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JP3242537B2 - めっき装置 - Google Patents
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JP3242537B2 - めっき装置 - Google Patents

めっき装置

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JP3242537B2
JP3242537B2 JP22831294A JP22831294A JP3242537B2 JP 3242537 B2 JP3242537 B2 JP 3242537B2 JP 22831294 A JP22831294 A JP 22831294A JP 22831294 A JP22831294 A JP 22831294A JP 3242537 B2 JP3242537 B2 JP 3242537B2
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plating
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pellet
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裕彦 池ケ谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのシリンダブ
ロック等の筒状部分に電気めっきを施すめっき装置にお
いて、特に、ニッケル等の可溶性陽極物質からなるペレ
ットを電極に装填するようにしためっき装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、めっき装置本体に電極を設
け、この電極とワークの被めっき部分とを対向させてそ
の間にめっき液を介在させた状態で上記電極を陽極、ワ
ークを陰極とするように電源に接続することにより、ワ
ークの被めっき部に電気めっきを施すようにした装置が
知られている。
【0003】特に、エンジンのシリンダブロックのシリ
ンダ等の円筒部分を有するワークにニッケルめっき等を
施す装置として、例えば特開平4−333594号公報
に示されるような装置が知られている。この装置によれ
ば、ワーク設置台の上方に筒状の電極が配置され、設置
台上にワークがセットされたときに電極がワーク内に位
置してワークの筒状部分周面に対向するとともに、ワー
ク内にめっき液が供給されて、ワーク内でめっき液が流
動するようにめっき液が循環させられることにより、高
速でめっきが施されるようになっている。
【0004】また、この装置においては、電極部分が、
網状の陽極管(電極本体)とその内側の管とから構成さ
れ、こらの間にニッケル塊等の可溶性陽極物質が収納さ
れるようになっており、めっきが促進されるにつれて上
記可溶性陽極物質がめっき液中に溶出するようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電極本体の
内部に可溶性陽極物質を収納した電極を用いて電気めっ
きを行う場合、めっきが繰返し行われるにつれて電極内
の可溶性陽極物質が減少するため、適当な期間をおい
て、電極内の可溶性陽極物質の補給を行う必要があり、
従来、このような可溶性陽極物質の補給は、電極を取外
すことにより行われていた。
【0006】しかし、高速めっきを行う上記装置では可
溶性陽極物質の消耗が激しく、それ故に補給頻度が高く
なり可溶性陽極物質の補給作業が煩雑になるといった不
都合がある。
【0007】そこで、可溶性陽極物質を補給するための
補給口を電極に形成し、非めっき時には、電極を取外す
ことなく外部から可溶性陽極物質を補給し得るようにし
て補給時の作業性を高め得るような構造とすることが考
えられるが、このような構造の場合、収納された可溶性
陽極物質がめっき時に補給口から流出する(飛び出る)
といった虞がある。特に、高速でめっきを行う上記装置
では、めっき液の流動速度を高めると、その影響を受け
て可溶性陽極物質が補給口からより流出し易くなるた
め、めっき液の流動速度を高めて処理速度を高めること
ができなくなるという不都合がある。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、電極への可溶性陽極物質の補給性を高
めつつ、めっき時の可溶性陽極物質の流出を確実に防止
することができるめっき装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
筒状部分を有するワークの筒状部分の内周面にめっき液
を供給してめっきを施すように構成されためっき装置に
おいて、めっき装置本体に、上記筒状部分の下方開口部
を塞ぐようにワークを支持するワーク支持部と、ワーク
が支持された状態で上記筒状部分に突入する電極とが設
けられ、前記電極が、筒状の電極本体と、この電極本体
内に可溶性陽極物質からなる多数のペレットを収納する
ペレット収納部と、ペレット導入用の開口部とを具備す
る一方、めっき時に上記ワークに装着されて筒状部分の
上方開口部をシールするシール部材が設られ、このシー
ル部材に、ワークが上記ワーク支持部に支持された状態
で上記電極の開口部を閉塞する閉塞部材が設けられたも
のである。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載のめ
っき装置において、上記電極の電極本体が内筒部と外筒
部とからなって、これら内外筒部の間にペレット収納部
が形成され、かつその上端部に上記開口部を具備するも
のであって、上記閉塞部材は、めっき液の流通を可能と
する多孔状部材から構成され、上記ワーク支持部にワー
クが支持された状態で、上記閉塞部材が上記電極の上端
部を覆うように配置されるとともに、上記電極本体の外
筒部の外側の空間と内筒部の内側の空間とがめっき液の
流路となって、これらの流路がめっき液供給部に接続さ
れる液導入管及びめっき液排出管に連通し、上記閉塞部
材を介して電極上端部で互いに連通するように構成され
たものである。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項3記載のめ
っき装置において、上記閉塞部材が、中空状に形成され
たものである。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、めっき時に
は、ワークの筒状部分の内部にに電極が位置し、筒状部
分の上方開口部がシール部材によりシールされるととも
に、電極に形成されたペレット導入用の開口部が閉塞部
材により閉塞された状態で、ワークの筒状部分の内面に
めっきが施される。そして、めっきが完了すると、ワー
クとシール部材が取外され、これによって電極の上記開
口部が開口状態とされ、この開口部を介してペレット収
納部へのペレットの補給が容易に行われる。
【0013】上記請求項2記載の発明によれば、めっき
時には、ワークの筒状部分の内部に電極が位置する状態
でめっき液が流動しつつめっきが高速で行われる。この
際、めっき液は、電極の上端部において閉塞部材を介し
て電極本体の内外へと流動する。そして、非めっき時に
は、ワークとシール部材が取外されることにより、ペレ
ット収納部の開口部が開口状態とされ、これによりペレ
ットが電極上端からペレット収納部内に補給される。
【0014】上記請求項3記載の発明によれば、めっき
液の流動に対する閉塞部材の剛性が高められる。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0016】図1乃至図3は、本発明に係るめっき装置
の断面を概略的に示している。同図に示すワークは、エ
ンジンのシリンダブロック1であり、そのシリンダ1b
(筒状部分)の内面にめっきを施すようになっている。
めっきの種類は本発明で限定するものではないが、本実
施例においては、ニッケルに分散剤としてのシリコンカ
ーバイト及びリンを含む複合めっきを施すようになって
おり、特に、この装置においては、シリンダブロック1
のシリンダ1bに対してめっき液を流動させて高速めっ
きを行うようになっている。
【0017】これらの図において、めっき装置本体2の
基台3上には、ワーク支持部としての支持ブロック4が
設けられ、この支持ブロック4上にシリンダブロック1
が支持されて、シリンダ1bの下方開口部が支持ブロッ
ク4で塞がれるようになっている。具体的には、並列配
置の4つのシリンダ1bを有するシリンダ構成部分1a
とスカート状のクランクケース部1cとが一体に形成さ
れたシリンダブロック1が、車両への搭載時の状態と比
べて上下反転した状態で、クランクケース部1cの上端
に結合される後述の治具20とともに、支持ブロック4
に支持されており、この状態で各シリンダ1bの下方開
口部(ヘッド側開口部)が支持ブロック4で塞がれるよ
うになっている。
【0018】上記支持ブロック4には、シリンダブロッ
ク1のシリンダ構成部分1aの下方となる位置に、横方
向(シリンダ配列方向)に延びる処理液導出通路5が形
成されている。支持ブロック4の上面には、シリンダブ
ロック1の各シリンダ1bに対応する位置に、上記処理
液導出通路5に連通する開口部5aが設けられるととも
に、その周辺にシール部5bが設けられている。そし
て、支持ブロック4上に上述のようにシリンダブロック
1が支持された状態では、シリンダブロック1の各シリ
ンダ1bの下方開口部と上記開口部5aとが合致し、そ
の周辺部において上記シール部5bにより支持ブロック
4の上面とシリンダブロック1の下端面(ヘッド側端
面)との間がシールされるようになっている。
【0019】さらにめっき装置本体2には、上述のよう
に支持されたシリンダブロック1の各シリンダ1bに対
応する位置に電極6が配設されている。この電極6は、
筒状の電極本体内にペレット収納部7を備え、このペレ
ット収納部7に可溶性陽極物質としてのニッケルからな
る多数のペレット10を収納したものである。上記電極
本体は、金属パイプからなる内筒部8と多孔状金属板等
からなる外筒部9とで構成され、その内外筒部8,9の
間にペレット収納部7が形成されている。外筒部9は、
内筒部8よりもわずかに上方に突出しており、また、内
筒部8の上端部には、多孔状金属板等からなるカバー8
aが取付けられている。
【0020】上記電極6は、上記基台3に取付けられた
ホルダー11に円筒状の取付部材12を介して取付けら
れ、上記処理液導出通路5を突き抜けて上記開口部5a
から上方に突出している。そして、支持ブロック4上に
上記のようにシリンダブロック1が支持された状態で、
上記電極6がシリンダブロック1の各シリンダ1b内に
突入して、電極6の上端がシリンダ1bの上端近傍に達
し、かつ電極6の外周面とシリンダ内周面との間に一定
隙間が保たれるようになっている。これにより、シリン
ダブロック1の各シリンダ1b内で電極6の内側(内筒
部8の内側)と外側に、カバー8aを介して上部で互い
に連通する流路14,15が形成されるとともに、外側
の流路15が処理液導出通路5に連通するようになって
いる。
【0021】また、上記ホルダー11には貫通孔が形成
され、この貫通孔と上記取付部材12の内部空間とで、
電極6の内側の流路14に連通する処理液導入通路16
が形成されている。
【0022】なお、上記めっき装置本体2に対するめっ
き液の給排系統及び電気系統につては図示を省略する
が、めっき液はめっき浴槽からポンプを備えためっき液
供給管を介して上記処理液導入通路16に送り込まれ、
上記流路14,15を通った後に処理液導出通路5から
めっき液回収管を介してめっき浴槽に回収されるよう
に、めっき液給排系統が構成されている。また、上記電
極6が電源回路のプラス側に接続されるとともに、上記
シリンダブロック1が後述の治具20等を介して電源回
路のマイナス側に接続されることにより、上記電極6と
シリンダブロック1との間に電圧が印加されるように電
気系統が構成されている。
【0023】上記シリンダブロック1に結合される治具
20には、上記各シリンダ1bの、上記支持ブロック4
側とは反対側の開口部である上部開口部(クランクケー
ス側開口部)に挿入されるシール部材が具備されてい
る。
【0024】この治具20は、図3に示すように、シリ
ンダブロック1の上端に当接するプレート21を有する
とともに、シリンダブロック1の各シリンダ1bに対応
する位置にそれぞれ、シリンダ1bに対する係止板22
と、その下側に位置するシール押え板23と、シリンダ
ボア径に応じた所定径に形成されて上記両板22,23
の外周の間に挾み込まれたOリング24と、上記シール
押え板23の下部に一体に取付けられた収納部カバー2
6と、上記シール押え板23に連結されたロッド25と
を具備している。
【0025】上記ロッド25は、プレート21に対して
上下動可能な状態で、プレート21に設けられた挿通孔
に挿通されて上端部がプレート21の上方に突出し、こ
の上端部にねじ部25aが設けられ、このねじ部25a
にナット部材27が螺合している。このロッド25の下
端部はシリンダ1bの上方開口部に対応する位置に達し
ている。また、ロッド25の下端部付近において、上記
係止板22がロッド25に上下方向相対移動可能に嵌合
されるとともに、上記シール押え板23がロッド25に
一体的に上下動するように取付けられている。
【0026】上記両板22,23及びOリング24はシ
リンダ1bの上方開口部をシールするシール部材を構成
するもので、シリンダブロック1と治具20とが結合さ
れた状態において上記両板22,23及びOリング24
がシリンダ1bの上方開口部内に位置し、かつ係止板2
2がシリンダ壁とこれに連なるクランクシャフト支持壁
1dとの間の段部に係止されるようになっている。ま
た、上記ロッド25及びナット部材27により、シール
押え板23を介してOリング24に上向きの押圧力を与
えるようになっている。
【0027】上記収納部カバー26は、上記電極6のペ
レット収納部7の上方開口部分を閉塞する閉塞部材であ
って、例えば、多孔状金属板等からなり、中空の円柱構
造を有し、外径が上記電極6の外筒部9の内径よりもわ
ずかに小さくなるように構成されている。そして、シリ
ンダブロック1が支持ブロック4にセットされた状態
で、収納部カバー26の下端部が適度に上記電極6の外
筒部9内に突入し、上記カバー8aの直上方に位置する
ようになっている。
【0028】次に、以上のように構成された本実施例の
装置の作用について説明する。
【0029】めっきを行うに先立って、シリンダブロッ
ク1に治具20が装着される。シリンダブロック1に治
具20を装着するときには、先ず、シリンダブロック1
の各シリンダ1bの上方開口部内に上記係止板22、シ
ール押え板23、収納部カバー26及びOリング24が
セットされるとともに、各ロッド25の上部が上記プレ
ート21の挿通孔に挿通された状態で、そのねじ部25
aにナット部材27が螺合される。そして、上記ナット
部材27が回動操作されることにより、ロッド25を介
してシール押え板23が図3中に二点鎖線位置から実線
位置へと引上げられる。これによりシリンダ上端部に係
止された係止板22と、シール押え板23とでOリング
24が上下に圧縮され、これに伴ってOリング24が外
方に膨出してシリンダ1bの内周面に圧接する。これに
よりシリンダ1bの上部開口部のシールが達成される。
【0030】こうして治具20が装着されると、シリン
ダブロック1がめっき装置本体2の支持ブロック4にセ
ットされる。そして、図外のポンプが作動されることに
より、めっき液がめっき装置本体2へと供給され、これ
によりめっき液が処理液導入通路16へと流入し、流路
14,15を通って処理液導出通路5から流出し、被め
っき面であるシリンダ1bの内面に沿ってめっきが流動
しつつ、上記電極6とシリンダブロック1との間に電圧
が印加されることにより、高速めっきが行われる。
【0031】そして、このようにめっきが行われている
間は、上述のように治具20に設けられた収納部カバー
26が電極6の外筒部9の内部に突入され、これにより
ペレット収納部7の上方開口部分が閉塞されて、めっき
液の流れの影響によるペレット10の外部への飛び出し
(流出)が阻止される。その一方、めっき液は、内筒部
8のカバー8a及び収納部カバー26の孔部を介して良
好に流動するため、シリンダ1bへの高速めっきが促進
される。
【0032】そして、めっき液中のニッケルがシリンダ
ブロック1の被めっき面に析出していくにつれて電極6
のペレット10からニッケルがめっき液内に溶出し、こ
れによりペレット収納部7内のペレット10が次第に消
耗されて減少していく。こうして、ペレット収納部7内
のペレットが所定量以下となると、めっき装置本体2か
らシリンダブロック1及び治具20が取外された非めっ
き時に、上記ペレット収納部7へのペレット10の補給
が行われる。この際、非めっき状態では、収納部カバー
26が治具20と一体に取り外されているので、ペレッ
ト収納部7の上方開口部分の開口状態が確保され、この
上方開口部分を介してペレット収納部7へのペレット1
0の補給が行われる。しかも、内筒部8の上部にカバー
8aが取付けられているので補給時に内筒部8の内部、
するわち流路15内にペレット10が落ち込むようなこ
とがない。
【0033】このように上記実施例の装置によれば、ペ
レット収納部7へのペレット10の補給が、ペレット収
納部7の上方開口部分から容易に行われる。しかも、め
っき時には、収納部カバー26によりペレット収納部7
の上方開口部分が閉塞されるので、ペレット収納部7内
のペレット10が流動するめっき液の影響を受けて外部
に飛び出すようなことがない。従って、シリンダ1bに
対するめっきをより高速で行うべくめっき液を高速度で
流動させるような場合であっても、ペレット収納部7か
らのペレット10の飛び出しを確実に防止して適切にめ
っきを行うことができる。
【0034】また、上記装置によれば、ペレット収納部
7の上方に開口部分を設け、治具20のシール部材に円
柱状カバー26を設けただけの簡単な構造であるから、
電極6の構造をいたずらに複雑化するようなことがない
点で有利である。しかも、円柱状カバー26を治具側に
設けたことにより、ペレット収納部7の上方開口部分の
開口操作が、シリンダブロック1の取外し操作により行
われるので極めて作業性がよいという利点もある。
【0035】ところで、本発明は、第1実施例の治具2
0と異なる構成のシール部材を具備した治具を用いる場
合にも適用可能である。以下、その例について説明す
る。
【0036】図4は、本発明に係る装置の第2実施例を
示している。
【0037】この図において、治具30には、シリンダ
ブロック1の各シリンダ1bに対応する位置にそれぞ
れ、シリンダブロック1の上端に当接するプレート31
から下方にシリンダ1bの上方開口部付近に達する柱状
の取付部材32が設けられ、この取付部材32の下端部
にゴム等の弾性材料により略円盤状に形成された弾性シ
ール部材33が取付けられている。
【0038】また、取付部材32及び弾性シール部材3
3を上下に貫通するテンションロッド34が治具30に
対して上下動可能に設けられ、このテンションロッド3
4の下端に、上記弾性シール部材33の下面に位置する
板体34aが取付けられるとともに、さらにこの板体3
4aの下面に上記収納部カバー26とほぼ同様に構成さ
れた収納部カバー26aが取付けられている。また、エ
アシリンダ35が治具30の上方部分に設けられ、この
エアシリンダ35内のピストン36の下方のエア室35
aがポート35bを介して図外のエア供給部に接続され
ることにより、エアが供給されたときにピストン36及
びテンションロッド34を上昇させるようになってい
る。
【0039】この治具30によれば、シリンダブロック
1への治具30の装着が、エアシリンダ35にエアが供
給されていない状態で行われ、これにより上記弾性シー
ル部材33がシリンダ1bの上方開口部内に挿入される
(図4中の二点鎖線の状態)。それから、上記エアシリ
ンダ35に対してエアが供給されることにより、同図中
に実線で示すように、テンションロッド35を介して板
体34aが引上げられて弾性シール部材33が上下に圧
縮されて、それに伴い弾性シール部材63が外方に膨出
し、その外周がシリンダ1bの内面に圧接される。これ
により、シリンダ1bの上方開口部のシールが達成され
る。また、この状態で、上記収納部カバー26aが電極
6の外筒部9の内部に突入されてペレット収納部7の上
方開口部分が閉塞され、これによりめっき時のペレット
収納部7からのペレット10の飛び出しが防止される。
【0040】図5は、本発明に係る装置の第3実施例を
示している。
【0041】この図において、治具40には、シリンダ
ブロック1の各シリンダ1bに対応する位置にそれぞ
れ、シリンダブロック1の上端に当接するプレート41
から下方にシリンダ1bの上方開口部付近に達する柱状
の取付部材42が設けられ、この取付部材42の下端部
に、扁平なエアチューブ43が取付けられている。この
エアチューブ43は、内部にエアが供給されるとともに
上下に圧縮されたときに外周がシリンダ内周面に圧接す
るようになっている。
【0042】上記取付部材42には、図外のエア供給部
に接続されるエアポート44と、このエアポート44に
連通して取付部材42の中心部を通るエア通路45とが
形成され、エア通路45の下端が連通孔76を介してエ
アチューブ43内に連通している。
【0043】さらに、上記取付部材42を上下に貫通す
るテンションロッド47が治具40に対して上下動可能
に設けられ、このテンションロッド47の下端に、上記
エアチューブ43の下面に位置する板体47aが取付け
られるとともに、この板体47aの下面に上記収納部カ
バー26とほぼ同様に構成された収納部カバー26bが
取付けられている。その一方で、テンションロッド47
の上端が、治具40の上方部に設けられたエアシリンダ
48のピストン49に連結されている。上記エアシリン
ダ48は、ピストン49の下方のエア室48aがポート
48bを介して図外のエア供給部に接続されることによ
り、エアが供給されたときにピストン49及びテンショ
ンロッド47を上昇させるようになっている。
【0044】この治具40によれば、シリンダブロック
1への治具40の装着が、エアチューブ43及びエアシ
リンダ48にエアが供給されていない状態で行われ、こ
れによりエアチューブ43がシリンダ1bの上方開口部
内に挿入される(図5中の二点鎖線に示す状態)。それ
から、上記エアチューブ43及びエアシリンダ45に対
してエアが供給されることにより、同図中に実線で示す
ように、板体34aが引上げられてエアチューブ43が
上下に圧縮されつつ、エア圧でエアチューブ43が外方
に膨出し、その外周がシリンダ1bの内面に圧接され
る。これにより、シリンダ1bの上方開口部のシールが
達成される。また、この状態で、上記収納部カバー26
bが電極6の外筒部9の内部に突入されてペレット収納
部7の上方開口部分が閉塞され、これによりめっき時の
ペレット収納部7からのペレット10の飛び出しが防止
される。
【0045】図6は、本発明に係る装置の第4実施例を
示している。
【0046】この図において、治具50には、シリンダ
ブロック1の上端に当接するプレートから下方にシリン
ダ1bの上方開口部付近に達する柱状の取付部材51が
設けられ、この取付部材51の下端部に、突出部材53
を保持した保持枠52が取付けられるとともに、この保
持枠52の下部に上記収納部カバー26とほぼ同様に構
成された収納部カバー26cが取付けられている。上記
保持枠52は、シリンダ1bよりも少し小径の円形プレ
ートの下面側周辺部に、径方向に開口した断面コ字形の
枠部を有する形状とされている。上記突出部材53は、
例えば、環状の収縮ゴム等からなり、上記保持枠52の
枠部に嵌合状態に保持されている。
【0047】また、上記保持枠52には、上記突出部材
53の内側の枠部内に液導入室54が形成されるととも
に、この液導入室54の内周側に液流入口55が設けら
れ、これら液導入室54及び液流入口55により、シリ
ンダ1b内を流動するめっき液を利用して上記突出部材
を外方に膨出(突出)させるようになっている。
【0048】この治具50によれば、支持ブロック4上
にシリンダブロック1が支持された状態で上記収納部カ
バー26cが電極6の外筒部9の内部に突入されてペレ
ット収納部7の上方開口部分が閉塞され、これによりめ
っき時のペレット収納部7からのペレット10の飛び出
しが防止される。また、めっき液の循環が行われるとき
に、シリンダ1b内において、上記流路14から流路1
5へ流れるめっき液の一部が上記収納部カバー26c及
び液導入口55を介して液導入室54へ流入し、その液
圧で上記突出部材53が径方向外方へ拡開することによ
り、その外周面がシリンダ1bの内面に圧接される。こ
れにより、シリンダ1bの上方開口部のシールが達成さ
れる。
【0049】図7は、本発明に係る装置の第5実施例を
示している。
【0050】この図において、治具60には、シリンダ
ブロック1の上端に当接するプレートから下方にシリン
ダ1bの上方開口部付近に達する柱状の取付部材61が
設けられ、この取付部材61の下端部に、上記第4実施
例における保持枠52とほぼ同様の形状の保持枠62が
取付けられるとともに、この保持枠62の下部に上記収
納部カバー26とほぼ同様に構成された収納部カバー2
6dが取付けられている。上記保持枠62における断面
コ字形の枠部の外周側には、ゴムチューブからなる突出
部材63が固着されている。そして、上記保持枠62に
おける上記突出部材63の内側に液導入室64が形成さ
れるとともに、この液導入室64の内側に液流入口65
が設けられている。
【0051】この治具60の場合にも、支持ブロック4
上にシリンダブロック1が支持された状態で上記収納部
カバー26dが電極6の外筒部9の内部に突入されてペ
レット収納部7の上方開口部分が閉塞され、これにより
めっき時のペレット収納部7からのペレット10の飛び
出しが防止される。また、めっき液の循環が行われると
きに、流路14から流路15へ流れるめっき液の一部が
上記収納部カバー26d及び液導入口65を介して液導
入室64へ流入し、その液圧で上記突出部材53が径方
向外方へと膨出することにより、その外周面がシリンダ
1bの内面に圧接される。これによりシリンダ1bの上
方開口部のシールが達成される。
【0052】図8は、本発明に係る装置の第6実施例を
示している。
【0053】この図において、治具70には、シリンダ
ブロック1の上端に当接するプレートから下方にシリン
ダ1bの上方開口部付近に達する柱状の取付部材71が
設けられ、この取付部材71の下端部に押え部材72に
より円錐、かつ環状のエアチューブ73が取付けられる
とともに、押え部材72の下部に上記収納部カバー26
とほぼ同様に構成された収納部カバー26eが取付けら
れている。
【0054】上記取付部材71には、図外の負圧供給部
に接続されるエアポートと、このエアポートに連通して
取付部材71の内部を通るエア通路74とが形成され、
エア通路74の下端が連通孔75を介してエアチューブ
73内に連通している。
【0055】この治具70によれば、シリンダブロック
1への治具70の装着が、エアチューブ73に負圧が供
給される状態で行われ、これによりエアチューブ73が
縮径状態とされてシリンダ1bの上方開口部内に挿入さ
れる(図8中の実線に示す状態)。それから、上記エア
チューブ73に対する負圧供給が遮断されることによ
り、同図中に二点鎖線で示すように、エアチューブ73
が外方に膨出し、その外周がシリンダ1bの内面に圧接
される。これにより、シリンダ1bの上方開口部のシー
ルが達成される。また、この状態で、上記収納部カバー
26eが電極6の外筒部9の内部に突入されてペレット
収納部7の上方開口部分が閉塞され、これによりめっき
時のペレット収納部7からのペレット10の飛び出しが
防止される。
【0056】なお、以上説明した実施例は、本発明のめ
っき装置の構成を示す例であって、その具体的な構造
は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であ
る。例えば、上記実施例においては、ペレット収納部7
の上方開口部分に対する閉塞部材として多孔状金属板等
からなる中空状の収納部カバー26,26a〜26eが
適用されているが、プレート状の収納部カバーを形成す
るようにしても構わない。但し、中空状の収納部カバー
は、プレート状の収納部カバーに比べてめっき液の液圧
に対する剛性が高くなるという利点がある。また、収納
部カバー26,26a〜26eを構成する多孔状金属板
としては、網目状の材料を適用するのがめっき液の流通
性の点で望ましい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ワーク
の筒状部分の下方開口部を塞ぐようにワークを支持する
ワーク支持部と、ワークが支持された状態で上記筒状部
分に突入する電極とを設け、この電極の電極本体内に、
可溶性陽極物質からなるペレットを収納するペレット収
納部と、ペレット導入用の開口部とを設けるようにする
一方で、めっき時に上記ワークに装着されるシール部材
に、ワークが上記ワーク支持部に支持された状態で電極
のペレット導入用の開口部を閉塞する閉塞部材を設ける
ようにしたので、めっき時には、電極に形成されたペレ
ット導入用の開口部が閉塞部材により閉塞され、これに
より電極からのペレットの流出が確実に防止される。そ
の一方で、ワーク及びシール部材が取外された非めっき
時には、電極のペレット導入用の開口部が開口状態とさ
れ、これによりペレット収納部へのペレットの補給性が
高められる。
【0058】また、このような構成において、電極の電
極本体を、内筒部と外筒部とから構成し、これら内外筒
部の間にペレット収納部を設けてその上端部にペレット
導入用の開口部を形成するとともに、上記閉塞部材をめ
っき液の流通を可能とする多孔部材から形成するように
し、ワーク支持部にワークが支持された状態で、閉塞部
材が電極の上端部を覆うように配置され、さらに電極の
外筒部の外側の空間と内筒部の内側の空間とがめっき液
の流路となって、これらの流路が閉塞部材を介して電極
上端部で互いに連通するように構成すれば、めっき液を
流動させながらめっきを高速で行うことができるととも
に、めっき液の流動によるペレット収納部からのペレッ
トの流出を適切に防止することができる。しかも、非め
っき時には、ワークとシール部材が取外されることによ
り、ペレット収納部の開口部が開口状態とされ、これに
よりペレットを電極上端から容易にペレット収納部内に
補給することができる。
【0059】さらに、上記閉塞部材を、中空状に形成す
るようにすれば、流動するめっき液の液圧に対する閉塞
部材の剛性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るめっき装置の第1実施例を示す断
面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】治具のシール部材を示す図1における拡大断面
図である。
【図4】本発明に係るめっき装置の第2実施例を示す要
部拡大断面図である。
【図5】本発明に係るめっき装置の第3実施例を示す要
部拡大断面図である。
【図6】本発明に係るめっき装置の第4実施例を示す要
部拡大断面図である。
【図7】本発明に係るめっき装置の第5実施例を示す要
部拡大断面図である。
【図8】本発明に係るめっき装置の第6実施例を示す要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 1b シリンダ 2 めっき装置本体 4 支持ブロック 5 処理液導出通路 6 電極 7 ペレット収納部 8 内筒部 8a カバー 9 外筒部 10 ペレット 14,15 流路 16 処理液導入通路 20 治具 21 プレート 22 係止板 23 シール押え板 24 Oリング 25 ロッド 25a ねじ部 26 収納部カバー 27 ナット部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C25D 17/12 C25D 17/12 J (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 17/00 C25D 5/02 C25D 7/04 C25D 17/08 C25D 17/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部分を有するワークの筒状部分の内
    周面にめっき液を供給してめっきを施すように構成され
    ためっき装置において、めっき装置本体に、上記筒状部
    分の下方開口部を塞ぐようにワークを支持するワーク支
    持部と、ワークが支持された状態で上記筒状部分に突入
    する電極とが設けられ、前記電極が、筒状の電極本体
    と、この電極本体内に可溶性陽極物質からなる多数のペ
    レットを収納するペレット収納部と、ペレット導入用の
    開口部とを具備する一方、めっき時に上記ワークに装着
    されて筒状部分の上方開口部をシールするシール部材が
    設られ、このシール部材に、ワークが上記ワーク支持部
    に支持された状態で上記電極の開口部を閉塞する閉塞部
    材が設けられたことを特徴とするめっき装置。
  2. 【請求項2】 上記電極の電極本体は内筒部と外筒部と
    からなって、これら内外筒部の間にペレット収納部が形
    成され、かつその上端部に上記開口部を具備するもので
    あって、上記閉塞部材は、めっき液の流通を可能とする
    多孔状部材から構成され、上記ワーク支持部にワークが
    支持された状態で、上記閉塞部材が上記電極の上端部を
    覆うように配置されるとともに、上記電極本体の外筒部
    の外側の空間と内筒部の内側の空間とがめっき液の流路
    となって、これらの流路がめっき液供給部に接続される
    液導入管及びめっき液排出管に連通し、上記閉塞部材を
    介して電極上端部で互いに連通するように構成されたこ
    とを特徴とする請求項1記載のめっき装置。
  3. 【請求項3】 上記閉塞部材が、中空状に形成されてな
    ることを特徴とする請求項2記載のめっき処理装置。
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