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JP3244372B2 - 非水系電解液電池 - Google Patents
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JP3244372B2 - 非水系電解液電池 - Google Patents

非水系電解液電池

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JP3244372B2 JP32790293A JP32790293A JP3244372B2 JP 3244372 B2 JP3244372 B2 JP 3244372B2 JP 32790293 A JP32790293 A JP 32790293A JP 32790293 A JP32790293 A JP 32790293A JP 3244372 B2 JP3244372 B2 JP 3244372B2
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】負極活物質として例えばリチウムを用い
る非水系電解液電池は、高エネルギー密度を有する電池
として注目されており、活発な研究が行われている。一
般にこの種電池では、非水系電解液を構成する溶媒とし
て、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、1,2-ジ
メトキシエタン、ジメチルカーボネート、ジエチルカー
ボネート、エチルメチルカーボネート、テトラヒドロフ
ラン、1,3-ジオキソラン等の単体及び混合物が使用され
ている。そして、この中に溶解される溶質として、Li
PF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiBF4、LiA
sF6、LiN(CF3SO22等を列挙することができ
る。
【0002】ところで、このような溶媒及び溶質からな
る非水系電解液を有する電池を充電状態で保存した場
合、溶質の何らかの作用によって非水系電解液が分解さ
れるため、保存後の電池の容量が低下する傾向がある。
また、負極材料として、グラファイト、コークスなどの
カーボン材料を使用した場合、前記傾向が一層強くな
る。特に、二次電池においては充電時のカソード還元反
応により、電極材料、溶質及び溶媒とが反応を起こし、
非水系電解液を分解させやすい状況を作ってしまう。従
って、保存時の自己放電を抑制することは、この種電池
の実用化において重要な課題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種電池
を保存した場合の自己放電を抑制し、保存特性を向上さ
せる、優れた非水系電解液を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、正極と、リチ
ウムを活物質とする負極と、LiPF6、LiClO4、L
iCF3SO3、LiBF4、LiAsF6、LiN(CF3
22からなる群より選ばれた溶質とエチレンカーボネ
ート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネー
ト、ビニレンカーボネート、1,2-ジメトキシエタン、ジ
メチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメ
チルカーボネート、テトラヒドロフラン、1,3-ジオキソ
ランからなる群より選ばれた溶媒からなる非水系電解液
とを備えた非水系電解液電池において、非水系電解液に
フェノール樹脂を添加したことを特徴とするものであ
る。
【0005】前記フェノール樹脂としては、レゾール樹
脂、ノボラック樹脂及びそれらの誘導体からなる群より
選択された少なくとも1種が好適である。そして、この
フェノール樹脂の添加量としては、非水電解液の重量に
対して、0.1重量%から40.0重量%の範囲で添加
効果が認められる。好ましくは、0.5重量%から3
0.0重量%、特に好ましくは5.0重量%から20.
0重量%の範囲が、この種非水系電解液電池の保存後の
放電容量の低下を抑制するという観点から、最適であ
る。
【0006】この電池の正極としては、マンガン、コバ
ルト、ニッケル、バナジウム、ニオブを含む金属酸化物
を使用することができる。
【0007】また、負極としては、リチウム金属あるい
はリチウムの吸蔵・放出が可能な合金、例えばリチウム
−アルミニウム合金、カーボン材料、例えばコークスや
グラファイトを使用することが可能である。
【0008】
【作用】フェノール樹脂を含む非水系電解液を用いる
と、添加したフェノール樹脂が非水電解液を安定化させ
る。即ち、添加したフェノール化合物に含まれる酸素原
子の孤立電子対が、電解質のアニオンを取り囲んでしま
う。この結果、電解質のアニオンが直接溶媒と接する確
率が低くなり、非水系電解液の分解を抑制するものと考
察できる。この様にして、電池の保存特性を向上させる
ことが可能となる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例につき詳述する。 (実施例1:非水系二次電池)図1に、本発明電池の一
実施例としての円筒形非水系二次電池の半断面図を示
す。図中、正極1は、700℃〜900℃の温度範囲で
熱処理したリチウム含有二酸化コバルトを活物質として
用い、このリチウム含有二酸化コバルトと導電剤として
のカーボン粉末と結着剤としてのフッ素樹脂粉末とを8
5:10:5の重量比で混合し、次にこの混合物を集電
体に塗布した後、100℃〜150℃で熱処理して作製
したものである。一方、負極2は、カーボン材料である
グラファイト(黒鉛)と結着剤としてのフッ素樹脂粉末
と85:15の重量比で混合し、次に、この混合物を集
電体に塗布した後100℃〜150℃で熱処理して作製
した。この正極1と負極2の間には、本発明の要点であ
る非水系電解液が含浸されたセパレータ3が介装され、
渦巻き電極体を構成している。この電極体を負極端子を
兼ねる電池缶4に挿入する。前記負極2には一端を介し
て負極導電体5が接続されており、この負極導電体5は
電池缶4と電気接続をするべく、電池缶4の内部缶底に
電気溶接されている。一方、正極1には正極導電体6が
接続されており、正極端子を兼ねる電池蓋7と電気接続
されている。この電池蓋7は、ポリプロピレン製の絶縁
パッキング8を介して、電池缶4と絶縁され、電池缶4
を密封している。
【0010】そして、非水系電解液としてエチレンカー
ボネート(EC)と1,2-ジメトキシエタン(DME)の
混合溶媒(体積比で5:5)に溶質としてヘキサフルオ
ロリン酸リチウム(LiPF6)を1mol/lの割合で
溶解したものにフェノール樹脂として、数平均分子量が
400〜500のレゾール樹脂を10重量%の割合で添
加したものを用いて、外径13.8mm、高さ48.9
mmの本発明電池Aを作製した。
【0011】一方、比較例として,数平均分子量が40
0〜500のレゾール樹脂を添加しない電解液を使用し
て同様の電池を作製し、比較電池Uとした。
【0012】これら電池を用い電池の保存特性を比較し
た。この結果を表1に示す。この時の実験条件は各電池
を満充電後、60℃で2ヶ月間保存し、実際に電池を放
電させ初期容量と比較し、自己放電率(%)を算出する
というものである。これにより、本発明電池Aは、比較
電池Uに比して、保存時に自己放電が抑制されているこ
とがわかる。
【0013】
【表1】
【0014】(実施例2:非水系二次電池)前記実施例
1の本発明電池Aと同様の構成を有する電池を作製し、
非水系電解液に添加するフェノール樹脂、即ち数平均分
子量が400〜500のレゾール樹脂の添加量を変化さ
せ、保存後の電池の放電容量を比較した。この時の実験
条件は、満充電後の電池を60℃で3ケ月間保存し、電
池の放電容量(mAh)を実測するというものである。
【0015】この結果を、図2に示す。図2は、フェノ
ール樹脂である数平均分子量が400〜500のレゾー
ル樹脂の添加量(重量%)を横軸に、保存後の放電容量
(mAh)を縦軸に取ったものである。この結果より、
レゾール樹脂の添加量として、非水系電解液の重量に対
して、0.1重量%から40.0重量%の範囲で添加効
果が認められ、保存後の電池容量の低下を抑制してい
る。尿素化合物の添加量として、好ましくは、0.5重
量%から30.0重量%、特に5.0重量%から20.
0重量%の範囲が、保存後の電池の放電容量を低下させ
ないという観点から、最適である。
【0016】尚、この添加範囲については、数平均分子
量が400〜500のレゾール樹脂以外のフェノール樹
脂においても、同様の傾向が観察される。 (実施例3:非水系二次電池)有機溶媒としてプロピレ
ンカーボネート(PC)と1,2-ジメトキシエタン(DM
E)の混合溶媒(体積比で5:5)を用いた以外は、前
記実施例1の本発明電池A及び比較電池Uと同様の電池
を作製し、それぞれ本発明電池B及び比較電池Vとし
た。
【0017】また、フェノール樹脂に数平均分子量が4
00〜500のレゾール樹脂を用いたものを本発明電池
C、数平均分子量が700〜800のノボラック樹脂を
用いたものを本発明電池Dとした。
【0018】これら電池を用い電池の保存特性を比較し
た。この結果を表2に示す。この時の実験条件は各電池
を満充電後、60℃で2ヶ月間保存し、実際に電池を放
電させ初期容量と比較し、自己放電率(%)を算出する
というものである。これにより、本発明電池B、C及び
Dは、比較電池Vに比して、保存時に自己放電が抑制さ
れていることがわかる。
【0019】
【表2】
【0020】更に、フェノール樹脂として、数平均分子
量が350〜450のレゾール樹脂を用いた電池を作製
し、保存特性を調べたが、上記本発明電池B〜Dと同様
の特性が観察された。これより、数平均分子量が100
0以下程度の範囲においては、その値が電池の保存特性
に大きな影響を与えないものと推察する。
【0021】尚、上記実施例においては、非水系電解液
に溶解させる溶質としてLiPF6を例示したが、LiC
lO4、LiCF3SO3、LiBF4、LiAsF6、LiN
(CF 3SO22を使用できるのはいうまでもない。ま
た、有機溶媒としてエチレンカーボネートと1,2-ジメト
キシエタンの混合溶媒、プロピレンカーボネートと1,2-
ジメトキシエタンの混合溶媒を例示したが、これらの単
体、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ジ
メチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメ
チルカーボネート、テトラヒドロフラン、1,3-ジオキソ
ラン、及びこれらの混合物を使用することが可能であ
る。
【0022】
【発明の効果】上述した如く、非水系電解液にフェノー
ル樹脂を添加することにより、この種非水系電解液電池
の保存特性を向上させるものであり、その工業的価値は
極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明電池の半断面図である。
【図2】図2は、レゾール樹脂の添加量と電池の保存後
の放電容量との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ 4 電池缶 5 負極集電体 6 正極集電体 7 電池蓋 8 絶縁パッキング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 俊彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−237680(JP,A) 特開 平1−167965(JP,A) 特公 昭51−45797(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と、リチウムを活物質とする負極
    と、LiPF6、LiClO4、LiCF3SO3、LiB
    4、LiAsF6、LiN(CF3SO22からなる群
    より選ばれた溶質とエチレンカーボネート、プロピレン
    カーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボ
    ネート、1,2-ジメトキシエタン、ジメチルカーボネー
    ト、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネー
    ト、テトラヒドロフラン、1,3-ジオキソランからなる群
    より選ばれた溶媒からなる非水系電解液とを備えた非水
    系電解液電池において、前記非水系電解液にフェノール
    樹脂を添加したことを特徴とする非水系電解液電池。
  2. 【請求項2】 前記フェノール樹脂が、レゾール樹脂、
    ノボラック樹脂及びそれらの誘導体からなる群より選択
    された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1
    記載の非水系電解液電池。
  3. 【請求項3】 前記フェノール樹脂が、前記非水電解液
    に対して、0.5重量%から30.0重量%の範囲で添加され
    たことを特徴とする請求項1記載の非水系電解液電池。
  4. 【請求項4】 前記フェノール樹脂が、前記非水電解液
    に対して、5.0重量%から20.0重量%の範囲で添加され
    たことを特徴とする請求項3記載の非水系電解液電池。
  5. 【請求項5】 前記負極が、カーボン材料からなること
    を特徴とする請求項1記載の非水系電解液電池。
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