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JP3259142B2 - 成形樹脂材料 - Google Patents
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JP3259142B2 - 成形樹脂材料 - Google Patents

成形樹脂材料

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JP3259142B2
JP3259142B2 JP13289092A JP13289092A JP3259142B2 JP 3259142 B2 JP3259142 B2 JP 3259142B2 JP 13289092 A JP13289092 A JP 13289092A JP 13289092 A JP13289092 A JP 13289092A JP 3259142 B2 JP3259142 B2 JP 3259142B2
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molding resin
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resin
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幸治 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は成形樹脂材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】成形樹脂材料を用いて、例えば、射出
でプラスチック成形品を作るということが行われてい
るが、この成形品には成形用樹脂のもつ収縮性に起因す
るヒケやソリなどが生ずるという不都合がある。ヒケや
ソリは成形用樹脂が結晶性のもである場合や肉厚の厚い
箇所で生じやすい。勿論、これらヒケやソリなどが起こ
らないように様々な改善策がとられている。
【0003】まず、成形品をヒケやソリの生じ難い形状
に設計することによる改善策が一つ挙げられる。成形品
の肉厚、ボスの大きさ、リブの大きさなどを調整しヒケ
やソリを極力抑えるのである。しかしながら、この改善
策には、成形品の形状が制限されるという欠点がある。
また、金型構造を工夫することによる改善策が挙げられ
る。金型冷却管の位置やゲートの大きさを調整すること
によりヒケやソリを極力抑えるようにするのである。し
かしながら、この改善策には、金型構造が複雑化すると
いう欠点がある。
【0004】この他、成形条件の調整による改善策も挙
げられる。金型温度、樹脂溶融温度、射出圧力、射出速
度などを調整することによりヒケやソリを極力抑えるよ
うにするのである。しかしながら、この改善策には、成
形条件が厳しくなるため実施が難しくなるという欠点が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑み、成形品形状の制限や金型構造の複雑化を伴わ
ず、成形条件も緩やかで、しかも、ヒケやソリが起こり
難い成形樹脂材料を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明にかかる成形樹脂材料は、熱可塑性の結晶
性樹脂からなる成形用樹脂に、負の熱膨張率を有する材
料を添加してなる射出成形用の成形樹脂材料である。以
下、この発明の成形樹脂材料を詳しく説明する。形用
樹脂(ベース樹脂)としては、特定の種類の樹脂に限定
されないが、熱可塑性の結晶性樹脂が効果が顕著にあら
われるため適当である。具体的な樹脂の種類としては、
例えば、ポリプロピレン(PP)、ナイロン(PA:ポ
リアミド)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)な
どが挙げられる。
【0007】この発明における負の膨張率を有する材
料(以下では、「熱膨張率」を単に「膨張率」と略し、
「負膨張率材料」と称する。また「熱膨張係数」を「膨
張係数」と略する。)としては、特定の種類に限定され
ないが、例えば、平均粒径15μm程度のβ−ユークリ
プタイト(膨張係数:−86×10-7/℃)、平均粒径
20μm程度のチタン酸アルミニウム(膨張係数:−1
9×10-7/℃)などが挙げられる。負膨張率材料の添
加量も、特に限定されないが、普通、〔負膨張率材料の
重量〕≦0.6×〔成形用樹脂の重量〕の範囲が好まし
い。成形用樹脂100wt%に対し負膨張率材料60wt%
以下とするのである。負膨張率材料の添加量が60wt%
を越えると成形し難くなる傾向が出てくる。
【0008】また、成形用樹脂には、負膨張率材料以外
に、着色、耐熱性改善、耐候性改善、離型性改善などの
目的で、顔料、ガラス繊維、紫外線吸収剤、離型剤など
も添加してもよく、これらの添加は特に問題なく行え
る。この発明の成形樹脂材料で成形品を作製する場合の
成形法としては、例えば、射出成形が例示されるが、こ
れに限られるものではないことは言うまでもない。
【0009】
【作用】この発明の成形樹脂材料を用いて成形を行った
場合、成形温度から室温に下がるに従い成形用樹脂は収
縮するが、負膨張率材料は逆に膨張する。そのため、成
形用樹脂の収縮分が、丁度、負膨張率材料の膨張で吸収
される(補なわれる)かたちとなって、ヒケやソリが起
こり難くなる。
【0010】この発明の場合、成形樹脂材料自体に工夫
を凝らすことでヒケやソリを起こり難くする改善策であ
るため、成形品形状の制限や金型構造の複雑化を伴わ
ず、成形条件が特定の範囲に限られ厳しくなるというこ
とも事実上ない。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。勿論、
この発明は、下記の実施例に限らない。 −実施例1− 実施例1では下記の成形樹脂材料を用い、図1および図
3に示す成形品を射出成形で作製した。成形温度は26
0℃である。
【0012】図1の成形品1は平板2の裏面中央に円柱
3が起立した形状である。図3の成形品6は箱体7の右
寄りに仕切り8のある形状である。なお、図中の寸法を
示す数字の単位はmmである。 実施例1の成形樹脂材料 成形用樹脂:ポリプロピレ
ン,負膨張率材料の種類:β−ユークリプタイト,負膨
張率材料の添加量:30.0wt% −実施例2− 実施例2では下記の成形樹脂材料を用い、図1および図
3に示す成形品を射出成形で作製した。成形温度は26
0℃である。
【0013】実施例2の成形樹脂材料 成形用樹脂:ポ
リプロピレン,負膨張率材料の種類:チタン酸アルミニ
ウム,負膨張率材料の添加量:50.0wt% −実施例3− 実施例3では下記の成形樹脂材料を用い、図1および図
3に示す成形品を射出成形で作製した。成形温度は26
0℃である。
【0014】実施例3の成形樹脂材料 成形用樹脂:ナ
イロン,負膨張率材料の種類:β−ユークリプタイト,
負膨張率材料の添加量:10.0wt% −実施例4− 実施例4では下記の成形樹脂材料を用い、図1および図
3に示す成形品を射出成形で作製した。成形温度は26
0℃である。
【0015】実施例4の成形樹脂材料 成形用樹脂:ナ
イロン,負膨張率材料の種類:チタン酸アルミニウム,
負膨張率材料の添加量:25.0wt% −実施例5− 実施例5では下記の成形樹脂材料を用い、図1および図
3に示す成形品を射出成形で作製した。成形温度は28
0℃である。
【0016】実施例5の成形樹脂材料 成形用樹脂:ポ
リブチレンテレフタレート,負膨張率材料の種類:β−
ユークリプタイト,負膨張率材料の添加量:20.0wt
% −比較例1− 実施例1において負膨張率材料を添加しない他は同じで
ある成形樹脂材料を用いた他は実施例1と同様にして成
形品を作製した。
【0017】−比較例2− 実施例3において負膨張率材料を添加しない他は同じで
ある成形樹脂材料を用いた他は実施例3と同様にして成
形品を作製した。 −比較例3− 実施例5において負膨張率材料を添加しない他は同じで
ある成形樹脂材料を用いた他は実施例5と同様にして成
形品を作製した。
【0018】実施例および比較例で得られた成形品につ
いて、図1の成形品1については図2中に示すヒケ深さ
LAを、図3の成形品8については図4中に示すソリ量
LBをそれぞれ測定した。測定結果は、以下の通りであ
る。 実施例1 ヒケ深さ: 48μm ソリ量:0.4mm 実施例2 ヒケ深さ: 65μm ソリ量:0.5mm 比較例1 ヒケ深さ:125μm ソリ量:1.3mm 実施例3 ヒケ深さ: 47μm ソリ量:0.5mm 実施例4 ヒケ深さ: 42μm ソリ量:0.4mm 比較例2 ヒケ深さ: 89μm ソリ量:1.0mm 実施例5 ヒケ深さ: 40μm ソリ量:0.3mm 比較例3 ヒケ深さ: 75μm ソリ量:0.7mm 実施例と比較例の測定結果を比べれば、この発明の成形
樹脂材料ではヒケやソリが起こり難くなったことがよく
分かる。
【0019】
【発明の効果】この発明の成形樹脂材料は、成形用樹脂
の収縮分が負膨張率材料の膨張で吸収されるかたちとな
るため、ヒケやソリが起こり難く、成形樹脂材料自体に
工夫を凝らすことでヒケやソリを起こり難くする改善策
であるため、成形品形状の制限や金型構造の複雑化を伴
わず、成形条件が特定の範囲に限られ厳しくなるという
ことも事実上なく、したがって、この発明は非常に有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例で作製した成形品の外観を
あらわす斜視図である。
【図2】図1の成形品のヒケ深さ測定箇所を示す説明図
である。
【図3】実施例および比較例で作製した他の成形品の外
観をあらわす斜視図である。
【図4】図3の成形品のソリ量の測定箇所を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 成形品 6 成形品 LA ヒケ深さ LB ソリ量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性の結晶性樹脂からなる成形用樹
    脂に、負の熱膨張率を有する材料を添加してなる射出成
    形用の成形樹脂材料。
  2. 【請求項2】 負の熱膨張率を有する材料の添加量が、 〔負の熱膨張率を有する材料の重量〕≦0.6×〔成形用樹脂の重量〕 である請求項1記載の成形樹脂材料。
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