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JP3188872B2 - 一般部鋼製エレメント、及び地下構造物構築方法 - Google Patents
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JP3188872B2 - 一般部鋼製エレメント、及び地下構造物構築方法 - Google Patents

一般部鋼製エレメント、及び地下構造物構築方法

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JP3188872B2
JP3188872B2 JP28912098A JP28912098A JP3188872B2 JP 3188872 B2 JP3188872 B2 JP 3188872B2 JP 28912098 A JP28912098 A JP 28912098A JP 28912098 A JP28912098 A JP 28912098A JP 3188872 B2 JP3188872 B2 JP 3188872B2
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corners
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修司 富田
満 清水
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雅春 齋藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非開削方式で地下
構造物を構築するために使用する鋼製エレメント、及び
この鋼製エレメントにより地下構造物を構築する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道線路や道路等の下方に非開削
方式で地下構造物を構築する方法として、エレメントを
推進又はけん引により地中に挿入し、これを地下構造物
の本体として利用する方法が用いられている。この場合
のエレメントは、エレメント軸方向の構造としては、下
路桁形式のものが主体であった。
【0003】近年、鉄道の複々線区間や駅構内などの多
数の線路が存在する施工箇所において、計画される地下
構造物が増加している。このようなケースでは、線路下
の横断距離が、従来に比べ長大となることから、下路桁
形式では対応できなくなってきた。
【0004】そこで、最近では、地中に複数のエレメン
トを挿入し、これら相互間をPC(プレストレストコン
クリート)ケーブルでエレメント軸方向に直角な平面方
向(以下、「エレメント軸直角方向」という。)に緊張
することにより、横断距離が長い場合にも対応し得る構
造物とする工法が用いられてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たエレメントによる地下構造物構築方法においては、エ
レメント相互間にPCケーブルを挿入し、緊張するとい
う作業を伴う工法であり、作業が非常に困難であるとと
もに、工事費用が高く経済性にも問題があった。
【0006】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、エ
レメント軸直角方向の力が伝達可能でかつ本体として利
用可能なエレメント、及び地下構造物構築方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る一般部鋼製エレメントは、「コ」字状
の断面を有しエレメント軸方向に延設される鋼製部材の
4つの隅部のそれぞれに、前記エレメント軸方向に沿っ
て一般部継手を設け、隣接するエレメントの継手と前記
一般部継手との嵌合によりエレメント相互の接合を行う
とともに、前記エレメント軸方向に直角な平面方向であ
るエレメント軸直角方向の力を伝達可能としたことを特
徴とする。
【0008】上記した一般部鋼製エレメントにおいて、
好ましくは、前記鋼製部材の4つの隅部のうち、外部に
対して開放された隅部である2つの開放側隅部のそれぞ
れに前記エレメント軸方向に沿って一般部第1継手を設
けるとともに、外部に対して閉塞された隅部である2つ
の閉塞側隅部のそれぞれに前記エレメント軸方向に沿っ
て一般部第2継手を設け、少なくとも前記一般部第2継
手は、前記鋼製部材の前記閉塞側隅部の外縁の内方にほ
ぼ包含される形状に形成される
【0009】また、本発明に係る地下構造物構築方法
は、矩形管状の断面を有してエレメント軸方向に延設さ
れる管状鋼製部材の4つの隅部のそれぞれに前記エレメ
ント軸方向に沿って基準管継手が設けられた基準管鋼製
エレメントを地中に挿入する第1工程を行い、次いで、
「コ」字状の断面を有し前記エレメント軸方向に延設さ
れるコ型鋼製部材の4つの隅部のそれぞれに前記エレメ
ント軸方向に沿って一般部継手が設けられた一般部鋼製
エレメントを用い、前記一般部継手のうち外部に対して
開放された隅部である2つの開放側隅部に設けられた一
般部第1継手のそれぞれを前記基準管継手のうちの2つ
と嵌合させて接合し、前記一般部鋼製エレメントを前記
基準管路鋼製エレメントに沿わせながら前記地中に挿入
する第2工程を行い、次いで、前記地中に挿入された一
般部鋼製エレメントの前記一般部継手のうち外部に対し
て閉塞された隅部である2つの閉塞側隅部に設けられた
一般部第2継手のそれぞれに、他の一般部鋼製エレメン
トの前記一般部第1継手のそれぞれを嵌合させて接合
し、前記地中に挿入された一般部鋼製エレメントに前記
他の一般部鋼製エレメントを沿わせながら前記地中に挿
入する第3工程を順次繰り返し、次いで、前記地中に挿
入され相互に接合された各鋼製エレメントによって構成
されたエレメント構造体を防護工として前記エレメント
構造体の内部を掘削する第4工程を行い、次いで、前記
エレメント構造体を本体として利用して地下構造物を構
築する第5工程を行うことを特徴とする
【0010】上記した地下構造物構築方法において、好
ましくは、前記エレメント構造体の隅角部には、矩形管
状又は「コ」字状の断面を有してエレメント軸方向に延
設される鋼製部材の4つの隅部のうち前記エレメント構
造体の隅角部を構成する隅部に前記エレメント軸方向に
沿って隅角部継手が設けられた隅角部鋼製エレメントが
用いられる
【0011】また、上記した地下構造物構築方法におい
て、好ましくは、前記隅角部鋼製エレメントの断面が
「コ」字状の場合には、必要に応じて、前記地中に挿入
された後に、前記2つの開放側隅部を連結する連結部材
が取り付けられる
【0012】また、上記した地下構造物構築方法におい
て、好ましくは、前記接合された継手の内部にグラウト
材が注入される
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】(1)第1実施形態 まず、本発明の第1実施形態について説明する。
【0019】図1は、本発明の第1実施形態である基準
管鋼製エレメントの構成を示す断面図である。図1のう
ち、図1(A)は、基準管鋼製エレメントの全体構成を
示す断面図であり、図1(B)は、図1(A)における
継手13付近の拡大断面図である。図1(A),図1
(B)は、いずれも、エレメント軸方向から見た断面図
(エレメント軸方向に直角な平面によって切断した場合
の断面図)を示している。
【0020】図1に示すように、基準管鋼製エレメント
10は、2つの鋼製板状部材11と、2つの鋼製板状部
材12と、4つの継手13を有している。鋼製板状部材
11と他の鋼製板状部材11は、互いに対向するように
エレメント軸方向に延設され、鋼製板状部材12と他の
鋼製板状部材12は互いに対向するとともに鋼製板状部
材11と直角となるようにエレメント軸方向に延設され
る。これにより、全体として矩形管状(「ロ」字状)の
断面を形成している。
【0021】また、各鋼製板状部材11,12,11,
12によって形成される矩形管状断面の4つの隅部のそ
れぞれには、エレメント軸方向に沿って継手13が配設
されている。この基準管鋼製エレメント10における継
手13は、基準管継手に相当している。
【0022】各継手13の断面は、概略「C」字状の嵌
合部13aと、嵌合部13aの背後に接続する基部13
bを有して構成されている。また、嵌合部13aは、2
つの突出部13c,13dを有している。突出部13c
の先端は球根状に拡大されている。また、突出部13c
と突出部13dの中間は、ほぼ楕円状断面でエレメント
軸方向に延びる溝13eとなっている。なお、図1
(B)は、図1(A)における左上と右下の隅部の継手
の断面を示しているが、図1(A)における右上と左下
の隅部の継手についても同一形状の継手13が対称位置
に用いられており、その構成は図1(B)とまったく同
様である。
【0023】また、各鋼製板状部材11,12と各継手
13との各接続箇所は、溶接部Wによって接合されてい
る。この接続は、ボルト等の機械的接続であってもよ
い。
【0024】上記のような構成により、継手13の突出
部13cの先端付近にエレメント軸直角方向の力を作用
させた場合、例えば、図1(B)における左方向に引張
ると、この引張り力(以下、「第1引張り力」とい
う。)は、突出部13cから基部13bに伝達され、基
部13bから鋼製板状部材11に伝達され、鋼製板状部
材11の図1(B)における左端に図1(B)における
左方向への引張り力を作用させることになる。
【0025】一方、継手13の突出部13dの先端付近
にエレメント軸直角方向の力を作用させた場合、例え
ば、図1(B)における左方向に引張ると、この引張り
力(以下、「第2引張り力」という。)は、突出部13
dから基部13bを経て鋼製板状部材11に伝達され、
鋼製板状部材11の図1(B)における左端に図1
(B)における左方向への引張り力を作用させることに
なる。
【0026】上記のことから、継手13の突出部13c
及び13dと、基部13bは、外部から加えられる上記
のエレメント軸直角方向の力(例えば、第1引張り力,
第2引張り力)に抵抗可能な所定の強度と所定の断面を
有している。また、継手13の突出部13dには、上記
の第1引張り力の一部と第2引張り力の一部との合成力
が作用することを考慮し、その力に抵抗可能な所定の強
度と所定の断面を有している。例えば、突出部13dの
厚みt1は十分な厚みとなっている。また、継手13の
基部13bには、上記の第1引張り力と第2引張り力の
一部との合成力が作用することを考慮し、その力に抵抗
可能な所定の強度と所定の断面(例えば十分な厚み)を
有している。また、鋼製板状部材11は、継手13から
伝達される上記のエレメント軸直角方向の力に抵抗可能
な所定の強度と所定の断面を有している。
【0027】また、基準管鋼製エレメント10において
は、各継手13の断面形状は、図1(A),図1(B)
に示すように、鋼製板状部材11,12,11,12の
断面の外縁線と、それら外縁線の延長線によって構成さ
れる矩形の4つの隅部の内方にほぼ包含されている。図
1(B)に示すように、この隅部の外部に突出するの
は、突出部13cの一部だけである。
【0028】したがって、この基準管鋼製エレメント1
0の内部にオーガードリル等を配備して内部の土等を掘
削しつつ地中に挿入する場合には、 1) 地盤に対する挿入抵抗が小さいため挿入が容易と
なること 2) 継手13が突出していないため不測の損傷から保
護されること 3) 溝13e内に土砂が入り込むことをかなり防止す
ることができること 等の利点がある。
【0029】(2)第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0030】図2は、本発明の第2実施形態である一般
部鋼製エレメントの構成を示す断面図である。図2のう
ち、図2(A)は、一般部鋼製エレメントの全体構成を
示す断面図であり、図2(B)は、図2(A)における
継手23付近の拡大断面図である。図2(A),図2
(B)は、いずれも、エレメント軸方向から見た断面図
(エレメント軸方向に直角な平面によって切断した場合
の断面図)を示している。
【0031】図2に示すように、一般部鋼製エレメント
20は、2つの鋼製板状部材21と、1つの鋼製板状部
材22と、2つの継手13と、2つの継手23を有して
いる。鋼製板状部材21と他の鋼製板状部材21は、互
いに対向するようにエレメント軸方向に延設され、鋼製
板状部材22は鋼製板状部材21と直角となるようにエ
レメント軸方向に延設される。これにより、全体として
「コ」字状の断面を形成している。
【0032】また、各鋼製板状部材21,22,21に
よって形成される「コ」字状断面の4つの隅部のうち、
外部に対して開放された隅部(図2(A)における右上
隅部及び右下隅部。以下、「開放側隅部」という。)の
それぞれには、エレメント軸方向に沿って継手23が配
設されている。この一般部鋼製エレメント20における
継手23は、一般部第1継手に相当している。
【0033】また、各鋼製板状部材21,22,21に
よって形成される「コ」字状断面の4つの隅部のうち、
外部に対して閉塞された隅部(図2(A)における左上
隅部及び左下隅部。以下、「閉塞側隅部」という。)の
それぞれには、エレメント軸方向に沿って上述した継手
13が配設されている。この一般部鋼製エレメント20
における継手13は、一般部第2継手に相当している。
また、一般部鋼製エレメント20における継手13及び
23は、一般部継手に相当している。
【0034】各継手23の断面は、概略「C」字状の嵌
合部23aと、嵌合部23aの背後に接続する基部23
bを有して構成されている。また、嵌合部23aは、2
つの突出部23c,23dを有している。突出部23c
の先端は球根状に拡大されている。また、突出部23c
と突出部23dの中間は、ほぼ楕円状断面でエレメント
軸方向に延びる溝23eとなっている。なお、図2
(B)は、図2(A)における右上の隅部の継手の断面
を示しているが、図2(A)における右下の隅部の継手
についても同一形状の継手23が対称位置に用いられて
おり、その構成は図2(B)とまったく同様である。ま
た、継手13とその付近の構成は、上述した基準管鋼製
エレメント10における継手13とまったく同様であ
る。
【0035】また、各鋼製板状部材21,22と各継手
13,23との各接続箇所は、溶接部Wによって接合さ
れている。この接続は、ボルト等の機械的接続であって
もよい。
【0036】上記のような構成により、継手23の突出
部23cの先端付近にエレメント軸直角方向の力を作用
させた場合、例えば、図2(B)における右方向に引張
ると、この引張り力(以下、「第3引張り力」とい
う。)は、突出部23cから基部23bに伝達され、基
部23bから鋼製板状部材21に伝達され、鋼製板状部
材21の図2(B)における右端に図2(B)における
右方向への引張り力を作用させることになる。
【0037】一方、継手23の突出部23dの先端付近
にエレメント軸直角方向の力を作用させた場合、例え
ば、図2(B)における右方向に引張ると、この引張り
力(以下、「第4引張り力」という。)は、突出部23
dから基部23bに伝達され、基部23bから鋼製板状
部材21に伝達され、鋼製板状部材21の図2(B)に
おける右端に図2(B)における右方向への引張り力を
作用させる。また、上記の第4引張り力により、突出部
23dには図2(B)における反時計回り方向の曲げモ
ーメントが作用されることになる。
【0038】上記のことから、継手23の突出部23c
及び23dは、外部から加えられる上記のエレメント軸
直角方向の力(例えば、第3引張り力,第4引張り力)
に抵抗可能な所定の強度と所定の断面を有している。ま
た、継手23の突出部23dには、上記の第4引張り力
と、第4引張り力に起因する曲げモーメントによる力の
合成力が作用することを考慮し、その力に抵抗可能な所
定の強度と所定の断面を有している。例えば、突出部2
3dの厚みt2は十分な厚みとなっている。また、継手
23の基部23bには、上記の第3引張り力と第4引張
り力との合成力が作用することを考慮し、その力に抵抗
可能な所定の強度と所定の断面(例えば十分な厚み)を
有している。また、鋼製板状部材21及び22は、継手
13,23から伝達される上記のエレメント軸直角方向
の力に抵抗可能な所定の強度と所定の断面を有してい
る。
【0039】また、一般部鋼製エレメント20において
は、各継手13の断面形状は、図2(A)に示すよう
に、鋼製板状部材21,22,21の断面の外縁線と、
それら外縁線の延長線によって構成される矩形の4つの
隅部の内方にほぼ包含されている。この隅部の外部に突
出するのは、突出部13cの一部だけである。
【0040】次に、上記した一般部鋼製エレメント20
の地中への挿入、及び地下構造物の構築について、図3
を参照しつつ説明する。図3は、本発明の第1実施形態
である基準管鋼製エレメント10と本発明の第2実施形
態である一般部鋼製エレメント20の接合状態を示す断
面図である。図3のうち、図3(A)は、基準管鋼製エ
レメント10と一般部鋼製エレメント20の接合状態の
全体状況を示す断面図であり、図3(B)は、図3
(A)における継手13と継手23の接合部付近の拡大
断面図である。図3(A),図3(B)は、いずれも、
エレメント軸方向から見た断面図(エレメント軸方向に
直角な平面によって切断した場合の断面図)を示してい
る。
【0041】まず、上述したように、基準管鋼製エレメ
ント10を地中に挿入する(以下、「第1工程」とい
う。)。その後、一般部鋼製エレメント20の開放側隅
部に設けられた継手23,23のそれぞれを、基準管鋼
製エレメント10の継手13のうちの2つ(例えば、図
3(A)における左上隅部の継手と左下隅部の継手)と
嵌合させて接合する。そして、両継手を嵌合させた状態
で、一般部鋼製エレメント20を基準管路鋼製エレメン
ト10に沿わせながら、基準管鋼製エレメント10の場
合と同様にしてエレメント軸方向に向けて地中に挿入す
る(以下、「第2工程」という。)。これにより、図3
(A),図3(B)に示した状態となる。
【0042】この場合、接合状態となっている基準管鋼
製エレメント10の継手13と、一般部鋼製エレメント
20の継手23においては、継手13の溝13e内に継
手23の突出部23cの拡大された先端が入り込んで嵌
合し、かつ、継手23の溝23e内に継手13の突出部
13cの拡大された先端が入り込んで嵌合している。
【0043】上記のように嵌合している基準管鋼製エレ
メント10の継手13と、一般部鋼製エレメント20の
継手23の内部の溝13e,23eには、必要に応じ
て、適宜の時期に、エレメント軸方向の一方の端(以
下、「注入端」という。)から、無収縮モルタル、無収
縮コンクリート、樹脂材料等のグラウト材(図示せず)
を注入し、硬化させて継手接合を補強してもよい。この
グラウト注入を行うと、継手が固定されるため、接合さ
れた後の複数の鋼製エレメントが、上載荷重等によりた
わむなどの変形を生じることを防止することができる。
また、この補強により、エレメント軸直角方向の力の伝
達性能も向上する。
【0044】次に、第2工程の後、新たな一般部鋼製エ
レメント20の開放側隅部に設けられた継手23,23
のそれぞれを、すでに地中に挿入された一般部鋼製エレ
メント20の閉塞側隅部に設けられた継手13,13の
それぞれと嵌合させて接合する。そして、両継手を嵌合
させた状態で、新たな一般部鋼製エレメント20を、す
でに挿入された一般部路鋼製エレメント20に沿わせな
がら、エレメント軸方向に向けて地中に挿入する(以
下、「第3工程」という。)。以下、この第3工程を順
次繰り返すことによって、地中に挿入され相互に接合さ
れた各鋼製エレメント10,20等によってエレメント
構造体を構成する。例えば、各鋼製エレメント10,2
0等によって円状,楕円状,「ロ」字状等に囲まれたエ
レメント構造体等である。
【0045】次に、必要により、各エレメント内にコン
クリート等を充填する。次に、地中に形成されたエレメ
ント構造体を防護工として利用し、エレメント構造体の
内部を掘削する(以下、「第4工程」という。)。次
に、エレメント内面をコンクリートで被覆する等の施工
を行って、地下構造物を構築する(以下、「第5工程」
という。)。
【0046】上記した「コ」字状断面の一般部鋼製エレ
メント20については、矩形管状断面の場合に比べて、 1) 「コ」字状断面の一側が開放されているためエレ
メント挿入に伴う各種配管部材等の機器類の接続作業が
容易になること 2) 「コ」字状断面のためエレメントが柔軟性を有し
エレメント挿入が容易となること 3) 接合された継手部(図3(B)の継手13,2
3)の内部へ注入されるグラウト材の漏出を防止するた
めのシーリング作業等を一般部鋼製エレメント20の内
部から行え作業が容易となること 4) エレメント内へのコンクリート等の充填作業が容
易となること 5) 鋼材量を節約することができること 等の利点がある。
【0047】また、一般部鋼製エレメント20の閉塞側
隅部に設けられた継手13については、上記した基準管
鋼製エレメント10の場合とまったく同様の利点を有し
ている。
【0048】(3)第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態について説明する。
【0049】図4は、本発明の第3実施形態である隅角
部鋼製エレメントの構成と本発明の第2実施形態である
一般部鋼製エレメントとの接合状態を示す断面図であ
る。図4のうち、図4(A)は、各エレメントの全体構
成を示す断面図であり、図4(B)は、図4(A)にお
ける隅角部の内側(図の右下隅部)の継手付近の拡大断
面図である。図4(A),図4(B)は、いずれも、エ
レメント軸方向から見た断面図(エレメント軸方向に直
角な平面によって切断した場合の断面図)を示してい
る。
【0050】図4に示すように、隅角部鋼製エレメント
30は、例えば「ロ」字状等のエレメント構造体の
「L」字状の隅角部に用いられるエレメントであり、4
つの鋼製板状部材31,31,32,34と、2つの継
手13と、2つの継手23を有している。鋼製板状部材
31と他の鋼製板状部材31は、互いに対向するように
エレメント軸方向に延設され、鋼製板状部材32,34
は鋼製板状部材31と直角となるようにエレメント軸方
向に延設される。これにより、全体として矩形管状の断
面を形成している。
【0051】また、各鋼製板状部材31,32,31,
34によって形成される矩形管状断面の4つの隅部のう
ち、エレメント軸直角方向のうちの一方向、例えば、図
4(A)における水平方向において互いに隣接する2つ
の隅部(図4(A)における右上隅部と右下隅部)のそ
れぞれに、エレメント軸方向に沿って継手23,23が
設けられている。この隅角部鋼製エレメント30におけ
る継手23は、隅角部第1継手に相当している。
【0052】また、上記した水平方向と直角となる他方
向、例えば、図4(A)における上下方向において互い
に隣接する2つの隅部(図4(A)における左下隅部と
右下隅部)のそれぞれにエレメント軸方向に沿って継手
13,13が設けられている。この隅角部鋼製エレメン
ト30における継手13は、隅角部第2継手に相当して
いる。また、隅角部鋼製エレメント30における継手1
3及び23は、隅角部継手に相当している。
【0053】各継手13,23の構成は上記とまったく
同様である。また、鋼製板状部材31,32,34は、
継手13,23から伝達される上記のエレメント軸直角
方向の力に抵抗可能な所定の強度と所定の断面を有して
いる。また、各鋼製板状部材31,32,31,34と
各継手13,23との各接続箇所は、溶接部Wによって
接合されている。この接続は、ボルト等の機械的接続で
あってもよい。
【0054】上記のように、エレメント構造体の「L」
字状の隅角部において、隅角部鋼製エレメント30と隣
接する他のエレメント(例えば一般部鋼製エレメント2
0)の継手との嵌合によりエレメント相互の接合が行わ
れている。これにより、エレメント軸直角方向の力のう
ち、「L」字状の隅角部の各方向の成分、例えば、図4
(A)における水平方向の成分は、水平方向の継手13
と継手23により伝達可能であり、上下方向の成分は、
上下方向の継手13と継手23により伝達可能である。
【0055】上記した隅角部鋼製エレメント30の地中
への挿入、及び地下構造物の構築については、上記した
一般部鋼製エレメント20の場合とまったく同様であ
り、すでに地中に挿入された隣接するエレメントに沿わ
せて挿入すればよい。また、隅角部鋼製エレメント30
の下方に隣接する一般部鋼製エレメント20についても
同様である。
【0056】上記した隅角部鋼製エレメント30につい
ては、エレメント構造体の隅角部の内側(図の右下隅
部)に大きな引張り力が発生する場合があるが、この引
張り力を鋼製板状部材34に負担させ、エレメント構造
体の強度を高めることができる、という利点がある。
【0057】また、エレメント構造体の隅角部の内側
(図の右下隅部)の引張り力が小さい場合には、鋼製板
状部材34を省略してもよい。あるいは、施工時(隅角
部鋼製エレメント30の挿入時)には鋼製板状部材34
を省略した「コ」字状断面としておき、エレメントの地
中挿入後に溶接や、ボルト接合等の機械的接合などによ
って鋼製板状部材34を取り付けるようにしてもよい。
この鋼製板状部材34は、連結部材に相当している。
【0058】(4)第4実施形態 上記した基準管鋼製エレメント10地中に挿入した後、
これを基準とし、基準管鋼製エレメント10に隣接させ
るようにして一般部鋼製エレメント20を順次挿入し、
隅角部に隅角部鋼製エレメント30を使用するようにす
れば、図5に示すような「ロ」字状断面構造のエレメン
ト構造体40を形成することができ、これを本体に利用
して地下構造物を構築することができる。この場合、基
準管鋼製エレメント10は、いずれの箇所に配置しても
よい。
【0059】(5)第5実施形態 地中に形成するエレメント構造体としては、図6に示す
ように、「ロ」字状断面構造の内部に中壁を設けた形式
のエレメント構造体50が必要な場合がある。このよう
な場合には、「T」字状の中壁の隅角部に対応した隅角
部鋼製エレメントが必要となる。
【0060】(6)第6実施形態 次に、上記した「T」字状の中壁の隅角部に対応した本
発明の第6実施形態について説明する。
【0061】図7は、本発明の第6実施形態である隅角
部鋼製エレメントと本発明の第2実施形態である一般部
鋼製エレメントとの接合状態を示す断面図である。図7
のうち、図7(A)は、各エレメントの全体構成を示す
断面図であり、図7(B)は、図7(A)における隅角
部のうち図の左下隅部の継手付近の拡大断面図である。
図7(A),図7(B)は、いずれも、エレメント軸方
向から見た断面図(エレメント軸方向に直角な平面によ
って切断した場合の断面図)を示している。
【0062】図7に示すように、この隅角部鋼製エレメ
ント60は、5つの鋼製板状部材61,61,62,6
4,65と、4つの継手13と、2つの継手23を有し
ている。鋼製板状部材61と他の鋼製板状部材61は、
互いに対向するようにエレメント軸方向に延設され、鋼
製板状部材62,64,65は鋼製板状部材61と直角
となるようにエレメント軸方向に延設される。これによ
り、全体としては、上下方向の鋼製板状部材62と65
が重複した矩形管状の断面を形成している。
【0063】また、この隅角部鋼製エレメント60は、
図7に示した隅角部鋼製エレメント30と比較した場合
に、鋼製板状部材31と61を対応させ、鋼製板状部材
32と65を対応させ、鋼製板状部材34と64を対応
させると、図7に示した隅角部鋼製エレメント60の左
上隅部と左下隅部に継手13を配設し、これらの継手1
3を鋼製板状部材62によって接合した構成となってい
る。
【0064】この場合、隅角部鋼製エレメント60の右
上隅部と右下隅部に配設された継手23,23は、隅角
部第1継手に相当し、隅角部鋼製エレメント60の左下
隅部と右下隅部に配設された継手13,13は、隅角部
第2継手に相当している。また、隅角部鋼製エレメント
60の左上隅部と左下隅部に配設された継手13,13
は、隅角部第1継手及び隅角部第2継手に対して「T」
字状となる位置の隅部のそれぞれにエレメント軸方向に
沿って配置された継手であり、隅角部第3継手に相当し
ている。また、隅角部鋼製エレメント60における継手
13及び23は、隅角部継手に相当している。
【0065】各継手13,23の構成は上記とまったく
同様である。また、鋼製板状部材61,62,64,6
5は、継手13,23から伝達される上記のエレメント
軸直角方向の力に抵抗可能な所定の強度と所定の断面を
有している。また、各鋼製板状部材61,62,64,
65と各継手13,23との各接続箇所は、溶接部Wに
よって接合されている。この接続は、ボルト等の機械的
接続であってもよい。
【0066】上記のように、エレメント構造体の「T」
字状の隅角部において、隅角部鋼製エレメント60と隣
接する他のエレメント(例えば一般部鋼製エレメント2
0)の継手との嵌合によりエレメント相互の接合が行わ
れている。これにより、エレメント軸直角方向の力のう
ち、「T」字状の隅角部の各方向の成分、例えば、図7
(A)における水平方向の成分は、水平方向の継手13
と継手23により伝達可能であり、上下方向の成分は、
上下方向の継手13と継手23により伝達可能である。
【0067】上記した隅角部鋼製エレメント60の地中
への挿入、及び地下構造物の構築については、上記した
隅角部鋼製エレメント30の場合とまったく同様であ
り、すでに地中に挿入された隣接するエレメントに沿わ
せて挿入すればよい。また、隅角部鋼製エレメント60
の下方あるいは左方に隣接する一般部鋼製エレメント2
0についても同様である。
【0068】上記した隅角部鋼製エレメント60につい
ては、エレメント構造体の隅角部の内側(図の右下隅部
又は左下隅部)に大きな引張り力が発生する場合がある
が、この引張り力を鋼製板状部材64又は65に負担さ
せ、エレメント構造体の強度を高めることができる、と
いう利点がある。
【0069】また、エレメント構造体の隅角部の内側
(図の右下隅部又は左下隅部)の引張り力が小さい場合
には、鋼製板状部材64又は65を省略してもよい。あ
るいは、施工時(隅角部鋼製エレメント60の挿入時)
には鋼製板状部材64又は65のいずれか一方あるいは
両方を省略した断面としておき、エレメントの地中挿入
後に溶接や、ボルト接合等の機械的接合などによって鋼
製板状部材64や65を取り付けるようにしてもよい。
この鋼製板状部材64と65は、連結部材に相当してい
る。
【0070】(7)その他の実施形態 本発明は、他の構成によっても実現可能である。次に、
本発明の第7実施形態及び第8実施形態について説明す
る。
【0071】図8は、本発明の第7実施形態である隅角
部鋼製エレメントと本発明の第8実施形態である一般部
鋼製エレメントとの接合状態を示す断面図である。図8
のうち、図8(A)は、各エレメントの全体構成を示す
断面図であり、図8(B)は、図8(A)における隅角
部のうち図の右下隅部の継手付近の拡大断面図である。
図8(A),図8(B)は、いずれも、エレメント軸方
向から見た断面図(エレメント軸方向に直角な平面によ
って切断した場合の断面図)を示している。
【0072】図8に示すように、第7実施形態の隅角部
鋼製エレメント70は、例えば「ロ」字状等のエレメン
ト構造体の「L」字状の隅角部に用いられるエレメント
であり、4つの鋼製板状部材71,72,74,75
と、2つ継手23,23と、他の継手13,73を有し
ている。鋼製板状部材71と他の鋼製板状部材75は、
互いに対向するようにエレメント軸方向に延設され、鋼
製板状部材72,74は鋼製板状部材71,75と直角
となるようにエレメント軸方向に延設される。これによ
り、全体として矩形管状の断面を形成している。
【0073】また、この隅角部鋼製エレメント70は、
図4に示した隅角部鋼製エレメント30と比較した場合
に、図の上方の鋼製板状部材31と71を対応させ、図
の下方の鋼製板状部材31と75を対応させ、鋼製板状
部材32と72を対応させ、鋼製板状部材34と74を
対応させると、図4に示した隅角部鋼製エレメント30
の左下隅部の継手13を、鋼製板状部材72と75の隅
部の外縁の内方にほぼ包含される形状に形成し、かつ図
4に示した隅角部鋼製エレメント30の右下隅部の継手
13のかわりに継手73を設け、鋼製板状部材74と7
5の隅部の外縁の内方にほぼ包含される形状とした構成
となっている。
【0074】この場合、隅角部鋼製エレメント70の右
上隅部と右下隅部に配設された継手23,23は、隅角
部第1継手に相当し、隅角部鋼製エレメント70の左下
隅部と右下隅部に配設された継手13,73は、隅角部
第2継手に相当している。また、隅角部鋼製エレメント
70における継手13,23,73は、隅角部継手に相
当している。
【0075】各継手13,23の構成は上記とまったく
同様である。また、継手73は、概略「C」字状の嵌合
部73aを有して構成されている。また、嵌合部73a
は、2つの突出部を有している。また、2つの突出部の
中間は、ほぼ楕円状断面でエレメント軸方向に延びる溝
73eとなっている。また、継手73は、エレメント軸
直角方向の力に抵抗可能な所定の強度と所定の断面を有
している。また、鋼製板状部材71,72,74,75
は、継手13,23から伝達される上記のエレメント軸
直角方向の力に抵抗可能な所定の強度と所定の断面を有
している。また、各鋼製板状部材71,72,74,7
5と各継手13,23との各接続箇所は、溶接部Wによ
って接合されている。この接続は、ボルト等の機械的接
続であってもよい。
【0076】一方、図8に示すように、第8実施形態の
一般部鋼製エレメント80は、エレメント構造体の一般
部に用いられるエレメントであり、鋼製板状部材21,
81と、1つの鋼製板状部材22と、2つの継手13
と、他の継手23,83を有している。鋼製板状部材2
1と鋼製板状部材81は、互いに対向するようにエレメ
ント軸方向に延設され、鋼製板状部材22は鋼製板状部
材21,81と直角となるようにエレメント軸方向に延
設される。これにより、全体として「コ」字状の断面を
形成している。
【0077】また、この一般部鋼製エレメント80は、
上記した一般部鋼製エレメント20のうち、鋼製板状部
材21の一方のかわりに異なる鋼製板状部材81を設け
るとともに、開放側隅部の継手23の一方のかわりに異
なる継手83を設けた構成となっている。
【0078】この場合、継手83は、隅角部第2継手及
び隅角部継手に相当している。
【0079】各継手13,23の構成は上記とまったく
同様である。また、継手83は、突出部の先端が球根状
に拡大されることにより形成されている。また、継手8
3は、エレメント軸直角方向の力に抵抗可能な所定の強
度と所定の断面を有している。また、鋼製板状部材81
は、継手83から伝達される上記のエレメント軸直角方
向の力に抵抗可能な所定の強度と所定の断面を有してい
る。また、鋼製板状部材81と継手83との各接続箇所
は、溶接部Wによって接合されている。この接続は、ボ
ルト等の機械的接続であってもよい。あるいは、鋼製板
状部材81の製造時に継手83を一体形成してもよい。
【0080】上記のように、エレメント構造体の「L」
字状の隅角部において、隅角部鋼製エレメント70と隣
接する他のエレメント(例えば一般部鋼製エレメント2
0,80)の継手との嵌合によりエレメント相互の接合
が行われている。この場合、接合状態となっている隅角
部鋼製エレメント70の継手73と、一般部鋼製エレメ
ント80の継手83においては、継手73の溝73e内
に継手83の突出部の拡大された先端が入り込んで嵌合
している。これにより、エレメント軸直角方向の力のう
ち、「T」字状の隅角部の各方向の成分、例えば、図8
(A)における水平方向の成分は、水平方向の継手13
と継手23により伝達可能であり、上下方向の成分は、
上下方向の継手13と継手23,73と83により伝達
可能である。
【0081】上記した隅角部鋼製エレメント70又は一
般部鋼製エレメント80の地中への挿入、及び地下構造
物の構築については、上記した隅角部鋼製エレメント3
0又は一般部鋼製エレメント20の場合とまったく同様
であり、すでに地中に挿入された隣接するエレメントに
沿わせて挿入すればよい。
【0082】上記した隅角部鋼製エレメント70におい
ては、継手13,73の断面形状は、鋼製板状部材72
と75,74と75の隅部の外縁の内方にほぼ包含され
る形状に形成されている。このため、上記した隅角部鋼
製エレメント30の利点に加え、継手13,73の部分
については、 1) 地盤に対する挿入抵抗が小さいため挿入が容易と
なること 2) 継手13,73が突出していないため不測の損傷
から保護されること 3) 溝13e,73e内に土砂が入り込むことをかな
り防止することができること 等の利点を有している。
【0083】また、鋼製板状部材74は、上記した隅角
部鋼製エレメント30における鋼製板状部材34に相当
する部材であり、連結部材に相当している。
【0084】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0085】例えば、上記した第7実施形態における継
手73は、第1実施形態等の鋼製エレメントにおける継
手13のかわりに使用してもよい。また、上記した第8
実施形態における継手83は、第2実施形態等の鋼製エ
レメントにおける継手23のかわりに使用してもよい。
これにより、一般部鋼製エレメントや隅角部鋼製エレメ
ントにおいて、いずれかの継手、あるいはすべての継手
を、鋼製部材の隅部の外縁の内方にほぼ包含される形状
に形成することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレメント軸直角方向に力を確実に伝達できる地下構造
物の構築が可能となり、線路下横断距離に制限を受けな
い構造物が容易に施工できることとなる。また、地中に
挿入したエレメントを本体構造として利用することがで
きるため、線路下において軌道への影響を与える作業が
エレメントの挿入作業のみとなり、工事による軌道狂い
を最小限に抑制することが可能となる。これにより、以
下のような効果を有している。
【0087】 挿入したエレメントを本体構造として
利用できること、及び従来のPCケーブル横締め作業等
が省略されること等により、工事期間を短縮することが
できる。また、軌道に影響を与える作業が少ないため、
従来、夜間において鉄道線路における列車走行を禁止し
て線路閉鎖作業で行っていた施工が、昼間作業で行うこ
とが可能となり、この点においても、工事期間の短縮が
図れる、という利点を有している。
【0088】 本発明の鋼製エレメントは、鋼製部材
と鋼製継手の組み合わせによって製作され、従来のエレ
メントに比べて構成が簡素であることから、製作費用が
安価である。また、施工における作業内容も簡易である
ことから、全体としての工事費用が他の線路下横断工法
に比べて低廉である、という利点を有している。
【0089】 施工に伴う軌道狂い量を抑制すること
ができるため、従来は上方を走行する列車の速度を最高
45km/時に制限した徐行運転としていたが、徐行な
し、あるいは徐行速度を上げることが可能となり、鉄道
における旅客サービスの向上を図ることができる、とい
う利点を有している。
【0090】 線路下横断構造物への利用だけでな
く、道路下での横断構造物、一般の地下構造物の施工方
法としても適用が可能である、という利点も有してい
る。
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である基準管鋼製エレメ
ントの構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態である一般部鋼製エレメ
ントの構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態である基準管鋼製エレメ
ントと本発明の第2実施形態である一般部鋼製エレメン
トの接合状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態である隅角部鋼製エレメ
ントの構成と本発明の第2実施形態である一般部鋼製エ
レメントとの接合状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態であるエレメント構造体
の全体構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第5実施形態であるエレメント構造体
の全体構成を示す断面図である。
【図7】本発明の第6実施形態である隅角部鋼製エレメ
ントと本発明の第2実施形態である一般部鋼製エレメン
トとの接合状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第7実施形態である隅角部鋼製エレメ
ントと本発明の第8実施形態である一般部鋼製エレメン
トとの接合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 基準管鋼製エレメント 11,12 鋼製板状部材 13 継手 13a 嵌合部 13b 基部 13c,13d 突出部 13e 溝 20 一般部鋼製エレメント 21,22 鋼製板状部材 23 継手 23a 嵌合部 23b 基部 23c,23d 突出部 23e 溝 30 隅角部鋼製エレメント 31,32,34 鋼製板状部材 40,50 エレメント構造体 60 隅角部鋼製エレメント 61,62,64,65 鋼製板状部材 70 隅角部鋼製エレメント 71,72 鋼製板状部材 73 継手 73a 嵌合部 73e 溝 74,75 鋼製板状部材 80 隅角部鋼製エレメント 81 鋼製板状部材 83 継手 W 溶接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 満 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 新堀 敏彦 東京都渋谷区代々木二丁目二番二号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 齋藤 雅春 東京都千代田区三崎町二丁目5番3号 鉄建建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−252989(JP,A) 実公 昭60−2314(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/04 E21D 13/00 - 13/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 「コ」字状の断面を有しエレメント軸方
    向に延設される鋼製部材の4つの隅部のそれぞれに、前
    記エレメント軸方向に沿って一般部継手を設け、隣接す
    るエレメントの継手と前記一般部継手との嵌合によりエ
    レメント相互の接合を行うとともに、前記エレメント軸
    方向に直角な平面方向であるエレメント軸直角方向の力
    を伝達可能としたことを特徴とする一般部鋼製エレメン
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般部鋼製エレメントに
    おいて、 前記鋼製部材の4つの隅部のうち、外部に対して開放さ
    れた隅部である2つの開放側隅部のそれぞれに前記エレ
    メント軸方向に沿って一般部第1継手を設けるととも
    に、外部に対して閉塞された隅部である2つの閉塞側隅
    部のそれぞれに前記エレメント軸方向に沿って一般部第
    2継手を設け、 少なくとも前記一般部第2継手は、前記鋼製部材の前記
    閉塞側隅部の外縁の内方にほぼ包含される形状に形成さ
    れること を特徴とする一般部鋼製エレメント。
  3. 【請求項3】 矩形管状の断面を有してエレメント軸方
    向に延設される管状鋼製部材の4つの隅部のそれぞれに
    前記エレメント軸方向に沿って基準管継手が設けられた
    基準管鋼製エレメントを地中に挿入する第1工程を行
    い、 次いで、「コ」字状の断面を有し前記エレメント軸方向
    に延設されるコ型鋼製部材の4つの隅部のそれぞれに前
    記エレメント軸方向に沿って一般部継手が設けられた一
    般部鋼製エレメントを用い、前記一般部継手のうち外部
    に対して開放された隅部である2つの開放側隅部に設け
    られた一般部第1継手のそれぞれを前記基準管継手のう
    ちの2つと嵌合させて接合し、前記一般部鋼製エレメン
    トを前記基準管路鋼製エレメントに沿わせながら前記地
    中に挿入する第2工程を行い、 次いで、前記地中に挿入された一般部鋼製エレメントの
    前記一般部継手のうち外部に対して閉塞された隅部であ
    る2つの閉塞側隅部に設けられた一般部第2継手のそれ
    ぞれに、他の一般部鋼製エレメントの前記一般部第1継
    手のそれぞれを嵌合させて接合し、前記地中に挿入され
    た一般部鋼製エレメントに前記他の一般部鋼製エレメン
    トを沿わせながら前記地中に挿入する第3工程を順次繰
    り返し、 次いで、前記地中に挿入され相互に接合された
    各鋼製エレメントによって構成されたエレメント構造体
    を防護工として前記エレメント構造体の内部を掘削する
    第4工程を行い、 次いで、前記エレメント構造体を本体として利用して地
    下構造物を構築する第5工程を行うことを特徴とする地
    下構造物構築方法
  4. 【請求項4】 請求項3記載の地下構造物構築方法の前
    記第3工程において、 前記エレメント構造体の隅角部には、矩形管状又は
    「コ」字状の断面を有してエレメント軸方向に延設され
    る鋼製部材の4つの隅部のうち前記エレメント構造体の
    隅角部を構成する隅部に前記エレメント軸方向に沿って
    隅角部継手が設けられた隅角部鋼製エレメントが用いら
    れることを特徴とする地下構造物構築方法
  5. 【請求項5】 請求項4記載の地下構造物構築方法にお
    いて、 前記隅角部鋼製エレメントの断面が「コ」字状の場合に
    は、必要に応じて、前記地中に挿入された後に、前記2
    つの開放側隅部を連結する連結部材が取り付けられるこ
    とを特徴とする地下構造物構築方法
  6. 【請求項6】 請求項3記載の地下構造物構築方法にお
    いて、 前記接合された継手の内部にグラウト材が注入されるこ
    とを特徴とする地下構造物構築方法
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