JP3100182B2 - マイクロ波誘電体磁器組成物 - Google Patents
マイクロ波誘電体磁器組成物Info
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- JP3100182B2 JP3100182B2 JP03138210A JP13821091A JP3100182B2 JP 3100182 B2 JP3100182 B2 JP 3100182B2 JP 03138210 A JP03138210 A JP 03138210A JP 13821091 A JP13821091 A JP 13821091A JP 3100182 B2 JP3100182 B2 JP 3100182B2
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- Japan
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波誘電体磁器
組成物に関し、更に詳しく言えば、共振周波数の温度係
数(以下、単にτfという。)をゼロに近づけることが
でき、又TiO2 /BaOのモル比及びTa2 O5 の添
加量を加減することによって、τfをゼロを中心として
プラス側とマイナス側に任意に制御し得ることができ
る。本発明はマイクロ波領域において誘電体共振器、マ
イクロ波集積回路基板、各種マイクロ波回路のインピー
ダンス整合等に利用される。
組成物に関し、更に詳しく言えば、共振周波数の温度係
数(以下、単にτfという。)をゼロに近づけることが
でき、又TiO2 /BaOのモル比及びTa2 O5 の添
加量を加減することによって、τfをゼロを中心として
プラス側とマイナス側に任意に制御し得ることができ
る。本発明はマイクロ波領域において誘電体共振器、マ
イクロ波集積回路基板、各種マイクロ波回路のインピー
ダンス整合等に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来のマイクロ波誘電体磁器組成物(以
下、単に、誘電体磁器組成物という。)としては、Ba
O−4TiO2 磁器組成物等が知られている。
下、単に、誘電体磁器組成物という。)としては、Ba
O−4TiO2 磁器組成物等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、従来の前記
誘電体磁器組成物では、誘電率(以下、単にεr とい
う。)が高く、無負荷Q(以下、単にQuという。)が
大きいが、τfが比較的正に大きいため安定性に欠けて
いるという問題があった。
誘電体磁器組成物では、誘電率(以下、単にεr とい
う。)が高く、無負荷Q(以下、単にQuという。)が
大きいが、τfが比較的正に大きいため安定性に欠けて
いるという問題があった。
【0004】本発明は、上記欠点を克服するものであ
り、TiO2 /BaOのモル比及びTa2 O5 の添加量
を加減することによって、τfをゼロを中心とした小さ
な値とすることができ、また、τfをゼロを中心として
プラス側とマイナス側の所望の値に任意に制御し得るこ
とができる誘電体磁器組成物を提供することを目的とす
る。
り、TiO2 /BaOのモル比及びTa2 O5 の添加量
を加減することによって、τfをゼロを中心とした小さ
な値とすることができ、また、τfをゼロを中心として
プラス側とマイナス側の所望の値に任意に制御し得るこ
とができる誘電体磁器組成物を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、BaO・
xTiO2系誘電体磁器組成物において、τfをゼロに
近づける組成について種々検討した結果、これにTiO
2/BaOのモル比及びTa2O5の添加量を加減するこ
とによりこの欠点が解消されることを見出して、本発明
を完成するに至ったのである。即ち、本発明の誘電体磁
器組成物は、酸化バリウム及び酸化チタンからなり、そ
の組成式をBaO・xTiO2で表したときに、xが
3.7≦x≦4.2の範囲にある組成を主成分とし、副
成分としてTa2O5を前記主成分100重量部に対し、
3〜10重量部(以下、単に重量%という。)の範囲内
で添加含有させてなり、ZnOを含有しないことを特徴
とする。
xTiO2系誘電体磁器組成物において、τfをゼロに
近づける組成について種々検討した結果、これにTiO
2/BaOのモル比及びTa2O5の添加量を加減するこ
とによりこの欠点が解消されることを見出して、本発明
を完成するに至ったのである。即ち、本発明の誘電体磁
器組成物は、酸化バリウム及び酸化チタンからなり、そ
の組成式をBaO・xTiO2で表したときに、xが
3.7≦x≦4.2の範囲にある組成を主成分とし、副
成分としてTa2O5を前記主成分100重量部に対し、
3〜10重量部(以下、単に重量%という。)の範囲内
で添加含有させてなり、ZnOを含有しないことを特徴
とする。
【0006】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (1)各試料の作製 純度99.9%のBaCO3 粉末、TiO2 粉末を各組
成に応じた所定量、更に、表1、表2、表3に示すTa
2 O5 粉末の所定量(3、6、10重量%)を秤量し混
合した。その後、アイリッヒミキサーで乾式による混合
及び一次粉砕を施した後、大気雰囲気中1100℃の温
度で2時間仮焼した。次いで、この仮焼粉末に適量の有
機バインダーとイオン交換水(260〜500g)を加
え、20mmφのアルミナボールで二次粉砕した後、噴
霧乾燥により造粒し、この造粒された素地を1000k
g/cm2 のプレス圧で19mmφ×8mmt(厚さ)
の円板状に成形した。次にこの成形体を大気中、125
0℃から1325℃の温度で、4時間焼成し、最後に1
6mmφ×6mmt(厚さ)の円板状に研磨して、誘電
体試料(No.1〜33)とした。そして、各試料につ
き、平行導体板型誘電体円柱共振器法(TE011 MOD
E)によりεr 、Qu値及びτf、更に焼結密度を測定
した。尚、共振周波数は4.5GHzである。
る。 (1)各試料の作製 純度99.9%のBaCO3 粉末、TiO2 粉末を各組
成に応じた所定量、更に、表1、表2、表3に示すTa
2 O5 粉末の所定量(3、6、10重量%)を秤量し混
合した。その後、アイリッヒミキサーで乾式による混合
及び一次粉砕を施した後、大気雰囲気中1100℃の温
度で2時間仮焼した。次いで、この仮焼粉末に適量の有
機バインダーとイオン交換水(260〜500g)を加
え、20mmφのアルミナボールで二次粉砕した後、噴
霧乾燥により造粒し、この造粒された素地を1000k
g/cm2 のプレス圧で19mmφ×8mmt(厚さ)
の円板状に成形した。次にこの成形体を大気中、125
0℃から1325℃の温度で、4時間焼成し、最後に1
6mmφ×6mmt(厚さ)の円板状に研磨して、誘電
体試料(No.1〜33)とした。そして、各試料につ
き、平行導体板型誘電体円柱共振器法(TE011 MOD
E)によりεr 、Qu値及びτf、更に焼結密度を測定
した。尚、共振周波数は4.5GHzである。
【0007】(2)性能評価 前記の各誘電体試料の特性を調べ、その結果を表1、表
2、表3及び図1〜図3に示す。尚、表1の母材はBa
O−3.7TiO2 、表2の母材はBaO−4Ti
O2 、表3の母材はBaO−4.18TiO2 である。
2、表3及び図1〜図3に示す。尚、表1の母材はBa
O−3.7TiO2 、表2の母材はBaO−4Ti
O2 、表3の母材はBaO−4.18TiO2 である。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】
【表3】
【0011】これらの結果によれば、TiO2 /BaO
のモル比が3.7、4.0及び4.18の場合は、Ta
2 O5 の添加量の増加に伴いτfは正の値から負の方向
へ向かう。特に、これが3.7及び4.0の場合はその
傾向が顕著で、0を越えてマイナスの方向へ移行して行
く。また、Qu値は全体的に低いものの、測定できた場
合のうち試料No.5、8、19、25を除いて104
0〜2830を示し、十分に実用的な範囲にあるといえ
る。尚、この低Qu値の原因は、BaTi4 O9 がTa
2 O5 との反応で減少したためと考えられる。また、ε
rも、測定できた範囲においては、16.0〜38.0
を示し、これも十分に実用的な範囲にあるといえる。ま
た、焼結密度も、3.20〜4.60g/cm3 を示
し、十分に緻密であるといえる。尚、焼結密度が小さい
場合にεr も小さい傾向を示し、低εr の原因は、緻密
化が不十分であるためと考えられる。
のモル比が3.7、4.0及び4.18の場合は、Ta
2 O5 の添加量の増加に伴いτfは正の値から負の方向
へ向かう。特に、これが3.7及び4.0の場合はその
傾向が顕著で、0を越えてマイナスの方向へ移行して行
く。また、Qu値は全体的に低いものの、測定できた場
合のうち試料No.5、8、19、25を除いて104
0〜2830を示し、十分に実用的な範囲にあるといえ
る。尚、この低Qu値の原因は、BaTi4 O9 がTa
2 O5 との反応で減少したためと考えられる。また、ε
rも、測定できた範囲においては、16.0〜38.0
を示し、これも十分に実用的な範囲にあるといえる。ま
た、焼結密度も、3.20〜4.60g/cm3 を示
し、十分に緻密であるといえる。尚、焼結密度が小さい
場合にεr も小さい傾向を示し、低εr の原因は、緻密
化が不十分であるためと考えられる。
【0012】更に、表1(X=3.7)によれば125
0〜1325℃の焼成温度、表2(X=4.0)によれ
ば1275〜1300℃の焼成温度、表3(X=4.1
8)によれば1300℃の焼成温度の各場合は、安定し
た性能の焼結体が得られた。一方、Ta2 O5 の添加量
が6〜10重量%の場合は、τf が0に近い値を示すの
で好ましく、特に図2及び図3においては、6重量%前
後にて飽和するような傾向がある。しかも、表1〜2に
よれば、Ta2 O5 の添加量が3重量%及び10重量%
の場合は、特性の測定不能になる場合がある。更に、T
a2 O5 の添加量が多くなると、焼結密度が小さくなる
傾向がある。従って、Ta2 O5 の添加量が6重量%前
後、即ち4〜8重量%の場合は、τf が小さくて、焼結
密度が大きくて且つ安定した焼結体を製造でき、大変実
用的である。
0〜1325℃の焼成温度、表2(X=4.0)によれ
ば1275〜1300℃の焼成温度、表3(X=4.1
8)によれば1300℃の焼成温度の各場合は、安定し
た性能の焼結体が得られた。一方、Ta2 O5 の添加量
が6〜10重量%の場合は、τf が0に近い値を示すの
で好ましく、特に図2及び図3においては、6重量%前
後にて飽和するような傾向がある。しかも、表1〜2に
よれば、Ta2 O5 の添加量が3重量%及び10重量%
の場合は、特性の測定不能になる場合がある。更に、T
a2 O5 の添加量が多くなると、焼結密度が小さくなる
傾向がある。従って、Ta2 O5 の添加量が6重量%前
後、即ち4〜8重量%の場合は、τf が小さくて、焼結
密度が大きくて且つ安定した焼結体を製造でき、大変実
用的である。
【0013】尚、本発明においては、前記具体的実施例
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
前記仮焼温度等の仮焼条件、焼成温度等の焼成条件等は
種々選択できる。また、BaOとなる原料も前記BaC
O3 以外にも、過酸化物、水酸化物、硝酸塩等を用いる
こともできる。
に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範
囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、
前記仮焼温度等の仮焼条件、焼成温度等の焼成条件等は
種々選択できる。また、BaOとなる原料も前記BaC
O3 以外にも、過酸化物、水酸化物、硝酸塩等を用いる
こともできる。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明の誘電体磁器組成
物は、TiO2 /BaOのモル比を3.7〜4.2と
し、且つ及びTa2 O5の添加量を3〜10重量%の範
囲に加減することにより、εr 、Quを実用的な特性範
囲を維持しつつ、τfをプラスの大きな値からマイナス
の方向に小さくしたものである。また、本誘電体磁器組
成物は、TiO2 /BaOのモル比及びTa2 O5 の添
加量を加減することによって、τfをゼロを中心として
プラス側とマイナス側の所望の値に任意に制御されたも
のである。従って、目的に応じて、TiO2 /BaOの
モル比及びTa2 O5 の添加割合を変えることができ
る。
物は、TiO2 /BaOのモル比を3.7〜4.2と
し、且つ及びTa2 O5の添加量を3〜10重量%の範
囲に加減することにより、εr 、Quを実用的な特性範
囲を維持しつつ、τfをプラスの大きな値からマイナス
の方向に小さくしたものである。また、本誘電体磁器組
成物は、TiO2 /BaOのモル比及びTa2 O5 の添
加量を加減することによって、τfをゼロを中心として
プラス側とマイナス側の所望の値に任意に制御されたも
のである。従って、目的に応じて、TiO2 /BaOの
モル比及びTa2 O5 の添加割合を変えることができ
る。
【図1】母材BaO−3.7TiO2 において、焼成温
度を変えた場合のTa2 O5 添加量とτfとの関係を示
すグラフである。
度を変えた場合のTa2 O5 添加量とτfとの関係を示
すグラフである。
【図2】母材BaO−4.0TiO2 において、焼成温
度を変えた場合のTa2 O5 添加量とτfとの関係を示
すグラフである。
度を変えた場合のTa2 O5 添加量とτfとの関係を示
すグラフである。
【図3】母材BaO−4.18TiO2 において、焼成
温度を変えた場合のTa2 O5 添加量とτfとの関係を
示すグラフである。
温度を変えた場合のTa2 O5 添加量とτfとの関係を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/42 - 35/49 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 酸化バリウム及び酸化チタンからなり、
その組成式をBaO・xTiO2で表したときに、xが
3.7≦x≦4.2の範囲にある組成を主成分とし、副
成分としてTa2O5を前記主成分100重量部に対し、
3〜10重量部の範囲内で添加含有させてなり、ZnO
を含有しないことを特徴とするマイクロ波誘電体磁器組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03138210A JP3100182B2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | マイクロ波誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03138210A JP3100182B2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | マイクロ波誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04338168A JPH04338168A (ja) | 1992-11-25 |
| JP3100182B2 true JP3100182B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=15216659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03138210A Expired - Fee Related JP3100182B2 (ja) | 1991-05-14 | 1991-05-14 | マイクロ波誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3100182B2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-14 JP JP03138210A patent/JP3100182B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04338168A (ja) | 1992-11-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |