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JP3103366B2 - 時 計 - Google Patents
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JP3103366B2 - 時 計 - Google Patents

時 計

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JP3103366B2
JP3103366B2 JP02222816A JP22281690A JP3103366B2 JP 3103366 B2 JP3103366 B2 JP 3103366B2 JP 02222816 A JP02222816 A JP 02222816A JP 22281690 A JP22281690 A JP 22281690A JP 3103366 B2 JP3103366 B2 JP 3103366B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、盤面に針の支持軸を有せず、かつ時間の経
過と共に盤面の色相や濃淡が刻々と変化する時計に関す
るものである 従来の技術 掛時計、置時計、腕時計などの時計としては、古典的
な機械駆動方式に代ってシンプルな電気または電池駆動
方式が普及するに伴ない、種々の形状、デザイン、機能
を有するものが開発されている。殊に形状、デザインに
ついては、従来の時計の概念からは考えられないような
ものもある。
現在では時計が高い精度を持つのは当然のこととなっ
ており、むしろインテリアまたはファッションとしての
役割を果たしている。
反面、たとえば事務所等に設置する掛時計としては、
文字板が白で文字が大きく、時刻のみを知る目的のシン
プルな時計も依然として好まれている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、形状、デザイン、機能によるバリエー
ションは出尽くした感があり、さらに斬新でファッショ
ン性のある時計が要求されている。
また、文字板が白で文字の大きいシンプルな時計にあ
っても、指針を読みとることにより時刻を知るだけでな
く、直感的に大体の時刻を知ることができれば、その目
的に沿うことができる。
本発明は、このような背景の下に、盤面に針の支持軸
を有せず、かつ時間の経過と共に盤面の色相が刻々と変
化する時計を提供することを目的になされたものであ
る。
課題を解決するための手段 本発明の時計は、 側枠(4)で囲われた領域の後部側に偏光板(1)、
前部側に偏光板(3)、中央部には、分子配向された高
分子フィルムでできた位相差素膜の少なくとも片面に光
等方性の保護シートを積層した積層シートからなる位相
板(2)の3枚以上をそれぞれ独立に配置すると共に、 これらの偏光板(1),(3)および位相板(2)の
うちの少なくとも1枚の位相板(2)を含む少なくとも
1種を、盤面に針の支持軸を有することなく、側枠
(4)近くに設置した駆動機構部(5)の出力部により
時計の外周または外周近くで回転させることにより、時
間の経過と共に盤面の色相や濃淡が刻々と変化するよう
にしたこと を特徴とするものである。
以下本発明を詳細に説明する。
偏光板(1),(3)としては、ビニルアルコール系
重合体/ヨウ素系、ビニルアルコール系重合体/2色性染
料系、ビニルアルコール系重合体/ポリエン系、ポリハ
ロゲン化ビニル/ポリエン系、ポリアクリロニトリル/
ポリエン系、ポリ(メタ)アクリレート/ポリエン系な
どの偏光素膜またはその少なくとも片面(通常は両面)
に光等方性の保護シートを積層したものが用いられる。
上記中ビニルアルコール系重合体とは、ポリビニルアル
コールやエチレン−ビニルアルコール共重合体などであ
る。
位相板(2)としては、分子配向された高分子フィル
ムでできた位相差素膜またはその少なくとも片面(通常
は両面)に光等方性の保護シートを積層した積層シート
が用いられる。
ここで位相差素膜としては、ポリビニルアルコール、
エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポ
リスチレン、ポリエステル、セルロース系高分子などの
高分子からなる分子配向されたフィルムが用いられる。
分子配向は、一軸方向に延伸することにより行うのが通
常であるが、場合により二軸方向に延伸することもあ
る。延伸倍率は1.1〜5倍程度とすることが多い。延伸
後は適宜エージングを行う。
位相板(2)は、その全体のレターデーション値が10
0〜1000nm程度の範囲にあることが望ましく、また可視
光線透過率が60%以上であることが好ましい。
偏光板(1),(3)や位相板(2)作製用の光等方
性の保護シートのレターデーション値(複層用いるとき
は全体のレターデーション値)は、50nm以下、特に40nm
以下、さらには30nm以下であることが望ましい。材質に
は特に限定はなく、セルローストリアセテートシート、
ポリカーボネートシート、ポリメチルメタクリレートシ
ートをはじめ種々の透明シートが用いられる。なお保護
シートは、偏光素膜や位相差素膜を冒さないコーティン
グ液を用いてコーティングにより形成することもでき
る。
本発明においては、時計の側枠(4)で囲われた領域
の後部側に偏光板(1)、前部側に偏光板(3)を配置
し、中央部には位相板(2)の3枚以上をそれぞれ独立
に配置する。
位相板(2)は、本発明においては3枚以上を用いる
ことが必要である。このときの枚数は、3枚でも可能で
あるが、4枚、5枚、・・・というように枚数を多くす
ると、それだけ色相変化に富むようになるので、なるべ
く多数枚で構成することが好ましい。
時刻表示用の針については、通常、位相板(2)のう
ちの1枚に時針を、もう1枚に分針を設ける。さらにも
う1枚に秒針を設けることができる。これにより、時間
の経過による色相の変化と共に、時刻を読み取ることが
できるようになる。必要に応じ、位相板(2)のうちの
1枚または複数枚にファッショナブルな模様やアニメー
ションを存在させることにより、さらに変化に富むよう
にすることもできる。
なお時刻表示用の針は、必ずしも位相板(2)のみに
設ける必要はなく、位相板(2)と偏光板(1),
(3)との双方、あるいは偏光板(1),(3)のみに
設けることもできる。また、これらの偏光板(1),
(3)および位相板(2)以外に光等方性の板またはシ
ートを設け、そこに時刻表示用の針を表示すると共に、
これを回転させるようにすることもできる。
そして、これらの偏光板(1),(3)および位相板
(2)のうちの少なくとも1枚の位相板(2)を含む少
なくとも1層を、側枠(4)近くに設置した駆動機構部
(5)の出力部により回転させるようにする。盤面に
は、針の支持軸は有しない。駆動機構部(5)における
駆動力としては、モータの回転力、ぜんまいバネの原形
復帰力、錘の重力などがあげられ、通常はこのうちモー
ターの回転力が利用される。駆動機構部(5)の出力部
はギアや回転ロール等で構成し、このギアや回転ロール
を上記の回転すべき層の外周または外周近くに噛み合わ
せるか接当して層の回転を行う。回転すべき層の外周
は、駆動機構部(5)の出力部に対応するような形状と
するか、リング状の補強片を付設する。
このように構成したので、層の回転により、各層の光
軸関係が変化し、盤面の色相や濃淡が刻々と変化する。
従って、前述のようにこの回転する層に時刻表示用の針
を表示することにより、盤面に針の支持軸を有すること
なく針が回転することになり、時刻の表示ができる。
時計の前面側や背面側には保護用の透明板を設けるこ
とができ、時計の背面側やその他の個所には文字板を設
けることができる。また時計の背面側にはバックライト
を設けることができる。
作用 偏光板(1),(3)および独立に配置した3枚以上
の位相板(2)のうちの少なくとも1枚の位相板(2)
を含む少なくとも1層を経時的または間歇的に回転させ
ると、盤面の色相が種々に変化すると共に濃淡も変化す
る。
層の回転は側枠(4)近くに設置した駆動機構部
(5)の出力部により行うので、回転する層に針を表示
しておくと盤面に針の支持軸を有することなく針が回転
する。また特定の時刻に特定の色相が現われるようにな
る。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
実施例1 第1図は本発明の時計の一例を示した一部切り欠き側
面図、第2図はその正面図である。第3図は駆動機構部
(5)の一例を示した説明図である。第4図は回転する
位相板(2)の部分図である。
(4)は円形の側枠であり、その内面には溝が形成し
てある。
(6)は背面側に設けた保護用のガラス製透明板、
(7)は前面側に設けた保護用のガラス製透明板であ
る。
(1)は可視光線透過率40%、偏光度86%の偏光板で
あり、ポリビニルアルコール/ヨウ素系の偏光素膜の両
面にセルローストリアセテートシートを積層接着した厚
さ150μmのシートを用いてある。この偏光板(1)
は、背面側の透明板(6)の前面に重ね合わせてある。
(3)も偏光板であり、偏光板(1)と同じシートを
用いている。この偏光板(3)は、前面側の透明板
(7)の背面に重ね合わせてある。
(2)は位相板であり、この実施例では、延伸倍率1.
3倍の一軸延伸ポリビニルアルコールフィルムからなる
位相差素膜の両面にセルローストリアセテートシートを
積層接着した厚さ150μmのシートをそれぞれ独立に5
枚を用いている。レターデーション値はいずれも400n
m、可視光線透過率はいずれも88%である。
位相板(2)のうちの1枚(2a)は、後述の駆動機構
部(5)の出力部のうち時針車(53a)に噛み合わせて
あり、もう1枚(2b)は分針車(53b)に、さらにもう
1枚(2c)は秒針車(53c)にそれぞれ噛み合わせてあ
る。そして位相板(2a)には時針(h)、位相板(2b)
には分針(m)、位相板(2c)には秒針(s)が表示し
てある。なお、位相板(2)のうち回転する位相板(2
a),(2b)(2c)の周縁は、第4図のように補強片
(8)としてのリング状のギアを一体に付設してある。
位相板(2)のうち他の1枚(2d)は偏光板(1)の
前面に重ね合わせてある。この位相板(2d)の周辺には
1〜12の数字(n)が表示してあり、文字板の役割も果
たすようにしてある。位相板(2)のうち最後の1枚
(2e)は、偏光板(3)の背面に重ね合わせてある。
(5)は駆動機構部であり、モータ(51)、減速機
(52)、ギヤ(53)、フレーム(55)からなる。他に目
覚のための目安車、針回し軸などを付設することもでき
るが、第3図では図示を省略してある。なお位相板
(2)の荷重を支えるため、第4図のように、ギヤ(5
3)による位相板(2)の回転に応じて回転する従動ギ
ア(54)を付設することもできる。
上記中、ギヤ(53)は、秒針車(53c)、分針車(53
b)および時針車(53a)と、秒針車(53c)−分針車(5
3b)間に介在する補助車(53d)、分針車(53b)−時針
車(53a)間に介在する補助車(53e)とからなる。
モータ(51)が駆動すると、駆動機構部(5)の出力
部のうちこれらのギヤ(53)が駆動し、秒針車(53c)
が60回転する間に分針車(53b)が1回転し、分針車(5
3b)が60回転する間に時針車(53a)が1回転する。
そして、秒針車(53c)の回転に応じてそれに噛み合
う秒針(s)付き位相板(2c)が回転し、分針車(53
b)の回転に応じてそれに噛み合う分針(m)付き位相
板(2b)が回転し、時針車(53a)の回転に応じてそれ
に噛み合う時針(h)付き位相板(2a)が回転する。
このように時間の経過と共に偏光板(1a),(1b)間
に介在している位相板(2a),(2b),(2c)が回転す
るので、刻々と盤面の色相や濃淡が変化し、極めて美麗
である。
なお、上記中、透明板(6),(7)は省略すること
ができる。位相板(2d),(2e)も省略することができ
る。また時刻を読み取るための数字(n)も省略が可能
であり、この場合は時針(h)および分針(m)の角度
で時刻を読み取ることになる。
発明の効果 本発明の時計は、時間の経過と共に盤面の色相や濃淡
が刻々と変化するので、視覚的に極めて美麗であり、フ
ァッション性に富んでいる。
加えて、層の回転を側枠(4)近くに設置した駆動機
構部(5)の出力部により行うようにしてあるので、回
転する層に針を表示しておくことにより、従来の時計の
ように盤面に針の支持軸を有することなく針が回転す
る。従って視覚的に極めて斬新なものとになり、より神
秘的な要素が付加される。この点も本発明の特徴の一つ
である。
また、特定の時刻に特定の色相が現われるようになる
ので、その色相で時刻を判断することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の時計の一例を示した一部切り欠き側面
図、第2図はその正面図である。第3図は駆動機構部
(5)の一例を示した説明図である。第4図は回転する
位相板(2)の部分図である。 (1)……偏光板、 (2)……位相板、 (2a),(2b),(2c),(2d),(2e)……位相板、 (3)……偏光板、 (4)……側枠、 (5)……駆動機構部、 (51)……モータ、 (52)……減速機、 (53)……ギヤ、 (53a)……時針車、(53b)……分針車、 (53c)……秒針車、(53d),(53e)……補助車、 (54)……従動ギア、 (55)……フレーム、 (6)……透明板、 (7)……透明板、 (8)……補強片、 (h)……時針、(m)……分針、(s)……秒針、 (n)……数字

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側枠(4)で囲われた領域の後部側に偏光
    板(1)、前部側に偏光板(3)、中央部には、分子配
    向された高分子フィルムでできた位相差素膜の少なくと
    も片面に光等方性の保護シートを積層した積層シートか
    らなる位相板(2)の3枚以上をそれぞれ独立に配置す
    ると共に、 これらの偏光板(1),(3)および位相板(2)のう
    ちの少なくとも1枚の位相板(2)を含む少なくとも1
    種を、盤面に針の支持軸を有することなく、側枠(4)
    近くに設置した駆動機構部(5)の出力部により時計の
    外周または外周近くで回転させることにより、時間の経
    過と共に盤面の色相や濃淡が刻々と変化するようにした
    こと を特徴とする時計。
  2. 【請求項2】回転する層に、時刻表示用の針が表示され
    ている請求項1記載の時計。
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