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JP3201054B2 - ジャイロ出力検出方法 - Google Patents
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JP3201054B2 - ジャイロ出力検出方法 - Google Patents

ジャイロ出力検出方法

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JP3201054B2
JP3201054B2 JP04744693A JP4744693A JP3201054B2 JP 3201054 B2 JP3201054 B2 JP 3201054B2 JP 04744693 A JP04744693 A JP 04744693A JP 4744693 A JP4744693 A JP 4744693A JP 3201054 B2 JP3201054 B2 JP 3201054B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はジャイロ出力検出方法
に関し、特にたとえば、屈曲振動を利用した柱状の振動
ジャイロの出力を測定するためのジャイロ出力検出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、この発明の背景となる従来のジ
ャイロ出力検出方法に用いられる検出回路の一例を示す
ブロック図である。この検出回路1は、たとえば3角柱
状の振動ジャイロ2の出力を測定するために用いられ
る。
【0003】振動ジャイロ2の2つの圧電素子3と他の
圧電素子4との間には、発振回路5が接続される。発振
回路5は、抵抗6を介して圧電素子3に接続される。さ
らに、これらの圧電素子3の出力は、差動回路7に入力
される。差動回路7の出力は、同期検波回路8で同期検
波される。そして、検波された信号が、直流増幅回路9
で増幅される。
【0004】発振回路5によって、振動ジャイロ2は、
圧電素子4形成面に直交する方向に屈曲振動する。この
状態で、振動ジャイロ2の長軸を中心として回転する
と、コリオリ力によって屈曲振動の向きが変わる。それ
によって、検出片として用いられる2つの圧電素子3間
に出力の差が生じ、差動回路7から出力が得られる。こ
のとき、振動ジャイロ2を駆動するための駆動信号は、
2つの圧電素子3において同相で同レベルの信号であ
る。そのため、振動ジャイロ2を駆動するための信号
は、差動回路7で相殺される。したがって、差動回路7
からは、回転角速度の大きさに応じた信号のみが出力さ
れる。したがって、この出力を同期検波して、直流増幅
した出力を測定することによって、振動ジャイロ2に加
わった回転角速度を測定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雰囲気
温度の変化などにより、検出用の圧電素子の出力間にお
いて位相差が生じ、ドリフトの原因となっていた。この
ような位相差を補正するために、たとえば可変抵抗器を
介して発振回路と振動ジャイロとを接続し、この可変抵
抗器を調整するなどの方法が採用されていた。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、可
変抵抗器などを使用することなく、ドリフトを軽減する
ことができる、ジャイロ出力検出方法を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、多角柱状の
振動体と、振動体の2つの側面に形成される検出片とを
含む振動ジャイロの出力を測定するためのジャイロ出力
検出方法において、2つの検出片の出力信号の差を差動
回路で求め、2つの検出片の出力信号の和を和動回路で
求め、和動回路の出力信号を同期検波回路で同期検波
し、同期検波回路の出力信号を平滑回路で平滑し、平滑
回路の出力信号が0となるように、検出片の一方または
両方の出力信号を位相補正することによって、差動回路
の出力信号に含まれるドリフト成分を補正する、ジャイ
ロ出力検出方法である。また、この発明は、多角柱状の
振動体と、振動体の2つの側面に形成される検出片とを
含む振動ジャイロの出力を測定するためのジャイロ出力
検出方法において、2つの検出片の出力信号の差を差動
回路で求め、2つの検出片の出力信号の和を和動回路で
求め、和動回路の出力信号を同期検波回路で同期検波
し、同期検波回路の出力信号を平滑回路で平滑し、差動
回路の出力信号を別の同期検波回路で同期検波し、別の
同期検波回路の出力信号を別の平滑回路で平滑し、平滑
回路の出力信号と別の平滑回路の出力信号とを合成回路
で合成することにより、差動回路の出力信号に含まれる
ドリフト成分を補正する、ジャイロ出力検出方法であ
る。
【0008】
【作用】2つの検出片の出力信号の差および和を求め、
それぞれを同期検波したのち平滑すると、位相差に応じ
て互いに比例関係にある直流出力を得ることができる。
したがって、振動ジャイロを駆動するための駆動信号が
0となるように調整すれば、雰囲気温度の変化などによ
って、2つの検出片における駆動信号に位相差が生じて
も、常に駆動信号を除去した信号を得ることができる。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、振動ジャイロを駆動
するための駆動信号を除去できるため、回転角速度に対
応した信号のみを取り出すことができる。そのため、雰
囲気温度の変化などによるドリフト分として、2つの検
出片における駆動信号に位相差が生じても、それとは無
関係に回転角速度を検出することができる。また、この
ような位相差による影響が除去されるため、調整用の可
変抵抗器などが不要となる。
【0010】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1は、この発明のジャイロ出力検出方法に
用いられる検出回路の一例を示すブロック図である。こ
の検出回路10は、たとえば振動ジャイロ12の出力を
検出するために用いられる。振動ジャイロ12は、図2
(A)および図2(B)に示すように、たとえば正3角
柱状の振動体14を含む。この振動体14は、たとえば
エリンバ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,水晶,セ
ラミックなど、一般的に機械的な振動を生じる材料で形
成される。
【0012】振動体14の3つの側面の中央部には、そ
れぞれ圧電素子16a,16b,16cが形成される。
圧電素子16aは、たとえば圧電セラミックからなる圧
電層18aを含み、圧電層18aの両面には電極20
a,22aが形成される。そして、一方の電極22a
が、振動体14の側面に接着される。同様に、圧電素子
16b,16cは圧電層18b,18cを含み、その両
面に電極20b,22bおよび電極20c,22cが形
成される。そして、これらの圧電素子16b,16cの
一方の電極22b,22cが、振動体14の側面に接着
される。さらに、振動体14のノード点近傍は、たとえ
ば金属線からなる支持部材24および26で支持され
る。これらの支持部材24,26は、たとえば溶接する
ことによって、振動体14のノード点近傍に固着され
る。
【0013】圧電素子16a,16bと圧電素子16c
間には、抵抗30,32を介して発振回路34が接続さ
れる。発振回路34には同期信号送出回路36が接続さ
れ、後述の同期検波回路で検波するための同期信号が送
出される。圧電素子16a,16bは、回転角速度に対
応した信号を検出するための検出片としても使用され
る。そして、圧電素子16a,16bは差動増幅回路3
8に接続され、圧電素子16a,16bの出力信号の差
が求められる。さらに、差動増幅回路38は、第1の同
期検波回路40に接続される。この第1の同期検波回路
40では、同期信号送出回路36からの同期信号によっ
て、差動増幅回路38の出力信号が同期検波される。第
1の同期検波回路40の出力信号は、第1の平滑回路4
2で平滑される。
【0014】また、圧電素子16a,16bは、抵抗4
4,46を介して和動増幅回路48に接続され、圧電素
子16a,16bの出力信号の和が求められる。さら
に、和動増幅回路48は、第2の同期検波回路50に接
続される。この第2の同期検波回路50では、同期信号
送出回路36からの同期信号によって、和動増幅回路4
8の出力信号が同期検波される。第2の同期検波回路5
0の出力信号は、第2の平滑回路52で平滑される。
【0015】第1の平滑回路42および第2の平滑回路
52の出力信号は、合成回路54に入力される。この合
成回路54において、第1の平滑回路42および第2の
平滑回路52の出力信号が合成される。
【0016】この振動ジャイロ12では、発振回路34
によって、振動体14が圧電素子16c形成面に直交す
る方向に屈曲振動する。この状態で、振動体14の長軸
を中心として回転すると、コリオリ力により屈曲振動の
方向が変わる。それにより、圧電素子16aと圧電素子
16bの出力信号に差が生じる。したがって、圧電素子
16a,16bの出力信号の差を測定することによっ
て、振動ジャイロ12に加わった回転角速度を検出する
ことができる。
【0017】圧電素子16a,16bにおける駆動信号
およびコリオリ力によって発生する信号は、差動増幅回
路38で差が求められ、和動増幅回路48で和が求めら
れる。振動ジャイロ12にドリフト分がない場合、図3
に示すように、圧電素子16aの出力端A1および圧電
素子16bの出力端A2における駆動信号は同相とな
る。したがって、差動増幅回路38の出力信号は0とな
り、和動増幅回路48の出力信号は駆動信号と同位相で
かつレベルの大きい信号が得られる。
【0018】そして、第1の同期検波回路40および第
2の同期検波回路50では、差動増幅回路38および和
動増幅回路48の出力信号が、駆動信号に同期して検波
される。ドリフト分がない場合には、両方の駆動信号は
同相となるため、第1の同期検波回路40の出力端B1
の出力信号は0となり、第2の同期検波回路50の出力
端B2では、駆動信号の正負部分が相殺される。したが
って、第1の平滑回路42の出力端C1および第2の平
滑回路52の出力端C2では、それぞれ出力信号は0と
なる。そのため、合成回路54の出力端Dにおいては、
駆動信号成分が0となる。
【0019】振動ジャイロ12に回転角速度が加わる
と、コリオリ力による振動体14の屈曲振動の方向の変
化により、圧電素子16a,16bに電圧が発生する。
これらの信号は、図3に示すように、駆動信号と90°
の位相差を有する。これらのコリオリ力による信号の振
幅および極性は、回転角速度の大きさおよび方向に応じ
て変化する。たとえば図3の場合、差動増幅回路38か
らレベルの大きい信号が出力され、和動増幅回路48か
らの出力信号は0となる。したがって、第1の同期検波
回路40の出力端B1の出力信号は、差動増幅回路38
の出力信号の正部分が出力される。また、第2の同期検
波回路50の出力端B2の出力信号は0となる。
【0020】このような信号を平滑すると、第1の平滑
回路42の出力端C1では正側に直流出力が現れ、第2
の平滑回路52の出力端C2における信号は0となる。
もちろん、圧電素子16bの出力信号のレベルが変われ
ば、出力端C1に直流出力が現れる。そして、合成回路
54では、第1の平滑回路42および第2の平滑回路5
2の出力信号が差動合成される。したがって、図3に示
す実施例では、合成回路54の出力端Dには、第1の平
滑回路42の出力端C1の信号と同じ信号が出力され
る。
【0021】次に、振動ジャイロ12にドリフト分があ
る場合、図4に示すように、圧電素子16aと圧電素子
16bにおける駆動信号に位相差が生じる。この場合、
差動増幅回路38および和動増幅回路48で、駆動信号
の差および和を出力させると、図4のB1,B2に示す
ように、互いに90°の位相差を有する信号が得られ
る。そして、これらの信号を駆動信号に同期して検波す
ると、第1の同期検波回路40の出力端B1および第2
の同期検波回路52の出力端B2からは、それぞれ正部
分と負部分とを有する信号が出力される。
【0022】これらの信号を平滑すると、第1の平滑回
路42の出力端C1では、出力端B1の信号の正部分と
負部分との差が直流出力として得られる。また、第2の
平滑回路52の出力端C2では、出力端B2の信号の正
部分と負部分との差が直流出力として得られる。出力端
C1および出力端C2の信号は、圧電素子16a,16
bにおける駆動信号の位相差に比例するため、合成回路
54で差動合成してその出力端Dの出力が0となるよう
に調整すれば、駆動信号の位相差が変わっても駆動信号
成分が検出回路10から出力されない。
【0023】圧電素子16a,16bに発生するコリオ
リ力による信号は、図4に示すように、それぞれの駆動
信号と90°の位相差を有する。そして、差動回路38
および和動回路48で、これらの信号の差および和を出
力させると、互いに90°の位相差を有する信号が現れ
る。この実施例では、差動増幅回路38の出力信号のレ
ベルが位相ずれのない場合に比較して小さく、和動増幅
回路48の出力信号にレベルが発生する。これらの信号
を、駆動信号に同期させて検波すると、第1の同期検波
回路40の出力端B1および第2の同期検波回路50の
出力端B2からは、それぞれ正部分と負部分とを含む信
号が出力される。これらの信号を平滑すると、第1の平
滑回路42の出力端C1および第2の平滑回路52の出
力端C2からは、それぞれ出力端B1,B2の信号の正
部分と負部分との差が直流出力として得られる。
【0024】そして、合成回路54で、出力端C1,C
2の信号が差動合成される。図4に示す実施例では、出
力端C2の信号が負であるため、合成回路54の出力端
Dのレベルは大きくなっている。したがって、位相ずれ
によるコリオリ検出の低下分を補うことができる。な
お、コリオリ力による信号は、振動ジャイロ12に加わ
る回転角速度の大きさおよび方向によって、そのレベル
および極性が変化するため、出力端C1,C2に現れる
信号のレベルおよび極性も変化する。それにともなっ
て、合成回路54の出力端Dの信号も変化するが、その
変化を測定することによって、回転角速度を検出するこ
とができる。
【0025】なお、上述の実施例では圧電素子16aの
出力信号が圧電素子16bの出力信号より遅れた場合を
示しているが、圧電素子16aの出力信号が圧電素子1
6bの出力信号より進んでいる場合、出力端C1には負
の直流信号が出力される。この場合、出力端C1および
C2の信号を合成回路54で和動合成することによっ
て、駆動信号成分を除去することができる。
【0026】このように、この検出回路10を用いれ
ば、ドリフト分の有無に関係なく、駆動信号を除去する
ことができる。したがって、圧電素子16a,16bに
おける駆動信号に位相差があっても、検出回路10から
は駆動信号成分が出力されない。そのため、従来のよう
に、駆動信号の位相差を調整するための可変抵抗器など
を取り付ける必要がない。
【0027】また、図5および図6に示すような回路を
用いて、第2の平滑回路52の出力端C2の出力信号を
0にするようにしてもよい。この場合、図5および図6
に示す回路の可変抵抗器を調整することによって、図3
に示すように、駆動信号の位相を合わせることができ
る。したがって、ドリフト分がない場合の説明と同様に
して、検出回路10の出力から駆動信号成分を除去する
ことができる。このような回路を用いても、コリオリ力
による出力のみを取り出すことができ、正確な回転角速
度を検出することができる。
【0028】上述の実施例では、検出回路10を正3角
柱状の振動ジャイロの信号検出用として使用したが、た
とえば4角柱状など他の柱状の振動ジャイロであって
も、2つの圧電素子からの出力信号の差を検出するもの
であれば使用可能である。また、振動ジャイロの検出片
として圧電素子を使用したが、たとえば柱状の圧電セラ
ミックで形成された振動体に電極を形成した振動ジャイ
ロの信号検出用としても使用できる。この場合、振動体
の側面に形成された2つの電極が検出片となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のジャイロ出力検出方法に用いられる
検出回路の一例を示すブロック図である。
【図2】(A)は図1に示す検出回路で検出される振動
ジャイロの一例を示す斜視図であり、(B)はその断面
図である。
【図3】ドリフト分がない場合の各部における駆動信号
とコリオリ力による信号との波形図である。
【図4】ドリフト分がある場合の各部における駆動信号
とコリオリ力による信号との波形図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す回路図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例を示す回路図であ
る。
【図7】この発明の背景となる従来のジャイロ出力検出
回路に用いられる検出回路の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 検出回路 12 振動ジャイロ 16a,16b,16c 圧電素子 38 差動増幅回路 40 第1の同期検波回路 42 第1の平滑回路 48 和動増幅回路 50 第2の同期検波回路 52 第2の平滑回路 54 合成回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角柱状の振動体と、前記振動体の2つ
    の側面に形成される検出片とを含む振動ジャイロの出力
    を測定するためのジャイロ出力検出方法において、 前記2つの検出片の出力信号の差を差動回路で求め、 前記2つの検出片の出力信号の和を和動回路で求め、前記和動回路の出力信号を同期検波回路で同期検波し、 前記同期検波回路の出力信号を平滑回路で平滑し、 前記平滑回路の出力信号が0となるように、前記検出片
    の一方または両方の出力信号を位相補正することによっ
    て、 前記差動回路の出力信号に含まれるドリフト成分
    正する、ジャイロ出力検出方法。
  2. 【請求項2】 多角柱状の振動体と、前記振動体の2つ
    の側面に形成される検出片とを含む振動ジャイロの出力
    を測定するためのジャイロ出力検出方法において、 前記2つの検出片の出力信号の差を差動回路で求め、 前記2つの検出片の出力信号の和を和動回路で求め、 前記和動回路の出力信号を同期検波回路で同期検波し、 前記同期検波回路の出力信号を平滑回路で平滑し、 前記差動回路の出力信号を別の同期検波回路で同期検波
    し、 前記別の同期検波回路の出力信号を別の平滑回路で平滑
    し、 前記平滑回路の出力信号と前記別の平滑回路の出力信号
    とを合成回路で合成することにより、前記差動回路の出
    力信号に含まれるドリフト成分を補正する、ジャイロ出
    力検出方法。
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