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JP3104445B2 - 乳酸の測定装置及び測定方法 - Google Patents
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JP3104445B2 - 乳酸の測定装置及び測定方法 - Google Patents

乳酸の測定装置及び測定方法

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JP3104445B2
JP3104445B2 JP04327057A JP32705792A JP3104445B2 JP 3104445 B2 JP3104445 B2 JP 3104445B2 JP 04327057 A JP04327057 A JP 04327057A JP 32705792 A JP32705792 A JP 32705792A JP 3104445 B2 JP3104445 B2 JP 3104445B2
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  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定化酵素を利用した
迅速かつ簡便な乳酸の測定装置と測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】乳酸発酵は、従来より食品工業の分野で
広く利用されている。例えば微生物による乳酸発酵は乳
酸や乳飲料の生産だけでなく、チーズ、バター、清酒、
しょうゆ、みそ、漬物等の生産に利用されている。これ
らの乳酸発酵に用いられる微生物としては、乳酸菌と糸
状菌がある。このうち乳酸菌では菌種によって、D−乳
酸のみを生産するもの、L−乳酸のみを生産するもの、
D−乳酸とL−乳酸の混合物を生産するもの等が知られ
ており、発酵過程でのD−乳酸及びL−乳酸の測定は発
酵制御、コンタミネーションの発見等に欠かせないもの
である。
【0003】従来、D−乳酸の測定は、D−乳酸脱水素
酵素(以下D−LDHと略す)と補酵素ニコチンアミド
アデニンジヌクレオチド(以下NADと略す)を用い
て、生成した還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオ
チド(以下NADHと略す)もしくはピルビン酸を吸光
光度法、蛍光強度法で測定していた。しかし、この測定
法では、D−LDHの性質により様々な問題があった。
【0004】第1に、反応効率が低いため、実用的なレ
ベルでは必要とする酵素量が多過ぎて、分析コストが高
くなる。用いる酵素量を減少させるためには、反応時間
を長くしたり、反応温度を調節するという手段が考えら
れるが、さらに繁雑な操作や測定時間の延長等のマイナ
ス要因となっていた。第2点として、D−LDHの関与
する反応の平衡はNADHとピルビン酸からD−乳酸を
生成する方向に傾いているため、全てのD−乳酸が変化
しつくす前に反応が停止してしまう。そのため生成した
ピルビン酸を、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナ
ーゼにより消費する等の手段が必要であり、反応工程が
複雑化するとともに分析コストが上昇していた。
【0005】また、D−乳酸のみでなく、L−乳酸も測
定する場合には、先ずD−乳酸を分析し、次にD−乳酸
と同様の測定をL−乳酸脱水素酵素(以下L−LDHと
略す)を用いて行う必要がある。そのため操作は複雑と
なり、測定時間、コストが2倍になる。さらに乳酸脱水
素酵素のみを用いる測定方法では、その反応の一般的検
出手段が反応により変化するNADもしくはNADHの
紫外域における吸光度変化であり、試料の濁りや着色物
質の影響を受けやすいという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来開
示されたD−乳酸とL−乳酸の測定方法では、充分実用
的な測定方法とは言い難い。本発明は、D−LDHとL
−LDHの固定化体を用い、D−乳酸およびL−乳酸の
2成分を短時間で精度良く簡便に測定することができる
測定装置および測定方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は下記に示
す実施態様に例示されるが、これらに限定されるもので
はない。
【0008】(1) D−乳酸脱水素酵素とL−乳酸
脱水素酵素を含む酵素固定化体、ニコチンアミドアデ
ニンジヌクレオチドと試料を前記酵素固定化体に接触さ
せる機構、及びL−乳酸測定機構を具備するD−乳酸
とL−乳酸の測定装置。
【0009】(2) 上流より、送液されるキャリヤー
中へ試料を注入する機構、D−乳酸脱水素酵素とL−乳
酸脱水素酵素を含む酵素固定化体を内包するリアクタ
ー、並びにL−乳酸酸化酵素固定化体及びL−乳酸酸化
酵素により試料中のL−乳酸が酸化される際に増加また
は減少する電極活性物質を検知する電極、を具備するフ
ロー方式のD−乳酸とL−乳酸の測定装置。
【0010】(3) D−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱
水素酵素を含む酵素固定化体と試料を含むキャリヤーが
接触した状態で、キャリヤーの送液を停止又は流速を低
下させる機構を有する(2)記載の測定装置。
【0011】(4) 前記リアクターの上流側に、更に
L−乳酸酸化酵素固定化体及びL−乳酸酸化酵素により
試料中のL−乳酸が酸化される際に増加または減少する
電極活性物質を検知する電極を設けた(2)記載の測定
装置。
【0012】(5) a.試料とニコチンアミドアデニ
ンジヌクレオチドをD−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱水
素酵素を含む酵素固定化体に接触させ、試料中のD−乳
酸とL−乳酸との変換反応を行った後にL−乳酸を測定
する工程、b.試料中のL−乳酸を測定する工程、を含
むD−乳酸とL−乳酸の測定方法。
【0013】(6) a.試料とニコチンアミドアデニ
ンジヌクレオチドをD−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱水
素酵素を含む酵素固定化体に接触させ、試料中のD−乳
酸とL−乳酸との変換反応を行う工程、及び b.試料中のL−乳酸がL−乳酸酸化酵素により酸化さ
れる際に増加又は減少する電極活性物質を電気化学的に
検出する工程、を含むD−乳酸とL−乳酸の測定方法で
あり、 ・工程bにおいて試料としてL−乳酸標準液を用い、L
−乳酸濃度と出力値の関係を示す検量線1を求め、 ・試料としてL−乳酸標準液を用い工程aを行い、次に
その試料につき工程bを行いL−乳酸濃度と出力値の関
係を示す検量線2を求め、 ・試料としてD−乳酸標準液を用い工程aを行い、次に
その試料につき工程bを行いD−乳酸濃度と出力値の関
係を示す検量線3を求め、 ・更に、工程bにおいて試料として測定試料を用い、出
力値1を測り、 ・試料として測定試料を用い工程aを行い次に工程bを
行い出力値2を測り、 出力値1,出力値2,検量線1,検量線2,検量線3よ
り測定試料中のD−乳酸量とL−乳酸量を計算するD−
乳酸とL−乳酸の測定方法。
【0014】(7) 緩衝液を送液する機構と、L−乳
酸酸化酵素固定化体と、L−乳酸が酸化される際に増加
または減少する電極活性物質を検知する電極を備えたフ
ロー型測定装置であり、L−乳酸酸化酵素固定化体の前
段にD−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱水素酵素を固定化
した酵素固定化体を配置し、該D−乳酸脱水素酵素とL
−乳酸脱水素酵素を固定化した酵素固定化体にニコチン
アミドアデニンジヌクレオチド及び試料を接触せしめる
機構を有する測定装置。
【0015】(8) L−乳酸酸化酵素固定化体がL−
乳酸酸化酵素を固定化した担体を内包するカラムである
か、又は固定化酵素膜であり電極に取りつけられている
(7)記載の測定装置。
【0016】(9) D−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱
水素酵素を固定化した酵素固定化体が両酵素を担体に固
定化しカラムに充填したものである(7)記載の測定装
置。
【0017】(10) D−乳酸脱水素酵素、L−乳酸
脱水素酵素固定化体にニコチンアミドアデニンジヌクレ
オチドと試料を接触せしめた状態で、一定時間送液を停
止させるか、あるいは一定時間送液の流速を低下させる
機構を設けた(7)記載の測定装置。
【0018】(11) L−乳酸酸化酵素固定化体と電
極を有する流路系が並列に2流路あり、片側のL−乳酸
酸化酵素固定化体の前段にD−乳酸脱水素酵素とL−乳
酸脱水素酵素を固定化した酵素固定化体を配置した
(7)記載の測定装置。
【0019】(12) (7)記載の測定装置を用いて
D−乳酸脱水素酵素、L−乳酸脱水素酵素固定化体に試
料を接触せしめる際にニコチンアミドアデニンジヌクレ
オチドの存在する場合と存在しない場合と2度測定する
測定方法。尚、D−乳酸とL−乳酸の変換反応に充分な
時間をかけた場合、試料は略1:1の混合物となり、
(6)において検量線2と検量線3は略一致するため、
検量線は2本でも計算出来る。そして(6)は、この場
合等を含め一般化したものと解釈すべきである。
【0020】
【作用】D−LDH、L−LDHの反応を次式に示す。 D−LDH反応: D−乳酸+NAD→ピルビン酸+N
ADH L−LDH反応: L−乳酸+NAD→ピルビン酸+N
ADH どちらの反応も可逆的であるが、どちらの酵素も平衡は
乳酸とNADが生成する方向に傾いている。そのため、
NADの存在下で多量のD−LDHを試料に接触させて
も、ほとんどピルビン酸へ変化しない。L−LDHにつ
いても同様である。
【0021】しかし、本発明者らは試料とNADがD−
LDH及びL−LDH混合物と接触すると、試料中のL
−乳酸はD−乳酸に変換され、D−乳酸はL−乳酸に変
換される事を見出した。この現象は乳酸が一旦ピルビン
酸に酸化され、生じたピルビン酸とNADHから近傍に
存在するD−LDH及びL−LDHの触媒作用により乳
酸が再生されたものと考えられる。
【0022】さらに興味のある事実として、D−乳酸と
L−乳酸の混合試料においても、各乳酸光学異性体の変
換速度は独立していることを見出した。すなわち、D−
LDHとL−LDHの近接固定化体に試料及びNADを
接触せしめて、前記固定化体と接触後のL−乳酸量を検
出する。例えば、L−乳酸酸化酵素固定化体と過酸化水
素電極で検出することにより、本発明の目的を達成する
ことができる。各種濃度のL−乳酸のみを含む試料を接
触させた場合、L−乳酸と電極出力値の間に直線関係が
成立する濃度領域が認められる。そこでこの濃度領域の
一点を選び、そのL−乳酸溶液に各種濃度のD−乳酸を
添加すると別の検量線が得られる。この検量線をL1と
する。次に各種濃度のD−乳酸のみを含む試料と電流出
力値との関係から得られた検量線をL2とする。すると
L1とL2の勾配は一致し、またL1の切片は当該濃度
のL−乳酸を接触せしめた場合の電流出力値と一致す
る。この系において、L−乳酸とD−乳酸を入れかえて
も同じ結果が得られる。
【0023】このことは、D−乳酸及びL−乳酸の濃度
と電流出力値の関係はそれぞれ線型独立したものであ
り、実試料においてD−乳酸とL−乳酸が混合していて
も、最初に含まれるL−乳酸濃度を別途に決定すれば、
D−乳酸量を算出できることを示すものである。当然な
がら、D−LDH、L−LDH固定化体と試料及びNA
Dの接触時間が長くなればなるほどD−乳酸とL−乳酸
の変換率は上昇する。十分な時間反応させれば最終的に
D−乳酸とL−乳酸は平衡化しラセミ体が出来上がる。
しかし、平衡状態にすることによりD−乳酸量とL−乳
酸量を求める方法は、D−LDHとL−LDHを固定化
した場合、反応に長い時間を要し、連続的な測定を行う
には不適当である。一般の酵素反応において反応時間と
変換率の間に直線関係が成立するのは、基質の変換率が
20%程度以下である場合である。従って固定化に用い
た酵素量において、20%以下の変換率の場合は接触時
間が長くなるにつれて感度がほぼ直線的に上昇する。し
かし、それ以降は徐々に反応速度が低下するので、送液
の流速を遅くして接触時間を長くしても、それにより得
られる効果は低くなる。送液を停止、又は流速を低下し
ても実用的には変換率は80%程度になる範囲の時間で
測定すると短時間で測定することが出来る。
【0024】尚、送液を停止、又は送液の流速を低下さ
せる態様については後に記載する。D−LDH、L−L
DH固定化体と試料及びNADの接触時間を長くするに
はD−LDH、L−LDH固定化体に試料及びNADを
接触させた状態で、送液の流速を低下させればよい。又
試料がD−LDH、L−LDH固定化体に接する状態で
送液を停止し長時間反応させれば100%の変換率も可
能である。この場合、乳酸はD−乳酸:L−乳酸=1:
1のラセミ化が生成する。
【0025】本発明ではD−LDH、L−LDH固定化
体を用いて反応条件を一定にして測定するので、変換率
が100%でなくても正確な測定をすることが出来る。
具体的には以下の測定装置が例示できる。第1の装置
は、試料を2つに分け、一方はL−乳酸酸化酵素にのみ
接触させL−乳酸測定に利用する。もう一方はD−LD
HとL−LDHとNADに一定時間接触させる。その後
L−乳酸酸化酵素に接触させ、変換反応後のL−乳酸の
測定に利用する。図1に示すように流路を2方向に分流
することにより簡単かつ迅速に測定することができる。
また試料のフローを分枝させずに2つの測定系で2度測
定してもよい。
【0026】第2の装置は、上流よりL−乳酸酸化酵素
固定化カラム(44)、過酸化水素電極(45)、D−
LDHとL−LDHを固定化したカラム(46)、L−
乳酸酸化酵素固定化カラム(47)、過酸化水素電極
(48)を直列に接続した装置である(図3)。先ず、
試料をL−乳酸酸化酵素固定化カラム(44)に接触さ
せ、L−乳酸を検出し、続いてD−LDHとL−LDH
とNADに一定時間接触させ、その後L−乳酸酸化酵素
固定化カラム(47)に接触させ、L−乳酸の検出値を
求める。第3の装置は、D−LDHとL−LDHの固定
化カラム(25)を有し、その下流側にL−乳酸検出機
構を具備したフロー方式の測定装置(図2)である。試
料とD−LDHとL−LDHの接触時にNADがある場
合とない場合について測定し、両者でのL−乳酸の検出
値を求める。このとき、試料にNADを添加した試料と
添加しない試料を測定してもよいし、NADを含む緩衝
液で測定する場合と含まない緩衝液との2種類の緩衝液
を用いる方法でも良い。この態様については、実施例2
で説明する。
【0027】実際の測定には、まずD−乳酸とL−乳酸
のそれぞれの標準液を測定し得られた電流値より検量線
を作成する。検量線1はL−乳酸の検量線でD−乳酸と
L−乳酸の変換反応を行わない場合に測定したものであ
る。つまり、D−LDH、L−LDH固定化体を通過せ
ずに、あるいは通過する前でL−乳酸酸化酵素固定化体
にのみ接触する場合、または、NADをD−LDH、L
−LDH固定化体に接触させないで試料を測定した場合
である。これらの条件ではD−乳酸を注入しても全く電
流値は得られない。
【0028】検量線2はL−乳酸がNADの存在下でD
−LDH、L−LDH固定化体を通過した後の電流値よ
り得られる検量線である。検量線2は検量線1に比べL
−乳酸から生成する過酸化水素の比率は低くなってい
る。検量線3は検量線2と同一条件でD−乳酸の標準液
より得られた電流値から作成する。実試料の測定の場合
は、検量線1と同工程で得られる電流値1と検量線2及
び検量線3と同工程より得られる電流値2が得られる。
【0029】D−乳酸量とL−乳酸量は以下に例示する
方法でそれぞれ計算される。電流値1より検量線1に代
入しL−乳酸量を算出する。算出したL−乳酸濃度を検
量線2に代入し、電流値2に寄与するL−乳酸の電流値
を算出する。電流値2より前記電流値2に寄与するL−
乳酸電流値を差し引くとD−乳酸の電流値が求められ
る。このD−乳酸寄与分の電流値を検量線3に代入する
とD−乳酸量が算出できる。
【0030】本発明では、D−LDH、L−LDHを固
定化して用いる点に大きな特徴を有する。固定化して用
いると酵素の繰り返し利用が可能となることや、酵素の
反応条件を調整し易い等の利点がある。酵素の固定化法
は、特に限定されず、吸着法、化学結合法、包括法等を
用いることが出来る。中でも強固な固定化体を作成でき
る化学結合法が望ましい。固定化にもちいる担体にはケ
イソウ土、シリカゲル、ガラスビーズ、アルミナ、セラ
ミック、カーボン、活性炭、モレキュラーシーブ、シリ
コンゴム、セルロース、アガロース、アミノ酸系ポリマ
ー等が使用できる。化学結合法としては、担体表面にア
ミノシラン化試薬でアミノ基を導入し、さらにグルタル
アルデヒド等の多官能性アルデヒドを用いてホルミル化
を行った後、酵素を接触させて固定化する方法が例示で
きる。固定化酵素の形態は、電極表面の膜上に固定化す
る方法、担体に固定化しカラム等のリアクターに充填す
る方法、膜や中空糸を利用したリアクター等が考えられ
る。なかでもカラムに固定化した担体を充填する方法
は、試料と固定化酵素との接触時間を長くすることがで
き変換率を上昇できることから有利である。カラムは容
積が大きい方が多くの担体を充填でき反応時間も長くな
り有利である。しかし、反応時間が長いと測定時間も長
くなり測定に不利になるので、望ましい容積は10〜5
00μl程度である。またカラムの素材は、アクリル、
フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、ガラスやステンレス等の
金属等あるいはこれらを組み合せたものを用いることが
できる。
【0031】D−乳酸とL−乳酸の変換反応を起こすた
めに作用させるD−LDHとL−LDHの混合割合は特
に限定されないが、D−LDHに対するL−LDHの比
率は、活性で表した場合略1/10から略20倍まで用
いることができる。この濃度範囲において1/2〜10
倍の範囲が好ましく、より好ましくは1/2〜5であ
る。尚、LDH活性は一般にピルビン酸から乳酸を生成
する速度を測定することにより定義される。
【0032】サンプル中の乳酸の変換反応は、前記のD
−LDH反応とL−LDH反応の作用によるため、D−
LDHとL−LDHはほぼ同時に試料及びNADが接触
するように近接固定するのが好ましい。具体的には、D
−LDH固定化膜とL−LDH固定化膜を重ねる方法、
D−LDHを固定化した担体とL−LDHを固定化した
担体を混合する方法、D−LDH溶液とL−LDH溶液
を混合後、担体又は膜に固定化する方法等がある。ただ
しD−LDH、L−LDHは一般に酵素活性が低く酵素
反応も遅いので、電極表面上に固定化する方法では必ず
しも充分に乳酸の変換反応を行うことは出来ないので、
担体に固定化しカラム等のリアクターに充填して用いる
のが望ましい。
【0033】NADの添加方法としては試料に添加して
もよいし、キャリヤーに添加してもよい。NADを試料
に添加する場合は2mMから20mM程度が好ましく、
この方法は試料数が少ない場合に適している。また、フ
ロー方式でキャリヤーに添加する場合は常にD−LD
H、L−LDH固定化体とNADは接触している状態に
あり、試料に添加する場合より使用効果が高いので1m
Mから10mM程度が好ましい。この方法は試料数が多
い場合に適している。
【0034】もちろん、D−LDH、L−LDH固定化
体と試料及びNADの接触時間を長くするとNADは少
量でよい。尚、前記のようにD−LDH、L−LDH固
定化体の反応速度は比較的遅いため、充分な感度を得る
ため、又は変換率を高め平衡状態に近くするためには、
D−LDH、L−LDH固定化体とNAD及び試料を接
触せしめた状態で、一定時間送液を停止、あるいは一定
時間送液の流速を低下させる機構を設けてもよい。
【0035】送液を一定時間停止する場合には、送液の
停止開始は試料全体が、D−LDH、L−LDH固定化
体に入った時点とするのが良く、その停止時間は本発明
において特徴とする、測定の迅速性を損なわない範囲で
あれば良く、実用的には5分以内とするのが短時間で測
定するためには望ましい。また、一定時間送液の流速を
低下させる場合は、少なくとも試料部の先頭がD−LD
H、L−LDH固定化体をでる以前に流速を低下させる
必要があり、好ましくは試料部の先頭がD−LDH、L
−LDH固定化体を入る時点で流速を低下させる。低速
を保つ時間は試料全体がD−LDH、L−LDH固定化
体を通過し終わるまでであって、同様に5分以内とする
のが短時間で測定するためには望ましい。
【0036】試料溶液のD−LDH、L−LDH固定化
体での一定時間送液を停止、又は一定時間送液する流速
を低下させる手段としては、例えば、試料注入部からD
−LDH、L−LDH固定化体までの配管の長さと配管
径とその時のポンプの送液速度から計算によって求める
か、あるいは予め実測するなどして注入時間からD−L
DH、L−LDH固定化体に到達するまでの時間を求
め、D−LDH、L−LDH固定化体に達した時にポン
プ流速の制御値を変更すると良い。
【0037】これらの、具体的な方法としては、例え
ば、特定の電子回路あるいはコンピューターを用いて、
D/A変換器を介してポンプの流速を制御し、かつ試料
注入からD−LDH、L−LDH固定化体への到達時間
を正確に監視する方法が用いられる。また、実施例2で
説明するように、切換バルブに接続したループ部にD−
LDHとL−LDH固定化体リアクターを接続し、リア
クター内で試料を留めることにより変換率を高めること
もできる。
【0038】次に、L−乳酸の選択的測定法について説
明する。L−乳酸は、D−乳酸やNAD等のL−乳酸以
外の物質が存在していても影響のない方法で測定しなけ
ればならない。そしてL−乳酸酸化酵素を用いた測定法
が利用できる。L−乳酸酸化酵素の反応を次式に示す。 L−乳酸+O2 →ピルビン酸+H2 2 この反応は、D−乳酸やNADが共存していても影響さ
れないので正確にL−乳酸のみを定量するのに適してい
る。
【0039】L−乳酸酸化酵素を用いたL−乳酸の定量
には、減少した酸素または増加した過酸化水素等を検出
すればよい。また、ジクロロインドフェノール、フェリ
シアン化カリウム、ベンゾキノンなどの電子伝達体、所
謂メディエーター等を介在させ測定することも出来る。
酸素、過酸化水素等の電極活性物質の増減を電極によっ
て電流値に変換して測定する電気化学的測定法は分光光
度計を用いる測定と比較して試料の濁りや、着色物質に
影響されず、操作が簡単であり好ましい。
【0040】L−乳酸酸化酵素は溶液でも使用できる
が、固定化して用いると酵素の繰り返し利用が可能とな
ることや、酵素の反応条件を調整し易い等の利点があ
る。固定化方法としてはD−LDH、L−LDHに関し
て前記したものと同様の吸着法、化学結合法、包括法等
が利用でき、カラム等のリアクターに内包して用いるこ
とが出来る。また、L−乳酸酸化酵素をグルタルアルデ
ヒド、ホルムアルデヒド、サクシニルアルデヒド等の架
橋剤で固定した膜を電極に取りつけて使用することもで
きる。膜状に固定する際にはアルブミン、グロブリン、
ゼラチン等の他のタンパク質を添加してL−乳酸酸化酵
素を架橋することもできる。
【0041】消費された酸素を測定する酸素電極は、カ
ルバニ型、クラーク型等各種公知のものを利用できる。
生成する過酸化水素を測定する過酸化水素電極として
は、アノード基体に炭素、白金、ニッケル、パラジウム
等を用い、カソード側に銀等を用いた公知のものを利用
できる。一般にアノードとしては、過酸化水素に対する
過電圧が低く高感度が得られるという理由から白金を用
いることが多い。そして電極表面にポリシロキサン膜、
アクリル樹脂膜、蛋白膜、アセチルセルロース膜等の選
択透過膜を有している形式の電極が妨害物除去の観点か
ら望ましい。
【0042】電極系は作用電極、対極より構成される2
電極の過酸化水素電極や酸素電極が利用できる。また安
定性、精度の点からは作用電極、参照電極、対極より構
成される3電極のものが好ましい。送液されるキャリヤ
ーとしてはD−LDH、L−LDH、L−乳酸酸化酵素
に適したpHであるpH7付近で緩衝能があり、電極に
電気化学的な影響を及ばさない緩衝液等が用いられる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明の内容をさら
に詳細に説明するが、もちろん本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0044】実施例1 (1)L−乳酸酸化酵素固定化カラムの製造 焼成したケイソウ土である耐火レンガ(30〜60メッ
シュ)150mgをよく乾燥し、10%γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシランの無水トルエン溶液に1時間浸
漬した後、よくトルエンで洗浄し、乾燥する。こうして
アミノシラン化処理した担体を5%グルタルアルデヒド
に1時間浸漬した後、よく蒸留水で洗浄し、最後にpH
7.0、100mMのリン酸ナトリウム緩衝液で置き換
え、この緩衝液をできるだけ除いておく。このホルミル
化した耐火レンガにpH7.0、100mMリン酸ナト
リウム緩衝液にL−乳酸酸化酵素(シグマ社製)50ユ
ニット/mlの濃度で溶解した溶液200μlを接触さ
せ、0〜4℃で1日放置し固定化する。この酵素固定化
担体を内径3.5mm、長さ30mmのアクリル製のカ
ラムに充填しL−乳酸酸化酵素固定化カラムとした。
【0045】(2)過酸化水素電極の製造 直径2mmの白金線の側面を熱収縮テフロンで被覆し、
その線の一端をやすりおよび1500番のエメリー紙で
平滑に仕上げる。この白金線を作用極、1cm角型白金
板を対極、飽和カロメル電極を参照極として、0.1M
硫酸中、+2.0Vで10分間の電解処理を行う。その
後白金線をよく水洗した後、40℃で10分間乾燥し、
10%γ−アミノプロピルトリエトキシシランの無水ト
ルエン溶液に1時間浸漬後、洗浄する。牛血清アルブミ
ン(シグマ社製、Fraction V)20mgを蒸
留水1mlに溶解し、その中にグルタルアルデヒドを
0.2%になるように加える。この混合液を手早く先に
用意した白金線上に5μlのせ、40℃で15分間乾燥
硬化して過酸化水素選択透過膜とし、これを過酸化水素
電極とした。また参照電極としてはAg/AgCl参照
電極を用い、対極には導電性の配管を用いた。
【0046】(3)D−LDH、L−LDH固定化カラ
ムの製造 L−乳酸酸化酵素の固定化法と同様にホルミル化した焼
成ケイソウ土(耐火レンガ)に、pH7.0、100m
Mリン酸ナトリウム緩衝液にD−LDH(ベーリンガー
山之内社製)300ユニット/ml、L−LDH(シグ
マ社製)900ユニット/mlを混合した溶液500μ
lを接触させ、0〜4℃で1日放置し固定化する。この
酵素固定化担体を内径3.5mm、長さ30mmのアク
リル製のカラムに充填しD−LDHとL−LDHを固定
化したカラムとした。
【0047】(4)測定装置 図1に示すフロー型測定装置によってL−乳酸、D−乳
酸の測定を行う。緩衝液槽(1)より緩衝液をポンプ
(2)により送液し、サンプラ(3)により試料1μl
を注入する。注入された試料は三方ジョイント(5)で
二方に分流される。一方はL−乳酸酸化酵素カラム
(6)を通過し、L−乳酸より過酸化水素が生成し、過
酸化水素電極(7)により電流値の変化を検出する。こ
の電極を第1電極とする。一方はD−LDH、L−LD
Hカラム(8)を通過しD−乳酸とL−乳酸の変換反応
が起こる。L−乳酸酸化酵素カラム(9)を通過し、過
酸化水素電極(10)で電流値の変化が検出される。こ
ちらを第2電極とする。これらのカラムと電極を30℃
の恒温槽(4)中に設置する。それぞれの電極で電流値
の変化は検出器(11)により検出される。さらに信号
をパーソナルコンピュータ(14)に送ることもでき
る。 緩衝液の組成は100mMリン酸ナトリウム、5
0mM塩化カリウム、1mMアジ化ナトリウム、5mM
NADを含みpH7.0である。ポンプの流速は1.3
ml/分であり、第1電極での流速は0.7ml/分、
第2電極での流速は0.6ml/分であった。
【0048】(5)標準液の測定 (4)の測定装置に蒸留水、1、2、5、10mMのL
−乳酸、2、5、10、20、50mMのD−乳酸を注
入し、第1、第2電極で得られた電流値は表1のように
なり、次の検量線が得られた。ただし、Yは電流値(n
A)、Xは試料中の乳酸濃度(mM)とする。第1電極
(7)は、L−乳酸にのみ反応するので検量線1はL−
乳酸のみの検量線である。第2電極(10)では、L−
乳酸とD−乳酸の変換反応が行われ、L−乳酸標準液を
測定する際L−乳酸は一定の比率で減少し、D−乳酸標
準液を測定する際にはD−乳酸は一定の比率でL−乳酸
に変換され検出される。D−乳酸とL−乳酸のどちらで
も検出されるので、L−乳酸の検量線である検量線2と
D−乳酸の検量線である検量線3が得られる。 検量線1 第1電極 L−乳酸検量線 Y=15.5X
+0.9 検量線2 第2電極 L−乳酸検量線 Y=11.8X
−0.6 検量線3 第2電極 D−乳酸検量線 Y= 1.5X
−0.6
【0049】
【表1】
【0050】(6)混合試料の測定 (4)の測定装置にD−乳酸、L−乳酸の混合液を注入
した。第1、第2電極で得られた電流値、標準液測定に
より算出した検量線より算出したD−乳酸、L−乳酸の
濃度は表2のようになった。未知試料中の乳酸の濃度算
出方法は、まず第1電極で得られた電流値より検量線1
によって試料中のL−乳酸濃度が求められる。この濃度
より検量線2によって第2電極に関与するL−乳酸の電
流値が求められる。第2電極で得られた電流値よりL−
乳酸による電流値を差し引いた残りがD−乳酸による電
流値なので、この値と検量線3によってD−乳酸の濃度
を求めることができる。
【0051】
【表2】
【0052】実施例2 (1)L−乳酸酸化酵素固定化カラムの製造 実施例1と同様にL−乳酸酸化酵素固定化カラムを作成
した。 (2)D−LDH、L−LDH固定化カラムの製造 実施例1と同様にD−LDHとL−LDH固定化カラム
を作成した。 (3)過酸化水素電極の製造 実施例1と同様に過酸化水素電極を作成した。
【0053】(4)測定装置 図2に示すフロー型測定装置によってL−乳酸、D−乳
酸の測定を行う。緩衝液槽(21)より緩衝液をポンプ
1(22)により送液し、切り替バルブ(23)に送
る。この切り替バルブは六方バルブであり、ロード側で
はAとB、CとD、EとFが接続している。インジェク
ト側では、BとC、DとE、FとAが接続する。Aには
ポンプ1(22)、BにはL−乳酸酸化酵素カラム(2
8)が配置されており、CとFはD−LDH、L−LD
Hカラム(25)で接続されている。またEには試料注
入口(24)、Dには試料を吸引するポンプ2(26)
を接続する。
【0054】ロード側の場合はポンプ1(22)より送
液された緩衝液はAに送られ、Bから出て30℃の恒温
槽(27)中のL−乳酸酸化酵素カラム(28)へ送液
される。試料はEより注入され、FよりD−LDH、L
−LDHカラム(25)へ送液され、Cから出てDへと
接続される。この状態でポンプ2(26)を停止させる
と一定量の試料(約100μl)はD−LDH、L−L
DHカラム(25)内で変換反応を行う。ただし、D−
LDH、L−LDHでの反応条件を一定にするため、試
料は5mMNAD、100mMリン酸ナトリウム、50
mM塩化カリウム、1mMアジ化ナトリウムを含みpH
7.0に調製する。もちろんNADがなければ試料はD
−LDH、L−LDHカラム内で反応しない。そのため
NADを含む試料、含まない試料を注入することでD−
LDH、L−LDHカラムで反応したもの、しないもの
をそれぞれ測定することができる。またポンプ2(2
6)の停止時間は3分間であった。
【0055】そしてバルブをインジェクト側へ切り替え
ると緩衝液はAからFに送られ、一定量のD−LDH、
L−LDHカラム内で反応した試料がCからBへ送られ
る。L−乳酸酸化酵素カラム(28)を通過する際に、
L−乳酸より過酸化水素が生成し、過酸化水素電極(2
9)により電流値の変化を検出する。電極で電流値の変
化は検出器(30)により検出される。さらに信号をパ
ーソナルコンピュータ(32)に送ることもできる。
ポンプで送液される緩衝液の組成は100mMリン酸ナ
トリウム、50mM塩化カリウム、1mMアジ化ナトリ
ウムを含みpH7.0である。ポンプ1の流速は1.0
ml/分であった。
【0056】(5)標準液の測定 (4)の測定装置に蒸留水、0.05、0.10mMの
L−乳酸、0.05、0.10mMのD−乳酸を注入
し、3分間停止させ測定した。各々の試料はNAD5m
M含むもの含まないものについて測定した。検出した電
流値は表3のようになり、次の検量線が得られた。ただ
し、Yは電流値(nA)、Xは試料中の乳酸濃度(m
M)とする。 検量線1 NADなし L−乳酸検量線 Y=679X
+0.08 検量線2 NADあり L−乳酸検量線 Y=337X
−0.08 検量線3 NADあり D−乳酸検量線 Y=330X
−0.03
【0057】
【表3】
【0058】(6)混合試料の測定 (4)の測定装置にD−乳酸とL−乳酸の混合液につい
てNADを含むもの含まないものについて測定した。得
られた電流値、標準液測定により算出した検量線より計
算したD−乳酸、L−乳酸濃度は表4のようになった。
未知試料中の乳酸の濃度算出方法は実施例1と同様に行
った。
【0059】
【表4】
【0060】
【発明の効果】本発明の測定装置を用いることにより、
D−乳酸とL−乳酸の測定が短時間で正確に簡単にでき
るようになった。また、溶液のL−LDH,D−LDH
を使用したD−乳酸とL−乳酸の測定に比べ、本発明で
は酵素の繰り返し利用が可能となり、酵素の反応条件を
調整し易くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1で用いたフロー型D−乳酸L−
乳酸測定装置の図である。
【図2】図2は実施例2で用いたフロー型D−乳酸L−
乳酸測定装置の図である。
【図3】図3は本発明の他の態様を示す。
【符号の説明】
1 緩衝液槽 2 ポンプ 3 サンプラ 4 恒温槽 5 三方ジョイント 6 L−乳酸酸化酵素固定化カラム 7 過酸化水素電極(第1電極) 8 D−LDH、L−LDH固定化カラム 9 L−乳酸酸化酵素固定化カラム 10 過酸化水素電極(第2電極) 11 検出器 12 シングルボードコンピュータ 13 RS232Cコード 14 パーソナルコンピュータ 15 サンプラ制御信号 16 送液ポンプ制御信号 17 廃液 21 緩衝液槽 22 ポンプ1 23 切り替バルブ 24 試料注入口 25 D−LDH、L−LDH固定化カラム 26 ポンプ2 27 恒温槽 28 L−乳酸酸化酵素固定化カラム 29 過酸化水素電極 30 検出器 31 シングルボードコンピュータ 32 パーソナルコンピュータ 33 RS232Cコード 34 送液ポンプ制御信号 35 廃液 41 緩衝液槽 42 ポンプ 43 サンプラ 44 L−乳酸酸化酵素固定化カラム 45 過酸化水素電極(第1電極) 46 D−LDH、L−LDH固定化カラム 47 L−乳酸酸化酵素固定化カラム 48 過酸化水素電極(第2電極) 49 恒温槽 50 検出器 51 シングルボードコンピュータ 52 パーソナルコンピュータ 53 RS232Cコード 54 サンプラ制御信号 55 送液ポンプ制御信号 56 廃液

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】D−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱水素酵
    素を含む酵素固定化体、ニコチンアミドアデニンジヌ
    クレオチドと試料を前記酵素固定化体に接触させる機
    構、及びL−乳酸測定機構を具備するD−乳酸とL−
    乳酸の測定装置。
  2. 【請求項2】上流より、送液されるキャリヤー中へ試料
    を注入する機構、D−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱水素
    酵素を含む酵素固定化体を内包するリアクター、並びに
    L−乳酸酸化酵素固定化体及びL−乳酸酸化酵素により
    試料中のL−乳酸が酸化される際に増加または減少する
    電極活性物質を検知する電極、を具備するフロー方式の
    D−乳酸とL−乳酸の測定装置。
  3. 【請求項3】D−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱水素酵素
    を含む酵素固定化体と試料を含むキャリヤーが接触した
    状態で、キャリヤーの送液を停止又は流速を低下させる
    機構を有する請求項2記載の測定装置。
  4. 【請求項4】前記リアクターの上流側に、更にL−乳酸
    酸化酵素固定化体及びL−乳酸酸化酵素により試料中の
    L−乳酸が酸化される際に増加または減少する電極活性
    物質を検知する電極を設けた請求項2記載の測定装置。
  5. 【請求項5】a.試料とニコチンアミドアデニンジヌク
    レオチドをD−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱水素酵素を
    含む酵素固定化体に接触させ、試料中のD−乳酸とL−
    乳酸との変換反応を行った後にL−乳酸を測定する工
    程、b.試料中のL−乳酸を測定する工程、を含むD−
    乳酸とL−乳酸の測定方法。
  6. 【請求項6】a.試料とニコチンアミドアデニンジヌク
    レオチドをD−乳酸脱水素酵素とL−乳酸脱水素酵素を
    含む酵素固定化体に接触させ、試料中のD−乳酸とL−
    乳酸との変換反応を行う工程、及び b.試料中のL−乳酸がL−乳酸酸化酵素により酸化さ
    れる際に増加又は減少する電極活性物質を電気化学的に
    検出する工程、を含むD−乳酸とL−乳酸の測定方法で
    あり、 ・工程bにおいて試料としてL−乳酸標準液を用い、L
    −乳酸濃度と出力値の関係を示す検量線1を求め、 ・試料としてL−乳酸標準液を用い工程aを行い、次に
    その試料につき工程bを行いL−乳酸濃度と出力値の関
    係を示す検量線2を求め、 ・試料としてD−乳酸標準液を用い工程aを行い、次に
    その試料につき工程bを行いD−乳酸濃度と出力値の関
    係を示す検量線3を求め、 ・更に、工程bにおいて試料として測定試料を用い、出
    力値1を測り、 ・試料として測定試料を用い工程aを行い次に工程bを
    行い出力値2を測り、 出力値1,出力値2,検量線1,検量線2,検量線3よ
    り測定試料中のD−乳酸量とL−乳酸量を計算するD−
    乳酸とL−乳酸の測定方法。
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