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JP3223002B2 - 院内感染状況診断方法および装置 - Google Patents
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JP3223002B2 - 院内感染状況診断方法および装置 - Google Patents

院内感染状況診断方法および装置

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JP3223002B2
JP3223002B2 JP23212993A JP23212993A JP3223002B2 JP 3223002 B2 JP3223002 B2 JP 3223002B2 JP 23212993 A JP23212993 A JP 23212993A JP 23212993 A JP23212993 A JP 23212993A JP 3223002 B2 JP3223002 B2 JP 3223002B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病院内における各種細
菌等の微生物への感染状況を診断する院内感染状況診断
方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】院内感染は、患者の高齢化、種々の薬剤
の多用等により、その特徴は刻々と変化しており、特に
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の院内感染
は社会的問題となっている。
【0003】ここで、院内感染とは、「病院における入
院患者が原疾患とは別に、新たに罹患した感染症、また
は医療従事者(院内作業者)が病院内において罹患した
感染症」と定義されるもので、その感染源は微生物(細
菌、ウイルス、真菌、原虫など)を保有し、これを人に
伝播する感染発症者、保菌者、汚染された器具、機械な
どである。
【0004】このような院内での細菌感染の流行は、一
般の市民の流行とは異なった理由からなり、入院患者特
有の免疫力の低下、閉鎖された建屋内における保菌者同
士の接触、昆虫による伝播などに起因するものと考えら
れている。
【0005】さらに、医師や看護婦等の医療従事者の衣
服、病床のシーツなどに菌が接触感染し、他の病室へ菌
を伝播してしまうことも原因の1つと考えられている。
【0006】このような感染原因により、術後の免疫力
の低下した患者に感染した場合、死亡に至ることがあ
る。
【0007】従って、かかる院内感染を最小限に抑える
ためには、その感染状況を的確に、かつ早期に発見し、
対策を施す必要がある。
【0008】そこで、このような院内感染状況を統計的
に把握すべく、種々の方法が提案されている。例えば、
「傾向と季節性による感染症流行の統計的予測」(第1
2回医療情報学連合大会 12th JCM1 NO
V.1992)が感染の状況を時系列的に捉えるという
点では十分検討された統計方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、全国規
模での感染状況の増減を把握する方法の提案に止まって
おり、1つの病院内での感染状況を的確に把握するとい
った点では未解決である。
【0010】本発明の目的は、1つの病院内での感染状
況を的確に把握することができる院内感染状況診断方法
および装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の方法は、病院内の入院患者および医師、看護
婦等の院内作業者に対し、各種細菌への感染状態を検査
し、保菌者の菌種データを菌種データファイルに取得し
た後、該菌種データファイルの菌種データと保菌者の常
駐位置データとから菌種別保菌者の院内分布データを作
成し、この院内分布データのうち指示された菌種別保菌
者の院内分布を可視出力し、この出力結果によって菌種
別保菌者の院内分布を診断するようにしたものである。
【0012】また、菌種データファイルに異なる複数検
査時期の菌種データを取得し、該菌種データファイルの
菌種データと保菌者の常駐位置データとから菌種別保菌
者の院内分布データを検査時期別に作成し、この検査時
期別の院内分布データのうち指示された菌種別保菌者の
院内分布を検査時期別に可視出力し、この出力結果によ
って菌種別保菌者の検査時期別の院内分布を診断するよ
うにしたものである。
【0013】さらに本発明の装置は、病院内の入院患者
および医師、看護婦等の院内作業者に対し、各種細菌等
の微生物への感染状態を検査する検査手段と、検査結果
である保菌者の菌種データを菌種データファイルに格納
する格納手段と、菌種データファイルの菌種データと保
菌者の常駐位置データとから菌種別保菌者の院内分布デ
ータを作成し、この院内分布データのうち指示された菌
種別保菌者の院内分布を可視出力するデータ処理手段と
を設けたものである。
【0014】
【作用】上記手段によれば、各種細菌への感染状態を検
査し、保菌者の菌種データを菌種データファイルに取得
した後、該菌種データファイルの菌種データと保菌者の
常駐位置データとから菌種別保菌者の院内分布データを
作成し、この院内分布データのうち指示された菌種別保
菌者の院内分布を可視出力し、この出力結果によって菌
種別保菌者の院内分布を診断するので、1つの病院内で
の感染状況を的確に把握することができる。
【0015】また、菌種データファイルに異なる複数検
査時期の菌種データを取得し、菌種別保菌者の院内分布
を検査時期別に可視出力するので、菌種別保菌者の時系
列的な院内分布を診断することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づき詳細
に説明する。
【0017】図1は、本発明を適用した院内感染状況診
断装置の全体構成を示すブロック図であり、入院患者1
や医療従事者2に対し各種細菌等の微生物への感染状況
を検査する汚染検査装置3、患者や医療従事者等の識別
符号(以下、患者IDと総称する)や病床位置座標、検
査結果等のデータを入力すると共に、菌種別保菌者の院
内分布を可視出力する入出力装置4、検査結果のデータ
を処理するホストコンピュータ5、患者の病床位置座標
や医療従事者の常駐位置座標のデータを記憶する位置デ
ータファイル6、保菌者別の菌種データを記憶する菌種
データファイル7、菌種別保菌者の院内分布を示すデー
タを記憶する汚染状況データファイル8とから構成され
ている。
【0018】位置データファイル6には、図2に示すよ
うに、患者ID21と氏名22および病床位置の座標デ
ータ23が格納される。医師、看護婦等の医療従事者に
ついても同様に、固有のIDと看護婦詰め所等の常駐位
置の座標データが格納される。この場合、座標データ
は、階床とその階床での平面座標から成る3次元データ
で構成される。
【0019】また、菌種データファイル7には、図3に
示すように、患者ID21を先頭に、その患者が感染し
ている菌種の全ての菌種コード32−1〜32−mから
成る菌種コード32が患者、医療従事者別に格納され
る。ここで、mはその患者が感染している菌種の数の最
大値を表す。
【0020】さらに、汚染状況データファイル8には、
図4に示すように、検査日時を先頭に、菌種コード42
0とその菌種が分布する複数の位置座標(患者の病床位
置、看護婦等の常駐位置などの座標)421−1〜42
1−qから成る菌種別保菌者の院内分布データ42−1
〜42−jが格納される。
【0021】ここで、jは検査によって発見された菌種
の数の最大値、qは各菌種の分布位置の数の最大値を表
す。
【0022】次に、以上の構成における動作について説
明する。
【0023】図5は、位置データファイル6に対する位
置データの更新処理を示すフローチャートであり、患者
1の入退院、病床の変更および医療従事者2の配置転換
が行われる度に起動される。例えば、患者1の入退院時
には、患者ID21、氏名22および病床位置の座標デ
ータ23が入出力装置4から入力され、位置データファ
イル6に格納される(ステップ50)。医療従事者2の
配置転換が行われた時も同様である。
【0024】図6は汚染検査装置3による検査実施時に
行う処理のフローチャートであり、例えば培養同定検査
法によって患者1および医療従事者2に対する汚染検査
を実施したならば、検査日付(検査対象の微生物の採取
日付)、患者ID21(医療従事者のIDを含む)、検
査結果で判明した菌種のコード32が入出力装置4から
入力され(ステップ60)、ホストコンピュータ5を通
じて患者ID21、菌種コード32が菌種データファイ
ル7に格納される(ステップ61)。
【0025】次に、位置データファイル6から患者ID
をキーとして、患者および医療従事者の位置座標を取得
する(ステップ62)。
【0026】次に、菌種データファイル7の患者別菌種
データと患者および医療従事者の位置座標データとから
菌種別保菌者の院内分布を示す汚染状況データを作成
し、汚染状況データファイル8に図4に示した形式で格
納する(ステップ63)。
【0027】図7は、菌種別保菌者の汚染状況データを
作成する処理の詳細なフローチャートであり、まず、菌
種コード=iに設定する(ステップ70)。iは想定さ
れる全菌種nの中の1つを指すコードである。
【0028】次に、患者IDを初期値に設定した後(ス
テップ71)、全菌種終了したかどうかを判定する(ス
テップ72)。全菌種終了していなければ、菌種iを保
持する患者IDを菌種データファイル7から検索し(ス
テップ73)、さらにその検索した患者IDの患者の位
置座標データを検索し(ステップ74)、その位置座標
データに検査日時41、菌種コード420を付加し、図
4に示した形式で汚染状況ファイル8に登録する(ステ
ップ75)。
【0029】次に、全ての患者(医療従事者を含む)に
ついて菌種iの保有状況の調査を終了したか否かを判定
し(ステップ76)、終了しているならば、次の菌種の
保有状況を調査すべく菌種コードを更新し、再度同様の
処理を繰り返す。
【0030】全ての患者(医療従事者を含む)について
菌種iの保有状況の調査を終了していない時は、患者I
Dを更新し(ステップ77)、次の患者の保有状況を調
べる。
【0031】この結果、図4に示すような形式の検査時
期別の汚染状況データファイル8が作成される。
【0032】図8は、このようにして作成された検査時
期別の汚染状況データのうち指示された菌種別保菌者の
院内分布を検査時期別に可視出力する処理のフローチャ
ートであり、入出力装置4から「時系列グラフ表示」の
命令を入力すると、この処理が起動される。
【0033】まず、入出力装置4からの菌種、表示期間
を指定すると(ステップ80)、その指定された菌種、
表示期間の汚染状況データが汚染状況データファイル8
から読み出される(ステップ81)。
【0034】次に、フロア別に単位面積当りの検出件
数、すなわち保菌者数が求められ、入出力装置4の画面
に図9に示すような形式で表示される(ステップ82,
83)。
【0035】このようなグラフ表示によって保菌者数の
時期的な変動を正確に把握することができる。
【0036】図10は、菌種別保菌者の院内分布をフロ
ア別に可視出力する処理のフローチャートであり、入出
力装置4から「分布状態表示」の命令を入力すると、こ
の処理が起動される。
【0037】まず、入出力装置4から菌種、表示期間、
フロアを指定すると(ステップ100)、その指定され
た表示期間中に検査した時の汚染状況データが汚染状況
データファイル8から読み出される(ステップ10
1)。
【0038】次に、指定された表示期間中におけるフロ
ア別の保菌者数が求められ、そのうち指定されたフロア
の保菌者数が図11に示すように時系列に表示される
(ステップ102)。
【0039】これによって、指定したフロアにおける保
菌者数の分布と時期的な変動を正確に把握することがで
きる。そして、適切な対策を実施し、保菌者の増加を防
止することができる。
【0040】なお、フロア別分布、時系列分布の他に、
診断に必要な分布を作成して表示することができる。ま
た、出力は表示出力だけでなく、印刷出力することもで
きる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各種細菌
への感染状態を検査し、保菌者の菌種データを菌種デー
タファイルに取得した後、該菌種データファイルの菌種
データと保菌者の常駐位置データとから菌種別保菌者の
院内分布データを作成し、この院内分布データのうち指
示された菌種別保菌者の院内分布を可視出力し、この出
力結果によって菌種別保菌者の院内分布を診断するの
で、1つの病院内での感染状況を的確に把握することが
できる。
【0042】また、菌種データファイルに異なる複数検
査時期の菌種データを取得し、菌種別保菌者の院内分布
を検査時期別に可視出力するので、菌種別保菌者の時系
列的な院内分布を診断することができる。そして、適切
な対策を実施し、保菌者の増加を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】位置データファイルに格納される位置データの
構成図である。
【図3】菌種データファイルに格納される菌種データの
構成図である。
【図4】汚染状況データファイルに格納される汚染状況
データの構成図である。
【図5】位置データの入力手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】検査結果のの入力手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】汚染状況データファイルの作成手順を示すフロ
ーチャートである。
【図8】時系列グラフの表示出力手順を示すフローチャ
ートである。
【図9】表示出力された時系列グラフの例を示す説明図
である。
【図10】フロア別分布の表示出力手順を示すフローチ
ャートである。
【図11】表示出力されたフロア別分布の例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1…患者、2…医療従事者、3…汚染検査装置、4……
入出力装置、5…ホストコンピュータ、6…位置データ
ファイル、7…菌種データファイル、8…汚染状況デー
タファイル。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 病院内の入院患者および医師、看護婦等
    の院内作業者に対し、各種細菌への感染状態を検査し、
    保菌者の菌種データを菌種データファイルに取得した
    後、該菌種データファイルの菌種データと保菌者の常駐
    位置データとから菌種別保菌者の院内分布データを作成
    し、この院内分布データのうち指示された菌種別保菌者
    の院内分布を可視出力し、この出力結果によって菌種別
    保菌者の院内分布を診断することを特徴とする院内感染
    状況診断方法。
  2. 【請求項2】 菌種データファイルに異なる複数検査時
    期の菌種データを取得し、該菌種データファイルの菌種
    データと保菌者の常駐位置データとから菌種別保菌者の
    院内分布データを検査時期別に作成し、この検査時期別
    の院内分布データのうち指示された菌種別保菌者の院内
    分布を検査時期別に可視出力し、この出力結果によって
    菌種別保菌者の検査時期別の院内分布を診断することを
    特徴とする院内感染状況診断方法。
  3. 【請求項3】 病院内の入院患者および医師、看護婦等
    の院内作業者に対し、各種細菌等の微生物への感染状態
    を検査する検査手段と、検査結果である保菌者の菌種デ
    ータを菌種データファイルに格納する格納手段と、菌種
    データファイルの菌種データと保菌者の常駐位置データ
    とから菌種別保菌者の院内分布データを作成し、この院
    内分布データのうち指示された菌種別保菌者の院内分布
    を可視出力するデータ処理手段とを備えることを特徴と
    する院内感染状況診断装置。
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