JP3141163B2 - 多孔質複合体 - Google Patents
多孔質複合体Info
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- JP3141163B2 JP3141163B2 JP16240991A JP16240991A JP3141163B2 JP 3141163 B2 JP3141163 B2 JP 3141163B2 JP 16240991 A JP16240991 A JP 16240991A JP 16240991 A JP16240991 A JP 16240991A JP 3141163 B2 JP3141163 B2 JP 3141163B2
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- porous composite
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- acid
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多孔質複合体、更に詳
しくは、食品、化粧用パフ、衛生用品、紙、植物苗床な
ど幅広い分野に利用できる多孔質複合体に関する。
しくは、食品、化粧用パフ、衛生用品、紙、植物苗床な
ど幅広い分野に利用できる多孔質複合体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来キトサンを用いた多孔質複合体とし
ては、キチンの脱N−アセチル化処理生成物の酸性水溶
液を凍結乾燥し、アシル化する、多孔質キチン材料の製
造方法(特開平2-261802)、及びキトサンをスポンジ状
に成形後、アシル化する、スポンジ状材料の製造法(特
開昭62-238209)、キトサンをスポンジ状に成形し酸無水
物で処理したキトサンスポンジ (特開昭63-90507)が知
られている。これらは全てキトサンをアシル化しN−ア
シルキトサンとすることにより、不溶化させることが特
徴である。
ては、キチンの脱N−アセチル化処理生成物の酸性水溶
液を凍結乾燥し、アシル化する、多孔質キチン材料の製
造方法(特開平2-261802)、及びキトサンをスポンジ状
に成形後、アシル化する、スポンジ状材料の製造法(特
開昭62-238209)、キトサンをスポンジ状に成形し酸無水
物で処理したキトサンスポンジ (特開昭63-90507)が知
られている。これらは全てキトサンをアシル化しN−ア
シルキトサンとすることにより、不溶化させることが特
徴である。
【0003】しかしながら、これらの技術は、アシル化
という化学処理を行うため、食品としての利用が不可能
となるばかりでなく、アシル化を促すため多量のアルコ
ールによる脱水や凍結乾燥を行ったり、反応後の多孔質
体を、多量のアルコールや水で洗浄し、再度乾燥するな
ど非常に複雑かつ、非効率的な工程を行う必要があっ
た。
という化学処理を行うため、食品としての利用が不可能
となるばかりでなく、アシル化を促すため多量のアルコ
ールによる脱水や凍結乾燥を行ったり、反応後の多孔質
体を、多量のアルコールや水で洗浄し、再度乾燥するな
ど非常に複雑かつ、非効率的な工程を行う必要があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、キトサンを
用い、アシル化することなく、簡単な工程によって不溶
化し、食品、紙、化粧用パフなどに応用できる多孔質複
合体を得ることを課題とする。
用い、アシル化することなく、簡単な工程によって不溶
化し、食品、紙、化粧用パフなどに応用できる多孔質複
合体を得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、可溶化させた
キトサンを含む混合物をリン酸処理して得られた多孔質
複合体である。本発明によれば、リン酸処理を行うこと
により、アシル化することなく、多孔質複合体を不溶化
することができる。本発明で用いる混合物は、キトサン
の他に植物繊維を含むことができる。この植物繊維とし
てはセルロース、ヘミセルロース、キシランなどを含む
原料であれば全て用いることができるが、好ましいもの
としてパルプが例示される。特に本発明により紙を製造
する場合には、木材を原料にして作られたパルプが好適
に用いられる。この植物繊維を水に分散し、キトサンを
添加する。本発明で用いるキトサンは市販のものを用い
れば良いが、溶解性などの面から脱アセチル化度が40〜
100 %、好ましくは70〜100 %のものが望ましい。
キトサンを含む混合物をリン酸処理して得られた多孔質
複合体である。本発明によれば、リン酸処理を行うこと
により、アシル化することなく、多孔質複合体を不溶化
することができる。本発明で用いる混合物は、キトサン
の他に植物繊維を含むことができる。この植物繊維とし
てはセルロース、ヘミセルロース、キシランなどを含む
原料であれば全て用いることができるが、好ましいもの
としてパルプが例示される。特に本発明により紙を製造
する場合には、木材を原料にして作られたパルプが好適
に用いられる。この植物繊維を水に分散し、キトサンを
添加する。本発明で用いるキトサンは市販のものを用い
れば良いが、溶解性などの面から脱アセチル化度が40〜
100 %、好ましくは70〜100 %のものが望ましい。
【0006】本発明では可溶化させたキトサンを用い
る。好ましくは、キトサンを酸に溶解して用いる。酸の
種類は、キトサンを溶解し得るものであれば、全て用い
ることができるが、酢酸、乳酸、塩酸、クエン酸等が好
ましいものとして挙げられる。添加する酸の量はキトサ
ン100 部に対し、10〜500 部、好ましくは50〜300 部で
ある。これらのキトサンを含む原料は、そのまま薄膜状
に成形し乾燥させて紙にしたり、適当な型に充填し凍結
乾燥させて多孔質体にしても良い。また乾燥させずに、
次の工程であるリン酸処理を行うこともできる。
る。好ましくは、キトサンを酸に溶解して用いる。酸の
種類は、キトサンを溶解し得るものであれば、全て用い
ることができるが、酢酸、乳酸、塩酸、クエン酸等が好
ましいものとして挙げられる。添加する酸の量はキトサ
ン100 部に対し、10〜500 部、好ましくは50〜300 部で
ある。これらのキトサンを含む原料は、そのまま薄膜状
に成形し乾燥させて紙にしたり、適当な型に充填し凍結
乾燥させて多孔質体にしても良い。また乾燥させずに、
次の工程であるリン酸処理を行うこともできる。
【0007】本発明で行うリン酸処理は前記のキトサン
を含む多孔質体、または紙をリン酸を含む溶液に接触さ
せることにより実現される。リン酸としては、ジリン
酸、トリポリリン酸など重合リン酸が好ましく、これら
のナトリウム塩やカリウム塩も用いることができる。リ
ン酸の濃度は0.1 〜20%、好ましくは2〜10%が望まし
い。濃度が20%を超えると、多孔質複合体が収縮するの
で好ましくない。リン酸とキトサンのアミノ基は極めて
反応性が高く、1分〜1時間程度処理するだけでキトサ
ンとリン酸の複合体が生成され、水及び希酸に対し不溶
性となる。また植物繊維も複合体中に固定化され、全体
として不溶性の多孔質複合体となる。
を含む多孔質体、または紙をリン酸を含む溶液に接触さ
せることにより実現される。リン酸としては、ジリン
酸、トリポリリン酸など重合リン酸が好ましく、これら
のナトリウム塩やカリウム塩も用いることができる。リ
ン酸の濃度は0.1 〜20%、好ましくは2〜10%が望まし
い。濃度が20%を超えると、多孔質複合体が収縮するの
で好ましくない。リン酸とキトサンのアミノ基は極めて
反応性が高く、1分〜1時間程度処理するだけでキトサ
ンとリン酸の複合体が生成され、水及び希酸に対し不溶
性となる。また植物繊維も複合体中に固定化され、全体
として不溶性の多孔質複合体となる。
【0008】以下、実施例により、本発明を具体的に説
明する。
明する。
【0009】
実施例1 パルプ3g、水93gをブレンダーにより粉砕し、キトサ
ン(脱アセチル化度78%) 1g、乳酸1gを加え、粘調
なパルプ混合液を得た。この混合液をガラス板上に塗布
し、熱風乾燥機で乾燥を行った。得られた紙を5%ジリ
ン酸ナトリウム溶液につけ、1時間静置した後、水洗い
し、再び乾燥させてキトサン紙を得た。この紙は長時間
水に浸漬しても極めて強度があり、両端を引っ張っても
ちぎれることがなかった。
ン(脱アセチル化度78%) 1g、乳酸1gを加え、粘調
なパルプ混合液を得た。この混合液をガラス板上に塗布
し、熱風乾燥機で乾燥を行った。得られた紙を5%ジリ
ン酸ナトリウム溶液につけ、1時間静置した後、水洗い
し、再び乾燥させてキトサン紙を得た。この紙は長時間
水に浸漬しても極めて強度があり、両端を引っ張っても
ちぎれることがなかった。
【0010】対照として、リン酸処理を行わなかった以
外は、前記と同様の処理を行い、得られたものは、水に
浸漬すると直ちに膨潤し、数分後には殆ど溶解した。 実施例2 キトサン(脱アセチル化度78%) 10g、酢酸10g、乾燥
パルプ10gを水970gに混合し、ブレンダーにて5分間攪
拌し、キトサン−パルプ混合液を得た。この混合液を角
型バットに入れ、凍結乾燥を行った。この乾燥物を5%
ポリリン酸ナトリウム溶液に浸漬し、約1時間のリン酸
処理を行った。これを水洗後、自然乾燥させて多孔質体
を得た。この多孔質体を5×5×20mmの角柱状に成型
し、レオナーによる引張り試験を行った。
外は、前記と同様の処理を行い、得られたものは、水に
浸漬すると直ちに膨潤し、数分後には殆ど溶解した。 実施例2 キトサン(脱アセチル化度78%) 10g、酢酸10g、乾燥
パルプ10gを水970gに混合し、ブレンダーにて5分間攪
拌し、キトサン−パルプ混合液を得た。この混合液を角
型バットに入れ、凍結乾燥を行った。この乾燥物を5%
ポリリン酸ナトリウム溶液に浸漬し、約1時間のリン酸
処理を行った。これを水洗後、自然乾燥させて多孔質体
を得た。この多孔質体を5×5×20mmの角柱状に成型
し、レオナーによる引張り試験を行った。
【0011】対照として、リン酸処理を行わなかったも
のについても同様の測定を行った。その結果を図1に示
す。図において、横軸は試料の長さ当りの変形量を示
し、縦軸は試料断面積当りの応力を示す。実線で示した
ものが、本実施例により調製したもので、破線で示した
ものが、対照としてリン酸処理を行わなかったものであ
る。
のについても同様の測定を行った。その結果を図1に示
す。図において、横軸は試料の長さ当りの変形量を示
し、縦軸は試料断面積当りの応力を示す。実線で示した
ものが、本実施例により調製したもので、破線で示した
ものが、対照としてリン酸処理を行わなかったものであ
る。
【0012】図から明らかなように、本実施例は対照に
対し4倍強の引張り強度を示した。また水に浸漬する
と、本実施例では、しなやかで強いスポンジ状物となっ
たが、対照は容易に溶解し、形を保つことができなかっ
た。
対し4倍強の引張り強度を示した。また水に浸漬する
と、本実施例では、しなやかで強いスポンジ状物となっ
たが、対照は容易に溶解し、形を保つことができなかっ
た。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、キトサンを含む溶液を
リン酸処理することにより、アシル化等の化学処理を行
うことなく、簡単な工程によってスポンジ状の多孔質複
合体が得られる。この複合体は、化粧用パフ、衛生用
品、耐水性紙、植物苗床など広範囲の産業分野に応用す
ることができる。
リン酸処理することにより、アシル化等の化学処理を行
うことなく、簡単な工程によってスポンジ状の多孔質複
合体が得られる。この複合体は、化粧用パフ、衛生用
品、耐水性紙、植物苗床など広範囲の産業分野に応用す
ることができる。
【図1】図1は引張り強度を比較したものである。実線
が、実施例2により調製されたものを示し、破線が対照
を示している。横軸は試料長さ当りの変形量であり、縦
軸は試料断面積当りの応力を示している。
が、実施例2により調製されたものを示し、破線が対照
を示している。横軸は試料長さ当りの変形量であり、縦
軸は試料断面積当りの応力を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C08L 1/02 5:08) (56)参考文献 特開 平2−127596(JP,A) 特開 平1−174699(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/18 C08J 7/14 C08L 1/02 C08L 5/08
Claims (3)
- 【請求項1】 可溶化させたキトサンおよび植物繊維を
含む混合物を、ジリン酸、トリポリリン酸、メタリン
酸、ポリリン酸およびこれらの塩よりなる群より選ばれ
る1種または2種以上を用いて、リン酸処理して得られ
た多孔質複合体。 - 【請求項2】 植物繊維がパルプである請求項1記載の
多孔質複合体。 - 【請求項3】シート状であり、紙として利用できる請求
項1記載の多孔質複合体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16240991A JP3141163B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 多孔質複合体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16240991A JP3141163B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 多孔質複合体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05247237A JPH05247237A (ja) | 1993-09-24 |
| JP3141163B2 true JP3141163B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=15754059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16240991A Expired - Fee Related JP3141163B2 (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | 多孔質複合体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3141163B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP16240991A patent/JP3141163B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05247237A (ja) | 1993-09-24 |
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Legal Events
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