッ素及び/又
は塩素のものも含む)を有する化合物などが考えられ
る。具体的には、式(I)(II)(III)(IV)(V)
(VI)及び(VII) R:−H、−CH3,−C2H5,−CF3又は−C2F5 Rf:C4以上のアルキル基又はフッ素若しくは塩素置換
アルキル基を含有した基、もしくは、分子鎖中にCF2
、CH2 又は をもつ疎水基(l≧4) n′:1以上の整数 をモノマーとした重合体があげられる。
その他のポリマーとしては、式(VIII)(IX)及び
(X)に示したごときものがあげられる。
R:−H、−CH3、−C2H5、−CF3又は−C2F5 Rf:C4以上のアルキル基又はフッ素もしくは塩素置換
アルキル基を含有した基、もしくは、分子鎖中にCF2
、CH2 又は を含む疎水基(l≧4) n:10以上の整数 これら具体例でRfをより詳しくいえば下記(1)から
(20)までのものを例示することができる。
(1)−CH2CF2CHFCF3 (6)−CH2(CF210H (7)CF2 6O−CF2CF3 (8)CH2 4NH−CF2CF3 (9)CF2 6CF3 (10)CH2 10C8F17 (13)−CH2NHSO2C8F17 (15)c・s−CH2CH2−(CF36CF(CF3 (16)−CH2CF2CF2CF3 (17)−CH2CH2CH2CH2F (18)−CH2(CF26CF3 (19)−CH2(CF25CF3 (20)CH2 3CF3 これらの化合物のうちでも、特に、下記(XI)の材料
の使用が望ましい。
〔但し、R1:水素、−CnH2n+1又は−CnF2n+1(n=1又
は2以上の整数) R2:CH2 (p≧1の整数) 又はCH2 qN(R3)SO2− (R3は−CH3又は−C2H5、q≧1の整数) m:6以上の整数 である。〕 従って、本発明における記録体(A)表面の部材の最
も好ましい具体的化合物としては などが挙げられる。
さらに、これら式(I)(II)(III)(IV)(V)
(VI)(VII)及び(XI)のモノマーどうし(2種以上
のモノマーの共重合体)の他に、他のモノマー例えばエ
チレン、塩化ビニル、スチレン、ブタジエン、イソプレ
ン、クロロプレン、ビニルアルキルエーテル、酢酸ビニ
ル、ビニルアルコールなどとの共重合体も上記化合物と
して適する。
また、式(XI)のモノマーと官能基を有する重合性モ
ノマー例えば CH2=C(CH3)COO(CH22OH CH2=C(CH3)COOCH2CH(OH)CH3 CH2=CHCOOCH2CH(OH)C8F17 などの1種以上とで共重合物をつくり重合物中に官能基
を多数導入するか、式(XI)のモノマーと官能基を有す
る重合性モノマーとの共重合物をつくり、続いて、官能
基を多数含んだ共重合物どうしを架橋試薬をもちいて架
橋することにより製造した架橋性重合体も材料としてす
ぐれている。架橋試薬としては、ホルムアルデヒド、ジ
アルデヒド、N−メチロール化合物、ジカルボン酸、ジ
カルボン酸クロライド、ビスハロゲン化合物、ビスエポ
キシド、ビスアジリジン、ジイソシアネートなどがあげ
られる。このようにして得られた架橋重合物の一例を下
記に示す。
上記の式において、Aブロックは前記の熱的性質の変
化をもたらすアルキル基であり、一方、Bブロックは鎖
状ポリマーどうしを架橋している(架橋試薬としてジイ
ソシアネートを用いて架橋したもの)部位である。
架橋体による膜を得るには、前記の共重合物と架橋試
薬とを混合した溶液をコート液として基板上に塗布し、
加熱又は電子線照射や光照射により架橋重合膜を得るよ
うにすればよい。
なお、上記モノマーから重合体を得るには、溶液重
合、電解重合、乳化重合、光重合、放射線重合、プラズ
マ重合、グラフト重合、プラズマ開始重合、蒸着重合な
ど、材料により適当な方法が選択される。
次に、第1図(b)に示した化合物について述べる。
ここでは、式(XII)、(XIII)及び(XIV)に示す材料 Rf−COOH …(XII) Rf−OH …(XIII) RfCH2 nSiX …(XIV) (Rf:炭素数4以上のアルキル基又はフッ素又は塩素置
換のアルキル基を含有した基、もしくは、分子鎖中に
CF2 、CH2 又は を含む疎水基(l≧4)) n:1以上の整数 X:塩素、メトキシ基又はエトキシ基) 等をガラス、金、銅などの無機材料やポリイミド、ポリ
エステル、ポリエチレンテレフタレートなどの有機材料
表面に物理吸着又は化学結合した材料(表面エネルギー
が約50dyn/cm以下であるのが好ましい)であることが望
ましい。
式(XII)(XIII)及び(XIV)の具体例としては CF3CF2 5COOH, CF3CF2 7COOH, CF3CF2 (CH2 2OH, HCF2 10COOH, HCF2 10CH2OH, FCF2 6CH2CH2−Si(CH32Cl, CF2Cl(CF3)CF(CF25COOH, CF3(CF2(CH22SiCl3 などがあげられる。
第1図(c)に示す化合物としては式(XII)、式(X
III)や式(XIV)の材料のみの構造体があげられる。
続いて、上記化合物を用いた記録体(A)について述
べる。
記録体(A)の構成としては、先に触れたとおり、
前記の表面部材そのもので形成したもの、支持体(好
ましくは耐熱性支持体)上に前記の表面部材を形成した
もの、とに大別される。の態様は上記化合物(表面部
材)そのものをフィルム状あるいは板状、あるいは、円
柱状に成形したものである。この際、フィルム状の場合
は、フィルムの厚さは1μm〜5mmが望ましい。
の態様においては、上記化合物がある程度支持体内
部へ侵入していてもかまわない。記録体(A)自体の膜
厚は30Å〜1mmが望ましい。ただし、熱伝導性の点では1
00Å〜10μm、耐摩耗性の点では10μm〜1mmがすぐれ
ている。支持体の耐熱温度としては、50℃〜300℃が望
ましい。
支持体の形状は、ベルト状(エンドレスベルト状を含
む)、板状、ドラム状いずれでもよく、装置の使用用途
に応じて選定する。特に、ドラム状のものは装置におけ
る寸法精度を出せる点ですぐれている。エンドレスベル
ト状のものは装置の小型化に有利である。板状のもの
は、記録紙サイズに応じてその大きさを決めればよい。
さらに、上記化合物(記録体(A)の表面形成材料)
と他の部材、例えば疎水性ポリマー、疎水性無機材料と
の混合物を支持体上に形成すると、印字における地肌よ
ごれ防止の点ですぐれている。また、熱伝導性を上げる
ためには、金属粉を上記化合物に混入するとよい。更
に、支持体と上記化合物との密着性を向上するためにプ
ライマー層を支持体と化合物間にもうけることもでき
る。耐熱性支持体としては、ポリイミド、ポリエステル
などの樹脂フィルムやガラスやNi、Al、Cu、Cr、Ptなど
の金属や金属酸化物等が好ましい。これら支持体は平滑
でも粗面や多孔質であってもよい。
次に、接触材料(B)について説明する。
接触材料(B)は、先に記載したとおりであるが、端
的にいえば、当初から液体あるいは蒸気であるか、又
は、記録体(A)にいう後退接触角θrの低下開始温度
以下で結果的に液体を生じさせる固体である。ここでの
蒸気は、記録体(A)の表面又は表面近傍で、少なくと
もその一部が凝縮して液体を生ぜしめ、その液体が記録
体(A)の表面を濡らすことができるものであれば充分
である。一方、ここでの固体は、前記後退接触角θrの
低下開始温度以下で液体となるか、液体を発生させる
か、又は、蒸気を発生させるものである。固体から発生
された蒸気は記録体(A)の表面又はその近傍で凝縮し
て液体を生じさせることは前記の場合と同様である。
これら接触材料(B)をより具体的にいえば次のとお
りである。
即ち、接触材料(B)の一つである液体としては、水
の他に、電解質を含む水溶液、エタノール、n−ブタノ
ール等のアルコール、グリセリン、エチレングリコール
等の多価アルコール、メチルエチルケトン等のケトン類
のごとき有極性液体や、n−ノナン、n−オクタン等の
直鎖状炭化水素、シクロヘキサン等の環式状炭化水素、
m−キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素のごとき無
極性液体があげられる。また、これらの混合体でもよい
し、各種分散液や液状インクも使用できる。さらに望ま
しくは極性液体の方がよりすぐれている。
接触材料(B)の他の一つである蒸気としては水蒸気
の外に、接触材料(B)の液体の蒸気であれば使用でき
るが、特にエタノール蒸気やm−キシレン蒸気などの有
機化合物の蒸気(噴霧状態のものを含む)があげられ
る。この有機化合物蒸気の温度は記録体(A)の表面を
形成する化合物の融点或いは軟化点以下である必要があ
る。
接触材料(B)の他のもう一つである固体としては、
高級脂肪酸、低分子量ポリエチレン、高分子ゲル(ポリ
アクリルアミドゲル、ポリビニルアルコールゲル)、シ
リカゲル、結晶水を含んだ化合物などがあげられる。
なお、後述するところからより明らかになるが、接触
材料(B)として、前記液状インクのごとき“顕色剤を
含有した”記録剤を用いた場合には、潜像形成と同時に
顕像化が行なわれることになり、実用上極めて有利であ
る。
続いて、加熱手段について説明する。
潜像形成のための加熱手段としてはヒーター、サーマ
ルヘッドなどによる接触加熱の他に、電磁波(レーザー
光源、赤外線ランプなどの発光源からの光線をレンズで
集光する)による非接触加熱がある。
第2図(a)は基板1上に記録体(A)の表面を構成
する前記化合物の膜2が形成され、この膜面に接触材料
(B)のうちの例えば液体3が存在している状態を示し
ている。この状態において、膜2を加熱すると、膜2表
面は後退接触角θrが低下して著しい濡れを示し、液体
付着性を有してしまうのが認められる。更に、この液体
付着性を有する膜2を空気中、真空中又は不活性ガス雰
囲気中で再び加熱する(第2図(b))と膜2表面は後
退接触角θrが高まってゆき再び液体反撥性を示すのが
認められる。
このような現象と幾分類似した現象を示すものとし
て、先にあげた特公昭54−41902号公報に記載された方
法がある。だが、ここに開示されている方法では記録材
料に実質的にデイスオーダーでかつ一般的に不定形のメ
モリ物質の層を得るようにしている点でメカニズム上大
きく相違したものとなっている。すなわち、本発明で
は、接触材料(B)の存在なしでは、記録体(A)表面
には状態変化がおこりえない。また、特公昭54−41902
号公報に記載された方法では、簡単な操作で可逆性を得
ることはできない。
第3図(a)のごとく、画像情報に応じて液体3の接
触下で膜2に熱を加える(第3図(b−1)及び(b−
2)のように、液体不存在のものに膜2に画像情報に応
じて熱を加えた状態のもとで液体と接触させても同様で
ある)と、加熱部分の膜2の表面が液体付着性化され
る。図中、4はヒーター、31は液体供給口、41は赤外線
ランプ、5はレンズ、6はシャッターを表わしている。
第3図(a)は膜2の加熱は基板1を通して行なって
いる例であるが、第3図(b−1)(b−2)に示した
例は、直接膜2に加熱がなされている例である。
この膜2の水溶液接触下での加熱前後の水溶液の接触
角の変動、及び、このものを更に空気中で加熱した場合
の水溶液の接触角の変動の一例を第4図に示した。第4
図において、○は前進接触角、△は後退接触角を表わし
ている。
一般に、後退接触角が90゜以上の高い値の場合、その
表面は液体反撥性を示し、90゜以下の低い値の場合、そ
の表面は液体付着性を示す。
接触材料(B)に接した状態での記録体(A)表面の
加熱温度としては、50℃〜250℃の範囲が望ましく、さ
らに望ましくは80℃〜150℃である。加熱時間は、0.1m
秒〜1秒程度で望ましくは0.5m秒〜2m秒である。加熱の
タイミングとしては、記録体(A)表面を加熱した
後、冷めないうちに接触材料(B)に接触させる、記
録体(A)表面に接触材料(B)を接触させた状態のも
とに記録体(A)表面を加熱させる、のいずれかでもよ
い。
一方、潜像消去の場合には、接触材料(B)の不存在
下で記録体(A)表面を50〜300℃、望ましくは100〜18
0℃に加熱すればよい。加熱時間は1m秒〜10秒程度で好
ましくは10m秒〜1秒である。
続いて、記録体(A)表面に実際に画像情報の記録を
行なう手段についてより詳細に説明する。
一つは、液体又は蒸気雰囲気下で画像信号に応じて記
録体(A)の表面を加熱し、記録体(A)の表面に液体
付着領域を形成(潜像形成)し、その後、この潜像部に
記録剤を接触させる手段により潜像部に記録剤を付着さ
せ(現像)、この後、記録紙等に記録体(A)表面の記
録剤を転写する方法である(間接記録方法)。さらに、
上記の方法において、記録剤を転写後、再び潜像部に記
録剤を接触させる手段を行えば、記録体(A)を印刷版
として用いた印刷方法となる。他の一つは、上記の方法
において、記録剤を転写後、液体又は蒸気の不存在下で
潜像を形成した記録体(A)の表面を加熱し潜像を消去
することにより、記録体(A)が再生可能な記録方法と
なる。第5図(a),(b)に間接記録方法(印刷
法)、記録体の可逆的な記録方法(繰り返し記録方法)
の代表的なプロセスを示す。
次に、記録体(A)をはじめ、記録装置の構成につい
て述べる。
記録体(A)は、既述のとおり、加熱状態でかつ液体
と接触させた場合に後退接触角が低下する表面(前記と
同様便宜上「膜2」又は「記録体(A)表面」を記すこ
とがある)を有しているものであれば、その形態にとら
われない。従って、記録体(A)の支持基板は、剛体円
筒形状であっても、柔軟性を有するフィルム形状であっ
てもかまわない。剛体円筒形状記録体(円筒状剛体の表
面に膜2が形成されたもの)は、記録体(A)を稼働す
る際位置ずれ等が生じにくいため制御性に優れているの
で、望ましくは剛体円筒形状の記録体(A)が良い。こ
のような記録体(A)の作製は膜2を基板上に成膜する
方法や、成形体そのもので作成する方法がよい。特に、
前記成形体(A)は一般に機械強度が弱いため基板上に
成膜する方法が望ましい。なお、成形体そのもので記録
体(A)をつくる場合においても、その表面には膜2が
形成されていなければならないことはいうまでもない。
記録体(A)の支持基板に樹脂を用いた場合、このも
のは熱の良導体とはいいがたく、基板側から加熱を施す
ようなタイプのものでは、記録体(A)表面が加熱され
液体付着性を有するまでにはある程度の時間を要する。
そこで、熱の良導体を基板の全体の又は基板1上の部分
に用いることが考えられてよい。
第6図(a)は例えば金属のような熱の良導体を基板
(金属基板11)としてその上に有機薄膜12を蒸着し、更
にその上に、膜2を形成するようにすれば、垂直方向の
熱伝導速度が向上する。ここでの有機薄膜12としてはポ
リイミド、ポリエステル、フタロシアニンなどが例示で
きる。印字ドットが比較的大きくてよい場合にはこの構
成で十分であるが、面方向への熱拡散により液体付着性
を有する部分が拡大するため一層の高密度印字を目的と
する場合には適さない。第6図(b)は、そのため、基
板1上に熱の良導体部分を区切って設けることにより面
方向への熱拡散を防ぎ液体付着性を有する部分2aの微小
化を図ったものである。第6図(b)において、11aは
微小された金属膜を表わしている。
続いて、加熱による潜像形成手段について述べる。上
記したごとく、加熱源としては、ヒーターやサーマルヘ
ッドのごとき接触加熱源やレーザーや赤外線ランプのご
とき電磁波による非接触加熱源が望ましい。
これらの具体例として、液体と接した状態で記録体
(A)表面を加熱する手段を述べる。なお、便宜上、基
体1上に膜2が形成されているタイプの記録体(A)を
例にとって説明を進めることにする。まず、あらかじめ
記録体7表面に液体3を接しておき、その接した状態で
基体1側又は液体3側から加熱を行う手段(第7図
(a)及び(b))や、初めに記録体(A)表面側から
加熱を行い直ちに液体3を記録体加熱部(記録体(A)
表面)に接触させる手段(第7図(c)及び(d))の
採られるのが望ましい。
液体3の供給手段としては、記録体(A)下部に皿を
設け液体を満たし記録体7が皿中の液体3に常に接する
ようにし、加熱源を皿の近傍又は皿の中に配置する構成
が最も簡単な構成となる。皿の替わりに、液体を含ませ
たスポンジ状多孔質体34を用いても良い。光や電子線に
よる潜像形成手段も上記構成と基本的に同様である。
第7図において、42はレーザー光源、43はサーマルヘ
ッドである。このようにして、記録体(A)表面には潜
像(S)が形成される。
上記手段により画像信号に応じて選択的に付与された
液体付着性領域に記録剤(例えばインク液)を付着させ
る手段としては、記録剤3aを充填した皿を潜像形成手段
配置位置に対して記録体(A)の進行方向に配置し常に
記録体(A)表面に接しておく構成が最も簡単である
(第8図及び第9図)。なお、第9図に示すごとく、潜
像形成に用いる液体を記録剤3aと兼用すると一つの皿で
構成でき、潜像形成とその顕像化とを一体化できるた
め、装置を小型化できる。
潜像形成及び現像(顕像化)後、例えば記録体(A)
上の記録剤3aは記録紙等61と直接接する手段を設けるこ
とで記録紙等の毛管作用により、記録紙等61へ画像状の
記録剤3aは転写される(転写手段)。転写を行う位置
は、現像後であれば、記録体(A)のどの位置でもかま
わないが、現像後、直ちに転写が行われる位置が望まし
い。転写後、潜像消去を行わず現像を繰り返えせば、こ
の装置は印刷装置となる。第10図は上記印刷装置の例を
示しており、62は転写ローラである。一つの画像情報の
印刷が終了すれば、記録体(A)を交換することで又は
潜像消去を行なうことで、別の画像情報の記録・印刷が
可能となる。
また、上記転写手段の後、液体又は蒸気の不存在下
で、即ち、空気中、真空中又は不活性ガス中で記録体
(A)表面を加熱することにより潜像(S)を消去すれ
ば、記録体(A)は繰返し使用可能な記録装置となる
(第11図)。なお、潜像消去のための加熱源としては、
ヒーターやサーマルヘッドのごとき接触加熱源やレーザ
ーや赤外線ランプ41′のごとき電磁波による非接触加熱
源が望ましい。加熱は潜像部のみ行っても良いが、記録
体(A)全面に行っても良い。むしろ、全面加熱の方が
装置構成を簡単にできるため、より望ましい。なお、潜
像消去手段は、消去のための加熱を行ったのち、再び、
潜像形成を行うまでの時間の間に記録体(A)表面が実
質的に冷却する位置に設ける。潜像消去に必要な加熱温
度は既述のとおりであるが、当該記録体(A)表面の材
料により異なるものの、記録体(A)表面の材料の後退
接触角が低くなる開始温度以上で分解点以下の温度が望
ましい。
記録紙等(被転写体)としては、透明又は不透明樹脂
フィルム、普通紙、インクジェット記録用紙、タイプ用
紙などが適当である。
次に記録剤について述べる。
本発明装置において記録体(A)表面上に可視画像を
得るには、記録剤として筆記用インク、インクジエット
記録用インク、印刷インク、電子写真用トナー等の従来
の印字記録方式に用いられてきた記録剤の中から、本発
明装置に適合するものを選択し使用することができる。
より具体的な例を挙げると、例えば水性インクとして
は、水、湿潤剤、染料を主体とする水溶性インク又は
水、顔料、分散用高分子化合物、湿潤剤を主体とした水
性顔料分散インク、顔料又は染料を界面活性剤を用いて
水に分散せしめたエマルジョン・インク等が用いられ
る。水性インクに用いられる湿潤剤としては、次のよう
な水溶性の有機液体化合物が挙げられる。
エタノール、メタノール、プロパノール等の一価アル
コール類;エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコー
ル類;エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコール、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多
価アルコールのエーテル類;N−メチル−2−ピロリド
ン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラク
タム等の複素環式化合物;モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルア
ミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類
等。
水溶性染料としては、カラー・インデックスにおいて
酸性染料、直接染料、塩基性染料、反応性染料、食用染
料に分類される染料が用いられる。代表的な染料の例と
しては、 C.I.アシッド・イエロー17,23,42,44,79,142 C.I.アシッド・レッド1,8,13,14,18,26,27,35,37,42,
52,82,87,89,92,97,106,111,114,115,134,186,249,254,
289 C.I.アシッド・ブルー9,29,45,92,249,890 C.I.アシッド・ブラック1,2,7,24,26,94 C.I.フード・イエロー3,4 C.I.フード・レッド7,9,14 C.I.フード・ブラック2 C.I.ダイレクト・イエロー1,12,24,26,33,44,50,142,
144,865 C.I.ダイレクト・レッド1,4,9,13,17,20,28,31,39,8
0,81,83,89,225,227 C.I.ダイレクト・オレンジ26,29,62,102 C.I.ダイレクト・ブルー1,2,6,15,22,25,71,76,79,8
6,87,90,98,163,165,202 C.I.ダイレクト・ブラック19,22,32,38,51,56,71,74,
75,77,154,168 C.I.ベーシック・イエロー1,2,11,13,14,15,19,21,2
3,24,25,28,29,32,36,40,41,45,49,51,53,63,65,67,70,
73,77,87,91 C.I.ベーシック・レッド2,12,13,14,15,18,22,23,24,
27,29,35,36,38,39,46,49,51,52,54,59,68,69,70,73,7
8,82,102,104,109,112 C.I.ベーシック・ブルー1,3,5,7,9,21,22,26,35,41,4
5,47,54,62,65,66,67,69,75,77,78,89,92,93,105,117,1
20,122,124,129,137,141,147,155 ベーシック・ブラック2,8 等を挙げることができる。
顔料としては、有機顔料としてアゾ系、フタロシアニ
ン系、アンスラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジ
ン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリノン系、ペリ
レン系、イソインドレノン系、アニリン・ブラック、ア
ゾメチンアゾ系、カーボン・ブラック等が挙げられ、無
機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫
酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、
紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉が挙
げられる。
顔料分散用化合物として、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸及びそのアルカリ金属塩、水溶性スチレンア
クリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレンマレイ
ン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリル樹脂、水溶
性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール、β−ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、四級アンモニウ
ムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩を含む高分子化
合物、ポリエチレンオキサイド、ゼラチン、カゼイン等
の蛋白質、アラビアゴム、トラガントゴム等の天然ゴム
類、サポニン等のグルコキシド類、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロ
ース、等のセルロース誘導体、リグニンスルホン酸及び
その塩、セラミック等の天然高分子化合物、等が挙げら
れる。
油性の記録剤としては、水性インクと同様に、油溶性
染料を有機液体化合物に溶解したものや、顔料を有機液
体化合物に分散せしめたもの、顔料又は染料を油性ベー
スに乳化させたもの、等が用いられる。
油性染料の代表的な例としては、 C.I.ソルベント・イエロー1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,
12,14,16,17,26,27,29,30,39,40,46,49,50,51,56,61,8
0,86,87,89,96 C.I.ソルベント・オレンジ12,23,31,43,51,61 C.I.ソルベント・レッド1,2,3,16,17,18,19,20,22,2
4,25,26,40,52,59,60,63,67,68,121 C.I.ソルベント・バイオレット7,16,17 C.I.ソルベント・ブルー2,6,11,15,20,30,31,32,35,3
6,55,58,71,72 C.I.ソルベント・ブラウン2,10,15,21,22 C.I.ソルベント・ブラック3,10,11,12,13 等が挙げられる。
また、染料を溶解したり、顔料を分散するための油性
ベースとしては、n−オクタン、n−デカン、ミネラネ
スピリット、リグロイン、ナフサ、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素類;ジブチルエーテル、ジヘ
キシルエーテル、アニソール、フェネトール、ジベンジ
ルエーテル等のエーテル類;メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等の
アルコール類等を例示することができる。
油性インクにおいても先に例示した顔料を用いること
ができる。油性の顔料分散剤の例としては、ポリメタク
リル酸エステル、ポリアクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル−アクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビ
ニル、塩ビ−酢ビ共重合体、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルブチラール等のビニル系共重合体、エチルセル
ロース、メチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリ
エステル、ポリアミド、フェノール樹脂等の縮重合樹
脂、ロジン、セラミック、ゼラチン、カゼイン、等の天
然樹脂等がある。
ところで、本発明装置においては、第10図及び第11図
に示したように、記録体(A)表面に形成された可視像
は普通紙のごとき記録紙等61へ転写されるようになって
いる。この転写操作が行なわれた際、時として、記録体
(A)表面は記録紙等61との接触などにより帯電し、し
かも、その帯電量は不均一な分布をしていることがあ
る。このような帯電が生じるとその静電気力により、記
録体(A)表面に画像信号に応じて付着したインク(記
録剤)3aは引力又は反発力を受け記録体(A)表面を若
干動く場合があり、その結果、画質のみだれが生じるよ
うになる。
本発明装置ではこうした不測の事態の生じるのを未然
に防ぐため、記録体(A)の帯電防止手段が設けられて
いる。もっとも記録体(A)自体を帯電しにくくしてお
くことも考えられない訳ではないが、実際には、その記
録体(A)の使用材料の面からなかなか困難である。そ
こで、本発明装置においては、記録体(A)表面に発生
した電荷を素早く除去することによって、実質的に画質
に影響を与える帯電を防止するという手法が採用されて
いる。
表面電位を素早く除去する方法として、第一は、接地
された導電性部材を記録体(A)に接触することで電荷
を導電性部材を通して逃す方法である。第二の方法は、
記録体(A)に接する記録剤を導電性にし、かつ、接地
しておく方法である。第三の方法は、接地された導電性
部材を記録体(A)表面に近接して非接触状態で配置す
る方法である。第四の方法は、記録体(A)の支持基板
の少なくとも一部を導電性にしこの部分を接地する方法
である。第一の方法に用いる導電性部材は、記録体表面
を摩耗させないため、なるべく柔わかい部材の使用が望
ましい。
導電性のものとして、金属や導電性ゴムや導電性プラ
スチックなどが望ましく、形状は薄い板状や繊維をたば
ねたブラシ状のもの或いはローラー状のものが良い。こ
の部材を配置する位置は、記録体(A)の任意の位置で
良いが潜像形成直前がより良い。また、配置する箇所は
複数でも良い。また、接触する部分は、記録体(A)の
すくなくても一部でよい。第二の方法において、インク
液などの記録剤を導電性にするには、水性インクの場合
は、有機又は無機塩等を添加する方法が最も簡単であ
る。油性インクの場合は、金属等の導電性微粒子を添加
する方法などがある。
第12図(a)は第一の手段としてローラー状導電性部
材52を用いた例である。第12図(b)は第一の手段とし
て導電性ブラシ53を用い、第二の手段として例えば板状
の導電性部材54を用い、これらの手段を組み合わせた例
である。第13図は円弧をなした板状導電性部材55を記録
体7になるべく近接(両者の間隔は10μmから数mmまで
程度の範囲が望ましい)させた例である。
第14図は記録体基板(A)の支持を導電性部材によっ
て形成した例である。但し、第14図に示した手段では表
面層である膜2の厚さは、トンネル効果を期待している
ことから、かなり薄いものである必要がある。
かくして、本発明装置の使用によれば、記録体(A)
表面の電荷は速やかに除去され、良質の転写画像が得ら
れるようになる。
〔実施例〕
実施例1 膜材料(記録体(A)の表面層材料)は、パーフルオ
ロメチルメタクリレート(大阪有機化学社製、ビスコー
ト17FM)をモノマーとし、1,1,1−トリクロロエタン中
で溶液重合にて作成した。この材料を精製した後、フレ
オン113にて溶解し、この溶液をポリイミドフィルム上
にキャストした。これを記録体(A)として、φ100mm
のドラム上に巻きつけ第9図の構成にて記録装置を作成
した。サーマルヘッドは8dot/mmピッチの熱素子を持つ
ものを用いた。さらに、第12図(b)のごとく、約20μ
mのステンレス繊維を束ねた接地されたブラシ状導電性
部材を記録体(A)に接して配置した。この装置により
画像記録を行ったところ、導電性部材がない場合に認め
られた画像上のドットの乱れが全く生じなかった。
実施例2 記録体(A)、潜像形成手段及び記録剤付着手段は実
施例1と同じである。インク液には黒色直接染料を溶解
し、水酸化ナトリウムにてPHを11に調節した水性インク
を用いた。このインクを第12図(b)のごとく接地して
画像記録を行ったところ、接地しない場合に比べ、記録
体(A)の表面の帯電量は極めて小さく(−30V/c
m2)、良好な画像が得られた。
実施例3 記録体(A)、潜像形成手段及び記録剤付着手段は実
施例1と同じである。インク液は、酸性黒色染料を溶解
し、水酸化ナトリウムにてPHを11に調節した水性インク
を用いた。接地された円弧状の導電性板材(銅製)を第
13図のごとく約0.5mmの間隔をおいて配置した。この部
材がない場合記録体(A)表面の帯電量は−1KV/cm2
度有ったが、この部材により帯電量は−100V/cm2程度に
小さくなり画質が改善された。
実施例4 膜2材料は、パーフルオロメチルメタクリレート(大
阪有機化学社製、ビスコート17FM)をモノマーとし、1,
1,1−トリクロロエタン中で溶液重合して作成した。こ
の材料を精製した後、フレオン113にて溶解し、この溶
液をニッケル製のシームレスベルト上にキャストした。
これを記録体(A)として、第9図の構成にて記録装置
を作成した。サーマルヘッドは8dot/mmピッチの熱素子
を持つものを用いた。さらに、第14図のごとく、ニッケ
ル製のシームレスベルトを接地した。この装置により画
像記録を行ったところ、基板が導電性部材でない場合に
認められた画像上のドットの乱れが少なくなった。
〔発明の効果〕
本発明の装置によれば、簡単な操作でしかも可逆的に
所望の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は表面自己配向機能を有する形態の模式的な四例
の図である。 第2図及び第3図は本発明方法を基本的に説明するため
の図である。 第4図は本発明に係る記録体(A)表面に液体を接触さ
せた状態で記録体(A)表面を加熱した場合、その記録
体(A)表面にみられる後退接触角θrの変化を表わし
た図である。 第5図は本発明装置の二つの態様を示したものである。 第6図、第7図、第8図、第9図、第10図、第11図、第
12図、第13図及び第14図は本発明装置の実施の様子を表
わした図である。 1……基板 2……膜 3……液体 4……ヒーター 52,53,54,55……導電性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 康之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 渡辺 好夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭60−255482(JP,A) 特開 平3−55283(JP,A) 特公 昭54−41902(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B41C 1/10 B41M 5/26

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記記録体(A)の表面を下記接触材料
    (B)と接触させた状態で選択的に加熱することにより
    又は記録体(A)の表面を選択的に加熱した状態で接触
    材料(B)と接触させることにより記録体(A)の表面
    に加熱温度に応じた後退接触角を示す潜像領域を形成せ
    しめる接触材料(B)を記録体(A)表面に供給する手
    段と、記録体(A)の表面を加熱する手段と、該潜像領
    域を顕像化させる記録剤付与手段と、可視像を記録紙等
    に転写する手段と、記録体(A)の帯電防止手段とを設
    けてなることを特徴とする記録装置。 (A)加熱状態でかつ液体と接触させた場合に後退接触
    角が低下する表面を有する記録体。 (B)液体、蒸気又は記録体(A)にいう後退接触角の
    低下開始温度以下で液体となるか、液体もしくは蒸気を
    発生する固体。
  2. 【請求項2】前記接触材料として記録剤を用いることに
    より接触材料(B)の供給手段と記録剤付与手段とを1
    つものとした請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記帯電防止手段は記録体(A)表面に導
    電性部材を接触させ、かつ、その導電性部材を接地させ
    てなる請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】前記帯電防止手段は記録体(A)表面に導
    電性部材を近接させ、かつ、その導電性部材を接地させ
    てなる請求項1又は2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】前記帯電防止手段は記録体(A)の支持基
    板の少なくとも一部を導電性とし、かつ、その導電性部
    分を接地させてなる請求項1又は2に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】前記帯電防止手段は前記記録剤を接地させ
    てなる請求項1又は2に記載の記録装置。
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