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JP3125866B2 - 放射線遮蔽体 - Google Patents
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JP3125866B2 - 放射線遮蔽体 - Google Patents

放射線遮蔽体

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JP3125866B2
JP3125866B2 JP09227756A JP22775697A JP3125866B2 JP 3125866 B2 JP3125866 B2 JP 3125866B2 JP 09227756 A JP09227756 A JP 09227756A JP 22775697 A JP22775697 A JP 22775697A JP 3125866 B2 JP3125866 B2 JP 3125866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線環境下の作
業者を放射線被ばくから防護するために用いられる放射
線遮蔽体の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】放射線環境下で何らかの作業を行う際に
は、その作業に従事する作業員を放射線から守るための
手段として放射線遮蔽体が用いられる。
【0003】その放射線遮蔽体の一例が、実開昭61−14
7998号公報に提案されている。
【0004】その提案された放射線遮蔽体は、放射線を
発する物質を有する配管を合成樹脂でできている袋体で
覆い、その袋体に水やほう酸ナトリウム水溶液等の放射
線遮蔽液を注入して、その放射線遮蔽液で放射線を遮蔽
している。
【0005】その提案された例では、放射線を発する物
質を有する配管の外周囲で複数の袋体を互いにファスナ
ーで接続し、互いに接続された袋体はその配管の外周囲
に巻き付けて用いられる。
【0006】よって、その配管は、複数の袋体と、遮蔽
液とを支持することとなる。
【0007】放射線を発する物質を有する配管や機器に
放射線遮蔽体を巻き付けて覆う放射線遮蔽作業では、そ
の放射線遮蔽体を配管や機器に巻き付ける作業に従事す
る作業員がその配管や機器に近づく必要があるからその
作業員が放射線で被ばくする危険があった。
【0008】その配管や機器が保温材で被覆されている
場合には、その配管や機器に放射線遮蔽体を巻き付ける
前にその保温材を取り除く作業が伴うので、その保温材
の取り除き作業においてもその作業に従事する作業員の
放射線による被ばくの量が多くなる危険性があった。
【0009】その配管や機器に放射線遮蔽体を巻き付け
てその配管や機器を覆う方法を用いた場合には、その配
管や機器が複雑な形状、例えば、配管の途中に管台やバ
ルブが取り付いていた場合や配管のエルボ部や配管のT
型分岐部、である場合には、放射線遮蔽体をその部分に
巻き付けることが難しくて手間取ることとなり、放射線
遮蔽体をその部分に巻き付ける作業に従事する作業員の
放射線による被ばくの量が多くなる危険が生じる。
【0010】また、樹脂製や金属製の容器の内部に水な
どの放射線遮蔽液体を封入して放射線遮蔽体としたもの
が特開昭59−12398号公報や特開平8−211192号公報や特
開平6−230178 号公報にて公知である。
【0011】これらの公知例は、内部に水などの液体が
放射線遮蔽液体として封入された容器を自立させて床上
に設置して用いる事を基本とするものであるから、床上
に障害物が存在する狭隘部には設置困難であった。
【0012】また、内部に水を入れているために高さを
高めることが出来ず、一つの容器で上下方向の広範囲な
領域で放射線を遮蔽する事が出来ない。
【0013】一つの放射線遮蔽体で上下方向のカバー領
域を増加させるために、また、狭隘部での放射線遮蔽に
用いられるように、放射線を発する機器と作業員との間
に鉛板や鉛毛をマット状に薄く且つ広く加工したものを
吊り下げて、または立てかけて使用する放射線遮蔽体
が、特開平7−84091号公報によって公知である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その鉛板や鉛
毛をマット状に加工した放射線遮蔽体は放射線遮蔽液体
よりも比重がはるかに大きくて、広い面積で放射線遮蔽
を行おうとすると、重量が重たくなるので、放射線遮蔽
体の取付や撤去及び移動等の取り扱いが容易でなく、そ
の放射線遮蔽体を放射線環境下で取り扱っている内にそ
の取扱に従事した作業員が放射線で被ばくする量が多く
なる危険が生じる。
【0015】従って、本発明の目的は、取扱性が良く、
放射線遮蔽体の設定や撤去や移動に従事する作業員の放
射線被ばく量を低減できる放射線遮蔽体を提供すること
にある。
【0016】
【0017】
【課題を解決するための手段】 上記本発明の目的を達成
するために、放射線遮蔽体単体が採用されている、その
放射線遮蔽体単体としての第1手段は、袋体と、前記袋
体の互いに対向し合う内壁面間を接続する補強壁と、前
記袋体に装備された放射線遮蔽液体の給排液口と、前記
袋体の端部に装備されており、前記袋体を懸垂支持する
際に用いられる連結手段に係合する穴とを有し、前記穴
は、袋体の少なくとも上端部において袋体の互いに対向
し合う複数の面を重ね合わせて液密に構成し、前記液密
に構成した部分に装備されている事を特徴とした放射線
遮蔽体単体である。この第1手段によれば、前記袋体に
前記放射線遮蔽液体を前記給排液口から入れた状態で前
記穴に連結手段を通して懸垂することによって放射線遮
蔽体単体を垂直な姿勢に成して、前記放射線遮蔽液体を
垂直な面に広く分布させ、放射線は垂直に広く分布した
袋体内の放射線遮蔽液体によって遮蔽される。また、袋
体は放射線遮蔽液体が袋体内に無い状態ではコンパクト
にでき、且つ袋体と放射線遮蔽液体とは給排液口から放
射線遮蔽液体を供給したり排出したりして個別に扱うこ
とが出来るので、袋体を懸垂支持させる作業や移動させ
る作業等の取り扱えが容易である。その上、 前記穴の近
傍は袋体を構成する材料の面を複数重ね合わせて強度が
増され、且つ液密状態とされ、袋体内に放射線遮蔽液体
を入れた状態での穴からの液漏れや懸垂した際の穴周辺
での強度不足を補う作用効果が得られる。
【0018】同じく第2手段は、第1手段において、穴
が装備される部分は、袋体の互いに対向し合う複数の面
を金属板を挟んで重ね合わせて液密に構成した部分であ
る事を特徴とした放射線遮蔽体単体であり、第1手段
よる作用効果に加えて、放射線遮蔽体単体の放射線遮蔽
能力を金属板が放射線遮蔽液体の無い領域で放射線の透
過を阻止して強化できる作用効果と、穴の周囲を金属板
が補強する作用で放射線遮蔽体単体を懸垂支持して使用
する際の破損を抑制する効果とが得られる。
【0019】同じく第3手段は、第1手段又は第2手段
において、袋体は樹脂製シートで扁平に構成されている
放射線遮蔽体単体であり、第1手段又は第2手段による
作用効果に加えて、袋体は扁平であるから袋体内に入れ
られた放射線遮蔽液体は扁平な分布を持って放射線遮蔽
領域に広く分布させられ、放射線遮蔽体単体の放射線遮
蔽領域を広く確保できる作用効果が得られる上、その袋
体の材料は樹脂製のシート状のものが使用されるから、
袋体は軽くて極めて可撓性に富、袋体内に放射線遮蔽液
体が無い状態では、その袋体を容易にコンパクトにして
取り扱え、その放射線遮蔽体単体の取り扱えが容易であ
るという作用効果が得られる。
【0020】放射線遮蔽体単体を用いた放射線遮蔽体は
以下のような手段、即ち、第4手段は、第1手段による
放射線遮蔽体単体の複数体を架構から前記放射線遮蔽体
単体に装備した穴に係合させた連結具を介して懸垂支持
して前記架構に放射線遮蔽体単体を装備して有る放射線
遮蔽体であり、第1手段による放射線遮蔽体単体が有す
る取扱性の良さを生かしながら、架構から連結具を介し
て複数の放射線遮蔽体単体を懸垂支持することによって
広い垂直面を容易に放射線遮蔽面として提供できる作用
効果が得られる。
【0021】同じく第5手段は、第4手段において、上
下方向と水平方向とに複数の放射線遮蔽体単体を配置し
て架構に装備して有る放射線遮蔽体であり、第4手段
よる作用効果に加えて、放射線遮蔽を達成する垂直面を
上下左右に拡大できるという作用効果が得られる。
【0022】同じく第6手段は、第5手段において、架
構は上下方向の各放射線遮蔽体単体の上下方向の隙間と
液密に構成した放射線遮蔽体単体の部分とに水平方向に
おいてラップする金属製のフレームを装備している放射
線遮蔽体であり、第5手段による作用効果に加えて、上
下方向の各放射線遮蔽体単体の上下方向の隙間と液密に
構成した放射線遮蔽体単体の部分とに金属製のフレーム
が水平方向においてラップして、その隙間や部分に到来
する放射線をその金属製のフレームが遮蔽する作用が得
られ、放射線遮蔽体の遮蔽能力を向上できるという効果
が得られる。
【0023】同じく第7手段は、第6手段において、上
下方向に配置された各放射線遮蔽体単体は互いに独立し
て架構から懸垂支持されている放射線遮蔽体であり、
6手段による作用効果に加えて、上下方向に配置された
各放射線遮蔽体単体は架構にそれぞれ独立して懸垂支持
されているから、上方の放射線遮蔽体単体に下方の放射
線遮蔽体単体の重量が加わることが無く、袋体を薄い素
材で軽く作って取扱性を向上させても、放射線遮蔽体単
体を破損させることなく上下方向の放射線遮蔽面を拡大
できるという作用効果が得られる。
【0024】同じく第8手段は、第7手段において、各
放射線遮蔽体単体の下端部分に位置している液密に構成
した部分に穴を装備し、その下端の穴を架構に連結して
有る放射線遮蔽体であり、第7手段による作用効果に加
えて、各放射線遮蔽体単体の下端を架構に受けとめて振
れ動きを阻止し、そのふれ動きにより生じる隙間の発生
を阻止できる作用が得られ、その作用によってスポット
的な放射線漏れ箇所の発生を阻止でき、放射線遮蔽機能
の低下を抑制できるという効果が得られる。
【0025】同じく第9手段は、第4手段において、各
放射線遮蔽体単体の下端部分に位置している液密に構成
した部分に穴を装備し、水平方向に隣接し合う前記各放
射線遮蔽体単体を前記下端の穴に通した連結手段で連結
して有る放射線遮蔽体であり、第4手段による作用効果
に加えて、隣接し合う各放射線遮蔽体単体の下端部分が
連結されて隣接し合う各放射線遮蔽体単体間で隙間が生
じるのを阻止する作用が得られるから、その作用によっ
て放射線遮蔽機能の低下を抑制できるという効果が得ら
れる。
【0026】同じく第10手段は、第4手段において、
上下方向に隣接する各放射線遮蔽体単体の上方の放射線
遮蔽体単体の下端部分に位置している液密に構成した部
分に穴を装備し、各放射線遮蔽体単体は上下に隣接し合
う各放射線遮蔽体単体に装備した穴に連結具を通して一
連に連結して有る放射線遮蔽体であり、第4手段による
作用効果に加えて、下方の放射線遮蔽体単体は上方の放
射線遮蔽体単体から懸垂支持される作用が得られるか
ら、上下方向の各放射線遮蔽体単体の境部分に架構のフ
レームが存在しなくとも上下方向の放射線遮蔽領域を複
数の放射線遮蔽体単体によって拡大できる効果が得られ
る。
【0027】同じく第11手段は、第4手段から第10
手段までのいずれか一手段において、架構は車輪によっ
て移動自在に支持されている放射線遮蔽体であり、第4
手段から第10手段までのいずれか一手段による作用効
果に加えて、架構が車輪によって移動できる作用によっ
て、放射線遮蔽体の放射線遮蔽位置への移動や設置や放
射線遮蔽位置からの撤去の作業が容易に行える効果が得
られる。
【0028】同じく第12手段は、第4手段において、
架構に連結具が前記架構に沿って移動自在に装備されて
いる放射線遮蔽体であり、第4手段による作用効果に加
えて、連結具が架構に沿って移動することによってその
連結具で懸垂されている放射線遮蔽体単体は架構に沿っ
て移動できる作用が得られ、その作用によって、架構が
固定されていても、放射線遮蔽体の放射線遮蔽位置への
移動や設置や放射線遮蔽位置からの撤去の作業が容易に
行えるとともに、設置した放射線遮蔽体単体の一部を架
構沿いに少ない力で移動させてその一部と他部との間に
作業員が通過できるアクセス用間口を容易に確保できる
ので、アクセスが容易となる上、そのアクセス用間口が
作業対象物の近くに確保出来るので、作業対象物に対す
る作業開始を早め作業員の放射線被ばくを抑制できる効
果が得られる。
【0029】同じく第13手段は、立設された支柱に少
なくとも上下二段に設置された水平なフレームを備えた
架構と、前記各水平フレームに水平方向に間隔を開けて
装備された連結手段と、前記連結手段に着脱自在に懸垂
支持されており、互いに対向し合う内壁面を接続する補
強壁で補強された放射線遮蔽液体を包含する複数の袋体
と、前記袋体に装備された前記放射線遮蔽液体の給排液
口と、前記支柱に支持されており、上下に配備された前
記袋体の間隔間とラップする高さに装備された金属製の
放射線遮蔽板とを備えた放射線遮蔽体であり、複数の袋
体は垂直面に並べられて、袋体内の放射線遮蔽液体は垂
直で広い範囲に分布させられ、その放射線遮蔽液体が放
射線の透過を阻止する作用を発揮して垂直な放射線遮蔽
面を広く確保できる上、その広く分布する放射線遮蔽液
は複数の袋体に分割されて入れられているので、所望す
る放射線遮蔽液層の厚さを垂直面で保持する事が補強壁
による補強によって容易であり、個々の袋体も互いに分
離しているから、個々の袋体を個々に取り扱うことが出
来て、垂直で広い放射線遮蔽面を容易に確保でき、その
上、放射線遮蔽板は上下の各袋体の間隔間を通過しよう
とする放射線を遮蔽し確実な放射線遮蔽に寄与するの
で、垂直で広い面の放射線遮蔽を容易に且つ確実に提供
できるという作用効果が得られる。
【0030】同じく第14手段は、第13手段におい
て、下段の水平なフレームは金属製であり、前記放射線
遮蔽板は下段の水平なフレームを上下に配備された前記
袋体の間隔間とラップする上下幅にまで拡幅して構成さ
れている放射線遮蔽体であり、第13手段における放射
線遮蔽板の機能を架構のフレームが果たす作用が得ら
れ、その作用によって架構の構成を軽量且つ簡素に出来
る。
【0031】同じく第15手段は、第14手段におい
て、架構は車輪によって移動自在に支持されている放射
線遮蔽体であり、第14手段による作用効果に加えて、
架構が車輪で移動する作用により、放射線遮蔽位置の変
更が容易となる効果が得られる。
【0032】同じく第16手段は、第4手段から第15
手段までのいずれか一手段において、袋体は樹脂製シー
トで扁平に構成されている放射線遮蔽体であり、第4手
段から第15手段までのいずれか一手段の作用効果に加
えて、袋体は扁平であるから袋体内に入れられた放射線
遮蔽液体は扁平な分布を持って放射線遮蔽領域に広く分
布させられ、放射線遮蔽体単体の放射線遮蔽領域を広く
確保できる作用効果が得られる上、その袋体の材料は樹
脂製のシート状のものが使用されるから、袋体は軽くて
極めて可撓性に富、袋体内に放射線遮蔽液体が無い状態
では、その袋体を容易にコンパクトにして取り扱え、そ
の放射線遮蔽体単体の取り扱えが容易であるという作用
効果が得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】図1にみられるように、ポリウレ
タン系のシートを溶着乃至は接着して作られたバッグ1
の上部と下部は金属板2を挟んで扁平にされている。
【0034】その金属板2とバッグの上部と下部とは溶
着乃至は接着によって接合されて液体が入らない領域と
されている。
【0035】そのバッグ1の上部と下部とには、金属製
の中空環状部材である鳩目金具3が金属板2とバッグ1
の扁平部分とを貫通して装着されている。
【0036】その鳩目金具3の装着数は、図1にみられ
るように、バッグ1の上部に水平間隔を隔てて2個、同
じく下部に水平間隔を隔てて2個である。
【0037】バッグ1には、図1でみられるように、上
下二箇所に給排水口4が設置されている。
【0038】その給排水口4取付強度や給排水口4周辺
の強度を金属板2で増すために、金属板2が存在する高
さに給排水口4が設置されている。
【0039】これらの給排水口4は、バッグ1内への給
水とバッグ1内から外への排水とに使用されるもので、
給水や排水のためのホースが接続出来る構造、及び給排
水口4にホースが接続されたときには給排水口4が自動
的に開き、給排水口4からホースが外されたときには給
排水口4が自動的に閉じる構成を備えている。
【0040】給排水口4の開閉については、給排水口4
にきつくはめ込んだ栓を抜いたり差し込んだりすること
によってその給排水口4を開閉しても差し支えない。
【0041】この場合には、ホースの給排水口4に対す
る接続及び解除の作業の他に栓のさし込みと抜き取りの
作業とが伴うので給排水口4に対するホースの接続及び
解除に時間がかかり、放射線被ばく低減という観点での
効果が低減される。
【0042】バッグ1の内側には、バッグ1の内壁面に
溶着乃至は接着された補強壁5が装備されている。
【0043】その補強壁5は図2のように連続して湾曲
した形状のものであっても、図10や図11や図12や
図13の様な断面形状を有するものであっても良い。
【0044】いずれの補強壁5も、バッグ1内で図14
のように上下方向に長く設置されていて、バッグ1内を
複数のセルに区画している。その複数のセル内に放射線
遮蔽液体を行き渡らせるために補強壁5には所々放射線
遮蔽液体が通過できるフローホール6が開口されてい
る。
【0045】このようなバッグ1は、例えば原子力発電
所内での放射線環境下での保守点検に従事する作業員を
放射線被ばくを受けないように放射線を遮蔽する手段と
して用いられる。
【0046】具体的には、次のように用いる。
【0047】まず、放射線を発する配管や機器を装備し
ている建屋内で、放射線を遮蔽したい位置の上方に水平
に架構7を設置する。
【0048】その架構7は床上で自立した、或いは天井
から支持された支柱で支持された水平なビームである。
【0049】その架構7には、図3でみられるように、
S字フック形状の連結具8の上部を掛けてS字フック形
状の下部は、バッグ1の鳩目金具3に差し入れて、バッ
グ1に掛けられている。
【0050】このことにより、バッグ1はS字フックを
連結具8として架構7から懸垂支持される。
【0051】その懸垂支持されたバッグ1の下部の鳩目
には、上部と下部とにフックを有する中間連結具9の上
部が掛けられる。
【0052】その中間連結具9の下部は下方のバッグ1
の上部の鳩目金具3に差し入れられて下部のバッグ1に
連結される。
【0053】このようにして、複数のバッグ1を上下方
向に連ねて放射線を遮蔽するに必要な高さに複数のバッ
グ1を架構7から懸垂支持して配置する。
【0054】遮蔽すべき放射線が強力な場合には、図4
のように、複数のバッグ1を水平方向にラップさせて懸
垂支持する。
【0055】その懸垂支持の仕方は、図4にみられるよ
うに、架構7に掛けられる連結具8は上部が丸いフック
形状に下部が左右にフックを有するダブルフックの形状
のものが用いられる。
【0056】その連結具8の上部は架構7に掛けられ、
下部のフックはバッグ1の上部の鳩目金具3に差し込ま
れている。
【0057】この状態は図4の左右のバッグ1とも同様
である。
【0058】このようにして架構7から上部のバッグ1
が連結具8で懸垂支持される。
【0059】下段のバッグ1は図3と同様に中間連結具
9で上段のバッグ1の下部に連結されて懸垂支持され
る。
【0060】このように懸垂支持された各バッグ1に
は、各バッグ1の下部の給排水口4に給水ポンプと接続
されたホースが接続され、その給水ポンプで水槽に蓄え
た水を放射線遮蔽液体としてホースを通じて各バッグ1
に給水する。
【0061】各バッグ1は給水を受けるとバッグ1内に
存在する気体がバッグ1内の水面の上昇にともなって各
バッグ1の上部の給排水口4から排気される。
【0062】その排気が可能なように各バッグ1の上部
の給排水口4にも一端が建屋内に開放された排気のため
のホースの他端部が接続され上部の給排水口4が開かれ
ている状態としておく。
【0063】従って、各バッグ1内の気体は各バッグ1
の上部の給排水口4からその給排水口4に接続されたホ
ースを通じて建屋内へ排気される。
【0064】各バッグ1に水が充分に給水された後に
は、各ホースを給排水口4から外して放射線を発する配
管や機器からみてバッグ1の陰となる領域で作業を行う
作業員への放射線の照射をバッグ1内の水で遮蔽する。
【0065】このようにして各バッグ1内に水を入れた
状態では、水の重量によってバッグ1の下部が膨らもう
とするが、その膨らもうとするバッグ1の変形を補強壁
5がバッグ1内の相対向する内壁面を繋いで阻止する。
【0066】このためにバッグ1の変形は少なく、バッ
グ1内における水の層の水平方向の厚みが上下方向に渡
ってほぼ均等となる。
【0067】このために、放射線はバッグ1内の水によ
って均等に遮蔽され、遮蔽むらが生じない。
【0068】図3や図4のように各バッグ1を懸垂支持
した状態では、上段のバッグ1の上部、さらには上段と
下段との各バッグ1の連結箇所近傍に水が存在しない領
域が生じるが、その領域の放射線遮蔽機能は金属板2に
よって成され、放射線の通過を極力少なくしている。
【0069】特に、図4のように水平方向に複数のバッ
グ1をラップして懸垂支持するものにあっては、放射線
遮蔽に寄与する水平方向の水の層の厚さが倍加するの
で、強力な放射線遮蔽機能を発揮する。
【0070】各バッグ1に給水するに際して、下段のバ
ッグ1の下部の給排水口4に給水ポンプと接続したホー
スを接続し、下段のバッグ1の上部の給排水口4と上段
の下部の給排水口4とをホースで接続し、上段のバッグ
1の上部の給排水口4に排気用のホースを接続すれば、
給水ポンプで送られてきた水が下段のバッグ1に入って
から上段のバッグ1内に入っていくから給水ポンプに接
続したホースを各バッグ1毎に接続するという状況が軽
減できる。
【0071】作業員が作業している間は、バッグ1内に
は水が注入された状態に維持されているから、連結具8
や中間連結具9が掛けられているバッグ1の部分に大き
な荷重が集中してバッグ1が破損しやすいが、金属板2
が補強板として強度を高める作用を担ってその破損を抑
制できる。
【0072】作業員による作業が終了した後は、給水状
態と同じように各ホースをバッグ1に接続し、ホースを
給水ポンプから外して給水状態の水の流れとは反対に逆
流させて排水し、気体を排気用のホースを通じてバッグ
1に誘導して入れる。
【0073】このようにしてバッグ1内の水を給排水口
4から排水した後はバッグ1は軽量となっているので、
バッグ1を架構7から外してかたづける作業が容易に成
せる。
【0074】バッグ1は軽量であるから、取扱が容易で
放射線環境下でバッグ1の取扱に手間取ることによって
バッグ1を取り扱う作業員の放射線被ばく量が多くなる
ことが阻止できる。
【0075】架構7は給水後のバッグの荷重を支えるこ
とが出来る部材であれば建屋の構成部材であっても良
く、例えば建屋内に設置された階段の手摺を架構として
用いても良い。
【0076】その手摺を架構として用いた場合には、バ
ッグは手摺から懸垂支持されることによって階段を通過
する作業員を放射線から防護できる。
【0077】架構7から懸垂支持したバッグ1の下端は
架構7に固定されていないので、外力によりその下端が
動いたり、動いた結果、隣接し合うバッグ1間に隙間が
生じて放射線が漏れる懸念がある。
【0078】その懸念を無くするために、隣接し合うバ
ッグ1の鳩目金具3内に図18に示すU字型のボルト3
0の端部を図16,図17のようにさし込み、反対側か
らカラー31をその端部にはめ、さらにはその端部のネ
ジ部分に蝶ナット32を螺合させて締め付け、隣接し合
うバッグ1間での隙間の発生を極力阻止する。
【0079】図5に示したバッグ1は、図1に示したバ
ッグ1の一部を変更したものであって、変更内容は図1
に示した鳩目金具3の部分である。
【0080】変更の具体的内容は、鳩目金具3を廃止
し、その鳩目金具3の存在していた位置に連結金具10
を固定設置したものである。
【0081】連結金具10は図5の(b)で見て右側に
突き出した部分がボルトの頭部の形状をしており、その
連結金具10の内、バッグ1の上部に位置する連結金具
10には、吊り下げ金具11が接続されている。
【0082】吊り下げ金具11の上部には、下部に大き
な径で上部に小さな径の連続した開口12が設けられて
おり、大きな径は連結金具10の頭部が通過できる大き
さであり小さな径は連結金具10の頭部が通過できない
径であってその頭部に隣接する細い部分が通れる大きさ
とされる。
【0083】その他の構成は図1のバッグ1と同じであ
る。
【0084】図5のバッグ1は次のようにして用いられ
る。
【0085】即ち、図6に見られるような中空な架構7
が床に立てた支柱乃至は建屋内の部屋の天井から水平に
支持されている。
【0086】その架構7の中空構造の内側には、図7で
見られるような台車13が車輪14で走行自在に内蔵さ
れている。
【0087】その台車13は、架構7に図8で見られる
ように複数台装備される。
【0088】その台車13にはバッグ1の吊り下げ金具
11を掛けることの出来る水平突起15を有する部材を
懸垂支持している。
【0089】その水平突起15にはバッグ1の吊り下げ
金具11の開口12部がひっかけられて、上段のバッグ
1が台車13を介して架構7から懸垂支持される。
【0090】上段のバッグ1の下部の連結金具10には
下段のバッグ1の吊り下げ金具11の開口部が引っかけ
られて下段のバッグ1は上段のバッグ1の下部に懸垂支
持される。
【0091】これら上下多段のバッグ1は図6のように
左右二列の配置を有し、架構7の長手方向にも台車の数
に応じて複数列配備される。
【0092】このような架構7に対するバッグ1の装着
は放射線被ばくを受けにくい場所で行う。
【0093】バッグ1を台車を介して架構7で懸垂支持
した後に、台車を架構7に沿って走行させて放射線遮蔽
位置にバッグ1を移動させる。
【0094】その後に、各バッグ1に水を給水して放射
線遮蔽に供する。
【0095】各バッグ1への給水方法は図1のバッグ1
に給水した方法と同じである。
【0096】放射線遮蔽をしなくて良くなった後には、
図1のバッグ1から水を排水する方法と同様な方法にて
バッグ1から水を排水し、走行台車を架構7沿いに走行
させてバッグ1の収納位置に移動させる。
【0097】尚、バッグ1に水を給水した後に放射線遮
蔽位置にバッグ1を移動させても良いし、或いはバッグ
1に水を入れたままでバッグ1をバッグ1の収納位置に
移動させても良い。
【0098】いずれの場合にも、バッグ1の移動は台車
13の走行によって容易かつ迅速に成される。
【0099】このように、バッグ1を台車13を介して
架構7で懸垂支持する方式では、架構7沿いにバッグ1
を移動させて放射線遮蔽位置を容易に変更することが出
来る。
【0100】複数の台車13同士は互いに連結されてい
ないので、隣接し合う台車13同士が遠ざかる方向に移
動させれば、その隣接し合う台車13で支持された隣接
し合うバッグ1の間に作業員が通過できる間口がつくれ
る。
【0101】その間口を作る際にバッグ1の移動が伴う
が、その移動はバッグ1を懸垂している台車13が架構
7沿いに移動する事によって少ない力で容易に行える。
【0102】その間口を作業対象物への出来るだけ最短
距離となる位置に作り、作業員がその間口を通過して最
短距離にて作業対象物にその作業員がアクセスでき、作
業後はその作業員が最短距離にて放射線遮蔽された領域
内に間口を通過して戻れる。従って、作業員の放射線被
ばくは抑制される。
【0103】図9に示す実施例は、図1のバッグ1を利
用する例であって、バッグ1の構造は図1に示したバッ
グ1の構造と同じである。
【0104】バッグ1を懸垂支持する架構7は水平旋回
機能を有するキャスター付きの車輪16で支持される。
【0105】架構7の具体的な構造は、図9に示すよう
に、上下二段の水平なフレーム17を支柱18で水平に
支え、その支柱18を台車フレーム19に垂直に固定し
て取り付け、その台車フレーム19にキャスター付きの
車輪16を水平旋回自在に取り付けて有る。
【0106】その上下二段の金属製の水平なフレーム1
7には、バッグ1の鳩目金具3の水平間隔と同じ間隔に
て複数のフック20が水平方向に間隔を開けて固定され
ている。
【0107】架構7にバッグ1を取り付ける際には、上
段の水平なフレーム17のフックにバッグ1の上部の鳩
目金具3をひっかけて図9に示すように懸垂支持させ
る。
【0108】同じく下段の水平なフレーム17のフック
20にもバッグ1の上部の鳩目金具3をひっかけてバッ
グ1を上下多段に且つ水平方向に複数列にして架構7に
バッグ1を装着する。
【0109】このようにして架構7の全てのフック20
にバッグ1を引っかけておく。
【0110】架構7に対するバッグ1の装着は放射線被
ばくを受けにくい場所で行う。
【0111】その後に、台車フレーム19を押すなどし
て車輪16の回転により架構7を放射線遮蔽位置に移動
させる。
【0112】その車輪16はキャスターが付いている上
に水平旋回自在であるから床上を水平二次元方向に自由
自在に移動できる。
【0113】その後に、各バッグ1に水を給水して放射
線遮蔽に供する。
【0114】各バッグ1への給水方法は既述の方法と同
じである。
【0115】各バッグ1への給水が成された後は、バッ
グ1内の水が放射線を遮蔽する機能を果たすが、水が行
き渡らない鳩目金具3の近傍ではバッグ1に装着された
金属板2と下段の水平なフレーム17とが放射線を遮蔽
する機能を果たす。
【0116】その機能を充分に果たすために、上段の水
平なフレーム17よりも下段の水平なフレーム17は上
下方向に幅広い形状とされており、下段の水平なフレー
ム17は上段のバッグ1の下端部分と上段のバッグ1の
上端部分とに水平方向でラップしている。
【0117】従って、各バッグ1をフック20で懸垂す
る際に各バッグ1が破損しないようで有れば、下段の水
平なフレーム17が放射線を遮蔽するから、各バッグ1
を金属板2を削除して構成しても良い。
【0118】放射線遮蔽を必要としなくなった後には、
既述の方法で各バッグ1から水を排水する。
【0119】その後に、バッグ1を懸垂支持した架構7
を元の位置に移動させて戻す。
【0120】その移動は、複数のバッグ1を車輪16を
用いて架構7毎一気に行うので、容易かつ迅速に成せ
る。
【0121】バッグ1への給水やバッグ1からの排水は
放射線被ばくを受けにくい場所で行い、バッグ1や架構
7の移動はバッグ1に水がはいっている状態で行っても
良く、その場合にも、車輪16がその移動を容易かつ迅
速に行わせる手段として有効である。
【0122】上段の架構7の高さは、車輪16が走行す
る床の位置から2メートルを超える高さ位置に存在する
が、バッグ1はウレタン系シートが多用されて作られて
いるので軽量であるから、バッグ1をフックに引っかけ
る作業は安全且つ容易に成せる。
【0123】既述したいずれの実施例であろうとも、バ
ッグ1に充分に水を満たすことを考慮する場合には、図
15に示すように放射線遮蔽時に使用するバッグ1の姿
勢状態でバッグ1の上部の給排水口4はバッグ1の上向
き面に装備することが好ましい。
【0124】そして、バッグ1からの排水を充分に行う
ことを考慮する場合には、図15に示すように放射線遮
蔽時に使用するバッグ1の姿勢状態でバッグ1の下部の
給排水口4はバッグ1の下向き面に装備することが好ま
しい。
【0125】また、バッグ1を支持する際の荷重を分散
する場合には、鳩目金具3は上部と下部とに2個ずつ付
けてあるのを図15に見られるように各々3個ずつに増
加させても良い。
【0126】バッグ1の大きさは、図15に示すように
放射線遮蔽時に使用するバッグ1の姿勢状態で上下方向
の全長Lが1メートル前後、幅Wが36センチ前後、厚
さTが5センチ程度にすることにより、個々のバッグ1
の重量を軽量にして、取扱性を向上することが好まし
い。
【0127】そのバッグ1に水を入れた状態での重量は
約17キログラムとなる。
【0128】このようなバッグ1は破損したりした場合
には、廃棄物として焼却処理されるが、バッグ1の構成
として金属板2などの焼却不可能な部材が多量にあると
廃棄物の処理に手間取ることが懸念され、放射線遮蔽体
として使用する際の取扱も金属板2の重量が増加するか
ら、その分バッグ内の水を減量させるなどの配慮が必要
となる。
【0129】焼却処理や軽量化を図るために、以下のよ
うな実施例が提供できる。
【0130】即ち、この実施例は、記述のバッグ1の構
成を改良したもので有る。
【0131】その改良点は、図19で見られるように、
鳩目金具3周囲に存在していた金属板2を削除して、そ
の代わりにバッグ1を構成しているウレタン系のシート
を鳩目金具3の近傍では二枚重ねに重ねて接着乃至は溶
着して補強する。
【0132】その二枚重ね部分に鳩目金具3を設置して
ある。
【0133】図19に示したバッグ1には、図10から
図14の各図に示したいずれかの補強壁5の構成を備え
ている。
【0134】図19のバッグ1のその他の構成は他の実
施例で既述したバッグ1の構成と同じである。
【0135】図19に示したバッグ1は、金属板2が鳩
目金具3の周辺を補強する機能を利用していないので、
鳩目金具3の数を増加させてバッグ1を懸垂支持した際
に、水が入った状態のバッグ1の自重を三カ所の懸垂支
持点に分散させている。
【0136】図19のバッグ1は図20に示したように
使用される。
【0137】即ち、バッグ1を懸垂支持するのに架構7
を利用する。
【0138】その架構7の構成は図20に見られるよう
に、キャスター付きの車輪40で移動自在な台車フレー
ム41に支柱42を固定し、その支柱42に金属製であ
って上下三段の水平フレーム43,44,45が固定さ
れる。
【0139】上段の水平フレーム43には上向きのフッ
ク46が鳩目金具3の間隔と同じ水平間隔にて固定され
ている。
【0140】中断の水平フレーム44には下向きのフッ
ク47と上向きのフック48とが上下に間隔を隔てて且
つ鳩目金具3の間隔と同じ水平間隔にて固定されてい
る。
【0141】下段の水平フレーム45には下向きのフッ
ク49が鳩目金具3の間隔と同じ水平間隔にて固定され
ている。
【0142】フック46には、図19のバッグ1の上部
の鳩目金具3が引っかけられ、そのバッグ1の下部の鳩
目金具3はフック47に引っかけられる。
【0143】このようにフックに引っかけられたバッグ
1は水平方向に複数並べられる。
【0144】フック48には、図19のバッグ1の上部
の鳩目金具3が引っかけられ、そのバッグ1の下部の鳩
目金具3はフック49に引っかけられる。
【0145】このようにフックに引っかけられたバッグ
1は水平方向に複数並べられる。
【0146】従って、複数のバッグ1が上下方向と左右
方向に複数個並べられて懸垂支持される事になる。
【0147】そのバッグ1を各フックに引っかけるタイ
ミングは放射線遮蔽箇所に架構7を移動させた後であっ
ても、それ以前であって、放射線強度の弱い場所で行っ
ても良い。
【0148】その後に、水をバッグ1内に既述の実施例
と同様に給水して放射線遮蔽に供する。
【0149】放射線遮蔽に図19のバッグ1を供する場
合には、鳩目金具3の近傍には放射線を遮蔽するのに有
効な水が存在していないから、放射線を遮蔽する機能を
他の構成に求める必要がある。
【0150】この図20の実施例では、上下三段の水平
フレーム43,44,45が放射線を遮蔽する機能を果
たしている。
【0151】即ち、上下三段の水平フレーム43,4
4,45は水が存在していない各バッグ1の部分と水平
方向にラップしており、上下三段の水平フレーム43,
44,45が放射線を遮蔽する。
【0152】特に、中断の水平フレーム44は他の水平
フレームに比べて上下方向に一層幅広く成っていて、上
段のバッグ1と下段のバッグ1との隙間を塞ぐ役割を果
たし、その隙間を放射線が通過することを阻止してい
る。
【0153】図20の例では、架構7を車輪40によっ
て移動させても、地震などの外力がバッグ1に作用して
も、バッグ1は上端部と下端部とで架構7に引っかけら
れているから、バッグ1がふらついて隣接し合うバッグ
1間に隙間が発生することがなく、放射線の遮蔽が確実
に成せる。
【0154】放射線の遮蔽作業が終了した後は、バッグ
内の水を既述の実施例と同じように抜き去って軽量にし
た上で架構7やバッグ1を撤去する。
【0155】図19のバッグ1の大きさは、図9に示し
た他の実施例と同様な重量と寸法を有し、放射線遮蔽時
に使用するバッグ1の姿勢状態で上下方向の全長Lが1
メートル前後、幅が36センチ前後、厚さが5センチ程
度にすることにより、バッグ1の重量を約0.5 キログ
ラム以内に収めて、取扱性を向上してある。
【0156】そのバッグ1に水を入れた状態での重量は
約17キログラムとなる。
【0157】
【0158】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、袋体の穴を利
用して簡単に懸垂支持できるので、容易に袋体内の放射
線遮蔽液体を垂直な面に広く分布させ、放射線遮蔽領域
を垂直に広く分布させると共に、袋体は放射線遮蔽液体
が袋体内に無い状態ではコンパクトにでき、且つ袋体と
放射線遮蔽液体とは給排液口から放射線遮蔽液体を供給
したり排出したりして個別に扱うことが出来るので、袋
体を懸垂支持させる作業や移動させる作業等の取り扱え
が容易である上、 袋体に付けた穴の近傍は袋体を構成す
る材料の面を複数重ね合わせて強度が増され、且つ液密
状態とされ、袋体内に放射線遮蔽液体を入れた状態での
穴からの液漏れや懸垂した際の穴周辺での強度不足を補
う効果が得られる。
【0159】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による効果に加えて、放射線遮蔽体単体の放射線遮蔽能
力を金属板が放射線遮蔽液体の無い領域で放射線の透過
を阻止して強化できる効果と、穴の周囲を金属板が補強
して放射線遮蔽体単体を懸垂支持して使用する際の破損
を抑制する効果とが得られる。
【0160】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2の発明による効果に加えて、袋体は扁平であるか
ら袋体内に入れられた放射線遮蔽液体は扁平な分布を持
って放射線遮蔽領域に広く分布させられ、放射線遮蔽体
単体の放射線遮蔽領域を広く確保できる作用効果が得ら
れる上、その袋体の材料は樹脂製のシート状のものが使
用されるから、袋体は軽くて極めて可撓性に富、袋体内
に放射線遮蔽液体が無い状態では、その袋体を容易にコ
ンパクトにして取り扱え、その放射線遮蔽体単体の取り
扱えが容易であるという作用効果が得られる。
【0161】請求項4の発明によれば、放射線遮蔽体単
体が有する取扱性の良さを生かしながら、架構から連結
具を介して複数の放射線遮蔽体単体を懸垂支持すること
によって広い垂直面を容易に放射線遮蔽面として提供で
きる効果が得られる。
【0162】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
による効果に加えて、放射線遮蔽面を上下左右に拡大で
きる効果が得られる。
【0163】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
による効果に加えて、上下方向の各放射線遮蔽体単体の
上下方向の隙間と液密に構成した放射線遮蔽体単体の部
分とに金属製のフレームが水平方向においてラップし
て、その隙間や部分に到来する放射線をその金属製のフ
レームが遮蔽して、放射線遮蔽体の遮蔽能力を向上でき
るという効果が得られる。
【0164】請求項7の発明によれば、請求項6の発明
による効果に加えて、上下方向に配置された各放射線遮
蔽体単体は架構にそれぞれ独立して懸垂支持されている
から、上方の放射線遮蔽体単体に下方の放射線遮蔽体単
体の重量が加わることが無く、袋体を薄い素材で軽く作
って取扱性を向上させることと、放射線遮蔽体単体を破
損させ無いという事とを両立させながら上下方向の放射
線遮蔽面を拡大できるという効果が得られる。
【0165】請求項8の発明によれば、請求項7の発明
による効果に加えて、各放射線遮蔽体単体の間に生じよ
うとする隙間の発生を阻止してスポット的な放射線漏れ
箇所の発生を阻止でき、放射線遮蔽機能の低下を抑制で
きるという効果が得られる。請求項9の発明によれば、請求項4 の発明による効果に
加えて、隣接し合う各放射線遮蔽体単体間で隙間の発生
を阻止出来るので、放射線遮蔽機能の低下を抑制できる
という効果が得られる。
【0166】請求項10の発明によれば、請求項4の発
明による効果に加えて、下方の放射線遮蔽体単体は上方
の放射線遮蔽体単体から懸垂支持する事で、上下方向の
各放射線遮蔽体単体の境部分に架構のフレームが存在し
なくとも上下方向の放射線遮蔽領域を複数の放射線遮蔽
体単体によって拡大できる効果が得られる。
【0167】請求項11の発明によれば、請求項4から
請求項10までのいずれか一項の発明による効果に加え
て、架構が車輪によって移動できるから、その架構に懸
垂された放射線遮蔽体の放射線遮蔽位置への移動や設置
及び放射線遮蔽位置からの撤去の作業容易に行える効果
が得られる。
【0168】請求項12の発明によれば、請求項4の発
明による効果に加えて、架構が固定されていても、放射
線遮蔽体の放射線遮蔽位置への移動や設置や放射線遮蔽
位置からの撤去の作業が容易に行えるとともに、放射線
遮蔽位置を通過しての作業位置への作業員のアクセスが
迅速且つ容易となる効果が得られる。
【0169】請求項13の発明によれば、広く分布する
放射線遮蔽液は複数の袋体に分割されて入れられている
ので、所望する放射線遮蔽液層の厚さを垂直面で保持す
る事が補強壁による補強によって容易であり、個々の袋
体も互いに分離しているから、個々の袋体を個々に取り
扱うことが出来て、垂直で広い放射線遮蔽面を容易に確
保でき、その上、放射線遮蔽板は上下の各袋体の間隔間
を通過しようとする放射線を遮蔽し確実な放射線遮蔽に
寄与するので、垂直で広い面の放射線遮蔽を容易に且つ
確実に提供できるという効果が得られる。
【0170】請求項14の発明によれば、請求項13
発明による効果に加えて、前記放射線遮蔽板は下段の水
平なフレームを上下に配備された前記袋体の間隔間とラ
ップする上下幅にまで拡幅して構成されているから、専
用の放射線遮蔽板を架構に加えて架構を構成する必要が
無く、架構の構成を軽量且つ簡素に出来る。
【0171】請求項15の発明によれば、請求項14
発明による効果に加えて、架構が車輪で移動するから、
放射線遮蔽体の移動が容易となる効果が得られる。
【0172】請求項16の発明によれば、請求項4から
請求項15までのいずれか一項の発明による効果に加え
て、袋体は扁平で放射線遮蔽領域を広く確保できる上、
その袋体の材料は樹脂製のシート状のものが使用される
から、袋体内に放射線遮蔽液体が無い状態では、その袋
体を容易にコンパクトにして取り扱えるので、垂直面で
広い放射線遮蔽領域を確保できる放射線遮蔽体の取り扱
えが容易となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による放射線遮蔽体のバッグの
三面図にして、(a)図は正面図を、(b)図は一部断
面表示による右側面図を、(c)図は一部断面表示によ
る下面図を表している。
【図2】図1のバッグに補強壁を内蔵した場合の図1の
A−A断面図である。
【図3】図1のバッグの懸垂支持状態を示した立面図で
ある。
【図4】図1のバッグを二重に懸垂支持状態を示した立
面図である。
【図5】図1のバッグに他の連結具を採用した場合の図
であって、(a)図はそのバッグの正面図を、(b)図
はそのバッグの左側面図を表している。
【図6】図5のバッグを上下多段に懸垂支持した状態を
表した立面図である。
【図7】図6に示したスライダーの側面図である。
【図8】図6のバッグの懸垂支持状態を表した斜視図で
ある。
【図9】図1のバッグを左右及び上下に複数個懸垂支持
できる架構の斜視図である。
【図10】図1のバッグ内に装備された補強壁の実施例
を示した断面図である。
【図11】図1のバッグ内に装備された補強壁のさらに
他の実施例を示した断面図である。
【図12】図1のバッグ内に装備された補強壁のさらに
他の実施例を示した断面図である。
【図13】図1のバッグ内に装備された補強壁のさらに
他の実施例を示した断面図である。
【図14】図10の補強壁を内蔵したバッグの一部断面
表示による斜視図である。
【図15】図1のバッグの給排水口の位置を変更した場
合のバッグの斜視図である。
【図16】本発明の実施例による隣接し合うバッグの連
結状態を示した正面図である。
【図17】図16の右側面図である。
【図18】図16に示された連結手段を分解して示した
図である。
【図19】本発明の他の実施例による放射線遮蔽体のバ
ッグの三面図にして、(a)図は正面図を、(b)図は
一部断面表示による右側面図を、(c)図は一部断面表
示による下面図を表している。
【図20】図19のバッグを架構に装備した状態を示し
た図面である。
【符号の説明】
1…バッグ、2…金属板、3…鳩目金具、4…給排水
口、5…補強壁、6…フローホール、7…架構、8…連
結具、9…中間連結具、10…連結金具、11…吊り下
げ金具、12…開口、13…台車、14,16,40…
車輪、15…水平突起、17,43,44,45…水平
フレーム、18…支柱、19…台車フレーム、20…フ
ック、30…ボルト、32…蝶ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水落 晃 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式 会社 日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 大森 哲 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式 会社 日立エンジニアリングサービス内 (56)参考文献 特開 昭53−34091(JP,A) 特開 昭55−17415(JP,A) 特開 昭58−158596(JP,A) 特開 昭59−12398(JP,A) 実開 昭61−147998(JP,U) 実開 昭57−160697(JP,U) 特公 昭49−38800(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21F 3/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋体と、前記袋体の互いに対向し合う内壁
    面間を接続する補強壁と、前記袋体に装備された放射線
    遮蔽液体の給排液口と、前記袋体の端部に装備されてお
    り、前記袋体を懸垂支持する際に用いられる連結手段に
    係合する穴とを有し、前記穴は、袋体の少なくとも上端
    部において袋体の互いに対向し合う複数の面を重ね合わ
    せて液密に構成し、前記液密に構成した部分に装備され
    ている事を特徴とした放射線遮蔽体単体。
  2. 【請求項2】請求項1において、穴が装備される部分
    は、袋体の互いに対向し合う複数の面を金属板を挟んで
    重ね合わせて液密に構成した部分である事を特徴とした
    放射線遮蔽体単体。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、袋体は樹
    脂製シートで扁平に構成されている放射線遮蔽体単体。
  4. 【請求項4】請求項1の放射線遮蔽体単体の複数体を架
    構から前記放射線遮蔽体単体に装備した穴に係合させた
    連結具を介して懸垂支持して前記架構に放射線遮蔽体単
    体を装備して有る放射線遮蔽体。
  5. 【請求項5】請求項4において、上下方向と水平方向と
    に複数の放射線遮蔽体単体を配置して架構に装備して有
    る放射線遮蔽体。
  6. 【請求項6】請求項5において、架構は上下方向の各放
    射線遮蔽体単体の上下方向の隙間と液密に構成した放射
    線遮蔽体単体の部分とに水平方向においてラップする金
    属製のフレームを装備している放射線遮蔽体。
  7. 【請求項7】請求項6において、上下方向に配置された
    各放射線遮蔽体単体は互いに独立して架構から懸垂支持
    されている放射線遮蔽体。
  8. 【請求項8】請求項7において、各放射線遮蔽体単体の
    下端部分に位置している液密に構成した部分に穴を装備
    し、その下端の穴を架構に連結して有る放射線遮蔽体。
  9. 【請求項9】請求項4において、各放射線遮蔽体単体の
    下端部分に位置している液密に構成した部分に穴を装備
    し、水平方向に隣接し合う前記各放射線遮蔽体単体を前
    記下端の穴に通した連結手段で連結して有る放射線遮蔽
    体。
  10. 【請求項10】請求項4において、上下方向に隣接する
    各放射線遮蔽体単体の上方の放射線遮蔽体単体の下端部
    分に位置している液密に構成した部分に穴を装備し、各
    放射線遮蔽体単体は上下に隣接し合う各放射線遮蔽体単
    体に装備した穴に連結具を通して一連に連結して有る放
    射線遮蔽体。
  11. 【請求項11】請求項4から請求項10までのいずれか
    一項において、架構は車輪によって移動自在に支持され
    ている放射線遮蔽体。
  12. 【請求項12】請求項4において、架構に連結具が前記
    架構に沿って移動自在に装備されている放射線遮蔽体。
  13. 【請求項13】立設された支柱に少なくとも上下二段に
    設置された水平なフレームを備えた架構と、前記各水平
    フレームに水平方向に間隔を開けて装備された連結手段
    と、前記連結手段に着脱自在に懸垂支持されており、互
    いに対向し合う内壁面を接続する補強壁で補強された放
    射線遮蔽液体を包含する複数の袋体と、前記袋体に装備
    された前記放射線遮蔽液体の給排液口と、前記支柱に支
    持されており、上下に配備された前記袋体の間隔間とラ
    ップする高さに装備された金属製の放射線遮蔽板とを備
    えた放射線遮蔽体。
  14. 【請求項14】請求項13において、下段の水平なフレ
    ームは金属製であり、前記放射線遮蔽板は下段の水平な
    フレームを上下に配備された前記袋体の間隔間とラップ
    する上 下幅にまで拡幅して構成されている放射線遮蔽
    体。
  15. 【請求項15】請求項14において、架構は車輪によっ
    て移動自在に支持されている放射線遮蔽体。
  16. 【請求項16】請求項4から請求項15までのいずれか
    一項において、袋体は樹脂製シートで扁平に構成されて
    いる放射線遮蔽体。
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